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新・地震学セミナー

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  [2941] 地熱発電によるMan-made地震・スイスの執着は危険である
Date: 2018-10-19 (Fri)
スイスのバーゼルで、地熱発電の建設中に地震が発生し、関係者が裁判にかけられたというニュースを[1669]で紹介しました。当時のAP通信の記事がありましたので、紹介します。熊本地震は大分県との県境付近で日本最大の地熱発電所(八丁原地熱発電所)が操業していたことを鳥取地震の後に気がつきました([2360])が、どうして日本では問題にしないのでしょうか。

スイスではバーゼルの地熱発電は中止になっていますが、アヴァンシュという町で再度計画が持ち上がっているそうです。

日本では熊本地震も鳥取地震も地熱発電との関連が話題になっていません。

地震爆発論を拡散しないと、悲劇が増えるばかりです。


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地震後に放棄されたスイスの地熱発電計画

断層線上にある都市の下での「高熱岩体発電」は、資産に損害を与える罪に直面する可能性がある
アダム・ギャバットとAP通信
2009年12月15日

「高熱岩体発電」は環境に配慮した発電方法であると考えられていました。スイスの地質学者が地面を掘削し、水を送り込み、熱い岩石によって生成された蒸気を使って10,000の家庭に電力を供給することを計画しました。

しかし地熱発電所は一連の地震の発生後に放棄されなければならなかった。

プロジェクトの設計者、地質学者Markus Haeringは故意に財産に損害を与えたことを否定しています。来週判決が出る見通しであり、有罪判決を受けた場合、最高5年の懲役になる。

Geopower Baselが率いるこの計画は、地下で水を沸騰させて商業的に電力を発生させることを目的としていました。 Haeringのチームは、地下3マイル(4.8km)を貫通する一連の穴を掘削する予定でした。

Swissinfoニュースのウェブサイトによると、一連の震動が起こる前に、水は195度以上の温度で岩石の上に汲み上げられていました。

このプロジェクトは3年前、最も強い地震発生の後に中断されました。リスクアセスメントでは、その後の地震の可能性が高いことが示されて以来、Basel市での掘削を継続するには高すぎました。

へーリング氏は、地元の人々がリスクを認識していたと言って、意図的な損害という申し立てを拒否しました。

彼は掘削を開始する前にチームが「地震活動の知識はほとんど知りませんでした」と言い、地震を「関係するすべての人の学習プロセス」と呼びました。

プロジェクトリーダーは緊急計画を策定した、と彼は言った。 「毎分、私たちは何が起こっているのかを知り、即座に行動することができました。

彼は、チームが3.4マグニチュードの地震の直後にシャフトに加圧水をポンピングするのをやめたと述べた。

地熱発電所バーゼルは、プロジェクト中にいくらかの岩の滑りを予測していた。断層線の上にあるバーゼルの位置 は熱が地球の表面に近いため意図的に選択されていました。しかし、ヘーリング氏は、マグニチュード3.4の地震は予想以上に強かったと認めた。

ジオパワーは、割れた壁や近くの住宅や他の建物への同様の損害に対する補償として、すでに約9百万スイスフラン(£5.35m)を支払っています。

これとハウリングの裁判にもかかわらず、地熱プロジェクトに対するスイスの意欲は減少していない。(注:参照

エンジニアは先月チューリッヒで予備掘削を開始し、スイス東部のサン・ガレン(St Gallen)が来年、地熱プロジェクトを開始する計画だという。

その努力は、エネルギー省がいくつかの州で120以上の地熱エネルギープロジェクトを後援している米国では、注目されていると伝えられている。

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記事を見ると、技術者たちは地熱発電で地震が起きることは考えてもいなかったようです。いくらかの岩の滑りを予測していた、ということは「断層地震説」の知識しかなかったことを意味しています。

アメリカのエネルギー省が注目していたようですが、その後、Geysersで何度も「人災型地震」を起こしています。

日本の関係者はどうして地熱発電がMan-made地震になる可能性に気付かないのでしょうか。権威ある大学の学者が推奨(「本命は地熱発電」)までしていることに驚きを感じます。([1672]参照)

注:地熱発電へのスイスの執念


賛否両論の地熱発電、カムバックなるか?



アヴァンシュの旧市街。最新式のエネルギー供給の恩恵を受けられるか


 「バーゼルのプロジェクトは地震のせいで中止になった。しかしそこで集めたデータを使って、地震リスクを下げられそうな新しいコンセプトを開発することができた」と、ゲオ・エネルギー・スイス社のオリヴィエ・ジングさんは説明する。

 実のところ小さな地震はEGS技術にはつきものだ。この方法の核は岩の破砕であり、岩が砕かれるたびに地震エネルギーが放出されるからだ。

 「地震活動を起こしつつ、地表に被害が出ないようにすることがポイントだ」とジングさんは付け加える。

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要するになぜ地震が発生するのか、「地震とは水素の爆発現象である」ことが理解されていないのですから、プロジェクトは危険です。



  [2940]「人災型地震」という概念があるアメリカでも地震が起きる理由は把握されていない
Date: 2018-10-18 (Thu)
アメリカでは「人災型地震」という用語が一般市民にも使用されていますが、地震がどうして起きるのは理解されていません。

アメリカ生活e-ニュースに載っている人災型地震多発地域を見ると、有感地震に関係する排水井戸と関係しない井戸の分布が示されています。


「アメリカ生活e-ニュースに載っている「人災型地震」を生む排水井戸



その違いが生まれる理由については説明がありませんが、USGSの解説には「深い井戸に注入する」と有感地震になると説明してあります。

地震爆発論ならば、納得出来る理屈です。

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水圧破砕はどのように地震や振動に関連するのか?

However, wastewater produced by wells that were hydraulic fractured can cause “induced” earthquakes when it is injected into deep wastewater wells.

Hence, wastewater injection is much more likely to induce earthquakes than hydraulic fracturing.

有感地震を引き起こす水圧破砕の報告は極めてまれである。 しかし、水圧破砕で生成された廃水は、深い排水井に注入されると「induced」地震を引き起こす可能性があります。

廃水処理井は、長時間作動し、水力破砕操作よりもはるかに多くの流体を注入する。 廃水の注入は、岩石形成の圧力レベルを、水圧破砕よりもはるかに長い時間およびより大きな領域にわたって高めることができる。 したがって、廃水注入は、水圧破砕よりも地震を誘発する可能性が非常に高い。

ほとんどの廃水注入井は、地震と関連していません。 有感地震を引き起こすためには、噴射に多くの要素の組み合わせが必要です。

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どのサイトを見てもそうですが、日米ともに、断層地震説での解釈、つまり「応力-ひずみ」関係から地震現象を説明しているために、説得力の無い話で終わっています。

圧力が長時間作用して「応力-ひずみ」関係が壊れる、という物理現象ではなく、水素と酸素のDetonationという化学反応として解釈しないと、地震時のCo-phenomena(音響、発光、温度上昇など)を説明することはできません。

深い井戸に圧入した場合にだけ有感地震になるのも、深いほど深部の高熱地帯に影響を与え、水の解離状態を変化させるからです。

日本のようにマグマが浅い場所にある火山帯に位置するところでは、有感地震の規模も大きくなるのは当然です。


マグマが浅い場所にある日本のような火山帯ではCCS事業は一層危険である


断層地震説を採用するから、「Induced Earthquake」という概念になりますが、地震爆発説を採用すれば、これは「Man-made Earthquake」です。

実は、Induced(誘発)ではなく
Man-made(人工)地震である


参考

Wikipediaにも、CCSが大きな地震を引き起こす可能性について言及しています。
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Important of risk analysis for CCS

CCSが大きな地震やCO2漏出を引き起こす可能性は、依然として議論の余地のある問題である

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経産省や企業はなぜもっと慎重に対処しなかったのでしょうか。これから責任が追及されるでしょう。

  [2939]シェールオイル採掘での廃液圧入とCCSは全く同じ作業である
Date: 2018-10-18 (Thu)
Wikipediaにある人工的地震(human induced seismic events.)の解説と人工地震リストから、シェールオイル掘削と地熱発電の項目を紹介します。アメリカでは人為地震のメカニズムまでは把握されていませんが、原因としてはCCSも含まれていることがわかります。CCSが地震を起こすことは既知の事実なのです。

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Induced seismicityより

Induced seismicityは、CCS(炭素捕捉および貯蔵の貯蔵)としての二酸化炭素の注入によって引き起こされ得る。 この効果はオクラホマ州とサスカチュワン州で観察されている。貯蔵が大規模である場合、リスクは依然として重大です。 Induced seismicityの結果は、地殻の既存の断層を破壊し、貯蔵場所の密封の完全性を危うくする可能性がある。


fluid injection と withdrawal が断層に与える効果
CCSなどによるInduced Sesmicityの説明 Wikipediaより
地震は爆発現象ですから、
地震発生に関するメカニズムそのものの解釈は正しくない。


List of induced seismic eventsより

The following is a list of human induced seismic events.
(人為地震のリスト(抜粋))

Causes(原因)

 (訳)
主な原因には、人工湖(ダム湖)、鉱山業、注入井、石油の採掘、地下水抽出、強化地熱発電システム、炭素の捕獲と貯蔵(CCS)、水圧破砕、および地下核兵器試験が含まれる。

リスト

1952 Fracking M5.7
(訳)
2015年に発表された米国地質調査所(USGS)の地震調査の結果は、1952年のマグニチュード5.7のエル・リノ地震のようなオクラホマ州の大地震の大半が石油業者の、深井戸への廃棄物の注入によって引き起こされた可能性がある。 "地震の発生率は、特に2010年以降、中米の複数の地域で顕著に増加しており、科学的研究により、この増加した活動の大半は深井戸掘削井の排水注入につながっている

1973 Geothermal power plant M4.6

(訳)
調査によると、ガイザーズフィールドに水を注入すると、マグニチュード0.5から3.0までの地震が発生するが、1973年には4.6が発生し、その後マグニチュード4の地震が増加した。

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石油業者が廃液を深井戸に圧入する行為と、CO2を深井戸に圧入する作業(CCS)とは、液体を圧入するという点でまったく同じ作業です。地下深部の解離層バランスを破壊し、水素ガスを発生させる危険性が高いのです。水素ガスが爆発することが地震の本当のメカニズムなのです。

アメリカでは地殻の「応力―ひずみ関係」を変化させるから、断層が滑り易くなるという認識で、事実の把握は間違ってはいますが、液体を圧入すると地震が起きることは認識されています。

翻って日本では、まったくその認識がありません。リストにあるように、アメリカではM5.7のエル・リノ地震は廃液の圧入によって「起こしてしまった」という事実は認めています。

やがて確実に苫小牧CCSがM6.7地震の原因で、人為地震だったことが問題になる日が来るでしょう。それだけではなく、中越地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震、東北大震災の勿来沖地震も問題にされることでしょう。

アメリカの学者が強化地熱発電の真相に気がつけば、熊本地震を起こしたのが八丁原地熱発電所の影響([2360])だったことも問題にされていくでしょう。

その時に、地震学者が見苦しい“言い訳”しないように、覚悟を決めておいてほしいものです。
長岡でのRITEの責任者に送った「学者のお墨付きがあって法的責任は免ぜられても、道義的責任は残る」という言葉(CO2地中貯留計画責任者の安全認識参照)が、予言的に響いてくる感じがします。

地震学者が小川琢治博士や石本巳四雄博士の功績を無視してきたことを恥じる時代がそこまで来ています。

アメリカ渡りの断層地震説を捨て、
日本で生まれた地震爆発論を採用しないと
地震の真相は把握できません。



  [2938]災害を自ら招来する愚かさ先進の国になってはならない
Date: 2018-10-16 (Tue)
地震爆発論を支持するコメントを書いてくださる「世相徒然ブログ」で、

「「このままでは東京大地震は必ず来る」なんて言い切るとまた誰かに怒られそうなので、一応可能性が高いと注釈をつけておきます。」

という注釈をつけた記事があります。

しかし、[2937]に紹介した橋本教授の認識から判断して、現状では注釈は必要がなくなると結論されます。

つまり地震学者にまったく「人災地震」という認識がないのですから、CCSを止める理由が無いからです。

実は、苫小牧の地層はカテゴリーBに分類される水平な地層で、長岡のようなキャップロック形状のカテゴリーAではありません。


長岡市深沢はカテゴリーA、苫小牧はカテゴリーB
Bが可能になると経済効果が高まる。


私は、水平地層ならば、液化CO2を圧入してもトコロテン式に地中深くには移動することは無いのかな、とも考えていましたが、今回の地震で、安心感が吹き飛びました。

電力中央研究所の雄勝実験場のケース(岩手・宮城内陸地震)もカテゴリーBに近い傾斜地層でしたから、やっぱり、圧力は地中深くに伝播して、水の解離現象を左右することになるようです。

このままでは、北九州も東京湾内もCCS地震の犠牲をまぬかれないことになります。

何処にでも存在するカテゴリーBに圧入を考えたのは[1662]に紹介したように経済的な理由です。

「キャップ・ロックを持つ帯水層への貯留(カテゴリーA)では、貯留に適した地層が限定されます。また、大量発生源である火力発電所や製鉄所、化学工場などで回収した二酸化炭素を、貯留に適した地層まで運搬する必要があります。これに対し、図に示すようにこれらの(カテゴリーB)大量発生源直下の深さ2000m〜3000mの岩盤中に二酸化炭素を注入できれば経済的であり、分散型の大容量の地中貯留が実現できます。」

カテゴリーBの苫小牧でも地震が起きたということは。地震学の切り替えをしない限り、日本全国が危険にさらされるということです。

間違いだらけの地震学は国を滅ぼす」という現実に直面しています。アメリカもCCSやシェールオイルの採掘(廃液の圧入)で地震を起こしていますが、「地震爆発論」を知りませんので、国土の基盤が蝕まれていっています。本当は日本が教えてあげないといけませんが、肝心の地震学者が無知ではどうしようもありません。

映画「宇宙の法」の中で「地球神の計画を妨害する」裏宇宙のダハールという存在が描かれていました。そのダハールが地球人の愚かさを利用して「原発は危険だし、地球は温暖化するぞ」とか「CO2を地中に埋めろ」とかそそのかして、「地球文明の自滅」を嗾けているかのように見えてしまいます。地球人は(特に日本人は)もっと賢こくならなければいけません。

大陸はなぜあるの?のブログ主も、10月11日に、

「それでなくてさえ各種の自然災害が多発する日本列島において、人為的な要因でそれを増幅させることがあってはならない。さもなければ将来「災害を自ら招来するという面でも先進的な国」という汚名を着せられることになる。

と書いておられます。

このままでは、国土を荒廃させ、自滅しますよ!!
地震学を切り替えなさい!!


  [2937]断層地震説を信じている地震学者もマスコミも無反省で時代遅れである
Date: 2018-10-16 (Tue)
苫小牧の地震の後で、Business Journalに京都大学の橋本学教授へのインタビュー記事が載っていました。いろいろと考えさせられる記事ですので紹介します。

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首都直下地震、北海道地震と同じ原因で発生か…東京もブラックアウトの可能性
2018.09.10 構成=長井雄一朗/ライター

観測史上最大の地震が北海道を襲った。9月6日に発生した北海道胆振東部地震はマグニチュード(M)6.7、最大震度7を記録し、震源地は胆振地方中東部だった。

 地震発生のメカニズムはさまざまだが、原因は大きく「活断層」「プレート境界」に分けられる。しかし、京都大学防災研究所附属地震予知研究センターの橋本学教授は「そのどちらでもない可能性が高い」と語る

 橋本教授は「今回の地震は、いわば第3のタイプであり、発生が懸念される首都直下地震も同じタイプとなる可能性が高い」と示唆する。「地震予測に過剰な期待を抱くべきではない。いつどんな地震が起きるかわからないため、防災や備えもケースバイケースであることが重要」と説く橋本教授に話を聞いた。


特殊な地域で起きた「第3の地震」

――北海道は地震の少ない地域とされており、今回の発生は意外でした。特徴などはありますか。

橋本学氏(以下、橋本) 内陸の活断層やプレート境界に起因するものではないでしょう。震源地の付近には、日高山脈、札幌や苫小牧に向かう石狩低地帯があります。また、札幌から浦河沖にかけてプレート境界の名残があります。北海道の東部と西部がここで衝突していることで、大きな力が働いたのではないでしょうか。現時点では確証はないですが、そう解釈しない限り、今回の地震は理解できません。

 また、活断層が原因である可能性が低いのは、震源が37キロ、つまり深すぎるからです。活断層でもプレート境界でもないとすると、今回の地震は第3のタイプといえます。「○○断層帯が動いたのでは」という小さな視点ではなく、「地殻に東西から力が加わり、大きなひずみが生じる」という大きな視点で分析することが必要です。

――今回の地震と同じようなタイプの地震は、過去に発生していますか。

橋本 学生時代、1982年に発生した浦河沖地震について研究しました。その結果、プレート境界に起因する地震ではないことがわかり、この地域が特殊な場所であることはわかっていました。

 浦河沖地震については、地質学者で東京海洋大学の木村学特任教授も研究しており、「日高山脈にかつてのプレート境界があり、衝突活動がある」という論文も発表されています。そのため、研究者の間では「北海道のあの地域には、プレートの運動とは別に、東西の方向に圧力が働いている」ということは、わりと知られていました。

――しかし、メディアは相変わらず「活断層」や「プレート境界」説を取り上げることが多いです。

橋本 それは、メディアが“犯人捜し”をしているからです。しかし、犯人は別の場所にいるかもしれません。阪神・淡路大震災や十勝沖地震、さらに南海トラフ巨大地震のようなタイプとは異なる要因の地震が、今後も発生する可能性はあります。

 地震の報道に関しては、メディアだけが悪いわけではなく、きちんと情報発信をしない地震学者にも責任があると思います。先に述べたように、今回は震源が37キロという深さなので、活断層説を唱えるのは無理があります。熊本地震の震源は深さ11キロ、阪神・淡路大震災では16キロですから、活断層を原因とする過去の大地震の倍以上の深さです。そこになんの疑問も抱かないような科学者は信用に値しないでしょう。

北海道地震と首都直下地震に共通点?

――余震など、今後の危険についてはいかがでしょうか。

橋本 地震学者の大森房吉が1899年に発表した「大森公式」に照らし合わせても、現時点(7日)では地震活動は終息していくと考えられます。今のところ余震活動は熊本地震や新潟県中越地震ほど激しくなく、福岡県西方沖地震や鳥取県中部地震のように、このまま減衰してくれることを願うばかりです。ただし、予断を許さない状況には間違いありませんから、1週間くらいは様子を見る必要があります。

――6月に公表された地震調査委員会の「全国地震動予測地図2018年版」では、北海道南東部で大地震が起きるリスクが高まっており、実際に近い範囲で発生しました。

橋本 あの予測の精度は、それほど高くないのです。特に確率評価は誤差が大きい上に、発生確率が高い、プレート境界に起因する地震の寄与が大きいのです。そのため、活断層で起きる地震や今回のようなタイプの地震の発生確率は低いので、その寄与は目立ちません。北海道であれば千島海溝、西日本であれば南海トラフで巨大地震の発生確率が高く評価されていますが、「地震動予測地図」では、主にそれらのタイプの地震による寄与が強調されています。

――首都直下地震の発生も懸念されています。

橋本 発生時期はわかりませんが、首都圏の地下には2つのプレートが沈み込んでいるため、引き続き注意が必要です、首都直下地震が起きるとすれば、今回のタイプに近いと考えています。1894年に発生した明治東京地震(M7)も、北海道胆振東部地震との共通点があるかもしれません。

 全道が停電するブラックアウトが発生しましたが、大震災時には東京も同様の事態に陥る可能性はあるでしょう。やはり、深刻な問題となるのはインフラへの打撃です。首都機能の分散も検討すべきでしょうが、コストなどの問題もあります。首都圏の大地震については、内閣府も揺れや被害を計算しています。これらのデータは公開され、各自治体へも伝えられていますので、どのようにうまく生かすかがポイントです。

――6月の大阪府北部地震から3カ月もたたないうちに、北海道胆振東部地震が発生しました。今後、我々が注意すべき点はなんでしょうか。

橋本 一人ひとりが災害や防災について考える機会を増やすことが大切です。地震予測は「当たるも八卦当たらぬも八卦」の世界です。プレート同士が地中の境界でゆっくり滑る「スロースリップ」が大地震に先駆けると考えられていますが、スロースリップはわりと頻繁に起きていますので、次のスロースリップが本震につながるかどうかわかりません。また、スロースリップがなく、地震は突発的に発生することもあるでしょう。そのため、日頃からの備えや意識が大切です。

なぜ地震予測は難しいのか

――地震予測に過剰に頼るのではなく、普段の備えが肝要だということですね。

橋本 そうです。これまで、的中した地震予測はありません。災害に備えるための図上演習のようなシミュレーションは、その意味では価値があると思います。ただし、どこでどのような地震が起きるかはわかりませんから、避難の際もケースバイケースで各自の判断が求められるのが実情です。

――そもそも、なぜ地震予測は難しいのでしょか。

橋本 地震が発生するメカニズムやプロセスが正確にわかっていないからです。一方で、確度の高い予測をするためには膨大なデータやコストが必要になります。

 南海トラフ巨大地震に備えて、政府の地震調査研究推進本部は海底ケーブル式の地震・津波観測システムを新設する方針ですが、それ以上の投資は難しいでしょう。総工費約200億円が高いか安いかの議論はありますが、私は津波対策には一定のコストをかける必要があると思っています。もちろん、新観測網は津波対策にも寄与するものであり、その点では期待しています。

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以上がその記事です。

橋本教授は今回の地震を「活断層」でも「プレート境界」でもない、第3のタイプだと言っています。「北海道の東部と西部がここで衝突していることで、大きな力が働いた」第3のタイプという事ですが、そのような力が作用しなくても、「解離ガス」が生成されれば、どこにでも爆発つまり地震は発生します。またそんな力が自重で沈んでいくプレートから生まれてくる筈がありません。地震学者はいつまでたっても全くナンセンスな会話ばかりしています。

 今回の地震は、本質的には中越地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震、東北大震災で勿来沖の爆発などと同じ、CCSに起因する“人災型誘発地震・Induced Earthquake”です。
アメリカでは“人災型誘発地震”という用語が使用([2794]アメリカ生活e‐ニュース)されていますが、橋本教授の認識には「札幌から浦河沖にかけてプレート境界の名残があります。北海道の東部と西部がここで衝突していることで、大きな力が働いた」という“自然地震”としての認識しかありません。

また、「地震の報道に関しては、メディアだけが悪いわけではなく、きちんと情報発信をしない地震学者にも責任がある」と述べていますが、地震学者そのものに、アメリカのような“人災型誘発地震”という発想がありません。

地震爆発論学会では、youtube上だけでなく書籍としても「苫小牧でのCCSは中止すべき」と4年前に出版した「「地震学」と「火山学」ここが間違っている」のなかで発信しています。


2014年12月15日工学社より発刊


問題は地震学者が何時までも古い地震学に拘泥していることです。その知識でいくらマスコミが情報を発信しても、何の役にも立たないことを知ってほしいと思います。
マスコミは地震爆発論学会の発信情報を受け取るべきです。

地震学者は予知に失敗ばかりして、重箱の隅をつつくかのようなスロースリップ研究が重要だという言い方をしていますが、要するにポイントを外しているわけです。

地震予知ができないのは地震発生のメカニズムを取り違えていることが最大の原因です。

予知ができたためしがない、と述べておられますが、少なくともCCSの現場である苫小牧で地震が起きることは何年も前から石田地震科学研究所、および地震爆発論学会が警告を発していたことをまともに「取り上げる」べきではないでしょうか。

参考:Induced Seismology

Induced seismicity refers to typically minor earthquakes and tremors that are caused by human activity that alters the stresses and strains on the Earth's crust. Most induced seismicity is of a low magnitude. A few sites regularly have larger quakes, such as The Geysers geothermal plant in California which averaged two M4 events and 15 M3 events every year from 2004 to 2009.

アメリカでは人為的に起こした誘発地震という概念はあるのですが、規模が小さいので平気なんでしょうか。人為地震の原因も地殻の「応力−歪」関係を変化させるからだと認識していますが、地震爆発理論から言えば間違いです。
カリフォルニアのガイザーズ地熱発電所では毎年M4クラスの地震が2回、M3クラスが15回も起きていることを人災地震として認識しています。地下の熱水を汲み上げる地熱発電でも解離条件を破壊して地震を起こすのです。

ただ、マグマの存在が深い場所にあるので、日本のようには解離層を乱す規模が大きくなく、地震の規模も小さいだけです。それでもオクラホマでは2010年から地震が急増し、M5.1という大きな地震まで起きています。


シェールオイル採掘で生じる廃液を地下に注入して人為的地震を起こしているオクラホマ州
液体の圧入という点では苫小牧でも同じことをやっている。
だからCCSは危険である!


日本やインドネシアのような火山帯ではCCSも地熱発電も絶対に止めなければいけません


後記:「反省から再出発」はどうなった?

地震学、反省から再出発〈震災1年あすへの証言〉

2012年3月7日


写真:平田直・東京大地震研究所教授(右)と橋本学・京都大防災研究所教授



 東日本大震災は科学者にも大きな問題を突きつけた。超巨大地震の可能性を予測できなかった地震学、後始末に長い年月がかかる原発事故、影響が予測しきれない放射能汚染。震災発生から1年を機に、問題点や将来に向けた課題を専門家に聞く。

「敗北」甘んじて受ける 平田直・東京大地震研究所教授

 我々が全地球測位システム(GPS)などの地下の動きを探る精密な観測網を手に入れたのは阪神大震災の後。東北沖でマグニチュード(M)9の地震を起こしたエネルギーが500年以上かけてたまった最後の10年くらいを見ていただけなのに、地震をずいぶん分かったように思っていた。考えが足りなかった

 地震学への社会の期待は予測して防災に役立てること。東日本大震災を予測できなかったのは地震学の敗北だと言われれば、甘んじて受けるしかない。基礎科学とはいえ、これは地震学の宿命だ。


地震学者は何ら反省などしていない
今も「活断層」と「プレート論」で仕事をしているが、
まったく役に立っていない!
地震学の宿命ではない、道を間違えているだけだ!




  [2936] インドネシアの津波発生に関する東北大学今村教授の見解
Date: 2018-10-15 (Mon)
インドネシアの津波に関して今村教授による報告会が東北大学で開かれたと河北新聞が伝えています。

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インドネシア津波、海底地滑り原因か 東北大が報告会

インドネシアで発生した地震と津波の報告会=11日午後、東北大災害科学国際研究所

 インドネシア・スラウェシ島中部の中スラウェシ州を襲った津波は、地震に伴う海底の地滑りが引き金だった可能性が高いことが11日、明らかになった。現地を調査した東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長(津波工学)が同日、研究所で開かれた報告会で説明した。
 今村氏は4〜6日、インドネシア政府の依頼で現地入りし、中スラウェシ州の州都パルや周辺の被災地を調査。津波の高さは海面から最大10メートル程度で、沿岸から200〜300メートル内陸に到達したという。
 津波は局所的に発生し、パルでは地滑りが相次いだ。今村氏は、沿岸に近い海底で複数の地滑りが起き、津波を引き起こした可能性を指摘する。


引き波と押し波の発生メカニズムの説明が地震爆発論とは全く異っている

 
津波発生の仕組みは図の通り。土砂が崩落した上部の海水が急激に下がり、引き潮が発生。崩落した土砂によって同時に押し波も起きたという。今村氏は「地震発生から5、6分で沿岸に到達したとみられる」と分析する。
 海底の地滑りによる津波は日本でも確認されている。今村氏によると、駿河湾を震源に静岡県焼津市や御前崎市で震度6弱を観測した2009年8月11日の地震に伴い、海底で地滑りが発生。高さ約1メートルの津波が到達した。津波による大きな被害はなかったという。
 今村氏は「国内各地で起こり得る津波だ。調査と警戒が必要」と話した。
 スラウェシ島の地震は9月28日午後6時2分(日本時間同7時2分)に起きた。マグニチュード(M)7.5、震源の深さは約10キロ。地震と津波の死者は2000人を超え、多数の行方不明者がいるとみられる。

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既に[2933]で紹介していますが、石田理論としては、地滑りを発生させた加速度(爆発による力)が第一原因だと考えています。
陸地から海中への崩落なら別ですが、海中での「がけ崩れ」では、浮力が作用しているので、物体に掛かる力(Body force)は1.6/2.6程度(600gal)に減小します。つまり、大きな加速度は発生しません。

荒砥沢ダム上流で起きた地滑りは「強烈な爆破作用」で発生したものであり、長雨などで発生する地滑りとは違います。


宮城・岩手内陸地震で荒砥沢ダム上流で発生した地滑り


[2933]のコメントを再掲しておきます。

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確かに東北大震災でも海底に、“荒砥沢ダム上流の崩壊”(岩手宮城内陸地震)に似た斜面崩壊が起きていますが、肝心なのは崩壊を起こした原因、つまりプラスの加速度(爆発)に原因があるのではないかと思っています。したがって陸上から海中への土砂崩壊でなら、津波は起こります(980ガルの衝撃ですから)が、海中での崩落だけでは大きな加速度にはなりませんので、加速度は加わらず、津波は起きない可能性が高いです。

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結果としては同じような崩落であっても、「ゆっくり崩落する」のと「加速度があって急激に崩落する」のとでは違いがあります。

たとえば、巨大な潜水艦が移動しても津波は起こりませんが、爆発すれば津波が起こります。加速度が発生しているからです。

地震現象とは断層が動く現象ではなくて、加速度を伴う爆発であることを認識しないと、真相の究明は出来ないと思います。

  [2935]宇宙の法・黎明編に描かれた大洪水
Date: 2018-10-12 (Fri)
今日は映画「宇宙の法―黎明編」の日米同時公開の日であり、早速鑑賞してきました。
驚きの内容をここで述べるわけにはいかない、というのは「場違いな話はやめろ」とお叱りを受けるからです。

しかし、私がどうしても解けなかった大陸棚斜面の海底谷の形成に関する謎が解けたような気がしたので、コメントしておきます。


大陸棚とは、陸棚ともいう、大陸や大きな島の周辺の深さ約 200mまでの傾斜がきわめてゆるやかな海底のことです。水深は地域によって多様であり、平均の傾斜角度は約6′で、海岸平野の延長部とみなされ、地質学的には海水におおわれた大陸といえるそうです。

どこの大陸にも、深海へつながる斜面には、[2737]で紹介したニューヨーク沖のハドソン谷や、ロサンゼルス沖のニューポート海底谷のような陸上でしか形成されない谷が存在します。


ロサンゼルス沖のニューポート海底谷Wikipediaより
A:San Gabrier海底谷、B:Newport海底谷、C:San Gabrier Canyon(幅815m、深さ25m)
映画「宇宙の法・黎明編」を見ると、海水位が一挙に上昇する理由が分かります。


[2701]に紹介した「第三の眼」には「違った重力に引っぱられた水は陸地を襲って大洪水が起こった」という記述があります。海水が宇宙から飛来して、一挙に増加したと考えるのが一番わかりやすいのですが、常識的に考えてそんな現象がどうして起こるのか説明がつきませんでした。

それが映画の中に映像として画かれていたのです。
ある星が宇宙間の戦争で敗北し住めなくなったのは、「違った重力に支配された巨大な水」による「大洪水」攻撃で、水位が一気に上昇したからでした。水中からその星の住人(レプタリアンです)が宇宙船で脱出する様子が画かれていました。

なるほど、ロブサンが映像で見た光景は地球上でもあったことかもしれないな、と思ったのです。

でもこれは、「地震は爆発現象である」という常識破壊の規模ではありません。巨大な常識破壊が起きないと通用しない内容です。しかし、ニューヨークの試写会では人種の坩堝である米国人に映画の内容は「人類の秘史」として好評であったそうです。従って意外に海外からの「巨大常識破壊」の波が起こってくるのかもしれません。「進化論」は完全に過去のものになるでしょう。

ロブサンがかつて巨人族だったという「第三の眼」の記述も「そうかもしれないね」と受け入れられる時代が「宇宙時代の幕開け」としてくるのでしょう。「井の中の世界」に住んでいては、やがて石器時代人扱いを受ける事になります。

参考:ギョー斜面の浸食痕

[2449]でも紹介した佐藤任弘氏の論文を見ると、ギョーの頂部水深は800尋(1200m)程度のものが多い、とあります。

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ギヨー問題の展望
佐藤任弘

(ギョーの)頂面深度も不定で、ごく接近した山と山との間でも1.000ft(300m)位は深さのちがう場合がある。多くは520〜960尋(780〜1440m)であるが、中でも800尋(1200m)程度のものが多い。WakeからJohnstone付近のものは、1,100〜1,900尋(1650m〜2850m)のものもある。

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したがって、ギョーの斜面に形成される浸食痕と大陸棚斜面に見られる海底谷とは形成原因が別だと思われます。
ギョーの場合は[2723]や、[2929]で説明したように氷底湖の水が抜けるときにできた水流痕であろうと考えられます。


孀婦岩の土台(ギョー)斜面にある水流痕

そのために、海底谷のような長大な峡谷が発達しなかったのではないかと推定されます。


  [2934]断層地震説という古い考え方では理解できない時代がやってくる
Date: 2018-10-11 (Thu)
今回のスラウェシ島の地震に関して、USGSの Shake Mapを見ても、左ズレ断層が出現した南北の一帯しか問題にしていません。これは「地震の定義は断層がずれることが地震である」としているからだと思われます。

しかし、断層は地震の傷跡であり、爆発現象が地震であるという立場をとると、地震の傷跡は海底にあっても不思議ではありません。共役の位置関係にある海底にもShakeした場所があって、津波を起したと考える方が素直な考え方ではないでしょうか。

解説してきたように、インドネシアの地震では沖合いに右ズレ断層が形成されているかもしれません。少なくとも、押し領域と引き領域の二つの領域が存在したから、津波が起きた可能性があります。

[2931]で紹介したように、パル付近の横ズレと、サンアンドレアス断層の横ズレが(反転させると)よく似ていることは、興味を惹かれます。断層から離れると変位量が少ないのは局所的な爆発現象によって「鉄板が破れた」ような状況です。

[2860] 古い考え方では判定できない新しい時代が始まっているではカナダ沖合いの右ずれ断層を紹介しました。さらに南に下ったカリフォルニアには何本かの右ずれ断層があるようです。そのうちの一本がサンアンドレアス断層ですが、紀元前から何世紀もの期間に渡って起きた地震による傷跡として断層(右ずれ)が形成されてきたことがわかります。



地震の定義が正しくないために、浅い地震では二本の共役断層が形成されることが現代では認識されていません。石本博士の押し円錐理論なら常識的に理会される現象が今は死語になってしまっています。「共役」の意味も違った意味に取られているようです。

しかし、本当はカナダやカリフォルニアの沖合いにも共役断層が形成されていて、それが沖合いに伸びている断層なのかもしれません。

海底地殻は薄いために、地震(爆発)によって、傷ができやすいと推定されますが、地震爆発論を採用すると、今までの知識がまったく怪しいものであることが見えて来ます。

次世代の地震学者は柔軟な思考で地球の謎を解いてほしいものです。

「古い考え方をもっている人には判定が出来ない」という時代がやって来ます。

参考:

USGSの記事には、地震で破壊されるのは地表面までで、その後「段差」は平たんに均されると書いてあり、地質学者は地震が爆発現象であることを想定している感があります。

By excavating trenches across active faults, USGS geologists and collaborators are unraveling the history of earthquakes on specific faults. Damaging earthquakes often rupture along a fault up to the ground surface, and, in doing so, offset layered sediments that were deposited by water, wind and down-slope movement. Following an earthquake, new sediment may be deposited across the disturbed land, creating a new undisturbed horizon that is younger than the earthquake.



  [2933] 一般的な津波の常識とは一致しないパルを襲った津波
Date: 2018-10-10 (Wed)
毎日新聞が9日に報じたニュースでは今回のインドネシアの津波は常識的な津波とは一致しない点が多いようです。地震が陸域で発生している点はもちろん津波発生の常識には合わないのですが、そのほかにも、周期が短かく、内陸奥地まで達していないこと、[2930]で述べたように場所によって高さが違うこと、などがあげられるようです。記事を紹介します。

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インドネシア地震
津波、海底の地滑りが原因か

毎日新聞2018年10月9日
【バンコク西脇真一】

インドネシア・スラウェシ島で起きた大地震に伴う津波について、震源に近いパル湾の海底などで起きた地滑りが原因との見方が出ている。通常より早い段階で引き波が観測されたり、津波による浸水が海岸から100〜300メートルの範囲に限られたりするなどの傾向が見られたためだ。現地調査した東北大の今村文彦教授(津波工学)は「震源は陸地で本来津波は起こりにくい。地滑りによる津波は全体の約10分の1しかなく、日本も参考にすべきことがある」として、メカニズムを詳しく調べる方針だ。

 インドネシア政府の調査依頼を受け、今村教授や有川太郎・中央大教授らは今月4〜6日、パルに滞在した。

 地震は9月28日午後6時(日本時間午後7時)過ぎにパルの北約80キロで発生。今村教授が確認したパル湾中部の港の潮位記録によると、6分後に2メートルの引き波を観測。その約2分後に岸に向かう2メートルの押し波が見られた

 海底で起きた地滑りによる津波は、大量の堆積(たいせき)物が滑り落ちたはずみで海面が揺れて生じる。震源との距離などから推計される通常の津波の到達時間よりも早く津波が到達していることや波の周期が短いことに、地滑りによる津波の特徴が表れているという。

 また、パルは平たんな土地で、通常なら津波は陸地の奥まで到達するが、今回は海岸から100〜300メートルにとどまっていた。津波は通常、内陸部深くに到達するケースが多いが、今回は局所的な被害が目立った。さらに、沿岸にも地滑りの跡があり、これも津波を生じさせた可能性があるという。

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周期が短いことなどから、“海底地滑りによる津波“を想定していますが、かならずしも、そうとは言えないような気がします。

確かに東北大震災でも海底に、“荒砥沢ダム上流の崩壊”(岩手宮城内陸地震)に似た斜面崩壊が起きていますが、肝心なのは崩壊を起こした原因、つまりプラスの加速度(爆発)に原因があるのではないかと思っています。したがって陸上から海中への土砂崩壊でなら、津波は起こります(980ガルの衝撃ですから)が、海中での崩落だけでは大きな加速度にはなりませんので、加速度は加わらず、津波は起きない可能性が高いです。

[2930]の解説では「海底の深浅測量の結果によって、なぞが解ける」とコメントしましたが、正しくは海底での加速度の発生状況が分かれば判明する、ということでしょう。

海底の深浅は変化していなくても、大きな加速度が作用していればプラス加速度域からは押し波が、マイナス加速度域からは引き波が、津波として形成されるはずです。

今回の津波が周期が短かく、内陸まで侵入しなかったのは、「海底隆起は発生しなかったが、大きな加速度が働いた」ということを意味しているように思えます。

学校の理科の実験でやる「箱に煙を入れた空気大砲」を想定すると理解し易いかも知れません。箱をたたく事によって箱の中の空気に加速度が加わり、体積変化は一瞬だけですが、リング状の煙の輪が進んでいきます。輪が通過するのは一時だけで、東北大震災のような長周期の津波とはならず、短時間の高波みたいな津波になるはずです。専門用語を使用すえばソリトンが発生したという言い方もできます。


空気大砲の実験
箱の壁を叩くことで加速度(力)を与えている。


やはり南方域の「プラス加速度域」とその北部域での「マイナス加速度域」からと、二つの津波が発生し、干渉しあって大きな波高と、相殺された小さな波高の部分が形成されたものと推定されます。

深浅測量の結果だけでは謎が解けないことを付け足しておきます。

  [2932]昭和の初期にあった日本独自の優れた地震学を忘れるな
Date: 2018-10-10 (Wed)
これまでに解説してきたように、インドネシアを襲った津波地震は震源が浅く押し円錐軸が水平に近いものであったことは、CMTや現場の被害状況などからも推定できるようです。

西方の海域には見えないけれども、熊本地震([2294])や、北丹後地震([2300])で見られたような、直交する「共役断層(通説の理論では死語かもしれない)」が形成されている可能性があります。

押し円錐軸が水平に近い場合でも震源が深くなると、最大のせん断力が発生する場所はB、D点からC′点へと移動し、断層も「横ずれ断層」から「正断層」へと変化します。
その概念図を示したのが、次の図面です。



押し円錐軸が鉛直に近い場合にはいわゆる直下型地震になり、断層は逆断層型になります。軸の傾斜によって最大のせん断力が発生する場所(断層の形成される場所)は決まってくる筈です。([803]「2376]など参照)

通説地震学では断層の形式で地震の強弱が違ってくる、というような「本末転倒理論」「因果関係逆転論」(「「海溝型」地震は逆断層だから地震の規模が大きい」、というような)が信奉されていますが、とんでもない間違いです。こうした通説理論では、なぜ直下型地震が激甚になるのか、なぜ地震で陥没が起きたり、島が隆起したるするのかさえ理解できません。

石本巳四雄、小川琢治ら先輩の業績を無視する姿勢は改めるべきです。

アメリカ生まれの現在の地震学は混乱を招くばかりか、国家を滅亡の危機に導くことに、早急に気付くべきです。

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