解離水(ガス)の爆発による地震の発生機構
2 解離層が上がると水は解離して、解離水(爆鳴気)を作り、周辺温度はいったん下がります。
1 解離層は通常は安定していますが、圧力減、温度上昇で、上方に移動します。
3 温度が回復すると爆鳴気に着火し、地震が発生します
地下内部の水は、熱水状態を過ぎると超臨界状態となりますが、それを超えると、酸素と水素に熱解離し始めます。この限界の層を解離層と呼んでいますが、この層は温度と圧力の変化に応じて、地下内部で上下します。解離層内部では温度上昇と圧力減によって解離度が高くなっていきます。

、通常は解離層内の結合水は安定しています。

、解離度が急激に上がると、マグマ溜りの内部では、解離した水素ガスと酸素ガスの混合気体(解離水、理科の実験では爆鳴気とも呼ばれている)が蓄積されて、圧力が増大します。これが岩盤にマイクロクラックを発生させ、地震の前兆現象を起こします。

、解離が終了すると、周囲からの熱が移動して、周辺温度は元の温度に戻る。爆鳴気の爆発条件に達した時、着火爆発。地震発生。
4 結合反応で減圧し、マグマ溜りは潰れてマグマは上昇する
、爆発後は、混合気体が超臨界状態の結合水に戻りますので、圧力が降下して、マグマ溜りは潰れてしまいます。爆発によって熱が放出され、解離層は地震の前の位置まで下がります。地震現象には押し引き現象という特有の現象がありますが、第一段階の爆発で「押し領域」ができ、第二段階で「引き領域」ができます。その境界に大地震になるほど断層という地震の傷跡が現れるます。断層は地震の後に「ズルズル」と滑るように発生したという観測例があります。断層が動いて地震が起きるのではありません。