定説地震論への疑問

@なぜ4000ガル(岩手・宮城内陸地震で記録された)もの加速度が記録されるのか?

A鋼鉄でもない岩盤に”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか?

B岩盤の歪は”死んだ歪”つまり永久歪になるので、980ガルを超えるような反発力など発揮できないのではないか?

C2006年までに東海地震は必ず起きるという説はどうなったのか?

Dなぜ地震発生確率の低い場所に大きな地震が発生するのか?   ・・・・・定説地震論に間違いがあるのではないか。






地震爆発論の概略


一、地震はどうして起きるのか

  地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)であると考えるまったく新しい地震発振理論です。
  その水素はどうして発生するのか、地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用で発生するのです。地下水だけでなく、マグマには大量の水が存在しています。その水の化学反応で地震が発生するのです。



  もう少し詳しくいいますと、水が解離する度合い(解離させる能力といってもいいでしょう。)は次の図に示すように温度と圧力で変化します。




  通常、地下ではこの解離度に応じて安定した状態、静穏な状態でおさまっています。しかし、マグマが上昇したり、地殻に亀裂が入って圧力が変化すると、静穏が破られます。すると状況は一変し、その場の熱と圧力によって決まる水の解離度に応じて、結合(爆発)したり、解離したりの反応が騒々しく起こります。この爆発が地震の真相です。

  例えば、昨年スペインのロルカが起きた地震は、地下水の汲み上げによって地下水位が250メートルも低下したことが原因とされていますが、25気圧もの圧力低下によって、上図からわかるように解離度が高まり、水素ガスが蓄積され、爆発したことが理解できます。また、デンバーでの廃液注入やCCS(CO2の地下貯留)プロジェクト、およびシェールガスの採掘に際して地震が起きていますが、廃液などを圧入することによって、既存の地下水を高温度の領域に押しやり、解離度を高めてしまったことが原因で地震を人為的に起こしてしまった可能性があることも理解できます。

  これが地震現象の正体です。したがって解離している層が安定するまで、地震は繰り返し起こります。これが大地震の後では解離層が大きく乱されるために、なかなか安定しない原因です。また大地震ほど余震が止まらない原因です。小さな地震ではすぐに解離層が安定するので、余震の数も少ないわけです。次の図がそのメカニズムの概略を説明しています。解離と結合が不断に継続し、サイクル活動のように繰り返されるメカニズムをご理解ください。

 




  このように、地震爆発論学会では断層が動くことが地震であるという定説の発振理論は間違っていると主張しています。

 つまり地震現象とは水素の爆鳴気爆発(Detonation)のことであるとする「石田理論」に基づいた新しい地震学理論であります。
 しかし、この概念は昭和初期に小川琢治博士や石本巳四男博士らが唱えていた「マグマ貫入理論」と同じものであり、昭和の中期においてさえ、高木聖博士が「マグマ爆発論」と唱えておられた視点と同じものであります。
  当時は爆発の原因が何であるのかが不明であっただけで、原因が水素ガスの爆鳴爆発(Detonation)だと気づけば、日本人が考えていた立派な洞察力に満ちた地震理論である事が見えてきます。

誤解@:爆発ならば「押し引き分布」が説明できない

  定説論を学んだ方からは、爆発ならば初期移動の方向が全て震源から遠ざかる方向に向かうので、いわゆる「押し引き分布」が生じないはずだ・・・だから爆発説は違っているという指摘を受けます。しかしこれはダイナマイトの爆発のようなものが固定観念としてあるためであって、水素の爆発ではそのようなことにはなりません。下の図にあるようにボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きることが、地震現象特有のメカニズムであります。








誤解A:爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはず

  同じことですが、爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはずだ。実際にはせん断波(横波)が発生しているので、爆発理論はおかしいと主張する方があります。ダイナマイトの爆発ならば頷ける理屈ですが、水素爆発(Detonation)というのは水素と酸素の化学反応のことであり、体積が減少することが大きな特徴です。ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じていることが複雑なところなのです。これが地震の教科書にある震源でダブルカップルという二つの偶力が生じる原因、そして「押し」と「引き」という二つの動きが発生する原因、またその境界に断層という「傷あと」ができる原因なのです。そもそも、広大な断層面で滑りが起きるのなら、滑りの開始点(震源)でだけ二つの偶力が生まれるという理屈が存在しません。地震は水素ガスの爆発(Detonation)によって生じるもので、断層面は爆発の傷あとです。

  したがって、大爆発(大地震)でなければ、傷あと(断層)は発生しないのです。断層が動くことが地震である、断層が動くことで地震動が発振されるというのは間違いです。原因と結果つまり因果関係を無視しています。

誤解B:活断層の存在は危険である

  断層が大爆発の傷だと分かれば、活断層調査が無意味であることが理解できると思います。大地震の後で断層が発見されて、調査が不十分であったからだと専門家が議論していますが、それは違います。大地震の前には存在しなかったのです。存在しない「傷あと」はいくら調査したって見つからないのは当然です。そんなことも解らないのが現在の「地震学」というものです。

 「ふざけるな地震学者!」という怒りの声が日増しに大きくなってきているのを感じます。地震学者さんの猛省を期待します。


二、地球内部はどうなっているのか

  地球の内部の2900kmまでをマントルと呼んでいますが、定説ではマントルは固体であるとし、玉ねぎのような構造、つまり、層状に固体の物理量が変化していると仮定しています。この仮定はトモグラフィーと呼ばれるコンピューター計算を行うのには都合のいいものですが、正しいかどうかは吟味されていません。つまりインバージョン法という数値計算を行うための仮定ですが、マントルが熔融していれば成立しない仮定です。

  地震爆発論学会ではマントルは熔融しているという立場を取ります。原始の地球はマグマオーシャンといわれる熔融マグマの海であったはずです。地球表面のマグマが冷却され、固まって地球の表皮つまり地殻が完成し、海もできて動植物や人間が生息できるようになってきたというのが地球の歴史でしょう。そうだとすれば地殻の下部、地球内部はマグマオーシャンのままのはずです。



              地震爆発論学会の見解                          定説での見解

  マントル固体論はコンピューター計算のために取り入れられた暫定的な仮定にすぎないのです。その「暫定仮定」が大勢を占める研究者たちによって降ろせなくなってしまったのでしょう。
 では、実際に地震波の形状を見てみるとどうなるでしょうか。地震は700km程度の地球深部でも発生し、深発地震(B)と呼ばれているのですが、浅い場所での地震(次節に示す@やAのような地殻内部の地震)と比較すると、次節で示すように地震の波形がまったく違うのです。マントルが固体であればこれほどまでに大きな違いはないはずである、というほどの違いがあるのです。明らかにマントル固体論を否定する結果なのです。

http://www.youtube.com/watch?v=Uxiy2AYRnIU

  詳細は上のビデオ解説を見ていただきたいのですが、定説となってしまった現代地震学には地震の発生理論と地球内部の構成に関する二つの大きな間違いが存在しています。

三、地殻の構造はどうなっているのか

 では、地殻の構造はどうなっているのでしょうか。定説ではマントルも固体であると考えていますから地殻の定義があいまいです。どこまでが地殻なのか明確に定義できないのです。リソスフェア(岩石圏)といわれても、物理的なイメージが得られません。




           

            地震爆発論学会の見解       定説での見解
 

地震爆発論学会では地殻とはあくまでもマグマが冷却して固体となった部分まで、としています。大まかには二層構造になっていて、地震波を伝播させる速度が遅い表面近くの第一層と速度が速い第二層の二層構造になっていて、その境界にモホロビッチ面(モホ面)があるとしています。

 定説論者はP波とS波の伝播時間と距離の関係を示す「走時表」を持ち出して、マントル固体仮定に基づく理論で計算したものが実測と一致すると主張されます。つまり、地震波は「玉ねぎ構造」の地球内部を伝播していると主張されます。しかし、それは前述のビデオにあるように、粘弾性体としてのマグマが爆発的な振動(高周期成分波)の一部を伝播させているだけで、殆どのエネルギーは二層構造の地殻内部を屈折と反射を繰り返しながら、伝播しているのです。


 その証拠となるのが、浅い地震(@やA)と深い地震(B)とでは次の図に示すように地震動の様子がまったく違うことです。深い地震(B)の場合には、震動被害を生むような激しいS波による震動はありません。なぜなら、マントルが熔融していて、固体内部での爆発で発生するようなS波が発生しないからです。マントルが固体ならば、このような違いはあり得ません。

 マントルのような粘弾性体は長期的には液体と同じ挙動をします。弾性体として振舞うのは爆発のような瞬間的動きに対してだけです。
  以上の知見から導き出せるのが、プレートテクトニクス理論の否定であり、大陸移動説の否定であり、大陸の浮沈現象肯定ポールシフト論の肯定などであります。詳細はそれぞれの項目ごとにailab7.comと一緒に検索してみてください。何らかの記事がヒットするはずです。

 参考文献

石田昭 地震の謎を解くー地球は誤解されているー  1999年 PRC出版

石本巳四雄 地震とその研究 昭和十年  古今書院

小川琢治  地質現象の新解釈  昭和四年  古今書院

藤田至則 他  新しい地球観を探る  1993年 愛智出版

 石田理論:動画解説シリーズ

1◆地震は解離した水の爆発現象である

http://www.youtube.com/watch?v=MvlS76p5kHs

2◆深い場所で起きる地震も爆発現象である

http://www.youtube.com/watch?v=RIzWS5cyP5w

3◆地震の前兆現象は科学的に説明できる

http://www.youtube.com/watch?v=7idmuvi-sZc

4◆地下空間に液化CO2を圧入するのは危険である(前編)

http://www.youtube.com/watch?v=1alQrJ_ZOc8

4◆地下空間に液化CO2を圧入するのは危険である(後編)

http://www.youtube.com/watch?v=VxRrVpnTIoE

5◆大地震で火災が起きる本当の理由

http://www.youtube.com/watch?v=U8egXCMDPwg

6◆真の地動説とはポールシフトのことである

http://www.youtube.com/watch?v=46nGhhgXxrM

7◆氷河期の解釈には間違いがある

http://www.youtube.com/watch?v=4rfRqukkCfc

8◆アトランティスとムーはここにあった

http://www.youtube.com/watch?v=nmw6a_H5SUg

9◆大陸移動論の証明方法には誤謬がある

http://www.youtube.com/watch?v=e4I7koOJRsk

10◆地震学の基礎にある大きな間違い

http://www.youtube.com/watch?v=Uxiy2AYRnIU

(地震爆発論学会  2012年10月24日 作成)