解説7 宮城県沖M7.0地震について(2)

今回の地震では、24日11時に仙台にてガウスメーターが0.2mGに上昇したようです。ガウスメーターはデジタル表示ですので、読み間違いということはありません。高価なので(4〜5万円)所有者が少ないですが、地震計にくらべればはるかに安く、はるかに役に立つと思います。官庁が目を向けてくれるといいのですが・・・・。
マスコミはM7.0という数値の発表にびっくりしたようです。私は地震の専門家ではないので、具体的にどのようにM値を決定しているのか知りませんが、教科書にあるリヒターの定義というのを見ると、原則として震源から100kmの位置に設置してある地震計の最大振幅から決めているようです。そうだとすると、関東圏の地震は関西圏の地震よりもオーバーな評価になってしまいます。同じダイナマイトイを砂漠の砂地の中で爆発させるのと、岩盤の中で爆発させるのとでは、明らかに岩盤の方が100キロ離れた地震計の振幅は大きくなります。関東から北海道にかけては、硬く緻密な地殻本体が地表に接近していますので、揺れやすいという宿命にあります。よって、関東圏の地震マグニチュードは気象庁発表を割り引いて考える必要があると私は思っています。
神戸の地震(M7.2 深度20km)ははるかに大きな揺れだったろうと思います。新聞では深度71kmとなっていましたが、深いところの爆発だったことも、被害が少なくてすんでよかったです。盛岡市内に住む作家の高橋克彦氏のコメントが載っていました。「ドドーン」と爆弾が落ちたような衝撃で、体がすくんで動けませんでした。」ということです。地震は爆発現象であることを早く認識する必要があります。