ライブラリー

10.水の三態と熱解離による爆発現象(地震現象)


画像をクリックすると
拡大します

地震は海側のプレートが陸側のプレートの下に潜りこんでいくときに、周期的に反発現象を起こして発生すると言うのが現在の定説地震仮説です。石田理論では、此れとはまったく違った観点、水の熱による解離反応が爆鳴気をつくり、これが爆発することが原因であるという仮説を立てています。

[解説]
地下深部にある温水・熱水は超臨界水となり、さらに高温になって、酸素と水素に熱解離する。解離度は温度と圧力によって変化するが、等解離度面が急激に上昇してくると、解離度の上昇により、原子状態の酸素と水素の混合ガスの発生を見る。この圧力増加によってマグマ溜りの壁にひび割れが発生すると、ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)がおこり、押し領域を作る原因となる(地震の第一段階)。さらのこのとき圧力が減ずるのが引き金になって解離ガスの爆発条件が満たされ、爆鳴気爆発が起こる(地震の第二段階)。これは爆縮Implosionであり、地震時に引き領域を形成させる原因である。

これが地震の原因である、というのが地震解離水爆発説である。熱と圧力の関係で決まるであろう等解離度境界面は、通常は安定しているが、地殻にクラックが発生することによる圧力変化・気圧の変化・水圧の変化、あるいはマグマの移動による熱の変化などが、自然順応の速度を超える急な変化になると、爆鳴気爆発になってしまうのであると考えている。
(石田)

(2005,7,14改定)

Back