ライブラリー

16.石本巳四雄博士のマグマ貫入説

画像をクリックすると
拡大します

 石本巳四雄博士は昭和初期に「地震の原因はマグマが地殻内のクラックに激しく貫入することである」という直感に満ちたすばらしい理論を打ち出しました。地震解離爆発説はまさにこのマグマ貫入説から生まれたようなものです。当時は貫入の原因・エネルギーが爆発であると言うことが誰にも思いつかなかっただけなのです。新説地震理論は石本博士の理論から多くの示唆を得て構築された理論です。萩原尊禮著「地震学百年」から石本理論の記述を抜粋させてもらいました。

[解説]
 石本博士の予言的な言葉を紹介しましょう。「天才の一生は迫害の多きを知るが、死後その努力の順次に展開されて、麗しき科学の園に百花繚乱たるを現出する。」というものです。石本理論を忘れ去った現代の地震学は迷路にはいりこんでいるという感想を私は持っています。
(石田)
Back