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43.地軸は7600万年の間に171回逆転した(序曲3 現代版・天動説と地動説)

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 図面はいずれも中央海嶺から湧き出した溶岩が、冷えて固まる時に記録したその時代の地磁気の向きを示しています。岩盤によるテープレコーダーのようなものです。縦長の図面は7600万年間の記録で、その間に171回の逆転を記録しています。黒色は現在の地磁気と同じ向き、白色は反対になっていた時代です。逆転とまでは行かないような、少し程度の変化を含めればもっと細かな縞模様になります。通常地磁気逆転の縞模様と称して知られているものです。その内の4目盛り、400万年だけを取り出したのが、横長の図面です。今から20万年々、40万年前にも短期間ですが地磁気が逆転していた時代があったことが読み取れます。

[解説]
 さて、この図面から何を読み取るのかということです。定説では、地球の姿は不動のまま、地磁気だけが、なぜかクルクルと逆転したと考えています。地軸の変動、つまり地球の逆立ち、寝返りなどを考慮にいれていません。そのような仕様で研究しているのです。現代版・非地動説です。石田研究所の仕様は現代版・地動説です。つまり地球そのものがクルクルと回転するという仕様です。そのほうが、多くの事象を無理なく説明できるのです。地磁気は太陽との位置関係を維持するはずで、地球は不動で、地磁気だけが適当に変化するのだよ、と言うのは間違いだと思います。現代版の天動説になってしまいます。

 アンデスやヒマラヤが海底からあそこまで隆起するような地殻大変動期には(もちろん一回や二回の変動であそこまで隆起はしないでしょうが)地球の重心が移動してしまいます。回転体の回転軸は重心を通るように変化しますから、地磁気は一定(太陽は動かず)で、地軸が変化する(地球が回転する)と考えたほうが自然です。大陸の陥没でも同じでしょう。チャーチワードの「失われたムー大陸」にはガスチャンバーが崩壊して大陸が沈んだと書かれていますが、ムー大陸が沈んだのだとすれば、重心移動・地軸傾斜もあったことでしょう。
 実は大陸移動という考え方が生まれたのは、地球の姿は不動である、という天動説仕様から生まれたのです。各大陸の上で発見される古い岩石にも地磁気の記録は残っているのですが、それが現在の地磁気の向きと違っているのです。それを地球の姿勢は不動であるとして解釈しようとようとすると、大陸のほうが動いたという解釈になるのです。

これも一種の非地動説、現代版の天道説といっていいでしょう。
 チベットの古い僧院には現在の星座とはまるで違った星座が描かれている記録があるそうです。現代版地動説を示唆するものです。

 チャーチワードがムーに憧れたのは、インドの古寺院で「聖なる霊感の書」という粘土板に書かれた古代文字を解読し、それがムー文明を諸国に伝道しようとしたナーカルという伝道者たちの教えであることを知ったからです。「聖なる霊感の書」のなかには「一人一人の心の中に寺院がある、神と対座することのできる寺院がある。」という素晴らしい言葉があります。私もムーに昔から憧れています。
(石田)

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