ライブラリー

48.地震と夕焼け・朝焼けの関係


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[解説]

 夕焼け・朝焼けが起きる原因は、大気中に粉塵や水蒸気などの微粒子が浮遊するからです。微粒子が浮遊していると、波長の短い、青、藍、紫などの光線は散乱されて、赤、橙、黄などの波長の長い波しか人間の目に届かなくなります。その光線が雲に当たって夕焼け雲、朝焼け雲になるのです。

大地震の前には地下の解離層が不安定になり、熱水が浮上・噴出して蒸し暑い空気が漂う層ができます。そのため空が赤くなることがあります。しかし夕焼け・朝焼けになったからといって、地震に直結するわけではありません。地震の予兆である場合もそうでない場合もあります。

グアテマラ地震の時にはマヤ族の酋長は、夕焼けが何日か続くこと、地虫が地中から這い出してきたこと、鶏や小鳥が地上に降りてしまったことの三点から総合的に判断して、大地震を察知し、住民を非難させたという話が、地震雲の研究で有名だった、鍵田忠三郎奈良市長の著書「これが地震雲だ」にのっています。地中の虫は蒸し暑いのかもしれませんし、電磁波が気持ち悪いのかもしれません。鳥たちは虫を食べたくて地上に降りたのかもしれません。

これからの社会では私たち一人一人がマヤの酋長の智慧を生かし、総合的な判断を下して、自分の身を護ることが必要になります。夕焼けになったからといって、徒に心配するのではなく自分の知識で自分を護りたいものです。大地震の予兆ならば、夕焼けだけでなく、月が赤くて、大きく見えますし(ライブラリー14参照)、星が大きく、低く見えるはずです。それも月が地平線ちかくにあるときだけでなく、天空高く上がっても赤く、大きく、低く見えるなら、大地震の可能性が高くなります。

ライブラリーに紹介したように、唐山大地震の前に飼い犬や家畜が狂ったように主人に咬みついたり暴れたり、普段とは違った行動をとっていたそうです。解離反応から発される電磁波が発狂したくなるような気持ち悪いものに感じるのではないかと思います。こうした地震時に起きる動物たちの行動をも見ながら、地中から発される電磁波情報を監視していけば、大地震から自分の身を護ることは出来るはずです。
                                (石田)

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