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901
2004/12/06(Mon) 13:59
パトロス
東濃新報への寄稿(1)案文
郷里にある東濃新報という地方紙で寄稿を依頼されました。実際には図面も入りますので、少し変わるかもしれませんが原稿素案を紹介します。
地震に関する通説を見直すべし(1)
断っておきますが、この一文は関心が高まっている地震防災への取り組みを見直せということではありません。地震という恐ろしい自然現象の実体を正しく把握して、地震の襲来を予知する知恵を各自が持っていただきたいということであります。
ということは現在マスコミや地震学者が解説している内容は地震の実体を無視したものであるということです。現在のように地震計やらGPSといった機器が溢れる以前には、地震とは「地中で起こる何らかの爆発現象である。」というのが学者の常識でありました。古典地震学を開いたイギリスのジョン・マイケルという学者はヨーロッパ全土を震撼させたリスボン大地震でポルトガルの海岸に煙と火災が見えた事などを重視し、「地下で突然に起きる爆発」が地震の根源であると考えていました。
日本ではどうでしょうか、江戸時代に著わされた広瀬元恭の書には「地震は地中に起こるある種の爆発が原因であり、それが地上に現れるときが火山、地下にこもったのが地震」と書いています。川本幸民の書には「水素が熱を得て酸素と化合して燃焼する際、地皮を震動させる。」とあります。
現在では大地震が起こると、学者は決まって○○プレートの境界かその内部で発生した歪エネルギーの解放と解説するだけです。なぜそうなったのか、つまり地震前後に見られる現象そのものを真剣に調査して地震の真相を解明しようとする姿勢が地震学者に無くなったのは何故なのかと言うことです。
アメリカで警鐘をならしているトーマス・ゴールドは「地震計が発明されたために、地震現象を熟知しなくても机の上で研究ができるようになった」ことが学者をして地震現象そのものに目を向けなくさせた原因としています。そして(アメリカ生まれの)弾性反発理論がまず最初にあって、その理論で説明できない現象には目もくれなくなってしまった、と述べています。

私は地震の起こる根本原因は地中の水がマグマの熱によって水素と酸素に解離する解離現象であると思っています。解離した水素と酸素は爆発して再び結合して水に戻りますが、厳密には爆縮現象といって結合によって体積の減少が起こりますので、地震時には爆発の方向によって、隆起したり沈降したりする分部が現れるわけです。この地震爆発石田理論を提起するには論破すべきプレート論とマントル固体論という厚い壁がありますが、その解説は次回にします。

902
2004/12/06(Mon) 14:01
パトロス
東濃新報への寄稿(2)案文
地震に関する通説を見直すべし(2)
さて、プレート論を見直せ・・とは狂気の沙汰か・・と皆さんは思われるでしょうか。私は地震のサイトを運営しておりますが、中には烈しく論駁してこられる方もあります。義務教育でも教えている内容ですから、深く勉強した人ほど信仰の改宗を迫られるような苦痛を感じるのでしょう。しかしプレート論の矛盾に気が付いた方はそうでもありません。
プレート論とはこの地球は十数枚の板によって包まれていて、海洋プレートは海嶺部で誕生し、二億年の旅路を海溝部で終え、地球内部に潜り込んで消滅して行くというものです。
このプレート論には多くの矛盾があります。
@ 地震のたびに解説されるフィリピン海プレートと称される領域には誕生地であるはずの海嶺が無いのです。誕生地がないのに消滅する部分だけがあるというのは矛盾しています。

A 海洋プレートの上にあるハワイが大陸プレートの上にある日本に年間数センチずつ近づいているのはプレート理論が正しいことの証拠であるとされていますが、同じ大陸プレートにある日本とドイツも近づきつつあるのです。つまりGPSで判るのは地球の表皮の動きだけで地殻全体の動きを測定しているわけではありません。

B プレートの潜り込みによって蓄積された歪が限界を超えたときに反発現象が起こり、これが海域型とかプレート境界型とか呼ばれている巨大地震の原因であるとされています。しかし、地殻を構成する岩盤には歪を蓄積するような機能はありません。岩盤はガラスと同じようなもので、限界を超えると破壊してしまいます。破壊の前に鋼のような弾性によって対面する相手側プレートを跳ね上げるというような挙動は期待できません。歪エネルギーが蓄積されて開放されるのが地震であると言うのは思弁的地震学であって科学的地震学ではありません。
プレート論が定説の地位を築いてきた流れに関しては感情的とも受け取れる長い議論の歴史があったようですが、それは過去のことであり、感情を引きずらないで科学的地震学の流れに戻すべきであります。
そのためにも、昭和初期に活躍された石本巳四雄という初代の地震研究所長のマグマ貫入理論まで遡れば、地震学は思弁的地震学から脱出できると思います。私が多くの示唆を得た石本理論では地震とはマグマが地殻の割れ目に烈しく貫入する現象であるとしています。貫入する力が水素と酸素の爆発による衝撃力であるとするだけで、石本理論は現在でも通用する価値ある内容を持っています。

904
2004/12/08(Wed) 16:16
パトロス
早稲田のオピニオン
「地震発生のメカニズムとは」と題する解説が早稲田大学「オピニオン」というサイト
http://www.asahi.com/ad/clients/waseda/opinion/opinion115.html
にあると広報局長が教えてくれました。ここまではっきりと地震は活断層が動いて起こると教えているのは始めてみた、とありました。東濃新報に17日(金)号から載る石田理論とはまるっきり違いますので、比較して読んでいただくためにも解説したいと思います。著者は同大学の高木教授です。
●地震が発生するメカニズム
 地震は基本的には地盤や岩盤の破壊によって引き起こされます。
解説まったく逆です。地震という爆発によって地盤や岩盤は破壊されるのです。
「破壊」という言葉を聞くと、「バラバラに壊れる」というイメージがあるかもしれませんが、この場合の破壊とは主に地盤のずれ、すなわち断層によるずれによるものです。
解説断層によるずれ・・という破壊によって地震がひきおこされる?・・・逆なんです。破壊はなくても、小さな爆発つまり微小地震は地下内部で日常的に起こっているのです。
 地震には大きく見ると2種類あり、ひとつはプレートの沈み込みの境界で起こる「海溝型」と呼ばれるものです。このタイプの地震はプレートの沈み込みに伴いますので、海溝から離れるにしたがって、すなわち日本海側に向かうほど深くなっていきます。
解説地殻は大陸と海洋で厚さが違いますが、連続しています。固体の下に固体が潜るわけがありません。潜る・沈むというのは流体力学の概念です。
深発地震が発生する領域が板状に広がっていますが、液体としてのマントルが対流している姿です。熔融マントルの内部で爆発が起こっているのです。

 もうひとつは「内陸地震」と呼ばれるもので、内陸で活断層が動くことによって起きる地震です。このタイプの地震の震源は地表から20キロ付近までしか存在しておらず、その下は温度が高すぎて岩石が流動的になっているため、破壊は起きません。
解説温度が高すぎて岩石が流動的になっているのなら、マントル固体論は間違っているはずですし、更に下に在る潜りこんだものとされる海洋側から来たプレートも溶けているはずです。そうです、地球内部のマントルは溶けているのです。そうだとすれば固体であることを前提に探究し積み上げられてきた知識・地震学の内容は一度すべて捨てなければなりません。
 新潟中越地震は震源の深さが20キロ付近と発表されたので、プレートの沈み込みによる地震ではなく、内陸型地震であることがすぐにわかりました。また、1995年に起こった兵庫県南部地震も震源の深さは18キロ付近であり、活断層による内陸地震でした。
解説すぐにわかりました・・は・・あまりに当たり前の話です。陸上部で浅い地震はすべて活断層地震ということですが、断層が活きているのかそうでないか・・というのは思弁的な地震学です。濃尾地震では地震の後からずるずると断層が形成されたという農夫の見聞があるんです。地震と断層は主客が逆転しています。また断層が生じない地震もあるんです。小さな地震はすべてそうです。

● 活断層とは何か
以下は実際の記事をご覧になってください。セミナーを学んでこられた方には、こうした地震学を勉強させられ授業料を払っている学生が気の毒に思われることでしょう。
なおこのセミナーは新地震学創造のために内容を残していきますので、セミナーに相応しくないと思われるメールの類は会員用の掲示板に頂けたらあり難いと思います。メールが届かない場合には断りなく消去させていただく場合がありますのでご了承ください。

905
2004/12/08(Wed) 17:23
パトロス
海底地震計の話
Sさんのブログでお呼びがかかり、書き込んできました。海底地震計を苦心して開発したという著名な地震学者が日本では地震の8割は海底で起きているのだ、ということを述べておられて、ほんまかいなぁ・・教えて!というのがお呼びの内容でした。8割かどうかは私も知りませんので、それより別の問題点を書き込んできました。
「8割かどうかは知りませんが、たとえそうであっても、海底地震計を開発したことがそれほど重要なことには思えません。地震計を設置して予知が出来るのならすばらしいことですが、地震計は地震が起こってから作動するものであって、予知にはあまり役立たないと思います。地震が起こる前に何らかの兆候を察知する計器を開発し、設置に成功したと言うのならすばらしいことだと思います。どうも、海底地震計を開発したことにスポットライトを当てたくて日本では海底地震が多いのだと言いたいように勘ぐってしまいます。」

Sさんは「私は、てっきり予知器のようなものだと・・ほんとに、起ってからじゃ遅いですよね。」
と書き込んでおられました。気象庁のサイトを見ても、地震が起こると日本中に節分の豆を撒いたように地震計の設置場所が現れます。あれがコンパスか、水素濃度計か何らかの前兆把握機器だったら気象庁を尊敬できるんですが、地震発生後のデータではいくら高密度に配置してあっても地震の予知には何の役にも立ちません。役立てようとの計画がありますが、数十秒では何もできないと思います。
応答の詳細はSさんのブログをご覧になってください。

906
2004/12/12(Sun) 13:48
パトロス
まかりとおる思弁的科学
東濃新報の記事原稿で「歪エネルギーが蓄積されて開放されるのが地震であると言うのは思弁的地震学であって科学的地震学ではありません。」と書きましたが、思弁とは辞書を引くと「実証・経験によらず、頭の中だけで論理的に自分の考えを組み立てること。」とあります。
プレートテクトニクス理論もマントル固体論も科学ではなく思弁的な地球論ですが、それを土台に出来上がっている通説の地震学も当然思弁であるのですが、地球論の土台がそうであるものですから、当事者には思弁であることが判らなくなってしまっています。
インド亜大陸が北上してアジアプレートに衝突してヒマラヤ山脈や天山山脈が誕生したとか、伊豆半島は南から北上してきた島々が本州に衝突して出来た半島だ・・とか言うのは神話の世界の國引き物語のような実証の無い思弁であります。

最近思う思弁は重要なる意味があるかのごとく提案されている地震M-T図というものの解説文にみられます。
「便通が順調」なとき便回数(縦軸)はほぼ一定、「便秘がち」なとき回数が変化、「強い便秘状態」では明瞭な無便(空白)が表れるとすると、M-T図の空白が地下で続き大地が力む状態では、結果として「地震(脳溢血)」につながる恐れがあると考える。
地球の便秘状態から力んで脳溢血になるのが地震とはビックリですが、このような思弁的地震論が展開されても、だれも科学としてちょっと怪しげだとさえ思わなくなってしまっています。
907
2004/12/13(Mon) 17:36
一管理人(パトロス)
書き込みに関するお願い
何件かの書き込みがありましたが、私を含めて書き込み者の判断で消えております。
本来はメールの交換で処理するのが相応しい内容かと思っておりましたが、各自そのような判断で消去されたものと思います。
中には「私は、今まで、一度投稿したものを削除した事はありませんでした。」と言う方もおられましたが、「不本意だけど新・地震学セミナーの趣意に沿って消去に同意」された方もあります。
その中で、メールアドレスの記入が義務であることが理解できない、またそうならば明示しておいて頂きたかったと言う意見がありました。
ご承知のようにセミナーの内容は検索しやすくするためにセミナー倉庫に収納しております。その際に抜粋したり、手直しのために書き込み者に連絡を取りたいことが発生しますので、メールアドレスを記入していただいております。アドレスが不正確ですと今回のように、セミナー上で事務連絡的交信をしなければならなくなります。
現在HPの改造を事務局で検討しておりますが、書き込み者との連絡が取れることすなわちメールアドレス記入を条件にすることが明記されるだろうと思っております。
なお、今後とも、新地震学の創造に役立つようなご意見、ご質問、アイディアなどは積極的に書き込んでいただきますようお願いいたします。
908
2004/12/16(Thu) 19:30
パトロス
研究テーマの募集
現在事務局では石田地震科学研究所とANS観測網のページを明確に分けるような仕分け作業をしております。コンパス観測が中心であるANS観測網は石田地震科学研究所の研究の一つであって全てではないということを明確にしたいためです。
新潟の観測報告者がいなかったこともあって、新潟中越地震は予兆を検知できませんでした。そのことから、批判を受けたり、コンパス観測が否定されたり、あるいは石田理論そのものが否定されたりすることがあっては残念であります。
またコンパス観測で予兆を検知できたとしても、石田理論の正しさの証明にはならないという人もあるでしょう。プレートが押すから岩盤にヒビが入って地電流が流れる可能性もある・・と言う理屈もあろうからです。簡易メーターによる電磁波観測も磁石落下観測にしても同じことで、理論の直接証明にはなりません。必ず異論が出て来ることが考えられます。
以上のことを考慮して、コンパス観測は研究所の一つのプロジェクトであり、その他にも石田理論の正しさを証明するための研究をしている、と言える充実した研究内容にしたいと思っております。
つきましては、当地震科学研究所の研究テーマとして、どのような研究をするのが相応しいのかアイディアを提案していただければありがたいと存じます。
このセミナーは表題ページにもありますように、[地震学を地震学者だけにお任せしないで、皆で考えた新しい常識、衆知を結集して築く「新・地震学」]を創造したいと考えてスタートしました。
今回地方紙とはいえ、明日(12月17日)発行の東濃新報に「石田理論」を紹介していただけることになりましたが、今後は少しずつ社会的注目を集めるようになるかと思います。また注目に値するだけの組織とするためにも、責任のある地震研究所に仕立てて参りたいと考えております。
なお将来水素濃度計が安価に入手できる時代がくれば、水素の濃度分布から解離ガスが地上に漏出していることを観測し、理論の正しさを実証できると思うのですが、それまでの間の研究テーマとして誰でも簡単にできるアイディアを提案していただければと思っております。
また、多くのサイトで報告されております地震雲に関しては、その存在を否定しているわけではありませんが、あまりにも判定が難しく、誰にでもできてかつ衆目を納得させるものではないと判断しておりますので、テーマからは外させていただいております。
セミナーで話題となりました内容を踏まえてアイディアを捻出していただければありがたく思います。
909
2004/12/17(Fri) 13:40
ノリマン
石田理論の初転法輪
本日17日は石田理論が地方紙でデビューっていう感じの日ですね。セミナーには報告しませんでしたが、以前から石田理論に批判的であった、サイトhttp://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/20040214
で石田理論が日の目を見ることはない、とご託宣を下してくれています。でもこれで一歩託宣打破に近づきましたね。釈尊の教えも、広まりだしたら急展開したそうで、それを「初転法輪」というそうです。
2004年12月17日が石田理論の「初転法輪」となることを祈っております。
910
2004/12/17(Fri) 20:22
パトロス
東濃新報の記事
なにを持って日の目というのかは分かりませんが、これまではどこのマスコミも相手にしてくれなかったのですから、東濃新報の社長さんには本当に感謝しております。新聞が届きましたのでアップさせていただきました。http://www.ailab7.com/sinnpou.html
これがきっかけになって地震の真相を追究する姿勢が社会にうまれ、「地震襲来・予知の知恵」を各人が持てるようになりたいと思います。
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