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11.陸地や島が海底に沈んでしまう理由



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 すでに、高知湾が白鳳年間に沈んだこと、別府湾にあった瓜生(うりゅう)島が慶長元年に沈んだことを述べてきましたが、ここで大陸や島が海底に沈んでしまう理由を説明します。

[解説]
 図−22に示すように。地下のマグマ溜りが水平でかつ巨大な大きさに成長していると、そこで起こる地震第一段階の爆鳴気爆発はマグマを左右方向に押し広げます。そして続いて起こる地震第二段階の結合収縮反応では、空になったマグマ溜りは潰されてしまいます。震源の上部にある引き領域(青色部分)は海底に沈降してしまうのです。「押し引き分布」は双曲線型となり、断層は正断層が出現します。巨大なマグマ溜りが無数に発達した場合には大陸が沈んでしまうこともあるでしょう。チャーチワードはムー大陸が沈んだのは無数のガスチャンバーが崩壊したからであろうと述べています。最初から空っぽのガスチャンバーが存在するのではなくて、大陸の地下深くにマグマ溜りが無数に発達し、そこに地下水が介在して解離爆鳴気爆発が生じたのだと考えるのが正しいと思います。
(石田)
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