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2002/10/07(Mon) 09:54
石田 昭
地球内部のマントルと水 
同じくT氏の情報に東京大学地震研究所の情報もありました。

http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/KANEOKA-LAB/topics/highpre2.html

http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/KANEOKA-LAB/topics/highpre3.html

 1998年度東京大学地震研究所一般公開

 超高圧下でマントルの岩石と共存する水(ガス相)は,多くの岩石成分を熔かし込み,決して純粋なH2Oという組成ではありえません.溶け込む岩石成分の量は,圧力が高くなるにつれて,どんどん多くなることがわかりました.一方,過去の研究で,圧力が高くなると,マグマ(岩石が溶けたもの)のなかに水がたくさん溶け込むことが知られています.高圧力下ではH2Oの気体(水蒸気)と液体(水)との区別が無くなるのと同じ様に,超高圧下では,岩石成分を大量に溶かし込んだガス相と,水をたくさん溶かし込んだマグマとの区別は無くなるのかも知れません.

 たくさんの岩石成分を熔かし込んだ地球内部の水(ガス相)が移動すると,マントル中の岩石成分が水によって運ばれることになります.地球ができた頃,隕石中に入っていた水が海や大気を形成するために地球内部から脱水するときに,移動する水がマントルの組成を大規模に変化させたのではないかと想像されますが,詳しいことはまだわかっていません.

以上ですが、「 超高圧下では,岩石成分を大量に熔かし込んだガス相と,水をたくさん熔融かし込んだマグマとの区別は無く」ということは、要するに地球内部は熔融しているということを示しているのではないのでしょうか。

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2002/10/07(Mon) 19:10
石田 昭
ドメインの移行
本日からHPのドメインが http://www.ailab7.com/

へ移行しました。これからもよろしくお願い致します。最近のセミナーに掲示された、URLをコピーしておきます。

http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/KANEOKA-LAB/topics/highpre2.html

http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/KANEOKA-LAB/topics/highpre3.html

http://www.mainichi.co.jp/life/family/syuppan/sunday/00/0521/tokusyu1.html t

http://www.mainichi.co.jp/life/family/syuppan/sunday/00/0521/tokusyu1.html t

http://www.weeklypost.com/jp/001103jp/edit/edit_1.html

http://wwwsoc.nii.ac.jp/ssj/naifuru/vol0/v0p2.html#PAR2

http://www.kyohritsu.com/CATALOG/KIT/dng8dx.html

http://www.mothertool.co.jp/

http://www.mothertool.co.jp/cat/sougou_cat/s06.pdf

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2002/10/08(Tue) 00:07
石田 昭
地震学者の思い違い 
[146]の磁石落下地震予知実験を提唱されている、坂柳義巳筑波大名誉教授が、著書のなかで、タイトルのような一節を物しておられます。このセミナーの[88]にあるカリントウ談義を思い出して、おかしくなりました。言葉を補足させていただいて紹介します。

 地震学者の思い違い

地震学者はどこで間違った考えに取りつかれたのであろうか、それはプレートの弾性力学的性質についての考えからである。

物体に力が加われば伸び、力を取り去れば元の形に戻る。これがフックの(法則の)比例領域である。もっと力を加えれば、力を取り去っても元の形にもどらない。(大きく)変形が起こる。即ち、降伏点である。

(中略、このあと、金属とガラスの応力ー歪曲線の図の説明があって、ガラスつまり岩盤は、小さな歪で破壊してしまうことが図示してある。)

 何故岩石ではガラス(図中のB)の様にフックの比例領域の後に破壊が来て、破壊の前の歪みの変化は(小さなものであり)測定に掛からないであろうと思わなかったのであろうか。未だ歪測定に固執している地震学者が居ることに不信を抱くものである。

 私は地震予知は出来ないとする今の地震学者の考えに反発して、歪測定以外で地震予知の可能性を研究して来た。そしてある程度の結論に達した。それについて述べることにする。(磁石を使った予知器の提案です。)

 以上ですが、先生は「30年前に地震予知の研究を始めた時には間違っていないと思ったであろう。しかし、10年もすれば少し変だと気がついたであろう。・・・その時反省すべきである。」とご立腹のようです。

 しかし、先生はプレート説は信じておられるようです。小さな歪で破壊してしまうガラスのような岩盤が、潜り込んでくる相手の岩盤を跳ね上げるなどということが、あるでしょうか。坂柳先生の考えは石田理論とは相容れないものではありますが・・・。予知の手法としては有効だと思います。(フックの法則の理解は正解です。)

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2002/10/08(Tue) 22:48
石田 昭
安心センサー試作 
T氏が「安心センサー」を考案し送ってくださいました。直径4cm、高さ6cmの薬ビンのような容器に数個のゼムクリップを入れ、プラスチックの中蓋をして、その上にマグネットを置いた簡単なものです。その上にドーム状のプラスチック蓋が被せてあり、すべて透明です。ビンの底にクリップが落ちていなければ、大地震は心配ないだろうという、安心センサーです。

 電子レンジの前で反応するかと思いましたが、60ミリガウスほどの電磁波で、無反応でした。これは電子レンジの周波数が地震の時と違うのかもしれません。原理は、安政の大地震の時に江戸の眼鏡屋さんの店先に置いてあった磁石が、効力を失ったということから発想されるものですが、佐久間象山も同じ原理を応用して、予知器を作っていたようです。

大きな地震に遭遇しないと、効果の実証はできないでしょうが、100円ショップで材料を調達したということですから、皆さんもつくって、観察してみてください。ちなみに
[146]で紹介してある、坂柳先生提案の方法では、遠くの地震でもマグネットが落下して、地震を予知できたということですが・・・。

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2002/10/09(Wed) 07:46
石田 昭
電磁波メーターの情報

電磁波計測の情報をお知らせします。

http://www.gsn.jp/keisoku_r.htm

電磁波計測

http://www.gsn.jp/meter_r.htm

http://www.tkk-inc.com/elemag/gaussmet/gauss.html

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2002/10/10(Thu) 09:07
石田 昭
佐久間象山の地震予知器失敗理由 
再三紹介している坂柳先生の著書「地震は予知できる」には、佐久間象山の予知器が役に立たなかったこと、そしてその理由が、発生磁界の方向性にあることが示してありました。一部分を紹介させて頂きます。江戸の眼鏡屋店頭の磁石が地震後に効力をとり戻した、というところからです。

 さて、この磁石は地震の後に磁力が回復しているから、地震により磁石の磁カが失われたのではなく、地震により磁力を打ち消す磁界が発生したと考えるべきである。その磁界は地電流により発生したものである。ビオ・サバールの法則によりその磁界の方向は地面に平行である。即ち、吊るしてある磁石の側面(底面ではない)に吸着されている磁力が打ち消されたことになる。地震によってすべての磁力が消えたのではない。

 佐久問象山によって作られたと言う安政の地震予知儀が働かなかったのは、磁石の下に鉄片を吸引したからであろう、地電流によっては上下方向には磁力の変化は無い。又、地震の前の磁力の変化は余り強いものではない。今度の阪神淡路の大震災でも磁石が落ちたという報告はない様である。これらのことを勘案して平成の地震予知儀として次の様な物を考えた。

磁石落下法 紙を抑えるボタン磁石を用いる。この磁石の吸引力は強すぎるから、間に紙を挟む。紙の数を増やして、これ以上増やすと磁石が滑り落ちる所の枚数より10%少ない紙を挟むことにする。20%、30%少ないものも用意するとなお良い。これを垂直な鉄の板、それは本立でも、机でも、戸棚でも、又ブリキ板でも良い、それに紙を挟んで吸着し、静かな邪魔にならない所へ置いて地震の来るのを待つことになる。磁力の方向がどちらか分からないから、直角の二面を用いて下さい。もしボタンが落ちたなら、その時間を記録する。その時もう一度磁石が紙を挟んで吸引するかどうか試して下さい。その後何時間で地震が起きるか。この様な簡単なものでどの様な地震が予知出来るか、テストしたいのです。地震は何時、どこで起きるか分かりません。そこで読者の協力をお願いしたいのです。その結果をお知らせ下さい。

 以上です。先生は岩盤が破壊寸前に発生するマイクロクラックが地電流を発生させ、その周囲に磁界だできて、地上の磁石を一時的に打ち消してしまう、と考えておられます。なるほどと、私は納得しますが、岩盤を破壊させる力は、解離反応による、圧力増加が、原因であり、解離反応時にも、電磁波は発生するのではないかと思っています。

 T氏は早速、「安心センサー」の二号機を検討するとのことです。また方位磁石による、前兆感知が可能かどうかを検討するために、地磁気関係の情報も送ってくださいました。

http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/geomag/gmag_what.html

http://yochi.iord.u-tokai.ac.jp/eprcJ/page018.html

 衆知を集めて、新しい地震学を完成するのが、このセミナーの目的ですが、T氏の貢献本当に感謝しております。

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2002/10/10(Thu) 12:07
ノリマン
100円コンパスが使える? 
坂柳先生が言われるように、地電流が発生して、その周囲に新たな磁界が発生するとしたら、方位磁石の振れ角度から、地電流の流れる逆方向、つまり震源の方向も推定できるのではないでしょうか。勿論常に、方位磁石を眺めているわけにはいきませんし、変化を記録することもできません。よって、安心センサーにはならないかとは思いますが、大地震ではある程度、少なくとも一日とか半日ぐらいは前兆としての異常性が継続しているので、案外100円コンパスが一番安価な大地震の検知道具ではないかと思いますが・・・。
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