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171
2002/10/12(Sat) 07:38
石田 昭
Re:[169] 琵琶湖の湖底にも遺跡
>やはり、地震学の分野から解明していただければ、地殻が浮上したり、沈没するような理由が明解になれば良いと思います。

銀次狼様

それを今の定説・地震学に求めても無理でしょうね。学説に合わない現象は無視されてしまう・・・のですから。プレート跳ね上げ説や、訳の分からないプレート内直下型地震(マスコミ用語とも言われる)からは、琵琶湖の底に集落が陥没することなど説明不可能です。

だから、早く衆知を結集して新・地震学を完成させたいのです。

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PS:尚江千軒遺稿の神戸新聞報道を紹介しておきます。

地滑りによって湖底に移動したと説明されていますが、移動したのではなく、別府湾の瓜生島のように、陥没したのだと考えています。

172
2002/10/12(Sat) 08:31
國次 秀紀
熱海の海底遺跡続報です
石田先生 こんにちは

既に先月となりますが9/9日に佐賀県立名護屋城博物館の宮武正登氏に調査をして頂きました。

階段等がある場所(水深37〜46m)は宗教的な祠が有ったのではとして海底遺跡として認定して頂きました。つまり火山やお湯の湧出地を神の宿る場所として祀っていた様です。

とするとここは正に「あつうみヶ崎」と思われ現存している絵の如く近くに集落が有った事が伺えます。

この土地が陥没した後でも交易が有った事を物語る「碇石」が広範囲にかなりの数が散在しておりますが、これは九州で見つかっている「碇石」と同型の物で、四国を含む本州以北では見つかっていない様です。 すでに静岡県へ報告はしているのですが返事が有りません?・・・。

この他に琉球大の木村教授(地質学)に報告が行っているのですが、火山による大陥没を実証出来る唯一の場所ではと言葉を頂いており、木村教授もダイバーですので潜ってみたいとの事です。以前に熱海の古老の漁師から聞いたのですが、海中から泡が3〜4ヶ所程出ていたが現在は止まってしまったと聞いていますので、火口(湯口?)が他にも有るようです!

また、内容の進行に応じて報告致します。

http://www.izu.co.jp/~pro-tecs

173
2002/10/12(Sat) 09:20
石田 昭
Re:[172] 熱海の海底遺跡続報
> この他に琉球大の木村教授(地質学)に報告が行っているのですが、火山による大陥没を実証出来る唯一の場所ではと言葉を頂いており、

 國次様 いつの時代でも、こうした悲惨な出来事は、忌まわしいものとして、為政者が緘口令を引いて、記録にも残らないのでしょうね。調査記録、映像などを、「熱海湊海中遺跡館」みたなものを建設して、明瞭な記録として遺していきたいですね。それだけのハードが残っているのは、貴重な「火山による大陥没を実証出来る唯一の場所」であると思います。頑張って、調査を継続してください。HPが開けないので変だなと思ったら、ミス表示がありました。修正しておきます。

http://www.izu.co.jp/~pro-tecs

174
2002/10/12(Sat) 18:05
管理人
安心センサー第2号 
T氏より安心センサー第2号が届きました。

 [156]に紹介した第1号と同じプラスティック容器ですが、中蓋の穴からテグス糸で吊り下げた、一円玉大のゴム製ディスク(厚さ7mm、2枚張り合わせ)側面に、4個の小さな画鋲が刺してあります。この画鋲に同じくらい小さなペーパーマグネット(将棋の駒型のもの)をくっ付けてあります。東西南北どちらから流れる地電流でも、それによって形成される磁界うち消し効果を検知できるように工夫されています。興味のある方は、T氏(mtera@kt.rim.or.jp)にお問い合わせください。やはり100円ショップで購入できる材料のようです。

 「四方向の画鋲に将棋の駒の磁石(深い意味は有りません100円ショップに板状の弱い磁石がこれしか無かったものですから)を一つずつ付け、そっと落ちぬ様に中に戻して下さい。テグスを使ったもので、垂直が取れていません、タコ糸の方が良かったかもしれません。」というコメントが付いていました。

175
2002/10/12(Sat) 18:42
管理人
コンパスは電磁パルスでも狂う 
勉強熱心なT氏が、コンパスが狂いを生じる原因に関して、池谷教授の解説を見つけてくれました。コンパスは磁場で動くだけでなく、電磁パルスでも動くというものです。

・ 電波が発生して,磁針が狂うことはないのか?

地震の前に、北を向いていたコンパス(磁石)の針がまわったといいます。電波は電磁波ともいい。電界と磁界の波です。当然、強い電磁パルスで磁石の針は狂います。水準器には水に空気の泡が入っています。電界でこの泡も動くのですよ。「磁石の針は磁場で動く」、「水準器の泡は傾くから動く」という常識に捕らわれないで下さい。今度きたら、実験で示しましょう。

http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/~hasimoto/Manabu/q_a.htm#Anchor-21581"

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関西サイエンス・フォーラム

地震前兆情報の利活用に関する調査・研究と提言

(3)電磁気現象説に基づく磁場(磁界)効果 

 a)地磁気の異常

 地震に先行して地球磁気が変化したという報告は数多いが、ノイズを除くと一般にその値は小さい(力武、1994)。地球外側の磁気圏などで発生した地磁気変化は、地球内に電流を誘導し、その 電流は磁場を発生する。これは地震に関係する磁場変化に対しては大きなノイズ源になる。最近では、1978年のマグニチュード7の伊豆大島近海地震に先行して、震央距離30キロメートルの中伊豆観測点で顕著な磁場変化が観測されたとの報告があるが、その値は数ナノテスラ程度で、地球磁場の強さの1万分の1程度である。この値は動物の異常行動を起こすには小さすぎる。

 b)安政見聞録の磁石から落ちたクギは磁気異常か静電気異常か?

 安政見聞録の「地震の前に磁石についていたクギが落ちた」という話は有名である。上に述べたように、地震前兆の地磁気の変動は小さいことが地球物理学者によって知られており、昔の弱い磁石に付いたクギがP波の振動で落ちた可能性も指摘されていた。しかし、震央付近には大きな電荷が現れるとすると、安政見聞録の「落ちたクギ」も電磁気異常として説明できる。電磁気現象説に基づく実験として、磁石とクギに静電気現象により電荷を持たせると、クギの間の反発力やクギと磁石との反発力で釣り合いが崩れてクギが落ちる。このように、この仮説に基づけば、実験で「落ちたクギ」の現象を再現できる(Naturwissenchaften 84, (1997) 539-541)。

 断層地帯には応力の解放に応じて自由電荷がパルス的に現れるとする仮説があるが、電磁誘導で生じるその場合の磁気は小さく、磁気異常によると考えるのは難しい。

(4)電磁気現象説に基づく電磁波効果 

 電磁波は一般に連続した正弦波であるが、ここに述べる電磁波は連続波ではなく、雷の場合と同じように、多くの周波数成分を含むパルス電磁波(周波数の異なる波束としての電磁波)である。池谷は、例えば100万分の1秒程度のパルス電磁波の電場変化が動物異常の原因である可能性が強いとしている。このようなパルス電場をフーリエ分解すると、直流や特定周波数の成分は百万分の数V程度になり、地球物理学者の計測した自然電位の異常とも合致するとの解釈も可能である。池谷は動物がこのようなパルス電磁波を感知したり、電磁波により誘起される生体内の興奮物質で異常行動を起こすとの仮説を出しており、第3章で紹介するように物理学者と獣医生理学者による実験的裏付けを試みている。

 このような学際的な共同実験や理論研究の新しい試みが軌道に乗ってくれば、地震前兆の多くの「未科学」が健全な「科学」として生まれ変わっていくことが考えられる。「科学の終焉」が議論されているが、それは狭い専門化した科学をパラダイムの枠組み内にとどめた議論である。パラダイムをシフトし、融合することにより、科学は21世紀にも大きく発展すると考えられる。

(池谷元伺)

http://www.kdoyukai.on.arena.ne.jp/ksf/3teigen/2.htm

以上です。磁石落下原因、コンパス狂いの原因などに関して、池谷先生は電磁パルスを重視されておられるようです。坂柳先生の地電流発生による磁界の形成論とは、少し主張が違っているようです。冗談ですが、科学的陪審制度が欲しい、という気もしてきます。

176
177
2002/10/13(Sun) 16:50
石田 昭
地磁気発生の仕組からも、マントル固体説はおかしい  
地磁気に関する情報

http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/geomag/gmag_what.html

を見ると、次のような項目がならんでいます。

・地磁気は変化する 地磁気は地球内部,地球外部の要因で変化するため,一定ではありません。

・こんなに大きな偏角変化 400年で10度以上の偏角変化がありました。

・地殻活動と地磁気変化 地磁気の主な源は地球の内部にあります。その地磁気の分布と変化から,地球内部の構造とそのダイナミックな変化を地上で知ることができます。こうした情報は地下資源の探査,地震や火山活動の調査に利用できます。

 以上ですが、「地球内部の構造とそのダイナミックな変化」という言葉は、マントル固体論とは相容れないように思えます。「400年で10度以上の偏角変化」という言葉もマントルは熔融物質として対流しているというイメージしか浮いてきません。個体論をそろそろ捨てたいものです。

 [175]の電磁パルス(池谷説)と地電流・磁界変化(坂柳説)も、後者のほうが素人の頭にはしっくりと来るのではないでしょうか。

 再び冗談ですが、裁判における陪審員制度というのは、思い入れ、思い込み、という色眼鏡をかけた当事者判断の影響を取り除くためには有効であり、科学の世界、地震学の世界においても、思い込みを持たない専門家以外の人間の審査が欲しいように感じます、冗談、冗談!。

 でも年間150億円を掛け続けても、何もわからないというのでは、研究プロジェクトを国民審査に掛けることも必要かもしれません、冗談でなく。

178
2002/10/13(Sun) 23:00
石田 昭
地震予知技術の向上発展を阻害するもの 
名著「地球深層ガス」のなかで、著者のトーマス・ゴールド博士は、アメリカの地震関係者の頑なな態度を、批判しています。あのアメリカが、地震に関しては、中国に先んじられてしまっているのです。日本の地震研究者はその遅れているアメリカに留学して、何になるのでしょう。

■ガス放出と弾性反発

 すでに挙げたような多くの証拠(ガス噴出の)があるにもかかわらず、現代の地震研究では、なんらかの原因により応力が地殻に蓄積され、その破断強度を超えた時に地震が発生するという見解が支配的である。地震予知に有効とされる前兆は、この単純至極な理解では説明しきれないということが多くの文献で指摘されている。しかしながら、これに変わる説明が議論されることはほとんどない。「中国ではこれらの前兆現象が重要視されているらしいが、わが合衆国では納得できることがらに立脚するほうを選ぶ」という所見を読んだことがある。解明されていない現象が予知に最も役立っているので、これは奇怪な態度であるといわざるをえない。

 米国地質調査所がカリフォルニアで地震予知のために主力を注いでいるのは、歪測量(および歪に密接に関連している傾斜の測量)である。多数の歪計と傾斜計が設置され、歪計のデータが状況を示す代表的なものとして幅をきかせている。しかし、こと予知に関する限りその成果は甚だ芳しくない。そのほかの現象ーラドンの放出、地下水位や電気伝導度の変化、地震波速度の変化、地震前の多数のガスの噴出なども、すべて岩石の歪の変化によってひき起こされる結果にすぎないとみなされているようである。この見方はデータとまったく相いれず、地震予知技術の向上発展を阻害するものである。(「地球深層ガス」トーマス・ゴールド著より)

 以上抜粋して紹介しましたが、「わが合衆国では納得できることがらに立脚するほうを選ぶ」というのは、まず弾性反発説ありき、それに矛盾する「現実の現象」は無視する、といっているのと同じです。これではムチャクチャです、非科学的態度です。

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2002/10/15(Tue) 08:17
石田 昭
安心センサー3号 
安心センサー3号を考えました。T氏の2号は手先の器用な方が挑戦してください。3号はもっと簡単にできます。名刺2枚を横にして、四つ折にします。直角に開いた屏風のようにして立てます。両横から書類を挟むクリッピーで折った名刺を挟みます。そのクリッピーに、将棋の駒型平磁石をくっつけます。1号、2号と同じ容器の中にセットして完了です。将棋の駒が落ちていれば、ネットを開いて、電磁波発生状況を確認してください。落下していなければ、安心です。

観測実施案などの、準備が出来ましたら、HP上に画像で安心センサーを紹介したいと思います。

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