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2002/10/20(Sun) 08:05
石田 昭
安心センサー、異状なし 
PISCO情報では、19日と20日はイオン濃度が高くて、地震発生の危険度が「高」になっています。

http://www.pisco.ous.ac.jp/ion/okayama/2002/daily.html

を開いてごらんください。

 研究室の安心センサーは、2号、3号共に異状はなく、固定した方位磁石も異状ありません。名古屋地域での大地震の心配はないと思っています。

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2002/10/20(Sun) 13:13
ノリマン
地下注水で地震を無害化?
[独創人間になる法」の中には、大地震のエネルギーを小出しにして無害化する方法として、水を注入すれば原理としては可能である、という話がありました。

   地震を無害にするには地下水を注人すればよい、だが・・・。

「東京地域で確かに大地震が起こるのですか」とよく聞かれる。「いつの日にか」という前置きをして言えば、その答えはイエスである。(中略)(巨大地震は)太平洋やフィリピン海の海底が、日本へ向けて移動してきて、日本海溝のような太平洋沖の海の深い部分から、地球内部へ向けてもぐりこむために起こることである。このようた太平洋やフィリピン海の動きは、ここ数千万年問は止まらないだろう。したがって太平洋岸のどの地域も、これから数千万年問は、約一〇〇年おきの大地震にみまわれ続けるであろう。

「そのような地震のエネルギーを小出しにして、無害にする方法はないのか」とよく聞かれる。方法はある。地下への水の注入を続ければよいのである。しかしこの方法によって関東大地震程度の大きさの地震のエネルギーを小出しにする場合には、昭和四〇年(一九六五)の八月から約一年半にわたって長野県松代地方で起こった群発地震のような数多くの小さい地震を、約二五〇年問にわたってがまんしなければならない。それもまた、とてもがまんならぬ話である。

 このような文章がありましたが、石田理論で学ぶ内容とは正反対の記述です。水の注入は危険であるという石田理論と原理的には可能という説では、大きな違いです。すこぶる影響力の強い科学者が、今もその影響力を行使して出版活動をされていることに、疑問を感じます。

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2002/10/21(Mon) 08:06
石田 昭
迷宮から出ない科学者の限界 
ノリマン様の危惧されることはよく分かります。地震学者が迷路を歩むようになったのは、ゴールド博士も述べているように、アメリカという先進国生まれの「弾性反発説」が出てきてからです。それまでは、地震時の現象を何とか説明しようと、真剣に考えていたのです。もう一度ゴールド博士の引用をしますが、

 (弾性反発説が正しいと)、こう仮定してしまうと・・・、以前にはとりあげていたような目撃証言におよそ関心を持たなくなったり、地震学者の多くがその存在(地震時に不思議な現象があること)を知ることさえなくなった。

 とありますように、だんだんと地震現象の正しい認識から遠ざかってしまうのです。ラビリンスのような迷宮にはいっていくのです。そして、ガスの噴出、蒸し暑い蒸気の噴出、地震前から聞こえる怪音、などを説明できる発震機構を探そうという努力をしなくなってしまうのです。 「地震は化学的爆発反応による現象である」という視点が、迷路から脱出するアリアドーネの糸であると思うのです。

 こうした迷宮現象は、UFOや怪奇現象の世界にもあります。UFO現象を科学者が取り上げないのも同じことでしょう。UFOは存在しないと仮定して、空を見上げようともしないのです。だからUFOの解明も、地震現象の解明も、現状では科学者に期待することは無理でしょう。

 霊界も無いと、否定してしまうから、怪奇現象というおどろおどろしい姿になってしまうのでしょう。認めれば、もっと違った世界、迷宮の外に出られるのだと思います。

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2002/10/21(Mon) 14:32
石田 昭
今日と明日、名古屋地区は安心 
PISCO情報では19日〜22日の四日間地震発生の危険度が「高」になっています。しかし、21日現在、研究室の安心センサー、方位磁石共に異状なく、今日と明日は、名古屋地区での大地震の発生は無いと考えています。小地震はあるかもしれませんが、震災級の地震は無いでしょう。
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2002/10/21(Mon) 19:38
石田 昭
過剰反応型でない地震の予知体制
T氏からメールがありました。

 東京地区 安心センサー @AB号とも異常有りません。もっとも、地震異常に反応した実績も有りませんが・・。熱帯魚の水槽もトーマシ−が100匹程度孵った以外変化有りません。

 というものです。T氏もそうかも知れませんが、私も大きな地震に遭遇したことが無く、磁石を使った安心センサーやコンパスが確実に安心を教えてくれるものかどうか、まだ実証はありません。しかし、地震予知関係のHPを見ますと、毎日のように、警報が出ている感じで、新らしい関東大震災の前兆であると断定できる・・とか、Xデーが確実に迫っている、という情報がはずれています。この現状をみると、「安心であると思う」の方が当たっているとも言えます。電磁波メーターの観測も、購入以来反応したことがこれまでにありませんが、これは安心を実証し続けているという見方も出来るでしょう。少なくとも、「大地震は起こらない」という安心情報の方が、社会的混乱は引き起こさないように思われます。

 つまり、あまり過剰反応型の地震予知ではない予知体制のあり方がよいのでは

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2002/10/24(Thu) 12:06
石田 昭
インヴァージョン法の盲点に気づく必要 
地球科学系の学生さんたちが、自由奔放に本音で地震学に関して語り合っている、という内容をT氏がレポートしてくれました。2CHでのやり取りだそうですが、その中で、

 地球トモグラフィーは胡散臭い、地球の内殻、外殻でP波とS波が変換されるなんてどうやって調べたのか、何故シャドーゾーンのはずなのに、微弱ながらP波が到達するのか、などなど、自分の頭で考えると、どうも納得できないという学生さんたちがおられるようです。固定観念を持たないフレッシュな頭脳の存在に嬉しくなりました。

 マントル熔融論、地殻二層論で、考えると、スッキリとするのですが・・・。またトモグラフーを初めとする地球内部に関する数値計算の前提にある「インヴァージョン法の盲点」に目を向けることが大切だと思います。

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2002/10/24(Thu) 21:05
石田 昭
なぜ地球にだけプレート・テクトニクスがあるのか?
2CHの地球科学に関するページには、

・なぜ地球にだけプレート・テクトニクスがあるのか?

・地震のメカニズム

 といったテーマで議論がなされていることをT氏が教えてくださいました。そこでは、このHPも話題になっています。背骨を抜かれた若者たちの無責任な暴言もありますが、大いに議論してくれるのは結構かと思います。少なくとも地震学者が対面しようとしない話題に挑戦しているように見えます。

 なぜ地球にだけプレート・テクトニクスがあるのか?という疑問・発問は素晴らしいと思いました。

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2002/10/25(Fri) 20:59
石田 昭
哲学者カントの地震観 
哲学者カントとその地震観を紹介します。

 カントは、プロイセン王国のケーニヒスベルク大学哲学部の教授で、真、善、美を説いた『純粋理性批判」『実践理性批判』『判断力批判』を書き著わした偉大な学者といわれている。この三批判書の前、彼は一七五五年のリスボンの地震と懸賞に触発され、最先端の自然科学の知識、情報を使い、地球に関する自然科学小論文『地球の軸回転の変化』『地球の老化」『地震の原因』『地震の報告』『続、地震の考察』『風の理論』を発表。これらは今なお解明されていない大きな課題である。そしてこれらの日本訳がこの本『カント・地震の原因他五編』である。(内田老鶴圃発行)

 「地震の原因」

 地震の原因は大気圏までその作用を広げているように思われる。大地が震動されるより早く数時間前に、赤い空とその他の変わった大気状態の徴候がしばしば認められた。動物はその直前すつかり恐怖にとりつかれた。鶏は小屋の中に急いで逃げ、ねずみとマウスは自分らの穴から這い出して来た。この瞬間に発火する点にあった加熱蒸気が疑いもなく、地球の中の上部のアーチを貫き破ったのであろう。(中略)

地震は、地球の表面が全くアーチと空洞になっていることと、われわれの足の下には様々な迷宮でもって隠れている火坑が至るところに続いていることをあかるみに出してきた。地震の報告の経過が、このことは疑いないとするだろう。(中略)

 これら空洞すべてには、炎々と燃えている火または少なくともほんの僅かの刺戟だけで激しく荒狂い、そして地面を震動させるか、または一も二もなく亀裂させるような物がはいっている。(中略)

 「最近の地震の前兆について」

 後に大変おそろしくなった地下の発火の序幕を、私は昨年(一七五五)十月十四日朝八時スイスのロカルノに現われた気象とする。かまどから流れてきたような熱い蒸気が広がり、二時間のうちに赤い霧に変わり、それから夕方近く血のような赤い雨になった。それは集めると九分の一が赤っぽい膠のような沈積物を降らした。六フィートの積雪も同じ赤に染まった。この深紅色の雨は四〇時問、約二〇ドイツマイル四方、たしかシュヴァーベン地方まで降った。この気象の後に三日問で二三ツォルの高さの水を降らすという不自然な豪雨が続いた。これは平均的な湿気の性質の土地で一年間に降る雨よりも多い。この雨は一四日以上も続いた、何時も同じ激しさではないけれど。スイスの山に源泉があるロンバルジア地方の川、同じようなローヌ川は水かさを増し、岸にあふれた。この時から至るところに残酷さを与えようとする大暴風が空から襲うようになった。なお十一月の半ばにウルムには深紅色のような雨が降った。大気の異常、イタリアにおける旋風、過度に湿気が多い天候が続いた。

以上ですが、カントは地震現象を忠実に観察しています。弾性反発説などきっと一蹴するでしょう。解離蒸気爆発説を支持してくれると思います。

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