新・地震学セミナーからの学び
45伊豆の群発地震に先立つて現れた手石海丘付近の水蒸気雲
平成元年(1989)7月に起きた伊豆東方沖群発地震では、手石海丘で海底噴火が起きました。

この群発地震の5ヶ月前のことになりますが、2月2日に記事のような現象があったそうです。

写真は撮影者から送っていただいたものですが、はっきりとした水蒸気の柱のようなものが立ち昇っているのが分かります。

下にある湿度の変化図は過去20年間の平均湿度と、写真撮影場所である網代での値を比較したものです。

1989年2月は確かに湿度が高くなっているのが分かりますが、翌年はさらに高い湿度になっていますので、このグラフからだけでは手石海丘から立ち昇った水蒸気により湿度が高まったとは言えないかも知れません。

しかし震源真上ならば、相当の蒸し暑さになるのではないかと思われます。

明らかにこれは、地震の前兆であると思うのですが、記事にありますように、地震研究所からはつれない回答しか得られないようです。