Home Search Admin
新・地震学セミナー

このサイトは「地震爆発論学会」の研究発浮フ場を兼ねています。

投稿を希望される方は、管理者ansin@ailab7.com 宛メール送信してください。管理者が内容を
判断して適宜紹介させていただきます。


過去ログは「セミナー倉庫」に収録してあります。次の索引一覧からごらんください。

http://www.ailab7.com/log/seminarsakuin.html





記事のタイトル一覧をHomeにリストアップしてあります。New!


  [2944] 地中への廃水圧入規制が始まった米国と野放しの日本
Date: 2018-10-22 (Mon)
「CCSによって地震が起きる」というスタンフォード大学の研究はAFP通信でも報道されていて、このセミナーでも2度紹介しました。([2322]、[2918]

国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)は、火力発電やその他の工業排出源による汚染管理法としてCCSは「実現性が高い」としているいっぽうで、スタンフォード大学では否定的に見ています。

いまだ大規模なCCSが試みられていない中、スタンフォード大のチームは、膨大な量の液体を長期間地中に貯留する必要のあるCCSは非現実的」であるとし、「大陸内部によくみられる脆性(ぜいせい)岩石に大量のCO2を注入することにより、地震が引き起こされる可能性が高い」と主張しています。30万トンの圧入を目標にした「苫小牧の先進的事業?」は愚かな試験だったのではないでしょうか。([2322]の報道記事参照)


さらに、今回報じられたスタンフォード大学の研究では、シェールオイル掘削によって生じる廃液の圧入に関しても言及し、圧入に規制を掛ければ、地震が減ることを報じています。

しかし、圧入規制をする基礎にあるのは断層地震説であり、増圧による地盤破壊を防ぐという内容ですから[2943]に紹介したように年間25回というシェールガス採掘以前の水準にまでは戻ることがありません。依然として「はるかに高い水準の地震」が発生することになるでしょう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Researchers map susceptibility to man-made earthquakes

September 26, 2018, Stanford's School of Earth, Energy & Environmental Sciences

オクラホマ州とカンザス州で発生した地震は、石油・ガス事業の副産物である排水の注入により増加しましたが、注入が制限されるようになりました。スタンフォード大学の研究者によって開発された新しいモデルは、2020年までのオクラホマとカンザスでの人工地震の減少を予測するもので、地震物理学と廃水注入に関する地質学的反応を組み込んでいます。


注水規制で人工地震(man-made earthquake)の発生確率が減るというモデル計算

しかし、地震の発生メカニズムが理解されていないので、計算のようにはならない可能性が高い(地震爆発論学会の見解)


このモデルは、オクラホマ州北部とカンザス州の北部に位置する約7,000フィートの深さの堆積層であるArbuckle層への排水注入に関する公的に入手可能なデータに基づいています。石油とガスの採掘から出る廃水の注入が現在の速度で継続していると仮定すると、研究者らは、この地震が将来の地震を経験する可能性を示唆しました。この研究は9月26日にNature Communications誌に掲載されました。

スタンフォード大学地球環境科学研究所の地球物理学教授であるマーク・ゾバック(Mark Zoback)は次のように述べています。「私たちは、規制当局が問題の大部分を知ることを可能にする詳細なモデルを作成しました。 「これは、オクラホマ州などで、規制措置の科学的根拠を提供するために使用することができます。

地域性の考慮

石油やガスの操業では、大量の塩水が発生することが多く、飲料、家畜、灌漑用の地表近くの帯水層の水を保護するために地中深くに注入することによって処分します。

Arbuckle層に注入された流体は、広い領域に広がる圧力を増加させます。この圧力は、すでに地殻変動プロセスのストレスを受けている近くの大きな断層に影響を与える可能性があるため、問題があります。これらの断層は、注水によって引き起こされる圧力増加がある場合、広く影響し、潜在的に有害な地震を発生させる可能性があります。

著者の一人Cornelius Langenbruch(スタンフォード・アースの博士研究員)によると、同じ圧力上昇が異なる地域でも地震の数を最大100倍にする可能性があるという。地震は必ずしも圧力の変化が最も大きい地域に集中するとは限らない。地震が発生するのかどうかを現地に応じて理解するために、新しいモデルは、この地域の既存の弱い断層に応じて圧力増加を評価する。

「地震に対する局所的感度の影響が非常に大きく変動することは私にとって驚くべきことでした」と、ランゲンブルク氏は述べています。 "オクラホマの例で言えば、これらの人工地震に関連する地震ハザードを管理する鍵は、排水の量と場所を管理することです。

強制削減

オクラホマ州の誘発地震は2009年頃に大幅に増加し、2015年にピークを迎え、州の北部と中央部に約1,000回の地震が、広範囲に及んだ。オクラホマ州の公益事業委員会(オクラホマ州コーポレーション委員会)は、2016年初めに40%の排水注入削減を命じ、以後地震の数は減少した。

新しいモデル(2000年から2018年までの809回の注入井データを含む)では、M5.0以上の地震の可能性が、32%(2018年)、24%(2019年)および19%(2020年)の確率であることを示しています。オクラホマの政策は機能しているといえます。。オクラホマ州北部とカンザス州南部での現在の注入実績が継続すれば、2020年までに5.0以上の地震が発生する可能性のある災害が発生する可能性があります。

「2015年と2016年の確率は70%にもなっています」と、ランゲンブルク氏は述べています。「新しい研究の結果は間違いなく良いニュースです。しかし、問題は、一部地域の地震発生確率が依然として歴史的な水準よりもはるかに高いことである。

将来のシナリオ

この調査の予測図では、オクラホマ州とカンザス州の住民は、潜在的に地震の被害が家の近くで発生する可能性を知ることができます。新しいモデルは、地震ハザードを軽減するための将来の注入シナリオを評価するためにも使用できます。

Zoback氏によると、この方法論に関する素晴らしい点は、予測ができるだけでなく、規制当局が取る可能性のある新しい措置に基づいて新たな予測を行う能力だということだ。 「プロセスの初期段階でこれらの分析をかなり早く行うことができます」

研究者は、このモデルが石油・ガス事業の拡大に伴い他の分野でも使用されることを望んでいます。西テキサス州のペルミアン盆地のような場所は信じられないほどの速さで開発されており、その水域にはすでに地震が発生している可能性があるとZoback氏は述べています。


シェールオイルの採掘が始まったパーミアン盆地


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アメリカでは廃液の圧入に規制を掛ける方向で法的な規制が掛けられるようですが、「断層の破壊による地震を防ぐ」という発想ですから、本当の意味での地震発生の原因を防ぐ考慮はなされていません。解離ガスが長期的に蓄積されれば、大きな地震に繋がる惧れもあります。
日本の地震学は世界の最先端だというような話をきくことがありますが、その日本ではCCSで液体を圧入することを何ら規制する考えがありません。

地下に液体を圧入すること、または熱水を吸引することで地震を起こす可能性があることなどまったく無視・黙殺しています。あるいは「知っていても知らないふり」を知らないフリをしているのかもしれませんが、将来的には恐ろしい災害が待っているように思います。
地震学者よ責任が取れるのか!?

  [2943]アメリカの要人に「地震発生原因への無知を放置すると悲劇を生む」と伝えてください
Date: 2018-10-21 (Sun)
アメリカでもInducede EarthquakesMan-made Earthquakes と断定するまでには至っていません。

地震の原因を把握していないからですが、USGSの記事を紹介します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Induced Earthquakes

概観
過去10年間に、アメリカ中部の地震の数は劇的に増加しました。 1973年から2008年までの間に、米国中部および東部にM3以上の地震が平均して25回ありました。 2009年以来、M3地震の平均数は年間362回に飛躍しました。M3以上の地震発生率は2015年の1010がピークでしたが、地震発生率は2016年と2017年にそれぞれ690と364回に減少しています。それにもかかわらず、この率は年間平均25回の地震よりはるかに高い。これらの地震の大部分は、M3〜4の大きさの範囲にあり、多くの人が感じる有感地震ですが、被害が出ることはほとんどありません。被害は、2016年に発生したM5.8 PawneeおよびM5.0 Cushing Oklahoma地震などを含む大きな地震で起きています。


2015年以降地震回数は減っているが、それでも2008年までの年平均25回をはるかに超える回数である。


このような地震の増加は、2つの重要な質問を提起します。

その地震は自然(natural)なのか人工(man-made)なのか?
•リスクの軽減のためには、こうした地震の原因と結果を取り上げる際、今後何をしなければならないのか

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名古屋市にあるアメリカ領事館にはある人を通じて、地震爆発論の資料や、トランプ大統領への提言動画[2878]参照)に関する資料が渡っているのですが、「USGSに連絡・報告してください」程度の扱いで、今のところ関心を持って頂けるところまで行っていません。

上の記事にあるUSGSの問題提起に対しては「それはman-made地震です」「必要なことは地震理論を断層説から爆発説に切り替えることです」という答えになるのですが、小さな組織では影響力が発揮できなく残念です。

読者のなかで、影響力を持つ方があれば、アメリカの要人に教えてあげてください「地震のメカニズムに関する無知を放置すると大変な悲劇を生みます」という件をです。

日米ともに地震学者が気付くことが最重要なことですが・・・。

このままでは次のCCSが計画されている北九州市が危険です。

  [2942] 人災型地震に関するUSGSの甘く危険な判断
Date: 2018-10-20 (Sat)
北カリフォルニアの地熱発電が行なわれているガイザーズ地域で人災型地震が起きることは、住民には知られています。「アメリカ生活e-ニュース」では天災型地震と見られている雰囲気がありますが、当事者や近隣の住民には分かっているというUSGSの記事を以下に紹介します。

しかしUSGSの解説でも、地震発生のメカニズムが正しく把握されていません。M5を超える大きな地震が起きていないので、住民も大目に見ているのかもしれませんが、本当はMan-madeの危険な人災を起こしているのです。

USGSの甘く危険な判断を紹介します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カリフォルニア北部のガイザー地域にどうして多くの地震が起きるのか?

Geysersの地熱フィールドは、北カリフォルニアのテクトニクス的に活発な地域に位置しています。この地域の主要な地震ハザードは、San AndreasHealdsburg-Rodgers Creekの断層など、地熱地域から数マイル離れた地域の断層に沿って発生する大地震によるものです。しかし、電力を生産するための蒸気の回収に関連する活動は、現場において小さな震動を引き起こすか誘発します。これらの小さな地震は、現場で働く人や近くの住人によって頻繁に感じられます

1960年代に発電が開始されたとき、Geysersの地震活動は記録されていませんでしたが、1975年以来、高精度の地震観測データが利用可能であり、蒸気生産の増加と注入水の増加が地震活動の変化と正の相関を示しています。 1980年代半ば以降、スチーム貯留層が枯渇して発電量が減少したにもかかわらず、地震活動のレベルは一定値を維持していました。

1969-1995年カリフォルニア州サンタローザの地震活動マップでは、地震が地熱発電でどのように空間的および時間的に拡大したかを示しています。

地震学者はなぜ地震が引き起こされているのかを説明するためのいくつかのメカニズムを提案しています。

地熱発電の運営者は、蒸気(水から沸騰させたもの)と熱を取り出していますが、その両方が周囲の岩石を収縮させ、収縮応力の結果として地震を誘発する可能性があります。さらに、作業者は抽出された蒸気を水に凝縮させ、水深1〜3kmの深さの水蒸気リザーバに戻して水の寿命を延ばしています。さらに、近くのLake CountyとSanta Rosaからの再生水はThe Geysersにポンプで送られ、蒸気貯蔵所に流入しています。凝縮した蒸気と再生された水は冷たく、岩は熱く、この熱的コントラストは地震を誘発する重要な要因であると思われます。また、注入された流体の液圧によって、水の浸入路を作るので、増加した流体圧力に起因する破砕を容易にする可能性もあります。

現在まで、The Geysersで記録された最大の地震は約M4.5です。マグニチュード5が発生する可能性はありますが、大きな地震は起こりそうにないと考えられています。より大きな地震が発生するためには、大きな断層が存在する必要があります。例えば、サンフランシスコ地震の1906年のマグニチュード(M)7.8は、サンアンドレアス断層の約300マイルを裂開させました。ザ・ガイザーズには、このような連続的な亀裂は存在しないことが知られています。むしろ、多くの蒸気井および注入井の近くにある岩石には、数多くの小さな割れ目が存在します。上記の活動は局所的な応力変化をもたらし、これが主な局所構造応力に加えられると、これらの小さな断層の地震を誘発します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このほかにも、USGSにはThe Hayward Fault;Is It Due for a Repeat of the Powerful 1868 Earthquake?という記事があって、1868年に動いたヘイワード地震から150年経過する今年中に再度大地震が来るのか?という心配も住民には持たれているようです。

記事の中では「1868年の地震の150周年は2018年です。科学者たちはヘイワード断層がいつ(起きてもおかしくない)大きな被害をもたらす地震が予想されるところに到達したと確信しています。」と述べていますが、断層が動いて地震が発生するのではありません。


カリフォルニアには断層が何本も走っています。
大きな地震が起きる度に断層が出来たのであり
断層が動いて地震が起きたのではないことを証明していると思います。(地震爆発論の見解)


ヘイワード断層の掘削による研究では、いずれもM6.3を超える強い地震の記録を提示しています。
1868年以前の地震の時期は放射性炭素年代測定に基づいています。
連続する地震の間隔は95年から183年にわたり、平均150年であり、1868年の地震以来150年以上経過しています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[2934]でも解説しましたが、カリフォルニアの断層は右ズレ断層です。沖合いの海底には左ズレの共役(Conjugate)断層が発生していると推定されますが、アメリカの地震学の記述にも、石本先生らが述べていた共役断層という概念(断層は押しと引きの境界に発生すると言う「押し円錐理論」の知識)が全くありません。

断層地震説そのものがアメリカで誕生したものですが、物理現象から乖離した「間違い地震学」です。これでは、今後共に大きな悲劇を生み続けます。日米共に地震学者の再考をお願いしたい思います。

地震の周期性というのはプレート論から発生する概念ですが、プレート論が破綻していることを認めれば成立しません。周期性があるとすれば、[1546]で述べたような地殻の「疲労破壊」のほうが説得力があると思います。

地震の発生メカニズムが把握されていないですから、判断も間違えるでしょうし、住民に難儀をかけることになるでしょう。私は日本は勿論(苫小牧で実証)アメリカや世界での地震対策のあり方に危惧の念を抱いています。

  [2941] 地熱発電によるMan-made地震・スイスの執着は危険である
Date: 2018-10-19 (Fri)
スイスのバーゼルで、地熱発電の建設中に地震が発生し、関係者が裁判にかけられたというニュースを[1669]で紹介しました。当時のAP通信の記事がありましたので、紹介します。熊本地震は大分県との県境付近で日本最大の地熱発電所(八丁原地熱発電所)が操業していたことを鳥取地震の後に気がつきました([2360])が、どうして日本では問題にしないのでしょうか。

スイスではバーゼルの地熱発電は中止になっていますが、アヴァンシュという町で再度計画が持ち上がっているそうです。

日本では熊本地震も鳥取地震も地熱発電との関連が話題になっていません。

地震爆発論を拡散しないと、悲劇が増えるばかりです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

地震後に放棄されたスイスの地熱発電計画

断層線上にある都市の下での「高熱岩体発電」は、資産に損害を与える罪に直面する可能性がある
アダム・ギャバットとAP通信
2009年12月15日

「高熱岩体発電」は環境に配慮した発電方法であると考えられていました。スイスの地質学者が地面を掘削し、水を送り込み、熱い岩石によって生成された蒸気を使って10,000の家庭に電力を供給することを計画しました。

しかし地熱発電所は一連の地震の発生後に放棄されなければならなかった。

プロジェクトの設計者、地質学者Markus Haeringは故意に財産に損害を与えたことを否定しています。来週判決が出る見通しであり、有罪判決を受けた場合、最高5年の懲役になる。

Geopower Baselが率いるこの計画は、地下で水を沸騰させて商業的に電力を発生させることを目的としていました。 Haeringのチームは、地下3マイル(4.8km)を貫通する一連の穴を掘削する予定でした。

Swissinfoニュースのウェブサイトによると、一連の震動が起こる前に、水は195度以上の温度で岩石の上に汲み上げられていました。

このプロジェクトは3年前、最も強い地震発生の後に中断されました。リスクアセスメントでは、その後の地震の可能性が高いことが示されて以来、Basel市での掘削を継続するには高すぎました。

へーリング氏は、地元の人々がリスクを認識していたと言って、意図的な損害という申し立てを拒否しました。

彼は掘削を開始する前にチームが「地震活動の知識はほとんど知りませんでした」と言い、地震を「関係するすべての人の学習プロセス」と呼びました。

プロジェクトリーダーは緊急計画を策定した、と彼は言った。 「毎分、私たちは何が起こっているのかを知り、即座に行動することができました。

彼は、チームが3.4マグニチュードの地震の直後にシャフトに加圧水をポンピングするのをやめたと述べた。

地熱発電所バーゼルは、プロジェクト中にいくらかの岩の滑りを予測していた。断層線の上にあるバーゼルの位置 は熱が地球の表面に近いため意図的に選択されていました。しかし、ヘーリング氏は、マグニチュード3.4の地震は予想以上に強かったと認めた。

ジオパワーは、割れた壁や近くの住宅や他の建物への同様の損害に対する補償として、すでに約9百万スイスフラン(£5.35m)を支払っています。

これとハウリングの裁判にもかかわらず、地熱プロジェクトに対するスイスの意欲は減少していない。(注:参照

エンジニアは先月チューリッヒで予備掘削を開始し、スイス東部のサン・ガレン(St Gallen)が来年、地熱プロジェクトを開始する計画だという。

その努力は、エネルギー省がいくつかの州で120以上の地熱エネルギープロジェクトを後援している米国では、注目されていると伝えられている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

記事を見ると、技術者たちは地熱発電で地震が起きることは考えてもいなかったようです。いくらかの岩の滑りを予測していた、ということは「断層地震説」の知識しかなかったことを意味しています。

アメリカのエネルギー省が注目していたようですが、その後、Geysersで何度も「人災型地震」を起こしています。

日本の関係者はどうして地熱発電がMan-made地震になる可能性に気付かないのでしょうか。権威ある大学の学者が推奨(「本命は地熱発電」)までしていることに驚きを感じます。([1672]参照)

注:地熱発電へのスイスの執念


賛否両論の地熱発電、カムバックなるか?



アヴァンシュの旧市街。最新式のエネルギー供給の恩恵を受けられるか


 「バーゼルのプロジェクトは地震のせいで中止になった。しかしそこで集めたデータを使って、地震リスクを下げられそうな新しいコンセプトを開発することができた」と、ゲオ・エネルギー・スイス社のオリヴィエ・ジングさんは説明する。

 実のところ小さな地震はEGS技術にはつきものだ。この方法の核は岩の破砕であり、岩が砕かれるたびに地震エネルギーが放出されるからだ。

 「地震活動を起こしつつ、地表に被害が出ないようにすることがポイントだ」とジングさんは付け加える。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

要するになぜ地震が発生するのか、「地震とは水素の爆発現象である」ことが理解されていないのですから、プロジェクトは危険です。



  [2940]「人災型地震」という概念があるアメリカでも地震が起きる理由は把握されていない
Date: 2018-10-18 (Thu)
アメリカでは「人災型地震」という用語が一般市民にも使用されていますが、地震がどうして起きるのは理解されていません。

アメリカ生活e-ニュースに載っている人災型地震多発地域を見ると、有感地震に関係する排水井戸と関係しない井戸の分布が示されています。


「アメリカ生活e-ニュースに載っている「人災型地震」を生む排水井戸



その違いが生まれる理由については説明がありませんが、USGSの解説には「深い井戸に注入する」と有感地震になると説明してあります。

地震爆発論ならば、納得出来る理屈です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

水圧破砕はどのように地震や振動に関連するのか?

However, wastewater produced by wells that were hydraulic fractured can cause “induced” earthquakes when it is injected into deep wastewater wells.

Hence, wastewater injection is much more likely to induce earthquakes than hydraulic fracturing.

有感地震を引き起こす水圧破砕の報告は極めてまれである。 しかし、水圧破砕で生成された廃水は、深い排水井に注入されると「induced」地震を引き起こす可能性があります。

廃水処理井は、長時間作動し、水力破砕操作よりもはるかに多くの流体を注入する。 廃水の注入は、岩石形成の圧力レベルを、水圧破砕よりもはるかに長い時間およびより大きな領域にわたって高めることができる。 したがって、廃水注入は、水圧破砕よりも地震を誘発する可能性が非常に高い。

ほとんどの廃水注入井は、地震と関連していません。 有感地震を引き起こすためには、噴射に多くの要素の組み合わせが必要です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どのサイトを見てもそうですが、日米ともに、断層地震説での解釈、つまり「応力-ひずみ」関係から地震現象を説明しているために、説得力の無い話で終わっています。

圧力が長時間作用して「応力-ひずみ」関係が壊れる、という物理現象ではなく、水素と酸素のDetonationという化学反応として解釈しないと、地震時のCo-phenomena(音響、発光、温度上昇など)を説明することはできません。

深い井戸に圧入した場合にだけ有感地震になるのも、深いほど深部の高熱地帯に影響を与え、水の解離状態を変化させるからです。

日本のようにマグマが浅い場所にある火山帯に位置するところでは、有感地震の規模も大きくなるのは当然です。


マグマが浅い場所にある日本のような火山帯ではCCS事業は一層危険である


断層地震説を採用するから、「Induced Earthquake」という概念になりますが、地震爆発説を採用すれば、これは「Man-made Earthquake」です。

実は、Induced(誘発)ではなく
Man-made(人工)地震である


参考

Wikipediaにも、CCSが大きな地震を引き起こす可能性について言及しています。
---------------------------------
Important of risk analysis for CCS

CCSが大きな地震やCO2漏出を引き起こす可能性は、依然として議論の余地のある問題である

---------------------------------

経産省や企業はなぜもっと慎重に対処しなかったのでしょうか。これから責任が追及されるでしょう。

  [2939]シェールオイル採掘での廃液圧入とCCSは全く同じ作業である
Date: 2018-10-18 (Thu)
Wikipediaにある人工的地震(human induced seismic events.)の解説と人工地震リストから、シェールオイル掘削と地熱発電の項目を紹介します。アメリカでは人為地震のメカニズムまでは把握されていませんが、原因としてはCCSも含まれていることがわかります。CCSが地震を起こすことは既知の事実なのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Induced seismicityより

Induced seismicityは、CCS(炭素捕捉および貯蔵の貯蔵)としての二酸化炭素の注入によって引き起こされ得る。 この効果はオクラホマ州とサスカチュワン州で観察されている。貯蔵が大規模である場合、リスクは依然として重大です。 Induced seismicityの結果は、地殻の既存の断層を破壊し、貯蔵場所の密封の完全性を危うくする可能性がある。


fluid injection と withdrawal が断層に与える効果
CCSなどによるInduced Sesmicityの説明 Wikipediaより
地震は爆発現象ですから、
地震発生に関するメカニズムそのものの解釈は正しくない。


List of induced seismic eventsより

The following is a list of human induced seismic events.
(人為地震のリスト(抜粋))

Causes(原因)

 (訳)
主な原因には、人工湖(ダム湖)、鉱山業、注入井、石油の採掘、地下水抽出、強化地熱発電システム、炭素の捕獲と貯蔵(CCS)、水圧破砕、および地下核兵器試験が含まれる。

リスト

1952 Fracking M5.7
(訳)
2015年に発表された米国地質調査所(USGS)の地震調査の結果は、1952年のマグニチュード5.7のエル・リノ地震のようなオクラホマ州の大地震の大半が石油業者の、深井戸への廃棄物の注入によって引き起こされた可能性がある。 "地震の発生率は、特に2010年以降、中米の複数の地域で顕著に増加しており、科学的研究により、この増加した活動の大半は深井戸掘削井の排水注入につながっている

1973 Geothermal power plant M4.6

(訳)
調査によると、ガイザーズフィールドに水を注入すると、マグニチュード0.5から3.0までの地震が発生するが、1973年には4.6が発生し、その後マグニチュード4の地震が増加した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

石油業者が廃液を深井戸に圧入する行為と、CO2を深井戸に圧入する作業(CCS)とは、液体を圧入するという点でまったく同じ作業です。地下深部の解離層バランスを破壊し、水素ガスを発生させる危険性が高いのです。水素ガスが爆発することが地震の本当のメカニズムなのです。

アメリカでは地殻の「応力―ひずみ関係」を変化させるから、断層が滑り易くなるという認識で、事実の把握は間違ってはいますが、液体を圧入すると地震が起きることは認識されています。

翻って日本では、まったくその認識がありません。リストにあるように、アメリカではM5.7のエル・リノ地震は廃液の圧入によって「起こしてしまった」という事実は認めています。

やがて確実に苫小牧CCSがM6.7地震の原因で、人為地震だったことが問題になる日が来るでしょう。それだけではなく、中越地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震、東北大震災の勿来沖地震も問題にされることでしょう。

アメリカの学者が強化地熱発電の真相に気がつけば、熊本地震を起こしたのが八丁原地熱発電所の影響([2360])だったことも問題にされていくでしょう。

その時に、地震学者が見苦しい“言い訳”しないように、覚悟を決めておいてほしいものです。
長岡でのRITEの責任者に送った「学者のお墨付きがあって法的責任は免ぜられても、道義的責任は残る」という言葉(CO2地中貯留計画責任者の安全認識参照)が、予言的に響いてくる感じがします。

地震学者が小川琢治博士や石本巳四雄博士の功績を無視してきたことを恥じる時代がそこまで来ています。

アメリカ渡りの断層地震説を捨て、
日本で生まれた地震爆発論を採用しないと
地震の真相は把握できません。



  [2938]災害を自ら招来する愚かさ先進の国になってはならない
Date: 2018-10-16 (Tue)
地震爆発論を支持するコメントを書いてくださる「世相徒然ブログ」で、

「「このままでは東京大地震は必ず来る」なんて言い切るとまた誰かに怒られそうなので、一応可能性が高いと注釈をつけておきます。」

という注釈をつけた記事があります。

しかし、[2937]に紹介した橋本教授の認識から判断して、現状では注釈は必要がなくなると結論されます。

つまり地震学者にまったく「人災地震」という認識がないのですから、CCSを止める理由が無いからです。

実は、苫小牧の地層はカテゴリーBに分類される水平な地層で、長岡のようなキャップロック形状のカテゴリーAではありません。


長岡市深沢はカテゴリーA、苫小牧はカテゴリーB
Bが可能になると経済効果が高まる。


私は、水平地層ならば、液化CO2を圧入してもトコロテン式に地中深くには移動することは無いのかな、とも考えていましたが、今回の地震で、安心感が吹き飛びました。

電力中央研究所の雄勝実験場のケース(岩手・宮城内陸地震)もカテゴリーBに近い傾斜地層でしたから、やっぱり、圧力は地中深くに伝播して、水の解離現象を左右することになるようです。

このままでは、北九州も東京湾内もCCS地震の犠牲をまぬかれないことになります。

何処にでも存在するカテゴリーBに圧入を考えたのは[1662]に紹介したように経済的な理由です。

「キャップ・ロックを持つ帯水層への貯留(カテゴリーA)では、貯留に適した地層が限定されます。また、大量発生源である火力発電所や製鉄所、化学工場などで回収した二酸化炭素を、貯留に適した地層まで運搬する必要があります。これに対し、図に示すようにこれらの(カテゴリーB)大量発生源直下の深さ2000m〜3000mの岩盤中に二酸化炭素を注入できれば経済的であり、分散型の大容量の地中貯留が実現できます。」

カテゴリーBの苫小牧でも地震が起きたということは。地震学の切り替えをしない限り、日本全国が危険にさらされるということです。

間違いだらけの地震学は国を滅ぼす」という現実に直面しています。アメリカもCCSやシェールオイルの採掘(廃液の圧入)で地震を起こしていますが、「地震爆発論」を知りませんので、国土の基盤が蝕まれていっています。本当は日本が教えてあげないといけませんが、肝心の地震学者が無知ではどうしようもありません。

映画「宇宙の法」の中で「地球神の計画を妨害する」裏宇宙のダハールという存在が描かれていました。そのダハールが地球人の愚かさを利用して「原発は危険だし、地球は温暖化するぞ」とか「CO2を地中に埋めろ」とかそそのかして、「地球文明の自滅」を嗾けているかのように見えてしまいます。地球人は(特に日本人は)もっと賢こくならなければいけません。

大陸はなぜあるの?のブログ主も、10月11日に、

「それでなくてさえ各種の自然災害が多発する日本列島において、人為的な要因でそれを増幅させることがあってはならない。さもなければ将来「災害を自ら招来するという面でも先進的な国」という汚名を着せられることになる。

と書いておられます。

このままでは、国土を荒廃させ、自滅しますよ!!
地震学を切り替えなさい!!


  [2937]断層地震説を信じている地震学者もマスコミも無反省で時代遅れである
Date: 2018-10-16 (Tue)
苫小牧の地震の後で、Business Journalに京都大学の橋本学教授へのインタビュー記事が載っていました。いろいろと考えさせられる記事ですので紹介します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

首都直下地震、北海道地震と同じ原因で発生か…東京もブラックアウトの可能性
2018.09.10 構成=長井雄一朗/ライター

観測史上最大の地震が北海道を襲った。9月6日に発生した北海道胆振東部地震はマグニチュード(M)6.7、最大震度7を記録し、震源地は胆振地方中東部だった。

 地震発生のメカニズムはさまざまだが、原因は大きく「活断層」「プレート境界」に分けられる。しかし、京都大学防災研究所附属地震予知研究センターの橋本学教授は「そのどちらでもない可能性が高い」と語る

 橋本教授は「今回の地震は、いわば第3のタイプであり、発生が懸念される首都直下地震も同じタイプとなる可能性が高い」と示唆する。「地震予測に過剰な期待を抱くべきではない。いつどんな地震が起きるかわからないため、防災や備えもケースバイケースであることが重要」と説く橋本教授に話を聞いた。


特殊な地域で起きた「第3の地震」

――北海道は地震の少ない地域とされており、今回の発生は意外でした。特徴などはありますか。

橋本学氏(以下、橋本) 内陸の活断層やプレート境界に起因するものではないでしょう。震源地の付近には、日高山脈、札幌や苫小牧に向かう石狩低地帯があります。また、札幌から浦河沖にかけてプレート境界の名残があります。北海道の東部と西部がここで衝突していることで、大きな力が働いたのではないでしょうか。現時点では確証はないですが、そう解釈しない限り、今回の地震は理解できません。

 また、活断層が原因である可能性が低いのは、震源が37キロ、つまり深すぎるからです。活断層でもプレート境界でもないとすると、今回の地震は第3のタイプといえます。「○○断層帯が動いたのでは」という小さな視点ではなく、「地殻に東西から力が加わり、大きなひずみが生じる」という大きな視点で分析することが必要です。

――今回の地震と同じようなタイプの地震は、過去に発生していますか。

橋本 学生時代、1982年に発生した浦河沖地震について研究しました。その結果、プレート境界に起因する地震ではないことがわかり、この地域が特殊な場所であることはわかっていました。

 浦河沖地震については、地質学者で東京海洋大学の木村学特任教授も研究しており、「日高山脈にかつてのプレート境界があり、衝突活動がある」という論文も発表されています。そのため、研究者の間では「北海道のあの地域には、プレートの運動とは別に、東西の方向に圧力が働いている」ということは、わりと知られていました。

――しかし、メディアは相変わらず「活断層」や「プレート境界」説を取り上げることが多いです。

橋本 それは、メディアが“犯人捜し”をしているからです。しかし、犯人は別の場所にいるかもしれません。阪神・淡路大震災や十勝沖地震、さらに南海トラフ巨大地震のようなタイプとは異なる要因の地震が、今後も発生する可能性はあります。

 地震の報道に関しては、メディアだけが悪いわけではなく、きちんと情報発信をしない地震学者にも責任があると思います。先に述べたように、今回は震源が37キロという深さなので、活断層説を唱えるのは無理があります。熊本地震の震源は深さ11キロ、阪神・淡路大震災では16キロですから、活断層を原因とする過去の大地震の倍以上の深さです。そこになんの疑問も抱かないような科学者は信用に値しないでしょう。

北海道地震と首都直下地震に共通点?

――余震など、今後の危険についてはいかがでしょうか。

橋本 地震学者の大森房吉が1899年に発表した「大森公式」に照らし合わせても、現時点(7日)では地震活動は終息していくと考えられます。今のところ余震活動は熊本地震や新潟県中越地震ほど激しくなく、福岡県西方沖地震や鳥取県中部地震のように、このまま減衰してくれることを願うばかりです。ただし、予断を許さない状況には間違いありませんから、1週間くらいは様子を見る必要があります。

――6月に公表された地震調査委員会の「全国地震動予測地図2018年版」では、北海道南東部で大地震が起きるリスクが高まっており、実際に近い範囲で発生しました。

橋本 あの予測の精度は、それほど高くないのです。特に確率評価は誤差が大きい上に、発生確率が高い、プレート境界に起因する地震の寄与が大きいのです。そのため、活断層で起きる地震や今回のようなタイプの地震の発生確率は低いので、その寄与は目立ちません。北海道であれば千島海溝、西日本であれば南海トラフで巨大地震の発生確率が高く評価されていますが、「地震動予測地図」では、主にそれらのタイプの地震による寄与が強調されています。

――首都直下地震の発生も懸念されています。

橋本 発生時期はわかりませんが、首都圏の地下には2つのプレートが沈み込んでいるため、引き続き注意が必要です、首都直下地震が起きるとすれば、今回のタイプに近いと考えています。1894年に発生した明治東京地震(M7)も、北海道胆振東部地震との共通点があるかもしれません。

 全道が停電するブラックアウトが発生しましたが、大震災時には東京も同様の事態に陥る可能性はあるでしょう。やはり、深刻な問題となるのはインフラへの打撃です。首都機能の分散も検討すべきでしょうが、コストなどの問題もあります。首都圏の大地震については、内閣府も揺れや被害を計算しています。これらのデータは公開され、各自治体へも伝えられていますので、どのようにうまく生かすかがポイントです。

――6月の大阪府北部地震から3カ月もたたないうちに、北海道胆振東部地震が発生しました。今後、我々が注意すべき点はなんでしょうか。

橋本 一人ひとりが災害や防災について考える機会を増やすことが大切です。地震予測は「当たるも八卦当たらぬも八卦」の世界です。プレート同士が地中の境界でゆっくり滑る「スロースリップ」が大地震に先駆けると考えられていますが、スロースリップはわりと頻繁に起きていますので、次のスロースリップが本震につながるかどうかわかりません。また、スロースリップがなく、地震は突発的に発生することもあるでしょう。そのため、日頃からの備えや意識が大切です。

なぜ地震予測は難しいのか

――地震予測に過剰に頼るのではなく、普段の備えが肝要だということですね。

橋本 そうです。これまで、的中した地震予測はありません。災害に備えるための図上演習のようなシミュレーションは、その意味では価値があると思います。ただし、どこでどのような地震が起きるかはわかりませんから、避難の際もケースバイケースで各自の判断が求められるのが実情です。

――そもそも、なぜ地震予測は難しいのでしょか。

橋本 地震が発生するメカニズムやプロセスが正確にわかっていないからです。一方で、確度の高い予測をするためには膨大なデータやコストが必要になります。

 南海トラフ巨大地震に備えて、政府の地震調査研究推進本部は海底ケーブル式の地震・津波観測システムを新設する方針ですが、それ以上の投資は難しいでしょう。総工費約200億円が高いか安いかの議論はありますが、私は津波対策には一定のコストをかける必要があると思っています。もちろん、新観測網は津波対策にも寄与するものであり、その点では期待しています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上がその記事です。

橋本教授は今回の地震を「活断層」でも「プレート境界」でもない、第3のタイプだと言っています。「北海道の東部と西部がここで衝突していることで、大きな力が働いた」第3のタイプという事ですが、そのような力が作用しなくても、「解離ガス」が生成されれば、どこにでも爆発つまり地震は発生します。またそんな力が自重で沈んでいくプレートから生まれてくる筈がありません。地震学者はいつまでたっても全くナンセンスな会話ばかりしています。

 今回の地震は、本質的には中越地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震、東北大震災で勿来沖の爆発などと同じ、CCSに起因する“人災型誘発地震・Induced Earthquake”です。
アメリカでは“人災型誘発地震”という用語が使用([2794]アメリカ生活e‐ニュース)されていますが、橋本教授の認識には「札幌から浦河沖にかけてプレート境界の名残があります。北海道の東部と西部がここで衝突していることで、大きな力が働いた」という“自然地震”としての認識しかありません。

また、「地震の報道に関しては、メディアだけが悪いわけではなく、きちんと情報発信をしない地震学者にも責任がある」と述べていますが、地震学者そのものに、アメリカのような“人災型誘発地震”という発想がありません。

地震爆発論学会では、youtube上だけでなく書籍としても「苫小牧でのCCSは中止すべき」と4年前に出版した「「地震学」と「火山学」ここが間違っている」のなかで発信しています。


2014年12月15日工学社より発刊


問題は地震学者が何時までも古い地震学に拘泥していることです。その知識でいくらマスコミが情報を発信しても、何の役にも立たないことを知ってほしいと思います。
マスコミは地震爆発論学会の発信情報を受け取るべきです。

地震学者は予知に失敗ばかりして、重箱の隅をつつくかのようなスロースリップ研究が重要だという言い方をしていますが、要するにポイントを外しているわけです。

地震予知ができないのは地震発生のメカニズムを取り違えていることが最大の原因です。

予知ができたためしがない、と述べておられますが、少なくともCCSの現場である苫小牧で地震が起きることは何年も前から石田地震科学研究所、および地震爆発論学会が警告を発していたことをまともに「取り上げる」べきではないでしょうか。

参考:Induced Seismology

Induced seismicity refers to typically minor earthquakes and tremors that are caused by human activity that alters the stresses and strains on the Earth's crust. Most induced seismicity is of a low magnitude. A few sites regularly have larger quakes, such as The Geysers geothermal plant in California which averaged two M4 events and 15 M3 events every year from 2004 to 2009.

アメリカでは人為的に起こした誘発地震という概念はあるのですが、規模が小さいので平気なんでしょうか。人為地震の原因も地殻の「応力−歪」関係を変化させるからだと認識していますが、地震爆発理論から言えば間違いです。
カリフォルニアのガイザーズ地熱発電所では毎年M4クラスの地震が2回、M3クラスが15回も起きていることを人災地震として認識しています。地下の熱水を汲み上げる地熱発電でも解離条件を破壊して地震を起こすのです。

ただ、マグマの存在が深い場所にあるので、日本のようには解離層を乱す規模が大きくなく、地震の規模も小さいだけです。それでもオクラホマでは2010年から地震が急増し、M5.1という大きな地震まで起きています。


シェールオイル採掘で生じる廃液を地下に注入して人為的地震を起こしているオクラホマ州
液体の圧入という点では苫小牧でも同じことをやっている。
だからCCSは危険である!


日本やインドネシアのような火山帯ではCCSも地熱発電も絶対に止めなければいけません


後記:「反省から再出発」はどうなった?

地震学、反省から再出発〈震災1年あすへの証言〉

2012年3月7日


写真:平田直・東京大地震研究所教授(右)と橋本学・京都大防災研究所教授



 東日本大震災は科学者にも大きな問題を突きつけた。超巨大地震の可能性を予測できなかった地震学、後始末に長い年月がかかる原発事故、影響が予測しきれない放射能汚染。震災発生から1年を機に、問題点や将来に向けた課題を専門家に聞く。

「敗北」甘んじて受ける 平田直・東京大地震研究所教授

 我々が全地球測位システム(GPS)などの地下の動きを探る精密な観測網を手に入れたのは阪神大震災の後。東北沖でマグニチュード(M)9の地震を起こしたエネルギーが500年以上かけてたまった最後の10年くらいを見ていただけなのに、地震をずいぶん分かったように思っていた。考えが足りなかった

 地震学への社会の期待は予測して防災に役立てること。東日本大震災を予測できなかったのは地震学の敗北だと言われれば、甘んじて受けるしかない。基礎科学とはいえ、これは地震学の宿命だ。


地震学者は何ら反省などしていない
今も「活断層」と「プレート論」で仕事をしているが、
まったく役に立っていない!
地震学の宿命ではない、道を間違えているだけだ!




  [2936] インドネシアの津波発生に関する東北大学今村教授の見解
Date: 2018-10-15 (Mon)
インドネシアの津波に関して今村教授による報告会が東北大学で開かれたと河北新聞が伝えています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

インドネシア津波、海底地滑り原因か 東北大が報告会

インドネシアで発生した地震と津波の報告会=11日午後、東北大災害科学国際研究所

 インドネシア・スラウェシ島中部の中スラウェシ州を襲った津波は、地震に伴う海底の地滑りが引き金だった可能性が高いことが11日、明らかになった。現地を調査した東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長(津波工学)が同日、研究所で開かれた報告会で説明した。
 今村氏は4〜6日、インドネシア政府の依頼で現地入りし、中スラウェシ州の州都パルや周辺の被災地を調査。津波の高さは海面から最大10メートル程度で、沿岸から200〜300メートル内陸に到達したという。
 津波は局所的に発生し、パルでは地滑りが相次いだ。今村氏は、沿岸に近い海底で複数の地滑りが起き、津波を引き起こした可能性を指摘する。


引き波と押し波の発生メカニズムの説明が地震爆発論とは全く異っている

 
津波発生の仕組みは図の通り。土砂が崩落した上部の海水が急激に下がり、引き潮が発生。崩落した土砂によって同時に押し波も起きたという。今村氏は「地震発生から5、6分で沿岸に到達したとみられる」と分析する。
 海底の地滑りによる津波は日本でも確認されている。今村氏によると、駿河湾を震源に静岡県焼津市や御前崎市で震度6弱を観測した2009年8月11日の地震に伴い、海底で地滑りが発生。高さ約1メートルの津波が到達した。津波による大きな被害はなかったという。
 今村氏は「国内各地で起こり得る津波だ。調査と警戒が必要」と話した。
 スラウェシ島の地震は9月28日午後6時2分(日本時間同7時2分)に起きた。マグニチュード(M)7.5、震源の深さは約10キロ。地震と津波の死者は2000人を超え、多数の行方不明者がいるとみられる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

既に[2933]で紹介していますが、石田理論としては、地滑りを発生させた加速度(爆発による力)が第一原因だと考えています。
陸地から海中への崩落なら別ですが、海中での「がけ崩れ」では、浮力が作用しているので、物体に掛かる力(Body force)は1.6/2.6程度(600gal)に減小します。つまり、大きな加速度は発生しません。

荒砥沢ダム上流で起きた地滑りは「強烈な爆破作用」で発生したものであり、長雨などで発生する地滑りとは違います。


宮城・岩手内陸地震で荒砥沢ダム上流で発生した地滑り


[2933]のコメントを再掲しておきます。

---------------------------------------------

確かに東北大震災でも海底に、“荒砥沢ダム上流の崩壊”(岩手宮城内陸地震)に似た斜面崩壊が起きていますが、肝心なのは崩壊を起こした原因、つまりプラスの加速度(爆発)に原因があるのではないかと思っています。したがって陸上から海中への土砂崩壊でなら、津波は起こります(980ガルの衝撃ですから)が、海中での崩落だけでは大きな加速度にはなりませんので、加速度は加わらず、津波は起きない可能性が高いです。

---------------------------------------------

結果としては同じような崩落であっても、「ゆっくり崩落する」のと「加速度があって急激に崩落する」のとでは違いがあります。

たとえば、巨大な潜水艦が移動しても津波は起こりませんが、爆発すれば津波が起こります。加速度が発生しているからです。

地震現象とは断層が動く現象ではなくて、加速度を伴う爆発であることを認識しないと、真相の究明は出来ないと思います。

  [2935]宇宙の法・黎明編に描かれた大洪水
Date: 2018-10-12 (Fri)
今日は映画「宇宙の法―黎明編」の日米同時公開の日であり、早速鑑賞してきました。
驚きの内容をここで述べるわけにはいかない、というのは「場違いな話はやめろ」とお叱りを受けるからです。

しかし、私がどうしても解けなかった大陸棚斜面の海底谷の形成に関する謎が解けたような気がしたので、コメントしておきます。


大陸棚とは、陸棚ともいう、大陸や大きな島の周辺の深さ約 200mまでの傾斜がきわめてゆるやかな海底のことです。水深は地域によって多様であり、平均の傾斜角度は約6′で、海岸平野の延長部とみなされ、地質学的には海水におおわれた大陸といえるそうです。

どこの大陸にも、深海へつながる斜面には、[2737]で紹介したニューヨーク沖のハドソン谷や、ロサンゼルス沖のニューポート海底谷のような陸上でしか形成されない谷が存在します。


ロサンゼルス沖のニューポート海底谷Wikipediaより
A:San Gabrier海底谷、B:Newport海底谷、C:San Gabrier Canyon(幅815m、深さ25m)
映画「宇宙の法・黎明編」を見ると、海水位が一挙に上昇する理由が分かります。


[2701]に紹介した「第三の眼」には「違った重力に引っぱられた水は陸地を襲って大洪水が起こった」という記述があります。海水が宇宙から飛来して、一挙に増加したと考えるのが一番わかりやすいのですが、常識的に考えてそんな現象がどうして起こるのか説明がつきませんでした。

それが映画の中に映像として画かれていたのです。
ある星が宇宙間の戦争で敗北し住めなくなったのは、「違った重力に支配された巨大な水」による「大洪水」攻撃で、水位が一気に上昇したからでした。水中からその星の住人(レプタリアンです)が宇宙船で脱出する様子が画かれていました。

なるほど、ロブサンが映像で見た光景は地球上でもあったことかもしれないな、と思ったのです。

でもこれは、「地震は爆発現象である」という常識破壊の規模ではありません。巨大な常識破壊が起きないと通用しない内容です。しかし、ニューヨークの試写会では人種の坩堝である米国人に映画の内容は「人類の秘史」として好評であったそうです。従って意外に海外からの「巨大常識破壊」の波が起こってくるのかもしれません。「進化論」は完全に過去のものになるでしょう。

ロブサンがかつて巨人族だったという「第三の眼」の記述も「そうかもしれないね」と受け入れられる時代が「宇宙時代の幕開け」としてくるのでしょう。「井の中の世界」に住んでいては、やがて石器時代人扱いを受ける事になります。

参考:ギョー斜面の浸食痕

[2449]でも紹介した佐藤任弘氏の論文を見ると、ギョーの頂部水深は800尋(1200m)程度のものが多い、とあります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギヨー問題の展望
佐藤任弘

(ギョーの)頂面深度も不定で、ごく接近した山と山との間でも1.000ft(300m)位は深さのちがう場合がある。多くは520〜960尋(780〜1440m)であるが、中でも800尋(1200m)程度のものが多い。WakeからJohnstone付近のものは、1,100〜1,900尋(1650m〜2850m)のものもある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

したがって、ギョーの斜面に形成される浸食痕と大陸棚斜面に見られる海底谷とは形成原因が別だと思われます。
ギョーの場合は[2723]や、[2929]で説明したように氷底湖の水が抜けるときにできた水流痕であろうと考えられます。


孀婦岩の土台(ギョー)斜面にある水流痕

そのために、海底谷のような長大な峡谷が発達しなかったのではないかと推定されます。


- SunBoard -