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新・地震学セミナー

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  [2598] 自然科学とは言えないプレート論
Date: 2017-10-18 (Wed)
 地震爆発論としては、プレートテクトニクス理論について完全に否定していますので、これ以上言及する必要はないのですが、まったく「見直し」の空気がありませんので、ネット上で気付いた矛盾点を述べておきます。

「アムールプレートの存在が明らかになったので、オホーツクプレートを無理に仮定する必要がなくなった」という記事を紹介します。

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日本列島のプレートテクトニクスと地震の発生

 プレートテクトニクスが支配する惑星地球の表面では、十数枚のプレートに分かれたリソスフェア(岩石圏)の相対運動が地震を始め様々な現象を引き起こしています。日本列島に南からフィリピン海プレートが、東から太平洋プレートが沈み込んでいるのは有名ですが、肝心の日本列島が何プレートに属するかはこれまで「藪の中」でした。20年前の本を見ると日本列島全体がユーラシアプレート、すなわち欧州やアジアと一枚板になっています。15年前の文献では日本列島の真中に境界が引かれて東日本が北米プレートになっているでしょう。もっと最近の文献なら北米プレートの代わりにオホーツクプレートと書かれているかもしれません。一体なにが本当なのでしょう。

 最近数年間の宇宙測地観測によってこの曖昧な状況が打破されたことについてお話しましょう。西南日本や韓国のGPS(全地球測位システム)点がユーラシアプレートに対して東向きに年間1cmほどで動くことから、その地域がユーラシアプレートの一部であることが疑われ始めたのが数年前のことです。筆者を含むグループは上記地域に加え、中国や極東ロシアに展開したGPS点の数年にわたる位置変化を解析し、これらの地域がほぼ一枚の独立したプレートとして振舞っていることを明らかにしました(Heki et al., Jour. Geophys. Res., 104, 29147,
1999)。

その範囲は従来アムールプレートと仮称されていたものにほぼ重なり、「幻のプレート」の存在が実証された格好になります。さらにアムールプレート の存在が明らかになったおかげで東日本を含む「オホーツクプレート」を無理に仮定する必要がなくなり、元通り北米プレートのままで諸データが矛盾しないことがわかりました。西日本=アムールプレート、東日本=北米プレートという構図がようやく明らかになったのです。
 
 それらの境界は一本の線ではなく中部から近畿にかけて数百キロの幅を持っています。そこでは南からフィリピン海プレートが沈み込んでいますが、陸側は東海地震の震源域とされる静岡県東部などの北米プレート側と四国や近畿などのアムールプレート側に分かれており、沈み込み速度や地震再来周期も同じではありません。北海道南西沖地震で注目を浴びた日本海東縁はアムールプレートが北米プレートに沈み込む境界ですが、我々がその速度を約2cm/年と定量化したことはこの地域での地震の繰り返しの理解に重要です。

 海溝で見られる海陸プレートの衝突では前者が後者の下に沈みこんで一件落着ですが、沈み込めない陸どうしの衝突では事態が複雑になります。東日本(北米プレート)と西日本(アムールプレート)が約2cm/年の速度で衝突している中部―近畿地方もそのひとつです。このような場合プレートの運命は(1)横に縮んで上下に伸びる、(2)小さいかけらになって横に押し出される、の二とおりです。代表的な衝突境界であるインドとユーラシアの衝突現場では上記(1)でヒマラヤ山脈とチベット高原が形成され、さらに大規模な横ずれ断層でブロック化した陸塊が押し出される (2)が同時進行しています。アムールプレートも元をただせば北上するインドが東に押し出した大地のかけらなのです。
 
 日本に目を転じると、中部地方は山岳地帯を形成しており(1)がある程度働いていることは明白ですが、(2)はどうでしょう。アムールプレートからみた国土地理院の全国GPS連続観測点の速度を図に示します(沈み込みによる地面の変形を取り除いて見やすくしてあります)。中部から近畿にかけて東西短縮とともに南北伸張が顕著です。

 つまりインド=東北日本、ユーラシア=西南日本とすると、 東に押し出されるアムールプレート=南に押し出される紀伊半島、という相似形が成り立ちます。東西短縮と南北伸張の地殻ひずみは断層の横ずれによって解放されますが、その典型例が1995年の兵庫県南部地震です。その原因は中部日本における陸どうしの衝突、その原因はアムールプレートの東進、そのまた原因はインドとユーラシアの衝突に伴う大陸塊の押し出し、さらにその原因をたどるとゴンドワナ大陸の分裂とインドの北上となります。



GPS Point Velocity

図の説明:左上は日本周辺のプレート(AM:Amurian, PH: Philippine Sea,
NA:North American, PA: Pacific)とその境界。右下はAMからみた国土地理院の
全国GPS連続観測点の速度(黒矢印)と、AMに対するNA、PHの相対速度(太矢印)。
日本列島は中部―近畿を境に東日本(北米プレート)と西日本(アムールプレー
ト)に分けられ、年間2cmの速度で互いに衝突しています。


「国立天文台ニュ−ス No.85より転載」            <日置幸介>

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アムールプレートに関しては[2313]、[2314]でも「SF小説並み」だと紹介しました。

この記事にも、北海道南西沖地震で注目を浴びた日本海東縁はアムールプレートが北米プレートに沈み込む境界とありますが、そこには深発地震面は存在しません。太平洋側に見られるような、深発地震面が存在しないのに、潜り込みと決めるのはおかしいのではないでしょうか。

 沈み込めない陸どうしの衝突の話が載っていますが、プレートの運命は(1)横に縮んで上 下に伸びる、(2)小さいかけらになって横に押し出される、の二とおりですというのは“虚妄の論理”にすぎません。

 インドの北上が日本近海にまで影響を与えている、というのも現実離れしています。

そもそも、境界は一本の線ではなく中部から近畿にかけて数百キロの幅を持っていますというのは、ナンセンスです。プレート論では境界は@発散型A収束型Bトランスフォーム型の3種類と説明しています。「幅を持った境界?」の物理像が描けません。

 こんな程度の“空想”や“妄想”がまかり通る世界はもはや科学とは言えません。

追記:

アメリカ人が書いた「アメリカ人が語るアメリカが隠しておきたい日本の歴史」(ハート出版)を読みました。


ようやくアメリカ人でも「アメリカの非」を認めるような時代になりました。「アメリカ渡りの理論」がすべて正しいわけではない事、「日本人の考えた地震理論」の方が合理的だった事実も、日本人が理解すべきときが来ています。
プレート論を捨てましょう!



  [2597] シャッキー海台の説明など佐野氏解説の矛盾
Date: 2017-10-14 (Sat)
 三部作動画「その3」の後半で「シャッキー海台」が海面上にあった話を紹介しました。



 この話は[2550]で紹介した佐野貴司氏の「海に沈んだ大陸の謎」にもある記述ですが、矛盾点が多いので再度解説します。
 [2550]で、シャッキー海台の部分に関しては、以下のようにコメントしました。

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「p.184には「ギョーはサンゴ礁がつくった環礁が海底に沈んだものと考えられ、したがってかつては暖かい浅い海だったはずです。(このように全ての巨大海台は長い年月をかけて現在の深さまで沈降しました。)」
とあります。
 しかし、定説論でも、ギョーと環礁は別物という認識があるはずです。ギョーは火山が原因でできますが、環礁は(土台はギョーの場合もありますが)サンゴが作ります。
 
 シャッキー海台の(新しい火山の)説明も説得性がありません。ギョー(平頂海山)の上に「新しい火山」が出来たものですが、ギョーができたのは極域の氷底湖内での火山活動の時代で、「新しい火山は」地軸が変化して極域を離れてから噴火して出来た火山だと考えたほうが論理的です。そのとき海底火山が海面上に現れていた可能性があります。

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ギョーが火山であることは認定されている筈なのに、著者はサンゴ礁が沈んだもの、と理解しています。しかしシャッキー海台の解説図では、形成時に噴火があったような図解になっています。そして1億年以上かけて2000m以上沈下したと説明しています。




「(シャッキー海台での)掘削地点は水深3000mを超えているのに対し、噴火した時は水深が1000mよりも浅かったことがわかったのです。これは一億年間に火山体が2000m以上沈んだことを物語っています。
そして1地点では過去に陸上へ現れた特徴を示す熔岩も見つかりました。」

 とあります。

 シャッキー海台に見られるのは「平頂な台地に新しい火山が形成」されるケースです。平頂な台地は極域の氷底湖内部での火山活動で形成されたものであり、新しい火山は極域を脱出して、温帯域に移動してからの火山活動によるものです。噴火の時期がまったく違っている筈です。

 次の図は[1815]に紹介した、マリアナ海溝付近のギョーを示すものです。



[1813]ギョーの形成(3)より


 マリアナ付近のギョーを見るとわかりますが、Quesada guyotには複数の新しい噴火による山が見えますが、Vogt Guyotには見られません。Vogt guyotでは新しい噴火はなかったというだけのことです。

 2000mの沈下というのはムー大陸が沈降したときに起きたことなのかどうかは、分かりませんが、斉一論的な変化としての変動ではなく、激変的な変化による沈降だと思います。沈降・隆起は激変的に起きていた可能性があります。


次に、「海洋プレートの成長」に関しての矛盾を解説します。定説による解釈ではあると思うのですが、巨大海台が「剥ぎ取られる」という解釈は始めて接しました。日本海溝では海山が潜り込んで「東北大震災の原因」になったという解釈もあります([1491][1710]などを参照)。


海山は潜り込めるが、海台は潜り込めない?

なぜなの?その違いは何?


中央海嶺の近くに「地層」が見られるというのは「プレート論の矛盾」だと[1539][2513]などでも指摘してきましたが、定説は巨大海台が形成される理屈も、剥ぎ取られた「巨大海台」の証拠も示していません。

「海山」は潜り込み、「海台」は剥ぎ取られる、というメカニズムを合理的に説明する論理はありません。

デタラメ過ぎるプレートテクトニクス仮説




  [2596] 「科学的ムー大陸論」3部作完成
Date: 2017-10-10 (Tue)
地震爆発論学会設立5周年記念として計画した『科学的ムー大陸論』3部作が完成しました。

『科学的ムー大陸論』その1:(付加体理論の否定)([2591]参照)

『科学的ムー大陸論』その2:(海洋地殻と大陸地殻は入れ替わることもある)



『科学的ムー大陸論』その3:(平頂海山の巨礫は南方古陸存在の証拠である)



youtubeにアップしましたので、ご笑覧ください。

補足: その3 について補足します。

「科学的ムー大陸論」に関連するのは、西太平洋のギョーです。[2449]の佐藤氏の記述にある西太平洋のギョーの記述を見ると、ギョーの頂面水深はバラバラです。ごく接近した山と山の間でも1000ft(約300m)くらいは深さが違う場合があるそうですから、ギョーが波蝕で形成されたとするのは無理があります。海面下に沈下した理由に関しても、堆積作用による水位の上昇とするのは無理があります。

なお、ヘスが乗艦していたのは潜水艦ではなく、USSCapeJohnson号です。

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 1 西太平洋のギョー

 ハワイからマリアナにいたる西太平洋において、HESSは約160ケにおよぶギョーを発見した。
ギョーの大きさは不定、頂面深度も不定で、ごく接近した山と山との間でも1.000ft位は深さのちがう場合がある。多くは520〜960尋であるが、中でも800尋程度のものが多い。WakeからJohnstone付近のものは、1,100〜1,900尋のものもある。これらのギョーの平頂面は、詳細にみるとゆるく凹凸しているのが普通であるが、こうした高まりの間に平坦面がつづいており、新しい堆積物の被覆が少いことを示している。
HESSはこの地形についてまず珊瑚礁(とくに環礁)の沈下の可能性を検討した。しかし地形断面をみると、周縁に環礁にあたる隆起がないこと、斜面傾斜が珊瑚礁よりはずつと急であること、島棚地形のあることなどから考えて、この平頂面は波蝕面であるとした。しかも、波蝕の時期が氷期海面変化に関係あるものとするとあまりに深いので、もつと古い時代おそらく珊瑚がまだ生息していなかつたPre-Cambrianの時代に波蝕されたものだとした。そしてこれが海面下に沈下した原因については、堆積作用による水位の上昇をあげている

佐藤氏の記述にもいろんな説が述べられていますが、

ギョー・海山の生成した火山活動の様式を決めることは、

大洋底の地下構造を決める手だてともなる大きな問題である。


ということです。




  [2595] 太平洋西部のギョーに巨礫が存在する理由
Date: 2017-10-07 (Sat)
 アーサー・ホームズ著「一般地質学V」に、西太平洋に存在する全てのギョーの頂部から「円磨された巨礫および小礫が見られる」という記事があります。



アーサー・ホームズ著「一般地質学V」p.564より


今は深海に位置するギョーの上部に、なぜ河川で円磨された礫が存在するのでしょうか。

しばらく、不思議に思っていましたが、太古の昔に南方古陸が存在していたとすれば、納得できるメカニズムを思いつきました。
 
 当然ですが、ムー文明が誕生する前の超古代に存在した南方古陸なのだと思いますが、礫が存在するメカニズムを南極大陸の氷床を想定しながら、推定してみました。

 ギョーそのものは[1817]に図解したように、氷床の発達した極域の氷底湖内部での火山活動で形成されるものだと推定しています。(定説では波蝕によって形成されたことになっています)
 
 その上に礫が存在するのは、南方古陸が今の南極大陸のような極域にあって、氷床も発達し、山岳域から崩壊した岩石が“迷子石”のようになったもの、だと推定しました。つまり、氷河性堆積物ではないかということです。

 山岳域の河川を流下して円磨された時代もあり、また氷河が形成された時代もあって、運搬され、氷河に押し出されたのではないでしょうか。その後、地殻のスライド現象で、古陸が極域を離れ、氷床が消滅すれば、礫はギョーの頂部に取り残されることになります。

 古陸には長大な河川が何本もあり、北方にはオーソコーツアイトを運び、東方には巨礫を運んだ、と考えることはできないでしょうか。単なる御伽噺ではない、妥当性のある話だと思います。

 勿論、古陸は海の底に没していますので、実証することは不可能です。


太平洋西部のギョーに礫が存在する理由


 超古代の南方古陸の存在を想定すれば、西太平洋のギョーにだけ礫が存在する理由を説明することができます。ギョーはアラスカ湾にも大西洋にもありますが、頂部に礫が存在するのかどうかは分かりません。判る方があったら教えてください。

 なお、ホームズの解説では「沈水速度が速すぎて環礁には発展しなかった」となっていますが、環礁になるのは、ギョーが浅い場合であって、「沈水速度が速すぎて環礁にならなかった」ということはありません。

 天皇海山群もギョーですが「陸上時代を経てきた」という解釈は必ずしも成り立ちません。「氷床時代」というのなら理解できますが、「陸上時代」があったのなら、南アフリカのテーブルマウンテンやギニア高原のテプイのような存在になる筈です。

参考:Wikiより

ギヨーの形成


 海洋底との比高が1,000m以上の孤立した円錐形の山は海山(seamount)と呼ばれ、特に頂部が水深200m以深にあって平坦なものをギヨーと呼んでいる。数多くの調査と採泥の結果から、ギヨーを含む海山のほとんどが火山であることが分かってきており、ギヨーの平頂面から玄武岩の円礫や浅海性の化石などが採取されたことから、波蝕によって平坦化されたことが判明した。

ハリー・ハモンド・ヘスが1946年に北大西洋で160にのぼる頂上が平坦な海山を発見し、スイスの地質学者アーノルド・ヘンリー・ギヨー(英語版)(1807年 - 1884年)にちなみ、ギヨーと名付けた。



  [2594] PT論や付加体論を真理であるかのように扱うのは間違っている
Date: 2017-10-07 (Sat)
昨日福島県沖で震度5弱の地震が起きました。気象庁も、メディアもこの地震の原因を何も報じていません。



プレート論を否定している地震爆発論の立場では、記事欄外に書きましたように、3.11の地震で「歪エネルギーが開放し切れなかった」のでも「再配分されたものが開放した」のでも、「3.11地震で新たに歪エネルギーが蓄積された」のでもありません。

水の熱解離現象が起きていて、3.11地震以来その解離層が安定していないからです。
震源はCCSを行なっていた場所に近く、[1721]などで解説したように、牡鹿半島沖で発生した地震(爆発)で誘発された第3番目の地震(爆発)の影響が収まっていないと考えたほうが合理的だと思います。

二日前のネットには島村英紀氏による、太平洋プレートに関連付けた解説記事が載っています。プレート論や付加体論の洗脳は根深いものがあります。
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専門家が警鐘 メキシコ地震とバリ島噴火で日本は要警戒
2017年10月5日

 先月19日、メキシコの中部でマグニチュード(M)7.1の地震が発生した。23日にも首都メキシコ市付近をM6.1の揺れが襲っている。一方で、東南アジアのインドネシア・バリ島は火山噴火の危険性が高まっている。政府は警戒レベルを最も高いレベル4に引き上げた。ともに太平洋プレート上のエリア。世界中を次々襲う自然災害に、日本列島への影響を心配する声もある。

 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地震学)が言う。

「それぞれ日本から1万キロ近く離れていますが、実は密接な関係があり、日本列島も同じ太平洋プレート上にあります。同プレートは世界一の大きさで、活動期、静穏期を繰り返していました。メキシコの大地震もバリ島の火山活動も、世界各地で活発に活動を始めた同プレートの影響を受けたもの。日本列島にも響いてくる可能性はあるのです」
近年、日本列島で太平洋プレートが影響した地震といえば、3・11の東日本大震災だ。

 しばらくは“余震”があったものの、その後は静穏期に入っていたのだが……。

「日本列島の周辺は太平洋プレートだけではなく、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートと4つのプレートが重なっています。この中で特に気になるのが、太平洋プレートと関連の深いフィリピン海プレートです。3・11の大地震の影響で相当な負担がかかり、エネルギーがたまっている状況。太平洋プレートが世界中で動きだし、日本列島も流れにのみ込まれたら、フィリピン海プレートも動いて大地震につながる可能性があります。最も警戒すべきなのは、フィリピン海プレートが引き起こす南海トラフ地震でしょうね」(島村英紀氏)

 政府は先月、南海トラフに関して、速やかな情報公表の仕組みづくりに取り掛かる方針を確認した。はたして、間に合うのか。

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3.11地震の真相に関しては地震発生以来たくさんのコメントを残してあります([1658][1721]など)。動画(地震爆発論から見た東北大震災の真相 )にも残してありますので参考にしてください。


PT論は一つの仮説に過ぎない

仮説を真理であるかのように扱い

教科書にまで載せるのは大きな間違いである!




  [2593] 井尻正二先生の断層地震説やPT論に対するベーシックな批判
Date: 2017-10-06 (Fri)
 井尻正二先生の「単なる仮説を教科書で真理のように教えるのは間違い」と言う主張は[1214]で紹介しました。[114]にも紹介した「震源は「線か面」で書いてもらわないと具合が悪い」というコメントも紹介してあります。

これらの主張はどちらも大変ベーシックで重要な内容ですが、定説論者もそれを妄信して垂れ流すマスコミも何も言及しません。

井尻先生の「日本列島ものがたり」にも載っていますので、再度紹介します。

プレートの潜り込みで地震が起きるのなら、震源は“線か面”になるのじゃないか?
『日本列島ものがたり』井尻正二著 築地書館 より



プレート論は一つの仮説にすぎない、
教科書で“真理”であるかのように教えるのは間違いだ!
『日本列島ものがたり』井尻正二著 築地書館 より



地震爆発論学会からの公開質問状にも答えず、基本的な疑問点を放置したまま「黙殺権?」を行使し続けるのは歴史の上で大きな「断罪」が下される事になるでしょう。


  [2592] 地質学者が研究していた黒潮古陸
Date: 2017-10-06 (Fri)
地質学者が研究した黒潮古陸の話が井尻正二先生の「日本列島物語」(築地書館)に載っています。地向斜理論を支持されていた「地団体」の井尻先生の話を全面的に肯定するわけではありませんが、和歌山大学や、京都大学の先生方が「黒潮古陸」を真剣に科学者の立場で検討されていた時代があることを証明する記事ですので紹介します。



『日本列島ものがたり』井尻正二著 築地書館 より


京都大学の先生とは[2491]に紹介した徳岡先生のこと、和歌山大学の先生とはその記事にある原田哲朗先生のことだと思います。

プレートテクトニクス理論や付加体理論の矛盾が明らかになってきているのですから、「黒潮古陸」をもっと真剣に科学の土俵に載せて議論してもいいと思うのですが、現役の学者もマスコミもなんら話題にしません。『タコ壺』の中を世界と思っているような状況です。


  [2591] 付加体論の否定と科学的ムー大陸論
Date: 2017-10-03 (Tue)
付加体論の否定と、南方古陸・ムー大陸を科学的に考えるきっかけとするため、「地震爆発論設立5周年記念」として動画を作成しました。



ご批判があれば、お聞かせください。

新しいソフトが使いきれていません。

なれないので、古いソフトで編集しています。

よって、見苦しい点があるかと思います。

慣れたら、修正します。

『科学的ムー大陸論』(付加体理論の否定)と題して、
YouTubeとFaceBookに投稿しました。


  [2590] 冷静に対話することの難しさ
Date: 2017-09-26 (Tue)
 一昨日は高校の同窓会があり、[1974]にも紹介したH君も関東から遠路参加していました。

 彼は「石田理論」の支持者で、東京でおこなった拙著の出版記念講演会にも参加し、聴講してくれた人です。文系の出身ながら、商社マンとしての情報収集能力も高く、地域の集まりで「地震学の正しい認識論」を広めようという行動派でもあります。

 その会合の出席者に、東大地震研の教授がいるそうですが、話がかみ合わないそうです。「何をおっしゃっているのか、わけの分からない話になってねぇ・・・、結論が無いんだよ」と嘆いていました。

「そうだねぇ・・・学者というのは、いろんな考え方や、理論を解説してくれるけど、自分がどう考えているのかは言わない人が多いんだよね。信念を持っている人もいるだろうけど、あれもあり、これもあり、たくさんの考え方を渉猟しているようなところがあるね。」というのが私からの返答でした。

 東北大震災直後のことですが、ある事情で地方議会の議員選挙に立候補しかけたことがあります。ポスターも作ったのですが急きょ取りやめました。そのときに、防災問題で地震学を専門に勉強した人がどのように突っ込んでくるのかを探りたくて、その方面では有名大学で学んだ人に面会したことがあります。

「石田さんの地震学も、定説の地震学も、いろんな考え方があっていいと思います。一つだけに絞る必要な無いと思いますよ」という答えを聞いて、腰折れた経験があります。

 これが世渡りの術なのかも知れませんが、言論戦に対処しようとした計画が無駄に終わりました。結果的には必要は無かったのですが・・・。

 でも、世の中には最初から感情的に反応し、嫌な後味が残る人もあります。このセミナーの扉に書いてありますが、神戸の地震の直後だから、セミナーを開始する前のことです。防災対策の関連で当時の水路部の地震専門家にお会いしたときには強烈な応対に嫌な思いをしました。

 冷静に一つ一つ事実を確認しながら、議論を進めるというのは、意外に難しいのかも知れません。

 そういえば、ソクラテスだって、冷静に論理的に論破したはずのアテナイの権力者たちから、結局は反感を買って、有罪になってしまったのかもしれません。

 信念に生きるのか、シノギに生きるのか、というような選択が必要なんでしょうね。

地震爆発論を論破しようとする地震学者が一人も現れないのは、

「シノギに生きる]という自覚があるからなんでしょうか。


シノギと言っても、「生活費」という程度の意味です。



  [2589] プレート論では解決しない深発地震面の謎
Date: 2017-09-26 (Tue)
萩原尊禮著「地震学百年」には「和達(清夫)によって深発地震の存在は実証された(1926年)が、なぜそのような深い所で地震が起こりうるのかを説明することは、その後長い間できなかった。それから、三十余年後、新しい学説プレート・テクトニクス(PTと略す)の登場によって、はじめてこの謎は解かれることになる」とあります。

解けなかったのは、当時は「地殻均衡説(アイソスタシー)に基づけば地下数十キロメートルより深い岩石層では荷重の不均衡はなくなり、またこの深さでは高温、高圧のため岩石は流動性を持つようになるから、突然の破壊を生じて地震を起こすことはあり得ない、というのが定説であった」からであると解説してあります。

アイソスタシーは覆ったほうが良いのですが、常識的にも分る岩石が流動性を持つという定説までがPTによって覆ったのは問題です。
 しかし、現在も萩原先生の解説にある「PTによって深発地震の謎が解けている」わけではありません。深発地震面を漠然とプレートが潜り込む面であると考えて解決したように思い込んでいる人が居ますが、未だに深発地震が何故起きるのかは、はっきりとしていません。

高木聖博士の爆発論を採用していれば、このような迷路に入ることは無かったのですが、プレートが潜り込んでいることを前提にした議論もあれば、何故そんな深い所で地震が起きるのか不明だという議論もあって、本当は混乱しているのです。(石田理論では解決済み)

たとえば、NHKの2012年の記事(執筆は平田直東大教授)から抜粋して紹介します。

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第12回 巨大深発地震

2015年5月30日、小笠原西方沖で起きた巨大深発地震。日本各地で揺れを感じた謎に迫る


深発地震発生の謎

しかし、なぜこのような深いところで地震が発生するのか、大変不思議です。

 地震は岩石が破壊される現象です。破壊現象が起こるためには岩石が「弾性」と「もろさ」を持っている必要があります。弾性は、変形のエネルギーを蓄えるために必要な性質です。もろさとは、煎餅をかじるとバリバリと割れるような性質で、この破壊を脆性(ぜいせい)破壊といいます。板チョコレートは冷たい部屋の中ではバキッと割れますが、夏の車の中に放置して温まってしまうと曲げの力を加えても、グニャッと曲がってしまい、バキッとは割れません。やわらかくなった板チョコにはもろさがなく、脆性破壊しません。

 深さ400kmの地下でマントルを構成するかんらん石は約摂氏1600度・14万気圧、深さ約600kmでは1700度・18万気圧と高温・高圧になり、それらの温度・圧力でより密度の高い結晶構造に変化します。岩石が溶けてマグマになることはありませんが、普通に考えるとグニャッと曲がってしまう温度で、脆性破壊することは考えられません

 地震波の解析をすると、震源でどのような力が働いて、どのような運動が起きたかを推定することができます。不思議なことに、深発地震でも浅いところで起きる地震と同じように、岩石がずれるように破壊されて断層が形成される運動であることが分かっています。地下深い、温度・圧力の高いところで力のバランスが崩れた時、脆性破壊とは異なる仕組みが働いて急速なずれ(高速不安定滑り)が発生し、地震となるのです

 地震発生の仕組みについては、「破壊のきっかけとなる滑りが発生すると摩擦熱が発生して岩石が溶け出すことによって高速の滑りが発生する」とする説(摩擦溶解モデル)や、「プレートを形作る岩石を構成する鉱物(主としてかんらん石)は、地球深部の温度・圧力条件では結晶構造が変化し、急激に体積を減少させることで高速滑りが生じる」とする説(相転移モデル)など複数提案されていますが、必ずしもよく分かっていません



深発地震の分布から、地球深くまで沈み込んでいるプレートの形状を推定することができます。プレートは海溝では浅い角度で沈み込みますが、深くなるにつれて角度が急になります。しかし、さらに地球深部では水平に近くなる場合と、垂れ下がって急角度になる場合があります。小笠原の北側(図4a)では深発地震の分布は水平に近くなり、小笠原の南方(図4f)では鉛直に近く垂れ下がっています。大変不思議な形です。今回の深発地震は、両者の境界域で発生しました(図4b)。

 深発地震の発生の仕組みを理解し、どのような揺れになるかをあらかじめ予想しておくことは、地震にそなえるためにも大事なことだと考えています。

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平田教授の解説文を読めば、地震学が混乱していることは分ると思います。よく分かっていないというのが現実です。少し指摘しておきます。

@ 深い場所で、何故地震が起きるのかも分っていないのに、「深発地震の分布から地球深くまで潜り込んでいるプレートの形状が分る」というのは矛盾があります。
 マグマが熔融していて、その内部で化学反応としての爆発(地震)が起きている(石田理論)としたら、プレートの存在は無関係になります。深発地震面は単に爆発が起きている場所を表しているだけで、プレートの潜り込みを証明しているとは言えません。

A 「普通に考えるとグニャッと曲がってしまう温度で、脆性破壊することは考えられません」と言っているのに、浅い場所での地震と同じように「岩石がずれるように破壊されて断層が形成される運動(脆性が必要のはず)であることが分かっている」というのはどういうことでしょうか、何を言っているのでしょうか。「言語明瞭、意味不明」という政治家がいましたが、地震学者はそのレベルなんでしょうか。「脆性破壊とは異なる仕組み」が説明されていません。参考:を見ると「スラブが反って応力が生じる」とあり、高温度でも融解しないで、「剛体のまま存在する」とあります。

B 深発地震面の形状は、日本付近から南下するほど垂直になってきます。d図のように途中で切れたような形状もあります。「大変不思議な形状です」とありますが、不思議さを説明できないのに、何故プレートの潜り込む姿であると言えるのでしょうか。

 石田理論では、熔融マントルが対流する中で解離条件が不安定になり、爆発(地震)が起きるのが深発地震です。途中で途切れるのはマントル対流が垂直から水平に変化するからで、水平に移動する場合には解離条件が変化しないから、爆発(地震)は起こらない、と説明できます。

 矛盾だらけで、混乱しているのが現代の地震学だと思います。早く気付いて昔の定説(深い場所で岩石は流動性を持つ)に戻り、地震は爆発現象であることを認識してください。高木聖博士は解離水の爆発現象にまでは気付いていませんでしたが、「マグマは爆発する」ことをご存知でした。

 因みに、「地震核融合説」の山本理論では「水素が単独で爆発する」としていますが、酸素がなければ爆発は起こりません。水が解離した酸・水素ガスは酸素と水素の混合気体ですから、爆発するのです。

 水素だけで爆発するのなら、水素自動車なんか、成立しません。

参考:

Wikiによれば、深発地震のメカニズムとして以下のような解説があります。

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『現在は、以下のような説が支持されている。プレートの収束型境界で一方のプレートが沈み込むと、周囲のマントルに比べて低い温度を保ち剛体としての性質をもったまま深さ670kmまで沈み込む。しかしそこは遷移層と下部マントルの境界であり、これ以深では周囲のマントル密度が急激に増加するため、プレートがそれ以深に沈むことが難しくなり、スタグナントスラブが形成され、プレートが反ることになる。このためプレートに応力が加わり、プレートがそれに耐えられなくなったときに地震が発生する。


図は日本経済新聞の報道によるもの


プレートの重みでプレートが引きちぎられるような力が加わると正断層地震に、スタグナントスラブにプレートが押し付けられるような力が加わると逆断層地震になる。深さ670km付近では後者が、それより浅い場所(200〜500km程度)では前者が多い。

 丸山茂徳らは、オリビンがスピネルに相転移する際に、岩石の弱い部分に変形が集中し発生すると主張している。ただし深発地震の震源は深さ500-670kmに広く分布する一方で、オリビンからスピネルへの相転移は深さ650〜670kmでしか起こらず、この説は疑問視されている。

 このほかに、結晶質が非晶質化(アモルファス化)することが原因とする説、間隙水圧の上昇により脱水反応が起きてスラブの摩擦強度が低下すること(脱水不安定・脱水脆性化)が原因とする説が有力である。

 このように複数の説がある背景には、沈み込み帯の深発地震面にもさまざまなタイプがあり、タイプによっては説明できない場合が生じるためである。』

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 深発地震でも、CMT解析をすると、正断層型と逆断層型地震があるということは、浅発地震でも深発地震でも「地震現象とは水素ガスの爆発である」ことを意味していると思います。自然現象はもっと単純なメカニズムで起きているはずです。
 
 それにしても、600〜700kmという深部で「スラブが存在し、反って応力が発生する」とは思えませんし、『この深さでは高温、高圧のため岩石は流動性を持つ』という常識的考え方は何処へ行ってしまったのでしょう。

飯田汲事先生らは、「地震発生についての相転移論」という論文の中で、

『マントル中で起こる深発地震が破壊によるものだという解釈が確立されたとは思われない。 GRIGGS一派の高温・高圧下の岩石の変形実験の結果によれば、 深さ400〜700kmのマントルのような高温・高圧・低歪速度の物理条件下では、 普通の岩石は破壊せず塑性流動しそれによつて歪エネルギーを解消してしまう。 この結論は、 かなり信頼のおけるものだと思われている。
 そのために、 400〜700kkm附近で起こる地震については、 地震破壊説をとる人でさえもその説を強調しない。』(昭和43年11月)

と、50年も前に述べています。

「塑性流動し、それによつて歪エネルギーを解消してしまう」という認識から、「剛体のスラブが存在し、反って応力が発生する」という認識に変わっていますが、地震学は「退歩」しているのではないでしょうか。


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