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771
2004/04/01(Thu) 22:28
パトロス
アインシュタインに聞いてみたい
ハプグッド教授の「地殻移動論」はマントル固体論に縛られている為か、地球の内部は回転せず、地殻だけがオレンジの皮がズルッと滑るように移動するとしています。またその移動規模は緯度にして30度以内であるということです。重心移動によって回転軸が変化するという物理現象ならば30度以内という限界はないと思います。全く逆立ちしてしまうこともあり得るはずです(ただし磁場の無い金星と違って地球には地磁気があるために金星のような逆回転にはなりません)。このように、ポールシフト論とは完全に一致するものではありませんが、太陽から見ているとすれば、地球の表面上の姿勢や回転軸のあり方はポールシフト論のそれと同じことになります。その意味で真実に近いものがあるのではないかと思っていますが、アインシュタインはハプグッドの理論を高く評価していて、「地殻の移動」の序文に次のような文章を書いているそうです。

「私は、ある人から幾度も相談の手紙を受げ取った。それは、自分で生み出した説に対する私の意見を求めたいという相談であった。その説というのは、確かに科学的実証性に欠けるものであった。しかし、初めてハプグッド氏からの手紙を読んだとき、私は強い衝撃を感じたことも事実である。ハプグッド氏の考え方は今までにはなかった新しいもので非常に簡潔でわかりやすく、・・・さらに実証性が高まれば・・・地球の地表の歴史に関する、他のどんな説よりも重要な説となるであろう。」(ジョン・ホワイト著「地球の最期を予測する」より)

ハプグッドは地殻移動(極移動)を引き起こす原因が何であるかを説明することはできなかったようですが、果たしてアインシュタインは、解離した水素と酸素の混合ガスが爆発すること、つまり大地震によって重心移動が起こり、極が移動するという説をどのように評価するのであろうか、聞いて見たい衝動に駆られます。

772
2004/04/02(Fri) 23:34
パトロス
ポールシフトの証拠
ポールシフトの証拠は世界各地で発見される極地に出来る氷河の痕跡から明らかだと思います。飛鳥昭雄著「氷河期の謎とポールシフト」(学研)」という書籍から、サハラ砂漠で発見された氷河の痕跡を紹介します。

「実際、世界各地には、巨大な氷床が存在した形跡がいたるところに存在する。もっとも有名なのが、アフリカ大陸の氷床痕である。1960年、アフリカのサハラ砂漢の中央部で、フランスの地質学者たちは奇妙な傷を発見した。
それは、凄まじい圧力で刻み込まれたものらしい。しかも、それが広範囲にわたる「擦痕」ゆえ、可能性として考えられるのは巨大な氷河だけだった。(中略)
最近ではモロッコ、モーリタニア、アルジェリア、ニジェール、チャドからも同様の巨大な氷河の痕跡が発見された。
その範囲は、あまりにも広大。氷河というよりは、極地方にある氷床としか考えられない。
擦痕の調査から、ついに中心部が判明。なんと、それはサハラ砂漢の中央部だったのである。つまり、かつてサハラ砂漢一帯は、極地方だったのである〃
サハラ砂漠を氷の世界にし、また灼熱の世界にした犯人は、ひとつ。ポールシフトである。
ポールシフトによって、サハラ砂漠は極地となり、赤道直下の砂漢となったのだ。
「火星のポールシフト」
実をいうと、ポールシフトは、アカデミズムの学者には、すこぶる評判が悪い。というのも、極が一瞬にして、それほど大きく移動するのか疑問だというのだ。穏やかな変化をモットーとする斉一論者にとって、激変をもたらすポールシフトは曲者としか映らないらしい。
しかし、こうした学者もまた、井の中の蛙、地球の中の蛙である。地軸傾斜同様、太陽系の惑星には、ポールシフトを起こした形跡を持つものがある。その代表が、お隣、太陽系第4番惑星「火星」である。」(飛鳥昭雄・三神たける著「氷河期の謎とポールシフト」より)

著者は「学者もまた、井の中の蛙、地球の中の蛙」と断定していますが、地球にも火星にもこれだけの証拠があるのに、何時までも斉一説から抜け出せないのは何故なのか不思議な思いがいたします。
その原因は地球内部が固体であるというマントル固体説に拘束されているからではないかと想像します。固体としての回転体である地球の重心が、両極の氷の結氷・融解程度で軸が変わるほどの影響があるはずが無いと考えているのかもしれません。しかし、地球内部は熔融しているというマントル熔融論から言えば、固体である地殻上の質量移動はもっと大きな影響を与える筈であると思います。地球は想像以上にクルクルと回転し、姿勢を変化させた経験を持っているのだと思います。と言っても平均して44万年に一回と言う気の遠くなるような時間間隔ではありますが・・・。

773
2004/04/03(Sat) 12:08
パトロス
センセーショナルな言葉
[772]ではポールシフトは「アカデミズムの学者には、すこぶる評判が悪い」と言う著者の言葉を載せました。しかし、ある方からその著者自身の評判がすこぶる悪い、というコメントを頂きました。セミナーにはサハラ砂漠で見つかった極地氷河の痕跡という事実の紹介だけを載せたのですが、書籍全般の内容を首肯しているわけではありませんので誤解のないように御願いします。
たとえば、私はヴェリコフスキーの主張には科学的信憑性が無いと思っていますが、そのヴェリコフスキーとアインシュタインの関係を紹介している次のような記述には頭を傾げてしまいます。

「アインシュタインは天才ゆえに、知りすぎた。知ってはならないことまで知ってしまった。知ったうえで、行動に出てしまった。ヴエリコフスキー理論をはじめ、多くの異端科学を知ったうえで、それを擁護し、大々的に喧伝してしまった。アインシュタインは、あまりにも露骨にやりすぎた。(中略)
彼は、すでにブラック・リストに載った。危険人物として、密かに監視下に置かれたのである。そして、アインシュタインは死んだ……。
知りすぎた人問は、いつの時代も消される。真実を知り、それを公言する人間ほど危険な存在はいない。それが有名人であればあるほど、権威があればあるほど。もちろん、これは推測である。あくまでも推測であると断ったうえで、われわれはヴェリコフスキー理論と、それを抹殺した連中の戦略を暴露しよう〃」

コメントを頂いた方の言葉では「書籍を売るためにはなんでもする人」という評価が与えられていました。売れるようにするために上のようなセンセーショナルな言葉を見つけているのでしょうか。

774
2004/04/04(Sun) 09:36
パトロス
アメリカ大陸にもある動物の墓場
セミナー[41] http://www.ailab7.com/log/eqlog41-50.html
ではグラハム・ハンコックの書籍にあるシベリアのマンモスの墓場の件を紹介しましたが、アメリカ大陸にも同じような場所があることを、ジョン・ホワイトは次のように述べています。

「ネブラスカに、何千という動物の骨が一カ所に集積しているところがある。仔ウマも親も一緒になっている。何か一つの力が作用して、群全体がいっきょに死んだことは明白である。

また、何千という動物が元気なさかりの壮年期に死んだことを示す証拠がアラスカの黒泥土から発見されている。これによって、更新世末に訪れた死が、単に寿命をまっとうしたあとの死ではないことが立証されたわけである。濃い灰色をした凍った黒泥土の中に、動物の靱帯の一部や、皮、毛、さらには肉片まで残っていたという。場所は地図を見れば一目でわかるユーコン川流域である。
このような更新世の動物が絶減するという現象は、アメリカ大陸だけに見られるものではなく、アジアでも同じようなことが起きているのだ。

▼斉一説論者は反論する
地質学的考古学における斉一説論者は、マンモスが全滅するにいたった状況は充分に解明できることであり、謎めいた分部などなにも無いという立場をとっている。ただ「捕獲しすぎた」だけだというのである。そして、さらに妥当性があるとしている状況は、気温の急速な(突然ではない)変化によって植物が育たなくなり、大量のえさを必要とする巨大な動物は苦境に立たされることになったのであろうというものである。ディマ(子供のマンモス)のように凍って発見されたマンモスは、氷の峡谷に落ちるとか、崖くずれの下じきになるとかの事故にあったか、あるいはただ池や川の氷が割れて水に落ちて死んだものと見なしている。」(ジョン・ホワイト「地球の最期を予測する」より)

世界各地に見られる極地氷河の痕跡もそうですが、動物の集団的死滅があったという事実を斉一説では到底説明しきれません。もっとも合理的に説明できるのが極の短期間移動(ポールシフト現象)であると思います。なかには、二オス湖事件(参照:セミナー[230]http://www.ailab7.com/log/eqlog221-230.htmlのような、ごく浅い場所での地震(火山性地震)による炭酸ガスの噴出事件があったケースもあるでしょう。炭酸ガスは空気よりも重く、低地にある沼地の水呑場に集まっていた動物たちが即死したという事件の場合もあるかと思います。どちらのケースもあるでしょうが、ポールシフトを否定することは出来ないと思います。

775
2004/04/07(Wed) 00:13
パトロス
信頼性の高い安心感のために
会員専用掲示板で話題になりましたが、全国一斉の月末観測を、うっかりしていて気付かなかったという会員もおられことかと思います。うっかりしていたというのはANSの安心感が浸透した証拠かな?なんて思いたくもなりましたが、勝手に受け止めてはいけないと自戒いたします。そんなことよりも観測を喚起する努力が不足しておりました。
それにしても最近はどのサイトを見ても地震への関心が薄れているように思います。「東海地震は何時来てもおかしくない・・」と言ってビクビクするよりは健全な姿勢かと思いますが、観測が確実に行われていないと信頼性の薄い安心感になってしまいます。

安心感を信頼性の高いものにするには、多くの人の協力がないと出来ません。多点同時観測の月一回実施によって、大地震の事前検知が可能になると思いますので、ぜひ根付かせたいと思っています。

まだ会員になっておられない方でも、ぜひ月末一斉観測にはご参加いただき報告して欲しいと思います。
本当は国家の仕事として取り組めば、お金もかからないで、安心感の醸成と、危機回避が図れるのですけれど、学者が関心を持ってくれるまでは意識した人間が取り組むしかありません。

最近は入会申し込みのペースが落ちていますが、忘れたころにやってくるという大災害を事前にキャッチするシステム作りですので、ぜひご協力をお願いしたいと思います。

776
2004/04/24(Sat) 11:32
ノリマン
解説を継続して展開する必要性
しばらくセミナーが止まっておりますが、どうされたのでしょうか。新らしい地震学を述べ尽くしたと言うことかもしれませんが、新説は常に少数派ですから語り続けないと理解が広がらないと思います。頑張っていただきたいと思います。

新説である地震爆発説は地震現象を体験している地震学の一般素人には大変分かり易いのですが、地震学を学んだ人にとっては、爆発現象では地震時の押し引き分布を説明することができないという観測事実を突破できないのかもしれません。まだまだ解説を継続して展開する必要性を感じますがどうでしょうか。


777
2004/05/17(Mon) 10:42
パトロス
地球は何度も激変した
ノリマンさま、返事が遅れまして誠に申し訳ありません。地震に関すること、また地球に関する石田理論はすべて語り尽くしてあるという気もしましたし、私的な事情もありまして静観しておりました。後は歴史が検証してくれるだろうとも思っておりました。

ところで、一昨日でしたか、NHKスペシャル「地球大進化46億年人類への旅2」全球凍結・海も陸も凍ったという仮説、を途中からですが見ていました。学者は地球全部が凍結したと解釈しているようです。その理由は赤道直下に氷河が運んできた迷い石があることのようです。何度も書いてきましたが、これは地球が何度も傾いたことがあることを示しているものであって、ある時は極地入りし、ある時は赤道直下になったということに過ぎません。現在の南極大陸もかつては温帯地方に位置したことがあり、だからこそそこから恐竜の化石が出てくるのです。
中国にはかなり広大な石灰岩大地があって、そこが石の砂漠になりかかっているとして、住民を移動させようと計画していると言うことです。石灰岩大地はかつて海の底にあったと言うことを意味しています。地球表面は海の底になったり地表に現れたり、かなり頻繁に激変作用が起こったことがあるというのが石田理論の解説するところです。
地球全部が凍結し、海水も1000メートルの厚さで凍結したという仮説は間違っていると思います。

778
2004/06/09(Wed) 12:27
くにつぐ
熱海の海底遺跡の後日談(^^)
皆さん こんにちは
相変わらず熱海の海底に潜り調査をしています。ここの所、東海大学の海洋学部海洋資源学科の根元教授との連携で海洋地質調査による沈下の調査を行って居りましたが、やはり厚層での地滑りの様ですね。これは私の私感ですが、古くはカルデラ湾に成っていた事が伺え、岩盤の固い沖合いの初島だけが唯一残ったと言うのが想像しえます。この調査に於いて今までは想像の域を抜けなかった海底の火山ですが、地形と岩石サンプルによって現実に火山と証明されそうです。時代も確定はされていませんが、鎌倉中期に沈んだ湊町で西暦の始め、又は紀元年をまたいでいた様です。昨年の12月には灯台跡(遺構で最大規模、高さ8〜10m)を見つけて、その石積の技術力に驚嘆しております。
779
2004/06/15(Tue) 17:35
MU
雑誌「ムー」で・・
くにつぐさん。MUです。
今月号の雑誌「ムー」で海底遺跡の詳報を読ませていただきました。
興味深いです。
780
2004/07/06(Tue) 15:40
ネオ
極移動曲線について
はじめまして。ネオといいます。高校一年生です。
質問したいのですが、極移動曲線が大陸の移動を考慮することでほぼ重なるのはわかるのですが、白亜紀とカンブリア紀(特に白亜紀)で大きくずれるのはなぜでしょうか?

わかる方がいれば、ぜひ教えてください。

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