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761 2004/03/21(Sun) 10:16 パトロス 激変説と斉一説 セミナー[43] http://www.ailab7.com/log/eqlog41-50.html に紹介した「神々の声」の著者ロバート・ショック博士は、スフィンクスの侵食痕を実測調査して、ナイル地方が過去に激変的な気候の変動を経験したのだと述べています。 伝統的エジプト学者は無視を決め込んでいますが、「スフィンクスもピラミッドもクフ王のはるか昔から存在した」と書かれているイベントリー石碑がフランス人考古学者オーギュスト・マリエットによりギザで発見されています。エジプトの地には古代に高度の文明があったようで、現在の気候とは全く違っていたようです。 ショック博士は地質学の世界で信奉されている斉一説に挑戦し、スフィンクスの侵食痕は激変説でないと説明がつかないことだと述べています。 しかしセミナー[742]に紹介したように、隕石の衝突は恐竜の絶滅とは関係が無いという証拠がでてきてしまいましたので、博士の主張が弱まってしまい、斉一説論者が勢いづくのではないかと心配されます。 http://www005.upp.so-net.ne.jp/fung/miscellany/paradigm.html 以上がその抜粋ですが、私は恐竜の絶滅は隕石の衝突によるのではなく、ポールシフト(極移動)によって起こる恐竜生息地域の極地入りも含む気候変動、回転軸の変動による大津波(ノアの洪水伝説の源かも)などが原因であると思っています。ライブラリー42http://www.ailab7.com/lib_042.html#lcn042 にある、南極大陸の恐竜化石はそうした激変を物語っていると考えています。 |
762 2004/03/22(Mon) 13:47 パトロス 天体の衝突だけが激変の原因ではない セミナー[742]で紹介したメキシコのチチュルブ(Chicxulub)クレーターとは、「神々の声」にあるチクシュルーブ・クレーターのことです。どちらの発音が正しいのか知りませんが、カタカナ表示ですとまったく別物だと思ってしまいそうです。 「神々の声」のなかでは次のような記事がありますが、小惑星の衝突だけが激変の原因ではありません。ポールシフト(極移動)という激変は地球の重心移動を引き起こすような大地震によっても起こります。 「ただ一つ確実なのは、激変説のパラダイムでなければこの証拠(大量絶滅)の説明ができないことだ。チクシュルーブ・クレーターとKiT境界との関連性の発見は、斉一説のパラダイムをひっくり返し、科学的な思考を変化させた。新たな激変説は、今や動かしがたい事実となり地球科学になってきている。」 「巨大な小惑星が六五〇〇万年前にチクシュルーブに落ちてなければ、恐竜は依然として地上最大の動物として君臨を続け、哺乳類は夜間にだけ姿を現すネズとモグラなどしかおらず、人類は生まれていなかっただろう。天変地異は進化のポンプに呼び水を差し、白然淘汰を新たな方向に向けるエネルギーとチャンスを提供する。おそらくその新たな方向に、人類も入っていたのだろう。」 特に二つ目に紹介した「チクシュルーブに落ちてなければ、・・・人類は生まれていなかっただろう」という文章は肯定できません。ダーウインの斉一論は勿論ですが、進化論そのものが否定される時が来るでしょう。 |
763 2004/03/23(Tue) 14:45 パトロス 生きている地球 セミナー[759]で紹介したHP http://members.at.infoseek.co.jp/vraifils/poleseft.htm には自転軸が90度傾いている天王星や、地球とは逆向きに回転している金星の話しが紹介してあります。各惑星の姿勢は太陽の姿勢とは一定の法則が無く、バラバラのスタイルで回っていることは明らかです。ではこれまで主張してきた「地球は太陽系の一員であるから太陽の姿勢と関係するはずで、勝手な姿勢が取れない」という「現代の天動説」論議の根拠と矛盾するのではないかということになります。 これに関しては、立証できないことを述べても仕方が無いことですが、天体(惑星)の生命体としての生死と関連があると思っています。地球はまだ内部に十分の熔融マントルを含んで、対流現象が見られる壮年的な天体ですが、金星はすでに冷え切った老年的な天体だと思います。天王星に至っては生命が耐えた天体かもしれません。太陽との一定の関係を保つというのは人間で言えば血液に相当するマントルが対流していることつまり生きていると言うことが条件だと思います。 何億年かの後には地球も冷え切ってマントル対流が無くなり生命の終わりを迎えることでしょう。それから先には巨大地震は起こりませんが、天体の衝突で重心移動が起こることはあるでしょう。その場合には、もはや太陽の姿勢とは関係ない姿勢を採ることになるでしょう。金星も血液にあたる熔融マントルが十分にあった時代には、地球と同じような回転をしていたのではないでしょうか。金星は最期の大異変で180度の逆立ちをしたまま、姿勢を変えられないで回転しているのではないかと思います。 地球を除く惑星は生命体として終わりを遂げているのではないでしょうか、少なくとも壮年期を過ぎた星のように思われます。 繰り返しますがこれは誰も証明できないことでしょうが、地震爆発説への反論を想定するうちに地球の生命という大問題にまで議論が発展してしまいました。 |
764 2004/03/23(Tue) 18:24 ノリマン 地球の特殊性 パトロス先生、生きている星と死んだ星とか、壮年期と老年期の星という理解は面白いと思いました。 ところで教科書的には地球以外の惑星にはプレートテクトニクスが無いという話で、どうして地球だけにあるのか不思議であるということです。石田理論では地球にもプレートテクトニクスは存在しないということですから、不思議でもないのでしょうが、生きている地球だけが太陽と特別な位置関係を維持すると言うのはマントル対流の強さにあるということでしょうか。金星にもマントル対流はあるようですが弱いということですね。 |
765 2004/03/23(Tue) 20:52 パトロス 現代の天動説真意 ノリマンさんその理解でいいと思います。天文学に関して(も)あまり詳しくはないので次のサイトなどで調べました。 http://member.nifty.ne.jp/kaseiyuubinkyoku/kasei16.htm 小さな惑星には地球のような磁場は存在しないようです。水星には地球の100分の一、金星は磁場なし、火星には千分の一から一万分の一、月にはかつて磁場が存在した証拠だけがあるということです。一方大きな惑星の木星や土星には強い磁場があるそうです。金星はマントル対流が衰えてしまっていると言うことです。 強い磁場を形成する地球がなぜ太陽と特別の位置関係を維持するのかという点ですが、磁化した鉄と普通の鉄が永久磁石に対してどのような姿勢を保つかを考えれば理解できると思います。普通の鉄はどのような姿勢でもくっ付きますが、磁化した鉄はそうではありません。地球は磁化した鉄に相当し、マントル対流の停止した星は普通の鉄に相当するのだと思います。死んだ星はどんな姿勢をも保つことが出来るということです。 |
766 2004/03/24(Wed) 13:49 パトロス 地殻移動論とポールシフト あるサイトの掲示板でポールシフトは精神世界では常識になっているが、科学の立場に立つ人からは相手にされなかった、ANSサイトで科学的な立場で解説されたことが嬉しい、と言う声がありました。 ポールシフトを回転体の重心移動から説明したのはアメリカのゴールド博士であることをセミナー[63]では「1955年にゴールドは「自転軸の不安定度」という表題の革命的とも言える論文を発表した。」という一文とともに紹介しました。 しかしその後、プレートテクトニクス論が風靡したために誰も注目しなかったようです。又ロシアのG・D・ヒザナシュビリと言う研究者が「地殻移動論」を1960年に発表していると「アトランチス大陸研究」の著者N.F.ジロフが次のように紹介しています。(p163) 「地球の一連のモーメント及び地質の歴史の特性を説明するのに、一つだけ離れている仮説は、G・D・ヒザナシュビリの理論である。地球の回転軸は、慣性の最大モーメントの軸と一致しなければならぬとの疑いなき立場より発して、彼は、もし、地球の表面で、あるいは地殻中で、質量の転位が起るならば、慣性のモーメントの軸の位置は変るだろうと指摘している。」 このように地球が姿勢を変えたことを、多くの科学者が発表しているのですが、プレートテクトニクス理論とは相容れない理論であるために、学会の主流勢力からは無視され続けているのです。 |
767 2004/03/25(Thu) 23:11 パトロス 極移動の軌跡は正しいのか セミナー[320] http://www.ailab7.com/log/eqlog311-320.html には「岩石に記録されている残留磁気の逆転現象は,ほぼ正確に南北の逆転だけです.磁極が中途半端に中緯度や赤道地域にシフトするような現象は知られていません.」というコメントがありますが、わたしには疑問に思えます。ニューオフィス15 http://www.ailab7.com/gendaiten.html にも紹介した、ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸が移動した証拠であるとされる残留古地磁気から求めた極移動曲線(ニューカッスル大学グループの研究成果)を見てください。極点が現在から遡って白亜紀、二畳紀、カンブリア紀と古くなっていきますが、きれいな曲線を描いています。ニューオフィス39 http://www.ailab7.com/hukatai.html を見ると分かるように各時代が終わったのは白亜紀6500万年前、二畳紀2.5億年前、カンブリア紀5.1億年前です。白亜紀が終わってからだけでもライブラリー43 http://www.ailab7.com/lib_043_data.htm 一連の研究は大陸移動説を復活させたのですが、研究の経緯をみると、この成果はライバル関係にあったロンドン大学グループとニューカッスル大学グループとの激しい先陣争いという空気の中で打ち立てられたものです。その間に功名心のためによく起こるデータの恣意的扱いという作為が混入していなければよいのだが・・・、と私は思っています。 |
768 2004/03/28(Sun) 01:15 パトロス 深発地震面の解釈について セミナー[355] http://www.ailab7.com/log/eqlog351-360.html の23(http://www.ailab7.com/sinpatu.html)に関する(とりまき氏の)コメントには、深発地震面の解釈に誤解があるという指摘があります。「深発地震面は、その上の海溝型地震面から連続するものです。固体中で起こる地震と液体中で起こる地震とでは、地震波の性質は明瞭に異なっていなければなりません。これは、事実と異なります。」という記述です。どちらの地震も押し引き分布は同様な形状を示し、爆発現象特有の分布はしていないという主張かと思います。これに関しては、すでに、セミナー[641]http://www.ailab7.com/log/eqlog641-650.html で解説してありますので繰り返しません。
もっと奇妙なのは、同じプレートの一部であるオーストラリア近辺の形状です。ニューオフィス5http://www.ailab7.com/kiteretu.html |
769 2004/03/28(Sun) 11:40 パトロス 大陸の上下運動と地層の関係 セミナー[355] http://www.ailab7.com/log/eqlog351-360.html では4(http://www.ailab7.com/kouzann.html)に関して次のような疑問が提起されています。 「大陸の上下運動では,ヒマラヤ,アンデスの褶曲構造や高圧変成岩の分布様式,年代と地層の上下関係の逆転,遠洋性堆積物と近海性堆積物の混在現象が説明できません.」 写真にもあるように、ヒマラヤ、アンデスではグランドキャニオンやギアナ高地のような水平の地層とは違って、かなりの傾斜・褶曲があります。また世界各地にはデッケンという地層の逆転現象があります。褶曲・デッケンが出来る原因はニューオフィス39http://www.ailab7.com/hukatai.html に解説しましたが、大陸が上下に浮沈を繰り返す間に、海底にある時代に地球内部からの高熱の作用を受けて変成する現象の一環と考えられます。海底は陸上と違って熱が逃げ難く、陸域に在ったときの堅くて厚い地殻も下部になるほど半熔融状態となり、褶曲したり、解かされたりして、地殻は薄くなってしまいます。その間に幾種類もの変成岩が誕生します。 またグランドキャニオンのような地層が地上に浮上するのは、直下型の大地震、つまり爆発方向が地表に直角となる地震によるもので、傾斜しているのは爆発方向が直角ではなかった地震によるものでしょう。 遠洋性堆積物と近海性堆積物の混在現象については、付加体の事を指しているのかと思いますが、ニューオフィス39にあるように遠洋からやってきたという付加体が本当にあるのかどうか良く分かりません。 なお石田理論ではベロウソフ教授が唱えているような大陸の上下運動というブロックテクトニクスだけが正しいと主張しているわけではありません。アフリカと南米大陸の分裂移動は確かにあったことだと認めています。 |
770 2004/03/28(Sun) 21:56 パトロス 海洋底拡大仮説に反抗するベロウソフ 上田誠也先生の「新しい地球観」という書籍にベロウソフ教授の「海洋底拡大の仮説に反抗して」という論文の紹介があります。中央海嶺から広がって行くように見える海洋地殻に関しての異論ですが少し紹介します。 「いま海洋底拡大説が主張するように、すべてのことはベルト・コンベア式に行なわれているのだとすれば、現在頂上部から百キロメートルも二百キロメートルも離れたところにある部分も、かつては頂上部にあったはずであるが、それはいまの頂上部を作っているものとは同じではなさそうに見えるではないか。これがベロウソフの第一の論点である。」 以上ですが、ニューオフィス5 http://www.ailab7.com/kiteretu.html の太平洋プレートを見てください。プレートの東半分は海嶺から湧き出した溶岩が海洋底を埋め尽くしているように見えます。一方西側では、起伏の多い海底になっています。プレート説の根底にある海洋拡大説が正しければベロウソフ教授の言うように西半分も東半分と同じ形状になる筈ではないでしょうか。しかしどう見ても西側はかつては山岳地帯であったような起伏を示しています。なぜこのような違いがあるのか定説では説明がつきません。 私は海洋底は拡大しているのではないと思っています。西側はかつて陸上にあったから起伏に飛んでいるのだと思います。東側は海嶺から湧き出した溶岩が地殻の表面を滑りながら移動している姿であると思います。それだから海洋の地質は上部と下部で地磁気の性質が違っているのだと思います。ライブラリー28 http://www.ailab7.com/lib_028.html#lcn028 |
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