前日に戻る |
751 2004/03/12(Fri) 16:46 パトロス リスボン、カラブリアの大地震 「最新地震論」では、セミナー[461] http://www.ailab7.com/log/eqlog461-470.htmlに紹介したリスボン地震に関しても、ハインツ・ホライスというドイツのジャーナリストが「ヨーロッパ大地震物語」というテーマで次のように書いています。 「地震はカトリック教会の重要な祝日の1つである万聖節に、3回続けて襲ってきた。午前9時40分に最初の地震が起こったとき、(中略)それから20分後、午前10時ちょうどに2回目の地震が起こり、(中略)そして正午に3回目の地震が襲った。 以上が抜粋したものですが、第一回目の地震の20分後と、さらに二時間後という短時間の間に3回もの大地震が発生しています。 このように、大地震は短時間で何回も発生することが多いのです。地震は臨界点に達している歪みが堪えきれなくなって開放されるという現象であるのならば、一回で解放されてしまうように思えます。又余震が長く続くという現象も、歪みエネルギーが解放されるという説明では理解し難いのではないかと思います。 |
752 2004/03/15(Mon) 08:09 パトロス 火災旋風の原因について 会員ではないある方から、概略次のようなメールをいただきました。 「ネット上で火災旋風を検索していたら、ANSにたどり着きました。地震とは、地下でおきる爆発によるという説、非常に感銘いたしました。 そして石田説によれば、地上に噴出する水素・酸素の混合気が火災旋風を起こしたという説も、非常にわかりやすく、説得力があります。 私自身も、なぜ、関東大震災で、火災旋風が起き、竜巻のように猛火となって男女の区別もつかぬほど、焼け焦げてしまったのか、ただ単に、燃えやすい家財道具が集積していただけでは説明がつかないと考えておりました。 (可燃物という意味では、避難地よりも木造家屋密集地帯の方がはるかに多かったはず…) 以上です。確かにこの方が言われるように、避難地よりも木造家屋密集地帯の方がはるかに可燃物が多かった筈ですから、家財道具が集積されていたことが被服廠跡地のあの惨事に繋がったというのは根拠が薄いように思います。また、出典が記憶に無いのですが、確か倒壊率が低い地域のほうがかえって多く出火しているという記事がどこかにあったと思います。火の不始末が原因ならば、倒壊率の高い地域こそ出火が多くても良いようなものですが、そうではなくて、家が建っているほうが家事になりやすいというのは、噴出する高熱ガスが地震火災の原因であるということを頷かせます。これは焚き火をするのに、板切れをぺちゃんこにして置いては火がつきませんが、立てて置けば火の廻りが良くなることから解ります。 「石田理論に興味を持っていただきありがとうございます。断層の残留ガスを調査した名大の杉崎先生の論文、吉城高校の研究などがあります。検索で「セミナー倉庫 杉崎先生」と入れてみてください、[521][246][428]などに紹介してあります。 水の解離現象による水素の発生、炭酸カルシュウムの解離による炭酸ガスの発生を裏付けるのに十分の資料だと思うのですが、地震学者が地震断層説に固執している現状では地震爆発説は簡単には認められないようです。理解者を増やすしかないのが現状です。」 |
753 2004/03/15(Mon) 09:44 パトロス 火災旋風の原因について (2) [752]で紹介した方から次のような返信をいただきました。ご本人の承諾を頂きましたので紹介します。 「早速のご返答、ありがとうございました。 以上です。次のような返信を差し上げました。 以上が返信メールの内容です。定説地震学を信奉される方からはもっと烈しい拒否反応があることはこのセミナーの倉庫にも残っております。 |
754 2004/03/15(Mon) 11:45 パトロス 火災旋風の原因について (3) 再度返信を頂き、種々のコメントも記してありましたので紹介します。 「自分のような一素人の意見を紹介いただくとは光栄です。 本日は、四谷三丁目にある東京都の防災博物館を見学したものですから、地震とそれに引き続いておこる火災とその悲惨さについて、相当な危機感をもったことが、先生にメールをさせていただいたきっかけでした。 この件では、HPでも、相当積極的な議論が展開されているとお見受けします。 ただし、プレートテクトニクス理論についても全てが間違っているとは、僕も思いません。 例えば、水素・酸素混合ガス爆発説でも、「水分をたっぷり含んだプレート?が、斜め下方向に引き込まれていく」(⇒爆発)という理論は、利用していますよね。(間違っていたらすいません) ただし、学問を離れた社会的な緊急性という意味では、日本の学者を説得する前に、マスコミ等を使って大衆を先に味方につけるという手はあるでしょうね。 いろいろ書きましたが、地学における久々のブレイクスルーになる気がします。 また、沖縄の海底遺跡やスフィンクスの謎(ハンコックさん)を知った時のような知的な興奮を覚えました。ありがとうございました。 以上が頂いたメールです。一つだけ誤解を解いておきたいのですが、「水素・酸素混合ガス爆発説でも、「水分をたっぷり含んだプレート?が、斜め下方向に引き込まれていく」(⇒爆発)という理論は、利用していますよね。」という部分に関してです。深発地震面(http://www.ailab7.com/sinpatu.html 「マスコミへの展開」に間しては、読者の皆様が投書なり、FAXでご意見ご感想をマスコミに送っていただければ、姿勢も変わってくるかと思いますが現状では、言いだしっぺが何を送ってもなしの礫状態です。世論作りは木の葉の一滴が集まって大河を形成するようなものがあります。大切なことだと思われた方が、木の葉の一滴を投じていただければ有難いことだと思っております。 |
755 2004/03/15(Mon) 20:32 パトロス 火災旋風の原因について (4) [753]で「確か倒壊率が低い地域のほうがかえって多く出火しているという記事がある」と書いたのは記憶違いかもしれません。浜野先生の「地震のはなし」(鹿島出版会)のなかで地震火災の項目に次のような一文がありますが、これから飛躍させてしまったのかもしれません。 「安政江戸地震(一八五五年)の時の出火数は五〇カ所で、全壊数は一万五〇〇〇〜一万六〇〇〇戸であったが、関東大地震の時には出火数は一二九カ所で全壊数は一万三〇五五戸であった。 (参照:セミナー[109] http://www.ailab7.com/log/eqlog101-110.html 日本でも地震時に海中から可燃ガスが噴出したと思われる現象の記録(参照:セミナー[460] http://www.ailab7.com/log/eqlog451-460.html)が残っています。北海道南西沖地震では青苗地区の港に係留してある海上の漁船から出火していました。また熱海沖の海中ケーブル切断事件も海底からの高熱ガスが犯人だったのではないのかと思っています。(参照:セミナー[429] http://www.ailab7.com/lib_004.html#lcn004 |
756 2004/03/17(Wed) 12:52 パトロス 地球磁場逆転の解釈 かつてこのセミナーでの論争の発端となった地球磁場逆転の件ですが、セミナー[313] http://www.ailab7.com/log/eqlog311-320.html でご指摘を受けた岩石残留磁気の理解に関する「定説と石田理論の見解の相違」をもう少し詳しく説明しておきたいと思います。読み返しますと、[315]の回答では説明不足で読者にはご理解を得られないなぁと思ったからです。 指摘された大学教養レベルの講義(当然定説ですが)というものは、地球の姿勢は常に不動であるという前提に立っています。岩石の残留磁気が逆転しているのは、地磁気だけが逆転し、地球の姿勢は同じであると考えているわけです。それゆえに伏角の絶対値だけが問題にされています。伏角の絶対値が時代と共に変化して行くのはその地域(インド亜大陸)が移動した証拠であるという解釈をしているのです。地球の姿勢が不動ならば、それは正しいでしょう。 しかし、岩石の残留磁気がN―Sの逆転を示しているのは、地球の姿勢そのものが回転(ポールシフト現象により)した証拠であると解釈しているのが石田理論です。その解釈のもとでは、伏角の絶対値だけを取り上げて大陸が移動した証拠であるという結論は出てきません。伏角の正逆とは銀河系から見たら地球の姿勢が逆立ちしたような姿になったことを意味するからです。つまり、伏角が逆になると言うことは、その地域は赤道を超えて反対の半球側に移動することになり、インド亜大陸は北半球と南半球とを往復運動すると解釈しなければならないからです。 セミナー[318]で「グラハム・ハンコック」流のポールシフト論者ですかと問われていますが、ポールシフトに関しては「イエス」と言うことになります。 |
757 2004/03/18(Thu) 13:59 パトロス 地球磁場逆転の解釈(2) セミナー[316]の質問「太陽の姿勢が変わったと解釈するのではなく,地球磁場の方が変わったと解釈するのが,どうして「天動説」と比喩されなければならないのか理解できません」という質問の回答についても、 ライブラリー43 ニューオフィス15 http://www.ailab7.com/gendaiten.html の解説ではやはり理解が困難かなぁと思いますので、もっと噛み砕いた分かりやすい説明をニューオフィスに追加したいと思い準備中です。 結局は伏角の意味することの解釈に違いがあるのです。たとえば現在北半球にある日本では磁石の針は北が下がって、南が上がるような姿勢になります。これはMUさん作成の3Dコンパスを観察すると一目瞭然ですが、ニューオフィス15の図からもわかることです。しかし通常の100円コンパスなどは平面上の方位が分かれば良いので、磁針は水平になるようにバランスを採って作られています。したがって、伏角は計測できません。 この3Dコンパスの針がある日突然北が上がり、南が下がったとします。定説では地球の磁場だけが逆転し、今までの北極が南極になっただけと言う解釈になります。N―Sの磁方位が変化しただけで恐ろしい惨事は何も起こらないはずです。 しかし石田理論では、地軸が変化して日本が南半球に移動したという解釈になり、ポールシフトに伴う大災害が待ち受けることを意味します。自動車の荷台に積んだ浴槽の水を想像してください。自動車のハンドルを急に切り替えれば、浴槽の水は荷台に溢れかえってしまいます。これと同じことが地球上でおこるわけで、マンモスの墓場がシベリヤにあるのはそのせいではないかと思っています。 伏角の正逆は重大な意味を持っているはずで、絶対値だけでその場所の緯度を決めることはできません。従って絶対値のデータだけからインド大陸や、ヨーロッパ大陸そしてアメリカ大陸がスムーズに移動したと言う大陸移動の説明は矛盾があるということです。ニューオフィスにある磁極の移動図は赤道を超えて南北へ烈しくジグザグの軌跡を描くことになるはずです。 結局は磁場の逆転を地軸の逆転とみるか、磁場だけの逆転と見るかの違いということですが、地球の磁場は太陽と無関係には存在できないはずですから、磁場だけが(太陽の影響を受けずに単独で)逆転するということは無いと思っています。 |
758 2004/03/19(Fri) 14:29 パトロス インド亜大陸の北進 セミナー[327] http://www.ailab7.com/log/eqlog321-330.html では次のような疑問が出されています。 「話を元にもどしましょう.デカン高原の古地磁気データが何回も極性の南北逆転を繰り返しながらその伏角の絶対値ががなめらかに低角度へと変化して来た事実を,先生の「ポールシフト」理論ではどのように説明可能なのか全く理解できません.」なかなか議論がかみ合わないもどかしさがありますが、もう少し詳しい回答を作りましょう。インド北進の件はニューオフィス43http://www.ailab7.com/gendaitidou.html の左下図に解説しましたように、地球磁場だけが激変的に反転し、その他は斉一的な変化であるという定説が正しければ、成り立つ議論です。定説が正しいのなら伏角の絶対値だけが重要であるのですが、定説が正しくなければ伏角のプラスマイナスは重要な意味を持ってきます。伏角が0度とはその地点が赤道上にあるということですが、プラス35度とマイナス35度ではその位置が日本とオーストラリアほどの違いになります。したがって「なめらかに低角度へと変化」したのではないことになります。 「ポールシフト」理論によれば、「南へ北へ忙しく変化」したことになります。デカン高原の位置が南半球に位置したり、北半球に位置するような地球の回転を、ポールシフト現象によって経験している、ということになります。当然斉一説とは相容れない激変説の立場を取っています。 |
759 2004/03/19(Fri) 15:59 パトロス ポールシフトと極移動 ポールシフトには地軸移動(ポールシフト)と極移動(ポールワンダリング)と言う二つの違った解釈があるそうです。セミナー[325] http://www.ailab7.com/log/eqlog321-330.html にある「それより,地磁気が表皮だけに記録されるとして,ポールシフトによってどのように縞模様が形成可能なのですか?」という質問の意味が理解できなかったのは、ポールシフトの解釈の違いなのかもしれません。下記HPにはその違いが解説してありました。http://members.at.infoseek.co.jp/vraifils/poleseft.htm |
760 2004/03/20(Sat) 10:52 パトロス ポールシフトと物理法則 「ポールシフトのダウト」というタイトルのついたページがありました。 http://www.117.ne.jp/~daita-h/poll.html そこには「物理法則を無視?」という見だしで次のような説明がありました。 「ポール・シフト(極転移)とは、地球の地軸が傾いてしまう現象の事である。(中略) さて、独楽が回っているところを想像してみよう。 独楽が安定して回転出来るのは、遠心力のおかげである。 つまり、軸に対して回転の外側に向けて均等の力が働いているために倒れずに回り続けるのである。(中略) 安定して回転している独楽が、いきなり胴体を軸にして回り出す事が物理的に有り得るのだろうか。 (ポール・シフトとはつまりこういう事) 木星ぐらいの大きさの天体と近距離で接近でもしないと無理だろう。 ちなみに研究者達は、ポール・シフトは過去に起こっていたとする証拠をいくつか挙げている。 例えば「過去に南極は温暖な気候であった」とする説等は、大陸移動のメカニズム(プレート・テクニクス)を完全に無視したものである。(以下略)」 このHP作成者も私と同じようにポールシフトとは極の転移を伴う現象であると解釈しておられるようです。 もう一つの物理法則無視とされているのは、プレート・テクトニクス理論を無視しているということですが、プレート論自体が物理現象の無視であると私は思っています。恐竜が生息できるほど「過去に南極は温暖な気候であった」というのは、大陸移動よりも極転移という激変のほうが説得力があると思います。マンモスの胃袋に消化されないままの温暖地域の草花が残っているというのも、極転移による激変を物語っていると思います。マンモスが住んでいた温暖な地域が極地入りしたことにより短期間で凍死したのでしょう。 物理法則無視という点では、極転移を伴わない地軸の傾斜には法則無視の感がありますし、地球磁場だけが激変的に南北の逆転をしたという定説論者の解釈こそ法則無視のような気がいたします。地球の姿勢は不動のままで、磁場だけが逆転したというのは中世の天動説のような傲慢さを感じるのは私だけでしょうか・・・。 |
前ページへ戻る 次へ進む |