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921
2005/01/06(Thu) 11:55
パトロス
Re:[920] 無題
佐伯様再度の質問ありがとうございます。
地震波の件ですが気象庁の精密地震観測室(長野)では表面波が地球を3周していたことが分かったと以下のように伝えています。
http://www.yomiuri.co.jp/features/india/200412/in20041228_11.htm
「気象庁によると、地震波は伝わる途中で減衰するため、M8以下だと何周も回ることは少ない。今回は、北東方向に伝わった揺れは本震から約6時間で3周、南西方向では5時間で2周していた。さらに周回していた可能性もあるという。」

つまり、大きな地震になると地球上どこででも震動を検知できるわけですが、その地震波がどこを通ってきた波であるのか、という解釈が問題になるのだと思います。表面波なのか、地球内部を通ってきたP波(縦波)なのかS波(横波)なのか、震動の波形からは判定できないと思います。
>もっと大きい地震なら103度を大きく超えて届いてもいいと思うのですよ。
これに関しては、
・ どこに書いてあったか今探しているのですが、「僅かながら103度を超えて伝播しているケースもある。」らしいこと、
・ 142度〜180度は液体マントル中でも伝播できるP波(縦波)が直接伝わってきているので明瞭な波形になること、
・ しかし、103度〜142度はそのP波が(方向分散によって)伝わらないために、明瞭な波形が現れないこと、
などから推定(邪推かも・・)して、実は「影の領域」と言うのは、マントルの外核が固体でないと使用できないインバージョン法という計算手法で得られた間違った地球内部情報(内核の存在)に縛られた解釈ではないのかと疑っております。本当に内角が存在するのなら、103度を超えてわずかながらも伝播している、と言うのは矛盾になってしまいます。
>ガラスや石でなくとも、たとえば棒磁石やコンパスの針を地面に転がしても、やはり地球の磁力に律せられない姿勢は取れるのではないでしょうか。
それは地面との摩擦力があるから動けないということですよね。地球は宇宙空間の浮体ですから、摩擦力は存在しませんので、その比喩は当らないと思いますが・・。
>太陽磁場は11年周期でNSが入れ替わるらしいのですが、それによって地球の自転や公転が影響を受けた様子はありませんし、太陽の磁極が逆転しても地球の磁極が逆転していないのも気にかかります。
自転・公転という運動をしている回転体には慣性力(静止したり、運動し続けようとする力)が働きますから、それを超える外力が作用しないと運動の変化はないでしょうね。
11年周期で変化しているという太陽磁場の磁力は地球が安定して自転・公転をしている時には慣性力を超えるほどの力とはならないが、地球の重心が移動し、回転軸が変化するという不安定状態から再び安定した状態に戻るときには、太陽磁場(磁力)の影響は無視できない外力となるのではないでしょうか。
たとえば土壌を構成する砂粒の大きさは、通常は混在していて粒が大きいからといって小さな粒子の下になることはありません。しかし一旦水中で攪拌して不安定状態にしてやると、安定状態に戻るために粒子の大きなものから沈殿していきます。これと同じように不安定状態(地軸移動)から再度安定状態になる過程では、微小な力も無視することはできないと思います。
922
2005/01/06(Thu) 13:54
パトロス
正しい知識の重要性
スマトラ沖地震では悲惨な津波災害が起こってしまいましたが、同じインドネシアでも、100年前の津波の教訓が生きていた島があるようで、シムル島では死者は6人にとどまったというニュースがあります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050103-00000966-jij-int
タイトルには、 古い言い伝え、島民救う=「水引いたら逃げよ」 とあります。
「インドネシアのスマトラ島沖地震で震源からわずか60キロに位置する同国シムル島では、住民約6万5000人のうち津波による死者は、3日までに6人にとどまっている。1907年に大津波を体験し、「海水が引いたら高台に逃げろ」という教訓が伝統的な教えとして住民の間に語り継がれていたからだという。
 島民のユスマンさんは地元メディアに対し、「海水が引いたら次には必ず大きな波が来る、という教えが昔からある。これをわれわれは『スモン』と呼んでいる」と話した。住民らはこの言い伝えに従い、水が引いた時、すぐに丘へ避難したという。」
とあります。 水が引くということは、海底が陥没するからです。プレート説では海底が陥没するという現象を説明することは不可能です。プレートが跳ね上げたとするのならば、津浪の第一波は水位が上昇する押し波になる筈です。こんな簡単な理屈も吟味することなく、地震学者やマスコミは毎度のことながらプレートの跳ね上げという同じ解説を繰り返すばかりです。
また共同通信には次のような記事がありました。
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/sumatora/news/0105-267.html
「 「強い地震が起きたら、海面を見なさい。海水が遠くに引けば、津波がやって来る。高い所に避難しないといけない」。同島サラン地区の中学校教師アリ・アクバルさんは同紙に対し、子供たちに伝えられている内容をこう説明した。
 スマトラ沖地震の震源は同島の西約四十キロ。アクバルさんによると、地震直後に一部の住民が浜辺に行って海岸線の状況を調べ、海水が遠くまで引くのを確認。高い所に避難するよう大声で叫んで連絡したという。<br> 丘や山に逃げた住民たちは、自分の家や建物の大半が津波にさらわれるのを目撃。サラン地区では警察署が残っただけだった。
とあります。潮が引くのを面白がって見物していた気配のあるプーケット島の住民とは対照的です。アチェ州全体では九万人以上の死者が確認されているのに、同島は人口約六万九千七百人のなか、今回の津波で八人が死亡、一人が行方不明という被害だけだそうです。
正しい知識を持っているということが如何に大きな力になるのかを物語っています。
923
2005/01/07(Fri) 07:34
佐伯
無題
こんにちは、佐伯です。連日の、且つ程度の低い質問にも関わらず回答いただきとても感謝しています。
ごめんなさい、地殻の浅い部分は地震波が減衰しやすく、地殻の深い部分は地震波が減衰しにくいという部分を完全に読み落としていました。
けれども、図のように反射して伝わっていくのならやっぱり110度や120度のあたりにも普通に届いていいような気がするのですが…。
磁場の方は、地球の自転の場合は地球の巨大な質量による慣性が地球上で言う摩擦抵抗にあたると思うのですが。
地球上でもコンパスの針のかわりに重い棒磁石を使ったらたとえ摩擦や空気抵抗が全く無くてもほとんど動かないと思います。(ましてや地球は棒磁石よりずっと重いですし。)
ただ慣性は摩擦と違って運動状態に関係なく同じ働きをしますから、かかる力が同じであれば物体が静止していようと、運動していようと、ポールシフトしていようと同じ加速度を生じるというのが私の力学に対する理解なのですが、不安定な状態では加速度が同じでも影響の仕方が違うという事でしょうか。
方位磁石ももし摩擦や空気抵抗が全くなければ、おそらく永久に往復運動を続けてしまうと思うのですが、「地球が方位磁石のように太陽磁場に捕えられる現象」でも同じ事が起こりませんか。

それに、その答えですと「地球の自転や公転はそのままに磁軸が反転しても安定した状態であれば問題ない」という事になり、ニューオフィス15と矛盾してしまうような気がするのですが…。
地磁気の話は石田理論の根本部分とかなり離れている気がするので、こんな事でお手を煩わせるのもどうかと思うのですが、でも気になるんです。
そういえば、マントルと外核の境界付近の4000度という値はそもそもあの辺りの圧力での玄武岩とかの融点を元に算出されたらしいですよ。
逆に言えばマントル固体説が間違っていれば意味を失う値なわけです。いや、詳しい事情は知らないので、全く別の方法でも裏づけされているかもしれませんが。

924
2005/01/07(Fri) 14:15
パトロス
Re:[923] 無題
このセミナーは掲示板の扉ページに明記しましたように衆知を結集して新しい地震学を創造しようとする試みですから、幼稚な質問とか言わないで、自由な発言をして頂いて結構です。
>けれども、図のように反射して伝わっていくのならやっぱり110度や120度のあたりにも普通に届いていいような気がするのですが…。
そうですね、ですから私は「影の領域」というのは誤解じゃないのかなぁ・・という疑問を持っています。少なくとも報道されたように地球を3周もする地震波が観測されているわけですから、表面を伝わってきたのか、地球内部を通ってきたのか、を問題にしなければ地震波が到達しない「影の領域」というのは存在しないわけです。影といっているのは地震波が外核マントルを通過してくると信じ、内核が存在することを信じているための「発想の縛り」のような気がしています。110度や120度のあたりでも観測されるけれど、それは表面波だと解釈しているのではないでしょうか。それと前回の回答にありますように、180度〜142度には明確なP波が到達するのに、142度以下では微弱になってしまうということがそうした誤解を生んでいるような気がしています。

>地球上でもコンパスの針のかわりに重い棒磁石を使ったらたとえ摩擦や空気抵抗が全く無くてもほとんど動かないと思います。(ましてや地球は棒磁石よりずっと重いですし。)
そうでしょうか、巨大な棒磁石を作って、紐で吊るしたら、NS方向を向くように私は思うのですが、良く分かりません。
>方位磁石ももし摩擦や空気抵抗が全くなければ、おそらく永久に往復運動を続けてしまうと思うのですが、「地球が方位磁石のように太陽磁場に捕えられる現象」でも同じ事が起こりませんか。
すみません、おっしゃっている意味がよく理解できないのですが・・。往復運動とは?
>それに、その答えですと「地球の自転や公転はそのままに磁軸が反転しても安定した状態であれば問題ない」という事になり、ニューオフィス15と矛盾してしまうような気がするのですが…。
たしかに、太陽磁場が11年周期で逆転しているのに、地球の姿勢が変わっていないのですから、ニューオフィス15の言い方では矛盾するように思いますねぇ。きっと地球自転のジャイロ効果が強く影響しているのだとおもいますが・・・。
ただ私には地球の回転軸が逆転しないのに、磁極だけが自由に移動できるという解釈が直感的に納得できないのです。でも考えたら、地球磁場がなぜ出来るのか、太陽の周りをなぜ楕円軌道で回るのか、太陽磁場がなぜそんなに頻繁に逆転するのか、などなど分からないことばかりの中ですから、地震の発生メカニズムから逸脱し過ぎて論を展開しているのはたしかですね。
>地磁気の話は石田理論の根本部分とかなり離れている気がするので、こんな事でお手を煩わせるのもどうかと思うのですが、でも気になるんです。
いえいえ、再検討の材料を頂きありがとうございました。
>そういえば、マントルと外核の境界付近の4000度という値はそもそもあの辺りの圧力での玄武岩とかの融点を元に算出されたらしいですよ。
そうなんですか、地球の内部は誰も覗けませんから、あやふやな知識で勝手な推論をしているのが現状だと思います。医療現場で使っているトモグラフィーは地球に関しては適用できないことを、地震関係者が早く気付いて欲しいと思っています。

925
2005/01/08(Sat) 11:19
遠州
津波発生の仕組みは
明日起きてもおかしくないと30年近く脅かされ続け、最近は予知も非常に困難と見放されている静岡県在住のANSコンパス会員です。
インドネシアを襲った津波の惨状は、海岸近くに住む私にとっては他人事ではありません。先日テレビで地震学者と思われる方が今回の津波についてプレート境界型地震による津波として解説していましたが、仮に跳ね上がり現象があると仮定した場合に、このような原理で津波が発生するのか疑問に感じます。素人の質問ですがANSで解説していただければ幸いです。

@ 津波発生の原理を図で分かりやすく解説していましたが、模型のような物(有効な結果が得られる規模の装置が可能かどうか、プレートがどのように跳ね上がるか、素人には分かりませんが)で実験し押し波と引き波の発生メカニズムが解明されているのでしょうか、裏づけデータがあるのかと疑問を感じてしまいました。果たして過去にそのような実験(コンピュータシミュレーションでなく)が成されているのでしょうか。

A プレートが跳ね上がったインドネシア側は引き波になると解説していましたが、過去に発生しているプレート境界型地震による津波がどのようになっているのかを知りたいものです。果たしてそのようなデータが有るのでしょうか。

B 今日(8日)の毎日新聞朝刊21頁に特集記事があり、プレートの動きと津波発生の原理を図解していますが、プレートの先端が跳ね上がりそれに続く部分が沈降すると説明していますが本当にこのような事が起きるのでしょうか。

何れにしてもテレビや新聞で地震学者が自信たっぷりに説明すると全てを信用したくなりますが、津波は深い海底で何かが起きて発生する現象であって、仕組みが解明されるまでは客観的(想像を排除して)に、且つよりどころを明確にし解説してもらいたいものと強く感じます。

926
2005/01/08(Sat) 12:44
佐伯

マントル酔い
こんにちは、佐伯です。
>往復運動
言い方が回りくどくてすみません。振り子運動です。(磁針の先端に磁荷が集中しているとみなしていいかどうかはわからないので、正確には振り子ではないかもしれませんが、いずれにせよ摩擦などによるエネルギー損失がなければ運動が止まらないのは間違いないはずです。力学的エネルギー保存則でしたっけ。)
太陽磁場も地球付近では一様な力場でしょうし、真空なら摩擦はありませんから、ポールシフトによって寝転んだ地球を磁力で起こす事ができたとしても、その勢いでそのまま反対側に倒してしまうと思うのですが…。
>地球の自転はそのままに磁極だけが逆になる方法
例えば、「マントルの上部にマイナスイオンがたまっていて、地球の自転に乗って回転すると、電荷が回転しているので磁気が発生する」みたいな原理で地磁気が発生しているとすれば、対流か何かで今度は外側にプラスイオンがたまると地磁気だけが逆になりますが。(適当)<br>地磁気の発生原理として有力なのは今のところダイナモ説(これも固体マントル-液体外核-固体内核という構造に基づいた説ですね)らしいですが、この説でいくと地磁気が逆になるという事は電流が逆になるという事ですから、尋常な現象ではなさそうです。

そういえば、マントルが液体だとすると、月の潮汐力の影響が出てしまいませんか。液体マントルが変形しようとしても地殻に阻まれるでしょうが、満潮部分は圧力が増大して、捌け口である火山からマグマが物凄い勢いで噴き出るような気がします。この「満マントル」となった領域全体の面積に比べて捌け口の面積はごく僅かでしょうから、この効果は劇的なものになるはずです。満マントルとなった領域ではいたるところで山をまるごと吹き飛ばすほどの激しい火山活動が見られるでしょう。
そもそも地殻はそのような巨大な力に耐えられるのでしょうか。単純に考えるとマントル固体説では地球にかかる潮汐力を2900kmの固体部分で支えているのに対し、マントル液体説では同じ力を100kmくらいの固体部分で支える事になりますが…。
それに、マントル液体説が正しいとするとゴールド博士の言ったようなプロセルでのポールシフトが不可能になるような気がします。

液体マントルは剛体ではありませんし、地殻とがっちり結びついているわけでもないでしょうから(そもそも流体である以上結びついていても意味が無いんですが)、地殻とマントルは別々の運動状態を持ち得るはずです。
一方、重心の移動を起こすような出来事が起きるのは地殻でしょうから、地殻と液体マントルをしっかりと結びつけるような構造が無い以上、おそらく地殻だけがポールシフトを起こしてしまうのではないでしょうか。
(そして回転のズレは猛烈な摩擦を生み出し、摩擦熱がさらなる火山活動や地震活動を呼んで、それによる重心移動が…と、このプロセスは地殻を全部融かしきるまで続くでしょう。)
そもそも、もし本当に重心がゴールド博士の言うように回転軸に決定的な影響を及ぼすとしたら、地殻と液体マントルが同じ回転軸を持つ事は有り得ないように思えます。
なぜなら、厚く重い地殻を持つ部分ではそれだけ液体マントルが存在できる空間が狭くなって液体マントルの存在量が少なくなるので、
つまり、地殻の質量が大きい部分ほど液体マントルの質量は小さくなるので、地殻の重心とマントルの重心が一致する事は有り得ないからです。
もっとも液体マントルが存在する領域では桁外れに強い圧力のために「分子がある程度自由に動きまわれる」という液体を特徴付ける性質が制限されてきわめて粘性の高い「固い」液体になっていても不思議ではありませんが。
ちなみにマントル液体説とポールシフトのどちらかが間違っているとしたらそれはポールシフトの方だと思います。ボールについた泥が落ちただけでフォークがシュートになるとは考えにくいですし。

927
2005/01/08(Sat) 14:46
パトロス
Re:[926] マントル酔い
>振り子運動です。・・・・いずれにせよ摩擦などによるエネルギー損失がなければ運動が止まらないのは間違いないはずです。
運動が止まらないというのは何の運動のことでしょうか・・何が振り子運動をしていると言うことなのでしょうか。
>ポールシフトによって寝転んだ地球を磁力で起こす事ができたとしても、その勢いでそのまま反対側に倒してしまうと思うのですが…。
地球の姿勢を磁力で起こす・・・とは考えておりませんが・・・。回転体の重心は回転軸の上にあるという法則があり・・・したがって重心移動があった場合には移動した重心が回転軸の上に来るように軸が変化する、ということです。そのときにマントルの流れもしだいに変化して環境とバランスの取れた新しい磁極が出来るであろう、その磁極がその時点での太陽磁場と無関係に出来るとは思えないと考えているのです。
>地磁気の発生原理として有力なのは今のところダイナモ説らしいですが、この説でいくと地磁気が逆になるという事は電流が逆になるという事ですから、尋常な現象ではなさそうです。
ですから、地軸がそのままで、磁極だけが変わるという原因が分からなくて信じられないのです・・・

>捌け口である火山からマグマが物凄い勢いで噴き出るような気がします。
そんなことはありません。液体マントルにも地表の海水と同じような起潮力が作用するので、硬い地殻を内部から押したり引いたりするだけです。押すと言っても、海水位が上がる程度の量ですから吹き上げるようなものではないはずです。マグマの上昇下降には関係するでしょうが・・・。そしてそれが水の解離度を上下させて地震の原因になることはありえるでしょうが・・・。
>マントル液体説が正しいとするとゴールド博士の言ったようなプロセスでのポールシフトが不可能になるような気がします。
>おそらく地殻だけがポールシフトを起こしてしまうのではないでしょうか。
たとえば生卵を回転させたと想定して見てください。殻の表面に粘土でも付加させれば、回転軸は変化します。卵の殻(地殻)は白身、黄身(液体マントル)と同じ新しい回転軸の周りに回転するはずです。生卵は回転させ難いのは確かですが・・・。
>地殻の重心とマントルの重心が一致する事は有り得ないからです。
一致する必要はありません。二つの重心は違っていても回転軸の上に並んでいれば問題はありません。
シュートに関する見解は理解できませんが・・・。大地震による地殻の変動はボールの泥程度ではないと思います。

928
2005/01/08(Sat) 16:22
パトロス
Re:[925] 津波発生の仕組みは
30年間も脅かされ続けてこられた静岡県の皆様には、お気の毒なことをしているなあと思います。セミナー[75] http://www.ailab7.com/log/eqlog71-80.html
に紹介したマヤ族の酋長は「文明人は気の毒だね〜、30年間も人生を楽しめなかったとは・・・」といっているかもしれません。<br>津波が発生する機構の説明はテレビを見ていてもおかしな解説をやっています。セミナー [916] でも「海底変動の解釈に疑問あり」 と述べましたが、最初に海水が引く現象はプレートの跳ね上げでは説明できません。図を使って説明しないと分かり難いので、いずれニューオフィスで解説したいと思いますが、私は海域で爆発が起こったのだと解釈しています。その爆発によって海底が隆起する部分(押し領域)と沈降する部分(引き領域)ができたために、インド側には押し波が、タイ側には引き波が第一波として襲来したのです。

知人からも、テレビの解説に出てくるシミュレーションが素晴らしい出来なので、プレートが跳ね上げているという解説者の説明のほうが良く分かる、本当にスマトラ沖地震も爆発なのか?と言うメールを頂いております。
爆発が起こったことは、メディアが伝える次の記事からも推定することができます。
http://thestar.com.my/news/story.asp?file=/2005/1/4/nation/9800627&amp;sec=nation

水中にいたダイバーはrumbling sounds を聞いたと述べています。辞書を引けば (轟音)と言う訳が出ています。また、巨大な船舶が頭上を通過したような強い震動を感じたとも述べています。「 he felt a strong vibration in the water as if a huge ship was passing above them.」

この記事では日本人の女性ダイバーの進言で港に帰らず洋上に待機して命拾いしたと言うことも書かれています。これは海底で爆発が起こったことを示しているのではないでしょうか。やがて詳しい調査結果が出てくれば明らかになるように思います。

今回の地震はスマトラ島の北部海域で起こったものですが、南部海域にあったクラカトア島が大噴火と大陥没で、巨大津波が発生し、三万六千名以上の死者が出たことはあまりにも有名です。今回もそれと同じ規模の爆発が海底で起こっているのだと私は思っています。
押し引き分布が出来るのはライブラリー11http://www.ailab7.com/lib_011.html#lcn011

にある図面を参考にしてください。図は爆発の方向が水平で、押し領域が両サイドにあらわれていますが、今回は爆発の軸がインド側で浅く、タイ側に深く傾斜するような軸上で爆発した可能性があります。それによって、インド側だけに押し領域ができ、タイ側は引き領域しか現れなかった、これがタイ側では津波第一波で海水が遠くまで引いたという現象になっています。とりあえず、簡単に紹介しました。

929
2005/01/08(Sat) 22:28
パトロス
Re:[925] 津波発生の仕組みは (2)
遠州様 今毎日新聞を買ってきて「巨大地震こう起きた」という特集を見ました。東北大学の今村先生がNHKで解説していたのと同じように、ユーラシアプレートが跳ね上がりながらかつ沈降するという奇妙な図が描かれています。
一枚の剛体であるはずのプレートがどうしてこのような動きをするのでしょうか、全くナンセンスとしか言いようがありません。

>実験で押し波と引き波の発生メカニズムが解明されているのでしょうか、裏づけデータがあるのかと疑問を感じてしまいました。
実験自体は簡単なことで水槽の底板を上げれば押し波が発生し、下げれば引き波が発生します。
>プレートが跳ね上がったインドネシア側は引き波になると解説していましたが、過去に発生しているプレート境界型地震による津波がどのようになっているのかを知りたいものです。果たしてそのようなデータが有るのでしょうか。
ですから、跳ね上がったというのに海底が沈降して引き波が出来るというのがおかしいわけです。日本海中部地震が発生したときの津波データを覚えていますが、同じ日本海沿岸でも北部と南部では第一波の押し引きが違っていました。北部が引きで南部が押しだったように思います。これは海底に隆起と陥没の両方が発生したからで、地震爆発説でなら簡単に理解できることですが、プレート説では無理でしょう。私はプレート境界型(海溝型)地震というものが本当にあるとは思っておりません。
>今日(8日)の毎日新聞朝刊21頁に特集記事があり、プレートの動きと津波発生の原理を図解していますが、プレートの先端が跳ね上がりそれに続く部分が沈降すると説明していますが本当にこのような事が起きるのでしょうか。

起きないと思います。明らかに矛盾した解釈です。
>何れにしてもテレビや新聞で地震学者が自信たっぷりに説明すると全てを信用したくなりますが、津波は深い海底で何かが起きて発生する現象であって、仕組みが解明されるまでは客観的(想像を排除して)に、且つよりどころを明確にし解説してもらいたいものと強く感じます。
全くその通りだと思います。つまり地震も津波も科学的に解釈されておらず思弁的地震学、思弁的津波学になってしまっています。先ずプレート論ありきという姿勢を捨ててもらいたいものです。毎日新聞に載っている解説図は誰が見ても変だと思うに違いありません。

930
2005/01/09(Sun) 00:29
遠州
津波発生の仕組みは
早速のご返事ありがとうございます。私もプレート論を信じているわけではありませんが、大新聞がこれほどまで明確に解説すれば、多くの人が疑うことなくそのまま信じてしまうことになり、定説化してしまう可能性が十分にありますし、残念ですが既にその傾向にあると思います。
疑問符の付く理論が認知されることがないように、今後の活躍を期待しています。
話は変わりますが、FM電波による地震予知方法についてパトロス様はどのような見解をお持ちなのでしょうか、さしつかえのない範囲でお教え頂ければ幸いです。
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