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931
2005/01/09(Sun) 07:25
パトロス
露呈したプレート境界型地震の矛盾
東海地震や、東南海地震がそうだと言われるプレート境界型、あるいは海洋型の地震は巨大地震になると言われ続けてきました。そしてその断層は逆断層になるのだとこれまでは一様に解説されてきましたが、どうやら今回の地震でその矛盾が露呈してしまったようです。
つまり今回のスマトラ沖地震ではなぜか逆断層という言葉が出てきません。なぜなら逆断層になるとすれば大陸側プレートが跳ね上がり、海洋側プレートが沈降するはずで、津波の第一波はインド側が引き波に、タイ側に押し波が押し寄せる筈で、全く逆になるからです。今回の地震は逆断層では全く説明が不可能なので、そこで陸側プレートの先端は跳ね上がるけれど、その後の部分は沈降するという、あのような奇妙な解説図が出てきたのでしょう。

事実はどうなのかということですが、私はライブラリー11http://www.ailab7.com/lib_011_data.html
の図にあるように、陸側(タイ側)が沈降して、沖側(インド側)が隆起する正断層が巨大地震という爆発の結果として発生しているのだと判断しています。今までは逆断層で説明してきた境界型地震の概念が完全な矛盾に遭遇し、苦し紛れに跳ね上げながらも沈降する分部も出来るという珍奇解説が生まれたようです。
早く深浅測量の結果が出てこないかと思っていますが、学者はきっと「跳ね上げるけれども、沈降もする」という現象があることが証明された・・・というのでしょう。

「ある場合は逆断層になり、ある場合は「跳ね上げ沈降」になるのが海洋型巨大地震であり、東海地震や東南海地震がどっちになるのかは、起こってみないと何ともいえない。」という珍解説がやがてテレビに登場するのでしょうか・・・。

932
2005/01/09(Sun) 08:04
パトロス
遠州様への回答
> 疑問符の付く理論が認知されることがないように、今後の活躍を期待しています。

ありがとうございます。頑張りたいと本人が一番つよく思っているんですが、壁は厚く高いものがあります。

> 話は変わりますが、FM電波による地震予知方法についてパトロス様はどのような見解をお持ちなのでしょうか、さしつかえのない範囲でお教え頂ければ幸いです。
電波関係の知識が無いので傍観しているだけですが、予知の可能性はあると思っています。ただし、現在民間研究者も含めていろんな研究がなされていますが、すべて地震に伴う現象を扱う現象論的研究であって、何故地震が発生するのかという原因論に関してはプレート説と弾性反撥説の上に立っているように思えます。
私は地震が起きる本当の理由を追及し、間違った地震論を捨てないと完全な予知はできないし、地震学の進歩は無いと思っています。
現状ではたとえFM波で予知が出来たとしても、地震学者が地震の原因論を修正してくれるとは思えませんねぇ。今回のような「跳ね上げ沈降」という珍奇な解釈を繰り返すんでしょうから・・・。
つまり、予知そのものも大切だけど、地震学を新しいものにしないと本当の予知、ひいては遠い将来後輩たちがやってくれるだろう地震の制御にまではとても到達できないと思っているんです。
適切な回答になったかどうか分かりませんが・・・。

933
2005/01/09(Sun) 12:19
遠州
Re:[932] 遠州様への回答
回答ありがとうございます。
地震のメカニズム解明が最優先であることは理解していますが、M8クラスの地震が予想される静岡県民の一人としては、メカニズム解明よりも予知方法の開発を望み、多少精度が低くても良いから一刻も早く開発して欲しいと言うのが本音であります。
パドロス様の回答を頂いた後で、ニュートン別冊「せまり来る巨大地震」を改めて見直すと、「プレート境界部分で地震が多発する」の図解に地震を示す橙色のプロットが印され、プレート境界面に沿って多くの地震が発生していることが示されています。日本列島やインドネシア等は橙色の印しで埋め尽くされ国の形が分からないほどになっているのに驚き地震国日本を再認識した次第です。最も完全な予知方法(行動)とは日本脱出なのかと・・・・・
全くの素人の質問にお付き合い戴きましてありがとうございました。
934
2005/01/09(Sun) 12:56
佐伯
無題
セミナー倉庫を読んでいるのですが、とりまきさんすごいですね。まさに専門家って感じで。
私なぞとは比べ物にならないほどの濃い、まさしく「議論」と呼ぶにふさわしいものがなされているのに、なにやら中途半端なところで終わっているのが残念です。
潮汐力はごめんなさい、勘違いでした。
地球は剛性ではなく重力でまとまってるんですよね。
Q1磁場は地球の自転や公転に無視できない影響を与えるのでしょうか。

Q2磁極逆転の原理は、
ポールシフトが始まると、地球内部の霍乱により一旦磁場が消滅する。
ポールシフトが終わると、新たな地球磁場が形成される。磁極の位置は以前の磁場とほぼ同じだが、極性は以前の磁場と逆かもしれないし、同じかもしれない。どちらになるかはその時の太陽の磁場によって決まる。
地球に住んでいる人にとっては磁極の位置はそのままに、極性が逆転したように見える。(そして実際その通り)
という感じでいいのでしょうか。それとも、
地球磁場は自転とかとは関係なく公転面に対して一定であるが、ポールシフトによって地軸が傾くので、地球に住んでいる人にとっては磁軸が移動したように見える。
(そしてポールシフト角=移動角が180度なら、磁極の位置はそのままに、極性が逆転したようにも見える。)
ポールシフト角は常に180度とは限らないためたとえば磁極が中緯度地帯や赤道上にくる可能性もあるが、古地磁気研究者はその事実を見落としているか、隠している。
というものでしょうか。
Q3そもそもポールシフト自体がよくわからないのですが、「公転面と地球の自転軸がつくる角度(現在66.5度)が変化する現象」の事ではないのですよね。
ニューオフィス43の図を見るに、ポールシフト前と後の違いは「地球儀の軸から地球を抜いて、別の場所(例えば東京と、反対側はブラジル沖か)が極になるように再び突き刺した後、何事もなかったかのように回転を再開させたような」違いでいいのでしょうか。
つまり太陽から見れば地球の公転軌道・自転軸・磁場は変化しないまま、ただ表面の模様が移動したように見える、といった感じでしょうか。
だとしたら、ボールの例えはまるで的外れですね。ごめんなさい、てっきり公転面に対する自転軸の傾きが変化するんだと思ってました。同じくQ2も意味不明かもしれません。

935
2005/01/09(Sun) 12:59
佐伯
あわわわ
整形していたら質問形式を変えた経緯が抜けてしまいました。
唐突に失礼な形式になっている事をお詫びします。
936
2005/01/11(Tue) 15:24
パトロス
地球がベルのように鳴っている
スマトラ沖地震の後「地球は地震が起こって2週間も経っているのに、まだベルのように鳴っている。」と次のように報道されています。
http://www.theaustralian.news.com.au/common/story_page/0,5744,11881741%255E2703,00.html

Earth still shaking, rattling ... ringingという見だしで、
THE earth is still ringing like a bell, nearly two weeks after the powerful earthquake
とあります。セミナー31 http://www.ailab7.com/log/eqlog31-40.html
にはチリ地震のときの地球の震動を紹介してありますが、地球の外殻があるとされる深さ2900kmまでが固体であるとしたら、このような震動はありえないのではないでしょうか。地殻より下のマントル部分が熔融しているからベルのように鳴るのだと思います。
外核までのマントルの部分が固体であると言うのは間違っていると思います。

937
2005/01/12(Wed) 16:09
佐伯
無題
こんにちは、佐伯です。
ライブラリー8の「爆鳴気が元の水に戻ってしまう結合収縮」という現象の詳細がよくわからないので教えていただけませんでしょうか。
一応自分でも考えてみたのですが、
押し領域と引き領域で初動時刻、振幅、振動数に差がないということは、
結合収縮は爆鳴気爆発と同時に起きる、爆鳴気爆発による膨張と同じくらい激しい収縮をもたらす反応で、そのうえ爆鳴気爆発を相殺しない反応という事になりますが…。
酸素(気)+水素(気)→水(気)は爆鳴気爆発そのものだし、水(気)→水(液)は緩慢すぎるし、酸素(気)+水素(気)→水(液)は有り得えないし…。
といった感じで手詰まりになってしまいました。
938
2005/01/12(Wed) 16:25
パトロス
現代の地動説ポールシフト
「現代の天動説」と言う解説が「太陽磁場が地球の姿勢を維持する」というような少し矛盾した言い回しになっていたようですので、

ニューオフィス43 http://www.ailab7.com/gendaitidou.html
と15 http://www.ailab7.com/gendaiten.html
の解説を修正しました。ポイントは以下のようなことです。
「地球の姿勢が不動であるというのは現代の天動説のような気がします。地球は太陽の周囲を回っている回転体ですから、重心の移動があれば物理現象として回転軸は傾く(ポールシフト)はずです。軸が傾けば、地球内部のマントルの流れも変化し、新しい地球の磁場が生まれるはずで、その時の新しい磁場は太陽の影響を受ける筈です。それは、太陽から見れば傾く前のマントル流と同じになるのではないでしょうか。従って地球磁場だけが勝手に変わるのではなくて、まずポールシフトという地軸の変化が起こり、その後新しい磁場が回復発生し、それを岩石が記録していると考えるほうが合理的であると思います。地上の人間には明らかに、回転の極と磁気の極が共に移動したことが認識できます。これなら海洋底の磁気縞模様が出来るのもうなずけます。これは現代の新しい地動説だと思います。」

939
2005/01/12(Wed) 20:11
refrain
937の考察
佐伯様始めまして ルフランと言います、
このセミナーの前半ではT氏と呼ばれております。
ご質問の内容が新地震学の発展の為にとても重要な事だと思い
こちらに書き込みさせて頂きます。
何故重要かと言いますと、爆発を地震の原因と言いますとダイナマイトの爆発のように膨張するだけの爆発では地震計の記録では地震波のように引き現象が見られない事で地震は爆発現象では無いと言うのが定説だからです。
水素の爆発現象をネットで調べますと、核融合などが中心で話がずれてしまいますし、酸水素ガスの爆発ではブラウンガスが中心で爆縮も不思議な現象として書かれています。極単純に考えますと、酸水素ガスの爆発反応の前後では分子数が減少している事に成ります

 2H2+O2 → 2H2O

 左に水素分子2個と酸素分子1個で、3個右は水分子が2個です。1モル中の標準状態の気体分子中にはアボガドロ数個の分子が含まれ、容積は22.4リッターですから(なんか懐かしぃ)
http://subsite.icu.ac.jp/people/yoshino/Avogadro.html
この反応の前後を標準状態の気体として算出しますと
22.4*3 → 22.3*2

67.2リッター → 44.6リッター

 3分の2に収縮した訳です。
実際は高温高圧で不純物も含みますので、この通りには成りませんが、原則的にはこのように爆発によってエネルギーを外部に圧力・熱として放出しながらも容量的には縮小しています。 地下で爆発させて、地震波と同じ波形が得られるのかどうかとても興味の有るところなのです。この酸水素ガスがどこでどのようにして作られるかも大きなテーマです。
石油に代わる次世代のクリーンなエネルギー源としてご存知の通り水素は大変注目を浴びています。酸水素ガスであれば水が分解して作られる事がその構成比率からしても最も単純ですが、水はとても安定した物質ですので、簡単には分解してくれません。(それゆえ酸水素ガスの反応は安定を求めて激しいのですが)

常圧では1000℃以上の高温が必要ですし、高圧中では更に高い温度が必要です。唯、珪素化合物が有れば150℃で不安定ながら分解するとの研究も有りますし、地震前兆に見られるように電気的な現象も関係しているのであれば、もっと簡単に分解出来ます。地下深くで、僅かづつでも分解しそれが比重によって上昇すれば大地を揺るがすほどのボリュームが出来るのかも知れませんね。
ついでに付け加えますと、酸水素ガスの反応には熱が必要ですが一度始りますと、反応自体が熱を発生しますので連鎖的に爆発が継続しある限りの酸水素ガスを水へと瞬時に継続的に爆発し続けますので、大災害と成ります。
メタンハイドレートの熱分解も津波や地震の原因と言われますが熱分解には連鎖性が考え難いようにも思われます。酸水素ガスの爆発が関連すれば、熱の発生で連鎖します。地震の巣とメタンハイドレートの存在地帯は似通っている様にも見えます、定説でプレート境界と言われる部分です。トーマス・ゴールド博士が言われるように石油が地下深くより大地の亀裂にそって沸きあがった物だとすればメタンも同様だと考えられます。当然酸水素ガスもと言いたいところですが、水素はともかく酸素はメタンを化学的に酸化域に置き、炭酸ガスへと変化させますのでトーマス・ゴールド博士の了解は得にくいものと思います。
分ったような事を長々と書いてしまいましたが、この辺りの事をいつも行ったり着たりしながら考えています。

940
2005/01/13(Thu) 15:24
パトロス
Re:[937] 無題
> 酸素(気)+水素(気)→水(気)は爆鳴気爆発そのものだし、水(気)→水(液)は緩慢すぎるし、酸素(気)+水素(気)→水(液)は有り得えないし…。

refrainさんの回答で十分かと思いますが、水は超臨界状態にあって、気体と液体の両方の性質を持っている状態だと思います。

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