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681 2003/12/09(Tue) 21:41 パトロス ANS関係のパネル展示 ANS広報局長ルフランさん(このセミナーではT氏)がついに本名にて活躍される時が参りました。FM多摩に出演された内容が、少し音声の録音が不良ですが、下記のように記録されております。「多摩市在住で地震前兆を研究されています」と紹介されています。
ANSもインターネットサイトからもう少し外部にも発信していく時期にきたようで、広報局長の活躍が期待されるところであります。今月22〜24日と千葉大学けやき会館(稲毛区弥生町)で開催される理化学研究所「地震国際フロンティア研究」最終報告会の会場でも、ANS関係のパネル展示がなされるということです。ただしパネルセッションは23日のみのようです。参加自由と思いますが、ANS事務局( ans@ailab7.com )宛メール連絡をいただければ、ルフランさんがお世話役に伝えておくということです。参加できる方は出かけてみてください。ルフランさんにお会いできるかもしれません。プログラムは下記のようです。なお23日は串田氏の発表もあるようです。 |
682 2003/12/12(Fri) 00:48 パトロス 確率0.8%は数字遊びか 「政府の地震調査委員会は10日、岡山県と兵庫県にまたがる山崎断層帯について、中心部が同時に活動してマグニチュード(M)8程度の地震が起きる可能性があり、今後30年間の発生確率は最大0・8%などとする長期評価を発表した。」 という新聞記事(共同通信12月10日)がありました。今後30年間の発生確率が最大0・8%という数字はいったいどのような意味を持つのでしょうか。危険なのか、安全なのか私には分かりません。ANS観測網でも数値表示は説得力を持つので、重要視していますが、確率0.8%というのは、無理して出した数字の遊びのようにも思えてしまいます。どうやって計算するのか知りませんが、なんでもかんでも数値表示すれば信頼性が高いというものでもないように思います。 |
683 2003/12/13(Sat) 12:19 パトロス 電磁波観測をする理由 会員専用の掲示板(ANSカフェー)にコンパス異常と電磁波異常が関係するのかどうか、関係しないのなら電磁波を観測しているのはなぜなのか、と云う質問がありました。会員以外の方にANSを理解していただくためにも必要かと思い、紹介します。なお文中にあるANSフリートークというのも会員専用の掲示板です。 > 何故、電磁波も観測されているのか、教えてください。 多様な地震前兆をなるべく数値情報として把握したいと考えています。大地震の前兆には発光現象があることが知られていますが、これは電磁波の発生であろうと思われます。したがって、地電流以外にも電磁波を観測したいわけです。当初「大地震から身を護る法」を立ち上げたときには、簡易電磁波測定器の所有を呼びかけたのですが、数万円という高価なものであるために観測点が期待できず、安価なコンパス観測を主体にしていると云う訳です。 > あとコンパスが5度以上ずれると異常とのことですが、かなり異常な値なのですか?5度以上になるとどきどきします。(笑) 5度と云う数値以上を異常とする特別な理由はありません。5度未満の数値はノイズ的にも結構頻繁に観測されるものですから、大地震だけを把握するには5度以上を表示すれば良かろうと判断したまでです。なお、これまでの観測では、1月19日東海沖M5.1地震 (ANSフリートーク過去ログにあります。)で東20度と云う観測例があります。 5度以上と云う異常報告が広範囲に現れたときには、警戒を要しますが、狭い範囲だけでの報告ならば、それほど心配しなくても良いのではないかと思います。 |
684 2003/12/17(Wed) 00:11 パトロス プレート説は単なる仮説で真理ではない 28年前の昭和50年に発行された「地質への招待」(p.165)という藤田至則先生の書物に単なる仮説に過ぎないプレート説を真理であるかのごとく教科書に載せることへの疑問が述べられています。一般の普及書と違って知的強制力を持つ教科書にまで載せることを「どう考えても理解に苦しむ」と述べられています。 「仮説と教科書」 驚いたことに、大部分の教科書が、地学の分野でいま世界的に流行しているプレートテクトニクス(プレート説)という仮説を、あたかも事実であるかのように、しかも多くの頁数をそれに割いているのである。プレート説というのは、ひとくちでいえば、大陸が移動するという考え方と、大洋底が拡大するという考え方の二つを、地球内部のマントルという部分に対流が起るという考えで説明しようという仮説である。 数ある普及書の中には、プレート説が仮説でなくて既定の事実であり、これを信じないものは科学者ではないといったことまで述べたものが知られている。普及書の場合は、考え方に対する強制力が弱いから仕方のない面もあるが、教科書では強制カが働くものとみなければならない。 したがって、仮説を事実として教科書に載せる白由が与えられているという現在の事態は、どう考えても理解に苦しむところである。」 以上ですが、28年たった今、さらに知的強制力は徹底されています。プレート説以外の仮説はほとんどマスコミにも取り上げられません。私は地震学が進歩しているとは思えないのです。もっと多くの仮説を検討するべきではないでしょうか。 |
685 2003/12/20(Sat) 11:05 パトロス 地震は爆発現象である 会員専用掲示板でのやりとりを紹介します。回答しているのは私パトロスです。 > このサイトに戻るとホッとしますね。 そうですねぇ、年中大騒ぎしている感じのサイトが多いですからねぇ。 > 乏しい根拠で飛行機雲を地震雲としたり、ジェット気流の雲を地震雲としてしまったり・・・これでは地震の警報どころか誤報の発信源になりかねません。 私も地震雲は存在すると思いますが、判定するのが難しいですね。誤報の発信源になる危険性がたしかにありますね。 > セミナー[679]のゴロゴロ話し、まったくそのとおりです。 ゴロゴロ話しだけでなくて、気温の上昇、地下水変化、地電流発生などすべての地震前兆の可能性が定説地震説では消えてしまいます。断層が動く前にそのような現象が発生する可能性はゼロですから、それで前兆現象など科学的素養のない大衆の迷信騒ぎと云うことになってしまうのでしょう。本当は大衆が観察し感じ取っている現象を説明できる仮説を提供するのが地震学者の役割だと思うのですがねぇ。 以上ですが、これ以外にも定説の断層地震説では、発光現象、夕焼け、星が大きく低く見える、晴れなのに雨が降る(天泣現象)、動物の異常行動、などが全て迷信騒ぎで切り捨てられてしまいます。しかし解離したガスの爆発という爆発地震説を採用すれば迷信騒ぎではなく、合理的な解釈が可能になります。 |
686 2003/12/21(Sun) 10:07 パトロス 心細いプレート説の骨組み 藤田先生の「地質への招待」(p.171)に、プレート説の骨組みは「親亀こけたら、皆こける」というような心細いものであるという記述がありました。親亀、小亀、孫亀の解説は省略しますが、論旨は以下のようなものです。 「親亀こけたら」 以上のことから理解していただけたと思うが、プレート仮説を支えている三つの仮説は、さらに、それらが、いくつかの考え方によって支えられているということである。これをマンガ的に表現すれば、「親亀の上に子亀が、子亀の上に孫亀が、……」ということになる。そして、親亀に相当する考え方が一つでも事実でないことになれば、まず親亀がこけ、つづいて、子亀も孫亀もこけるのである。 壮大でロマン的にみえるプレート説の骨組みはまことに心細いものといわなくてはならない。プレート説も仮説であるからには、私たちも、これを尊重したいと思う。しかし、その主張者は、その実態を省みて、もっと謙虚に取り組まなくてはならないと思うのは私ばかりではないと思う。 以上がその論旨です。先生が指摘される謙虚な姿勢が影をひそめてしまっている現在の地球観信奉姿勢を改めたくて拙著「地震の謎を解く(地球は誤解されている)」PRC出版を作りました。興味のある方は各地の県立図書館で閲覧してください。 |
687 2003/12/22(Mon) 23:46 パトロス プレート説には矛盾がある プレート説とは大陸移動説、マントル対流説、大洋拡大説の三つが互いに支えあって成立しています。しかし、藤田先生の著書(「地質への招待」p.176)には大洋のプレートが海嶺で誕生し、2億年の旅路を終わって海溝で寿命を終えるというストーリーとは矛盾する地質学上の事実があることが次のように述べられています。 「この考え方によれば、大海嶺の部分は、つねに、生れてくる新しい岩石に占められているはずである。ところが、実際には、この大海嶺の上からは、様ざまの時代の岩石が発見されている。 以上です。プレートの誕生地であるはずの海嶺上部に三十億年前の岩石があるということは明らかにプレート説の矛盾です。海嶺が陸上に上陸している部分では岩石の年代がプレート説でいう順序になっていないというのも、矛盾です。プレート説は「親亀こけたら皆こけた」状態にあるはずなのですが、信仰を変えることは宗教の世界と同じで至難のことのようです。 |
688 2003/12/25(Thu) 20:52 パトロス 電磁波等の前兆が地震の前にピークとなる理由 地震国際フロンティア研究会にANS観測網を代表して出席された広報局長から、発表会の様子や感想をお聞きしました。その研究会は測地学的手法が主流である地震予知研究のなかで、電磁波観測による地震予知を目指しておられる研究者の集まりです。報告によると、電磁波(地電流も含めて)の発生が必ずしも地震発生時に最高潮(ピーク)とならず、発生が最高潮となってからしばらくして地震発生となることが、主流である地震研究者からは地震前兆として認めてもらえない原因のようです。 この点に関しては地震爆発説ならば無理なく説明が可能です。電磁波や地電流の発生する理由は、熱によって水が解離する時に発生する可能性と、解離したガス圧によって岩盤にマイクロクラックが発生するときに生じる可能性の二つがあると思います。どちらにしても、解離したガスが爆発(地震の発生)するのには、解離反応(吸熱作用がある)で下がった温度が回復して、着火温度に回復するまでの時間を要するはずです。これが解離反応がピークになる(電磁波、地電流の発生が最大になる)時点と爆発(地震発生)との間に時間差が出来る原因だと思っています。 定説地震学は弾性反発説から構成されていますが、それによれば断層が動く前には、どのような前兆も出現する可能性が無くなってしまいますし、地震発生時にピークになる事象しか前兆として認め難くなってしまいます。前兆がピークを迎えてからしばらくしてから大地震が発生するのは、トルコで地下水の硬度を計測されたアブリズ先生の論文(セミナー[218] http://www.ailab7.com/log/eqlog211-220.html )にも報告されています。 |
689 2003/12/30(Tue) 09:30 パトロス 石田理論Q&A 石田理論を理解していただくために役立つかと思いますので会員用BBSにあるやりとりをQ&Aの形式で抜粋して紹介します。 Q: ANSのライブラリーを読むと、プレートがぶつかり合って地震が起こるなんてことはあり得ないと思うのですが、プレートそのものは存在するものなのですよね? A: プレートをどのように定義するかですが、卵のからのような存在である地殻をプレートと呼ぶのなら存在するといえるでしょう。それも海嶺部以外では繋がっているシェル(局面板)のようなものですが・・・。でも定説論者がいうような地殻(海洋部で10km程度、大陸部で30km程度)とリソスフェア(岩石圏)とを含めた100km程度をプレートと名付けるのなら、そのような名称の実体は存在しないと思います。地殻の下のマントルは熔融物質でマグマと同じ成分だというのが石田理論の主張です。 Q: それで、地震の発生と関係はなくても、動いているのでしょうか? A: 熔融マントルを包んでいるのが地殻ですが、地殻は移動などしません。卵のからのようなシェル(局面板)が年間数センチずつ常に動いているということはあり得ないと思います。本当に十数枚(最近では安易なマイクロプレート増加傾向があって、もっと増えていますが・・)のプレートが地球を取り巻いているとしたら、地球は起潮力によって、グニャグニャに動いてしまうはずです。プレートが動いている証拠とされる南米大陸とアフリカ大陸の分裂・移動は事実でしょうが、今も動いているわけではありません。大異変によって地殻が破れたときに大陸移動のような現象が起こったことはあるでしょうが、常に移動しているということは無いと思います。 参考:http://www.ailab7.com/idou.html Q: ということは、よく模型を使って説明しているような分厚いプレートは存在しないということですよね。 A: そうです。石田理論はことごとく定説を否定していますが、厚さ100kmもあるようなプレートという存在があるのではありません。地球内部の構造が判明しているというのは錯覚です。地震波の伝播する様子から地球内部の構造を解析できたということになっていますが、解析手法の前提(マントル固体説)が間違っているので、結果は信用できません。 参考:http://www.ailab7.com/tomogura.html Q: 模型を使って、プレートの片方にアスペリティがくっついていて、もう片方のプレートに滑り込むため、そのアスペリティがひっかかって・・・というような説明が先日のNHKでやっていました。・・・[222]によると、アスペリティも存在しないということですよね? 参考:セミナー[222] http://www.ailab7.com/log/eqlog221-230.html A: そうです。アスペリティー(固着域)という概念はGPS観測の結果に意味を持たせるため(サイレント地震が起こっていると解釈したいという・・・)の苦肉の策のように思えます。剛体であるというプレートのある部分は自由に滑り、ある部分は固着して滑らないということが起こり得るとは思われません。そんな挙動は剛体にはあり得ません。一枚の板で動く部分と動かない部分があるなんてことは、どう考えても矛盾です。参考: セミナー[605] http://www.ailab7.com/log/eqlog601-610.html |
690 2003/12/31(Wed) 14:04 パトロス 続・石田理論Q&A 少し補足しながらQ&Aを続けます。 Q: マントル固体説においても対流は起こっているのではないですか?対流の力によってプレートが動くと書いてあるところもありますね。 A: 石田理論ではマントルは熔融して対流している流体と考えています。それが深発地震面の地球内部に潜り込んでいるように見える理由です。深発地震面はマントルの流れを反映していると思っています。 一方定説ではマントルは固体です。固体ではあるが、高熱なので長期間の間には流動するとしています。この性質をレオロジー(粘弾性)と呼んでいます。以前はこの固体としての対流つまりアセノスフェア(岩流圏)の流れによって、リソスフェア(岩石圏)を含むプレートが移動させられているとされてきましたが、最近では高温だったプレートが海溝付近で冷却されて密度が大きくなり、自重によって地球内部に沈み込んでいくと考えられているようです。対流の意味合いが定説と石田理論では違っています。個体と流動体の違いがあります。もちろん固体で流動するということにも、また密度が変化して沈んでいくという解釈にも無理があると思います。沈むというのは静水力学(静止流体力学)の概念であり、プレート論にはプレートという固体の問題解決のために流体力学の概念を誤用している点があると思います。 参考 ニューオフィス17 http://www.ailab7.com/sizumikomi.html Q: GPS観測の結果そのものが間違っているということでしょうか? A: 観測結果は間違っていないでしょう。しかし、その解釈を間違っていると思います。厚さが何十キロとある地殻の表面に設置されたマークを観測して地殻全体の移動と解釈していることが間違いだと思います。地殻本体は動いてはいないのです。動くように見えるのは人間で言えば皮膚の動きに相当するでしょう。 参考:セミナー[621] http://www.ailab7.com/log/eqlog621-630.html Q: なぜプレート説を通そうとするのでしょうか?もし間違っていたら、なぜ、新事実!して公表しないのでしょうか? A: もちろん地震学者は定説が間違っていると思っていないからでしょう。中世の多くの学者は地球が回っているとは思っていなかったのです。太陽が回っていると心底信じていたのでしょう。それと同じことかもしれません。 Q: テレビで「九死に一生スペシャル」をやっていて、今回は神戸ではなく、北淡町の再現をやっていました。皆さん、全員が「ガス爆発や思た!地震やと思わんかった!」と言っていました。「ドーンと下から突き上げられて浮いたから、爆発やと思た」と、揃って言っていました。 A: 唐山地震の記録を見てもそうですが、大地震を体験された方は皆さん同じことを述べられます。大昔から変わりがありません。 参考:ライブラリー3 http://www.ailab7.com/lib_003.html#lcn003 |
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