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551 2003/07/23(Wed) 12:18 パトロス 観測点を増やしたい ANS観測網への参加申し込み欄にあったコメントを集めてみました。括弧の中はパトロスのコメントです。 ----------------------------------------------------- ・近々、出かけたときに、コンパス買ってきます。少しでも、予知にかかわれたらと思っています。 ・観測器の変更は、しても構わないのでしょうか?その際は、報告すれば、よろしいのですか?このようなサイトをずっと探しておりました。ぜひ、よろしくお願いします。(それで結構です。) ・定年退職して一日中パソコンの前に居ますので観測に手助けがしたいと思っています。宜しくお願いします。(私も定年退職組みです。社会への恩返しのつもりで始めております。) ・すいません。毎日は無理だと思いますが、興味があるので頑張ります。(観測できる時で結構です。) ・予知のネットワークがあることをしりましたので、観測の初歩的体験をしてみたいと申し込みをしました。 ・我が身は自分で守らないと。おきてからでは遅いので入会することにしました。 ・大変興味がありますので是非参加させてください。 ・ご趣旨に賛同致します。出来る範囲でお役にたてればと考えております。 ・去年から地震に興味を持ち始め、地震サイトの掲示板でこのサイトの存在を知りおじゃましました。 ・自分達だけのためでなく、人の役にも立てると思い登録させていただきました。 夏休み、郷里に帰省されるときには、是非コンパスを買い求められて、観測点を増やしていただきたいと思います。田舎のご両親がPCも携帯も使えないという場合には、中継のご足労(ご声労?)をとって頂ければ有難いと思います。よろしくお願いいたします。 |
552 2003/07/23(Wed) 16:47 パトロス 伊豆半島誕生物語も破綻か? 本日の産経新聞朝刊にも「日本アルプスが“沈んだ”」という見出しで、国土地理院GPS観測の結果が載っていました。 http://www.ailab7.com/japaalps.html この中には、隆起(赤色)と沈降(青色)が色分けして示してありますが、アルプスと関東圏が並んで沈降領域となっています。ニューオフィス19 http://www.ailab7.com/izu.html において、「南方から大陸地盤のかけらがやってきたが、沈み込めずに日本に衝突して伊豆半島になったと言われています。まるで神話の世界です」と紹介した伊豆地域についてみると、伊豆半島、丹沢周辺が隆起領域には入っていないようです。沈みこめなくてせり上がって生まれたということになっている地域にしては、沈降領域にあるのはおかしなことだと思います。もっと大きなスケールでは、ヒマラヤ山脈もインド亜大陸がユーラシア大陸に衝突して(沈みこめなくて)、隆起して生まれたとされていますが、こうした神話のような物語が、科学的には矛盾するということが実証されてしまったということではないのでしょうか。プレート説はいろんなところで破綻をきたしているように思います。 |
553 2003/07/24(Thu) 10:22 パトロス GPSで地殻の動きは分からない 昨日の産経新聞「日本アルプスが“沈んだ”」 GPS観測点は山腹やふもとにあるので、山頂が沈んでいるかどうかは分からない、ということですが、山頂と、観測点の距離は大きく見積もっても3キロ程度です。3キロ離れると、精密観測しないと分からないというのに、30キロも離れたプレートの主要部(陸上部分の地殻厚さは30キロ程度です)の隆起・沈降がどうして分かるというのでしょうか。 御前崎のGPS観測点が潜り込んでいるというのも怪しげになってきますが、潜り込みの速度が緩まっているとか、反転に向かっているから危険だとか、遅くとも200?年までには反転隆起して東海大地震が発生する、とか言う話は、一体どうなるのでしょうか。GPS観測を始めとする測地的地震予知法にしがみついている地震研究者たちのあり方を痛烈に批判されている坂柳先生のお言葉 http://www.ailab7.com/sakayanagi.html http://www.ailab7.com/log/eqlog271-280.html |
554 2003/07/24(Thu) 15:59 パトロス 地震関連番組の内容の無さ 関西方面で放送されている、ラジオ番組からです(T氏情報)。神戸の地震を忘れないための企画なのでしょうが、内容が無いよう!って言われないのでしょうか。不思議な番組です。 ------------------------------------------------- A::先月21日から今日の午前中までの2週間に起きた地震、 気象庁のデータをもにお伝えします。 B:この3回の地震は、どういう地震なんですか? C:これは、今から72年前に起きた北丹後(きたたんご)地震の余震と見られます。 B: 72年経ってもまだ余震がある訳ですねえ。 A:1927年っていうことは・・、それから17年後に東南海地震、19年後に南海地震が起きていますよね。その昭和の南海地震の前も、近畿で大きな地震があったんですよね。 C:そうなんです。今、北丹後地震のことが出ましたが、2年前の1925年の但馬(たじま)地震からはじまって、2年後の北丹後地震、43年の鳥取地震と、内陸の直下型地震がつづいて、1944年の東南海、46年の南海地震と続いていったんですね。 B:このごろ南海地震のことは、この番組でもよく取り上げていますが、南海地震の前に、内陸で直下型地震が起きるっていうことにも注意しないといけませんね。 C:そうですね。 C:京北町には、長さ10km位の「周山(しゅうざん)断層」が通っているんですが、この地震はそこで起きたものです。 A:それから、今月2日(水)と今日の午前中に和歌山県南部で2回、地震がありました。2日の地震は午後7時33分頃に和歌山県すさみ町の真下10kmの所で起きたもので、マグニチュードは3.9でした。この地震で、日置川町(ひきがわちょう)で震度2を観測しています。そして今日、午前3時5分頃、和歌山県南部の大塔村(おおとうむら)の真下10kmでマグニチュード2.9の地震があり、中辺路町(なかへちちょう)で震度1でした。 C:この付近、すさみ町や大塔村は南海地震の震源域になるところなんですね。先ほどは、昭和の南海地震の前に起きた近畿北部の地震について申しましたが、和歌山県田辺市沖でも、この南海地震の8年前の1938年にマグニチュード6.8の地震が起きています。震源が海底でしたので、被害が少なく、あまり知られていませんが、結構、こういう地震、起きるんですね。 A:なるほど。全国ではこの2週間で58回、からだに感じる地震がありました。C先生、どうも有難うございました。 ---------------------------------------------------- |
555 2003/07/25(Fri) 22:13 パトロス ガウスメーターでの現地測定 ELF帯と言われる極超長波(223Hz)の観測を全国的に展開しておられる観測網のHP http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4679/recent/150722-3.html に、開田高原の電磁放射が急上昇しているという報告がありましたので、ANS観測網で推奨している簡易電磁波メーター(アメリカ F.W.BELL社製 モデル4080)で検知できるかどうかを知りたくて、7月9日に続いて2回目の観測に開田高原まで行ってきました(9日は御嶽山田の原まで)。 使用したモデル4080の概要は以下のようです。 この<モデル4080>とドイツ製の高性能のメ−タ−でパソコンや蛍光灯など計測を同時にしてみたところ電磁波発生源からどのような距離でもほとんど全く同じ数値を示していました。 磁場測定範囲 0.1〜511ミリガウス 25〜1000ヘルツの範囲の磁場を計測 つまりこの程度の電磁波急上昇では簡易メーターは作動しないと言うことが分かりましたが、発光現象などが起こるような震災級の大地震では作動するものと思っています。感度は鈍いなりに使い道はあると思っています。 ちなみに、三岳村の小学生がコンパス観測に興味を持ってくれて、学校にコンパスをセットしてくれることになりました。それだけでも、本日観測に行った甲斐があったと思っています。全国の小中学校でも、観測に参加してくださると嬉しいなあと思います。 〔用語説明〕 |
556 2003/07/26(Sat) 11:51 パトロス 宮城県北部M6.2地震について 本日0時13分に仙台の北東部、松島近辺でM5.6の地震が発生し、7時13分にはM6.2が、10時22分にはM5.1、と余震が続いています(7時13分が本震のようです)。深度は12キロと浅い地震ですので、このあたりにコンパスが配置されていればきっと検知したであろうと思われます。30キロほど離れている仙台青葉区北部ではコンパス異常はなかったようですが、会員用BBSに電磁波メーターの観測記録の報告がありました。 通常と違う反応が、16日、18日、21日、22日にあったようです。21日には0.2mGが19:53〜19:58の5分間に頻繁に起こったと記入してあります。 また距離が離れていますが、福井県敦賀からの情報として、0時に西8度だったコンパス異常が地震後に急速に正常に戻っていったようで、報告時の7:26にはゼロ度に戻っているようです。この方の親戚が震源付近の宮城県涌谷町におられるそうですが、甥が、「昨夜10時にはやたらと野犬が吠え飼っている、猫も身動き一つしないで不気味だ」といっていました、ということです。 敦賀のコンパス異常と東北の地震とが関係するとは考え難いですが、地電流の流れる方向があって、コンパスの作動する場所にも方向性があるということはあるかもしれません。また岩盤の性質によって、地電流の流れやすい地盤というのがあるのかもしれません。多摩市、敦賀市、東海市など赤点が良く点灯する場所は感度の良い地盤の上にあるのかもしれません。 また横浜からは、「6時57分にNHKテレビに幅広の横縞のノイズが入りました。ほぼ直前ですが、はっきりと幅広く入ったのが印象的でした。」という報告がありました。 まだまだ、不明なことがたくさんありますので、観測点を極力増やしていきたいと思います。この地域は十分の密度で観測点があるから、私はROMでいいだろうという判断は止めていただき、積極的に観測にご参加いただきたいと思います。 |
557 2003/07/27(Sun) 23:40 パトロス 納得できないマスコミ解説 今回の地震に関する一連のマスコミ報道を見ていると、相変わらずプレート説による解説ばかりで、地震の実態が何も見えてきません。本日の産経新聞の見出しには大きく「「ひずみ」常に蓄積」、とありました。 ---------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------- 政府は午前0時40分に首相官邸対策室を設置したが、こうした発表を受けたうえ、その後の推移をみて午前7時に同室を閉鎖した。 気象庁は、未明の地震が発生した時点で、本震より小さい余震が徐々に減っていく「本震―余震型」と判断していた。しかし、実際には、さらに大きな地震が来る「前震―本震型」だった。同庁は「見通しが崩れてしまった」と衝撃を受けている。 現在の技術では、地殻変動などのデータもなくて地震だけで「前震」と判断して次に大きな地震が起きると「予知」することは、ほとんど無理という。阪神大震災の前夜にも前震があったが、本震が来るとは予測できなかった。 東海地震が予知の可能性があるとされるのは、静岡県内などに地殻の動きをとらえる細かい観測網があるからだ。(略) それならば石田理論ではこれが前震なのか本震なのか分かるのか、ということになりますが、「分からない理由を合理的に説明することができます」、ということになると思います。解離層が不安定になって、結合水から解離ガスに分離するのが地震の原因ですが、解離ガスの貯留量が前者(前の地震)よりも多量になれば、後からの地震のほうが大きな規模になるのは当然です。多量になるまで、温度回復に要する時間が延びるのかどうかは、誰にも分かりません。 前震では断層の破壊が一部分でとまり、後からの地震で一気に残りの断層が破壊したのである、という解説がありましたが、あれだけ激しい震動の間に、残りの断層の歪がじっと開放するのを躊躇していたと言うのも合理的ではありません。こじつけ論のように思えます。それ以降の余震はどのように説明するのでしょうか、破壊されなかった残りの断層が次々と、余震のたびに破壊されているのだ、という説明になろうかと思いますが、そうすると、今回のような余震では余震域内に収まり切らなくなってしまうはずです。それも不思議なことですが、断層が破壊されるというのは一体どのような現象を指しているのでしょうか、破壊された痕が断層だと思うのですが・・。 納得できない解説は一杯ありますが、とりあえずこの辺にしておきます。 |
558 2003/07/28(Mon) 01:03 パトロス 地震発生の前に低減する異常放射 [555]にも紹介しましたが、ELF帯と言われる極超長波(223Hz)の観測を全国的に展開しておられる観測網のHP http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4679/recent/150726.html に、今回の地震の震央から北へ36キロの若柳町と、西北170キロの秋田県男鹿市の電磁波異常放射の記録が紹介してありました。 ------------------------------------------------------------ 宮城若柳町・秋田男鹿市の電磁放射異常について(15.7.26.) (1)平成15年7月26日0時13分頃、宮城県北部(N38.4 E141.2 ごく浅い)においてM5.6の地震が発生し、同7月26日午前7時13分頃同じ場所(N38.4 E141.2 深さ10km)でM6.2があり、震度6強を観測しました。 (2)観測点の宮城県若柳町から震央はほぼ36km南でした。東西センサーにおいて7月11日頃より約2週間放射異常が見られました。今回の地震は震央が内陸部で浅いため、15年5月26日の三陸南地震M7.0の時より変化の激しい放射異常が検出されました。 (3)震央から約170km西北の秋田県男鹿市において、垂直磁界が先の三陸南地震の1週間ほど前から特異な放射異常が検出されておりましたが、今回の地震の2週間余り前から急に放射が低減し、注目されました。センサーの感度測定値は正常であり、三陸南地震と宮城県北部地震に関連した変化を示すものと見られます。 -------------------------------------------------------- >要約すると、 A 男鹿市の垂直磁界には、5月26日(三陸南地震M7.0地震)の一週間前から異常放射が続いていたが、今回の地震の2週間前から放射が低減していた。 において、四つの段階に分けて説明してある内容をサポートする知見であると思います。<br>地下水硬度の観測においても同じような現象があるようですが、断層地震説では解説不可能ではないのでしょうか。 |
559 2003/07/29(Tue) 00:17 パトロス 大地震ではコンパス観測のSN比が高い ある方からコンパス観測の誤算に関する質問がありました。ほかにも同じような疑問をお持ちの方もあるかと思い、回答を少し手直しして紹介します。 ----------------------------------------------- いつも観測と報告のボランティアを頂きありがとうございます。またご返事が遅れまして済みませんでした。 ご質問の真意を理解し切ってないかも知れませんが、ご容赦ください。 コンパス観測は、地震時に発生する地電流周りの局所的磁場変化を期待するものです。ただ、ご質問にあるように日本では地盤が掘り返されていたり、家庭電化製品、工場の電力などの影響があったりして、雑音を拾いすぎ、前兆検出は不可能であると地震の専門家は否定的な見解を示しております。つまり誤差が多すぎるというわけです。確かに雑音を拾う可能性は高いと思いますので、中・小規模の地震予知には信頼性を欠くと思います。しかし、大切なのは人的被害が発生するような、震災級の大地震の予知であり、それだけを対象にするのならば、SN比(地震信号と雑音の比)は高くなると思います。なおかつ、多点観測をすることによって、一観測点での特殊事情的雑音をカットして判断することができると考えています。つまり、異常報告の赤点が広域に広がらなければ安心していても良いという判断のことです。 現実問題としての誤差対策としては、明確な理由はありませんが、今のところ、5度未満の変化は、SN比が低いと考えて、異常報告の赤点表示はしないようにしております。以上の解釈で納得いただけましたでしょうか。よろしくお願いします。 ---------------------------------------------------- 以上のような回答を差し上げました。 |
560 2003/07/29(Tue) 10:57 パトロス 古傷を探して作る地震冤罪 「撓曲(とうきょく)」と呼ばれる耳慣れない言葉がマスコミに登場して、今回の松島湾近辺の地震の犯人(?)とされようとしています。またひとつ地震冤罪(?)が誕生しようとしています。 「撓曲(とうきょく)」を、大百科事典で引くと、次のような解説があります。 ------------------------------------------------------------ 旭山撓曲は、宮城県石巻市の西側を南北方向に走っている。「撓曲」とは、地下の断層の活動で地層が一方に傾いている状態のことをいう。 寒川主任研究員は「調査当時は活動が続いている確証は見つからなかったが、知られていない断層だったため、注意を促す意味で活断層の可能性を指摘した」と話している。【今西拓人】[毎日新聞7月28日] ( 2003-07-28-03:41 ) ----------------------------------------------- |
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