前日に戻る
691
2003/12/31(Wed) 23:46
パトロス
石田理論Q&A (3)
再度会員用BBSから紹介します。同じことを繰り返し学ぶことも大切であると思います。
Q: 実際には、プレートを動かす力がないという解釈でいいのでしょうか?
A: アセノスフェア(岩流圏)の流れが、リソスフェア(岩石圏)を含むプレートを移動させる力を持たないということは認識されてきていると思います。最近の考え方は、海嶺で誕生した高温のプレートが海溝付近まで到達したときに、冷却されて重くなり、自重によって沈んでいくという考えのようです。私は固体が固体の内部に沈み込んでいくというこの考え方もおかしいと思っているのです。

Q: マントルは高温なので、そこへ沈むのではなく溶けていくという意味なんでしょうか?
A: 石田理論では沈み込むようなプレートも、溶け込むようなプレートも存在しません。移動するプレート自体が存在しないのです。移動するようなプレートは存在せず、地殻の下部にあって熔融しているマントル物質が、熱対流していると考えています。つまり、不動である地殻の下では海嶺部で上昇してきたマグマが海洋部の地殻の下を移動する間に冷却されて、海溝部の地殻の下で地球内部に沈み込んでいくのだと思っています。移動しているのは地殻の下の熔融マグマであって、固体は対流しません。

Q: 科学者の中にも、実際に震災に遭われた方はいらっしゃらないのでしょうか・・。体験していれば気がつくと思うのですが、それでも地震の度に、プレートが・・・なんでしょうか。
A: たとえば名著「地球深層ガス」を著したゴールド博士のような方が、定説に異論を投げかけても、大勢は変化しないんです。またプレート説がおかしいと思っておられる研究者もHPで紹介したように何人かおられるのですが、プレート説はマンモスタンカーみたいなもので、進路を変えるのは容易なことではないのです。

692
2004/01/06(Tue) 18:28
パトロス
熊野灘の地震
本日14:50熊野灘(深さ40km)を震源とするM5.2の地震が発生しました。名古屋でも「ガクン」と云うような衝撃の後ゆらゆらと揺れました。津波の心配はないと言うことですから、海底に断層は現れていないということでしょう。定説地震学に従えば地下40kmの震源付近でだけ断層が動いたと言うことなのでしょうが、「ガクン」と来る衝撃は爆発以外では説明がつかないと思います。

震源が陸域に近いようですから、海域プレートが潜り込んで陸側プレートが跳ね上がるというプレート間地震とか海洋型地震ではなくて、プレート内地震であるとして説明されるのでしょう。しかし石田理論ではそうした区別はありません。陸域でも海域でも血管のように流れているマグマや、マグマ溜りの周辺で水が解離すれば、爆発現象は発生します。この爆発が地震です。<br>伊豆諸島新島付近では群発地震が発生していますが、マグマの移動があって解離層がなかなか安定しないということが連続して爆発現象を繰り返している原因だと思います。<br>群発地震は陸域でも海域でも発生しますが、陸域の群発地震ですと、地下水噴出と言う現象を起こします。海域ですと、海底から(セミナー236、571にあるように)真水が噴出するという現象を起こします。その理由はニューオフィス26などを参照してください。

セミナー236 http://www.ailab7.com/log/eqlog231-240.html
セミナー571 http://www.ailab7.com/log/eqlog571-580.html
ニューオフィス26 http://www.ailab7.com/tairyu.html

693
2004/01/07(Wed) 16:57
パトロス
地震のタイプが本当にあるのだろうか
昨日の熊野灘の地震に関して、共同通信の記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040107-00000009-kyodo-soci
では、「震源は東南海地震の発生が想定される地域内だが、気象庁は「地震のタイプが異なり、ひずみ計などにも異常データは観測されていない。前兆現象ではないと思う」としている。」

とあります。プレート間地震とか、プレート内地震、あるいは深発地震とかの区別を付けて、タイプごとに地震の性格が違うと考えられているようですが、プレート説が違っているとしたら、そうした判断も間違っていることになります。石田理論では地殻は存在しますが、プレートの存在は否定しています。

694
2004/01/09(Fri) 12:28
パトロス
拙著「地震の謎を解く」の紹介
ライブラリー20 http://www.ailab7.com/lib_020.html#lcn020
の内容を更新しました。「地震の謎を解くー地球は誤解されているー」の紹介ページですが。各節の表題にあるサブタイトルを一緒に紹介しました。Q&Aのような効果もあって石田理論の概要が読み取れるかと思います。出版して5年経っていますので、現在の理論はさらに発展した部分もありますが、地震は爆発現象であるとしている点は同じです。その他地球の内部に関する基本的見方も変わっておりません。参考にしていただければと思います。
695
2004/01/11(Sun) 10:44
パトロス
ANS観測網近況報告
さきほどセミナー649 650 http://www.ailab7.com/log/eqlog641-650.html
で紹介させていただきました、携帯電話を使ったネットワークを構築していただいているI氏から、メンバーが増えたという連絡をいただきました。
「敦賀西14、上石津西10、涌谷東10、本日午前七時現在、なお静岡県引佐郡引佐町金指に於いて観測開始の準備中です。本日磁石の設置がてら観測者とお会いしたいと思います。近い地域で誤差の報告はなさそうですね。私たちのネットワークがまたひとり増えて嬉しいです。次回報告よりこの地点もお伝えできると思います。」

というものです。携帯電話版のHP
http://www.ailab7.com/ians/index.html
にもアナウンスしておきましたが、携帯メールでもかなりの情報を伝達できますので、I氏のようなネットワークが全国に構築できるといいなあと思います。次のような返信メールを差し上げました。

「いつも観測報告有難うございます。そしてまた引佐町での観測開始ありがたいことです。こうした小ネットワークが全国に展開すると地震予知に大きく前進できると思います。公的機関は頼りにならない言動を繰り返しておりますが、市民による科学ボランティアに大きな期待が持てるようです。携帯版のHPにも呼びかけておきましたが、これからもどうぞよろしく。」

以上です。
また本日久しぶりにニューオフィスを更新し「33 定説地震学への疑問」
http://www.ailab7.com/gimonten.html
をアップしました。気象庁のHPにある解説が納得できないものがありますので、疑問点を述べておきました。公的機関に限らず、他のいくつかの地震関連サイトを拝見しましてもプレート説に立脚した議論ばかりで私には「頼りにならない言動を繰り返している。」と映ります。

PCをお持ちでない友人・知人のかたに携帯電話によるアクセスをお知らせいただければ幸いです。現在携帯からの報告者を含めますと、200名近い観測者数となっています。日本一どころか世界一観測点の多い信頼に足る大地震(のみを検知する)地震観測機関であると思っておりますが、さらに密度の高い観測網に進化していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

696
2004/01/13(Tue) 00:17
パトロス
NHKの「深海スペクタクル紀行」を見て
先ほどNHKの「地球・ふしぎ大自然」スペシャル編「深海スペクタクル紀行」を見ていました。モントレー沖の海底にあるダビッドソン海山の潜水調査の様子でしたが、世界最大級の熱水噴出口の映像が流れていました。高温度で真っ黒な熱水が噴出するブラックスモーカーを紹介していましたが、熱水が噴出するのは、周辺の海底から海水が滲み込むからであると解説していました。その滲み込んだ海水が地下のマグマに熱せられて噴出しているのだということでしたが、疑問点がいくつか残りました。

疑問1:
ニューオフィス34 http://www.ailab7.com/gimonten2.html
の 疑問2にも載せておきましたが、プレート間の摩擦によって発生するとされるマグマが深海の海嶺下に存在することを定説はどのように説明するのでしょうか。マグマは固体マントル内のどこでどうやって発生するのでしょうか。マントルが固体であるというのは間違っているのではないでしょうか。私はそもそもマントルとは熔融マグマのことであると思っています。

疑問2:
セミナー[575] http://www.ailab7.com/log/eqlog571-580.html
にも解説しましたが、海水が海底面から滲み込むという現象が本当に起こるものでしょうか。流体の移動は動水勾配が無いところには起こりません。たしかに地下水が熱せられれば密度の変化が生じて動水勾配ができ、対流は起こるでしょうが砂層でもない岩盤地帯で噴出するような移動が起こるとは思えないのです。それよりも、対流してきたマントル内部の解離水(酸素と水素に分離した状態の水のことです)が爆発を通して普通の結合水に戻る(これが海嶺部で地震がおこる原因ですが・・・)ことによって地下内部の水圧が増加して噴出するという理解のほうが合理的のように思えます。海嶺部で地震が起こる仕組みについてはニューオフィス26 http://www.ailab7.com/tairyu.html

 をお読みください。

697
2004/01/13(Tue) 18:11
ノリマン
東海地震の予測説について
セミナー[510](http://www.ailab7.com/log/eqlog501-510.html)にも紹介してありましたが、東海地震の発生は2004年2月を中心に前後10ヶ月と云う五十嵐説があります。又遅くとも2005年までには発生すると云う日本経済新聞の報道(http://www.asyura2.com/earthquake.htm)もありました。五十嵐説の2月が近づいてきましたが、ANSとしてはどのような見立てになるのか石田理論による論評をいただけたらあり難いのですが・・・。よろしくお願いします。

698
2004/01/14(Wed) 11:09
パトロス
Re:東海地震の予測説について
ノリマン様 石田理論ではプレート説を否定しておりますので、地盤の変動から予測すると云う測地的地震予知法に信頼性を置いてはおりません。五十嵐説の概要はセミナー[288] http://www.ailab7.com/log/eqlog281-290.html

にありますが、リンクが切れていて根拠となった図面が見えなくなっていますので、静岡新聞の記事http://www.sbs-np.co.jp/shimbun/jisin/jisin010207.html

にある図面をご覧下さい。

御前崎の実測データから2004年のクリティカルポイントを誘導するのはどう考えても無理があるように思います。

セミナー[288]には予測がはずれたらどうするのでしょうか、とコメントを書いておりますが、どうやら外れるのではないでしょうか。地震関係者の間でも五十嵐予測は破綻したと言うコメントがあり、また日経新聞の記事にあるような「遅くとも二〇〇五年までに起きるという見方が専門家の間で有力になってきた。」というのも事実とは違っているようです。

699
2004/01/15(Thu) 09:59
ノリマン
大衆は真実を見抜くのか
パトロス様 東海地震間近説は根拠がないということで安心しました。発表された方々が訂正のコメントを出されたのかどうか知りませんが、地震学者先生の言動で振り回されるのも迷惑な話しです。でも初等教育から教え込まれるプレート説を一生懸命に学んだであろう知識人の多くが石田理論に冷ややかなようですね。

「地震 石田理論」で検索しましたら、石田理論は「大学教養部程度の知識でかなり論破できると思う。」と言う失礼な論調のコメントが見つかりました。同じ論調にはこれまでも遭遇してきましたが、一方では素直に読み取ってくださる方もあるようです。サンカ関係のサイトの掲示板には次のようなものがありました。

「昨日の地震の様に震源が290kmと深い地震の場合、日本海プレートとかフィリピンプレートとか言って、断層が動いて地震になるという定説地震学では説明のつかない現象だと思います。

解離した水素と酸素の混合ガスが爆発することが地震であるという石田理論なら簡単に理解できるのです。下に参考資料アドレスを記載して置きます。興味のある方は読んでください。 サンカとは関係有りませんが。( ̄ー ̄)ニヤリッ」

http://www.ailab7.com/lib_044.html
http://www.ailab7.com/lib_045.html
http://www.ailab7.com/lib_046.html

以上ですが、ANSの観測ボランティアが全国で200名近くもおられると言うことは、案外大衆ほど真実を見抜く眼を持っているのかもしれませんね。

700
2004/01/15(Thu) 18:54
パトロス
Re:大衆は真実を見抜くのか
ノリマン様 そのサイトを開いてみました。大学の教養課程の教科書は全てプレート論で出来上がっているわけですから、石田理論はその方のおっしゃるような論駁を受けることになるのでしょう。かつて「とりまき」さんがこのセミナーで展開されたような論駁になるのだと想像できます。

しかしこのセミナーで何度も紹介してきたように、教科書のベースにあるプレート論がおかしいという見方はベロウソフ教授を始め何人かの研究者の見解でもあります。参考までに何人かの先生方のご意見を紹介したセミナーやライブラリーを掲示しておきます。

星野先生 [112] http://www.ailab7.com/log/eqlog111-120.html
藤田先生 [684][686][687] http://www.ailab7.com/log/eqlog681-690.html
卯田先生 [119][120] http://www.ailab7.com/log/eqlog111-120.html
鈴木先生 [546] http://www.ailab7.com/log/eqlog541-550.html
浜野先生 http://www.ailab7.com/lib_029.html#lcn029
ベロウソフ教授[92] http://www.ailab7.com/log/eqlog91-100.html
[546] では「非プレート説を唱える方の声が(星野先生を除いて)浅学の私の耳には聞こえてきません。」と書いてしまいましたがそれは間違いで、定説地震学を信じておられない先生がたとして、さらに杉山先生、井尻先生などの名前が挙げられます。

また大衆の眼力と言う点では渡部昇一先生が無学だった母親(?)の直感的眼力に敬服されていたのを思い出します。地震学を勉強していない人でも予知もできず、当てにならない現状はどこかがおかしいと直感的に見抜けるのかもしれませんね。

戻る  次へ進む