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| ■ [1722] 後付解釈が多い定説地震論 |
| Date: 2012-02-27 (Mon) |
YouTubeに載せた「地震学の基礎にある大きな間違い」のなかで、定説論者が説明している「断層がずれ動くことが地震である」というのは矛盾していると解説しています。そのコメント欄に、ある方から、「地震の後で断層が動くことは「余効すべり」として確認されている、だから、地震の後で断層が滑ることがなぜ定説の否定につながるのか?」という質問がありました。質問と回答を載せておきます。
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質問:
地震後に断層が変動することは現代地震学でも知られています(余効すべり)。なぜ地震が断層で発生すると余効すべりが起きてはいけないのですか?
回答:
「余効すべり」・・・これを否定しているわけではありません。
濃尾地震でも、水鳥地区に現れたあの大きな断層は地震後にズルズルと滑ったそうです。
根尾谷断層
ということは断層が滑っても地震は起きないことを示しており、「断層が滑ることが地震である」という断層地震説が間違いであることを示しています。
断層は大地震、つまり大爆発の結果として発生するもので、小さな爆発では断層は発生しません。断層地震説は原因(爆発)と結果(断層)の因果関係を取り違えています。
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追加解説:
「余効すべり」とか「ゆっくり滑り」とか、地震の学術用語が作られていますが、「地震を発生させない滑り現象」があること自体が「地震とは断層が動くこと」という地震の定義が矛盾していることを示していると思います。
ウイキペディアには地震の定義が次のように解説されています。
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地震
「地震(じしん、英: Earthquake)は、地球表面の地殻の内部で、固く密着している岩盤同士が、断層と呼ばれる破壊面を境目にして、急激にずれ動くこと。これによって地震動(じしんどう)と呼ばれる大きな地面の振動が引き起こされ、一般的にはこちらも「地震」と呼ぶ。
---------------------
急激に動くのが地震で、「余効すべり」や「ゆっくり滑り」は急激な動きではないから、地震の定義に矛盾はない、という主張をされているのかもしれませんが、「急激に動くのが地震、緩慢に動くのは地震ではない」、というのなら、なぜ急激に動くのか、なぜ緩慢に動くのか、その理由を説得的に解説して欲しいものです。
地震爆発論では、大爆発でなければ断層は発生しない、また爆発によって急激にずれた断層が安定を求めて爆発後にゆっくり動くことがある、という解説になります。
断層地震説やプレート理論は最初に理論ありきであって、その理論に適応させるために様々な解釈を「後付け」で作り上げている感じがします。
| ■ [1721] 福島原発を襲った津波のメカニズム |
| Date: 2012-02-19 (Sun) |
本日のNHKニュースで、東北大震災で発生した福島県沿岸の津波を実態調査し、二つの方向から波が押し寄せて重なり合って巨大津波になったことを報じていました。
これはすでにこのセミナー[1671],[1674]で報告したことでありますが、地震爆発説でないと説明が不可能であると考えています。NHKの報道を紹介します。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120219/k10013131541000.html
警戒区域の津波実態明らかに
2月19日18時9分
東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、去年3月の大津波の実態が明らかになっていなかった福島県の沿岸で、今月、専門家と県が初めての調査を行い、津波の高さが最大で21メートルに達していたことが分かりました。
海岸工学が専門の東京大学大学院の佐藤愼司教授の研究グループは、福島県と共同で6日と7日、原子力発電所の事故の影響で警戒区域となっている福島県南相馬市の南部から楢葉町にかけてのおよそ40キロの沿岸で地震後、初めての津波の痕跡調査を行いました。
合わせて28か所を調査した結果、津波の高さは、▽富岡町で県内最大の21.1メートルに達していたほか、▽双葉町で16.5メートル、▽浪江町で15.5メートル、▽楢葉町で12.4メートル、▽南相馬市と大熊町で12.2メートルなどと、広い範囲で10メートルを超えていました。
すでに調査が行われていた福島県沿岸の北側や南側では、津波の高さが10メートル以下の地域が多かったのに対して、原子力発電所がある地域の周辺では、津波が高くなる傾向がみられました。
佐藤教授は「どのようなメカニズムで津波が集中したのかを分析し、今後の防災対策に役立てる必要がある」と話しています。
なぜ津波は高くなったのか
今回調査が行われた福島県の沿岸で津波が高くなる傾向が見られたことについて、専門家は「福島県沖の北側と南側から押し寄せた津波が重なり合った可能性がある」と指摘しています。
今回の調査を行った東京大学大学院の佐藤愼司教授は、各地の調査結果のデータに基づいて、福島県の沿岸に押し寄せた津波を分析しました。
その結果、福島県の沿岸では沖合の北側と南側の両方から津波が押し寄せ、ちょうど浜通り中部の付近で重なり合っていたとみられることが新たに分かりました。
佐藤教授は「2つの津波が集中して大きくなったとみられる。海底の地形の影響のほか、三陸沖や福島県沖など複数の場所で津波が発生していた可能性がある」と指摘しています。
NHK NEWSweb より
去年、東京電力は福島第一原子力発電所を襲った津波の高さはおよそ13メートルと推定されると発表しましたが、これについて佐藤教授は「今回の調査でも第一原発と第二原発の間の区域では東京電力の発表に匹敵する津波の痕跡がみられた。原発周辺の広い範囲で大きな津波が襲っていたことを示している」と話しています。
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実態調査したのは土木工学の分野の一つである海岸工学(以前は私の専門でもありました)が専門の佐藤教授です。佐藤教授は「どのようなメカニズムで津波が集中したのかを分析し、今後の防災対策に役立てる必要がある。」としていますが、地震学者の云うプレート説や断層地震説から卒業して新しい視点「地震爆発説」に基づいて津波の新理論を構築して欲しいと願っています。
再度述べておきますが、福島第一原発を襲った津波は@やAで発生した北からの津波だけでなくBで発生した津波、つまりNHKの報道にある南からの津波が重なったために巨大な津波になったと推定されます。
そして、そのメカニズムはマスコミでも報道されているような、南北に500kmも広がる断層がズレたのではなく、爆発が複数箇所で起き、局所的な隆起も複数箇所で起きて、複数の津波が発生したということが真相です。
また、原発の南側には勿来火力発電所があり、その沖合でCCSが行われていますが、その作業によって水素爆発を起こしている可能性があることを再三指摘し、CCSの危険性に気付いていただきたいと、各地で講演しているわけであります。
静岡講演の模様をYouTubeに載せてあります(「東海地震は本当に切迫しているのか」)が、理由も述べずに「トンデモ理論」扱いする似非専門家らしき人がいて困ったものです。
追加:
| ■ [1720] メタンハイドレートの掘削 |
| Date: 2012-02-14 (Tue) |
メタンハイドレートの採掘に向けて「ちきゅう」が出航するというニュースがありました。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120214/trd12021418030005-n1.htm
メタンハイドレート海底掘削へ 愛知県沖で世界初
2012.2.14 18:02
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は14日、次世代エネルギー資源として期待される「メタンハイドレート」の海洋産出試験に向けた掘削作業に着手する最終準備に入った。作業は愛知県の渥美半島沖で3月下旬まで継続。海底に井戸を設置して来年1−3月に世界初となる海洋産出試験を実施する環境を整える。
掘削作業は当初14日午前に始める予定だったが、悪天候などで間に合わず、同日夜の開始に向けて準備を進める。
メタンハイドレートを含む地層は海面から約1260メートル下に存在するとみられる。海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」のやぐらから、先端にドリルをつけたパイプを連結させて海底まで下ろしていき、掘り進める。
愛知県渥美半島沖で、メタンハイドレートの掘削作業の準備をする地球深部探査船「ちきゅう」=14日午前
この話題に関して、読者から次のような質問がありました。
「次世代エネルギー資源として注目されるメタンハイドレートの海洋産出試験に向けた事前掘削作業をするようですが、これによって、地震を引き起こす可能性があるのではないかと思います。パトロス様の見解をお願いいたします。」
以下のようにお答えしました。
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メタンハイドレート(MH)の生産方法は加熱方式と減圧方式とがあり、現在減圧方式が検討されているようです。
ハイドレート層内で水を組み上げて減圧し、発生するMHガスを組み上げるということですから、今のところ地震誘発の心配はしておりません。試掘でも安全に生産されているようですから、それほどの危険性はないと考えております。
http://www.mh21japan.gr.jp/mh/05-2/
地震の発生が想定されるのはMH層よりももっと深い場所で、マグマが存在して高温になっている場所です。そのような深部にまで掘削などの人為的工作をすることが地震を誘発させる危険な行為となります。MH層は低温度層ですから、地震誘発の危険性は少ないと考えています。
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減圧方式で吸い上げれば、海底深部にも影響が伝播して解離層を乱すのではないかと心配をされる方もあるかと思いますが、メタンハイドレートは個体として存在しているので、そのような心配は無いと考えられます。「ちきゅう」の掘削で無謀だと思えるのは、マントル層にまで掘り進めようとする試みです。[1609] コラ半島で行なわれたような失敗に終わるか、地震を誘発して驚くことになるでしょう。
なお、メタンハイドレートは採掘費用が掛かりすぎて資源とは言えないという意見(石井吉徳・元国立環境研究所長)があるようですが、そこは日本の技術力を駆使して次世代エネルギーの開発に努力するべきでしょう。
| ■ [1719] 琵琶湖の湖底から熱水噴出 |
| Date: 2012-02-05 (Sun) |
琵琶湖の湖底から熱水が噴き上がっているというニュースがありました。太平洋などの海嶺からは熱水が噴出していること(ブラックスモーク)が知られていますが、湖底からも噴出しているのは、[1717]で述べた(震災後に地震が多発する原因その2)ような理由で、マグマが加熱されて地下で解離層の不安定化が起きているのではないかと推定されます。地震の多発傾向という現実と合わせて注意が必要のようです。http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001201200001
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琵琶湖底の堆積物噴出活発化
2012年01月20日
【「地震予兆」指摘も】
高島市沖の琵琶湖の最深部で、湖底から堆積(たい・せき)物が噴き上がる現象が活発化している。近畿地方を震源とした地震の予兆の可能性を指摘する専門家もいる。
琵琶湖底の調査対象 -------------- 自律型潜水ロボット「淡探」=5日、高島市沖の琵琶湖上
県琵琶湖環境科学研究センター環境情報統括員の熊谷道夫さん(60)らによる自律型潜水ロボット「淡探(たん・たん)」を使った湖底の調査では、2009年から噴き上がる場所の数や大きさが増し、付近のにごりも増しているという。
熊谷さんが着目するのは、湖底から1メートルと1.5メートルの場所での水温の比較で、08年ごろから湖底に近いほど高い現象が目立つようになった。「地中の熱が水中に伝わっているためで、水温の差が大きい場所で地下水やガスの噴出が起きているのではないか。25年にわたる湖底観察で初めての現象だ」と話す。
元東京大学地震研究所准教授の佃為成さんは地殻変動の影響を指摘する。この地域は、地殻変動による「ひずみ」が蓄積した「新潟―神戸ひずみ集中帯」の一部で、同集中帯では1995年の阪神大震災や04年の新潟県中越地震などが起きた。02年以降、琵琶湖から神戸にかけてひずみの変動が大きくなっているデータもあるうえ、高島市から大津市にかけての内陸部には琵琶湖西岸断層帯がある。佃さんは「(噴き上げ現象が)大地震の準備過程を意味する可能性を念頭に置いて防災態勢を急ぐべきだ」と話す。
元京都大学総長で地震学が専門の尾池和夫・国際高等研究所長は「現時点では、湖底の現象を地震の前兆に結びつける判断はできないが、さまざまな異常現象を集めておくことは地震の前兆現象の研究にとっても大事なことだ」と話す。(飯竹恒一)
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以上が朝日新聞の報道です。定説では認められていませんが、マグマが固化した地殻の下部には溶融したマグマが存在すること、日本列島はそのマグマの上に存在する薄い地殻(卵の殻のような)の上に存在していることを認識しないといけません。マントル固体説では大陸規模での隆起・沈没の可能性がありませんが、早くマントル溶融説に戻らないと、迫っているのかもしれない地球大変動に対処できないでしょう。
追加記事:
2003年の話題([571])で駿河湾の海底でマンガンを異常に多く含む水が噴出しているという静岡新聞の記事を紹介しました。地震が水素爆発であること、その結果として水が誕生することを教示する記事であります。
| ■ [1718] 怪しげな新聞報道(3) |
| Date: 2012-02-04 (Sat) |
その三
東北大地震の影響で、アウターライズと呼ばれている海洋プレートの部分(海溝軸の沖)で応力場が変化し(圧縮場から伸長場へ変化)、大きな地震が発生し易くなっているという(怪しげな)報告があります。
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http://news.mynavi.jp/news/2012/02/01/056/index.html
JAMSTEC、宮城・福島県東方沖太平洋プレート内部の応力場の変化を確認
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、宮城県および福島県東方沖の日本海溝東側(太平洋プレート側)において、震源位置と震源メカニズム(断層の向きと運動方向)を調査した結果、この海域の太平洋プレート内部の深さ40km付近の応力場が、東北地方太平洋沖地震後に圧縮場から伸張場に変化しており、「正断層地震活動」の活発化と関連していることが判明したと発表した。今回の海底地震観測は、東北地方太平洋沖地震後に太平洋プレート内部の地震活動が活発化していることから、2011年4月下旬から7月上旬にかけて自己浮上型海底地震計を用いて行われた。
調査・研究はJAMSTEC地球内部ダイナミクス領域の尾鼻主任研究員らよるもので、成果は米国地球物理学連合発行の学術誌「Geophysical Research Letters」に1月31日付けで掲載された。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0)では、地震の発生に伴って震源域周辺の広い範囲で地震活動が活発化している。海溝東側の太平洋プレート内部でも、本震の約40分後にM7.5の地震が発生したのをはじめ、正断層型のメカニズムを持つ地震が数多く発生している状況だ(画像1 省略)。
なお正断層型とは、断層を引き離すような力が働くことで、下側の断層が隆起して、上側の断層が沈降する場合を指す。「逆断層型」はその逆で、断層を押し込む力が働くことで、上側の断層が隆起し、下側の断層が沈降する形だ。また断層が横方向にずれる場合もあり、それは「横ずれ断層」と呼ばれる。(略)
約2カ月間の観測期間中に得られたデータから、約1700個の地震の震源を決定するとともに、50個の地震について震源メカニズムを決定することに成功(画像2)。その結果、太平洋プレート内部で発生している地震は、約40kmの深さまで分布しており、深さによらず正断層型の震源メカニズムを持つことが確認された。
画像2。観測結果。(A)海底地震観測により決定された地震の震央と震源メカニズム。色は震源の深さを表す。震源メカニズムの大きさは地震のマグニチュードに比例。赤い破線に沿った断面が(B)の画像。(B)海溝海側斜面の太平洋プレート内部において、深さ40km付近まで地震が発生していることがわかる。(C)断層の運動方向と震源の深さの関係。純粋な正断層の場合に-90°を示す。地震の深さによらず、正断層型の地震が発生していることがわかる
日本海溝東側(海溝海側斜面)の太平洋プレート内部の応力場は、海溝からの沈み込みに伴うプレートの折れ曲がりにより、浅部で伸張場となるのに対し深部では圧縮場であると考えられている(画像3・左上)。
東北地方太平洋沖地震の発生前に東北大学などが今回の研究の調査海域で実施した海底地震観測では、正断層型の地震の発生は深さ20kmまでに限られるのに対し、(Jamstecの今回調査では)深さ40km付近では逆断層型の地震が発生していることが示されており、プレートの折れ曲がりにより生じるとされる応力場と調和的だ。一方、今回の研究で求められた震源メカニズムは、深さ40km付近まで深さによらず伸張場が卓越していることが示されている(画像3・右下)。***
画像3。東北地方太平洋沖地震前後の太平洋プレート内部における応力場の比較。地震発生前は太平洋プレート内の浅部と深部で応力場が異なっていたが、地震発生後は深さ40km付近まで全体的に伸張場となっていることが示された。なお、この模式図は勘違いしやすいが、正断層と逆断層の動きを示したものではなく、太平洋プレートの動きとその中の応力場を示したものである
地震前後での太平洋プレート内部における応力場の違いは、2011年東北地方太平洋沖地震の影響により、太平洋プレート内部の深さ40km付近が圧縮場から伸張場に変化した可能性を示している点だ。このような応力場の変化が、本震発生以後の太平洋プレート内部での活発な正断層地震活動に結びついていると考えられている。
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この報告の疑問点を列記します。
@正断層型とは、断層を引き離すような力が働くことで、下側の断層が隆起して、上側の断層が沈降する場合を指す。「逆断層型」はその逆で、断層を押し込む力が働くことで、上側の断層が隆起し、下側の断層が沈降する形である。・・・・という記事がありますが、私は爆発(Explosion)の方向が水平ならば正断層型になり、垂直ならば逆断層型になると考えています。したがって応力場が圧縮場(逆断層)から伸長場(正断層)に変化したというのは間違いで、次の図に示すように、巨大M9地震は垂直型爆発であったが、その後の余震は水平形爆発であるというのが真相だと思っています。
AM9地震の後は40kmの深さまで正断層型(伸長型)に変化しているから、断層がより深くなる可能性があり、地震の規模が大きくなるという解釈のようですが、M9地震がどのようなメカニズムでそうした変化を及ぼすのか、理解ができません。
B太平洋プレート内部の応力場は、海溝からの沈み込みに伴うプレートの折れ曲がりにより、浅部で伸張場となるのに対し深部では圧縮場であると考えられている・・・とあります。これは単純梁の力学から推定しているようですが、プレートが潜り込むのは自重で沈降するという「能動的プレート移動論」から言えば矛盾していると思います。海底の形状が“弓なり”になっていることからの推定であるとしたら、推理のし過ぎではないでしょうか。論理的ではありません。
Cこの研究が発端になっているのかどうか知りませんが、「アウターライズが列島を襲う」というような記事があふれ、危険度が喧伝され恐怖感をまき散らしているように感じます。M9地震が予測できなかった反省から、世間から叩かれないようにという思いで、なんでもいいから発言しようというのであれば「くるくる詐欺」という汚名をきてしまうことになるでしょう。
新聞記者はよく吟味して、自分が納得できる記事だけを書いて欲しいと思います。
追加:画像3を解りやすく示した図が毎日jpに載っていましたので、並べて掲示しました。
| ■ [1717] 怪しげな新聞報道(2) |
| Date: 2012-02-03 (Fri) |
その二
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120123/dst12012311250005-n1.htm
首都直下地震、4年以内の発生確率70% M7クラス、東大試算
2012.1.23 11:24 [地震・津波・地球科学]
首都直下型などマグニチュード(M)7級の地震が南関東で4年以内に発生する確率は70%に高まった可能性があるとの試算を、東京大地震研究所がまとめたことが23日、分かった。南関東のM7級の確率を30年以内に70%としている政府の評価を大きく上回った。
同研究所の平田直教授らの研究によると、東日本大震災の影響で南関東の地震活動が活発化。大震災から昨年12月までのM3〜6の地震の発生頻度は、大震災前と比べ約5倍に増加した。
地震は規模が大きいほど発生頻度が低いという法則が知られている。平田教授らは、この法則性が大震災前後で成り立つことを確認した上で今後のM7級の発生確率を試算した結果、4年以内に70%に達した。
政府の地震調査委員会は、南関東のM7級は明治27年の東京地震など約120年間で5回起きたとのデータから発生確率を求めており、大震災の影響は考慮しておらず、今回の試算と根拠は異なる。
南関東でのM3〜6の発生頻度は、昨年5月時点で大震災前の約6倍に達し、現在も約5倍と高い。70%の確率は、現在の発生頻度が10〜20年程度続くと仮定した場合の数値という。
平田教授は「大震災でひずみが解放され安全になったと考える人もいるが、地震の危険度は依然高く、防災対策をしっかりやるべきだ」と指摘している。
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・ 「大震災でひずみが解放され安全になったと考える人もいるが、地震の危険度は依然高く・・・」とありますが、そもそも、地震は太平洋プレートが潜り込むときに、歪が蓄積され、それが限界を超えたときに“解放”されて大地震になる、と説明されているはずです。地震発生の周期説とはそこから生まれるはずです。だとすれば、一度開放されたら、次に蓄積されるまでは、余震以外は起きないと考えるのが論理的な帰結です。危険度は依然として高いというのが余震の危険性を意味するのなら理解できますが、それならば、余震がなぜ起きるのかそのメカニズムを説明できなければ説得力がありません。一般論として危険が去ったわけではないというのならば、地震周期説はどうなるのでしょうか。一体地震学者は何が分かっているというのでしょうか。理解に苦しみます。
地震学会では、[1644]で紹介したように「数千年かけてゆっくり蓄積された歪が瞬時に開放されるのが本震で、余震とは本震によって新たに発生する歪が起こしているもの。」という説明ですから、結局「歪が開放され、ゼロになる」という解釈ではないようです。歪の開放が新たな歪を生むというわけですから「歪開放説」は論理に矛盾があります。もともと、プレートが擦れ合っている(それが正しいのならば)ような地殻の深部では高熱であり、岩盤に歪が蓄積される筈がない(石本博士の考察)ということは力学を学べば分かることですから、根本的に「歪解放説」には説得性がありません。
東北大震災の後に地震が多発しているのは、もっと他に原因があります。
震災後に地震が多発する原因
一つは、[1644]で解説したように、「M9.0という巨大な爆発の刺激によって、地殻の疲労度が進んでいた場所の解離状況が不安定となり、群発的な地震発生につながっている。」という視点です。
もう一つは[1695]で述べたように「近年世界的に地震や火山活動が活発に起きる傾向にあるのは、フォトンベルトなど、地球外からの電磁波的影響によって解離が進行、地球内部で水素爆発が発生しやすくなっている。」という視点です。
この二つの理由で地震や火山活動が活発になっている可能性があります。プレート説や、断層地震説に拘束されていては真相の追求が不可能であり、地震学の進歩発展はないでしょう。
地震の発生確率、長期予測については何度も述べてきましたが、全く意味がないもの、むしろ「害」と認定しても良いものでしょう。
なお、プレートテクトニクスを否定している石田理論では、通常の地殻は(アフリカと南米が分裂した時のような激変的・例外的な場合を除き)、移動するものではないとしています。下の図に示すように地殻の下部ではマントルの対流が起きていて、その中で水素爆発(解離爆発)が起きているのが深発地震であると解釈しています。
定説と石田理論による解釈の違いは[1158]を参照してください。
| ■ [1716] 怪しげな新聞報道(1) |
| Date: 2012-02-01 (Wed) |
このところ怪しげな地震の記事が新聞で報じられています。
その一
富士五湖周辺で起きているいくつかの地震が富士山の噴火とは直接の関連性はないという産経新聞の記事がありますが、その内容がとても怪しげであります。
・ この地震は北上する伊豆半島が陸に衝突する力で発生したとみられる・・・とあります。そして、フィリピン海プレートの上に伊豆半島が突き出るように乗っているために、簡単には沈み込めず、陸側に衝突、地盤が圧縮されて地震が起きやすい。・・・と解説されています。
・ 伊豆半島を載せたフィリピン海プレートは簡単に潜り込めないが、東北沿岸の沖合でなら海底に突き出た海山があっても潜り込める([1710])・・・というのは矛盾があります。
何度も言うように、プレート理論ではプレートが移動・沈降するのは、冷却されて自重が重くなって沈んで行くと説明されているはずです。沈んで行く岩盤が、ある時は衝突してヒマラヤのような山脈を創り、ある時は固着域アスペリティーをつくり、ある時はズルズルと滑り込み、ある時はかんなクズのように付加体を作るなど、都合に合わせて理論がテキトーに作られている感じがしてなりません。
・ 富士山の噴火を示す兆候は見られないようですが、地震爆発論の知見から言えば、富士山の下部に存在するマグマ内部で解離現象が起きて不安定な状態になっていることは疑えないですから、さらに不安定度が進行すれば富士山の爆発に繋がる可能性もあるはずです。
解離層が不安定になっている証拠が、富士山周辺で発光現象([1708])が起きていることに、また[1704]で紹介したように駿河湾などで磁気異常が発生していることにも現れています。[1704]にコメントしましたように「解離層が不安定になっていることは確かだけれども、つまり、病原菌に感染しているけれども、発症するかどうかは、健康状態にも左右される」ということでしょうから、徒に不安にならずに、その他の前兆現象をも注視して判断する必要があります。
気象庁も、地震学者も東北大震災の過酷な経験から、津浪対策を厳重にする意識に向かっていますが、海からだけでなく、火山爆発による空からの災害にも注意を向ける必要があります。
| ■ [1715] オハイオ州での地震が意味すること |
| Date: 2012-01-23 (Mon) |
アメリカのオハイオ州で高圧液体を注入したことによる地震が起きたようです。この地域には過去に地震が起きたことがなく、液体注入が地震の原因であると考えられています。ロイターの報道を紹介します。
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米オハイオ州の地震、原因はガス掘削の高圧液体注入=専門家
2012年 01月 4日 15:54 JST
[クリーブランド 3日 ロイター] 米オハイオ州で昨年12月31日に発生したマグニチュード4.0の地震について、地震学の専門家は3日、自然に起きたものではなく、石油・ガスの掘削にからむ高圧の液体注入によって起きた可能性があるとの見方を示した。
オハイオ州の天然資源当局は1日、注水が行われていたヤングスタウンにある深井戸5カ所の操業を停止。同地ではめったに起きない地震の記録を調査している。
井戸は約2700メートルの深さがあり、石油やガスの掘削で利用した廃水の処理に使われている。化学処理された水や砂を地下に注入して石油やガスを採掘する「水圧破砕」は、環境面への影響が指摘されているほか、高圧の液体注入が地震活動を引き起こすとの批判も一部で出ている。
コロンビア大ラモント・ドハティ地球観測所のウォン・ヤン・キム氏は、ロイターのインタビューに対し、状況証拠は地震と高圧液体注入の関連を示していると指摘。「(12月31日の地震の)深さは2マイル(約3.2キロ)で、それは自然の地震とは異なる」とし、「この地域では過去には地震はなく、地震の時間や空間の近さは井戸の操業と合致している」と述べた。
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過去にもデンバーで廃液を地中に圧力をかけて注入し、地震を引き起こしたことがあります。アメリカでは地中封入が禁止されていると聞いたのですが、コロラド州だけの決まりだったんでしょうか、オハイオ州では禁止されていないのかもしれません。いずれにしても、なぜ地中に水を入れると地震が発生するのか、日米の地震学者には分かっていないようです。ビデオで解説もしていますが、浅いところにマグマが存在する日本では、水を圧入することはアメリカよりも危険であります。先程(20時45分)も福島県で地震がありましたが(福島県沖深さ50km M5.1)、いわき市で行われているCCSが地震を発生させている可能性が無いとは言えません。CCSは液化した炭酸ガスを封入するものですが、封入によって「ところてん式」に送り出されるのは地下水ですから、結果として水を注入するのと同じことをやっているわけです。CCSが危険であること、地震は解離した水素ガスの爆発であることを早く理解していただきたいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=1alQrJ_ZOc8
http://www.youtube.com/watch?v=NGTKFbLXxj4
| ■ [1714] 地震学のパラダイムシフト |
| Date: 2012-01-23 (Mon) |
今年になって、東日本大震災の前に「前兆すべりがあった」という報道がありました。昨年の地震直後には「前兆すべりはなかった」と報じられていましたので、なぜ今になってそのような判断がでてきたのか不思議な感じがします。まずはその二つの記事を紹介します。
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http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201104260467_01.html
東日本大震災の前兆すべり観測できず 問われる予知体制
2011年4月26日22時20分
巨大地震の前触れと考えられている「前兆すべり」が東日本大震災の前に観測されなかったことが、26日に開かれた地震予知連絡会で報告された。前兆すべりの検知を前提とした東海地震の予知体制のあり方が問われることになりそうだ。
予知連では、山岡耕春名古屋大教授が、国土地理院や防災科学技術研究所などの観測結果をまとめて報告。全地球測位システム(GPS)による地殻変動や、岩盤のわずかな伸び縮みや傾きを観測データを示し、「本震前に前兆すべりのような顕著な変動はみられない」と説明した。
前兆すべりは、地震を起こすプレート(岩板)とプレートの境界が、地震の前にゆっくりと滑り始める現象。東海地震の予知を目指して、気象庁は東海地方に展開する観測網でとらえようとしている。
この理論では、東日本大震災の前に前兆すべりが観測されたはずだった。観測網は東海地方の方が充実しているが、マグニチュード(M)9.0という巨大地震でも観測できなかったことは、M8級と想定される東海地震の予知が本当に可能かの検証が必要になる。
東海地震は、政府が唯一予知の可能性があるとして、大規模地震対策特別措置法で予知した場合に備えた防災体制を構築している。
地震予知連会長の島崎邦彦東大名誉教授は「東海地震のような前兆すべりは観測できなかった」と認めた上で、「(観測条件や地下の特性は)東海とは同じではない」と話した。
東海地震の予知は、地震学者にも「今の地震学では予知できない可能性の方が高い」とする意見や、ロバート・ゲラー東大教授のように「政府は不毛な短期的地震予知を即刻やめるべきだ」との指摘もある。しかし、予知の可能性は残されており、政府は失敗した場合に備えながらも、予知体制を維持している。
気象庁地震予知情報課の土井恵治課長は「前兆すべりがとらえられなかったことは事実だが、『なかった』と証明されたわけではない。東海地震の予知体制が否定されたわけではなく、今後も見逃さないように観測を続けていく」と話している。(松尾一郎)
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http://www.kahoku.co.jp/news/2012/01/20120120t75001.htm
「ゆっくり滑り」発生 東大地震研、誘発の可能性まとめる
2012年01月20日金曜日
東日本大震災を引き起こした、マグニチュード(M)9.0の東北地方太平洋沖地震の発生前に、震源付近のプレート(岩板)境界で「ゆっくり滑り(スロースリップ)」といわれる現象が連続して起き、ひずみが震源に集中して本震が誘発された可能性があるとの研究結果を、東京大地震研究所の加藤愛太郎助教らがまとめた。20日付の米科学誌サイエンス電子版に掲載された。
大地震の前に小さめの「前震」が起こることがあるが、本震発生までの推移には不明な部分も多い。加藤さんは「地震予測の精度向上には直ちにはつながらないが、M8〜9級の地震で直前のスロースリップを観測で確かめたのは初めてではないか」としている。
加藤さんらは、東北地方太平洋沖地震の約1カ月前からの前震を分析。本震の震源北側の同じ領域で2月中〜下旬と、M7.3の最大前震が起きた3月9日から11日までの2度にわたり、本震の震源に近づくように震源が移動しながら前震が続いていたことが確かめられた。震源の移動速度は2月が1日2〜5キロで、3月は1日10キロと速くなっていた。
地震の特徴などから、前震はスロースリップに伴って起きていたことが判明。スロースリップは周辺でひずみがたまり、地震が起こりやすくなることが知られている。
加藤さんは、一連のスロースリップでM7.1の地震に相当するエネルギーが解放されたと推定。これにより震源にひずみが集中し地震を起こした可能性が高いと結論付けた。
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以上二つの報道の流れは「ゆっくりすべりを観測すれば地震の予知が可能になる」というコンセンサスが、いったん崩れたけれども、解釈し直したらコンセンサスは崩れなかった、これまでの研究手法に問題はなかった、メデタシメデタシという流れかと思います。しかし、理解し難い点がいくつかありますので、コメントしておきます。
ちなみに、石田理論では以前から「ゆっくり滑り」という現象を否定しています。([222]、[1134]、[1214]、[1245]、[1491]など参照)
GPS観測によって得られる情報は地球表皮の動きの情報であり、地下深部の骨にあたる部分の情報を与えるものではありません。表皮の情報から、地殻全体の動きを推定することには無理があると考えています。
さて、私が理解し難い点を述べておきます。
@ 「ゆっくり滑り」はプレートが潜り込むときに、アスペリティーという固着域以外の領域がズルズルと滑ることによって起きていると解説されているはずです。したがって、「ゆっくり」であろうが「早く」であろうが、滑る方向(潜り込む方向)は同じでなければ辻つまが合いません。今回判明したゆっくり滑りがプレートの潜り込みと90度もずれているのは、ありえない話であると思います。
A ゆっくり滑りが2月と3月に二回生じていたとされていますが、その判定は地震の発生する場所が時系列的に見て南下しているということから判断しているように見えます。
なぜそれで、ゆっくり滑りが起きたと言えるのか理解できません。
「ゆっくり滑り」とか「アスペリティー」とかの概念は既に一般人にその誤りが見透かされているのではないでしょうか。http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/poverty/1327030774/
地球物理学の世界にもすでに「クーン革命」が起きたのであって、「通常科学」である「プレートテクトニクス論」では「変革科学」の「地震爆発論」を理解することはできません。パラダイムシフトが起きていることに気付いて、新しい「通常科学」を構築していかなければならない時代に来ています。
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[43]通常科学と変革科学の違い・・・より
通常パラダイムと変革パラダイムは、何が重要で中心問題であるかについて認識が異なるため、新パラダイムは旧パラダイムを論破できない。その逆もまた同様だ。一般に新パラダイムが成功を収めるのは、より多くの現象を説明できる場合だ。競合する数あるパラダイムはそれぞれ異なった現象を説明する。しかし、そのうちの一つが他のパラダイムよりもより多くの現象を説明できるとわかると、科学者たちはそのパラダイムに魅力を感じるようになる。より多くの現象を説明できれば、科学の研究により役立つ。したがって、科学者たちはより多くの仕事を与えてくれるパラダイムを受け入れる。また長期的にみると、社会的重要性と経済性からみて、社会に利益のあるパラダイムのほうが多くの支持を受けやすい。
| ■ [1713] 東海地震は本当に切迫しているのか |
| Date: 2011-12-19 (Mon) |
9月25日に静岡で行なった講演会「東海地震は本当に切迫しているのか」を動画にしてyoutubeにアップしてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=cT5POrhpNeQ&feature=youtu.be
切迫しているという根拠はプレートテクトニクスが正しくて、断層が動くことが地震であるとする通説に基づいています。プレート理論が間違っているのなら、切迫論の根拠はなくなります。しかし、今回の東北大地震を見れば静岡で大地震が起きないと断言することもできないことは明らかでしょう。したがって、プレート論が正しいのか、私が提起している地震爆発論が正しいのか、それを自分の頭で考えて切迫しているかどうかを判断していただきたいと講演では訴えております。
会場では「切迫しているのか、そうではないのかをはっきりとさせてくれ」、という意見もありました。しかし、充分な観測網を構築できていませんので、答えを出すことができません。私は正しい地震学を見つけて、地震前兆をキャッチできる計測器を観測網として(地震計ではなく)敷設すれば、短期の予知ならば可能であると思っています。それは国家の仕事であると思っています。地震予知を民間人が出すことはできないのなら、国家機関が責任を持って挑戦するべきです。気象庁などの国の機関はあのように多数の地震計を設置するのではなく、前兆観測のための計器を開発し、全国に配置して観測網を設置していただきたいと思います。
| ■ [1712] 通説によるトルコの地震原因解説 |
| Date: 2011-10-27 (Thu) |
25日の産経新聞に今回のトルコ地震の解説がありました。またしても悲惨な被害が出ていますが、早く短期的地震予知の成功を期待したいものです。それには地震の発生原因を解明しなければなりませんが、相変わらずマスコミはプレート論者のステレオタイプの解説を紹介しています。しかしその内容は、疑問がいっぱいです。
「アラビアプレートに押され、ユーラシアプレートの内部にたまったエネルギーが開放された」とみている・・・、とあります。しかし、プレートが移動するのは「海嶺で誕生した熱いプレートが、海洋の下を移動する間に冷却され、そのために自重が重くなって、沈んでいく。」とされている能動的移動論から見てこの解説はおかしいのではないでしょうか。
@アラビアプレートが海洋プレートなら、どこで誕生し、どこで沈み込むのか、ほとんど陸上部分ですから、移動する理由が説明できません。
Aアラビアプレートが大陸プレートであって、移動しないのなら、どうしてユーラシアプレートを押すのでしょうか。押す力はどこから生まれるのでしょうか。
「プレートは正面から衝突し」・・・とありますが、「衝突」するにはプレートが移動していなければ衝突になりません。移動する原因または移動させる原因となる力は何なのでしょうか。
下の二つの図はこの付近の地形図とプレート境界を示したものです。
ウイキペディアによれば、
「プレートには、大陸プレートと海洋プレートがあり、海洋プレートは大陸プレートよりも強固で密度が高いため、2つがぶつかると海洋プレートは大陸プレートの下に沈んでいくことになる。また、地下のマグマの上昇によりプレートに亀裂ができ、連続してマグマが上昇し続けるとその後プレートが分断されて両側に分かれることになる。」
とありますが、アフリカプレート、南北のアメリカプレート、そしてユーラシアプレートなどが海洋プレートなのか、大陸プレートなのか、判定ができません。プレート論は矛盾だらけのまま、マンモスタンカーのごとく、進路を変えられないでいます。([1538],[1539],[1540]など参照)
二つの図を見比べると、日本でプレート論一色に近い状況にある理由がわかるような気がします。日本の研究者は太平洋プレートとナスカプレートという海洋部分だけで成り立っているプレートを注目し過ぎているのではないでしょうか。
太平洋のことだけに関心が注がれて、大西洋やインド洋に関心が薄いのでしょう。そのためプレート論に矛盾が存在することを気付けないでいるのではないかと疑ってしまいます。「太平洋でならうまく説明できる」ということに関心が集中し、それ以外の地域の「不都合な真実」をオーパーツ扱いしているような気がしてなりません。今に大西洋や南極大陸から、「想定外」の事実が発見されて、びっくりするのではないでしょうか。
なお、短期的地震予知(長期的地震予知は不可能かつ不必要)を成功させるためには地震発生のメカニズムを知る必要があります。そのために地震爆発論の解説を各地で行なっております。次回は30日(2時開演)仙台市青年文化センターで行いますが、地震爆発論に疑問のある方も参加して意見を聞かせてください。タウンミーティング方式でご意見を聞く時間を取りたいと思います。
また、運営経費を捻出するために資料も販売させていただきますので、新地震論の理解を深めるためにお求めいただければ幸甚です。講演の後半ではCCSの危険性も訴えていきますが、この運動を展開する意味からも引き続き資金援助(下記に振込をお願いします)をいただければ幸甚に存じます。
東京三菱UFJ銀行藤が丘支店
普通口座 3578478
名義 石田研究所 石田昭
| ■ [1711] 地震学会は通説理論への呪縛があったことを自己批判すべきである |
| Date: 2011-10-16 (Sun) |
静岡で開催された地震学会で巨大地震を想定できなかったのは「地震学の大きな敗北」であるという自己批判が相次いだと産経新聞が報道しています。
記事を読むと、「東北についてはデータ不足で、最大規模の推定にもっと慎重になればよかった」という松沢暢教授のコメントがあります。読み方によっては「東北域は東海域よりも観測網が十分でなくデータ不足である。もっともっと、観測網を密にして、研究費も投入して、慎重な体制を取るべきだった。」という反省論にも取れるでしょう。しかし、問題は地震学の基礎にある間違いを反省しなければ、砂漠に水を注入するような研究費の無駄遣いになることです。プレートテクトニクス理論にはたくさんの疑問があり破綻していることは明らかです。教科書にまで取り上げられているこの根本的な理論の間違いを見直さないといけないことには地震学者が気がついておられないような気がします。
「研究費の投入が少なかったことを反省する」というような論調で世論作りをしないでいただきたいと切にお願いします。
自己批判すべきは「通説理論」にこだわり過ぎたこと、通説への呪縛があったことを認識していただきたいと思います。
| ■ [1710] 研究者も報道人も謙虚に仕事をしよう |
| Date: 2011-10-08 (Sat) |
「海山が陸の下に潜る」・・・こんなおとぎ話のような話が通説地震学の世界では論文として通用し、なんら疑問符もなく新聞にも取り上げられるようで驚きます。
既に3年前のセミナー[1448]、[1490]、[1491]などで紹介したものですが、今回も産経新聞に報道されていました。
この記事にも「震源を中心とする半径約70kmの狭い領域が約50メートル滑ったと推定」とありますが、[1709]に紹介した音波探査の結果にはそのような痕跡は全く見られません。[1490]に述べた以下の質問には未だに誰も答えてくれていません。
質問: プレートというものが剛体であるのならば、なぜその上にある3000メートルの山が相手の剛体の下部に潜り込めるのでしょうか。山が引っかかって潜り込んだり、押し込めたりとても押し切れないはずですが、どのような力がそれを成し遂げるのでしょうか。
マスコミは何も考えないで、学会での発表をそのまま報道するだけですが、それによって受ける一般庶民の苦痛はどうしてくれるのでしょうか。[1707]に紹介したように、静岡講演では写真のご老人が「風呂にも安心して入れなかった。」「東海地震は遅くとも○○年までには確実に来ると報道されたはず。」と言って新聞を持参され、地震学者への不信感を露にされていました。
いい加減な研究姿勢を続けていると、今に庶民からのしっぺ返しが来ることでしょう。
研究者も報道人も庶民の苦痛を思い図って、謙虚な姿勢で仕事をしていただきたいものです。
| ■ [1709] 仙台講演会のお知らせとお願い |
| Date: 2011-10-08 (Sat) |
第四回目の講演会を10月30日に仙台市青年文化センターで行うことになりました。
タイトルは「東北大震災の真実」としておりますが、この大震災は自然地震とそれによって引き起こされた人為的地震との複合作用によって大きな被害を生じた可能性があります。そうした地震の真相をお話したいと思っています。多くの方に聞いていただきたく、働きかけていますが、ある方からはチラシにもあります「地震は、プレートの反発によって起こるのではなく、水素ガスの爆発によって起きる。」というフレーズを一枚の絵で説得的に伝えられないか、という意見がありました。そこで、次のような「プレート論の矛盾」という一枚を作ってみました。仙台講演会で多くの方に聴講していただきたいので、知り合いにチラシと絵を送って拡散していただければと思っています。よろしくお願いします。
| ■ [1708] 富士山麓での発光現象 |
| Date: 2011-10-03 (Mon) |
9月29日6時半から22時半の間に山中湖東端に設置してある富士山ライブカメラが発光現象を捉えていたという報告をT氏から受けました。このカメラはグリーンヒルズニューみなみに設置してあるものです。http://www.new-minami.co.jp/livecamera_past.php
富士山の麓付近で明瞭な発光現象があることは分かるのですが、場所の特定は無理のようです。
調べてみるともっと湖面に近い場所にもライブカメラが設置してありました。山中湖村観光課公式サイト「絶景くん」というものです。http://www.vill.yamanakako.yamanashi.jp/zekkei/
こちらのカメラは過去一年間の記録も残っており、調べると今年の1月から3月までは明瞭な発光現象は起きていません。しかし4月から9月の間は月に5日、8日、14日、15日、10日、12日と発光が見られる日数が増えております。また発光場所が以下の写真のようにかなり明確に特定できる場合もあります。一例として9月9日の現象を紹介しますが、この時は対岸の鷹丸尾という溶岩台地付近であることがわかります。立木が明瞭に写っているケースを選びました。日によってはもっと南の須走付近で発光することもあり、河口湖寄りで発光することもあります。
さて、この発光現象のメカニズムに関しては地震発生のメカニズムと同じで、熱解離したプラズマ状態の解離ガスが高速度で噴出する時の発光ではないかと考えています。地震の場合にはマグマ溜りなどの密閉空間内で解離ガスの爆縮(Implosion)が引き金になって起きる容器破壊という爆発(Explosion)現象下で高速移動するのですが、この場合は爆縮も爆発も起きないで、高圧のプラズマ状解離ガスが狭い空間を高速移動して発光しているのではないかと思います。したがって解離ガスが発生していることは確かですから、地震に伴う現象とも考えられますが、この場合のように現象が生じても爆発しない場合もあるわけですから、発光現象は地震の前兆であるとして「前兆」という言葉にこだわると混乱すると思います。富士山の地下内部でマグマの上昇、温度の上昇によって、変化が起きていることは疑えないことでしょう。
解離ガスがプラズマであり、解離ガスを詰めた容器が爆発すると発光現象が起きることは次の動画からわかります。解離ガスを利用した水暖房機の安全装置を取り外して、いたずらでロケット遊びをしているアメリカの番組から借用したものですが、容器破壊の瞬間に発光していることが観察できます。画像をクリックしてください、動画が流れます。
東北大震災では仙台でも発光現象があったようです。変電所のスパークではという観測もあるようですが、スパークにしては長時間光っていますし、発光場所の範囲は変電所敷地を超えているようですから、スパークだけでは説明できないようです。
http://www.youtube.com/watch?v=Zmqf4jbpge4
発光点が変電所の敷地を超えていることを検証した動画がありました。後半のUFOとの関連は説得性がありません。
http://www.youtube.com/watch?v=irGAeN2I7Y4&feature=related
UFOが移動して発光しているわけではありません。地下におけるプラズマ状解離ガスの発光する場所が次々に変化しているだけです。
ぺルー地震のあとに見られた余震の前兆、または爆発に至らなかったケースかもしれませんが大地震後に観測された発光現象を[1295]、[1296]で紹介しましたので参照してください。
| ■ [1707] 静岡講演会報告 |
| Date: 2011-09-28 (Wed) |
9月25日の静岡での講演会は60名ほどの参加者でしたが、熱心な質疑があって実り多いミーティングとなりました。ただ、長岡市やいわき市での講演会とは少し雰囲気が違っていました。質疑応答の中で、静岡県民がこの35年間、如何にビクビクとした生活を送ってこられたかを知らされました。年配の方は「風呂にも安心して入れなかった。」「東海地震は遅くとも○○年までには確実に来ると報道されたはず。」と言って新聞を持参され、地震学者への不信感を露にされていました。その方は地震が爆発ならば、「押し円錐」にはならない、爆発ならば全方位が「押し」になるはずだと講義中にも質問されました。時間がなくて十分に説明できませんでしたので、ここで地震発生のメカニズムを詳しく説明したいと思います。[1650]の説明は少しわかり難いので最初の図面(マグマ溜りが高圧になる部分)を少し修正しました。
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@ まず最初に、マグマ溜り、または地殻内部の空隙などが熱解離した解離ガスの蓄積により高圧状態になります。この間に地震の前兆現象が地上で観測されます。
2H2O+熱→2H2+O2 という吸熱反応で、体積は増加します。右側が解離ガスを表しています。
A 次の段階では、解離ガスの一部が着火して爆縮(Implosion)が生じます。
2H2+O2→2H2O+熱 という発熱反応で、体積は縮小します。
B ここで、これまで高圧に耐えてきたマグマ溜りや空隙の弱い部分、つまりマグマの流路の部分が爆縮によって破壊される(マグマが移動する)ために、容器破壊型爆発(平衡破綻型爆発)が発生し、爆発(Explosion)が発生します。
以上が地震の正体であると見ていますが、この全体を指して「解離ガスの爆発現象」と称しています。マグマ流路の配置によって、爆発(Explosion)の方向が決まりますので、マグマの流路が垂直であれば、直下型地震となり、水平方向ならば直下型にはならず、地盤が沈下する地震となります。マグマ溜りの形状によっては次図のような“引き円錐”になる可能性もあリます。
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また質疑では「東海地震は本当に切迫しているのかどうか?」という切実な質問がありました。それに関しても会場では説明し切れませんでしたので、ここで結論を述べておきます。
@ 切迫説には明確な理論的根拠がない。プレート論をベースにするこれまでの発生時期に関する諸説は全て外れてきた。この35年間、静岡県民は不安感に苛まれてきており、地震学者に対する不満の声が満ちている。地震学を研究する学者は猛省を忘れてはならない。
A しかし、切迫していないという証拠もないことは今回の東北大震災を見てもわかる。
B ところが、地震爆発説で考えれば、電磁気的手法による地震の短期予知は将来十分に成功する可能性がある。一方長期予測は不安感を増幅させるだけであり、全く意味がなく、地震発生確率グラフは破棄するべきである。
C 石田地震科学研究所としては、社会に安心感を醸成するために、ANS観測網を完成させたい。原理的には完成しているが、長期にわたる「ボランティア観測・報告」には無理がある。ANS(安心ネットワークシステム)観測網は国家機関で取り組むことを希望する。
以上です。当日ご参加くださり、終了後もロビーで熱心に意見交換をしていただきました参加者の皆様に感謝申し上げます。
| ■ [1706] 震災前日に激しい海鳴り・キジの鳴き声 |
| Date: 2011-09-23 (Fri) |
東日本大震災の前日に気仙沼市で、激しい海鳴りが聞こえたという報道がありました。河北新報ニュースから紹介します。
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震災前日に激しい海鳴り・キジの鳴き声 気仙沼の畠山さん
畠山美恵子さん
東日本大震災前日の3月10日、宮城県気仙沼市波路上地区の住民が、激しい海鳴りとキジの鳴き声を2回ずつ聞いていた。地区では経験的に海鳴りの後にキジが鳴くのは地震の予兆とされていた。
海鳴りとキジの鳴き声を聞いたというのは、岩井崎に近い同地区に住んでいた無職畠山美恵子さん(69)。3月10日午前7時半ごろに「ゴーッ」という海鳴りを聞き、続いてキジが鳴くのを聞いた。同日午前10時半ごろにも、同様に海鳴りとキジの声を聞いたという。
自身の経験からも、畠山さんは「海鳴りの後には地震が来る」と考えて身構えていたが、この日は地震は起きなかった。
畠山さんは「海鳴りは2回ともすごい音で、近所でも話題になった。海鳴りの後に地震がなかったので『こんなことは初めて』と不思議に思った」と振り返る。震災当日の11日は「海鳴りもキジの鳴き声も全くなかった」と話している。
2011年09月01日木曜日
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畠山さんは経験上「海鳴りの後には地震が来る」と思われていたようですが、当日でなく翌日に地震が起こりました。地震直前の海鳴りはなかったようです。東南海地震を体験した尾鷲の人の話では、当日は午前中からゴロゴロという怪音が聞こえ、昼過ぎになって大きな地震が起きた、と語っています。今回の海鳴り現象も、東南海地震前の怪音と同じように小規模の解離ガス爆発が起きたもので、有感の地震には至らなかったのだろうと思われます。初期微動と怪音(骨導音)は同じ縦波であり同時に到達するので、震源の近くにいる人は大きな地震の場合揺れに気を取られて怪音に気付くことはないのかもしれません。(参考:[1231])
「ゴーッ」という音は沖合の海底における爆発が地盤を伝わって、つまり骨導音として伝播したものが、気導音に変換されて聞こえたものだと推定されます。その音は多分アリューシャン沖の船舶から下ろした水中マイクが拾った次のような音に似ていただろうと推定されます。
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PS:[1619]で紹介した「東海地方で聞こえた謎の爆発音」の結論を再掲します。
結論として、石田仮説では、
@:揺れをまったく感じないのに、爆発音が感知される場合は、(隕石による火球のほかにも)ごく浅い場所で起きる(地震と言えないほどの)小さな爆発が原因である場合もある。
2003年、2010年の謎の爆発音はこれが原因であったと思われる。つまりアメリカで知られているセネカガンである。
A:地震の揺れ(S波)を感じる前に「ゴォー」という轟音が聞こえるのは、地震計には感知しない初期微動の中に「骨導音」としての爆発音が含まれるために、それが反射・屈折を繰り返して騒音のような轟音として伝播してくるのである。これが地表に到達してから、空気を振動させて気導音として人間の耳に達したのであろう。
と言うことになります。
| ■ [1705] 地震学の刷新を |
| Date: 2011-09-20 (Tue) |
地震の原因(爆発)と結果(断層)が逆転して解釈されるきっかけになったのが、「押し円錐」に該当しないデータが見つかったことであることを[1333]、[1456]、[1653]などで紹介しました。しかし、「地震学者と地質学者の対話」が開かれた1979年(石橋提言の3年後)においても地質学者から「断層は地震の原因ではなくて地震の結果だというような考えはできないのですか.」という質問が出されています。直感を大切にする人にはこの因果逆転の通説は奇異に映ったのでしょう。小川琢治(湯川秀樹の父親)石本巳四雄等の優れた研究が埋もれていったことは日本地震学会にとって痛恨の出来事でありました。星野先生と藤井先生のやりとりを紹介します。
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星野 地殻変動は地震の結果だと考えることはできませんか.たとえば関東地震の時にlmも海岸線が変化したというようなことが,地震の結果ではなく・・・地震の原因ではなくて地震の結果だというような考えはできないのですか.
藤井 震源域の地表では必ず大きな地殻変動があります.地震の時の地殻変動は震源域で起った本質的な事件を伝えているわけです.単なる結果ではない.
星野 小川(琢治)先生という京都大学の地質教室を作った方が,『地質現象の新解釈』という本の中で,いろいろ書かれていますが,あの中では少なくともそういった地変というようなものは地震の結果だというような立場で考られておりますね.
藤井 そうですね.戦前は非常にそういう考え方もあって,地震研究所の二代目の所長さんの石本さんなんかも,“岩漿貫入説”ということも言われたそうです.ところが,この説は,戦前すでにそれに都合の悪いデーターが出て来ちやったんですね,戦前すでにゆき詰っちやったわけです.
星野 どうもありがとうございました.
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解離ガスが貯留されるマグマ溜まりの形状によっては「押し円錐理論」とも、「引き円錐理論」ともなり得ることを理解すれば、小川・石本両先生の偉業の見直しはそれほどの抵抗もなく受け入れられると思います。これは地震学のルネッサンスですし、学会トップの独断専行を止めさせるのは地震学のジャスミン革命であります。
| ■ [1704] ガイヤの意識を意識して生きる科学的態度 |
| Date: 2011-09-19 (Mon) |
富士山、駿河湾周辺で“磁気異常”が発生。東海地震の前兆か?(週プレNEWS) http://news.livedoor.com/article/detail/5810561/
というニュースがあって、気にされている方から、石田研究所としての見解を問われました。会員専用掲示板でのやりとりを紹介しておきます。
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> 石田先生の見解は如何でしょうか。
確かに、地震の前兆現象であるといえますが、[1676](http://www.ailab7.com/log/eqlog1671-1690.html)にも述べたように、前兆が現れても、爆発(地震の発生)しないで終わるケースもあると考えられますので、前兆という言葉にとらわれると、発生しなかったから「前兆はウソだ!」ということになって混乱します。
[1676]の結論を再掲すれば、「地震の前兆の可能性が高いですが、前兆の段階で終息する場合もあるので、地下水の変化や、水素濃度の上昇、といった他の地震付随現象に関する科学的な計測とつき合わせて総合的に判断する必要があります。」ということになるでしょう。
> 私の記憶によれば、「磁気異常は地震の発生前には正常に戻る」というような話だったと記憶していますが、やはり、注視しておく必要はあるのでしょうか。
これまでの例では正常に戻ってから数日して発震(地震爆発)というのが普通です。しかし、このところの世界的な火山噴火、地震の多発現象を考えると、今までとは違うことが起きていることも考えられます。その一つが[1695](http://www.ailab7.com/log/eqlog1691-1710.html)で紹介したフォトンベルトに地球が進入しているという観点です。2012年が最大の影響が出る年と言われていますが、地球が電子レンジの中に突入するのと同じことですから、結合水を含んでいる地球内部のマントルは温度上昇によって解離ガスを多く発生することが考えられます。それが原因で火山噴火、地震多発の傾向にあるという見方が可能です。
富士山や駿河湾でも磁気の異常が見られるので、注視しておく必要が当然あると思いますが、恐怖しすぎるのも考えものですね。[1637]天罰の科学的意味(http://www.ailab7.com/log/eqlog1631-1650.html)で紹介したガイヤ意識が存在するとすれば、人間社会のあり方、特に政治のリーダーに反省が求められているのかもしれません。そうならば、人間としての在り方を正す何らかの行動を起こすことが求められるのでしょうね
>なるほど、富士山は三百年周期で活動しているので、そろそろ噴火してもおかしくない時期なんですよね。
http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/ste-www1/naze/chijiki/chijiki.pdfここの57ページにありましたが、噴火の前兆現象でもあるようなので、そっちの可能性の方が高いのかも知れませんね。
素早いご回答、ありがとうございました。
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以上がその内容です。別の方からも同じ件に関して質問を受けましたが、「 一応は、前兆ということなんですね・・。だ けど、地震が発生するかどうかは、神のみぞ知る・・ってことですか。」・・・と問われましたので、以下のように答えました。
「病原菌に感染しているけど、発症するかしないかは、心の健康状態にも左右されるってところでしょうかねぇ・・。地震に付随する前兆現象として、解離層が乱されて不安定になっていることを示しているのは確かだけれど、爆発するかどうかは別の要素が絡んで来る、その一つが生き物としての地球の意識・・・ガイヤの意識・・・・ではないかということです。」・・・とお答えしました。
ガイヤの意識を意識して地上生活を送る・・・というのもこれからは科学的な態度として評価される時代が来るように思います。
| ■ [1703] 大震法の非科学性 |
| Date: 2011-09-19 (Mon) |
大震法は世界のどこにも見られない仮想的地震に対処する法律です。その成立にいかがわしさを感じていますが、同じ意見が日経サイエンス2007年3月号の“いまどき科学世評”に載っていたそうです。http://cuttlefish.at.webry.info/200702/article_3.htmlより転載させていただきます。
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【日経サイエンス2007年3月号 塩谷喜雄 いまどき科学世評 大震法の非科学】
事大主義とご都合主義が支配する学会は、科学的に事実を直視して検証することなく、地震予知という幻想を社会にまき散らした。まるで、安定した研究予算と引き換えにするように、行政権力に自らの権威を委ね、その傘下に下ったように見える。(中略)
時間と場所と規模を特定して、発生の2〜3日前に察知するのを直前予知というが、そんな離れ業が可能な科学的根拠は、当時(注:大規模地震対策特別措置法(大震法)が成立した30年前)は皆無だった。(中略)
今、直前予知を語ると、サイエンスではなく、おまじないや占いの類とみなされるのが、世界の地球科学者の常識だ。
日本の測地審議会も、直前予知は困難という結論を示している。それなのに、学者が集まる判定会議で直前予知をして、それを受けて内閣総理大臣が警戒宣言を発し、行政の命令で避難や工場の操業停止が粛々と行われる、などという安手のテレビドラマみたいな筋書きの大震法が未だに東海地震対策の柱なのだ。(中略)
最近の研究で「プレスリップ」とやらがようやく補足できるかもしれないというのなら、30年前には予知に何の科学的根拠もなかったことを自ら告白しているようなものではないか。(中略)
大震法が、科学的根拠が乏しいまま依然として存在しているのは、それが「有事立法」の先達だからではないだろうか。震災を理由に公然と有事対応のテストをする。そんな権力機関の思惑にまんまとはまったのが、研究費の確保と研究システムの充実に血眼だった地震学界だったのかもしれない。
科学や研究をすぐに役に立つ打ち出の小づちのごとく扱う日本の社会。その悪しき風潮の象徴が、大震法にまつわる学界と行政の絡み合いだろう。(以下略)
| ■ [1702] 地震学の世界にもジャスミン革命を |
| Date: 2011-09-19 (Mon) |
9月25日に静岡市の市民文化会館にて「東海地震は、本当に切迫しているのか?」という講演会を開催しますので、参考のために切迫説のきっかけとなった石橋克彦氏関連の記事を探して読んでみました。「地震予知30年の功罪(上)(下)」という記事が2007年にありましたので紹介します。
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(上):http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=bEkyO50UcKcJ&p=%E4%B8%AD%E6%B3%89%E6%AD%A6+%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E5%9C%B0%E9%9C%87&u=www.tohkaishimpo.com%2Fscripts%2Fcolumn2.cgi%3Fpflg%3D1%26page%3D67%26snen%3D2000%26smon%3D01%26sday%3D01%26enen%3D2009%26emon%3D12%26eday%3D31%26fname%3D%26ftitle%3D
(下):http://www.tohkaishimpo.com/scripts/column2.cgi?pflg=1&page=97&snen=2000&smon=01&sday=01&enen=2010&emon=12&eday=31&fname=&ftitle=
地震予知30年の功罪(下)より転載
☆★☆★2007年11月30日付
静岡県駿河湾域における巨大地震の切迫した発生を予測するという、衝撃的な研究発表がなされたのが昭和五十一年(1976)。三十代の若手研究者によるこの発表には「伏線があった」と見る人もある。
発表者の名から“石橋説”、あるいは学術的根拠の乏しさから“石橋予言”とも皮肉られたこの説に先立つ五年前から、気鋭の若手による研究が注目を集めていた。一つは、東大地震研究所の島崎邦彦助手による「関東大地震六十九年周期説は誤り」であり、東大理学部地球物理学科の水谷仁助手らによる「直下型地震予知の新理論」発表もある。
島崎助手は、当時権威とされていた学説に真っ向反論。「全く不規則なデータを解析しても何らかの周期が出る確率が37%ある。六十九年周期説はその解析手続きを飛ばしており、関東大地震発生は偶発的なもの」と、大正十二年に関東大震災を起こした類の地震の周期説を否定した。
水谷助手らはまた、地下水が震動すると電磁的影響を受け、結果発生するのが地震による発光現象と指摘。直下型地震では地下水との関係が大きいことから、磁場観測による地震予知の可能性や、「人工的に電場をかけて小さな地震を発生させ、大きな地震を防ぐことも可能」との新説を展開した。
当紙に、これらの資料を寄せた群馬県太田市の中泉武さんは「石橋説は、島崎氏らに刺激されて功名心に走り、駿河湾巨大地震を打ち上げたのではないか」との見方を取る。それはともかく、駿河湾巨大地震の発生予測は各方面に大きな反響を呼んだ。
国会でも真偽が問われることとなったが、衆参両院の委員会に招かれた東大理学部教授や地震予知連絡会の会長らは、ニュアンスの差こそあれ大地震発生の恐れを肯定した。
これに対し、別の専門家らがその切迫性を疑問視。「統計的手法では、駿河湾大地震は当分可能性がない」「地質学的立場でも緊急性は認められない」「御前崎で正確な計測を行った結果、石橋説の根拠となる地表のゆがみは微少」などとする見解が相次いだ。
しかし、石橋説が出てきた東大の教授や地震予知連絡会トップが巨大地震発生の可能性を否定しなかったことから、政府は東西交通の大動脈が通る東海地域の大地震に備え、本格的な観測・防災体制整備に着手することとなった。
それでも研究者の間からは、純粋に学術的立場で「安政とその後の地震で駿河湾深くまで地殻破壊がなされ、割れ残りは疑問」「石橋説の背景となった地殻のひずみ量は、明治時代の測量ミスデータを用いた。駿河湾海域は来世紀まで持ちこたえる。(注1)」など、石橋説の修正を求める見解が続いた。
もちろん石橋説を擁護する人もあったが、それから三十年。駿河湾大地震も東海大地震も発生しなかった。一つの節目を迎え、現在は大学教授となっている当人に地元紙が取材したところ、「三十年たって、現実にまだ起こっていないのだから、割れ残りという解釈は間違っていたと言われても仕方ない」と、当時の切迫性に間違いを認めた。(注2)
加えて、自説を発表した時「はっきりと、社会を動かそうと思っていた」ことは明確に認めた。その意図は“地震防災への警鐘”を強調したものだが、人によっては「同年代研究者への功名心」「研究分野への予算獲得の下心では」との受け止め方もある。
ともかく学説としては未熟な研究発表が転換点となり、地震予知研究や地震防災対策、法整備が推進。今秋十月には緊急地震速報も出されるようになったが、石橋説の功罪はどう考えればよいのだろう。東海地域より、もっと切迫した地域の防災体制こそ急ぐべきだったのか、それとも石橋説があったからこそ地震防災に国が本腰を入れ始めたと評価すべきか。
学者の功名心に踊らされるのは避けたいが、三陸沿岸は津波常襲地。向こう三十年以内に大規模な地震と津波が発生する確率は99%とされる。この予測は多くの研究者の一致した見解だけに、「大地震が明日、いやきょう起きるかも」という防災の心はしっかりと持っていたい。(谷)
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注1:どのようなミスがあったのかは、「「地震」地震学者と地質学者との対話」のなか(p.305)で、藤井陽一郎先生が次のように解説しています。この対話研究集会は石橋説発表の3年後、1979年12月17日から三日間小田原で開かれたものです。対話の雰囲気を示すために、そのまま紹介しますが、読む限りでは「石橋君(当時助手)の勇み足かぁ・・・」ぐらいの受け取り方ではないでしょうか。
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東海大地震はいつ起きるのか
星野 ちょっと話が別になりますが,最後に確めておきたいんです.それはきのうの藤井さんのお話にあった, 「明日来る」あるいは「来るかも知れない」という東海大地震あるいは駿河湾地震というものが,もう少し先になるのではないかという点です.そこをひとつ聞いておかないと清水へ帰れませんので.(笑い)ひとつ……
大森 私からもお願いしようと思っていたのです.それをひとつ藤井さんから.
藤井 今まで地震予知連絡会に出した国土地理院が作った歪みの絵ですね.それが何通りもあるんですけれども,明治と1973年,その間の歪みの蓄積の計算をした図が出たことがあるんです.その時に使った明治のほうの測量の結果ですね.まことに不幸なことなんですけれども,よりによって陸地測量部が昔,結果を整理したその中にミスがあったんです.しかもそれが駿河湾の歪みを計算するのに非常に重要な関係を持っている点の,これは恐らく滅多にはないようなミスだと思うのですが,そういうミスが駿河湾のところにあったんです.それで,長い間それに気がつかなくて,すでにその点を使って別の計算をしたわけなんです.その時,どうも結果がおかしいと思って,だんだん遡って元を調べて分かったことなのです.それは測量をする時に,標石のま上に機械を持って行ければ一番良いんですけれども,木が繁っているとか,向こうがうまく見えないとか,そういったことで機械をちょっと横っちょに置いて観測することがあるのです.その時には横っちょに置いた分だけの補正をしなければいけないんですね.それはしてあるんですけれども,不幸なことに符号を間違えたんです.補正の符号を間違えたことに全然気がつかなかったわけではなくて,地図を作るのに基になっている計算のほうはちゃんと直してあります.それで途中の計算を一部直さなかったのですね.間違いに気がついたのだけれども間違いを直さなかったのです.それをコンピューターに入れる時にその間違いを直していないほうのが整理がよくて使うのに便利なものだから,どうも人間というのは少しでも手の抜けるところがあったら抜きたくなるわけなんで,この中間整理のものを使ったわけなんですね.
それで,結果はかなり違って来たのです.それで今おっしゃったように,結局,歪みの蓄積が少ないほうの計算結果になり,つまり限界歪みに達するには大分先になるというそういう計算の結果になるわけです.
大森 どうもありがとうございました.(笑い)今のことは今回のシンポジウムの大変な収穫だと思います.
まだいろいろなご意見があると思いますがーーー
杉山 この度は予知についてはあまりやらないというようなつもりでやって来たんですけれども,藤井さんには,かえって土産をいただいたような形でございます.
星野さんが帰れないなんていうのはちょっと言い過ぎなんでして,それがなくても帰れるんです.しかし非常に良いお土産をいただいたというようにぼくは喜んでおります.
藤井 正しいほうの計算結果はいずれ地震予知連絡会議のほうへ出ると思います.私は自分で計算したから,今度の本にはその図を載せますが,そんなことは細かくは書きませんけれどね.
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注2:間違いを認めた・・・という石橋氏の談話は静岡新聞の取材に答えたもので、セミナー[1168]に紹介してあります。それに対して「そんなことは言っていない、誤報だ」と石橋氏はご自分のブログで抗議しておられます。しかし、そのブログのなかで、「その後30年間東海地震が起こらなかった現在では、・・・1976年時点での切迫度の解釈が、結果的に間違っていたことは明白です。この点を私は認めますが、むしろ、認めるまでもないことです。」と述べて、切迫性を強調したのは間違いであったことは認めておられます。しかしブログでの全体主張になると「警告が間違っていなかった」という強弁・詭弁に近い表現もあり、とても解りにくい感じがします。
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さて、「地震予知30年の功罪(下)」にある記事ですが、石橋氏の上司である東大の教授陣や地震予知連絡会トップが巨大地震発生の可能性を否定しなかった、・・・ニュアンスの差こそあれ大地震発生の恐れを衆参両院での委員会で肯定した・・・ことから、大震法(大規模地震対策特別措置法)の成立へと向ったことは明らかです。なぜ教授陣は助手の発表を認可したのでしょうか、民主的な研究組織だから研究者の自由な研究と発表の姿勢を許したのでしょうか。気象庁の観測体制を支配してしまうくらいの力があった存在であるのに不思議です。
うがった見方をすれば、高木式地震予知装置による気象庁の観測体制構築の流れを阻止してしまった教授陣(同一人かどうかは知りませんが)と同じ高額な研究費獲得という利権追求体質が教授陣にあった故に、助手の未熟な研究発表を、功名心から発した行為を黙認したのではないか・・・と考えてしまいます。(参考:セミナー[1191]〜[1193]など)
とすれば、日本の地震研究はトップの座に座り続ける俗人たちが進歩発展を妨害していると言わざるを得ません。少なくとも「地震学者と地質学者との対話」にあるような研究者たちの対話には「大震法」の必要性などは感じられないのであります。地震学の世界にもジャスミン革命が必要なのではないでしょうか。[1193]に登場する当時の地震学会トップの姿は、リビアのカダフィー大佐の姿とダブって私の目には見えてきます。
| ■ [1701] 無駄な委員会は廃止したらどうか |
| Date: 2011-09-14 (Wed) |
今回の東北地震による影響が内陸部の岐阜県にまで及び、阿寺断層での地震発生確率が増加したと政府の地震調査委員会(阿倍勝征委員長)から発表されたという報道が産経新聞(9月10日付)にありました。
この地震確率図が無意味であることは以前から述べており、このセミナーでも東大のゲラー教授の指摘を紹介してきました。(参考:[1652]など)
ゲラー教授の指摘にもありますが、最近の1979年以降で、10人以上の死者が出た地震は図に見るように、地震確率が低い地域ばかりで起きています。
これは地震発生確率の基礎にある考え方に問題があること、つまりプレートテクトニクスに基づく検討に問題が存在することを意味しています。であるにもかかわらず依然として同じ概念をベースにして阿寺断層付近の地震確率が上がったと発表しても、どれほどの意味があるのでしょうか。政府関係者以外でこの報告を信じて行動を起こす人はいないのではないでしょうか。脱プレートテクトニクス運動を受容しないのならば地震関連の行政を混乱させるばかりです。“改革”されない無駄な委員会は廃止したらどうかと提案します。
| ■ [1700] 脱プレートテクトニクス運動と地震学ルネッサンス運動の勧め |
| Date: 2011-09-14 (Wed) |
13日の産経新聞に東大名誉教授の阿部勝征先生が「潜んでいたM9 過信で見抜けず」という反省的談話を述べておられます。
その中で、「海洋プレート(岩板)は年代が若いほど軽いため“浮力”が働き、(陸の下に沈み込む際に)陸側プレートと接触する力が増え、M9級をおこす。」・・・という表現があります。しかし、海洋プレートが移動するのは「能動的移動論」といって冷却して密度が高くなった岩板が自重によって沈下を開始し(なぜ海洋の途中で沈下しないのか、なぜ海洋の端っこで沈下を開始するのか説明がありませんが・・)、さらにテーブルの下方から自重による下向きの引っ張り力が生じるような仕組みのために、テーブルクロスがずり落ちる力で海洋プレートが移動する、という仮説が現在では採用されています(なぜプレートがそのような引っ張り力に破断せずに耐えられるのか、説明がありませんが・・・)。とすれば、沈下するほどの重さになった岩板が今度は浮力を生じて上側(陸側)の板を押し付ける・・・という解釈には明らかに矛盾が存在します。子供だって「沈下する物体が、上の物体を押し付けるなんてことはありえないよ・・・。それは沈下じゃなくて浮上しているんでしょ?」と反論するでしょう。それよりももっと基礎的な問題として、プレートという固体力学の問題に浮力という静水力学の概念を適用することに矛盾を感じられないのでしょうか。水理学を専攻していた私には地震学者の推論には理解できないものがあります。
また、「太平洋プレートは一億年以上前に冷却・固化した古い岩板であるから、超巨大地震を起こすパワーはないと思っていた」・・・と述べておられますが、スマトラ沖地震が発生したときには気付かれなかったのでしょうか。スマトラでも、インド洋の海底プレートが移動の旅路を終わってユーラシアプレートの下に潜っていると解釈されていると思うのですが、なぜ今回まで“過信”が続いたのでしょうか、これも不思議に思います。
そして、「今までは荒唐無稽と思われていたことも視野に入れる必要が出てきた。」とありますが、要するに通説の現代地震学は何も分かっていないと白状しておられるように感じます。昭和初期にあった石本博士らの「マグマ貫入理論」「押し円錐理論」が現在大学で教える地震学講義の中では死語となっているように漏れ聞いております。この辺で「脱プレートテクトニクス運動」を展開し、地震学のルネッサンス運動(昭和初期の理論復興運動)を企図するほうが、地震学の健全な発展に繋がると思うのですが、如何でしょうか。
PS:西日本でもM9地震が潜んでいる・・・とありますが、西日本に潜り込んでいることになっているフィリピン海プレートは、小さなもので、かつ誕生する場所がないという幽霊みたいな存在です。足のない幽霊と言われますが、しっぽはあるのでしょうか、つかめるのでしょうか。その正体は「枯れ尾花」なのではないでしょうか。
| ■ [1699] 地震学を混乱させるのは止めて欲しい |
| Date: 2011-09-12 (Mon) |
地震の周期的活動には通常のサイクル(数十年)とスーパーサイクル(700年程度)という長周期の繰り返しがあるという説を東大地震研究所の教授が提唱しているそうです。産経新聞(9月11日付朝刊)に載っていました。
産経新聞9月11日朝刊より
記事の中身には地震爆発説では全く受け入れられない論点がありますので、気付いた点を地震爆発理論からの見解として述べておきます。
@[1678]にも解説したように、弾性歪が蓄積されるということはありません。蓄積されるのなら、応力も蓄積されることになりますが、力学的には意味不明です。歪が「貯蓄」されて「満期」になると地震になる・・・などという初学者を混乱させるような学説を披露することはやめていただきたいと思います。
A牡鹿半島沖の震源は、最初の爆発点であって、3分程度の間に3〜4回の爆発が震源域と言われている領域内で起きている。断層は爆発の結果として出来る傷痕である。
B牡鹿半島沖の震源付近でJAMSTECが調査した結果では、プレートが潜り込んでいるような形跡は音響探測の記録に現れていない。
C牡鹿半島沖付近の海底状況は陸域に震源がある場合の大地震と大差はない。地割れ、崩落なども同じ程度発生している。
D深発地震面(和達・ベニオフゾーン)をプレートの潜り込み現象と関連させる解釈がなされているが、爆発説では溶融マントルが地球内部へ対流として流れている姿と見ている。
Eフィリピン海プレートには該当する深発地震面は存在しない。低角度で潜り込んでいるから、摩擦面積が大きく、莫大な歪エネルギーを生み出すと解釈されていますが、確たる証拠は全く存在しない。(注参照)
Fまた、マリアナ海付近では深発地震面は垂直になっていて、これが太平洋プレートとはとても思えない。水平移動から、垂直移動へと移行する“剛体”というのは架空の存在でしかない。
なお、地震現象と周期性に関しては既にこのセミナーの[263]地震周期説という妄説、ならびに[974]〜[976]、[1042]など各所で論じていますので参考にしてください。
プレートテクトニクス理論から脱却しないと、地震の本当の姿は見えてこないはずで、地震現象をますます難解なものに仕立て上げるだけのように感じます。以前にも[1670]で、ダイナミックオーバーシュート(動的過剰すべり)という東大准教授の発表を紹介しましたが、私は地震学を混乱させるだけのように思っています。
注
「駿河トラフや南海トラフは、フィリピン海プレートが陸のプレートに潜り込む角度≠ェほぼ水平から20度程度であり、その低角度ゆえプレート同士の摩擦面積が大きく、(南北方向に)100kmくらいの幅になります。それが莫大な歪みのエネルギーを生み出すのです」(名古屋大学・鷺谷氏 http://gendai.ismedia.jp/articles/print/2354)
| ■ [1698] 電磁気学的手法による地震予知成功の報道 |
| Date: 2011-09-06 (Tue) |
地震の予知を成功させている企業の話題がありました。
今度はいつですか「次々に当てる」地震解析業者に聞くというタイトルで現代ビジネス(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/18120)に載っていました。地震予知の情報を配信しているのは地震予測システム「地震解析ラボ」を運営する「インフォメーションシステムズ」社(東京都港区)で、所長の早川正士電気通信大学名誉教授は以前から電磁気的手法による地震予知を研究してこられた方です。抜粋して紹介します。
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今度はいつですか「次々に当てる」地震解析業者に聞く
7.25福島沖地震 8.1駿河湾地震 8.19福島沖地震(いずれも震度5弱)をズバリ的中
同社は8月11日にこんな地震予測情報を会員に配信している。
〈2011年8月17日を中心とした14日〜21日の間に、東北地方に少なからず被害が発生する地震が(発生すると)予測される。内陸部が震源の場合はマグニチュード5.5以上、海域が震源の場合はマグニチュード6.0以上。震源の深さは30km未満〉
実際に19日に気象庁が発表した地震の詳細は、(以下のようで、)予測と寸分違わぬこんなものだった。
「震源の深さは約20km、地震の規模を示すマグニチュードは6.8と推定される」
それにしてもどうしてこんなに当たるのか。それには地震解析ラボで所長を務める電気通信大学名誉教授(電磁理工学専門)の早川正士氏の功績が大きい。
ラボでは早川氏が開発した「地震計測システム」を用いて、およそ1週間から2週間後に起こる地震を事前に解析、予測情報として提供しているからだ。
■ 場所、時期、大きさを当てる
境界線の高さを電波で観測。「下がる」=「地震の前兆」となる。
では「地震計測システム」の仕組みはどんなものなのか。早川氏が明かす。
「単純なことです。地震の前には必ず前兆現象が起こるから、これを捉えているだけです。我々が『前兆』として使っているのが電離層の乱れ。地震が発生する1ヵ月から数週間前に大気圏と面する電離層が何らかの原因で乱れ、大気圏との境界線の高度が低くなることが我々の研究でわかった。
その境界線の高度を電波を使って計測、解析を加えることで、地震の起こる地点や時期、規模を予測しているんです」
地震解析ラボでは現在、北海道から新潟、東京、静岡、四国など国内7ヵ所に受信局(観測点)を設置。米国のハワイ州、ワシントン州、オーストラリアといった海外も含めて国内外6ヵ所から送信される電波を受信し、電離層の状態を監視しているという。
日々特製のモニターを凝視しながら、地震の「前兆発見」に勤しむメンバーは5人。そんな少数のマンパワーでここまでの的中率を誇るのだから驚くばかりである。
そもそも早川教授が電離層の乱れから地震を予測する研究を始めたのは、ロシアでの経験がきっかけだった。
「'93年にモスクワで衛星を使った電離層の解析の研究に触れ、どうやら地震と関連しているようだと感じた。その2年後に阪神淡路大震災が起こり、その時に地震と電離層の乱れの相関関係を確信しました。つまり、あの大震災の時も、電離層の乱れが起きていたんです。
そして'96年から宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)の『地震総合フロンティア計画』で5年間研究開発の予算をいただき、日本各地に観測基地を設置した。それらの蓄積データが現在の地震予測情報として実を結んでいる」(早川氏)
こうした電磁現象を利用した地震予測は日本ではあまり知られていないが、実は世界では一般的≠ネものとして行われている国もある。
たとえばギリシャでは三人の物理学者の頭文字をとって「VAN法」と名付けられた地震予知システムが「政府の公認」として採用され、有効活用された実績があるという。
「VAN法は地中に流れる地電流を観測し、地震の発生が近付くと現れる信号をキャッチする方法。30年以上の実績があり、ギリシャ国内で起きるM5.5以上の地震のほとんどの予知に成功しています。
地震の予知信号を探知すると、すぐに政府に伝えられ、政府から各自治体の首長にまで情報が発信される。首長が市民にその情報を発信するかどうかは、地震の規模を判断して首長が決定する仕組みになっています」(早川氏)
地震解析ラボでも政府への働きかけは行っているが、採用には至っていない。ラボの運営は契約者からの料金で賄っている。予算がついて、人手が増えれば、より広範囲の予測が実現できるという。
「5人しか人手がいないので、ラボでは沿岸から50km以内の海域までしかウォッチできていない。実は東日本大震災の前、3月5日から6日にかけて、ワシントン州から送信されている電波が、明確な電離層の乱れを示していた。ただこれは50km圏外の海洋上空だったので、当時はきちんと確認できていなかった。
もっと人手がいれば、東日本大震災も1週間前に予測して情報を提供できていたはず。それが残念でならない」(早川氏)
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以上が抜粋記事です。地震の予知を電磁気的な方法で成功させる可能性があることは、以下の国会審議の記録にもあるように、すでに昭和の初期に通産省電気試験所の吉塚技手という方が気付いていたことであります。
「昭和十八年ごろ、通産省電気試験所の吉塚技手が、この磁力計で岩石の磁性を研究中、地震の一日ないし数日前にその性能が著しく変化することを発見し、吉塚氏からこの研究を依頼された気象庁の高木技官が継続的に、また研究的にこれを追求いたしまして確認をしたのであります。」(国会審議の記録より)
この電磁気的な方法による計器を考案した高木聖博士の高木式無定位磁力計が地震学の権威者達によって無視され、葬り去られた経緯はセミナー[1191]〜[1193]に紹介してあります。また、審議の中で権威ある学者達が政府委員から「学者の皆さんのやっていらっしゃることは、これはおかしい。理屈がわからない現象の原因を突き止めるのが科学者の使命ではないのか!」と叱責を受けていることも「1198]に紹介してあります。
今回も早川先生らは、政府への働きかけを行なっておられるようですが、採用には至っていないということです。これは日本地震学会という組織がプレートテクトニクス理論に固執するあまりに、電磁気的な観点からの地震現象を全く無視しているからであります。そして、学会という権威に政治家、行政官が盲従しているからでしょう。もちろん、マスコミも国民も権威を盲信しています。しかし、権威も諸行無常です。やがて失墜するときがくるでしょう。
早川教授らの方法は、石田理論から判定すれば全く合理的な手法であると思います。地震時に電離層が下がることは十分に科学的な解説ができると思います。
高木式無定位磁力計が「磁力の異常は認めるが、異常が起きる原因が説明できない。説明できないものを取り入れることは非科学的である。」・・・という非論理的な理由で地震学の権威者から葬り去られるようなことが繰り返されてはなりません。
推定するに、震源付近では解離ガスという酸素と水素の帯電している混合ガス、つまりプラズマ流体が岩盤の空隙内を高速で移動している可能性があるわけですから、その影響が上空の電離層を下げる働きをすることは十分に考えられます。プラズマ流体の移動速度が早い場合にはMHD発電によって地電流も流れますし、発光現象が起きることもありえます。
電磁気学的な視点で探求すれば、科学的に地震現象を解明できるものと考えていますが、地震学を専攻する研究者たちが無視し続けるのならば、[1680]で述べたように「地震爆発論学会」の設立が必要になるでしょう。
| ■ [1697] 南極大陸でプレシオサウルスの化石発見 |
| Date: 2011-09-02 (Fri) |
南極大陸で首長竜プレシオサウルスの化石が発見されたというニュースがありました。既にライブラリー42において小型恐竜の化石発見のニュースは紹介しましたが、大型恐竜の化石発見というニュースは、あらためて地球科学の常識を変えなければいけない事態が起きていると認識すべきでしょう。
---------------------------------------------------------http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110825-00000000-natiogeo-int
先ごろ発表された研究によると、これまで南極で見つかっている中では最古の“海の怪物”の化石が発見されたという。
発見されたのは8500万年前のプレシオサウルス(首長竜)。これにより、南極大陸に海生爬虫類が生息していたとされる時代が1500万年遡った。
研究チームを率いたリオデジャネイロ連邦大学ブラジル国立博物館のアレクサンダー・ケルナー(Alexander Kellner)氏は、「われわれが発見した化石断片は、従来この大陸にいたとされてきたどのグループにも属さない。南極には、これまで推定されてきた以上に多様なプレシオサウルス類が生息していたと考えられる」と話す。
発見された脊椎と頭部とヒレの断片から、このプレシオサウルスの体長は6〜7メートルだったと推定される。しかしこれらの骨片だけでは種を特定するには至らなかった。
プレシオサウルス類は、2億500万〜6500万年前に世界中の海を泳ぎ回っていた。南半球に広がり始めたのは、遅くともジュラ紀の中頃(1億7000万年前頃)だ。プレシオサウルス類に属する種は大きさも特徴もさまざまだが、頭が小さく、首が長く、体が大きい点は大半の種に共通する。
「もしネス湖の怪獣がいたとしたら、これが一番似た形だろう」とケラー氏は言う。
今回の標本は、2006〜07年に南極のロス島で探検調査が行われた際に集められた2.5トン以上の化石と岩のサンプルの中から見つかった。
ブラジル国立博物館に保管されている調査サンプルの大半は無脊椎動物や植物のものだが、その中に今回のプレシオサウルスと同じ時代の樹木の断片が含まれている。
「この樹木は、当時の南極に森林が存在していたことを示している。これらの動物は、現在とはまったく違う温暖な気候の中で暮らしていたと考えられる」とケラー氏は話している。
海の怪物の発見については、6月7日付の「Polar Research」誌に発表された。
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記事には「これらの動物は、現在とはまったく違う温暖な気候の中で暮らしていたと考えられる」・・・とあります。また、ライブラリー42に紹介した記事にも「南極はジュラ紀には、南米、オーストラリアなどとまだ未分離のゴンドワナ大陸の一部。発見場所はこの時期に南緯六〇〜七〇度付近にあり、現在の米・ワシントン州の気候に近かったらしい。」・・・とあります。
つまり、南極がかつては低緯度帯に位置していたが、斉一的な変動である大陸移動によって現在の位置(極地)に徐々に移動したと考えられています。
しかし、ほんとうは、地球は頻繁に、と言っても平均したら45万年に一回程度ですが、激変的に姿勢を変えた・・・ということを恐竜の化石は物語っていると思うのです。
ハプグッド教授が提起したこの地殻移動(ポールシフト)を認めると、氷河期の謎も、砂漠に氷河の跡があることも、氷解することがアインシュタインがハプグッドの説を評価した理由であります。
やがて、南極の氷の下から古代の文明の跡が現れてその認識(地殻移動論)が進むことになるのでしょう。アインシュタインは斉一説ではなく、激変説をとっていたことを認識するべきです。
斉一的な変化ならば、恐竜は気温の変化に従って移動してしまうはずで、化石が残ることはありません。化石として残るのは激変的な火山の噴火・崩落、あるいは、大きな津波によって生き埋めになる・・・などのように、短時間で酸素の供給が遮断される場合しかありません。この二千年の間にアフリカで大きな異変はなかったでしょうから、アフリカの動物たちが化石になったことなどないでしょう、すべて腐敗してしまったはずです。
| ■ [1696] 静岡市講演会会場決定 |
| Date: 2011-09-02 (Fri) |
静岡市での講演会を、静岡市民文化会館で開催することが決定しました。「東海地震は、本当に切迫しているのか」というテーマで講演します。仲間を誘って奮ってご参加ください。
| ■ [1695] アポカリプティックサウンド(終末音)の発生する原因考察 |
| Date: 2011-09-01 (Thu) |
暑い日が続いていますが、今年は8月中旬頃から世界各地で奇妙な音が鳴り響く現象があり、アポカリプティックサウンド(終末の音)として話題となっているようです。ウクライナの首都キエフで8月11日に収録された音は、工事の機械音のような、動物の咆哮(聴きようによってはゴジラの鳴き声?)のようにも聞こえるもので、延々と町中に鳴り響いています。いくつかのものが、Youtube動画にアップされていますが、下のものが一番明瞭に聞こえます。
http://www.youtube.com/watch?v=Kj-OOP8hRZw
今のところ原因は不明で、どこから聞こえてくるのか見当がつかないようですが、石田理論(地震爆発論)ではどのような説明になるのか挑戦してみました。
大胆な発想ですが、現在地球はフォトンベルトに突入していると言われていますが、それは、地球が電子レンジの内部に入っているような状況と言うことですから、地球内部のマントルは温度が上昇することを意味します。
温度上昇は、水の解離度をも上昇させますから、解離が進行し、解離ガスはどこかに貯留されることになります。貯留場所がマグマ溜まり内部であれば、それはやがて着火温度に達して、地震爆発となります。しかし、マグマ溜まりに貯留されずに、地表の近くにまで漏出するとすれば、鍾乳洞のような地下空間内部を高速で移動することが考えられます。高熱の解離ガスであっても、地表近くでは着火温度にまではなりませんから、地震爆発にはいたらずに、地殻内部の空隙を移動します。その際に、空隙の狭窄部を通過するとすれば、振動によって発生することが考えられます。この振動が地殻内部を骨導音([1231]参照)として伝播し、地表で空気振動に変わるのでしょう。キエフ近辺の地下空間にはそうした空隙があるのでしょう。空隙の形によっては高音にも低音にもなりますから、場所によっては工事の機械音のようにも、動物の咆哮のようにもなるのではないでしょうか。
海洋波浪の場合には、クロススペクトルを調べることによって波浪の発生源を突き止めることができるのですが、同じ手法で地下空間の発生場所を突き止められるのではないでしょうか。
近年世界的に地震や火山活動が活発に起きる傾向にあるのは、フォトンベルトなど、地球外からの電磁波的影響によって解離が進行し、地球内部で水素爆発が発生しやすくなっていることが一つの原因であるのかもしれません。少なくともプレート論では説明が不可能でしょう。
地球内部から悪魔の叫び声のような快音が聞こえる話はコラ半島の掘削現場でありました。作業員が恐れをなして掘削中止になリましたが、このセミナーの[1609]で紹介してあります。
| ■ [1694] いわき講演会聴講者からの反応 |
| Date: 2011-08-23 (Tue) |
いわき市での講演を聴講された方から以下のような感謝のメールが届きました。
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石田地震科学研究所所長様へ
深夜失礼します、昨日(8・21)いわき産業創造館に於いて「いわき市の群発地震は、なぜ止まらないか」の講演会を講聴致しました、大竹峯二です。
東日本大震災と原発事故、その上群発地震に日々心配と不安な生活する者には、今回の石田先生の講演により、正しく理解を出来ましたことが、最大の宝と信じました。
3・11以来、現政権は、知識の浅い素人集団の国政のため、口先だけで実行力の無い日本国家となりました。こうした状況下には、国を滅ぼす無責任な指導者には、先生の講話の中で「天罰は非科学的か?」が予期していただけに、力強いことに感銘を受けました。特に正しいことが何一つ判ってないことです。CO2の扱いが正しくないことも理解出来ました。身近な所で地中の高熱マグマを刺激させ水素ガスの化学反応爆発が群発地震を助長してることを肝に銘じ、 正しい認識の元に安定した生活に邁進しますので、更なるご支援とご協力をお願いします。
石田先生 遠路いわきでの講演会 本当に有難く御礼と感謝を申上げます。
謹白
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「知は力なり」という言葉がありますが、地震の原因に関しても正しく知っていることが、今後の私的な生活、団体としての行動、政治的な活動・・・などなどにおいて大切なことになってくると思います。
ある方からは、いわき地方での勉強会を立ち上げたら、講師として来ていただけるかという打診も受けております。遠方なので頻繁にというわけにはいかないと思いますが、できる限り参加するとお答えしてあります。
一旦社会に根付いた常識を覆すことは大変ですが、気付いた人が地道に勉強会などを開いて啓蒙していくしか手立てはないように思います。いわき市近在の方がたには頑張っていただきたいと思います。
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いわき民報が8月23日付で講演を報じてくださいました。
| ■ [1693] いわき市講演会大成功 |
| Date: 2011-08-22 (Mon) |
いわき市での講演会は大成功でした。定員100名の会場はほぼ満杯で、参加者の地震への関心も高く、たくさんの質問を頂きました。前日にも大きな地震が起こっておりましたが、当日の日経新聞に載っていたCO2海底貯留に関する環境アセスメントの話題では、CCSによって地震が起きる危険性は全く認識されておりません。なぜこれほどまでにいわき市付近で地震が続くのか、関係者に真剣に考えて欲しいと思います。
日経新聞の報道では、環境アセスメントをこれから行うという報道ですが、いわき市勿来では既にCCSの操業が行われているはずです。このセミナーで紹介してきたように、長岡市の岩野原基地と秋田の雄勝実験場で基礎データを集積し、その情報の下に本格的な操業を勿来の(株)クリーンコールパワー研究所という会社で実施していることが、ネット上で明らかにされております。報道の裏には、何か隠されたものがあるような感じがしてなりません。![]()
| ■ [1692] 郷里多治見高校の文集へ投稿 |
| Date: 2011-08-11 (Thu) |
私の郷里である多治見の県立多治見高校同級会では有志が「古稀を迎えて」という文集を作るそうです。督促を受けて下記のような原稿を送りました。
地震学の見直しを
古稀を迎えて、何かを書くように・・・・との案内は承知しておりましたが、公務多忙(幸福実現党愛知県幹事長と石田地震科学研究所の活動など)を理由にしてサボっていましたら、編集者から督促が来ました。土木の研究と教育という世界から、宗教、政治、地震科学、と足を踏み入れてきましたので、何が本業か分からないのですが、編集者からは地震科学の記事を・・・ということですので、地震のテーマを中心に書きます。
私は現在全国各地で、「原発を止めて、火力発電にシフトすると、CO2が大量に発生し、これを地中封入(国家プロジェクトとして実施中)すると、人為的な地震を発生させる危険性がある。」・・・という警鐘を鳴らしています。
皆様がた、ほとんどの方は「活断層地震説」に洗脳されておられ、断層の存在は怖いものとお考えでしょう。しかし、これは戦後アメリカから輸入された理論であって、真実ではありません。断層は大きな地震の結果として起きる傷痕みたいなもので、地震の原因ではありません。テレビなどで解説されている断層地震説は原因と結果を取り違えています。
戦前の日本はあの湯川秀樹博士のお父様である小川琢治博士や、石本巳四雄博士といった優れた学者がドイツの大学者フンボルトの流れを守って、「地震とは何らかの爆発的な力が地下で発生し、マグマが岩盤に貫入することが原因である。」という「マグマ貫入理論」という学説を唱えていました。当時は爆発がなぜ起きるのかが解らなかったのですが、私が唱えている石田理論とは、地下水がマグマの高熱に出逢ったときに発生する水素ガスの爆発が原因であるとするものです。
水は高熱状態の下では酸素と水素に分離します。これを熱解離といいますが火山帯に地震が多いのは、この解離した高温の気体(解離水といいますが、酸素と水素の混合ガスのことです)が、多く存在するからです。これが日本やスマトラなどに地震が多い理由です。解離ガスの爆発が地震であり、ガスが噴出することで火災が起きるのです。ネットでは「目からウロコが落ちるような話」「これでスッキリと地震現象が理解できた」と云う「石田理論賛同者」の声が上がっています。
つまり、地震の原因を正しく理解すると、液化したCO2を地中に圧力をかけて封入することが如何に危険なことであることかが納得出来ます。中越地震が起きたときに、長岡でCO2封入実験を行なっていることを知り、担当者に連絡して抗議しましたが、全く危険性を理解してもらえませんでした。今回いわき市で講演を行うのも、日本で最初に本格的な操業をいわき市勿来(なこそ)沖で展開しており、今も群発的な地震が止まらないからです。東北大地震で福島の原発が津波に襲われ、放射能事故が起きてしまいましたが、原発を襲った津波は牡鹿半島沖の海底隆起によるものだけではなく、勿来沖合での爆発によって起きた津波も襲来したことが被害を大きくした可能性があります。
ということで、現在私の所属する政党では「脱原発反対」という世論・・と言ってもマスコミと市民活動家に戻ってしまった菅総理が作っている流れですが・・に反する政治姿勢を打ち出しております。日本は技術先進国として、原子力技術を高める責任があります。もちろん次世代のエネルギー開発も重要ですが、それが実用化するまでは、後進国のためにも、低料金で電力が使用できるようなシステムを世界に提供するのが使命です。マスコミが操作する世論には流されないようにしなければなりません。
石田昭
| ■ [1691] 長岡新聞の報道 |
| Date: 2011-08-01 (Mon) |
長岡における講演会の様子を長岡新聞社さんが報道してくださいました。
| ■ [1690] いわき市での講演会決定 |
| Date: 2011-07-28 (Thu) |
「液化CO2地中封入の危険性」を訴えるいわき市での講演会が下記のように決定しました。会場費及びボランティアの移動費を捻出するために会費500円をいただくことになりました。よろしくお願いいたします。
なお、メンバーの仕事上の都合により講演を午前中に設定せざるを得なくなりました。開演が午前9時半となっておりますことを、ご了承ください。
開演を10時半、終演を12時半に変更しました。
地元に在住のA氏から、講演会当日の手伝い申し出があり、次のような情報もいただきました。
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破裂音ですが、
棚倉破砕帯から東側、阿武隈高地、いわき市山地、鮫川村山地、塙町山地及び茨城県高萩山地あたりで地下から「ドン」と言う音が多い時は数十回聞こえたそうです。
私の茨城県大子町、弟が住んでいる福島県塙町中心部は、
棚倉破砕帯の西側に位置して、余震はあるものの破裂音は感じません。
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北茨城市関本町小川のある方は、「寝床が浮き上がるようだ。」
茨城県常陸太田市里川町のかたは「地下で北の方から南の方へ地鳴りが移って行った。」など
茨城県と接する福島の阿武隈高地の方も「地面の下で遠くで花火を上げたような破裂音が一日何十回も」と
語っています。
| ■ [1689] 長岡講演会大成功 |
| Date: 2011-07-25 (Mon) |
昨日24日、長岡市にて講演会「中越地震・中越沖地震は人災だった」を行なってきました。事前に長岡新聞が下記のような記事を掲載して下さっていたので、沢山の市民(70名)の聴講がありました。30分の質問時間内に質問し切れなかった方が遅くまで残り、様々な話題について議論の花が咲きました。高校で物理学を教えていた元教師の方は「子供に本当のことを教えられなかったことが残念だ、もう人生を元に戻せないが、草葉の陰から教えるよ・・・」と笑っておられました。また、社会の矛盾を深く追求しておられる真摯な中年男性、水蒸気爆発との関連を質問された方などなど、議論にご参加くださった方々に御礼申し上げます。
定説地震学の間違いを正さないと、CO2の地中封入によって地震が起きることが理解できません。今後日本各地に地震と津波が発生する危険性があるわけですが、その理解が今回の講演会を機に確実に進行していくのを感じました。参加者のなかには、遠方から新幹線で駆けつけてくださった方もあり、次のようなコメントを頂戴しました。
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「私は、工学部・電子工学専攻、音響商品を設計していた電気屋です。定年退職後、理工系の偏りを補うために放送大学に入学して文系科目を選択し、大陸移動説やプレート・テクトニクス説に出会いました。
パンゲア超大陸から分離・北進したインド亜大陸がユーラシア大陸に衝突して、エベレスト山脈とチベット高原を形成したこと。
三陸海岸や宮城県沖の地震は、太平洋プレートが北米プレートに潜り込み、北米プレートが変形するのが原因であること。などなど・・・
放送大学の学習以来十余年間、教科書と教授を信じてきましたが、東日本大震災の後、石田先生の新地震論を知り、読破を続けています。
・水の惑星(地球)は生きている、
・マントル個体論は疑問 (マグマとマントルは同じもの)
・ 水は水素と酸素でできている、水素が爆発して地震が発生する
など、納得です、スッキリしました。
地電流の観測に加わりたく、自宅の3か所に方位磁石を設置しました。」
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ANS観測網については、事務局のPC故障という問題もありますが、担当者多忙につき、現在期待どうりに機能していないことをお詫びいたします。
なお、「CCS反対国民運動」という形にまで持っていくためにはまだまだ各地で警鐘を鳴らし続けなければなりません。次回の講演会は「いわき市」を予定して準備しておりますが、資金援助をいただければありがたく存じます。
本日までに5名の方から、援助をいただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。石田地震科学研究所所長 石田
東京三菱UFJ銀行藤が丘支店
普通口座 3578478
名義 石田研究所 石田昭
| ■ [1688] 福島第一原発を襲った津波について |
| Date: 2011-07-13 (Wed) |
福島第一原発を襲った津波に関して、複数の波源から発生した津波のピークが、重なりあったことが高さが大きくなった原因であるという報告がありました。
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http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20110711/548514/
福島第一の津波は13m、波形のピーク重なり巨大化
2011/07/12
東京電力は7月8日、東日本大震災で福島第一原子力発電所と福島第二原発にそれぞれ来襲した津波の高さを数値解析で求め、初めて公表した。福島第一原発の津波は最大で13.1m、福島第二原発は最大で9.1mと推定。南北方向に10kmほどしか離れていない両原発で差が出た理由について、福島第一原発では複数の波源断層から生じた津波の波形のピークが重なり合ったためと説明する。
■福島第一原発に来襲した津波の解析結果
(資料:東京電力)
東電による津波の解析は、国土地理院が推定した震源断層モデルをベースにした。三陸沖から房総沖までを東西5ブロック、南北16ブロックの計80ブロックに分割。それぞれの断層ブロックから発生する津波を重ね合わせることで、震災で発生した津波を再現した。実際の津波高さは、潮位計が損壊したので観測できていない。
東電は、これらの断層ブロックのなかで両原発への影響が大きいブロックを六つ抽出し、両原発の沖合約30kmの水深150m地点におけるそれぞれの時刻歴波形を計算した。これより浅い沿岸部は海底地形がなだらかで、両原発で津波の増幅率に差がないという。
■解析に使った津波の波源モデル
(資料:東京電力)
解析結果によれば、福島第一原発を襲った津波は沖合約30kmの水深150mの地点で、地震発生後26〜30分の短い時間で波形のピークが集中している。六つのブロックからの波を合成すると高さは約7mとなる。一方、福島第二原発を襲った津波は波形のピークが地震発生後24〜31分に分散し、合成した波の高さは約5mと、福島第一原発よりも小さい。
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このセミナーでの解説記事は[1674]に紹介してありますが、三陸沿岸の4箇所で地震・爆発が起こり、海底の隆起があったのではないかと分析しています。そして、福島原発を襲ったのはいわき市沖合で起きたBの爆発による津波ではないのかと述べました。
福島第二原発を襲った津波がそれほど大きくなかったことから考えると、東京電力が解析した「津波の合成効果」論そのものは十分に説得力がありますが、[1674]で述べたBによる津波との合成を検討したほうが説得性があるように思います。両者を比較すると東京電力が計算に採用した津波波源域モデルは、[1671][1675]で紹介した@とAの地震爆発による津波を想定しているに過ぎないことがわかります。
今回の津波はいわき市沖合に発生した地震爆発による津波が大きな影響を与えていることは明らかでしょう。その地震爆発がCCS作業によって引き起こされたという疑念の「打ち消し証明」をする責任は、作業実施者である常盤共同火力であり、CCS推進の中心に立つ(財)地球環境産業技術研究機構(RITE)であることは当然でありましょう。
本日までに3名の方から、貴重な「活動資金」を援助していただきました。
長岡の講演会の後も継続し、「国民運動」的なものに発展させていきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。石田地震科学研究所
東京三菱UFJ銀行藤が丘支店
普通口座 3578478
名義 石田研究所 石田昭
| ■ [1687] 粘弾性体である地殻に数百年に亘る歪が蓄積されるはずが無い |
| Date: 2011-07-12 (Tue) |
石本博士が「地殻内部の“ひずみ”が蓄積されることはありえない」という標題のような主張を書籍などで著わしておられることはすでに何度も紹介してきました([1243]、[1316]、[1471]、[1473]、[1536]など)。
本日の産経新聞で紹介されている国土地理院の調査は、今回の地震が数百年にわたって蓄積された歪が解放されたものであるというものですが、これは地殻の物性から考えてありえない話です。歪解放論が依然としてマスコミ報道では繰り返されていますが、定説の間違いを理解していただくためには何度でも反論をコメントする必要があるようです。
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数百年分のエネルギー放出 国土地理院がGPSデータ解析
産経新聞 6月16日(木)2時4分配信
東日本大震災の巨大地震では、過去数百年にわたってプレート(岩板)境界に蓄積されたひずみエネルギーが放出されたことを、国土地理院の研究チームがGPS(衛星利用測位システム)による地殻変動データの解析で示し、16日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。
研究チームは、マグニチュード(M)9.0の本震とその後の余震による地面の変動を、GPSの観測データをもとに解析。その結果、本震でプレート境界が大きくすべった範囲(震源域)は、日本海溝寄りの領域を中心に南北400キロに及び、すべり量は最大で27メートルだった。
東北地方の太平洋沖では、太平洋プレートが北米プレートの下に年間7.3〜7.8センチの割合で沈み込んでいる。この領域では数十年から100年程度の周期でM7〜8クラスの地震が発生するが、これらを足し合わせても沈み込みで蓄積されるエネルギーの10〜20%しか放出されないことが知られていた。
研究チームの今給黎(いまきいれ)哲郎・地理地殻活動総括研究官は「残りの80〜90%は、プレート境界が常時すべることで解放されているという考えが、大震災前は主流だった。実際には日本海溝寄りにエネルギーをため込む領域が存在し、今回の大震災では数百年分が一気に解放された」と説明。また、海底のGPS観測網を充実させれば、他の海溝系でも巨大地震の発生可能性などの評価に役立つとしている。
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南北400キロに及ぶ断層が27メートルも滑ったということになっていますが、それが本当のことならば、音響探査にその断層(すべり境界面)が明示されるはずなのに、そうなっていません([1680]参照)。
実際は[1658]などで解説したように、爆発点が少なくとも3箇所あり、三陸沿岸の異なる場所で3回の地震(爆発)が起きていたというのが真相です([1658]、[1671]など参照)。
石本博士らの見解(石田理論も同じ)は堅固に見える地殻も粘弾性体であって、一定の圧力を受け続ければ、応力がゼロに成るように変形し、”永久歪”しか残らない、弾性反発力を期待できるような”弾性歪”は残らない、ということです。また、溶融しているマントルでも、地殻に比べれば粘性が低いだけで同様に粘弾性体であり、爆発的な短周期振動なら、弾性的に働いて地震動の一部分のエネルギーを伝播させる、しかし、長期的にみればは流動している、という見解です。つまり、マントル固体論は成り立たないという見解です。
定説論者は常にこれまでの観測方法を擁護し、さらに充実させればもっと高い成果につながるのだとコメントされますが、根本的に地震発生の理論が間違っていますから、どれだけ予算をつぎ込んでも、成果にはつながらないと思います。税金の無駄使いは止めていただきたいと思います
| ■ [1686] 活動資金援助のお願い |
| Date: 2011-07-09 (Sat) |
[1682]で紹介した「液化CO2地中封入の危険性」を訴える講演活動の件ですが、記念すべき第一回を長岡市で行うことになり、昨日現地へ出向いてマスコミ取材のお願い等をしてまいりました。そこで判明したのですが、会場の関係で会費をいただくことができないことが分かりました。つきましては活動の意義をご理解していただけますかたに、会場費ならびにボランティア4名分の旅費、宿泊費などの活動費をご援助していただければ幸甚に存じます。ご協力いただける方には、下記口座宛に送金いただきたくお願いします。
東京三菱UFJ銀行藤が丘支店
普通口座 3578478
名義 石田研究所 石田昭
| ■ [1685] 地震爆発論を認定する証言ではないか |
| Date: 2011-07-06 (Wed) |
長野県松本市と和歌山市で地震が発生しています。体験した人の証言はみな「地震爆発説」を認定するようなものです。
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「地震、もう来ないで」長野中部震度5強 市民から不安の声
産経新聞 6月30日(木)20時17分配信
「ドーンと突き上げるような強い揺れだった」。30日午前8時16分ごろ、長野県中部で発生した地震で震度5強を観測した松本市では多くの市民が、突然の大きな揺れに不安そうな表情だった。
また近くの造花店では、盆灯籠などを飾っていたショーウインドが割れ、経営者の男性が(78)がテープで応急修理に追われていた。「短いけれど強い揺れだった。何かが爆発したかと思った」と当時を思い出して青ざめた表情で話した。
和歌山の地震 「ドーン」激しい揺れ JR・南海一時ストップ
産経新聞 7月6日(水)0時17分配信
5日夜に和歌山県北中部を襲った震度5強の地震。負傷者や建物倒壊などの大きな被害はなかったものの、鉄道が一時全面的に運転を見合わせるなど影響は深夜まで続き、関係機関も被害状況の確認などの対応に追われた。県総合防災課が入る和歌山市の県庁南別館は免震構造だが、職員によると「ドーンと来た後、揺れが数秒間続いた」という。
和歌山県北部で震度5強 鉄道の一部で運転見合わせ 揺れに驚き過呼吸になった女性搬送か
フジテレビ系(FNN)
7月5日(火)21時19分配信
5日午後7時18分ごろ、近畿地方を中心に広い範囲で地震があり、和歌山県北部で震度5強の揺れを観測した。
気象庁によると、震源地は和歌山県北部、震源の深さはおよそ7kmで、地震の規模を示すマグニチュードは5.5と推定され、和歌山・広川町と日高川町で震度5強の揺れを観測した。津波の心配はない。
広川町の職員は「ドーンという大きい音とともに、横揺れ。防煙ガラスが1階で割れてたりとか」と話した。
| ■ [1684] ダム建設による地震発生の原因 |
| Date: 2011-07-05 (Tue) |
三峡ダムの建設後地震が多発しているという話は、既に[1403]2008-05-16三峡ダム周辺で起きていた地震で紹介しましたが、2010年の中国政府による調査結果で地震の回数が30倍になったそうです。
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【7月1日 AFP】2010年10月、中国・長江(揚子江、Yangtze River)沿岸の湖北(Hubei)省巴東(Badong)県で大規模ながけ崩れが発生し、ワン・ソンリャン(Wang Songlian)さん(66)と近隣住民の住宅十数棟は、あわや土砂とともに長江に押し流されるところだった。
しかし巴東県では、このような話はもう珍しくない。街のあちこちで日常的に地滑りや土砂崩れが起きているのだ。
地元住民らは、三峡ダム(Three Gorges Dam)が建設されたことで一帯の地震活動に変化が起きたと主張している。「ダムのせいだ。(ダムに水が溜められた)2003年から地滑りと地震の頻度が増えて、以前よりずっと危険になった」とワンさんは嘆く。(略)
■「国家技術の粋」が抱える「無視できない」問題
これまで中国政府は、世界最大の水力発電ダムである三峡ダムを中国の工学技術の粋と位置付け、洪水や電力不足を解決する国家事業として誇示してきた。だが、今年5月、ついに政府は三峡ダムがさまざまな弊害を引き起こしていることを認めた。
これに、折りしも発生した深刻な干ばつがあいまって、今、三峡ダムをめぐる諸問題に改めて注目が集まっている。
三峡ダムの建設は1994年に始まった。建設にあたって、巨大ダムの大量の貯水の重みによって一帯の地質が変化する恐れや、数百万人が移住を余儀なくされる点、ダムの存在が川の流れを遮断し、汚物がせき止められて水質汚染が進む問題などが指摘されたが、批判は受け入れられることなく、複数の反対派が収監されてしまった。
けれど、すでに問題は政府が無視できないレベルまで達していると専門家は指摘する。
■断層帯にダム、地震回数30倍に
三峡ダムが広がる長さ約600キロメートルの渓谷(長江三峡)は、複数の断層が重なった地形をしている。長江沿岸の斜面に開かれた巴東は、昔から地滑りの多い土地柄だが、住民らはここ数年で被害が急激に増えたと証言する。
地元高校の敷地内には地割れができ、地震のたびに広がってゆく。低地に住む数万人に対しては当局が移転命令を出したが、約束された補償金はいつまでたっても支払われない。補償金の未払いに関する苦情は、ダム着工によって移住を命じられた140万人からも挙がっており、結局踏み倒されるのではないかと住民らは語る。
カナダ・トロント(Toronto)のプルーブ・インターナショナル(Probe International)が公開した2010年の中国政府に調査結果によると、ダム周辺では2003年以降、大半はマグニチュード3以下と小規模ながら、地震の回数が30倍になった。
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ダム建設によって地震が発生する理由について、定説論では浸透する水の作用により、断層の滑りが促進されるという説明になるのだと思われます。しかし、滑りという物理現象によって地震という爆発的な現象が生じるとは思われません。
地震爆発論で説明すると、ダム建設による水圧の増加が地下深部にも影響を与え、震源付近での水の解離条件を乱すことが原因であると説明できます。
つまり、圧力が増加すると、まず、震源付近の解離能力(解離させる能力度のこと)が下がります。しかし、それ以前の解離能力度で解離していた(変化後の能力度をオーバーした)余分の解離水は結合水に戻るために爆発します。これが地震の原因となります。水の解離能力度は圧力と温度によって決まりますが、一定の解離度で安定しているから平常時には地震が起きません。
しかし、マグマの上昇(熱上昇)、ダム建設(圧力増加)、疲労破壊による空隙の発生(圧力減少)、台風の接近(圧力減少)など、様々な原因で変化が生じると、解離度の安定を目指すために解離と結合を繰り返すことが、地震となっているわけです。現在いわき市で群発的な余震が起きていますが、CCSが中断しているとすれば、最初の大きな地震で解離層が大きく攪乱されたことが原因で余震が起きているのでしょう。解離度の安定を目指して解離と結合が繰り返されているのです。CCSが継続しているのであれば直ぐに止めるべきであることは当然です。
このダム建設による地震発生の理屈は、海嶺の下部で上昇するマグマ内部で起きている現象と同じです。![]()
海嶺下部のマグマは上昇するにつれて、その場の解離能力を超えた解離水が爆発によって結合水に変換されているのです。この地震・爆発で発生する結合水がブラックスモーカーから噴出する熱水の正体です。海水が浸透して、海底下の地下水となり、これがマグマに熱せられて熱水となって湧き上がっているという説明が定説ではなされていますが、説得力が無いのではないでしょうか。
ダムの操作では、なるべく貯水深をゆっくりと変化させることが必要になります。たとえば、揚水式のダムでは1日単位で水深が変化しますので、地震の発生につながりやすいと考えられます。
| ■ [1683] 石田理論と山本理論は根本的に違いがある |
| Date: 2011-07-04 (Mon) |
山本寛氏の「水素核融合地震説」と石田理論つまり「水素爆発地震説」とを混同しておられる人がありますので、訂正しておきます。まずは次のブログを抜粋して紹介します。
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http://ameblo.jp/ma8210/entry-10894637471.html
3.11大地震は国の実験が原因?!
2011-05-17 19:05:21
3.11大地震を含む最近の頻発する地震が、実は経済産業省が現在行っている実験が引き起こしているのではないか、という情報が浮上しつつあります。
民主党の風間直樹参議院議員が国会質問で明らかにしたことですが、現在、経産省が補助金を出している財団法人が、CO2、二酸化炭素の地下への貯留実験というものを行っており、この実験が地震に大きく関係しているのではないかというものです。
今回の3月11日以降、続発している地震はいろんな意味で不可解な点が多すぎるといわれています。
例えば小笠原諸島やハワイなど、自然の作用として当然来るはずの場所に想定されるような規模の津波が発生していないことや、東京を始めとして大都会の何処も津波の被害に遭っていないことが指摘されています。
今までの地震予知には当てはまらない場所で、ピンポイントのように地震が発生している。(後略)
こうしたことから一部では、人工地震説や地震兵器説までささやかれています。
俄かには信じられない人が多いとは思いますが、国家プロジェクトとして経済産業省がCO2の地下滞留実験を行っていたことを、知らない人も多かったのではないでしょうか?
いわゆる地球温暖化対策のように排出量規制とは別に、CO2そのものを地中深く埋めてしまおうというのです。
実際、研究と実験はかなり進んでいます。
http://eco.nikkeibp.co.jp/emf/report/2008_11/eco1_1.html
そしてこの政府が行っているCO2地下圧入実験が地震を引き起こしたと過程するなら、今回の不可解な謎の説明がつくのです。
この理論を提唱するのは、元名古屋工業大学教授の石田昭氏で、石田理論を元にして先の風間議員が質問しています。(注:これは間違いです。風間氏は山本氏の理論を元にしています。)
「地中に水を注入し、そこで地中にあった鉄ないし鉱分と水が接触した結果、水素が発生すると。これは化学的な原理として当然なわけでありますが、この発生した水素が地中深くで滞留をすることによって水素原子が自身で核融合を起こして、それが地下爆発につながっているのではないかという、これが最近唱えられている新たな地震の理論でございます。」
つまり通常、地震が起きるメカニズムといえばプレートテクトニクス理論が定説になっていますが、これとは別にCO2の貯留によっても地震が起こりえるということです。
上の図を見ると、今後も従来の地震が起きると予想されていない場所が多くあります。
国が行っている温暖化対策の一環として、CO2を地中深く押し込めるために新たなる問題が発生していると言えなくもないのです。
しかもCO2が問題となる地球温暖化説も、原子力発電所推進のための道具として用いられています。
現在CO2による地球温暖化説はウソである確率は強くなっています。
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山本氏の理論の概要は既に「1321」〜[1336]などで紹介しました。山本氏とは、「地震爆発論」という範疇では同じ分類になるので、「反定説地震論」で共闘できるかと思い、このセミナーでも([1014]2005/07/08以来何度も)積極的に紹介し、意見交換もしてきました。しかし、次第に独自の路線で活動され始め、その一環で民主党風間議員との連携プレイをも取られるようになっていました。氏が発表された書籍には石田理論への言及は一度もなく、すべてご自分の発想によるアイディアなのでありましょう。
つきましては、風間議員の国会審議([1330])の基本理論は石田理論とは全く違ったものでありますので、誤解を解いておく必要を感じ、コメントしました。
そもそも、山本理論では石田が否定しているプレートの潜り込みを前提としておられ、“プレートによって連行される「水」が金属と出会って水素が発生する”という主張をされています。また、山本説ですと、繰り返し起きている余震の説明が不可能となりますし、地震に伴って起きる「初動の押し引き分布」、の説明も不可能になると思います。
そうした論点を中心に「定説論者」から反撃を受けて「地震爆発論」が廃れてしまうことになってはいけませんので、基本的に山本理論と石田理論は全く別のものであることを述べておきます。石田理論ではプレートテクトの考え方を完全否定しておりますし、水素の発生はマグマの高熱が引き起こす「水の熱解離現象」であるとしており、「金属反応現象」を採用している山本理論とは違っていることを指摘させていただきます。