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新・地震学セミナー

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  [2575] 何度も言いますが、 プレート論、付加体論は間違っています
Date: 2017-09-09 (Sat)
横浜地球物理学研究所の上川氏が角田先生の「地震の癖」にある内容を批判しています。批判内容の一部を紹介します。

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『地震の癖』(角田史雄著、講談社+α新書)の内容について

「プレートが海溝部で沈んでいないとする根拠として、丹沢山地を挙げています。丹沢山地は地質的に、かつて海底であったことが明らかなので、プレートテクトニクス理論が正しければ既に沈み込んでいなければおかしい、というのです。

ですが、この考察はいささか的外れです。たしかに、丹沢山地は海底が隆起したものなのですが、採取される貝や放散虫の化石から、丹沢山地は「温暖な南方から北上して来た」ことがほぼ明らかになっているからです。つまり、角田氏が言うようにその場で隆起したのではなく、プレート運動に乗って北上し、沈み込めずに付加して隆起した付加体であると考えられるのです。

この種の「沈み込めなかった付加体」はあちこちで見つかっていて、実際、日本列島の地質のかなりの部分が付加体であることが分かっています。プレート運動を否定する角田氏の理論では、この地質を説明できません。」

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角田氏の著書「地震の癖」には、「地質調査から見たプレートの矛盾」という節(p.17)でたしかに、

「伊豆・箱根の真北に位置する足柄地域を調査してみると、プレートの衝突や沈み込みは存在しないことがはっきり分ります。」

「実際の足柄の地層は、地下からの押し上げによって、東から西へ押し上げられて曲がっています。力は真南からではなく、明らかに太平洋プレートが存在しない「東」から掛かっているのです。」

という解説があります。

石田理論としては、この部分は角田先生の見解を支持します。上川氏の見解は「放散虫などの化石は温暖な南方から運ばれてきた」という立場ですが、プレート論という一仮説に基づく推論にすぎません。ハプグッド教授の「地殻スライド論」によれば、容易に説明が付けられます。その場で隆起・沈降しているというFixistの立場の方が正しいと思われます。

 また、「沈み込めずに付加して、(その後)隆起した」という推論ですが、沈み込める堆積物と沈み込めない堆積物の違いは何なのか、説明が出来ません。

 角田先生の言う「熱移送が地震の原因である」とは思っていませんが、プレート論を否定される立場は支持します。


[2465]や、 [2512]-[2514]などで解説したように、「海洋プレート層序」というのは空理空論にすぎません。

なお、

[2465]では「私の分析が間違っているのかどうか、お分かりの方は教えてください。宜しくお願いします。isshy7@kfz.biglobe.ne.jp 」


と記しましたが、どなたからもご教示がありません。

注:

 もちろん定説論者は以下のように、まったく違った見方の解説をしています。

地球科学の特性−地球科学の革命前後

 定説は常に覆される運命にある!




  [2574] 地震波トモグラフィーは怪しいが、宇宙線利用の透視は有効
Date: 2017-09-08 (Fri)
 2015年6月に「思索の部屋」にマントルトモグラフィーとプレートテクトニクスの怪しさという記事が載ったことは知っていましたが、宇宙線を利用したトモグラフィーの話までは関心が及びませんでした。

あらためて読んでみて、記事の中にある東大地震研の田中宏幸氏の論文を探しました。大変興味深いものです。まずは、「思索の部屋」の記事を紹介します。
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マントルトモグラフィー、プレートテクトニクスの怪しさ
2015/06/11 16:24

地震波の伝わり方について
マントルトモグラフィーという画期的な解析によってマグマの熱分布が分かったと埼玉大の角田氏の本にあるから「ほ〜そうなんだ」と感心していたが、それについてつっこんで調べてみると、かなりうそくさい。

MUOGRAPHERSのミュオグラフの東大・田中氏の講演の中でも、マントルトモグラフィー誰がやっても同じにならない「再現性のないもの」としてこき下ろされていた

※トモグラフィーのトモとはギリシャ語で断面という意味だそうだ

マントルトモグラフィーやプレートテクトニクスは石田研究室の「新地震学」のHPでもこき下ろされている。
地震波が密度によって高々2%しか違わない事を根拠にこれだけ異なる物質の深さ方向の分布を一意的に描くのは不可能という訳だ。
確かにその通りで、非常にがっかりさせられる話である。
マントルのスーパープリュームの間断が地震や火山活動の間断につながっているという埼玉大の角田氏の説明に納得していた自分としては、スーパープリューム自体が否定されると大変がっかりする。

一方石田研究室のHPではマントルという流体の中を地震波が伝わるわけがなく、地殻底面と表面の間の散乱(反射・屈折)でしか伝わらない、としているが、これもどうなんだろうか?
音や光が水の中を伝わらないという事実はない。もちろん距離により減衰はする。
それが地震波のようにより長周波数になればより遠くまで伝わるとは容易に予想がつく。

ただ、水中より海底面と海の表面の間の散乱の方がよく伝わるのかどうかは、水中の透過率と海底面、海水面といった境界面での反射率を実際に実験的に測定してみなければ何とも言えない。

波の伝搬というのは原理はシンプルだが、媒体ごとに透過率、反射率が異なるので意外と難しく、直感的に答えられない。

マントルトモグラフィーの計算は誰がやっても同じにならないとミュオグラフの東大・田中氏は言うが、 地殻やマントルに関して実験的に散乱断面積、吸収断面積といった物理データが整備されれば誰がやっても同じとなると期待される。

ただし、内部構造がどうなっているか誰も知らないので、100°の角度を超えて地震波が地球の裏側には伝わらないという実験事実から、地球の中心には固体のコアがあるとかなんとか何らかの説明モデルをあらかじめ持つ必要がある、というところがやっかいなところだ。

そういう意味ではニュートリノ観測こそ地球の内部構造を知る手掛かりになりそうだが、いかんせん検出断面積を稼ぐには膨大な体積の検出器が必要になり、当分実現できそうにない。

現代定説となっている科学でボクが疑っているものは3つとなった。(1)ダーウィンの漸進進化論と2)素粒子論は省略)


3)プレートテクトニクス
マントルが流体であり、それが冷えて固まった地殻が漸進的に移動している、という説明は観測事実に即している。

しかし地殻がマクロ的に見て固体なのか流体なのか、動きはいつも漸進的なのかという疑問点がある。

直感的にはある程度伸び縮みもする弾性変形するものでなければ造山活動はありえない。
完全な固体ならヒマラヤ山脈などできはしない。これは誰が考えても確かだ。

海溝型地震の説明やマグマだまりといった仮説もあやしい。

どこまで厳密な実験事実なのか、何を根拠とすべきなのか、時間をかけて考えないといけない。

地震学者、地質学者、地球物理学といった連中の言っていることを真に受けていいとは到底考えられない。

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 以上が「思索の部屋」の記事紹介です。ブログ主の言葉に「世の中の定説に怪しさを嗅ぎ取るのは元々疑り深い性格もあるが、大学の研究室が当時素粒子論を斜めに見ていた宇宙線物理だったからなのかもしれない。」とありますが、納得できるまで探求する姿勢は学問に必須のものだと思います。今は、「偉い人の言うことを信じなさい」式の学問になっています。

記事の中で「マントルという流体の中を地震波が伝わるわけがなく、地殻底面と表面の間の散乱(反射・屈折)でしか伝わらない、としているが、これもどうなんだろうか?」とありますが、これはその後少し修正してあります。

「マントルが液体であっても、爆発現象のような衝撃的短周期成分なら、マントルは弾性体のように挙動し、短周期成分を伝播させる。ただしそれは爆発エネルギーのほんの少しで、ほとんどのエネルギーは固体である地殻内を反射・屈折を繰り返して伝播する」としています。

さて、田中氏の論文は「ニュートリノを用いた地球内部のイメージング」、「ミュオンを用いた地殻内部構造のイメージング」等が見つかりました。

地震波を利用するマントルトモグラフィーは固体のマントルが「玉ねぎ構造」を持っていると仮定していますし、誤差の範囲内のような時間差を問題にしていて怪しげなものですが、ニュートリノ、ミュオンを利用するトモグラフィーは、そうした怪しげな問題は含んでいないように感じました。

昭和新山や浅間山での観測例など大変興味深いもので、今後火山噴火の予知に利用できる優れた方法だと思います。

左:昭和新山の透視・火道はふさがっている。  右:浅間山の透視・噴火の前後で火道の変化が見られる
「特集:ミュオンの産業応用・社会貢献」に収録の田中宏幸「ミュオンを用いた地殻構造のイメージング」より



 地球トモグラフィーにまで発展させて、地球内部のイメージング研究というのは著者(田中氏)も述べているように、アイディアが先行しすぎて計画に現実味が無いことから、荒唐無稽視されがちです。

 しかし、南極のニュートリノ検出器が有意なデータを検出しているようで、やがて地球内部のイメージングが可能になる可能性があるということです。

大変に夢のある基礎研究だと思いました。

  [2573] 北朝鮮の核実験と白頭山の噴火の関係
Date: 2017-09-06 (Wed)
9月3日に行なわれた北朝鮮の核実験で、実験場付近には地滑りが発生していたことを報じています。



 爆発の規模は前回の10倍でTNT火薬120キロトンに相当するとのことです。白頭山の噴火は大丈夫なのでしょうか。

今年の5月頃には北朝鮮の核実験で白頭山が爆発することが心配されていました。9

専門家はどう思っているのでしょうか。5月のCNN記事を抜粋して紹介します。

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北朝鮮の核実験で火山噴火の恐れ?専門家が懸念



(CNN) 北朝鮮が6回目となる核実験を実施すれば、その巨大な振動が大地を伝わり、中国との国境にある火山の噴火活動を誘発しかねない――専門家の間でこうした懸念が浮上していることが2日までに分かった。
米シンクタンク、ランド研究所の上級アナリスト、ブルース・ベネット氏は、北朝鮮が核実験を行った場合、その規模によっては中朝国境に位置する白頭山が噴火する可能性があると警鐘を鳴らす。
ベネット氏はCNNの取材に対し、実際に起こるとすれば「間違いなく大噴火になるだろう。中国と北朝鮮の両国で、数万人とは言わないまでも数千人の死者が出る恐れがある」と明言。「中国側はもう何年も、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が火山の噴火を引き起こす事態を懸念している」と述べた。

米スミソニアン博物館の火山調査を手掛けるプログラムによれば、白頭山の100キロ圏内にはおよそ160万人が暮らす。また白頭山と北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)にある核実験場は、115〜130キロ程度しか離れていない。
北朝鮮が国際社会で孤立しているため、白頭山に関しては科学的な知見が十分に得られていないのが実情だ。キングス・カレッジ・ロンドンで地理学と環境危機を専攻し、2000年代には白頭山の噴火活動を調査する国際研究チームにも加わったエイミー・ドノバン博士は「白頭山の地下からマグマが供給されるシステムについてはあまり知られていない。マグマだまりの大きさや深さ、状態もほとんど分かってはいない」と指摘する。

北朝鮮による直近の核実験で生じた爆発の威力は、推計でTNT火薬10キロトン分。ドノバン氏は、この規模であれば白頭山が噴火する公算は小さいとみている。ランド研究所のベネット氏によると、50〜100キロトン分の威力が生じた場合、深刻な影響を及ぼす可能性がある
スミソニアン博物館のプログラムによれば、白頭山が最後に噴火したのは1903年にさかのぼる。噴火の規模としては、直径5キロのカルデラが形成された946年の噴火が最大と考えられている。

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記事には50〜100キロトン分の威力が生じた場合、深刻な影響を及ぼす可能性、とありますが、今回の実験は同じ豊渓里(プンゲリ)で行なわれ、120キロトンだったと日本政府が発表しました。

 深刻な噴火は起きていませんが、アメリカのシンクタンクは信頼性が低いのでしょうか、それとも、何日か後になって影響が出るのでしょうか。

 ナショジオの記事では各国の専門家が調査に当たっているという記事があります。
しかし、専門家も火山は何故噴火するのか、何故海溝付金の火山フロントから離れた場所に白頭山のような火山があるのか、「謎」だとしています。要するに火山が噴火するメカニズムに関して専門家といえども、何も分っていないということでしょう。

調査チームのコメントを抜粋して紹介します。

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北朝鮮の聖なる火山「白頭山」に噴火の兆候
調査チームが多発する地震との関連を示唆
2016.04.20

北朝鮮と中国の国境をまたいでそびえる白頭山(ペクトゥサン)。近年、付近で地震が頻発していることから、噴火の可能性について各国の専門家が調査に乗り出している。



 標高2744メートルの白頭山は、約1000年前に人類史上最大級の噴火を起こした火山で、吹き飛ばされた灰や岩石は遠く日本まで到達したといわれている。しかし、その実態については、詳しいことはほとんどわかっていない。

眠らない巨人

 一般的な火山は、構造プレートがぶつかる位置にあるが、白頭山は、日本列島を形成した巨大な沈み込み帯から1000キロ以上離れた、プレートの真ん中に居座っている。つまり白頭山は、本来あるべきでない場所にある火山なのだ。

これが大きな謎の一つです」とイアコビーノ氏は言う。
しかし、普段はおとなしいこの山も、2002年から2005年にかけては群発地震が発生し、山頂が隆起した。

火山の下に何がある?

 何年にもわたる交渉の末、ハモンド氏らは北朝鮮に入り、地元の学者たちと協力して白頭山の調査を行う許可を得た。彼らは2013年に現地に入ると、全長60キロの直線上にソーラー地震計6基を設置した。

 地震計が収集したデータを基に、地震波が硬い岩盤を通ってきたのか、溶融してどろどろになった物質の中を通ってきたのかを判別する。そうしたデータを統合し、白頭山の地表下の状態を具体的に推測した。

 その結果、白頭山の下には、部分的に溶けた(部分溶融した)岩石の層があることが判明した。つまり、液体、ガス、結晶、岩石がドロドロに混ざった状態になっているのだ。

「こうしたデータは、白頭山がかなり活発に動いている証拠です」とイアコビーノ氏は言う。「しかし、大事なのは、噴火の可能性がどれほどあるのかという点です」

 正確なマグマの量や、部分溶融の規模はまだわかっておらず、ハモンド氏はもう一度現地に行って詳しい調査をしたいとしている。

未来は予測できるか

「白頭山が大規模な噴火を起こす危険性は、非常に現実的なものであると考えられます」と、米テキサス大学の地震学者スティーブン・グランド氏は言う。「火山の地下構造を知ることは噴火の予知に役立ちますが、確実な予測はできません。刻々と変化する状況を注視していく必要があるでしょう」

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以上がナショジオの記事です。

火山が爆発するメカニズムが何も分かっていないのではないでしょうか。マグマが何であるかも分かっていません。

 ちなみに、火山学では熔岩が生成される場所は以下の3箇所だけとなっています。

@ 火山フロント:プレートが潜り込む海溝より少し内陸に、摩擦熱で融解したマグマが発生して火山フロントができ、そこからマグマが噴出する。

A 中央海嶺:プレートが誕生する中央海嶺で、固体のマントルが上昇し、融解してマグマができる。

B ホットスポット:地球深部からマグマが沸きあがってくる、たとえばハワイのような場所。

白頭山は@でも、Aでもありませんので、当然Bのホットスポットと考えられているでしょう。海洋底の火山も含めて海溝から離れて単立する火山は全てホットスポット説になるはずです。

 石田理論では、卵の殻に相当する地殻の下は全て熔融マグマであるとしています。白身にあたるマントルを定説では固体であるとしていますが、そこに根本的な間違いがあります。

 白頭山の火山活動が少し収まっているのは、マグマが本来持っている解離能力(温度と圧力で決まる)内に解離ガスが収まっているからだと判断できます。解離能力内のガスならば安定して存在しえる筈ですが、マグマが移動したりすると変化が生じます。

 核実験のような爆発で、この安定条件を壊すようなことになれば、また、マグマの上昇を許してしまえば、当然火山は噴火活動を開始してしまいます。

[2571]で述べたイエローストーンの冷却作業のようなことが可能ならば、解離現象が収まるので、噴火を止めることもできるでしょうが、直接に水を送るのは大変危険だということです。
 熱だけを抜く・・・つもりが、マントルから自由にマグマが上がってこれるような状況を作ってしまえば、それこそ破局的な惨事を招くでしょう。

 地球科学は「マントル熔融論」「水の爆発」という新しい視点で把握する必要に迫られています。

注:160キロトンに修正

爆発規模は160キロトン 「広島型」の10倍、実験場付近に広範な地滑り

 小野寺五典防衛相は6日、北朝鮮が3日に強行した核実験の爆発規模(TNT火薬換算)について、160キロトンと推定していることを記者団に明らかにした。これまで120キロトン以上としていたが、包括的核実験禁止条約機構(CTBTO)によるマグニチュード(M)の最終的な分析結果を踏まえて上方修正したと説明した。

 小野寺氏は「広島に落とされた原爆の10倍ということになる」とし、「水爆実験であった可能性も否定できない」と述べた。その上で「かなりの高い出力を持つ核爆弾が開発されていることは日本のみならず国際社会の大きな脅威になる」と語った。

 一方、米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は6日までに、核実験場の周辺で広範囲にわたり地滑りが起きていたと発表。「過去5回の核実験と比べて数や規模が大きい」と指摘した。実験直後に取り沙汰された地下の爆心地や坑道の崩落を示すクレーターなどは確認されなかった。

 香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「さらなる陥没のリスクや、大規模な環境破壊の恐れがある」と指摘する中国地震専門家らの見解を伝えた。(ワシントン 黒瀬悦成、上海 河崎真澄)


  [2572] カロリン諸島も南方古陸の一部なのかもしれない
Date: 2017-09-05 (Tue)
中国の海洋調査船が、マリアナ海溝南方にあるカロリン諸島を調査し、かつて海面上に在った証拠を見つけたと報告しています。抜粋して紹介します。

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遠洋総合科学観測船「科学号」、カロリン海山が島だったことを証明
人民網日本語版 2017年09月01日14:49

中国の次世代遠洋総合科学観測船「科学号」は8月7日から29日にかけて、人類が探索したことのない西太平洋カロリン海山で詳細な調査を行い、深海巨大・大型海底生物のサンプルを400点(170種以上)採集した。

科学観測隊員はカロリン海山の探索で、これが以前は水面上に浮かぶ島であることを発見した。科学観測隊員は水深600メートルから山頂までの間に海蝕洞が確認できたため、海蝕洞は波の衝撃により形成されたものであり、つまりこの海山が以前は水面上に浮かぶ島で、プレート活動によって沈み海山になったということだ

中国科学院海洋研究所研究員の徐奎棟氏は、「また水深600メートルから山頂の間に、近海にしか見られないサンゴ礁があったが、今や岩石になっている。これはこの海山が、島が沈むことで形成されたことをさらに裏付けている」と述べた。(編集YF)

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海蝕洞が存在することから「海山が以前は水面上に浮かぶ島で、プレート活動によって沈み海山になった」とありますが、プレート活動で海山になったという理屈が分りません。

[1080][1345]などで話題にしてきましたが、海蝕洞や海底鍾乳洞などの存在は陸地が広範囲に沈降したことをものがったっています。プレート運動とは関係しないはずです。

APDには、調査した地形図が載っています。




調査場所を特定する情報がありませんが、マリアナ海溝の南部が、かつては島、または大陸として存在していたことは確かなようです。



また、カロリン諸島の主島であるパラオには日本の典型的な溺れ谷である英虞湾のような風景があります。


南方古陸の存在した証拠がどんどん報告されてきているのではないでしょうか。ただし中国の科学者も「プレートテクトニクス」に洗脳されていますので、真相が見えてはいませんが・・・。


  [2571] イエローストーンに冷水を圧入するNASAの計画は無謀である
Date: 2017-09-03 (Sun)
イエローストーンの超巨大地震から人類を救うというNASAの信じられない計画:しかし、逆に噴火を誘発する可能性がある

というニュースがありました。
イエローストーンでは地震が多発し、噴火が心配されていますが、その破局的な噴火を避けるためにNASAはポンプで冷水を送りマグマを冷却しようという計画をもっているそうです。

左側:フタに穴を開けて水で冷やす方法  右側:長い横穴を掘ってマグマ底部の熱を逃がす方法


その計画に対し、NASAで「小惑星と彗星から惑星を守る方法」を研究してきたウィルコックス(Brian Wilcox)氏は、BBCに対し、「それは噴火を止めるのではなく、噴火を誘発し、もっと恐ろしいホットスポットを誕生させてしまう危険性がある」と語っているそうです。

TOKANAに載っていた仲田しんじ氏の記事から抜粋して紹介します。

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NASAによれば、イエローストーン地下にくすぶる巨大なマグマだまりから放出される熱の35%を奪うことができれば、イエローストーンを“封印”できるという。単純に水を送り込むことで、熱伝導によって火山の熱を奪って噴火を阻止できると主張しているのだ。

 具体的には火山にボーリング工事で10kmの穴を掘り、そこへ圧力をかけて水を注ぎ込むというプランだ。掘ったトンネルは水が循環する構造にして、注いだ水が火山内部の熱を奪い350度ほどになって戻ってくるということである。この作業を繰り返すことで日ごとにゆっくりと火山を“冷却”できるという。ちなみに予算は3000億円を見込んでいるが、政治家をじゅうぶん説得できる魅力ある投資になるとNASAは主張している。

■大規模噴火が起これば人類の大半は餓死

 NASAによる実現可能性の高い火山の“水冷作戦”だが、ウィルコックス氏は、このNASAの計画がきわめてリスキーであると「BBC」に話している。

NASAの“水冷作戦”は噴火を阻止するどころか、大規模噴火を誘発するものになるというのだ。

「ドリルでマグマだまりの“フタ”の部分に穴を開けて水で冷やすのはきわめてリスキーな行為です。“フタ”の部分が脆くなり、これまで放出されたことのない危険な揮発性ガスを放出するきっかけを与えることになります」(ブライアン・ウィルコックス氏)

 噴火を誘発するだけでなく有毒ガスが放出される可能性もあるとすれば確かに危険だ。代案としては火山に穴を掘るのではなく、イエローストーン国立公園のエリア外の低い場所から長距離におよぶ横穴を掘り、マグマだまりの底部の熱を逃がすという方法が考えられるという。

 このようにウィルコックス氏はNASAの計画を手放しで賛成することはできないが、それでもなんらかの対策を早急に講じなければならないと力説している。

 このイエローストーンをはじめ世界には20もの超巨大火山があるが、いずれも大規模噴火を引き起こせば地球規模で気候を変動させ得る可能性をはらんでいる。ちなみに直近の超巨大火山の噴火は、2万6500年前に起こったとされるニュージーランド北部にある巨大火山・タウポの大規模噴火だ。

 現在70億人まで人口が増えた我々の文明が超巨大火山の大規模噴火に直面すれば、いわゆる“核の冬”に匹敵する寒冷化でたちまち食糧難に陥り、たった数カ月で絶滅の危機にさらされるという予測もある。2012年の国連の発表によれば、全世界規模での食糧備蓄は74日分しかないという。食糧生産が止まればたった2カ月半で備蓄が尽きてしまうのだ。

 自然災害を人為的に食い止めるのは至難の業であるが、阻止できる可能性があるのであれば人類の叡智を結集して対策を講じるべきであろう。その一方、個人レベルでの災害の備えを常に確認しておきたい。
(文=仲田しんじ)
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ウイルコック氏の心配は、「小惑星が衝突するのと同じような危険性」ということでしょうが、何故冷水を送って冷却することが危険なのか、何故破局的爆発を起こしてしまうのかが理解されていないのではないでしょうか。少なくとも、マグマが地球内部のマントルと同じ物質であり、「magma reservior」は地球内部に連結しているという認識は無いようです。無知なる人類が浅知恵で恐ろしい計画を立てているように思えます。

[517][1017][2178]-[2180]などで紹介しましたが、大火災の現場では消防用の水を放水すると爆発的に燃え広がってしまう謎の現象があります。高熱の環境下では解離ガスが発生して、水素爆発を起こしてしまうからだと石田理論では解説してきましたが、なかなか理解が得られません。

[1017]でも紹介しましたが、堀内氏は以下のように語っています。

「大火の時に水を掛けるとかえって爆発しますね。水蒸気爆発というのと、もう1つは、水を4000℃ぐらいにしますと水素と酸素が30%ぐらい分かれる。つまり分離するのです。熱分解だけで水から水素と酸素が発生するのです。」(堀内氏回答

 マグマに水を送ればどうなるか、溶鉱炉に水を掛ければ爆発します。これは気化爆発が起きているのですが、密室状態のマグマ溜りに冷水を送れば、気化爆発だけじゃない水素爆発が起こります。([2025]-[2030][2133]など参照)
 気化爆発と水素爆発が火山噴火の原因ですが、人工的に水を圧入することは破局的な火山爆発を起こしてしまうのです。地熱発電によって地震を起こしてしまうのも、地下の解離状態を不安定にするからです。

二つの中越地震、岩手・宮城内陸地震、東北大震災の勿来沖合の爆発、などなど液体を地中に圧入して地震を起こしてしまっている可能性があります。


 そもそもアメリカのデンバーで半世紀も前(1962〜1967年)に廃液の地中圧入で地震を起こしています。オクラホマではシェールオイルの採掘で廃液を圧入し、今も地震が発生し続けています。

何故地震が起きるのか、何故火山は爆発するのか、人類は「水が引き起こす爆発」という新しい概念の研究に取り組む必要があります。


  [2570] 大陸移動説は証明されていないのに何故信じるのだろう
Date: 2017-09-02 (Sat)
ウェゲナーの大陸移動説は戦後劇的に復活したことになっていますが、その証明には矛盾があることを大陸移動論の証明方法には誤謬があるで解説しました。

その中で、磁極の移動ラインは斉一論的な変化、つまりナメクジが移動した跡のような連続線にはならないで、瞬間移動するUFOの出現位置をプロットするようなものになることを解説しました。ラインを引くこと自体がおかしいわけです。

また、「ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸とが30度回転して大西洋が開けた」というニューカッスルグループの研究にはアメリカ大陸が海底に沈んでいた時代(二畳紀〜カンブリア紀)のデータも含んでいたり、論理的なミスがあること、その他インド亜大陸の北上理論(ロンドングループ)と大西洋開化理論の前提がまったく違うことなども解説しました。

動画の解説で使った図面が次のようなものです。

たしかに30度回転させれば、大西洋は閉じてしまうような錯覚に陥ります。

しかし、古地磁気学がスタートした時点ではヨーロッパ大陸とアメリカ大陸の資料しかなかったのかもしれませんが、その後各大陸の岩石を同じように調べると、磁極の移動ラインは次図のようにまったく混沌とした様相を示します。

ランダムな事象を連続ラインで結ぶのは本来意味がない


一体全体、古地磁気学から判明したことは何であったのか、と疑問に思えてしまいます

ところで、ホームズの「一般地質学V」には、大西洋30度回転説を説明する詳しいデータが載っています。



アメリカ大陸の岩石資料は二畳紀以降のものはE、K、J、Trの4個しかありません。P(二畳紀)、C(石炭紀)、シルル紀は少なくとも、グランドキャニオンは海底にあって、堆積が進行していた時代です。大陸とは言えなかった時代の可能性のある資料を採用するべきではありません。



インドやオーストラリア、アフリカの岩石の資料も載っていますが、何の脈絡もないかのようなバラ付きを示します。

つまり、他の大陸のデータからは大西洋の開化を説明できないのではないでしょうか。これで本当に大陸移動説が証明され、戦後劇的に復活したと思っているのでしょうか、不思議です。

 では、なぜ各大陸のデータが脈絡のない「磁極移動ライン」を示すのでしょうか。「地球の科学」(竹内均、上田誠也著)にも明快な解説はありません。

石田理論では[2568]で述べたように「大陸の岩盤が浮沈によって褶曲を受けている」のではないかと思っています。

 ホームズ氏の図27.7([2568]参照)にあるようにアルプス造山活動による影響を受けている場所の岩石を解析すると、データはばらついてしまい、磁極の位置は判然としなくなります。

 つまり、各大陸の岩盤は沈降と浮上を繰り返していること、したがって、沈降したときの褶曲活動で、固まったときの地磁気の方向が歪んでしまっているのではないでしょうか。

 明確な褶曲現象ならば、データを排除すればいいのですが、それは判定が困難でしょう。ということは、ロンドングループとニューカッスルグループのような、「学問上の先陣争い」のような状況下では、「自説に有利なデータ」を恣意的に採用するというような事態も起こるのではないかと疑っています。

何のために学問をするのかという根源的なところまで問われているような気がしてなりません。

武士の世界から仏道に道を変えた三河の禅僧鈴木正三の目には、「知慾餓鬼」「出世慾餓鬼」などの姿が見えたようです。いつの時代でも克服が困難なものは「名声慾」であるらしいです。学者も名声慾の世界に生きているんでしょう。

  [2569] 地球は「寝返り」を打つかのように姿勢を変え、極地は各地に移動する
Date: 2017-09-01 (Fri)
石田理論では、ギョーは極域の氷床の中の氷床湖で形成されると考えています。[2568]では、ギョーの存在と絡めて、二畳紀には極域が日本の東に存在した証拠を紹介しました。

 実はホームズの一般地質学では認識されていませんが、アラスカ湾内にもギョーがあって、同じような状況にあったことが推定されます。プラット・ウェルカー海山列というのは、Wikiではボウイ海山に載っている海域にあります。



図中のKodiakが次図のGA-1の相当し、Bowieは一番南東に位置する海山です。



この図の解説で、著者のホームズは「新しい地殻が形成されている中央海嶺から離れる向きにプレートが移動しており、また海溝のところで、それがマントルの中に消えていっているということを、ディーツ(1961)やヘス(1962)は確かな証拠が出る前に示唆した」(p.595)とヘスらの「海洋底拡大説」を支持しています。この章はホームズの死後奥さんが編集したという事なので、ホームズの意見かどうか、不明ですがヘスらはホームズの理論を支えに立論していたようです。

この図だけ見ると、プレート上に形成されたギョーが海溝に沈んでいくように見えますが、海溝や海嶺の位置関係から見て、説得性にかける話です。ましてや天皇海山(ギョー)のならびかた、マリアナ海域のギョーの存在から、一枚の太平洋プレートというものが同じ方向に進行しているとはとても思えません。

プ レート論は破綻しています。ギョーは極域の氷床で形成され、極は平均的には数十万年に一度程度の割合で、各地([2449]参照)に移動しています。


  [2568] 地軸は変化する− 二畳紀は天皇海山付近が極地だった
Date: 2017-08-31 (Thu)
アーサー・ホームズ著「一般地質図」(Vp.611)に面白い図を見つけました。
地球が姿勢を変えていたという証拠になるようなもので、磁極が日本の東、仁徳海山(gyuot)付近にあったというデータです。







黒丸は更新世と鮮新世の磁極の位置、+印は二畳紀の磁極の位置

地球は姿勢を変えている



二畳紀(2.45〜2.95億年前)には極地が北西太平洋、つまり日本の東にあったことを示しています。
+印はアルプス造山によって乱されていない地盤から採取した残留地磁気の情報、星印はアルプス造山帯を含む岩石からの情報で、当然ながらばらつきがあります。
平均位置は43°N、170°Eですから、[2438]に掲示した図面を見ると、ちょうどNintoku(仁徳)海山の辺りになります。


仁徳ギョーの形成年代は[2438]の図では56.2(単位百万年)の暁新世とされています。二畳紀とはかけはなれていますが、「ギョーの骨格は二畳紀に形成されたが、最新の火山活動は暁新世だった」という可能性もあります。


いずれにしろ、時代によって磁極の位置が違うのは、地球の姿勢が今とは違っていたことを示す証拠です。[2438]の磁極の変化図からみても、地球は何度も姿勢を変えてきたことが推定できます。

 ギョーは海山が波蝕されたものではありません。[1817]で゙解説したように、極域の氷底湖でできた火山です。陸上にあるテプイのようなテーブルマウンテンも同じメカニズムでできたものです。([2449]ギョー・テプイそしてテーブルマウンテンの成因は同じである参照)
地球は姿勢を変える
この事実を認めないと、地球の謎は解けない
これがアインシュタインがハプグッド説を支持した理由です

  [2567] 地球物理学は思考力を失った学問か
Date: 2017-08-30 (Wed)
Science PortalというサイトにJAMSTECの田村芳彦氏の記事がありました。

大陸も海から生まれた? 地球科学における長年の謎に新たな仮説とありますが、マントルが固体であるとしているのにもかかわらず、静水力学で成り立つアルキメデスの法則を適用して立論していることがどうしても納得できません。

記事の内容は[2474]などで紹介したものと同じですが、これだけ明瞭に流体力学の概念を固体力学に流用されるのでは、学問を目指す学徒への混乱は激しいものがあります。

石田理論の立場ではアイソスタシーという概念と同じもので、決して認めることができません。

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新たな発見と、従来の定説を覆す新説とは?

新説を唱えたのは田村芳彦(たむら よしひこ) JAMSTEC 海洋掘削科学研究開発センター 上席研究員らの研究グループ。

これまでの定説は、「地殻の薄い海洋底では玄武岩質、厚い大陸では安山岩質のマグマが噴出する」というものだったが、今回、伊豆小笠原弧とアリューシャン弧の研究から、「地殻の薄い部分の火山は安山岩質、厚い部分の火山は玄武岩質のマグマを噴出する」という新たな発見があったという。この発見を基に安山岩質マグマの成因を探った結果、「大陸地殻が海洋で生まれた」という仮説が唱えられたのだ。

海洋島弧の地殻の厚さに注目する

新たな発見につながる研究の中身に踏み込んでみよう。今回、研究対象とした「伊豆小笠原弧」は、東京から太平洋を南へ約100キロメートルの地点から南方向へ約1,200キロメートルに渡って延び、「アリューシャン弧」は、アラスカ半島からカムチャッカ半島にかけて約2,000キロメートルに渡って延びている。どちらもプレートの沈み込みによって形成される代表的な海洋島弧であり、大陸から遠く離れた両海洋島弧は既存の大陸地殻の影響が少ないと考えられるため、大陸がどのように誕生するのかを研究するのにうってつけだ。研究チームは、この2つのエリアについて、地殻の厚さを調べ、海底火山から噴出したマグマの特性を比較した。

実測した調査データが豊富に揃う伊豆小笠原弧を調べると、北部は水深0〜2,000メートルと浅く、地殻は32〜35キロメートルと厚い一方で、噴火活動と島の拡大で注目を集めた西之島がある南部は水深2,000〜4,000メートルと深く、地殻は16〜21キロメートルと薄いことが分かった。この水深と地殻の厚さの相関関係は、「アイソスタシー」が成り立っているためと考えられる。

アイソスタシーの成立とは何か。大小の氷が浮いた水槽を思い浮かべてほしい。氷は水より密度が小さいので、水に浮く。そして、水面から出ている部分が多い大きな氷ほど、水面下に漬かっている部分も多い。これは氷の重さと氷に働く浮力が釣り合っているためである。地殻とマントルは、この氷と水の関係に例えられる。即ち、マントルに比べて密度の小さい地殻はまるでマントルに浮いたような状態であり、地殻の荷重と地殻に働く浮力は釣り合っているとみなすことができる。これがアイソスタシーの成り立っている状態だ。

 海底面が高ければ地殻が厚く、低ければ地殻は薄い。その結果、水深が浅いほど地殻は厚く、水深が深いほど地殻は薄いと考えることができるのだ(下図)。



図1.地殻はマントルよりも密度が低い。このため、まるで水に氷が浮くように、地殻はマントルに浮いているような挙動を示す。
厚い地殻はマントルの中にも厚く張り出す。結果、水深が浅い場所の地殻は厚く、水深が深い場所の地殻は薄いといえる 筆者作図


伊豆小笠原弧とは異なり調査データが不足しているアリューシャン弧では、このアイソスタシーの考え方と当該エリアの水深データを用いて、地殻の厚さの推定を試みた。その結果、アリューシャン弧東部の地殻は35キロメートルの厚さを持つが、西部では10〜20キロメートルしかないことが判明した。

地殻の厚さとマグマの種類の関係に新たな発見

研究チームは次に、それぞれのエリアの海底火山から噴出したマグマの種類を比較した。(中略)

 これは驚くべき発見であった。現在の地球では、大部分の安山岩質マグマがプレートの沈み込み帯で生産されているが、沈み込んだ海洋プレートの上部マントルで噴出するマグマはほとんどが玄武岩質マグマである。海底火山自体も玄武岩組成のものが多い。このため、「安山岩質マグマがどのように作られるのかは分からないが、地殻の薄い海洋底では玄武岩質マグマが、地殻の厚い大陸では安山岩質マグマが噴出する」というのが、従来の地球科学の定説だった。ところが、今回の両海洋島弧における研究成果は、「地殻の厚い場所では玄武岩質マグマが、地殻の薄い場所では安山岩質マグマが噴出する」ことを明示しており、従来の定説を覆したのだ。(以後省略)

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マントルが熔融していると考えるのなら、まだ大目に見ることの出来る立論ですが、マントルが固体であるという前提の下で、どうしてこのような発想が出るのか不思議です。
中学生や高校生は頭脳が混乱するのではないでしょうか。

学問は基本的に、「思考力」を磨かなければ成り立ちませんが、これは単に「覚えなさい」、偉い人が考えたものだから「記憶しなさい」式の教育になってしまうでしょう。

チョット考えてみれば分ることですが、たとえマントルが熔融していることを認めた議論でも、アイソスタシーは成立しません。
[1782]で考察した小話のように、象さんを氷の上に何年載せておいても、象さんの下だけ氷の厚さが2倍になることはありません。

 地殻は海の底でも連結しています、流氷のように漂っているのではなく、張り詰めた氷床の上に重機を置いても何の変化も起きないことは北極の氷盤から推定できることです。

地殻均衡論(アイソスタシー)を教科書にまで載せて学生を洗脳するのは、学問の末期的症状だと私は感じています。

海底面が高ければ地殻が厚く、低ければ地殻は薄い。その結果、水深が浅いほど地殻は厚く、水深が深いほど地殻は薄いと考えることができる

 とありますが、それはかつて大陸であったときに、「高地であった場所」ほど、冷却が進行して地殻が厚くなったのです。それが海面下に沈降した姿を、今観測しているわけです。

 地球物理学は若者が納得できる合理的な内容にしないと、寂れた学問になってしまうでしょう。今はそうなんじゃないでしょうか。優秀な人材が集まらない、人気がないと聞いています。

  [2566] JAMSTEC研究陣のベースにある間違い
Date: 2017-08-29 (Tue)
[2474]西ノ島の大陸性熔岩の謎解き(2)でも紹介しましたが、JAMSTECという組織の研究方針そのものがプレート論、付加体論に基づいて成り立っていますので、「2474]で述べたように研究は「あらぬ方向」に向かってしまいます。

「大陸はなぜあるのか?」で、「西ノ島は大陸の卵」に疑義あり」との記事にもありますが、科学番組は「安山岩線」をまったく紹介しません。先人の業績に間違いがあるのなら、それを指摘して前に進むべきですが、まったく触れようとしないのはなぜでしょうか。

 組織の長(平朝彦氏)が付加体論の権威であることは知っていますが、科学者としては「気兼ね」することなく、公平に先人の理論を評価すべきです。
 公平に扱う「姿勢」と「声」がもっと多方面からあがるべきだと思います。

JAMSTEC関連の広報誌「地球発見」に載っていた記事を抜粋して紹介し、「マントル固体論」、「大陸性マグマの発生論」の間違いを指摘しておきます。何度も繰り返し言っていることですが、“指で押しても動かない大きな釣鐘も何度も押せばやがて動く”ようなものだと思い、今回も指で押す心境で書いておきます。

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大陸地殻誕生の謎に挑む

太陽系の惑星の中で地球だけに存在する大陸。この大陸地殻がどうやってできたのか、実はよくわかっていない。
伊豆半島からマリアナ諸島にかけての海域では、継続的な調査が行われ、この謎を解く手がかりが少しずつ明らかになってきている。今年からは海底掘削プロジェクトも本格的にはじまる予定だ。
大陸地殻誕生の謎に迫る研究の最前線を地球内部ダイナミクス領域の田村芳彦チームリーダーに聞く。
(2014年3月 掲載)

できたてのマグマを世界ではじめて発見

 海底に広がる海洋地殻はおもに玄武岩、陸地を形づくる大陸地殻はおもに安山岩からできている。ただ、マグマからどのようにして安山岩が生まれ、大陸地殻ができていくのか、長い間大きな謎とされてきた。
 
「この謎を解くには、まずマントルが溶けて、最初にどんなマグマができるのかを明らかにする必要があります」と田村芳彦チームリーダーはいう。しかし、通常のマグマはマグマだまりを通って地表に噴出する間に組成が変化してしまう。生成されたばかりの「できたてのマグマ(初生マグマ)」を手にすることが研究には不可欠である。

 2013年、その初生マグマが田村チームリーダーらの研究チームによって発見された。2010年、マリアナ諸島のパガン島周辺で行われた潜航調査で、水深2,000mの地点から枕状溶岩を採取し、分析したところ、初生マグマに非常に近い未分化なマグマからできていることがわかったのである。マグマだまりを経ず、直接海底に噴出したものらしい。

 パガン島は「伊豆小笠原マリアナ弧(IBM弧)」とよばれる海洋性島弧の火山の一つである。伊豆半島から小笠原諸島、マリアナ諸島へと2,800キロメートルに渡ってつづくこの地域は、フィリピン海プレートに太平洋プレートが沈み込む「沈み込み帯」にあたり、今も活発に活動をつづける海底火山や火山島が弧を描くように多数点在している。昨年、新たな島が出現して話題となった西之島もその一つだ。プレートの沈み込みにともなって、大量の水や堆積物が地下深部へと運ばれ、これがマントルを溶けやすくしてマグマが生成される。このマグマが上昇することで多くの海底火山ができるのである

 初生マグマの解析の結果、2種類の初生マグマが混ざり合わずに噴出していることがわかった。このことから、沈み込むプレートからマントルに供給される物質は2種類あって、それらが別々にマントルを溶かし、異なる初生マグマをつくると考えられる。初生マグマを手にしたことで、これまでは推論するしかなかったマグマの成因が、詳細にわかってきたのである。


大陸地殻掘削プロジェクト掘削予定地点


掘削地点の海底下地殻構造概念図


海底火山の下に存在する大陸地殻を掘り抜く

 しかし、こうしてできたマグマがどうやって大陸地殻になるのかは依然として謎のままだ。初生マグマをはじめ、沈み込み帯で生み出されるマグマはほとんどが玄武岩のマグマである。海底火山自体も玄武岩からなるものが多い。玄武岩のマグマからいったいどうやって安山岩の大陸地殻ができるのだろうか?

 地震波の観測によるIBM弧の地下構造のデータからは、興味深い結果が得られている。玄武岩の海底火山の地下に、なぜか安山岩らしき中部地殻が厚く存在しているのである。「海底火山の下に大陸地殻ができ、どんどん成長しているように見えるのです」と田村チームリーダー。もしそうだとすれば、「生まれたての大陸地殻」ということになる。

 今年からは、田村チームリーダー率いる「大陸地殻掘削プロジェクト」が本格的に始動する。IBM弧の中部地殻を、地球深部探査船「ちきゅう」の大深度掘削によって取り出し、大陸地殻の成因を解き明かそうというプロジェクトだ。その前段階として、今年はアメリカの掘削船ジョイデスレゾリューション号を使った掘削が3回に渡って行われる。沈み込みがはじまる前の地殻やはじまったころの地殻、現在までの堆積物などを 採取し、この地域の歴史的変遷を明らかにするのが目的である。その後、海底火山の地下5.5kmの中部地殻を「ちきゅう」で掘削することを目指す。

 田村チームリーダーは、島弧の火山の下になんらかの理由でできる安山岩の地殻が、衝突によって地上に浮き上がり、それが集積することで最終的に大陸へと成長していくのではないかと考えている。生まれたての大陸地殻を手にできれば、その過程も明らかになるにちがいない。

海底下5.5kmという深さは「ちきゅう」にとってはじめての厳しい挑戦となる。だが、将来的にはさらに深いマントルへの到達も期待される。もしマントルの物質を調べることができれば、地球の成り立ちの全過程を明らかにすることができるだろう。「そのためにも是非、人類としてはじめて中部地殻への到達を成功させ、生まれたての大陸地殻を直接手にしたいと思います」田村チームリーダーはそう意気込みを語ってくれた。

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以上がその抜粋記事です。
初生マグマを採取したという関連記事は次にも載っています。
関連記事: ―海底火山から初生マグマを世界で初めて発見―

一連のJAMSTECの研究の基礎にある根本的な間違いを指摘します。

・マントルは固体ではなく、熔融しています。図には部分融解して初生マグマが生成される、とありますが、固体のマントル物質が部分融解するのではありません。マントルは熔融マグマです。

・地殻が薄いと玄武岩になり、厚いと安山岩になる、という見方は間違いです。

([2474] に紹介した「大陸は海から誕生したとする新設を提唱の図7にある次のような解説文参照
「陸側プレートの地殻が薄い場合はマントルダイアピルが浅い場所でマグマを分離することができるため、安山岩質(初生)マグマが直接生成される。
一方、陸側プレートの地殻が厚くなると、マントルダイアピルが低圧でマグマを分離できるような部分が無くなるので、玄武岩質(初生)マグマしか生成できない。」)

・この地域に既に中部地殻(大陸地殻)(図中緑色部分)が存在するのは、かつて「南方古陸」があった証拠です。古陸が無かった場所からは玄武岩熔岩が噴出し、あった場所からはかつての大陸性地殻が熔融した大陸性マグマが噴出するのは当然のことです。

・部分融解したマグマが地殻内部を上昇するメカニズムは存在しません。

大陸性の安山岩マグマが噴出するのは、

大陸地殻が生まれているのではなく、

南方古陸が沈没・融解したマグマが噴出していることを意味している


注:IBMの説明
izu-bonin-marianaの頭文字をとったものですが、boninは小笠原島がかっては無人島で、bunin-islandと外国でよばれていたものが、bonin-islandになったようです。伊豆・小笠原・マリアナ列島線のことです。

  [2565] サイパン北西の海底に陸上で形成された河川跡が存在するのは南方古陸の証拠である
Date: 2017-08-28 (Mon)
[2435]で紹介したマリアナ海溝付近の海底にある河川の跡をグーグルマップで確認してみました。

[2435]には海底地形の遠景写真(測量図)を載せています。


サイパン北西の海底にある河川跡([2435]にあるNo.5の視点)


かつての大陸上にあった山脈から流下する何本かの河川の跡が明瞭に写っています。この現場をグーグルマップで見たのが次の二枚の写真です。


ムー大陸実在の証拠となるサイパン島北西部の海底地形図(広域図)



ムー大陸実在の証拠となるサイパン島北西部の海底地形図(上図白線内の詳細図)


地質学的に「大陸地域」を意味する「安山岩線」の西側に、このような明瞭な河川の跡があることは、この場所がかつては海面上に出ていたことを意味します。大陸上の河川としてでなければ、このような地形はできる筈がありません。

 フィリピン海プレートと呼ばれているこの海域が、かつては大陸であったことは明白です。プレート論、付加体論の「ほころび」は明瞭ですから、勇気を持って体系的な廃棄を行うべきです。

そうしなければ、地質学・地球物理学の発展は望めません。


  [2564] ムー大陸はここにあったのではないか
Date: 2017-08-27 (Sun)
 フィリピン海プレートと呼ばれている海域は「安山岩線と陸地の間」に位置していて、地質学的には「大陸地域」に分類されることが[2563]の考察で分かりました。

 こんな重要なことが「新しい地球観」(上田誠也著)にも、「日本列島の誕生」(平朝彦著)にも「海に沈んだ大陸の謎」(佐野貴司著)にも書いてありません。

 プレート論者達は、「自分の信ずる学説に不都合なものは無きものとする」という姿勢を執っておられるように思えてしまいます。

 「南方古陸説」も「安山岩線」もプレートテクトニクス理論にとっては「不倶戴天の敵」のようなものです。だから、抹殺したのでしょうか?「学者のやることかよ?」と言いたくなります。

 私はyoutubeに上げた「アトランティスとムーはここにあった」という動画の中で、ムー大陸の想定位置図を提示しています。一つはチャーチワードの想定図で、もう一つは海底地質図の関連から得られる想定位置図です。
チャーチワードの想定図は「海に沈んだ大陸の謎」にもある次のようなものです。


ハワイ、タヒチ、イースターまで含んだ広大なものです。著者の佐野氏はハワイやイースターには可能性がないことを上げて、次のように、ムー大陸そのものの存在を否定しています([2551]参照)。

「ムー大陸の陥没を免れた部分とされるハワイ諸島やイースター島からは、花崗岩などの大陸地殻の痕跡は見つかっていません。 さらに、ムー大陸があったとされる地域の海底調査によっても、大陸地殻の存在は確認されていません。したがって「 ムー大陸はあったのか?」 への回答は「なかった」ということになります。」

こんな単純な理由で否定するのは非科学的な姿勢に思えます。チャーチワード説の否定とムー大陸の否定とは別のものです。

 私がyoutubeに上げたものは、次図です。


 激しく大洋化作用を受けた地域([1811]Ruditchの研究より)を囲んだものですが、まったくの非科学的なものとはいえません。しかし、安山岩線や南方古陸という最新の知見から見直すと以下のような位置にムー大陸が存在したのではないかと判断します。



ムー大陸の想定位置図(青色でマークした範囲)


ムーには高い文明があり、ハワイ、タヒチ、イースターを含む地域に影響を与えていたのでしょう。竹内均先生は「ムー大陸」はなかったが、ムー文明は存在したと「ムー大陸から来た日本人」の中で述べています。
 プレート論の伝道者として、地球物理学者として、「大陸の沈没」は認めがたかったのでしょうが、文明があったことは認定しています。



ムーの文明は海洋文明で、世界中に伝播していたという説や日本の三内丸山遺跡にもムーの文明が伝わっているという説もあります。

今後、科学的な側面でムー大陸やムー文明の解明が進むことを期待しています。

先ずは「南方古陸学会」を設立して欲しいものだと思っています。


  [2563] ほころび始めたフィリピン海プレート論
Date: 2017-08-26 (Sat)
[2468][2471]などで、紹介してきた「大陸はなぜあるの?」に、「西ノ島は大陸の卵」に疑義ありというシリーズが展開しそうです。

第一回目は「科学番組は安山岩線に触れない」という見出しの記事で、[2490][2551]で紹介した徳岡先生の記事にもある『安山岩線』に触れています。

NHKなどの科学番組ではプレート論や付加体論による「思考の束縛」がありますので、『安山岩線』(注:参照)の話題は一切取り上げられません。篠塚氏はJAMSTECの田村氏にメールを送って議論しようとされています。やり取りが明らかになれば、大変面白い議論になると期待しています。

 ところで、「地質学者ならば安山岩線を知らぬはずはない」とありますが、[2550]に紹介した「海に沈んだ大陸の謎」でも、記述はありません。私はネット上の徳岡先生の記事ではじめて知りました。
 その安山岩線とは、地質学的には海洋と大陸の境界を意味するものと考えられています。「一般地室学」(アーサー・ホームズ著)によると、下図のように、フィリピン海は西と東に「安山岩線」があります。

東西の両側に安山岩線が存在するフィリピン海
クリックすると大きな図面になります。


 篠塚氏は安山岩線の中にあったムー大陸でフィリピン海そのものがムー大陸があった地域だと主張しています。

フィリピン海プレートなるものには、誕生する場所、つまり海嶺が存在しませんし、地質学的には大陸に分類される(注:参照)ものなのです。

ムー大陸実在論はプレート論、付加体論を信奉する学者達からは否定されてしまうので、メディアで紹介されることはありませんが、説得性のある、論理的な話です。

次の図を見ると、[2551]で検討したサイパン、グァム、ヤップ、パラオなどの島々は『安山岩線』の西、つまり、篠塚氏が「ムー大陸があった地域」と考えておられる場所にあることが分かります。

安山岩線の西に存在するサイパンなどの島々
出典:与論島クオリア


勿論、安山岩マグマが噴出している西ノ島も、花崗岩が見つかっている第三西スミス海丘も安山岩線の西に位置します。

西ノ島の噴火熔岩が安山岩質である理由の石田理論としての見解は[1996][2474]に解説してあります。

新聞やメディアの報道では「フィリピン海プレートが北上して潜り込み、巨大地震発生の原因になる」ので、南海トラフ巨大地震の対策が重要だとして騒いでいます。しかし、それがまったくのウソであるとしたら、お笑いです。



 フィリピン海とは、かつて南方古陸またはムー大陸が存在した場所であったことが、次第に自然科学の俎上に上がってきて、定説のフィリピン海プレート論がほころび始めるのではないでしょうか。

 西ノ島で安山岩(大陸性の岩石)質の熔岩が噴出していることは、その兆候でしょう。早く、プレート論や付加体論の間違いに気付いて、地球物理学の方向転換を図るべきときに来ています。

注:安山岩線

andesite line

太平洋の島々をつくる火山岩は玄武岩であるのに対して,日本列島など太平洋を取巻く大陸の縁では安山岩が広く分布する。安山岩の分布する太平洋縁の境を連ねた線を安山岩線という。大洋底をつくる地殻は玄武岩の性質をもつのに,大陸地殻はこの上にケイ酸分の多い花崗岩の性質をもつ地殻が重なっていることが安山岩線からもわかる。

大陸

Continent

 地質学的・地球物理学的な意味の大陸は、花崗(かこう)岩質層が分布している範囲をさしている。花崗岩質層は、大陸上だけでなく、大きい海洋の周縁部にも広がっている。したがって、大陸を取り巻く海洋底を含めた範囲を大陸地域(大陸地塊)とよび、この地域よりも外側の海洋域を海洋地域(海洋地塊)とよぶこともある。大陸地域を形成している花崗岩質層と、海洋地域を形成している玄武岩質層とを分けている線状の地帯には安山岩が分布しており、大きい海洋の周縁域を取り巻いている。この線状帯は安山岩線とよばれ、日本列島はこの線の大陸側の域内にある。



  [2562] プレート論に洗脳されていない素人の的確な判断
Date: 2017-08-24 (Thu)
[2561]に紹介した同じブログで、京大の地震学者が、「水素爆発であれほど大きなエネルギーはでない」という感想を述べたことが紹介されています。

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活断層とはなんぞや?

結論:
活断層というのは虚妄の概念です。断層は地震の原因ではなく、あくまでも地震の結果、すなわち過去の地震の痕跡でしかありません。活断層が動くと地震になるという定説論者は原因と結果をとりちがえているのであり、まったく本末転倒した物の見方であると考えられます。

補足;
私は3.11後のある会合で京大の地震学者に地震=水素爆発の可能性について質問したところ、その先生は水素爆発ではあれほど大規模なエネルギーを説明できないのではないかと答えていました。実は時間がなくてそれ以上聞けなかったのですが、仮にそうだとしても、少なくとも地殻下で水素爆発が起こっている可能性は否定できないのではないかと考えます。その証拠に地下深くに大量の水を流し込むと必ずと言ってもよいほど地震が発生するのです。その他、大きなダム工事のあと水が貯水されると、必ずといってもよいほど地震が起こることが分かっていますし、また大西洋のある島国(アゾレス諸島)では雨が降ると必ず地震が起こるという地域もあります。

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私(石田)も、「水素の核融合反応」の可能性を探ろうと、亡くなられた山本寛氏を訪問して話をお聞きしたことがあります。地震学の改革で共闘できるかと思って訪問したのですが、プレート論を支持されたり、石田理論を無視されたり、その後上手くいかなかった話は[2302]に紹介してあります。

熱解離した酸素と水素は自由電子を放出し、プラズマ状態にありますから、核融合反応が起きているはずです。しかし、私には量子力学の素養がありませんので、分子状態での酸素と水素でも起きる“爆鳴気爆発”のレベルで立論していますが、将来的には天然現象としての“水素の核融合反応”として理解される時代が来るのだろうと思っています。

 それにしても、プレートが押す力で“ひずみエネルギー”が蓄積され、それが開放されて地震になる、という考え方を支持できる地震学者の力学観を疑ってしまいます。
 地殻やプレートというものが岩盤であるのなら、外力が作用すればポキッと折れてしまいます。ハガネ板のような弾力はありません。いくら巨大な岩盤でも、基本的には10×(-4乗)という微小な歪(strain)で破断します。巨大地震を引き起こすようなエネルギーが蓄積されることなど決してありません。

 プレート論に洗脳されていない地震学の素人の方が“真っ当”な判断が出来ているのではないでしょうか。

本日の産経新聞では阿比留氏が「『報道しない自由』の行使によって、自らの存在意義をも失おうとしている。」と書いています。

氏は加計学園問題での報道に関する「報道偏向」を取り上げていますが、地震のメカニズムに関する報道については産経新聞も偏向しています。


加計学園問題で、朝日・毎日の偏向報道を批判する産経の阿比留論説委員


ネット上には地震爆発論を支持する意見が多数見られますが、産経新聞を含めてメディアが報道したことはありません。

定説が正しいのか、新説が正しいのか、読者に判断を任せて報道する姿勢が「民主主義の根幹」なのではないでしょうか。

  [2561] 地震前兆が電離層に現れる原因の根拠
Date: 2017-08-24 (Thu)
地震爆発論を好意的に紹介していただいているサイトに、

ダーウイン以前に戻って考えよう

というブログがあります。

その記事に、串田式地震予知法の根拠を推理するものがありましたが、一部誤解がありますので、抜粋して紹介し、誤解を解いておきます。

解離ガスは元々、水素と酸素が2対1の混合ガスですから、水素濃度が高まったから爆発するのではありません。

「吸熱反応によって下がっていた温度が周囲からの熱伝導によって温度が回復し、混合ガスの着火温度に達するから爆発する」

のです。

以下引用文です。
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串田式地震予知方の根拠を推理する

まず、議論の前提として「地震とは地下深くで起こる水素爆発である」という仮説を認める必要があります。これは定説の地震学とはまったく異なりますが、この仮説によってのみ地震現象の謎が説明できると考えています(新地震学HP参照http://www.ailab7.com/index.htm)。(略)


というわけで、地震と水の因果関係は地震学者も認める明らかな事実なのですが、しかし、今日の地震学者は根本的に間違ったパラダイムにしばられているために「地震とは水素爆発である」という単純明快な仮説がかえりみられることはありません。これはかつての天動説にしばられた専門の天文学者たちが、どうしても地動説を認めようとしなかったのとまったく同じです。

さて、このような仮説にしたがって、昨年来、串田氏の地震発生予測が延長に延長を重ねてきた意味を考えますと、きわめて切迫したある重大な可能性が隠されているような気がしてくるのです。それは次のような可能性です。そもそもなぜ前兆現象(すなわち電離層の異常)が地震の予測と関係があるのかというと、これは雷の発生の例をあげると分かりやすいでしょう。雷が発生するのは地上の分厚い雲に帯電したマイナス電気が地下のプラスの電気を引きよせ、それがあるとき一挙に放電現象を起こすからです。これと同じようなことが地震の場合も起こっていると考えられます。先の仮説によりますと、地震というのは地下に水素ガスが充満した結果起こるのではないかと考えられます。もちろんその水素というのは、元々は水すなわちH2Oから発生するわけですが、このとき水から解離した水素分子はマイナスに帯電します。このマイナスに帯電した水素分子の量が異常なほど多くなると、大気圏の電離層にも影響を与えるようになるのではないでしょうか?

ただし、水素ガスが増えただけではすぐに爆発(すなわち地震)は起こりません。地殻内部の密閉空間で水素爆発が起こるためには必ず水素と酸素の混合比が2;1になるという条件がみたされなければなりません。その条件がみたされないかぎり、爆発は起きないのです。通常の爆発はある一定程度水素ガスが充満すると、必然的に起こるのではないかと思われますが、爆発の条件がなかなかみたされないときには、水素ガスの充満がどんどん進んで時間が経てば経つほどそのエネルギーが大きくなるのではないかと想像されます。



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以上が抜粋記事です。
解離ガスが大量に生成されると、吸熱反応による温度低下も激しいものになりますから、熱伝導で熱が戻り着火温度に達するまでには長い時間がかかります。

前兆レベルは巨大な地震(解離ガスが大量に蓄積した場合のこと)になるほど、大きなものになり、図中のb〜c間が長くなり、静穏期も長くなって、地震発生までの時間が長くなります。

 地中の自由電子も大量に空中に放出されますので、結果的に電離層が下がってくることになります。

ブログ主の見解は大まかに言えば、正しいと思われます。

ただ、串田氏が観測している内容が、解離水の発生による自由電子の増加や、圧力増加とどのような関連があるのか、などの基礎的な研究が必要になると思います。地震を予知する有料のサイトが他にもありますが、経験則だけでは、信頼性の高い実用的な地震予知としては不十分です。

さらに言えば、小さな地震を「予知に成功した」と発表しても意味がありません。避難が必要になるような巨大地震を予知することが大切です。そのためには民間企業の営利性を排除したほうが良いと思います。国家機関が基礎的な研究に責任を持つべきです。

そのためにも、地震理論の入れ替えが必要です。

  [2560] 南方古陸が存在した証拠集め
Date: 2017-08-17 (Thu)
[2559]に紹介した動画の中で5:30辺りに、四万十帯の砂岩と泥岩の砂泥互層の話が出てきます。

「砂岩を顕微鏡で見ると、ほとんどが大陸で生成される花崗岩の破片である」と解説してあります。

 四万十帯は白亜紀に形成されたものとされていますが、そんな昔に日本列島の河川から花崗岩の破片が流出していたとは思えません。
 花崗岩は大陸の深部でゆっくり冷却されて結晶質の岩体に成長するものです。被覆表土がなくなり、風化・浸食されて、河川から流下するのには相当の時間を要する筈です。

20:50辺りには四万十帯よりも古い秩父帯の、「5.5億年〜1.8億年前の赤道付近で積もったチャート」の話もあります。
 さらに日本で最も古い黒瀬川構造帯の地層の話も、付加体論や大陸移動論によって解説がなされています。

 石田理論ではその頃の日本は赤道近くにあった、地球はそのような姿勢になっていた、と解釈しています。

 秩父帯とか黒瀬川帯とかは、日本列島が海面上に姿を見せる前の海底での話です。花崗岩など日本列島にはなかった筈です。

 その海底に砂泥互層があり、花崗岩の破片があるのなら、それは別の大陸から流れて来たはずです。

 正珪岩(オーソコーツアイト)を顕微鏡で見ると円摩された石英粒子で構成されているそうです。さらに全体としても円摩されていることは砂漠や湖を持った相当大きな大陸で誕生したものであることが分かります。

つまり、

@ 大陸で誕生した花崗岩が一旦風化して崩れ、水面下に層状に分化して沈殿する。
A さらに、浮上して石英層だけが砂漠の飛砂となって石英粒子が円摩される。
B 円摩された石英粒子が、大陸の沈降によって、地球内部の高熱に接近し、正珪岩という変成岩となる。
C 次いで、大陸が浮上し、正珪岩層が地上に姿を現す。
D やがて風化作用や、山体の崩落作用を受けて崩壊し、河川を流下する間に全体としても円摩される。

という気の遠くなるようなプロセスを経てきたと言われています。また、当然ですが日本列島にはどこにも正珪岩の地層はないそうです。

そのオーソコーツアイトの礫が四万十帯を含む日本列島各地で見つかっています。ただし、粒径は四万十帯のものが一番大きいそうで、日本海側よりも太平洋側のほうがオーソコーツアイトの流出源に近いことを意味しています。

ということは、オーソコーツアイトも、砂泥互層に含まれる花崗岩の破片も、南方にあった南方古陸から流れてきたものという可能性が高いと考えられます。

定説では中国大陸から流れ着いたものとされていますが、説得性にかけるのではないでしょうか。

過日、「オーソコーツアイト探し」に周参見まで一泊のドライブをしました。

 探したオーソコーツアイトは、次の動画の6:45辺りに載せてあります。一見真っ黒な石と真っ白な石が石英質の透明度がありました。



長径:29mm
のオーソコーツアイト?

中央の黒い石が長径29mmの正珪岩らしい礫


一昔前には「黒潮古陸」という学術用語が地質学関連の学会にあったそうです。([2491]-[2497]、)

プレート論、付加体論に駆逐(?)されてしまったようですが、是非とも復活させたいと願い「南方古陸」の証拠収集を行いたいと思っています。

追記:

英国人のジャーナリストであるヘンリー・ストークス著「大東亜戦争は日本が勝った」を読了しました。

[1961]に紹介したように、「ルーズベルトが日本を罠にはめた」ことは知っていましたので、素直に納得できました。しかし、知らなかったこともたくさんありました。

 天正少年使節団がヨーロッパで見た「日本人奴隷の少女達」の報告と、「バテレン追放令」の目的は「日本人奴隷売買の禁止」にあったという件ははじめて知りました。

 なんだか、「南方古陸の復活」や、「プレート理論の否定」が、「大英帝国の崩壊」とダブって見えるような気になります。

「白人の考えたプレート論」を打破しよう・・・なんて・・・。


  [2559] 定説「日本列島の誕生」批判
Date: 2017-08-16 (Wed)
YOUTUBEに上がっていた第39回 教育映画祭入賞作品
「日本列島の誕生」を利用させて頂き、プレート理論や付加体理論の間違いを解説しました。



制作者の方には憤懣の気が走ることでしょうが、自然科学の進歩発展のためにご容赦ください。

地震のメカニズムも化学反応としての、水素爆発であると気付かないと、地震予知も、防災対策も実効あるものにはならないでしょう。

過ちては改むるに憚ること勿れ



  [2558] シェールガス採掘と地震の関係をアメリカに教えるべし
Date: 2017-08-14 (Mon)
オクラホマ州でのシェールオイル採掘に伴う地震に関しては、すでに[2071][2381]などで何回も紹介してきました。(その他、[1851]、[1852][1926][2007]など)

本日の毎日新聞にはオクラホマのガス採掘地で地震多発という報道がありました(読者から連絡あり)。




報道記事の欄外にも書きましたが、「廃液などの液体を地中に圧入することは危険」です。
理由は、トコロテン式に地下水を地下の高熱地帯に押しやるからです。押しやられた地下水(H2O)は熱解離という化学反応現象により酸素と水素に分離します。この水素と酸素が元に戻るときの「爆鳴気爆発」が地震の本当の原因です。

この事実を知らないで、「企業の利益」を優先してアメリカの台地をズタズタに脆弱化すれば、やがて恐ろしい事態に見舞われるでしょう。

ある出版社の当時の社長に「アメリカに地震の原因を教えてあげないと大変な事になる」と連絡しましたが、まったく反応はありませんでした。

今回毎日新聞が報道しましたが、数年前には毎日新聞の偉い方も「石田さんの理論は査読ありの論文になっているのか、なっていれば取り上げることができるが」という姿勢で無視されました。

地震爆発論が地震学会で査読されて通過する時代が早く来て欲しいものです。

地震爆発論学会には学会誌のようなものがまだありません。当サイトがその代わりを担っています。


  [2557] ネット社会ではメディアの偏向報道も見透かされる
Date: 2017-08-10 (Thu)
 10日の産経新聞・「極言御免」で阿比留瑠比論説委員が、「10年前から続く印象操作」と題する記事を書いています。
記事の内容は年金制度の推移とメディアの怪しげな報道に関するものですが、「国家のゴマカシ」については、私も国政選挙に挑んだときに声を大にして訴えました。
積み立て方式が、いつの間にか賦課方式だと言いくるめられ、「老人は若者に援助されている」という負い目をもたされて活きねばなりません。歴代の政治家、官僚、マスコミへの公的な憤慨を持っています。
選挙戦で述べたように「一度日本を洗濯しなければなりません」


 興味を引いたのは最後に書いてある「ネットが暴く不公平」という部分です。


メディアの不公平で不誠実な姿勢が多くの人にバレる時代


インターネットの普及で、メディアが「捏造報道」「黙殺行為」を行ったとしても、過去のように国民をごまかすことはできない状況が生まれているという認識です。

「活断層理論」とか「プレートテクトニクス」、あるいは「付加体理論」などに信憑性がないことは、ネットを通じて国民に周知される時代なのではないでしょうか。

 メディアは謙虚にならないと、国民から「見放させる時代」に突入しているのだと思います。

 ところで、アメリカのメディア、特にリベラル色の強いニューヨークタイムズはトランプ政権の足を引っ張る報道ばかりしています。しかし、国民の多くは大統領を信用しているようで、NYタイムズの誤報が「顰蹙」を買っているようです。

リバティーの記事を紹介します。

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「ニューヨーク・タイムズが入手した内部文書によると、トランプ政権は、白人への差別と見なされる『積極的差別是正措置(affirmative action)』を巡って、大学に対して調査や告訴をするため、司法省の公民権部門の人員を見直す準備をしている」

この「積極的差別是正措置」とは、大学入学に際して、黒人や女性などの従来排除されがちだった志願者を、白人の志願者よりも優先的に合格させる制度のことを指す。米国内でも「逆差別」だとして、撤廃を求める声もあがっている制度だ。

 ニューヨーク・タイムズは、手に入れた内部文書から、トランプ政権がこの制度の見直しを図っていることが判明したと報じた

裏取りのない情報に基づいた報道
しかし2日、これが誤報だと発覚する。記者会見で同紙の報道について質問を受けたサラ・サンダース報道官は、「ニューヨーク・タイムズの報道は裏取りのない情報に基づいたもの」だと断じた。司法省のサラ・イスガー・フローレス報道官も報道を否定した。

むしろ、報道とは正反対の事実が発覚した。司法省によれば、オバマ政権だった2015年5月に、アジア系アメリカ人に対する差別に関して行政への不服申し立てがなされていたが、前政権がそれを未解決のまま残しておいたため、トランプ政権下で司法省が調査を進めようとしているという。

これを受けて同紙は2日、アジア系アメリカ人が人種差別に苦しんでいるという旨の記事を掲載した。「積極的差別是正措置のバトルは新たな焦点を迎えた。 アジア系アメリカ人だ」という見出しから、あくまで誤報ではなく「新事実」が発覚したという体裁にしたい思惑がうかがえる。

こうしたニューヨーク・タイムズの報道姿勢は、他メディアから批判を浴びている。

米誌ザ・ワシントン・イグザミナーは、「ニューヨーク・タイムズは積極的差別是正措置の報道に関して、本当にしくじったようだ」と見出しを打ち、同紙の誤報がメディア不信を過熱させるものだとして批判(3日付電子版)。加えて、アジア系アメリカ人への差別は広く知られているにも関わらず、内部文書がそれに関係するものだと思いつかなかったのかと、ニューヨーク・タイムズの報道姿勢に疑問を呈している。

保守系のニューヨーク・ポスト紙も、ニューヨーク・タイムズの誤報を指摘した上で、大学入学でのアジア系アメリカ人に対する差別の深刻さを明らかにした(3日付電子版)。

フェアな秩序を目指すトランプ
実際、アジア系アメリカ人への差別は根深いもののようだ。プリンストン大学の調査によると、アジア系アメリカ人が白人の子供と同じレベルの私立大学に入るためには、SAT (大学進学適性試験)で140点も高く得点しなければならないという。こうした現状をおかしいと考えた人々が政府に対策を求め、トランプ政権が手を打とうとしているということだ。

人種差別主義者や白人至上主義者だと評されるトランプ氏だが、行動を一つひとつ紐解くと、そうした評価が誤解だということが分かる。

選挙期間中にも、トランプ氏は国境に壁を建てるという公約を掲げたが、これは違法移民が麻薬売買などによってアメリカの治安を乱していることへの対策であり、民族への差別から来るものではない。むしろ、技術や学歴の高い移民は歓迎するとしており、2日には移民受け入れ条件に関する法案も発表した。

トランプ氏は、差別観に基づく白人至上主義国をつくろうとしているのではなく、努力をした人が正当に評価されるフェアなアメリカ秩序をつくろうとしている

ニューヨーク・タイムズなどのリベラルメディアがトランプ氏の真意を知ることはしばらくなさそうだが、アメリカ国民が真実に気づくのは時間の問題だろう。国民のリベラルメディアへの評価が今後どう変化するかに注目したい。
(片岡眞有子)


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 阿比留氏の産経新聞の論調は一番まとも感じがしていますが、地震関連の報道に関しては、他紙と同じようなものです。
 依然としてプレート論者の単なる仮説に基づいた報道のみで、地震爆発論に関しては黙殺権の行使が続いています。

 やがて国民のほうが情報を先取りして、「メディアの「地震関連報道」は間違いだらけで、信用できない」という声を上げるのではないでしょうか。

日本国民が真実に気づくのは時間の問題だろう

  [2556] NHKジオジャパンのMobilist発想による解説は安易過ぎる
Date: 2017-08-10 (Thu)
 プレート論の立場を取っておられた竹内均先生ですら、日本海の「観音開きモデル」を採用してはおられません。

 学者諸氏は、竹内先生が活躍していたころには、日本列島の東西で残留地磁気の方向が違うことが判明してなかったんだよ、とおっしゃることでしょう。

それにしても、Mobilistの発想は安易過ぎますので、蒙を啓いておきたいと思います。

 NHKのジオジャパンでの解説図面を利用して、現代の地球物理学の矛盾を解説します。

次図は[2510]にも紹介したMobilistの考え方ですが、アジア大陸の端っこが引きちぎられ、亀裂に海水が入って、徐々に大陸から離れたものが日本列島の基礎になっているという説です。


NHKジオジャパンによる日本列島誕生説


日本列島は海洋底の堆積物が鉋屑のように削られ集積してできた、という話(付加体理論)とも違うアジア大陸の破片のようなものが骨格であるという話です。大学の講義で鉋屑が日本と聞いて「そんなの嫌だ」と言った学生の声がありましたが([2483])、「中国やロシアと同じ大陸の破片が日本だ」と聞いたら、やはり「そんなの嫌だ」という声が発せられることでしょう。

プレート論では大陸に向かって押されている筈なのに、なぜ引きちぎられるような力が生まれるのか、その答えが数値計算で証明されるという論旨です。


ジオジャパンによる“大陸引きちぎり”事件


自重で沈み込んだプレートがカルマン渦のような反流・対流を引き起こし、その力で「潜り込みの場」そのものを沖合いに押し戻し、そのときの力で「引きちぎり現象」が起きて大陸の分裂が起きると言う解釈です。

「海に潜ろうとしたら、自分の起こした反流がものすごくて、潜れなかったよ」という落語の世界なら「お笑い」として人気が取れるような話ですが、とてもまともな科学者は信じることができないでしょう。

大陸から引きちぎられた古・日本列島は真ん中で回転するように折れ曲がったという主張は、岩石に記録された残留地磁気の方向が西部と東部とで異なることが発見されたから生まれた仮説です。



もともとは東西ともに、同じ北方向を向いていた筈である、現在方向が違っているのは、回転するような形で“折れ曲がったに違いない”という「観音開き説」ですが、短絡発想に過ぎません。

石田理論では、西日本の火山活動と東日本の火山活動は活動期に時間的なズレがあったものと推定します。

「ジオジャパン」では西日本の活動が先行し、東日本は後から活動したようです。両者の活動期間の中間に、地球の姿勢が変化したと考えれば残留地磁気の方向が変化したことは何の不思議もありません。ハプグッド教授が提起した地殻そのものが「オレンジの皮だけがズルッと滑る」ように、地球が回転したことが原因です。

[2438]に述べたように、地球は何度も姿勢を変えています。


アインシュタインが支持した「地殻滑動論」を採用して、地球史を再考するべき時代に来ています。


  [2555] 益々薄っぺらになるNHKのジオジャパン
Date: 2017-08-09 (Wed)
youtubeに上がっている「日本列島の骨格(13)」という番組の解説で竹内均先生が日本列島の成り立ちを説明しています。



その中で、「今から二億年くらい前、日本列島はまだ海面下にあり、南北2千キロ(北海道から九州までの距離に該当する長さ)に渡って大サンゴ礁が延々と連なっていた。秋吉台、福岡の平尾台、岩手の龍泉洞などもその一部である。そのサンゴ礁が浮上して日本列島になった」と解説しています。大陸の端っこが分裂して移動し、観音開きのように日本列島が折れ曲がった、などとは一言も言っていません。


竹内均先生の解説する日本列島の誕生説


 今の日本列島の位置に大サンゴ礁が連なっていたことになっていて、付加体論の平朝彦教授(『日本列島の誕生』岩波新書)が言っているような、南方の温かい海でできたサンゴ礁が移動してきたとは言っていません。伊豆半島が南方から北上したことも、口にしていません。


竹内均先生の日本列島サンゴ礁起源説



しかし、NHKのジオジャパン([2543]に紹介した「列島誕生・ジオジャパン」第1集(7月23日放映))では、乙藤教授の「日本海観音開き論」とか、「大陸の端っこが引きちぎられた論」などを紹介していました。さらに二回目のジオジャパン第2集(7月30日放映))では、西日本の山岳と東日本の山岳の形成が違う原因でできたと説明していました。

 西日本は紀伊半島にできた巨大カルデラ噴火と、その下部にできた花崗岩が地殻を押し上げて山地ができたとしています。一方東日本は、フィリピン海プレートと太平洋プレートの動く方向が変化し、東西圧縮という力で地殻に“しわ寄せ”ができるようにして、山地ができたとしています。随分と都合の良い解釈だと思います。

 プレート論導入の先達でもあった竹内均先生でさえ、現在の日本の位置で海面下にサンゴ礁ができ、それが母体になって日本列島ができたと考えていました。

 最近の学者たちは、大陸移動論を妄信し、プレート論、付加体論を(移動の原動力を説明できないまま)、ふんだんに(?)駆使して、勝手な理論を吹聴しています。

 どこかで歯止めをかけないと、科学的な真実からどんどん遠ざかって、何がなんだかわけの分からない話が横行してしまう社会になってしまいます。

 NHKの地球科学番組は芸人を登場させ、内容も益々薄っぺらなものになっていきます。

 今日は不用品の回収に来てくれた人と地震の話になり、爆発論を紹介したら、スンナリと受け入れてくれました。プレート論の洗脳などあまり深くは効いてはいないようです。

  [2554] 『人類の選択』人類は今岐路に立っている
Date: 2017-08-06 (Sun)
アメリカのトランプ大統領には言葉の節々から神への信仰心があることがよく分ります。

日本の場合は、神への信仰を表明すると途端に社会の底辺にまで突き落とされるような軽蔑的扱いを受けてしまいます。日本社会にある「神への信仰」にアメリカは恐怖を感じたからでしょうが、占領時の「日本弱体化政策」の中に「信仰心の放棄」を画策したマッカーサーGHQの姿勢が読み取れます。

12年ぶりで行なわれた大川隆法氏の東京ドーム講演の「狙いは何か」といったスタンスでabemaTVで報道がなされています。司会の女性もパックンも島田氏も講演会の本当の意味が理解されていないようです。

YOUTUBEに載っていたabemaTVを9分に編集してみました。



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講演の一部

「私は3億3000万年、寛容の心で人類の緩やかなる進化と発展を見守ってまいりました。
今、私が最後の最終の全ての法を説くために、この日本という国に生まれました。
私に分かる範囲で全ての事を明かします。あなた方は今後、宗教を理由にして国際戦争をしてはならない。

金正恩よ!神を信ぜよ!核兵器を捨て、ミサイルを捨てよ!

習近平よ!神を認めよ!神の元の自由と民主主義を認めよ!

それが地球神の言葉である!イスラム教国よ!あなた方は一神教を名乗っているが、神の声が聞こえているか!聞くなら私の言葉を聞きなさい!

そうすれば、イスラム教徒とヨーロッパの人々が移民を契機としてテロ合戦をすることはなくなるでしょう!
私はそんなことをすすめてはいない!

一般の民間人が自動車に乗って爆弾とともに他の民間人に突っ込むことなど許していない!
母や子がダイナマイトをまいて大勢の中で自爆してテロを起こし、何万人もの人を恐怖に陥れることを認めていない!
あなた方に言う。真の神の言葉を知って、人類はその違いを乗り越えて、融和し、強調し、進化し、発展していくべきである!

これは地球神『エル・カンターレ』の言葉である!二度と忘れることなかれ!あなた方の心に刻んで人類は一つであり、地上的な争いを乗り越える神なる存在を信じて、その下に自由と民主主義を掲げる世界をこれから続けていくことを選びとるんだ!」

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人類は今、大きな岐路に立っています。この一ヶ月の間にアメリカが勇気を持って決断しないと、人類は大きな悲劇に見舞われるようなポイントに立っています。
 
 谷底に落ちるのか、さらに尾根道を歩くのか、その選択が迫っています。

 何も出来ない日本の姿に悲しみを感じながら、その後に来る日本の役割を信じて、大川総裁は講演されたのだと思います。

 この一月ほどの間に、人類が失敗すれば、未来は期待できず、その意味で「ドーム最後の講演会」なのかもしれません。

 マスコミ人はそのようは大きな岐路に立つことを認識して欲しいと思います。

 冒頭のインタビューにあった女性に比べ女性アナウンサーのなんと薄っぺらなことか、「すごいイタコ芸を見た」と述べたパックンも将来「恥ずかしい」思いをすることでしょう。

  [2553] 小学5年生の教科書によるプレート論の洗脳を解く必要がある
Date: 2017-08-05 (Sat)
『海に沈んだ大陸の謎』(佐野貴司著)の書評記事では「地震学者大竹政和教授によるプレートテクトニクスの話」が小学校の教科書に載っていた、ということなので、調べてみました。
書評記事の抜粋を紹介します。

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この『海に沈んだ大陸の謎』 は2017年の現在、27歳から42歳の読者に特にオススメしたい。なぜならその年代は小学五年生の国語の教科書で大竹政和による「大陸は動く」というプレートテクトニクス理論を扱った説明文を目にした可能性があるからだ(光村図書の国語教科書において2003年度版まで掲載されていた。光村図書は小中学校の国語教科書でトップシェアだそうだ)。そこで大陸がプレートの動きによって動いていることを、“国語”の授業で学んでいるので本書の内容がとっつきやすく思えるだろう。

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ネットには国語教材のなかの地学というサイトに載っていました。

 それによると、実は大竹教授の「大陸は動く」(昭和61〜平成13年(2001))の前に、竹内均教授の「大陸は動いている」(昭和55〜昭和60年)という記事が載っていたそうです。小学校5年生の教科書にです。そのページを紹介します。


事実にもとづいて述べている?
どんな事実か?


さらに、ネット上では京大の地震学者鎌田教授による記事もありました。

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岩波科学「科学通信」2004年3月号

科学者のたまごに「大陸は動く」

   鎌田浩毅 かまた ひろき 京都大学大学院 人間・環境学研究科

 大陸移動説は、 20世紀の地球科学最大のトピックスである。 「動かざること山のごとし」という言葉があるが、 大地のかたまりである大陸が動く話は、 小学生にも興味をもってもらえる話題である。

 大陸移動説は、 ドイツの気象学者ウェゲナーが最初に唱えた考えかたである(1)。 彼は、 かつて大西洋は閉じていて、 ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸がくっついていた、 という大胆な説を出した。 この考えに、 当時の地球物理学者は難色を示した。 大陸を移動させる原動力が説明できなかったから(注―1)である(2) 。

 第二次世界大戦後、 海底の地形を調査すると大西洋のまん中に巨大な山脈が現れた。 海嶺の発見である。 くわしく調べると、 海嶺から遠ざかるにしたがって、 海底に噴き出た溶岩の年代が古くなることがわかってきた(注―2)

 ウェゲナーが思いついたように、 最初、 北アメリカ大陸とヨーロッパ大陸はくっついていた。 二億三〇〇〇万年ほど前、 噴火とともに大陸が割れはじめると、 間には水が入って海になった。 海嶺の火山活動が、 大陸移動の原動力だった(注―3)のである。

 この話は16年ものあいだ、 「大陸は動く」という題で、 小学校5年の国語教科書に掲載されていた。 地震学者の大竹政和氏による書き下ろし作品である(3) 。

 私は毎年、 文科系の1・2年生向けにプレート・テクトニクスの講義をしている。 大陸移動説にさしかかったところで、 小学校で習ったことがあるという学生が何人も出た。 彼らは当時、 いずれも強い印象を持ったようで、 授業の感想文にそのことを記 してきた。

 “小学校の教科書で読んだ話が、 今また出てきたのには驚きました。 国語の教科書に大学レベルの内容が出てくるなんて、 小学校の教科書はなんてよくできてるんだろう。 それとともに、 ちゃんと科学の好奇心を養うように小学校の教育はできているのだあ、 と感心しました。 ”(教育学部1回生)

 “「大陸は動く」、 私もよく覚えています!高校地理でプレート・テクトニクスをやった時にも、 これを覚えていたからこそ、 スムーズに理解できました。 ”(総合人間学部1回生)

 大陸移動説は、 インパクトのある優れたテーマである。 大陸が移動した論理をきちんと追えば、 小学生にも十分に理解できる。 しかも、 理科ではなく国語の教科書に載っていたのが、 親しみやすかったようだ。 プレート・テクトニクスを理解する準備としても、 必要不可欠の教材である。

 “大陸が動く話、 私も覚えています。 たしか両大陸に同じかたつむりが分布していることも、 根拠にしたのではなかったでしょうか。 これを読んで世界観がひっくり返った感じがしたことを覚えています。 ”(総合人間学部1回生)

 実は、 2004年度から出まわる国語の教科書では、 「大陸は動く」は掲載終了となっている。 これにより大陸移動説を知る小学生が、 今後はいなくなる。 そのことに対しても、 学生はこう記している。

 “大陸自体が動くという考えは、 小学生ながら驚きました。 教科書から削除されてしまったのは残念です。 小学生の時の国語の教科書の内容はけっこう覚えていて、 私にとって思い出ぶかいものになっています。 それが中・高と進んで、 内容がこむずかしくなるにつれて、 印象が薄れていっているような気がします。 ”(文学部1回生)

 科学の専門家が初等教育用の読みものを書く意義は、 たいへんに大きい。 科学が進歩してきた過程には、 たくさんのおもしろい話題がある(2) 。 発見にまつわる親しみやすいトピックスを提供できるはずである。

 大陸移動説のようなエピソードは、 小・中学生が科学のおもしろさを知るきっかけとなる大切な教材である。 学生がこんなに感動しているのに教科書から消えてしまうとは、 次の世代を担う科学者のたまごを失うようで、 たいへん残念である

文 献
(1) ヴェーゲナー『大陸と海洋の起源-大陸移動説-』(上)(下)、 岩波文庫、 246p.、287p.(1981)
(2) 鎌田浩毅『地球は火山がつくった-地球科学入門』岩波ジュニア新書、 256p. (2004)
(3) 大竹政和「大陸は動く」、 『光村ライブラリー16田中正造ほか』、 光村図書、 p.5  (2002)

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以上が鎌田教授の記事です。

大竹政和教授による書き下ろし作品の記事も紹介します。




地震爆発論から言えば大陸を移動させる力」も確定していない段階で、子供たちに“真っ赤なうそ”を教育するのは大問題であるということです。

鎌田教授は「移動の原動力は火山活動」と言っていますが、定説のプレート論では「能動的移動論」、つまり冷えた地殻が重くなって沈み込み、「テーブルクロス」がずり落ちるように水平部分のプレートを引きずり落とすことが原因である、という話になっています。
つまり、地震学者によって、移動の原動力が違うのです。

このような「いい加減な論理」を小学5年生に教えるのは“洗脳”というものです。

『 学生がこんなに感動しているのに教科書から消えてしまうとは、 次の世代を担う科学者のたまごを失うようで、 たいへん残念である』

という見解とはまったく違う見解を持っています。

『消えてしまってよかった、これから洗脳を説くのが大変だ』という見解です。


次に鎌田教授の記事に入れた注を解説します。

注―1 大陸を移動させる原動力が説明できなかったから・・・
 解説したように、現在でも説明は出来ていません。

注―2 遠ざかるにしたがって、 海底に噴き出た溶岩の年代が古くなることがわかってきた・・・
確かに噴出した熔岩の年代は古くなっていますが、“噴出した”のであって、プレートが誕生したわけではありません。その先端部は7〜8000万年ほど確認できますが、その先は“噴出した熔岩”が届いていません。太平洋中央海嶺の近くの海底は熔岩で埋め尽くされていますが、その先の西部太平洋の海底は起伏から見ても、熔岩で埋められてはいません。

注―3 海嶺の火山活動が、 大陸移動の原動力だった・・・
これはプレートの移動力として認定はされていません。移動の原動力は説明不能のままです。特殊な例を除き、通常は移動していません。

次の図からも分かるように、世界の海底には地上の裂け目噴火と同じような構造があり、海洋底海嶺となっています。ここから“噴き出した熔岩”が海嶺斜面を流下し、小山などを埋めていますが、離れた部分(太平洋の西部など)では、埋まっていません。


噴出熔岩で埋まっているのは、割れ目噴火の海嶺付近のみ
太平洋西部のように離れた場所には熔岩は届いていない


プレート・テクトニクスは間違っています

大陸が動くのは特殊な例です


追記:

テレビを見ていたら、伊集院静氏が言っていました、すぐに「つるむな」と、自分の頭で考えなくなるから、ということでした。
地震学者や、プレート論者にも、聞いて欲しいと思いました。
メディアもつるんでいる!
自分の頭で考えよう!




  [2552] スミス海丘の花崗岩は南方古陸の存在を証明するもの
Date: 2017-08-04 (Fri)
ネット上で須美寿海丘の花崗岩の写真をさがしていて、蒲郡市で谷健一郎氏の講演会があったことを知りました。
「花崗岩質大陸の生い立ちを求めて」の案内文を紹介します。

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蒲郡市生命の海科学館『地質の日』講演会
「花崗岩質大陸の生い立ちを求めて:海から陸へ」
講師:国立科学博物館 地学研究部 研究員
谷 健一郎



八丈島西方海域の第三西スミス海丘で発見された花崗岩の露頭(水深約600m)

 花崗岩で出来た大陸地殻は太陽系惑星でも地球にしか存在しないと考えられていますが、地球史において大陸がいつ・どのように誕生してきたのかはまだよくわかっていません。
 
しかし現在の地球上で大陸が誕生している可能性が高いとされている場所は、実は日本の沖合いにあります。調査船や潜水船を使った最新の調査から、関東南方の伊豆・小笠原諸島周辺の海底下では花崗岩が現在も出来つつある証拠が発見されました。またこのように海の下で生まれた大陸地殻が陸地にまで成長しつつある現場が日本列島に存在していることも分かってきました。

私は我々人類にとって最も身近な岩石でありながら多くの謎に包まれている花崗岩の成因を明らかにするために、深海底から山岳地帯まで、地球上の様々なフィールドを対象に研究を行っています。本講演では実際の調査風景などを交えつつ、花崗岩質大陸の生い立ちについて最新の研究成果を分かりやすくお話したいと思います。

講師紹介
谷 健一郎 さん
国立科学博物館 地学研究部 研究員
専門は主に海洋地質学・岩石学・地球年代学。海洋研究開発機構における12年間の研究職を経て、2014年より現職。
花崗岩質大陸を作るために必要な大量の珪長質マグマがいつ・どのようにして発生するのか、という疑問から派生して、地表での大規模珪長質火山活動も研究対象にしている。

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谷氏のJAMSTEC時代の研究を見ると、当然ながら、プレート論、付加体論がベースになっています。
抜粋して研究の内容を紹介します。

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2.背景

現在の地球表層は、主に花崗岩からなる大陸地殻と主に玄武岩からなる海洋地殻によって覆われていますが、誕生初期の地球表層は大部分が海洋地殻で覆われており、海洋地殻が地球深部に沈み込む場所(沈み込み帯)である島弧で徐々に大陸地殻が形成されて現在のような姿に成長してきたと考えられています。しかし島弧で形成された地殻が巨大な大陸までに発達するためには、島弧同士が衝突して合体する過程を繰り返す必要がありますが、地球創成期にはこのような衝突が頻繁に起こっていたと考えられているにもかかわらず、これまでその実態は解っていませんでした。

これまでの当機構の研究で、伊豆・小笠原弧に代表されるような、海洋地殻が別の海洋地殻の下に沈み込むことで形成された海洋性島弧では、現在も地下深部で大陸地殻が誕生していることが明らかになりつつあります。さらに伊豆・小笠原弧の北端は、フィリピン海プレートの北上と共に本州弧と衝突しており(伊豆衝突帯)、世界で唯一、現在進行形の島弧−島弧衝突が起こっている場所です。

つまり伊豆・小笠原弧および伊豆衝突帯は、地球創成期に起こった大陸地殻の形成過程と、島弧同士の衝突によって大陸が成長していく過程を同時に研究できる、貴重な研究フィールドであり、その中でも地表に露出している丹沢複合深成岩体は大陸地殻成長過程を解明する上で重要な鍵を握っています。

主に花崗岩からなる丹沢複合深成岩体は、これまで様々な研究が行われてきた結果、伊豆・小笠原弧の深部花崗岩質地質が衝突に伴って隆起・露出したものだとされてきましたが、丹沢のような若い地殻岩石の形成年代を測定するのは従来の分析手法では困難であったことから、いつ、どのように形成されていったかなど形成過程が解っていませんでした。

4.結果と考察

今回実施した年代測定結果から、丹沢複合深成岩体の大部分は伊豆・小笠原弧が本州弧に衝突した後の500万年前から400万年前のマグマ活動によって形成されたことが明らかになりました(図2)。これは丹沢が従来考えられていたような伊豆・小笠原弧の深部地殻断面が衝突によって隆起・露出したものではなく、島弧同士の衝突によってマグマが発生して新たに花崗岩質地殻が形成され、大陸が成長していることを示しています。


さらに今回の結果から丹沢複合深成岩体の冷却速度を計算すると、マグマ形成後に最高で100万年の間に約660℃の温度低下という急速な冷却を経験していたことがわかりました。これは深成岩としては世界的にみても非常に早い冷却速度であり、衝突に伴って花崗岩質マグマが形成された後、マグマが急速に上昇・固結したことを物語っています。本岩体周辺の堆積岩は約700万年前に本州弧に衝突を開始した伊豆・小笠原弧のブロック(丹沢地塊)だとされていますので、衝突開始後わずか200〜300万年の間に花崗岩質マグマが発生して上昇・固結したことになります。この結果から、島弧−島弧衝突帯における地殻の成長速度が非常に早いことが判明しました。

またジルコンの微量元素組成分析から、丹沢複合深成岩体を形成したマグマの原料には伊豆・小笠原弧の地殻物質に加えて、大陸地殻からなる本州弧由来の堆積物の影響もあることが判明しました。このことは島弧−島弧衝突帯における新たなマグマ活動によって伊豆・小笠原弧で形成された島孤地殻が改変され、大陸地殻的な特徴をもった花崗岩質マグマが発生し、大陸地殻組成が進化していることを示しています(図4)。


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 この内容は、佐野貴司氏の著書にある「(花崗岩の発見は)大陸地殻が作られている現場」という見解と同じものです。定説論から言えば、マグマは地球内部に遍満するものではなく、衝突によって新たに生まれるものです。今現在衝突によって花崗岩マグマが生成し、固化して大陸が誕生している、という解釈ですが、石田理論ではまったく違う解釈になります。

石田理論では、[1996]西ノ島の大陸性熔岩の謎解き[2474]謎解き(2)などで紹介したように、マグマは地殻の下に遍満していると考えます。大陸が海面下に沈下すると、地殻は薄くなります。そして下部の地殻は熔融しマグマとなりますが、そのマグマは玄武岩質ではなく、大陸性岩石の熔融したものから成り立っています。西ノ島の噴火物は広大な大陸が沈降したときに熔融した大陸性のマグマが噴出しているものです。
 花崗岩は玄武岩マグマが大陸という空冷式冷却によって、時間をかけてゆっくりと深部で冷え、結晶質の岩石に変化したものと考えています。したがって、花崗岩は海がある地球にしか存在しませんが、深部でしか誕生しないので、「衝突に伴う花崗岩マグマの形成」というものはナンセンスです。通常のマグマは冷却・固化しても玄武岩にしかなりません。

 スミス海丘で発見された花崗岩は、かつての大陸を構成していた高山の花崗岩が取り残されたものだと解釈しています。

「現在大陸地殻が作られている現場」という表現だと、「海底にある段階で大陸地殻が形成されている」かのように受け取られますが、大陸地殻は陸上に浮上してから、冷却されて厚くなっていくものです。
ベロウソフ教授が言っているように、「大陸も海底も同じ地質構造なんだ、ただ厚さが違うだけ」という理解が正しいと思っています。

要するにスミス海丘の花崗岩は南方古陸の存在を証明するものではないのか、と思っています。そうでなければ何処で誕生したのか、説明がつきません。

プレート論やマントル固体論では地球の謎は解けない

マグマは地球内部に遍満する!


参考:

「なつしま」による「第3西須美寿海丘での花こう岩発見」の報告(谷氏らによる)を紹介します。

伊豆・小笠原弧における深成岩海山の発見:「なつしま・ハイパードルフィン」NT07-15航海概要報告
谷 健一郎(海洋研究開発機構)他

1. 延宝海山列における深成岩海山の発見(第3西須美寿海丘)
北部伊豆・小笠原弧の雁行背弧海山列のひとつである、延宝海山列・第3西須美寿海丘においてハイパー ドルフィン2潜航を行った。その結果、この海丘は基部から頂部まで全て花固閃緑岩によって構成されていることが明らかになった。シングルチャンネル音波探査でもこの海丘表層には堆積構造が全く認められず、この海丘が火山岩や堆積岩を伴わない、深成岩海山であることを示している。この様な深成岩海山は伊豆・小笠原弧をはじめとした他の海洋性島弧でも報告例がなく、重要な発見である。得られた深成岩試料からは島弧背弧 域における珪長質地殻成長史を解明できると期待される。

  [2551] ムー大陸の存在を否定する論拠には矛盾がある
Date: 2017-08-03 (Thu)
[2550]に紹介した佐野貴司氏の「海に沈んだ大陸の謎」では、ムー大陸の一部と推定される場所で花崗岩が見つかっているのにもかかわらず、突然「ムー大陸など存在しなかった」と断定されてしまっています。まずその論旨を抜粋して紹介します。

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背弧でつくられる花崗岩

国立科学博物館の谷健一郎博士は、この背弧マグマの特徴に注目し、伊豆―小笠原弧の背弧に花崗岩の海丘を発見しました。 彼は明神礁の背弧に存在する複数の海丘を調べ上げ、その中の一つである第三西須美寿海丘がカリ長石を含む通常の花崗岩でできていることを発見したのです。(図4−9 の星印)。この海丘は直径およそ7km、高さ約9 0 0 m のドーム状の高まりです。


須美寿海丘の位置(☆印)


この第三西須美寿海丘の発見は2015年に国際的な科学雑誌に論文として公表され、大陸地殻の研究者らに衝撃を与えました。その理由は、花崗岩が大陸にしか存在しないという固定観念があったからです。 太平洋の海底から通常の花崗岩が見つかったという報告は、これまでに考えられてきた大陸地殻の形成モデルを見直すきっかけとなるでしょう。 そして、未成熟島弧の背弧側は大陸地殻がつくられている現場である、という重要な事実が判明したのです。

ムー大陸伝説の検証
地質学的検証


 第3 章および第4 章では、 地質学により明らかになった大陸の特徴や形成の歴史を解説しました 。これにより、もし第七の大陸が海の下に沈んでいたとしたら、海底にはどのような特徴があるはずかわかったと思います。 大陸の存在を示す最有力な証拠となるのは、海底に大陸地殻の代表的な岩石である花崗岩が見つかることです。ただし、 伊豆−小笠原弧 海底で発見された第三西須美寿海丘の例もあるので、 花崗岩岩があったからといって、海に沈んだ大陸を見つけたことにはなりません。広大な台地状の海底が花崗岩や古い年代を示す堆積岩から形成された大陸地殻であれば、それは海は沈んだ第七の大陸といえます

 これらの考えをもとに、 本章ではいよいよムー大陸伝説を検証していきましょう。第1 章で紹介したチャーチワードの主張は、現代の地質学にもとづく検証に耐えられるでしょうか 。
これまでのところ、ムー大陸の陥没を免れた部分とされるハワイ諸島やイースタ ー島から は、花崗岩などの大陸地殻の痕跡は見つかっていません。 さらに、ムー大陸があったとさ れる地域の海底調査によっても、大陸地殻の存在は確認されていません。したがって「 ムー大陸はあったのか?」 への回答は「なかった」ということになります。

海に沈む複数の大陸

これまでに紹介した地質学的な情報を見る限り、11万2000 年前に太平洋に沈んだムー大陸はなどは存在しません
では、海に沈んだ大陸など空想の産物で、現実には存在しないのでしょうか? しかし諦めるのはまだ早いでしょう。実は、ムー大陸やパシフィカ大陸ほど広くはないものの、かつては大陸の一部であったと考えられる花崗岩や古い堆積岩から つくられてれている広大な海底の台地がいくつか見つかっています。例をあげると、インド洋に存在するセイシェル諸島、 南大西洋に存在するフォークランド諸島などです。 地図帳や地球儀を見て、場所を確かめてみてください。 島々の面積はわずかですが、それよりもずっと広大な大陸棚が海底に存在するのです。

花岡岩の発見

ロードハウ海台が大陸地殻からできているといえる最も有力な証拠は、海台の複数地点から花崗岩の欠片が採取されたことです。図5−2 に示した白丸地点は、ドレッジにより2億年前よりも古い花崗岩が採取されました。ドレッジとは、海底を掘り起こして網でさらうことです。

第7番目の大陸と考えられているジーランディア


ドレッジによる岩石の採取はボーリングよりも安価なので、ロードハウ海台では何度も実施されてきまし。
これらの古い花崗岩は、ロードハウ海台がかつて大陸であったときにマグマが固まって形成されたものと考えられます

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以上が「ムー大陸伝説の検証」の抜粋です。
明神礁の背弧に存在する第三西須美寿海丘から花崗岩が発見されたニュースは「花崗岩は大陸で形成される」という固定観念にヒビをいれ、今後の考え方に影響するだろう、と述べていながら、突然の「ムー大陸否定論」につながってしまいます。

「花崗岩が、一箇所だけで見つかっても、「大陸の存在」にはつながらない。広大な台地状の海底が花崗岩や古い年代を示す堆積岩から形成された大陸地殻であれば、それは海は沈んだ第七の大陸といえる」

という論旨ですが、広大な台地が沈没した場所を探す作業なのですから、「海底に広大な台地が無ければ、見つけたことにならない」という論理は矛盾しています。修飾語を取り去れば「「大陸地殻」であれば「大陸」と言える」、ということになりますが、「当たり前じゃないか」と言いたくなります。

地震学者への公開質問状にある質問2とは、「最初から「震源」に「断層の生成」を仮定しておいて、「活断層理論」が証明されたとするのはおかしい」、という内容です。 石本先生も言っていたことで、「結論である主張が、すでに前提の中に含まれているから、本当の意味で「証明」したことにはならない」というものです。

 沈んだ大陸の場合も同じような矛盾が存在します。大陸地殻を探すのに「大陸地殻」だと思い込んでいるものだけから探している・・・のでは、新しい発見はないのではないでしょうか。

 ところで、[2490] 黒潮古陸は「初期のムー大陸の一部」ではないのかに紹介した徳岡隆夫(島根大名誉教授)氏の黒潮古陸の解説には次のようにあります。

「じつは、フィリピン海にかつて大陸があったのではないかという考えは、古くから日本の地質学者によって唱えられていた説で、サイパン、グァム、ヤップ、パラオなどの諸島には、花こう岩や閃緑岩などの陸的要素を多分にもった岩石が知られているし、陸と海とを境するといわれる≪安山岩線≫はフィリピン海のはるか東にあって、太平洋をとりまいている。またフィリピン海の地殻構造をよく検討してみると、奄美海台、北大東海嶺、沖大東海嶺などには、どうやら陸的な要素がうかがえるのである。」

徳岡先生の示唆される地域を地図上に示したのが次の2枚の図です。

紺色でマークした部分が該当する(花崗岩発見)島々の場所


徳岡先生の論文にある二つの海域と須美寿島の位置を示した図



「広大な大地が沈んで、大地の高山だけが頭を見せている」のなら、“第三西須美海丘の花崗岩だけじゃないか”という理由で「ムー大陸否定論」に結びつけるのは非論理的、無謀な断定です。

 またチャーチワードがムーの一部と見ていたイースター島とかハワイ近辺に痕跡が無いとか、ガスチャンバー説などを持ち出して、全否定するのは科学的ではありません。

地震爆発論学会としては、徳岡先生の論文にある二つの海域は、かつてムー大陸があった場所の一部である可能性が高いと見ています。

著者の佐野氏は第7番目の大陸はジーランディアであるとしていますが、ムー大陸やアトランティス大陸も否定することなく、紹介してほしいものだと思います。

日本にとっては「ムー大陸調査」の方が重要です。

[2505]では、「第7大陸ジーランディア」水没調査に「ちきゅう」が出動するという報道を紹介しました。報道では、ジーランディアの誕生仮説として「マントルプルーム説」、「バックロール説」等が解説してありましたが、どちらも違っています。

その前に「黒潮古陸」をもっと真剣に調査して欲しいものです。「ちきゅう」が使えないのなら、「しんかい6500」を「黒潮古陸」調査のために派遣して欲しいと思います。

日本は「大陸沈没の研究」でのメッカになるべきで、

「プレート論」や、「付加体研究」のメッカにするべきではありません。

文部科学省は「南方古陸学会」を設立し、支援するべきです。
 

  [2550] 宣伝がセコくないか?ぬか喜びのムー大陸報道
Date: 2017-08-01 (Tue)
ネット上で講談社から出版された「海に沈んだ大陸の謎」(佐野貴司著)の案内文を読みました。

【幻の大陸の伝説】
かつて多くの少年少女を夢中にさせた「ムー大陸伝説」。それは、はるか昔の太平洋に存在し、古代文明とともに海に沈んだ「幻の大陸」の言い伝えです。ハワイ諸島やイースター島は沈没を免れた大陸の一部だ、とも言われます。大西洋のアトランティス大陸の伝説も有名です。「幻の大陸」などいかにも怪しい話ですが、簡単にウソと言い切れるものでしょうか

とあります。早速購入して読みました。

はじめにでは
「ムー大陸伝説は誰もが一度は聞いたことがあると思います。それは一万年以上もの昔、太平洋に大陸が存在し、高度な文明が栄えていたが、天変地異により海底に沈んでしまったというものである。多くの人は、この伝説をただのオカルト話とみなし、海に沈んだ大陸など存在しないと思っていることでしょう。しかし、本当にそうでしょうか?太平洋の海底地形を見て、ムー大陸の痕跡など存在しないと確認した人は何人いるでしょうか?」

とあり、いよいよ学者がムー大陸を扱う時代が来たのか、と思って興味深々で読み始めました。P.169まできて、「ムー大陸はあったのか?」答えは「なかった」ということになります。とあり、「ウソで〜〜す」という女芸人の姿がダブりました。
P.174には、「一万2000年前に太平洋に沈んだムー大陸など存在しません」、とはっきりと断定してあります。

そんなバカな・・・「存在しないという話は本当にそうでしょうか」と書けば、誰もが「あるのかもしれないということか」と思って買うでしょう。非道い話だと思いました。

内容は、完璧にプレート論・付加体論の話です。

p.184には「ギョーはサンゴ礁がつくった環礁が海底に沈んだものと考えられ、したがってかつては暖かい浅い海だったはずです。」とあります。
 しかし、定説論でも、ギョーと環礁は別物という認識があるはずです。ギョーは火山が原因でできますが、環礁はサンゴが作ります。

シャッキー海台の説明も説得性がありません。ギョー(平頂海山)の上に「新しい火山」が出来たものですが、ギョーができたのは極域の氷底湖内での火山活動の時代で、「新しい火山は」地軸が変化して極域を離れてから噴火して出来た火山だと考えたほうが論理的です。

 地軸の変化はポールシフトと呼んでもいいですし、地殻の滑動現象と呼んでもいいでしょう。ハプグッド教授が提起した地殻移動論のことで、映画「2012]の中で解説されていました。
 一億年かけて2000m以上沈んだという話は安易な発想でしょう。



「しんかい6500」が発見したブラジル沖の花崗岩の話も、「この報道を聞いたとき、私はびっくりすると同時に「おかしいな」という疑問を抱きました。なぜならば、リオグランデ海台はホットスポット火山であると考えていたからです。」

リオグランデ海台は玄武岩からなる台地であるという先入観をもっていると、(発見した)北里博士が「花崗岩からなる海底」としているカラー写真も「気泡の多い玄武岩の上を白い砂が薄く覆っている」ように見えてしまうから不思議です。」

とあります。

東大の佐藤教授がコンクリート片を見て「見たいもの(活断層)が見えてしまった」と言い訳された姿がダブりました。

学者ってこんなものか・・・と、ぬか喜びに終わりました。


注:案内文より


講談社ブッククラブ

この『海に沈んだ大陸の謎』 は2017年の現在、27歳から42歳の読者に特にオススメしたい。なぜならその年代は小学五年生の国語の教科書で大竹政和による「大陸は動く」というプレートテクトニクス理論を扱った説明文を目にした可能性があるからだ(光村図書の国語教科書において2003年度版まで掲載されていた。光村図書は小中学校の国語教科書でトップシェアだそうだ)。そこで大陸がプレートの動きによって動いていることを、“国語”の授業で学んでいるので本書の内容がとっつきやすく思えるだろう。

日本列島は、地殻の動きが活発なプレートの境目に存在する。この国は、頻発する地震や火山活動とうまく折り合いをつけて暮らしていかねばならない宿命を背負っている。我々が立つ大地がどのように出来ているのか、そしてその過程においてどんな仕組みで地震が発生しているのかを正しく理解することが、いつか来るかもしれない巨大地震に対して向き合うことにもなりえるだろう。そういった意味でも日本人必読の1冊だ.


といっても、夜店の興業主の呼び込みみたいだよ・・・。

「6尺の大イタチが捕獲されたとさ・・・サァーサ、よってらっしゃい、みてらっしゃい」

「なーんだ戸板に赤ペンキが塗ってあるだけか・・・」
のような・・・。

なお、花崗岩発見者の北里氏はYK13-04 Leg1を終えての中で、海山が花崗岩質であることが確認されたと言っています。

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リオグランデ海膨では、海山が大陸などの陸地を構成する花崗岩質であることが確認されました。今では海底に沈むリオグランデ海膨が数千万年以上前には陸地であった可能性を示唆しており、「伝説の大陸、アトランティス発見か?!」という報道が駆け巡りました。しかし、文明が存在したとされるアトランティス大陸とは年代がかけ離れており、残念ながら、その可能性はないといえるでしょう。ただ、大きな大陸のかけらが南大西洋の真ん中で発見されたことから、大西洋の地史を繙き直さねばならなくなった点で、新たなる「アトランティス伝説」のロマンを作り出したといえそうです。

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現地で見た人が確認したといっているのに、納得できない人が学者の中にはいるんですね。


  [2549] 自分を利するために宗教組織に近づいているのではない
Date: 2017-07-30 (Sun)
Yahoo知恵袋にある誤解を解こうとして、コメントを書き込んだら、新たな質問形式になってしまいました。新しいものの機能・使い方がよくわかりません。
書き込んだのは以下の文章です。

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地震爆発論のような、なんとかの科学にすり寄って政界に色目を送っているような人
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というコメントがありますが、地震爆発論の発信者はそのようなことを考えておりません。

 辞書には、「擦り寄る」とは “力のあるものに、何らかの意図を持って近づくこと” とあります。

 私は坂本竜馬と同じで、自分を利しようと思って政治活動をしているわけではありません。

 幸福実現党の政策、中でも「新・日本国憲法試案」が素晴らしいと思い、これを実現して頂きたく、実現党を応援しているのです。

 幸福の科学グループ内発刊のリバティー誌では地震爆発論は認定されておりません。創刊号で初出の記事があったとしても、定説論と併記の扱いで、その後は取り上げられたことがありません。
グループ内で認定されたくてとか、擦り寄って政界に色目を送っている、とかの認識は持っておりません。

 何を根拠にして、判断されたのでしょうか。

 憶測に基づく誹謗中傷はお止めください。

 シャドーゾーンなどに関する質問の回答は以下に載せました。

http://www.ailab7.com/log/eqlog2531-2550.html
[2546]非科学的な「地震爆発論批判」

地震爆発論発信者 石田昭

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以上です。
坂本竜馬は新政府の要人名簿に自分の名前を書き込みませんでした。自分を利するために行動していなかった証拠ですが、私も“大きな力に”近づいて自分を利しようとは思っていません。

 その後、震爆発論に関する批判記事は送られてきません。議論ができないのなら、敗北を意味しますが、どうなんでしょうか。公開質問状にも無反応です。

追記:清水幾太郎の新霊言(1017年7月19日)が届きました。


その中で、

「うーん、「核か反核か」(前回の霊言書タイトル)いうて、全然売れんかったのかなあ」「だけど、まあ、言いにくいけど、核武装したほうがいいよ。」

「科学技術的に後れているところは、進んだところに絶対勝てないんですよ。今(日本)は北朝鮮に負けようとしている。完全に抜き去られようとしている。水爆の実験までしたと言っているんですよ。」

「清水幾太郎も、幸福の科学の一端を担いました。左翼の方、どうぞ(私を)“攻撃”してください。」

などの言葉を発しています。

左翼陣営やマスコミの反対を恐れて決断できない国家は滅びるしかありません。その意味で、日本は選挙で選んだ大統領が決断し、一命を差し出して敗北の責任をも負うという政治体制にするべきです。

[2137]日本は国民から信頼される大統領を選出しようや、

[2159]ザ・リバティー誌よ使命を忘れるな


などでも述べたように、政治を幕府に任せた鎌倉や江戸時代のほうが、国家を守るには適していると思います。

 大統領制を敷き、政治家の家系だけが選挙に有利な体制ではなく、国民から尊敬されて選ばれた政治家が大統領に就任するべきです。

 その意味で幸福実現党の「新・日本国憲法試案」は素晴らしいと思っています。



追記:

今回の霊人清水幾太郎先の言葉の中に次のようなものがありました。

・ 日本国民に対して言うとすればね、「滅びる覚悟はあるのかい?」っていうことを言っておきたいね。「滅びる覚悟」があるのなら、それは一定のイデオロギーに固執して、こだわってやってもいいだろうと思うけど、「君達に滅びる覚悟ができているのかどうか」、私は訊きたいね。

「北朝鮮の核大国化を認める」ことになる日本の反戦平和勢力の行動
安保闘争みたいなものに似てきたようなものはあるかもしれなね。ややこしいのが、これに、福島第一原発の単なる「原発事故」と「原爆」が、一緒くたになっているところと、沖縄の「アメリカ基地反対運動」みたいなのが一緒くたになっている。これらの運動自体は、北朝鮮も利し、現在の中国も利することになる。

・ アメリカがクリントン政権下で中国と“仲良し路線”を八年間やっちゃった。中国を経済的に優遇したんですよ。

・ そして、その間「中国経済」はものすごく大きくなった。これはアメリカと中国にしてやられたわけで、先の戦争のときの戦勝国になったところに、“もう一発やられた”わけですよ。

・ だからクリントンっていう人は、歴史に残る“バカ大統領”だと思いますよ。アメリカはソ連に続いて、次は中国の崩壊を戦略として持つべきで、日本と共闘して中国の崩壊と民主主義化をやるべきときに、実は「日本潰し」をやったんです。中国とアメリカが組んで、「日本潰し」をやって、日本を社会主義化してしまったんですね。それで、日本の経済もまったく伸びないままになって、所得が減ってきて、平等だけを言うようになってきた。

・ 総理大臣を含む閣僚の失敗もあるけども。ただ、マスコミや世論もそちらを後押しした。だから。ポピュリズムでなければ政権が維持できなかったからね、民主主義の弱点により。


60年安保の時には左翼の言論人として活躍していた清水幾太郎先生ですが、霊人になってこのようなご意見を出されていることに、よく学びたいと思います。
 きっとソクラテスを死刑にしたアテナイの市民のことや、民主主義が衆愚政治に陥ってペロポネソスで敗北したギリシャ・アテナイの姿が、浮かんでいるのかもしれません。直前の人生は「日本外史」を書いた頼山陽ということです。

  [2548] 勇気付けられる「地震爆発論」の受容論
Date: 2017-07-29 (Sat)
Yahoo知恵袋では「コペルニクス的転回」という用語がてきましたが、「プレートテクトニクス理論の否定」を「興趣がつきない」と紹介してくださるサイトがありましたので、紹介します。

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さて『岩波講座 地球惑星科学』

全14巻なのだが、3・11の震災の影響で、あと1巻が我が家で行方不明なのだ。揃ってから、読もうと思っていたのが、関心の高いテーマが目白押しで、なかなか、自然科学の本を読む出番が回ってこない。

それで、私の中の自然科学関心モードのスイッチを入れようと、景気つけにと、その昔、youtubeを視聴して興味がそそられていた、「プレート・テクトニクス理論は間違いではないか説」を唱えている石田 昭さんのホームページをのぞいてみたのである。

これが、破天荒な理論でかつ素晴らしく、東大閥の、「プレート・テクトニクス理論」をことごとく論破しまくっているようなのである

陰謀論があるのではない、陰謀そのものを企む輩がそこら中にいると確信し、またその揺るがぬ科学的証拠も出始めていると考えている私は、石田昭 さんの途方もない理論・仮説はもしかすると、単なる幻想ではないのではないか、「トンデモ理論」ではなく、むしろ将来有望な地球科学理論の基礎になるのではと夢想し始めている

湯川秀樹さんのお父さん(小川琢治)は、地理学者で、人文地理学の本を多く出版しているが自然地理学(現在の地球惑星科学)、火山活動にも深い関心を寄せていて、マグマや、地震現象にも一見解をもっていたらしい。

にもかかわらず、日本の地球科学は、戦後「プレート・テクトニクス理論」の虜になってしまって、(学閥もあると思うが)そこから(たこつぼ)抜け出すことができなくなっているといっている。

石田昭の説だと「巨大地震は「解離水」の爆縮で起き、活断層はその結果であり、原因ではない」という見解を示している。

すでに、多くの事例もあり、知られているのだが、アメリカのデンバーで、汚染物質を含む汚染水を地下深くに圧入する実験を行ったところ、付近には地震がほとんど観測されなかった地域であったにも関わらず、その後地震が増加し、その圧入実験を中止したところ、地震が止んだのだ。

日本では2004年10月23日に新潟の中越地震

2007年7月16日に中越沖地震

が起きたのだが、その二つの地震の震央を結ぶちょうど中間地点あたりに帝国石油の「液化炭酸ガス注入実験」現場、(長岡市深沢)がある。

脱地球温暖化事業として、持続可能な地球のために、地下に液化したCO2を封入する実験なのだが、火山帯のある日本は地殻が薄く、液化ガスの圧入実験をすると、「解離水の爆縮」 ・地震が起こるのではと、警告している。

2011年3・11の東日本大震災の震源の一つ、福島県磐城沖にも、CO2封入実験場所がある。(福島県東方海域)

火力発電所のある工業地帯にはCO2の排出量も多く、全国の排出量の多い地域での現地処分方針のため封入する計画が進行中なのである。

「持続可能な地球のために」と称して、環境に優しいといいながら、地下深くに圧力をかけ、液化CO2を地殻の薄いところに圧入して、日本列島の岩盤をいたるところで破壊していることはないであろうか?

石田昭の「巨大地震は「解離水」の爆縮で起こる」 説に関心を持つ研究者の増加が必要かも知れない。

また、石田昭の理論を延長すると、最近英国沖の海底に沈む巨大ピラミッド状の地形が確認されているのだが、そして、ギリシアの哲学者プラトンもその著作に伝承を書き留めているのだが、地中海に浮かぶ国家が突如として海底に沈んだという伝承をもしも事実の可能性ありとして科学するには「プレート・テクトニクス」よりも、石田説の方が、陸地沈降の謎を解く、親和性の高い理論になるかも知れないのだ

なお、石田理論「プレート・テクトニクス理論は間違いではないか説」を唱えている石田 昭さんのホームページは
ここ ▼
    http://www.ailab7.com/

かつて、全地球凍結などの現象もあったという地球創成の特別番組 『地球大進化』の番組がNHKで放映したことがあった。

そのころは、『地球大進化』は、面白く、視聴していたのだが、石田理論からすると真っ赤な嘘だということになる

え!

驚天動地の石田理論は、果たして偽科学で、妄想理論なのか、はたまた、「学閥のたこつぼ理論」こそがが「プレート・テクトニクス理論」なのか?興趣が尽きない。

つづく
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記事にある『地球大進化』の一編を紹介します。地球の姿勢が変化するという「[2439]第2地動説のすすめ」を信じれば、このような「全球凍結」という「まやかし仮説」に惑わされることはなくなります。




紹介した記事は“つづく”、となっていますが、まだ投稿されていないようです。
勇気付けられるサイトが他にもありますが、少しづつ理解が深まるといいなぁと思っています。

学校で勉強中の人には石田理論を知ることは気の毒な気もしますが、理論は複数あって、今は定説を理解しないと卒業できないと、割り切って学んでいただきたいと思います。

 劣化した政治やマスコミ、言論界の動きの中で、ネットには以下の言葉が載っていました。

メディアの信頼も失墜し、同時に、
そのほかあらゆる分野での新しい改革が進んでいく


  [2547] 38年前の国会での陳述、今も通用?
Date: 2017-07-28 (Fri)
地震学と活断層論の大家とも言われるような二人の学者が38年前の国会で陳述した内容を抜粋して掲示しておきます。

地震爆発論から言えば、「原因(爆発)と結果(断層)を取り違えている」ので、まったくナンセンスな陳述(講義)になっていますが、現在地震学者が述べていることとあまり変わりがありません。地震学はまったく進歩していません。

地震予知を専門に研究しているという萩原教授は「測量」こそが重要と考えていますが、たとえば「工場での化学爆発」を測量で事前キャッチすることができるはずがありません。

活断層の大家である松田教授は「長い断層ほど大きな地震が起きる」から危険であると言っていますが、「大きな爆発ほど大きな亀裂(断層)ができる」のです。原因と結果がまったく逆になっています。こんな陳述がまかり通る国会は信頼できません。暇があったら二人の参考人のお話を聞いてみてください。

 

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それでは、萩原参考人お願いいたします。

○萩原参考人 私は、現在地震予知というものがどの程度まで研究が進んでおるか、地震予知ということがどの程度可能であるかということについて申し述べたいと思います。
 日本の地震予知研究が計画的に、組織的に行われるようになりましたのは、いまから約十年ばかり前、昭和四十年からでございます。昭和四十年度から、地震予知という名のもとに何がしかの予算がつくようになったのでございます。それから今日までいろいろ地震予知に必要な観測が整備されてまいりまして、またそれに従って研究の方も進んでまいりました。

 では、どういう現象が短期的な予知の対象になるかと申しますと、ただいま非常に有望と考えられているものを申し上げますと、これはやはり地殻の変動の急激な進行でございます。この地殻の変動は測量でとらえることができるということは前に申し上げましたが、測量は連続的ではございませんで、あるときに行って、また半年なり一年なり置いてまた測量をするということでその間の変形がわかるわけでございますので、連続的ではございません。それを補うものとして機械観測があるわけでございますが、たとえば土地の微小なこういう傾斜変動、あるいは土地の微小な伸び縮みの変動あるいは体積変化をはかる機械、体積ひずみ計と申しておりますが、こういったもので地殻の変動、これは一点だけの変動でございますが、連続的にはかることができるわけでございます。
  現在、日本の地震予知計画といいますのは、大筋におきましてこういう方策によって進んでいるわけでございます。

○川崎委員長 ありがとうございました。
 次に、松田参考人、お願いいたします。

○松田参考人 活断層と申しますのは、実はいまから半世紀以上も前からこういう言葉がありまして、サンフランシスコ地震に見舞われましたカリフォルニアの地質学者が、すでにこの活断層という考え方並びに言葉を発表しておりまして、日本においても昭和二年の北丹後地震のときにそれを活断層と訳して、こういう活断層という言葉と考え方を披露して、その研究を進めておくべきである、そういうふうに指摘されていたわけであります。
  
 それから、いまは場所の予測の問題ですけれども、その予測には、経験的に、大きな地震というのは大きな活断層から、逆に、大きな地震が起こるためには小さな断層からは起こらない、大きな断層が必要である、そういう経験則がございます。そのことから、大きな断層がありましたら、大きなというのは長いということですが、延々と何十キロも続いているような断層がありましたら、それは結構大きな地震を起こす能力があるというふうに考えております。具体的に、二十キロぐらいの長さがありましたら、これはマグニチュード七くらいの、われわれとしては大変な大地震を起こす能力があると考えておかなければいけない。だけれども、二十キロやそこらの活断層ではマグニチュード八は起こさない。マグニチュード八を起こすようなものは八十キロくらいの長さが必要だ。そんなふうにマグニチュード七とか八というくらいの区別はある程度、最大が起こった場合のことですけれども、区別がつくわけです。 

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yahooの知恵袋で「定説論者からの反論が無いので、気持ち悪く感じました。」と書かれていますが、地震爆発論としては、定説地震学者からの討議を歓迎していても、誰もコメントが無いのです。公開質問状にも回答はありません。

 国会答弁に呼ばれたということは地震学の大家ですから、この二人の陳述が間違っていることを解説すれば、弟子筋のどなたかからコメントを頂けるのではないでしょうか。
「門外漢の思い込み理論ですよ。」などと斜に構えないで、コメントを送ってください。
 
 以前はこの場に書き込めるようになっていましたが、イタズラ投稿が多くなった時期にストップしました。元に戻す方法が私には分かりませんので、書き込みはメールでお願いします。

 私は科学的な事実を知りたいのです。地震爆発論に間違いがあれば、ご教示をお願いします。
 また、ご批判など、投稿されたい方は以下のアドレスまでメールにてお願いします。
isshy7@kfz.biglobe.ne.jp


  [2546] 非科学的な「地震爆発論批判」
Date: 2017-07-28 (Fri)
Yahoo /知恵袋に地震爆発論についての批判的な討議がありました。誤解がありますので、討議を紹介し解説します。

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bakanahito5さん
2017/7/1910:57:54

地震爆発論というのを目にしたのですが、これに対する批判意見はないのでしょうか?

学校の勉強の復習で地震波について調べていたところ、地震爆発論という新しい地震発生理論があるという話を目にしました。
中々革新的で俄には信じられないような類の理論だったのでネットで調べてみたのですが、調べ方が悪かったのか、これに対する定説の側からの批判意見がまるで見つからないので、とても気持ち悪く感じました
コペルニクス的転回という言葉もありますし、新しい説が正しいのならば積極的に受け入れたいのですが、科学は批判や反論の繰り返しで正当性が評価されるものだと思うので、批判されない新論はともすればトンデモ科学の臭いが漂ってきてあまり近寄りたくありません。
地震爆発論学会の側で「誤解と解説」のようなページは用意しているようですが、それよりもバリバリの定説論者側の用意したページでの批判意見(できればそれに対する新論側からの更なる反論も)が見たいです。どこかに無いものでしょうか?
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ベストアンサー:
yoshimy_sさん
そもそもプレートスロープで起きる地震を無視していますから
地震理論としては論外ですね。


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ベストに選ばれた理由:
明確におかしな点をひとつ挙げて頂いたのでこちらをベストアンサーに選びました。
自分も素人目ながらシャドーゾーンあたりへの明確な説明がどこにもないなあと思っていたのですが、やはりそういう感じなんですね。
トンデモだ―!ってしっかり騒ぐ人がいないのは、水素水とかと違って流布すらあまりしていないからなのでしょうか。
他力本願ながら誰かしらが声を上げて欲しいものだと思います。
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以上が討議らしき内容ですが、誤解がありますので説明します。

・プレートスロープの地震を無視している、という件についてですが、深発地震面のことを指していると思われます。無視などしていません。なぜ深発地震が起きるのかをきちんと説明しています。
深発地震はなぜ海溝部にしか起きないのか」など参照

・シャドーゾーンに関しては、疑問の解けない初期の段階では([1171]ニューオフィス53あたり)、確かに明確には説明できていません。しかし、疑問が解けた段階([1464]ニューオフィス66あたりから)で言えば([1464]では逆レオロジーと記述していますが、これがレオロジー)の正しい解釈でしょう)、「マントルは固体、外核は液体、内核は固体であるから、シャドーゾーンができる」わけではありません。マントルは液体でも、衝撃波のような短周期成分に対しては、弾性体のような挙動を示して伝播させる、という解釈です。ただし微弱なエネルギーです。シャドーゾーンが出来る原因は液体としての下部マントルと外核物質の密度の違いにあるのだと思います。

ベストアンサー以外に次のようなものがありました。
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detao6700さん
2017/7/1916:00:23
.

現在の地震学は地震波形の解析から発展してきたものです。

地震という現象が先にあって、その現象をなんとか記録するために地震計を作って、紙に留めてきました。その記録が残されていることで過去の地震の波形解析も可能になっています。

現在の地震計は全帯域の波形を観測、記録することで、より高度の解析が出来るようになっています。

その結果が地震とは弾性体である地殻が、断層を形成してずれ動くこと(断層運動)であることがわかって来たのです。

なので地震爆発論のような、なんとかの科学にすり寄って政界に色目を送っているような人が、ウエブ上にいかにものように理論付けしたページをアップしても、すでにお里が知れ渡っているのです。

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「なんとかの科学にすり寄って政界に色目を送っているような人」というのは幸福の科学と幸福実現党のことを指しているように思いますが、誤解です。

宗教を信仰するものが、社会を良くしたいと思って行動しているだけのことです。

消えてしまっていますが、そのほかにも「宗教を信じている人の言うことなどほっておきましょう」という内容のコメントもありました。
「プレート論の拒絶と受容」という書物では、地団研という組織のイデオロギーを絡めて拒絶していたグループへの批判的な言辞があります。しかし、自然科学の「事実関係」の探求に、イデオロギーも宗教も本質的な問題ではないはずです。
正しいのか、間違っているのか、「科学的に判断しよう」という姿勢を揶揄するのは間違っています。

なお、「バリバリの定説論者側の用意したページでの批判意見」を期待するとありますが、Mixy でも2chでも議論が続かなくなっています。かつてmixyで私(パトロス)とパンツァーシュレックという方とのやり取りがありましたが、パンツァーシュレック氏がご自分の書き込みを消してしまわれましたので、残骸しか残っていません。

 また、活断層理論に関して複数の地震学者に公開質問状を送ってありますが、どなたからも回答がありません。


  [2545] もう一度姿勢を正した日本国家にしたい
Date: 2017-07-24 (Mon)
伊方原発の3号機の運転差し止めを求めた仮処分申請が松山地裁で却下になりました。
産経新聞は司法の理解が深まりつつある証左としています。



当然ながら、原発の再稼動を進めなければ、日本という国家の「衰退」は止められません。隣国は「核兵器」を所持し、「原発」も新規に開発しています。

かつて左翼活動家のリーダーであった清水幾太郎氏は、生前にも「核を持て」との論陣を張って「裏切り者」というレッテルを貼られました。霊人となった今も「核を持たなければ属国となる」「北朝鮮のような国にも脅されたら負ける運命にある」と語っています。(「核か、反核か 社会学者清水幾太郎の霊言」他)

国防という観点からも当然のことですが、産経紙のいうように「安価で安定した電気の供給にも原子力発電は大きな力を発揮する」ことは常識的に考えて分ることです。

活断層理論を振りかざして原発の反対運動を支援した学者の声は小さくなってしまいました。間違いに気付いたのでしょうか。


 産経紙には「地球温暖化防止策」にも効果があるという主張がありますが、これには矛盾があります。地球温暖化に関してはトランプ政権の見方のほうが正解だと思います。

 理解できないのは「環境破壊」を声高に叫んでいた左翼の運動家たちが、「二酸化炭素をださない原発」に何故反対するのか、「原発反対は化石燃料の使用」に戻ってしまうことを何も問題にしないことです。

 国家を衰退に導くことが「善」であるかのような姿勢には何らかの「怪しさ」「いかがわしさ」を感じてしまいます。

「先の戦争に負けた」ことと、「クリントン政権による中国支援」で日本が繁栄を止められてしまったことを、「二度の敗戦」と受け止める若いリーダーが出現していることに、私は大きな希望を抱いています。

 日本は姿勢を正して、もう一度、世界に役立つような、自立した国家に成らなければなりません。

 二度の国政選挙に挑戦し、敗退した私に、今できることは「地球科学」の誤謬を正して、頑迷なマスコミの蒙をひらいて頂くことくらいかなぁ・・・と感じています。

後記:

NHK番組でも解説し、[2541]にも紹介した巽好幸氏の「地震と噴火はかならず起こる」(新潮社)には、マグマは地球内部に遍満する、という石田理論とはまったく違う解説(それが定説ですが)があります。

「スポンジ状のプレートから水が供給されることが第一段階である。」、「プレートから絞り出された水は、その上にあるマントル物質の融点を下げて、約1000度Cの温度で融かしてしまう。」、「先にプレートをスポンジにたとえたが、スポンジは軟らかいために圧力をかけると連続的に縮むが、プレートを作る鉱物は圧力が徐々に高くなっていっても、ある程度まで頑張って持ちこたえているが・・・やがて水を放出する。」

というような文章が見られます。軟らかい剛体(?)の鉱物、は意味を成しませんし、水を搾り出すとは思えません。またスポンジが地震を起こすような原動力を発揮するとは到底思えません。地震学は矛盾だらけです。

[2476]でも、「プレートは固くなかったという新説」が発表されたことを紹介しましたが、「支離滅裂な地震学」になってきています。

  [2544] 断層地震説の破綻は明らかである
Date: 2017-07-24 (Mon)
 本日の産経新聞に以下のような記事がありました。広大な一枚のプレートが動いたという断層地震説の根本が崩れ去ったニュースではないのでしょうか。


産経新聞2017年7月24日 活断層の破壊が地震の原因と考える断層地震説の間違いが判明


東北大震災における海底の動きに関しては[1643][1654]でコメントしてあります。

報道では、震災後に宮城県と岩手県で西向きに動き、福島県では東に動いたと報じています。震災そのものでは北部域が大きく東に動きましたので、震災後の動きは「復元作用」が働いていると考えられます。福島沖の地震はCCSの影響だと思っていますが、現在も東向きに動いているのは何を意味しているのでしょうか。

記事では北部と南部で「異なる仕組みの地殻変動が起きていることが原因」としていますが、あきらかに、「断層地震説」の破綻を意味しているのではないでしょうか。

早く「地震は爆発現象である」、「地盤の移動方向は爆発の方向と関連する」という事実を認める地震学に切り替えて欲しいと思います。

地震学の体系的廃棄を急げ!


  [2543] NHKを含む劣化したマスメディアの時代は終焉するだろう
Date: 2017-07-24 (Mon)
昨日はNHK「列島誕生・ジオジャパン」・「日本列島を生んだ4つの大事件を放映していました。

出演した芸人さんが「奇跡の大事件で日本は誕生したのか」と感動しきりの雰囲気でしたが、賢明な読者には「ウソばっかり」と思う人も多いのではないでしょうか。

奇跡のような4つの大事件とは以下のようなものです。


第1の大事件:引きちぎられた大地では、「(中国)大陸の端が引きちぎられて、南に移動した」

第2の大事件:火山島の連続衝突では、「伊豆諸島が南方から続々と衝突した」

第3の大事件:地球最大規模の噴火では、「紀伊半島で大噴火が起きた」

第4の大事件:突然の列島大隆起では「東北で台地が大隆起した」

というようなもので、巽好幸教授(神戸大学)の指導で行っていました。

産総研のサイトより 
日本海の拡大時期に形成されたハーフグラーベンを埋め尽くす厚い堆積層の分布と
引き続く伊豆−小笠原弧と本州中央部との衝突


グラーベンとか、ハーフグラーベンというのは次図のようなものですが、太平洋プレートが押しているはずなのに、なぜ引っ張り力が作用するのか、理論に破綻があります。





この主張は[2510]で紹介した、乙藤洋一郎教授の「日本海裂開モデル」に立脚したもので、地球物理学者の主流なのでしょうがmobilistの考えです。
しかし、[2510]に紹介したように。藤田先生やベロウソフ教授たちのfixistの考えとは違います。

石田理論はどちらかと言えば後者の立場です。地向斜が造山活動を引き起こすのではなく、地球内部に遍満するマグマが造山活動を引き起こしていると考えています。

番組の中では、日本列島が東西で「残留地磁気」の向きが違うことから、「大陸から引きちぎられ、中央で折れ曲がった」と結論付けていますが、短絡的過ぎます。
その議論では、松山基範先生が玄武洞付近で発見した「南向き残留磁気」を説明することはできません。玄武洞の磁気逆転は磁気だけが逆転したとするのなら、「日本列島が折れ曲がる」のではなく「地磁気が数十度変化した」という可能性も入れなければいけません。「自説に都合のよい事実」だけを採用しているように思えます。

また、大陸から引きちぎられた原因が、サブダクションによる逆流が生じること(吉田氏の数値計算結果)、としていますが、ではどうして、現在はそれが止まっているのでしょうか。日本列島は大陸から離れるのでしょうか、大陸に再度接近するのでしょうか?

 また、太平洋プレートは2億年かかって日本海溝に潜り、消えていくことになっていますが、(1500万年以前の)最初のプレート先端はどうなったのでしょうか、そのころ日本海溝はまだ存在しなかったはずです。

 矛盾・破綻がいっぱいの「物語」を一学者の指導でNHKが国民に発信するのは危険です。

少なくとも、藤田先生らの考えていた「日本海の成立」([2510]参照)をも紹介するべきです。

 一方で、古森義久氏が日本もアメリカもマスコミが正しく報道しない、「劣化している」ことを、「アメリカノート」で述べています。トランプ大統領への民主党寄りマスコミの偏向報道は酷いものがあります。

「「ロシア疑惑」は「共謀」の証拠がなく、「民主主義政治を醜聞暴露政治へと捻じ曲げ、政策論を排除している」と非リベラル系の記者が報じているそうです。

「トランプ氏の「ロシア」との共謀説はでっちあげであり、「証拠」がないので「司法妨害」の偽ストーリーを作っている」ということです。


今や、日本もアメリカもマスコミは劣化しているのでしょう。政治の記事も科学の記事も「まともに取り扱う記者」が存在していません。それを見抜いた賢明なる一般大衆から、不買の動きが出て、マスコミ・メディアが飯を食えなくなる時代がやってくるのではないでしょうか。

  [2542] 中越沖地震から10年、教訓は何なのか?
Date: 2017-07-17 (Mon)
 昨日は中越沖地震の発生から10年ですので、合同追悼式が行なわれたそうです。

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中越沖地震10年で合同追悼式 「風化させず教訓を継承」
産経新聞

 平成19年の中越沖地震から10年となった16日、柏崎市日石町の市文化会館アルフォーレで遺族ら約700人が出席し合同追悼式が開かれた。桜井雅浩市長は「これまで以上に災害に強く、安全で安心して暮らせる街となるよう全身全霊をささげて取り組む」と表明。米山隆一知事は「防災・減災社会の必要性が高まっている」とした上で「記憶を風化させず、経験と教訓を継承するのが責務だ」と強調した。 (松崎翼)

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 新聞報道では米山隆一知事が「記憶を風化させず、経験と教訓を継承するのが責務だ」と述べたそうですが、2003年の中越地震と、2007年の中越沖地震の本当の原因が把握されていない、というのが地震爆発論の主張です。
地震の発生原因を知らないのでは、何の「教訓」も残りません。

中越地震が起きたとき([869])には私も、CO2圧入作業の実態(長岡市深沢・岩野原実証試験)を知りませんでした。年が明けた2005年1月にCO2の圧入作業を読者から知らされびっくっりしました([955])。
中越地震は圧入から1年3ヶ月後に発生し、中越沖地震([1267])は圧入から4年後に発生しています。


圧入開始からの時系列がRITEのサイトに掲載してあります。トータル10,405トンを圧入して、中越地震後の2005年1月11日12時に完了となっています。
(因みに、長岡の実証試験はデータの収集が目的であり、勿来沖、苫小牧沖、などは本格事業です。勿来沖での圧入事業も、東北大震災のあと、中止され、苫小牧沖に移っています。北九州でも本格事業が進行中です。)


CO2地中貯留プロジェクト
岩野原実証試験・モニタリングより


 苫小牧沖でのCO2圧入作業は昨年の8月に本格化しているはずですので、そろそろ一年近くになります。大きな地震が起きなければいいのですが、少なくとも、二つの中越地震の教訓という文脈でのマスコミ記事は見たことがありません。

「地震学者やメディア」は何も騒いでいなのに、

「何でそんなことを心配しているの?あなたの話には興味が無いです」

 というのが「お上に逆らわない一般的な日本人の」心情なのでしょうが、   私は心配しています。


追記1:

[955]に紹介した様に、地球温暖化防止策の一環として、CO2の地中貯留計画が進行していることを、読者に教えてもらうまで知りませんでした。
その後、貯留計画責任者にメールお送り、CO2の圧入の危険性を訴えましたが、理解は得られませんでした。その際の責任者の「安全認識」をまとめてニューオフィス58に掲載してあります。2005年3月から現在まで、「安全認識」に変化はありません。

このままでは、今後も苫小牧、北九州市、そして全国で悲劇が続く可能性を否定できません。将来計画は[長岡での講演会PPT資料]にあるように、全国に予定地が展開しています。


追記2:

昨年8月に中断していたようです。今年2月の報道記事にありました。

CO2圧入再開へ あすにも、苫小牧沖海底下
2017/2/3配信
実証実験を再開する苫小牧市真砂町のCCS地上施設


 苫小牧沖の海底下に二酸化炭素(CO2)を封じ込めるCCS(CO2の分離・回収技術)の実証試験について、経済産業省は早ければ4日にも、日本CCS調査(東京)に委託した海底下へのCO2圧入試験を再開する。昨夏に国の基準値を超えるCO2濃度が海中から検出されたのを受け、昨年8月からの実証試験を中断していた。事業主体の経産省は昨年末までに、CO2漏れの有無を早期に確認する新たな海洋監視計画を策定。2月1日付で環境省から許可が下りたため、圧入を再開するという。

 CCSは、工場などの排ガスからCO2を分離・回収し、海底下の地層などに貯留する技術。地球温暖化対策の国家プロジェクトとして、経産省の委託で日本CCS調査が試験を担っている。

 同社は昨年4月、苫小牧市真砂町の地上施設から苫小牧沖の海底下の地層へ延びるパイプラインを通じて圧入を開始。その後、CO2含有ガスの提供を受けている出光興産北海道製油所(真砂町)の大規模保全工事が行われた6〜7月に圧入を停止し、8月上旬の再開を予定していた。

 しかし、その間に行った海洋環境調査で観測した8地点のうち5地点の海中で、国の基準値を超えるCO2濃度が確認され、圧入再開を延期。経産省と環境省が周辺海域の詳細な調査、分析を行った結果、両省は「基準値超過は自然変動の範囲で、圧入したCO2の漏出はなかった」と結論付けた。

 経産省はCO2漏出の有無を詳細に確認するため、昨年末までに新たな「海洋汚染防止法に基づく監視計画」を策定し、環境省に提出。パブリックコメント(意見公募)を経て、今月1日付で環境省から試験再開の許可が出たことから、「4日にも試験を再開したい」と言う。監視計画では従来の採水調査に加え、化学センサーによる調査や、音波を活用して気泡の発生位置などを把握するサイドスキャンソナーの実施など、より詳細な調査方法を盛り込んだ。

 実証実験は、2018年度末までにCO2を30万トン圧入する目標値を設定している。昨年5月下旬までの注入量は7163トンにとどまるが、経産省地球環境連携室の松村亘室長は「十分な余裕を持って設定しているため、現時点では影響はない」とし、「地球温暖化防止のために重要なプロジェクト。周辺環境に十分配慮し、万全な体制で実証実験を進めていきたい」と話している。

  [2541] 「何も解っていない」と言いながらプレート論に固執する矛盾
Date: 2017-07-14 (Fri)
サイエンスポータルの記事に、海洋研究開発機構・理事、地球深部探査センター長 平朝彦 氏の講演要旨が載っていました。日本の付加体研究の第一人者で、四万十層の「層序逆転」を調査報告した方、現在はJAMSTEC(海洋研究開発機構)の理事長ですので、紹介します。

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地球深部探査船『ちきゅう』の挑戦

海洋研究開発機構・理事、地球深部探査センター長 平朝彦 氏

掲載日:2008年8月25日
市民公開講演会(2008年8月11日、日本学術会議、北海道大学 主催) 講演から

平 朝彦 氏


現在でも地球内部については、ほとんど分かっていない。それを解明していく方法としては、ボーリングで海底下にアクセスするのが、一番有効と考えられて、地球深部探査船「ちきゅう」を利用しての研究開発が行われるようになった。

今から約100年前、アルフレッド・ウェゲナーが「海洋底移動説」を唱えたが、当時は受け入れられなかった。この分野を復活させたのが、掘削研究船「グローマー・チャレンジャー」を用いた深海掘削計画である。調査・研究の結果、大西洋の真ん中を縦断する形で海底の高まりがあり、そこから離れるに従い、海洋底の年代が古くなることが解明された。このことから「海洋底拡大説」が提唱された。日本ではまだまだ興味が持たれていなかったが、その後、世界各国が参加する「統合国際深海掘削計画(IPOD)」が始まり、日本も正式に参加することとなり、深海掘削が広く注目されるようになった。

プレートが沈み込んでいる海溝で何が起こっているのかは、よくわかっていなかった。そこで詳細に調査されたのが、東海沖から四国沖の南海トラフである。反射式人工地震波探査法で観測し、海底の地質構造の様子を調べたところ、非常にはっきりした海底のイメージが取れる数少ない貴重な場所であることが、判明した。プレートが移動しているときに、その上の堆積物が日本列島の岩盤に当たり、そのために陸地に押し寄せてくる付加作用による盛り上がりが、南海トラフ全体で起きていることが解明されたのである。

1990年、掘削のプロポーザルを作ることを目的として、米国や日本を含め世界各国が参加したプロジェクトが、米国の「ジョイデス・レゾリューション」により進められた。国際提案を基に、掘削場所を決定したのだが、日本としては、南海トラフでの付加作用を示して、この場所での掘削を提案した。その結果、南海トラフの4,700メートルの深海で海底下1,300メートル付近を掘削して、さまざまなことがわかってきた。

しかし、このシステムでは、3,000メートル以上の深さへの掘削や、ガスを含む地層の掘削が困難であった。そこで、地球の営みが最も活発に行われている場所である日本の手で、リーダーシップを取るプロジェクトを立ち上げようと、地球深部探査船「ちきゅう」が、2005年に完工した。これは、57,000トンもの大型掘削船で、これまでの掘削船とは性能も全く異なっている。ライザー掘削技術や噴出防止装置などにより、困難といわれていた深部やガスの存在する地層での掘削が可能になった。全体として600億円という日本が基礎科学に費やした最大級のプロジェクトとなった

これまでの深海掘削計画により、さまざまなことが解明されてきたが、最も重要なトピックスとしては、地下生物圏の発見があげられる。海底下1,400メートルまでの地層に大量の微生物が存在することが判明し、地層中のメタンハイドレートに関与していると考えられている。しかし、これらの微生物が海底深部で何をしているのか、栄養はどこから取っているのか、起源はどこか、メタン生成のメカニズムなど、謎の多い分野である。また、その微生物のほとんどをアーキア(古細菌)が占めるが、その詳細解明も今後のテーマである。

南海トラフでは、100-200年ごとに巨大地震が起こっている。最近では、1944年の南海地震と46年の東南海地震が起きている。これらはプレート境界で摩擦が起こっての地震であるが、プレート境界のすべてで摩擦が起こるわけではない。その違いを解明するためにも、地震の震源域を直接掘ることのできる南海トラフを観測することにより、地震研究に物質科学的見解を取り入れることが可能となる。さらに、現場を直接モニタリングすることが可能となり、リアルタイムで観測ができることは、将来、地震予測に役立つと考えている。

また、この計画の第一ステージとして、和歌山県沖合での掘削が行われたが、分岐断層を境に異なった応力場の発見、メタンハイドレートの詳細な解明、流体の様子、大量の微生物の存在などが確認され、現在分析が進められている。

この「ちきゅう」プロジェクトは、まだ始まったばかりである。海底下5,000−6,000メートルの深度には、今後2、3年のうちに到達したいと考えている。

また今後の目標としては、
地震発生のメカニズムの解明と防災対策への応用
•地下生命圏の解明とバイオテクノロジーへの応用
•地球最大レベルの資源探査船としての活用とプロジェクト自体の自立の可能性
•日本の国際的な大型プロジェクトでのリーダーシップ性

などが挙げられる。

今の日本は非常に閉塞感が漂っている。それを打開するような未踏のフロンティア精神で、新しい科学技術の道を思いっきり切り開いていく必要があると思う。そのためにも、この地球深部探査船「ちきゅう」を、有効に役立ててほしいと願っている。

平 朝彦 氏(たいら あさひこ)氏のプロフィール
1946年仙台市生まれ、70年東北大学理学部卒、76年テキサス大学ダラス校地球科学科博士課程修了、高知大学理学部助教授を経て、85年東京大学海洋研究所教授、2002年海洋研究開発機構地球深部探査センターの初代センター長、06年海洋研究開発機構理事。日本学術会議会員。07年「プレート沈み込み帯の付加作用による日本列島形成過程の研究」で日本学士院賞受賞。著書に「日本列島の誕生」(岩波新書)、「地質学1 地球のダイナミックス」「地質学2 地層の解読」「地質学3 地球史の探求」(いずれも岩波書店)など。

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以上が平氏の講演要旨です。

 地震学者や地質学者は「よく分っていない」と言いながら、単なる仮説を事実であるかのようにどんどん発信される方が多いように思います。[2539]に紹介した動画でも丸山氏が(26:30辺りから)「地球内部には“キノコ”状のプルームが2、3個存在する。このプルーム(対流)がやがて超大陸を誕生させる」と言い切っています。
 巽好幸氏の著書・読者評にも「巽氏は説明の随所で「よくわかっていない」を連発しながら、自信ありげに地震原因、プレート移動、マントル個体等地球内部の解説をします。これはいわば文学又は物語ですね。無理して組み立てています。」とあります。

この講演でも平氏は「地球内部については、ほとんど分かっていない」と言いながら、「プレートが移動しているときに、その上の堆積物が日本列島の岩盤に当たり、そのために陸地に押し寄せてくる付加作用による盛り上がりが、南海トラフ全体で起きていることが解明された」と断定しています。

 東南海地震に関しても「1944年の南海地震と46年の東南海地震が起きている。これらはプレート境界で摩擦が起こっての地震であるが、プレート境界のすべてで摩擦が起こるわけではない。その違いを解明するためにも、地震の震源域を直接掘ることのできる南海トラフを観測することにより、地震研究に物質科学的見解を取り入れることが可能となる。」と、地震の震源域を直接掘ることで地震のメカニズムが解明できると考えています。
 
地震現象が化学的な爆発現象だとすれば、化学反応が起きる前の岩盤を調べても、何もわからないのではないでしょうか。

 石田理論としては、京大の通信工学の梅野教授([2420]で紹介)が民間会社と提携して開発しようとしている「地震先行現象検出技術・共同研究」のほうが、地震のメカニズムに沿った合理的なものだと考えています。

日本に閉塞状況感が漂っているのは「矛盾だらけのプレート論、付加体論などで科学の空間が拘束されている」からではないでしょうか。言ってみれば「プレートテクトニクス全体主義」のような空気があり、「これでは時代が進展しない」と考えている人が居ると言う事でしょう。

氏の講演で興味を引いたのは「地下生物圏の発見」の話です。
約30年も前の「地球深層ガス」(改題して「未知なる地底高熱生物圏」)のなかで、トーマス・ゴールド博士が述べていたことですが、化石燃料という概念が変化するような内容です。地中の天然ガスや油などは「地底の高熱地帯に住む微生物からの恩恵」かも知れないということです。



科学的な知識もどんどん変化していきます。古い概念に固執する“偉い学者”さん達が「閉塞感」を作っている原因かもしれません。

[1831]、[1833]で紹介したブラジル沖大西洋での「大陸痕跡の発見」も、本当は大発見のはずですが、プレート論では説明がつかないために「オーパーツ」扱いになってしまっています。
本来なら、「プレート仮説の矛盾が発見された」と発表するべきですが、その後の扱いは「まずいものが見つかった」というような雰囲気を感じます。
これでは進歩発展は期待できません。

  [2540] 「全地球テクトニクス」は見直すべき
Date: 2017-07-13 (Thu)
[2539]で述べた、なぜ液体と考えないのだろう?
の答えは勿論、

液体ならば、S波が伝播しない。しかし実際にはS波が地球内部を伝播している。だから、マントルは固体である

ということです。
[1607]にも紹介しましたが、マントルは固体であり、マグマは地球上で3箇所でしか発生しない、と定説論者は考えています。マントル物質はマグマであるとする石田理論は端から受け入れられないのです。

しかし、[1612]にも紹介した洪水玄武岩台地は世界中の陸上部(デカン高原)にも海底部(オントンジャワ)にも存在します。



玄武岩台地というのは地球内部のマグマが大量に噴出したものですから、昔は活火山であったはずです。しかもプレートの縁とは関係ない場所にあります。

こんなに多数のマグマ噴出の証拠が、全てホットスポット由来とするのには無理があります。マントルが熔融していると考えた方が合理的です。

 さらに[1592]で紹介したマントルトモグラフィーの有効性疑惑に関してですが、トモグラフィーの基本になるのは「マントルは層構造(タマネギ型形状)の固体であると仮定して得られた速度分布の理論値との誤差(高々1〜2%の違い)」を色分けして表示しているだけのものです。

計算結果に対流現象が見られても、固体としての対流だから、という詭弁は説得力がありません。

たとえ固体だとしても、“キノコ”状のプリュームがあれば、層構造の固体つまり“タマネギ”型という地球内部の仮定が崩れるわけですから、計算は“キノコ”型を前提にした計算式でやり直す必要があると考えられます。

矛盾だらけの「全地球テクトニクス」は見直すべきです。

因みに、マントルが液体であるとしても「衝撃波的短周期成分に対しては、マントルは弾性体的挙動を示す」とレオロジーを解釈すれば、P波もS波も(衝撃的成分は)マントルを通過できます。ただし、判定に苦労するほどの微弱な波形になるでしょう。

石田理論はマントル対流を否定しているのではありません。液体としてのマントルは当然対流していますし、プリューム構造も存在すると思っています。ただし固体としての対流は、数値計算では可能かも知れませんが、計算結果の解釈は意味がないと主張しています。

  [2539] まやかしの“全地球テクトニクス”を応援する文科省
Date: 2017-07-12 (Wed)
全地球テクトニクスというのは“まやかし”である([2536])とコメントしましたが、文科省からは絶大なる期待を寄せられているようです。

 まず、全地球テクトニクスの“要旨”なるものを紹介します。日本地質学会の地質学雑誌に掲載されたものです。

自己重力をもつ冷却しつつある天体に起きる必然的なプロセスの連鎖

とありますが、プレートを動かす原動力が見つかっていないのにもかかわらず、それを無視して「全テクトニクス」へと進めるのはまったくの非科学的な態度です。それを見抜けない文科省とは一体ナンなのだ?と思います。

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要旨
Whole earth tectoncs. Jour. Geol. Soc. Japan(熊沢峰夫・丸山茂徳,1994 全地球テクトニクス.地質雑,100.81−102)

地球型惑星の内部に生じる変動を、表層のプレートの挙動から中心核の変動まで、またその形成期から終末期までを、自己重力をもつ冷却しつつある天体に起こる必然的なプロセスの連鎖として理解しようとする試みを提示した。複雑な変動のタイプを単純にパターンとしてとらえる。

 惑星の形成とともに基本的層構造が形成する段階の成長テクトニクスの次には、プリュームが沈降浮上することを特徴とする対流が支配するプリュームテクトニクス時代になる。地表で堅いプレートができるようになってプレートテクトニクスが始まり、その支配する領域を深部に向けて拡大するが、現在まだ深度700kmの境界層までしか達していない。小さい惑星では、熱を失ってプリュームテクトニクスが死に、収縮テクトニクスを含む終末テクトニクスが早くくる。

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以下は文科省が熱心に応援するお達し文です。

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スーパープルームが地球を変える ‐地球変動原理の解明に向けて‐
                    文部科学省
‐第217号‐
13年3月26日


 平成7年度より科学技術振興調整費総合研究において地球変動原理の解明を目的として「全地球ダイナミクス:中心核に至る地球システムの変動原理の解明に関する国際共同研究」を実施してきました。本研究では、地震観測及びその解析、地質調査及び岩石学的研究、シミュレーションを行い、億年単位で地球が変動する原理をマントル全体及びその下の核まで考慮して総合的に解明してきました。

 「プルームテクトニクス理論」は本研究の代表者である東工大理学部丸山茂徳教授が平成6年に提唱した理論で、「プレートテクトニクス理論」では説明ができなかったプレート運動など地球表層で起こる地学現象の原動力を説明するものです。本研究の成果により、初めて、「プルームテクトニクス理論」が検証・確立されました。平成11年度から教科書に本理論が掲載されるなど、一般的にも広く認知されつつあります。

 本研究の終了に当たり、研究活動の普及広報の一環として、成果をわかりやすくまとめ、ビデオ等をはじめとする資料をまとめましたのでお知らせいたします。

 なお、本成果については本年10月目途に東京で開催予定の全地球ダイナミクスに関する国際ワークショップや国際論文誌の特集号などを通じて、発表される予定です。

平成13年3月26日
文部科学省
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スーパープルームが地球を変える ‐地球変動原理の解明に向けて‐

 文部科学省は平成7年度より科学技術振興調整費課題『全地球ダイナミクス:中心核に至る地球システムの変動原理の解明に関する国際協同研究』を実施してきました。
 これまで、地球の変動は主にプレートテクトニクスによって説明されてきましたが、プレートテクトニクスは地球半径6300キロメートルのうちの表層600キロメートルほどを説明するものでしかありません。この計画の目的は、地球が変動する原理をマントル全体(深さ2900キロメートルまで)やその下の核までを考慮して総合的に解明することです。ここでの「地球の変動」とは火山が噴火したり、地震が起きたり、我々が生活する地球環境が異常に乾燥したり、寒冷化したり、極端に温暖化したり、生物の大量絶滅や進化が急激に進行することなどを意味します。

 研究グループはプルームテクトニクス理論(マントル深部に根をもつ超巨大なマントル上昇流が地球変動を支配するという考え)を平成6年に提唱し、『全地球ダイナミクス』(平成7〜12年)においてその理論の検証を行いました。主な研究成果としては、
(1)現在の地球内部の地震学的構造とそれに基づく温度推定、
(2)スーパープルームの化学組成の解明、
(3)マントル遷移層、コア・マントル境界での化学反応の再現、
(4)スーパープルームの過去10億年の活動の解明、が挙げられます。

 これらの成果に基づいて、研究グループは地球の内部及び表層環境の変動にスーパープルームが大きく関わってきたことを明らかにしました。
 この総合研究によって明らかになったスーパープルームのメカニズムは、地球の変動のみならず、地球型惑星、特に火星と金星の変動の理解にも大きな役割を果たすと思われます。

スーパープルームが地球を変える ‐地球変動原理の解明に向けて‐ 


お問合せ先
研究開発局海洋地球課

専門職 古川博康
電話番号:03‐3580‐6561(直通)、03‐3581‐5271(内5648)
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そもそも、プレート論の誕生はヘスが発見した“ギョー”の形成原因を知りたいということから出発した、「海洋底拡大・ジオポエトリー」に始まっています。

“ギョー”の形成がまったく別の要因で論理的に説明できるとしたら、プレートテクトニクスは“ウソッパチ”だと認定されてしまうのです。
そもそも、プレート論は移動の原動力が不明のまま、「古地磁気学の発達」とか、「付加体理論」、「放散虫革命」などにより、そして今又「全地球テクトニクス」とやらの“延命処置?”で生き延びています。

深さ2900キロメートルまでは層構造の固体であるという仮定の下にプログラムされた計算式で流動プリュームの存在が見つかったというのは“大いなる欺瞞”にすぎません。(マントルトモグラフィーに隠れた重大欠陥参照)

文科省はその実体を知らないで、応援していますが、近い将来大恥をかくことになるでしょう。

追記:

丸山茂徳先生らの主張される動画を紹介します。



(22:50)付近からの解説の意味・・・

マントルは年間数ミリしか動かない硬い岩石である。しかし脱水作用で生じた水が作用すると熔けてマグマが発生し、火山活動を起こす。
つまり、2900kmまでの下部マントルは熔融していない。マグマが発生・存在するのはプレートが潜り込む海溝、プレートが誕生する中央海嶺、そしてハワイのようなホットスポットの3箇所だけである。
プルームといっても固体の流動(?)であるから、流体運動ではない固体としての挙動である。

このような禅問答のような議論が自然科学の領域で通用していることが信じられません。とっても不思議な世界です。

Wikiより

対流:

対流(たいりゅう、英語: convection)とは、流体において温度や表面張力などが原因により不均質性が生ずるため、その内部で重力によって引き起こされる流動が生ずる現象である。

 近年、計算機の性能が向上し、流体の運動方程式(ナビエ-ストークスの式)を高精度に計算することが可能となったため、コンピュータを用いたシミュレーションによる対流現象の研究が盛んに行われており、工学的な技術としても重要な分野である。また惑星内部の対流など、実験・観測が不可能な領域における流体の挙動を理論的に解明する研究も行われている。

 
固体だけれども流体・・・禅問答のようで理解不可能!

なぜ液体と考えないのだろう?






  [2538] 鹿児島で地震発生、内容の無いテレビでの解説
Date: 2017-07-11 (Tue)
本日、鹿児島湾の喜入町付近でM5.2(深さ10km)の地震がありました。

震源は喜入町付近


この付近には2003年に見直しがなされた活断層地図(8断層から28断層に増加)でも、評価対象となる断層はありません。
当時の記事を紹介します。

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九州地域の長期評価として、30年内に30〜42%の確率で活断層地震
2013/2/1

評価対象とした活断層

政府の地震調査研究推進本部は1日、活断層が起こす地震の確率を初めて地域別に見積もり、九州地方の評価を公表した。今後30年以内にマグニチュード(M)6.8以上が地域内のどこかで発生する確率は、九州の北部(福岡市など)が7〜13%、中部(大分市や熊本市など)が18〜27%、南部(鹿児島市など)で7〜18%。九州全域では30〜42%となった。最大でM8.2程度と推定している。


評価対象とした活断層
喜入町付近には評価対象となる活断層は存在しない


九州ではこれまで8つの活断層が評価対象だった。今回、福智山断層帯(福岡県)など15キロメートル以上の9活断層と、水俣断層帯(熊本県、鹿児島県)など10〜15キロメートルの11活断層を加えて地域別の地震の確率を求めた。

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 本日発生した地震は、定説地震論によれば、「活断層がなくても地震は発生する」([2352])または「10km程度の浅い場所にも、震源断層は隠れている」という説明になるのでしょう。

 つまり、(たとえ活断層というものが存在すると仮定してみても)活断層調査を如何に精細に行なっても、見つけられない場合がある、ということを証明しています。活断層の調査がまったく意味のないものであることはこれまで何度も述べてきました。

その理由、または原因は「断層は地震の結果として発生するもので、地震の本当の原因は爆発である」ことに気がついていないからです。

テレビの解説で東大名誉教授が「活断層との関連」で解説していましたが、まったく意味のない内容でした。

早く地震の真相をマスコミが報道するようになって欲しいものです。

気象庁の会見を載せておきます。最後の質問で活断層との関連に対し「判りません」との回答です。


  [2537] 地震の知識を入れ替えよう
Date: 2017-07-02 (Sun)
 昨夜から今朝にかけて、北海道、苫小牧市の近くと熊本の地熱発電所近くで地震が起きました。

 震源の安平町は苫小牧市の北東約20kmにあります。苫小牧沖では昨年4月にCCSが本格化しております。([2255][2321]など参照)

 また、熊本の産山村は、熊本地震の発端となった可能性の高い八丁原地熱発電所([2360]−[2368]参照)の南10kmほどの位置にあります。


産山村の位置、日本最大の地熱発電所「八丁原」の近くにある


 気象庁の解説では、CCSの危険性や、地熱発電の危険性についてはまったく触れていません。
これを見ても、地震学関係者が地震の起きる本当のメカニズムに無知であることが分ります。

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北海道と熊本で震度5弱 深夜と未明に相次ぐ
テレビ朝日系(ANN) 7/2(日) 6:20配信


 1日夜遅くから2日未明にかけ、北海道と熊本県で相次いで最大震度5弱を観測する地震がありました。

 1日午後11時45分ごろ、北海道安平町で震度5弱を観測する地震が起きました。震源の深さは27キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.1でした。この地震で、北海道苫小牧市で68歳の女性が階段から落ち、大けがをしました。また、北海道内を走っていたJRの貨物列車が運転を見合わせるなど影響が出ました。
 一方、2日午前0時58分ごろ、熊本県産山村で震度5弱を観測する地震が起きました。震源の深さは11キロ、マグニチュードは4.5でした。この地震による大きな被害の報告は入っていません。気象庁は2つの地震について記者会見を開き、北海道の地震は過去の例から、周辺の活断層の動きでより大きな地震が起きる可能性もあるとして注意を呼び掛けています。また、熊本県の地震は去年4月の熊本地震に関連した活動の一つとしていて、同じ程度の地震活動が当分続く見込みだということです。

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地震が続くのかどうか分りませんが、地中に液体を圧入したり、強制的に熱水を吸い上げるという人為的な工作をすると地震を起こす可能性があることを知る必要があります。

CCSと地熱発電は安全性を研究してから本格化すべきです。その際、海外と日本とでは、高熱層の位置が違うことを考慮しなければいけません。日本のような地震大国は地殻の厚さガ薄く、その地殻の下には熔融マグマガ到る所に存在することを認識しなければいけません。火山フロント言われる一帯にだけマグマが存在するのではありません。地殻の下部は熔融マグマで満ちているのです。日本はマグマの上に浮かんでいるというのが真相です。

  [2536] “全地球テクトニクス”はまやかしである・プレート移動の原動力を説明していない
Date: 2017-07-01 (Sat)
世界最古の岩石としては、今では南極大陸やカナダで40億年前のものが発見されているそうですが、ある時まではここで紹介するグリーンランドの38億年前のものだったそうです。

紹介するのは1995年の論文ですが、グリーンランド、イスア地域の地質が世界最古の付加体であることが地質調査で判明したという丸山教授達の論文です。

地質学では、初期の地球は深さ2000kmを越えるマグマの海で覆われていたと考えられているそうですが、現在は2900kmまでのマントル層は固体であるとなっています。もしマグマオーシャンであれば、プレートテクトニクスは機能していないと考えるのだそうですが、地震爆発論では現在もマントルは熔融している、つまりマグマオーシャンであると考えています。その証拠が浅発地震と深発地震の明らかな違いです。ここでは述べませんが、マントルが固体ならばこれだけ明らかな地震波の相違は現れないはずです。

マグマ熔融論を認めれば、プレートテクトニクス理論も自動消滅になるということのようです。

紹介する論文によると、「マグマの海が固結した後、何時からプレートテクトニクスが始まったのか、それは時代とともにどのように変化してきたか、また、現在よりもはるかに高温であった太古代以前では剛体的なプレートは存在しなかったのではないか、といった課題」に関心があるようです。

 地震爆発論では「プレートテクトニクス」も「付加体」も認めていませんので、内容的には滑稽に見えるのですが、吟味するために抜粋して紹介します。

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世界最古の付加体 グリーンランド、イスア地域の地質
−38億年前のプレートテクトニクス−

小宮 剛・飯田 成・丸山茂徳・林 衛

1.はじめに
1965年にWilsonによって提案されたプレートテクトニクスは、1968年には地球物理学者によって体系化され、地球表層のテクトニクスの理解に大きな貢献をした。しかし、プレートを働かす原動力の解明などプレートテクトニクスの根幹にかかわる重要な問題は判然としないままであった
その後、ァセノスフェアやさらに深部の核についての情報が集まり始めるにつれて、プレートテクトニクスは、核や下部マントルまでを含めたテクトニクス、すなわち“全地球テクトニクス”の体系の一部として位置づけられるようになってきた(Maruyama et al.、1994)。全地球テクトニクスの立場では、液体である外核の流動や下部マントルの上下方向の超巨大プリュームの運動、さらに地球表膚での水平運動を主体とするプレートテクトニクスが全体として一つの系をなして相互作用をしていると考えるのである。
この全地球テクトニクスの解明は、最近の固体地球科学の主要テーマになっている。

 一方、1968年のアポロ宇宙船による月の地質調査に始まる太陽系惑星や衛星の地質学的な研究は、地球の起源とその進化に対する考え方に新しい流れを生みだした。そして、初期地球は深さ2000kmを越えるマグマの海で覆われていたとする考えが主流を占めるようになった

もしマグマオーシャンが存在したとすると、マグマの海が固結した後、何時からプレートテクトニクスが始まったのか、それは時代とともにどのように変化してきたか、また、現在よりもはるかに高温であった太古代以前では剛体的なプレートは存在しなかったのではないか、といった重要な問題が提起され、太古代(40−25億年前)と呼ばれる時代に形成された造山帯の研究に世界の注目が集まるようになった。以上の二つの課題、すなおち、全地球テクトニクスと初期地球の総合的な研究は、90年代後半の固体地球科学の中心的な課題となるであろう。しかしながら、これまでのこの分野(特に地球初期の状態)の研究は、その当時の状況を直接物語る物証が存在しないため、多くの仮定を含む計算機実験に負うところが多かった。

 著者達は1990年以来地球初期の状態を直接示す物証を探すために、世界の主要な太古代造山帯の一つであるグリーンランド南西部の調査を行なってきた。この地域の調査により少なくとも38億年前のテクトニクスを推定することが可能になった。
ここでは、主にイスア表成岩(火山岩や堆積岩を起源とする岩石)帯北東部に発見された38億年前の付加体の地質構造について、またそれと顕生代の付加体との比較について述べる。


吾々は1990年と1993年の二回に渡って同地域の地質調査を行い、初期地球のテクトニクスの学際的な研究を続け、報告してきた。
主な結論は、38億年前にすでに現在と同じようなプレートテクトニクスが機能していたことである。翌年の秋、アメリカ地質学会において正式に学会発表され(Maruyama et al.1991)、その内容は太のプレートテクトニクスの直接的な証拠として話題を呼んだ(Kerr、1991)
この解説はそれを描像をするのが目的である。

3.イスア地域の地質
このような岩相層序の特徴の一つは、苦鉄質な堆積岩が、しばしば陸源性砕層物質と思われる石英・長石質な物質を含む、あるいはそれらの物質と互層するのに対して、枕状溶岩膚やチャート/縞状鉄鉱層中にはそれらの物質が一切含まれていないことである。このようにして復元された層序はまざれもなく、日本列島などの顕生代造山帯の付加体中から見いだされる海洋プレート層序にはかならない

この南部ユニットに最も良好な形で保存されているデュープレックス構造と海洋プレート層序という二つの特徴から、イスア地域は典型的な付加体起源であると言える。北部ユニットや中部ユニットも同様に、その構造、構成物質および復元された海洋プレート層序から、南部ユニットと同様に明らかに付加体起源である。

3.4 付加体形成史と形成場、沈み込み方向

以下では南部ユニットの内部構造から解析された付加体形成史、海洋プレートの起源、およびプレートの沈み込んだ方向と造山帯の成長方向について議論しよう。この地域の地層の傾斜が東傾斜約40〜50度であること、各ホースの層序は逆転していないこと、およびデュープレックスが南に収録することから、一連の付加体は東側が古く、西側は向かって新しくなること、および同じグループに属するホースでは南側が古く北側ほど若いことの二点が導かれる。これらのことから付加体の発達史を模式的に示すと第7図のようになる。



第7図は約38億年前のイスア付加体ができた当時のプレート収束帯の南北断面図を示しており、海洋プレートは北から南に向かって沈み込む。付加の順序は番号の大きいものから小さいものへと進む。番号ZとZの問、およびXとWの間は極めて薄いチャート層を持つ海洋プレートが存在したと考えられ、その時には中央海嶺が沈み込んだ可能性がある。

イスア地域のデータに基づくと,付加体は南から北へと成長していったと考えられるから、グリーンランドで最古の付加体はアクレックテレーンの南東縁であると予測することができる。

中央海嶺で生まれた海洋地殻はプレート収束帯である海溝に向かって徐々に移動するが海溝から遠く離れた地域では陸源の珪長質堆積物が届かないために層状チャートのみが堆積する環境がしばらく続く。 しかしやがて海溝近傍に達すると島弧火山由来の酸性火山灰や苦鉄質な堆積物薄膚と互層するようになり、ついには海溝に調達する。すると厚いタービダイト層で覆われるようになり、その後で付加体として陸側プレートに付加する。

5.ま と め

今回の調査によりイスア地域は38億年前の現存する世界最古の付加体であると考えられる証拠がいくつか認められた。それらのことからプレートテクトニクスが当時すでに機能しはじめていたと十分に推測できる。当時のプレートテクトニクスは顕生代のそれときわめて似ているが(中央海嶺火成活動、海洋プレート層序、海洋島火成活動、付加作用)、いくつかの相違点も見られる(沈み込み帯の温度構造、海洋プレートの厚さ)。そのような相違点を比較することにより太古代のテクトニクスや環境がもっと容易に推察できるようになるだろう。

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まずは、論理の構成がおかしいと思います。

・ プレートを移動させる原動力が見つかっていない。
とするのなら、その発見が先にあるべきです。
証明もされていないプリュームテクトニクス論を持ち出し、“全地球テクトニクス”という得体の知れない概念で、プレート論を維持するのは矛盾しています。付加体理論もプレートテクトニクスが間違っていれば、ナンセンスな理論になってしまいます。

・ 2000万年前はマントルは熔融していた。
と想定するのなら、いつどのようなメカニズムが働いてマントルが固体化したのかを説明する必要があります。
その説明がなく、海洋層序が成立するから付加体であると結論付けるのは論理矛盾・因果関係の無視があります。

・ 太古以前には現在よりもはるかに高温であった。
と想定するのなら、剛体的プレートは存在しえなかったはずです。それなのに、38億年前の地殻の成因を論ずるのにプレート論や付加体論を適用するのは矛盾があります。「38億年前にプレートテクトニクスが機能していたと結論付ける」ことはできません。

・ イスア地区の中央には花崗岩の地盤があります。
花崗岩は大陸の深部で時間をかけて冷却して結晶質の構造になったはずです。花崗岩マグマが貫入して冷却しても結晶質にはなりません。付加体理論でイスア地区の花崗岩は説明できません。

以上「世界で最古の付加体説」には様々な疑問のあることが分かります。

追記:
論文には以下のような礫岩の紹介もあります。

「イスア地域には変成作用の程度の低い地域があり、そこでは礫岩などの原岩の構造がよく保存されていることが判明した。変成作用が38億年前であるとすると、原岩の形成はさらに古いはずなので、イスアには38億年前よりも古い岩石(表成岩)が存在することになる。」

イスア地域の礫岩とは次のようなものです。

イスア地域の礫岩層


オーソコーツアイト礫の形成について[2524]でも述べましたが、このような円磨礫岩が形成されるのには、相当の長い年月、風化作用や円磨作用があった筈です。
単純な付加作用などでは説明できない、超太古からの地球史があるのではないでしょうか。

シンプル過ぎる理論を適用すると、却って混乱の地球史に嵌ってしまうような気がします。

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