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4月28日付けの朝日新聞朝刊に、東京大学地震研究所の川勝均教授らが、プレートのはっきりとした「底」を観測することに成功したというニュースが載っていました。
記事には、
「軟らかい「アセノスフェア」と呼ばれる部分は高温で、部分的に溶けたマントルが水平方向に引き伸ばされたミリ単位以下の薄い層が多数ある、と考えられるという。川勝教授は「他のプレートにも同様の構造があるか、観測地点を増やして確認したい」と話している。」
とあります。石田仮説ではマグマオーシャンであったはずの原始地球が、2900kmという地球の内部深くまで硬く固化することはあり得ないという立場を採っています。月も誕生時にはマグマオーシャンであった筈ですが、地球よりも体積が小さいので、現在ではかなり深くまで固化しています。月のように冷却化して固化したというのなら理解できますが、地球内部は高温のままですから、固体であると考えるのは間違っています。
では何故そのような間違いが定説の地位を得ているのでしょうか、そこには地震波が地球内部を通過しているという事象を深く検討しないまま結論付けをしていることが推定されます。通常は固体でないと伝播しないS波(せん断波)がマントル内部を伝播しているように見えることから、マントルが固体であると判断されたようです。その判断に誤謬があることはセミナー[1553] ならびにANDビデオ「地震学の基礎にある大きな間違い」 に詳しく述べてあります。伝播しているように見えるのは粘弾性体の一つの特性ですが、全部の地震エネルギーを伝播させているわけではありません。爆発的な短周期波のしかも一部分だけを伝播させているだけです。
石田仮説での地殻の定義は定説とは違って固化している個体部分を指しています。せいぜい陸地で100km程度、海域では80km程度の厚さです。その下部は熔融マントルであり、地殻内部で発生した地震波はほとんどがここで反射して地殻内を反射と屈折を繰り返して伝播します。上述した一部のエネルギーは熔融マントルの内部へも伝播しますが、これが定説地震論では大きく扱われすぎて、走時表として取り扱われていますが、地震波全体の走行挙動を表してはいません。その地震波はほんの一部のエネルギーにしか過ぎないことは地震波の波形を分析して吟味すると理解できます。 (ANDビデオ「地震学の基礎にある大きな間違い」 参照)
また、プレートテクトニクス理論は詳細な海底地質の調査によって破綻していることが明らかになっています([1386] 、[1539] 参照)。現代地震学はそろそろプレート理論という拘束から脱皮しなければなりませんが、依然としてプレート論をベースとした研究が大手を振って歩いているようです。早く脱皮して欲しいものです。
ウイキペディアの解説によれば、月の石には地球の石に比べて鉄分などが少なく水分もほとんど含まれていないということです。
「月の石は地球上の石と特に酸素同位体含有量において非常によく似た性質を持つ。しかしながら、月の石は地球の岩石と比較して、鉄の含有量が少なく、カリウム、ナトリウムといった揮発性元素に乏しく、また、水分をほとんど含まない。かつては水分子を全く含まないと思われていたが、2008年になって微量な分子も検知できる二次イオン質量分析法を使用することでごく微量の水が含まれていることが判明 し、月の地中深くには地球のマグマと同様の水分が含まれている可能性が出てきた。」
とあります。鉄分などがすくない理由としては、地球表面の固化現象は後年(38億年前程度)になって始まりますので、46億年前のマントル物質は8億年の間に深度方向の構成を変化させたのかもしれません。そのことは別にして、地球から分離したのに何故水分が少ないのか、表と裏とで地殻の性質が何故大きく違うのか、などを解説するために、「月の生い立ち」を図解して見ました。
すでに述べてきたように、解離爆発によって地球から分離した46億年前は、@のマグマオーシャンの時代でありました。その頃には爆発が起こってもクレーターなど形成されません。それから数億年経ったAの時代には温度の低い裏側が固化し始めます。
この時代に固化した岩石にはかなり強い残留磁場が記録され、水分(結合水)も含んだ岩石になっているはずです。裏側での火山活動は活発に起きますが、表側はマグマオーシャンのままですから、熔融物質が裏側の月面に溢れ出ることはありません。
Bの時代になると表側も固化が始まり、月の殻が完成します。この時代の火山活動は殻の薄い表側のほうに激しく起こります。マントル対流が原因で解離と結合の関係が不安定になるたびに、つまり大きな火山爆発のたびに殻内部の圧力が増加して玄武岩マグマを噴出させます。これが月の海と呼ばれているものです。
こうして考えると表側では、解離ガス(酸素と水素の混合ガス)は結合(=爆発=地震)するよりも放出される分が多く、固化した岩石には少ししか結合水が含まれないことになります。解離ガスが放出されてしまう理由は解離能力(解離水を含有することが出来る能力)が高い地球深部のマントル物質であっても、宇宙空間に放出された瞬間に地表と同じ解離能力に下がってしまうため、結合することなく宇宙空間に放出されてしまうからです。
これが表側で採取された岩石には水分が含まれないという原因だと思われます。裏側で採取すればもっと多くの水分を含んだ岩石が見られるのではないでしょうか。また、表側の岩石に記録される残留磁気は月全体の冷却が進行して、固化したマントルが増加しているので微弱になっているはずです。完全に殻が形成されたBの時代以後は地球のマントル対流と同じような対流が起こり、深発地震も浅発地震も地球と同様に発生します。殻の厚みが増えた現在でも小規模ながら爆発(=地震)は継続していて、月にも浅発地震、深発地震という現象が存在します。以上が月の生い立ちを石田仮説で解釈したものです。
・ 月の石には水分が少ないこと、
・ 月面には残留磁気の強い石と磁気が記録されていない石があること、
・ 殻の厚みは表側が薄く、裏側が厚いこと、
・ 裏側の月面はゴツゴツで、表側にある平坦な玄武岩の流出現象が見られないこと、
・ 月の石が地球の石(古くても38億年前)より古いものが多いこと、
・ 月の海付近の岩石は32億年前のものだけれども、高原で採取した岩石は46億年という古いものであること、
などの理由が石田仮説で説明できると考えています。
東京大学 地球惑星物理学科 のサイト にある月の不思議に関して、石田仮説による検討を続けます。
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■ 月の内部構造
月面から回収された試料のもたらず化学情報と、周回衛星や月震計がもたらす物理探査情報を総合することによって、月の内部構造の概要が分かってきました。月の最外殻は、斜長岩というアルミやシリコンに富んだ軽い岩石でできた地殻が覆っており、その厚さは60〜100kmです。その下には地球と同じようなカンラン石や輝石を主体としたマントルがあります。このマントルの部分熔融によって海の玄武岩ができると考えられています。地球ではマントルの内側には、金属核があり、半径の約半分程度を金属核が占めていますが、月にはそのような大きな金属核は見つかっていません。あっても半径の1/4程度ではないかと予想されています。半径では倍しか違いませんが、体積あるいは質量では1桁の違いになります。
つまり、地球と月では惑星の主要構成元素である金属鉄の量が1桁も違うことになります。地球と月が同じ材料物質から作られたとすると、これは非常に大きな問題です。
この問題を解決するには、月の中心核の大きさがどのくらいなのか正確に測定することが最重要課題です。(略)
■ マグマオーシャン
月の内部構造で触れた斜長岩質の厚い地殻があるという記述は、実は月の起源と進化について重要な情報を含んでいます。それは、月が大規模熔融事件を経験したことを意味するからです。月の地殻は、その9割までが斜長石という鉱物でできていますが、これほど単一の鉱物が大きな割合を占めて惑星地殻を構成するためには、大規模な熔融過程が必要です。(略)
これら一連の証拠から、月にはかつてマグマの大洋(マグマオーシャン)があったことが明らかになってきました。 しかし、惑星の集積理論とその初期熱史の理論計算を行うと、月のような小さい惑星では、よっぽど急速に集積が起こらない限り微惑星の集積により解放される重力エネルギーは熱放射として宇宙空間に効率よく逃げて行ってしまい、表面が全球的に熔融することは非常に難しいことが分かってきました。 この問題を回避するために、月のマグマオーシャンは全球的な熔融ではなく、部分的一時的な熔解の積み重ねによって説明できるという仮説も提案されています。しかし、この仮説にも様々な問題が指摘されていて、全体としては全球熔融説の方が有力視されています。いずれにしても、マグマオーシャン仮説を巡る理論と観測事実の矛盾は非常に重要で、現在の月の科学の最先端の問題となっています。
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以上が抜粋記事です。
地球と月とでは金属鉄の量が1桁も違う・・・という理由は、月の誕生メカニズムと関係しています。月は地球の少なくとも表層から中層までのマントル物質が放出されて誕生したので、地球深部にある重い物質は含んでいないからです。
また、表面が全球的に熔融することは非常に難しいという議論もあるようですが、ジャイアントインパクト説で説明しようとするからであり、解離ガスの爆発によってマントルの一部が放出されたという親子説ならば、月誕生時にマグマオーシャンであったことは当然のこととして理解できるはずです。
なお、この続きにある「月の起源」に関してはすでに[1585]などで解説しましたので、省略します。
以下に示す東京大学 地球惑星物理学科 のサイトに、
http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/jp/gakubu/geoph/space/moon.html
「月の起源と進化は、地球の起源と進化を理解する上でどうしても避けて通れない問題です。」として、月のさまざまな不思議が解説されています。その不思議を石田仮説で解釈してみたいと思います。
先ず月の表面にあるクレーターの成因に関する火山起源説と衝突起源説とを考察するために、抜粋を紹介します。
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■ 隕石重撃
[ 図1 ]
月を覆うクレーター。月面に激しい隕石衝突があったことを物語っている。(NASA提供)
月の表面において最も顕著なのは、数多あるクレーターです。クレーターが天体衝突でできたことは、今では常識になっています。しかし、アポロ計画によって月面の詳細な探査が行われるほんの30年ほど前までは、火山起源説と衝突起源説が拮抗していて結論が出ていませんでした。回収された月の試料に衝突メルトや砕屑礫岩など天体衝突が激しく起こっていた 証拠が明らかにされて始めて衝突起源説が決定的になったのです。 また、放射性同位体測定比を用いた正確な年代測定が行われ、衝突メルトの形成年代が38億から40億年前に集中していることも分かってきました。つまり、この時代に激しい巨大隕石の衝突(隕石重撃)があったことがわかるわけです。ところが、この38億年から40億年という数字は、実は非常に奇妙な数字です。というのは、月が形成されたのは約45億年前なので、それから5〜7億年もの時間がたっているのです。惑星集積の理論計算からは、こんなに長い期間にわたって惑星の集積し残りの微惑星が内側太陽系に留まっていることは非常に難しいという結果が出ています。
また、月形成から5〜7億年もの期間にわたって高い頻度での小天体(or 巨大隕石)の衝突が続いたとすると、月の地殻には非常に大量の親鉄性元素(イリジウムや白金など)が隕石によって持ち込まれることになります。 しかし、実際の月の地殻に見つかる親鉄性元素は、この推定よりはるかに低い濃度でしかありません。
この矛盾を解決するために提案されたのが、大地変仮説(Cataclysm)です。これは、以下のようなシナリオです。激しい微惑星の衝突は、月の形成後1億年程度以内に終息し、数億年間静穏な期間が続く。その後再び何らかの原因により小天体の月への衝突頻度が激しい時期(大地変期)を38〜40億年前に迎える。大地変期が終わった後は、隕石衝突頻度が現在にかなり近い低い値になる。
この仮説を支持する証拠が、ウラン鉛同位体比の測定にも見つかっているため、この仮説を支持する研究者はかなり多くいますが、大地変を引き起こしたメカニズムが不明な点、大地変がなければならないことを示す確固たる地質学的証拠見つかっていないため、未解決問題として残っています。
この38〜40億年前というのは、地球上に生命が生まれたり、大陸が大きく成長した時代であるとも考えられており、この時代に巨大隕石の激しい衝突があったのかどうかは、地球史を理解する上でも非常に重要な問題です。 この問題を解決するためには、集積理論のより深い理解と共に、月面のより広範囲の年代測定が必要です。
■ 月の二分性
[ 図2 ]
ガリレオ探査機の撮影した2枚の月の写真。
右は地球から見る月に近い画像である。この画像では黒い海が卓越しているのが分かる。
また、左端の中央やや下に巨大クレーター「東の海」が見える。
左図では、この東の海が中央にくる構図になっており、画像の半分以上が裏側を撮している。
ほとんどが白い斜長岩からなる高地で構成され、黒い玄武岩の海が非常に少ないことが分かる。(写真NASA提供)
月のクレーターの火山起源説が支持された大きな理由の一つは、巨大クレーターにほぼ必ず熔岩流が付随していることでした。この熔岩の溜まった地形は海と呼ばれ、それ以外の場所(高地)と区別されます。しかし、熔岩の海は表側に特に顕著な地形で、地球から見えない裏側や極側にはあまり多く分布していません。裏側や極側には、したがってクレーターばかりがある非常に凹凸の激しい地形が広がっており、表とは全く違った惑星を見ているようです。 このような表と裏の大きな違いを、よく月の二分性という言葉で表します。火星にも北半球と南半球に大きな違いがあり、このような二分性は、中型の惑星に比較的普遍的な現象なのかもしれません。
このような表と裏の違いは、地形高度や重力にも現れています。表側の高度はその他の地域に比べて低く、またフリーエア重力異常も大きな正の値を示します。さらに重要なのは、地形高度と重力異常から推算される地殻の厚さが、表と裏では激しく違うことです。表では60〜70キロ程度の厚さがあるのに対し、裏では100キロ程度の厚さと推定されています。
この地殻の厚さの違いのため、月では形状中心と質量中心が約2キロもずれています。 このような月の二分性は、月の内部構造の起源と進化の過程に深く結びついているはずです。月の二分性の原因の究明は、今後の月科学の中心的テーマの一つです。その一つの試みは、2005年に宇宙科学研究所と宇宙開発事業団が共同して打ち上げるセレーネ探査機(かぐや)に搭載されるリレー衛星です。リレー衛星は、これまで数多く行われてきた月探査で、一回も測定されてこなかった月の裏側の重力を測定し、月の裏側の地殻の厚さや海を持たない巨大クレーターの密度構造を明らかにする予定です。
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以上が抜粋記事です。 クレーターの火山起源説と衝突起源説についてですが、月面に見られる無数のクレーターが全て隕石の衝突であるというのは、記事にもあるように無理があると思います。何故38〜40億年前の間にだけ隕石が衝突したのか、説明ができません。
また、「(月誕生の原因となった)激しい衝突が月の形成後1億年程度で終息し、数億年間静穏な期間が続き、その後再び何らかの原因により衝突頻度が激しい時期(大地変期)を38〜40億年前に迎えた。大地変期が終わった後は、隕石衝突頻度が低い値になる。」というのも、都合のいい解釈に過ぎません。
では石田仮説ではどのような解釈になるのかを説明します。
石田仮説による解釈
基本的には月のクレーターは火山起源のものも多いと考えています。つまり、月が地球から分裂し誕生した45億年前には月はマグマオーシャンですから、解離ガスの爆発が起こってもクレーターが形成されることはありません。5〜7億年経過した頃から、誕生時から温度が低かった裏側を中心にさらに冷却が進んで表面マグマの固形化が始まります。その頃の爆発ではクレーターが形成されますから、裏側にはたくさんのクレーターが存在します。
表側は地球深部のマントル物質が中心で構成されているので、固形化する時代が裏側よりかなり遅れて開始されます。表側に玄武岩で構成される「月の海」が形成されているのは、ようやく月全体に月の殻が形成されて、殻の内部から、熔融マントルであるマグマが火山活動によって噴出するからです。デカン高原に見られる広大な玄武岩台地のようなものが、月の海に相当しています。
裏側にマグマが噴出しないのは、裏側で火山活動が活発であった頃は、まだ月の殻が完全には形成されておらず、表側がマグマオーシャンのままですから、マグマを噴出させる圧力が生じなかったからです。
このように、月の裏側の殻が厚く、表側が薄いという理由は月が地球から分裂した当初のメカニズムに原因があります。表側は地球深部のマントル物質で構成され、裏側は地球表面に近いマントル物質で構成されているから、当初から裏側は低温であって、冷却が早く進行したからです。ということは当然裏側の岩石のほうが古く、表側は新しいということを意味します。また、岩石の残留磁気も熔融マグマが多かった時期に固形化した裏側のほうが強く、少なかった時代に固形化した表側の岩石は弱いということになります。 かぐやの調査はどのような結果を報告するのでしょうか、すでに判明していて、結果をご存知の方があったら教えてください。
表側と裏側の明瞭な違いは次の写真からもはっきりと分かります。裏側で火山爆発が起きた初期の頃は、内部圧力が表側のマグマオーシャンに抜けてしまい、溶岩の噴出は微量だったのでしょう。表側で玄武岩が噴出した頃の後期の火山活動では、裏側にも表側にも地殻が形成されていて、爆発の圧力が抜ける場所が無く、月面上に噴出したと思われます。それが月の海となっています。
注: ウイキペディアによると月の石は、
「放射性年代測定法によると、一般に月の石は地球上の石に比べはるかに古く、最も新しいものでも地球上に見られる最古の石より古い。その年代は月の海から採集された玄武岩サンプルの32億歳から高原地帯で採集されたものの46億歳と幅広く、太陽系生成早期に遡るサンプル資料となる。」
とあります。やはり、表側の玄武岩は32億年と若く、高原地帯のものは46億年という古いものですから、裏側の岩石も同様に古いのではないかと推定されます。地球上の岩石より古い理由は「1585]に述べてあります。
ウイキペディアの解説をみると、
「月の誕生に関する諸説には、どの説もそれぞれ重大な問題を抱えていたので、1970年代中頃にはどの説も行き詰まってしまい、困惑した天文学者のアーウィン・シャピーロ (Irwin Shapiro) は、「もはや満足できる(自然に思える)説明は無い。最善の説明は、月が見えるのは目の錯覚だと考える事である。」という冗談を言うほどであった。」
と言う記述があります。現在はジャイアントインパクト説が最有力ということですが、まだ多くの謎が存在していて、これらの謎を解明しなければ、真の「月の起源」を明らかにしたことにはなりません。その月に残された謎 を月探査ステーションのサイト から抜粋して紹介し、石田仮説に基づく謎解きをして見ます。
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月に残された謎
磁場の謎
地球上では方位磁石のN極が北を、S極が南を指します。これは、地球に磁場があるためなのですが、月はどうなのでしょうか?
アポロ計画によって持ち帰られた月の石を調べると、月にはかつて磁場があったことがわかります。
しかし、現在の月には磁場がありません。
かつて存在した磁場の強さは、現在の地球の磁場をも上回ると考えられていますが、その磁場を発生させたメカニズムや、磁場が消滅した理由など、 未だ解明されていません。
謎解き
地球マントルの一部が爆発によって放出された時には月もマグマオーシャンだったはずです。その時代には月にも磁場があった筈で、その頃に冷却した岩石には残留磁場が残るはずです。さらに時代が経ると、体積の小さな月は地球よりも早く冷却し、現在では磁場が存在しないほど冷却してしまったということでしょう。磁場は熔融マントルの対流から生まれると考えています。冷却によって完全に対流が起こらなくなれば、それが「星の死」であると思います。
したがって、月の深部にある岩石には残留磁場が残っていない可能性があります。 しかし、現在でも月には地震(月震)が起こっていますので、月の内部には若干の熔融マントルが残っているはずです。月震に関してはセミナー[1417] を参照してください。
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表裏の違いの謎
月は表側と裏側に分かれています。
この両者は、見た目の違いだけではなく、地下構造からしてはっきりと違うことが、最近の探査でわかりつつあります。この違いがどのようにして生まれたのか、今後の探査による解明が待たれています。
また、表側を特徴づける月の「海」がどのようにしてできたのか、より精密な調査が必要でしょう。
謎解き
月の表と裏では地球を飛び出して誕生した時にすでに違いがあります。表側は地球深部の高温度のマントル物質が多く、裏側は地球表面に近い低温度のマントル物質で構成されていたことが推定できます。その後マントルの対流があって冷却されていったのですが、この誕生時の月構成物質の違いが影響していることが原因だと思われます。
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マグマの海の謎
月の岩石成分の研究から、月の誕生当時に、マグマオーシャンと呼ばれる溶岩の海が存在していたと考えられています。
しかし、本当にマグマオーシャンが存在したかどうか、また、存在していたとしたらどのくらいの規模だったのか、詳しいことはわかっていないのです。
謎解き
月の表面は表側と裏側では見た目にも全く違うのですが、これは上の疑問で述べたように、誕生時に構成物質と温度がすでに違っていたことが大きく影響しています。表側は高温でマグマオーシャンも長く形成されていたのではないでしょうか。裏側は低温で冷却が早く進んだと思われます。
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以上、石田仮説によって疑問の謎解きを行ってみましたが、定説的に扱われているジャイアントインパクト説よりは説得力があるのではないかと思っています。
月がどのようにして誕生したのか に関しては、
@ 捕獲説 A分裂説(親子説) B双子集積説 C巨大衝突説(ジャイアントインパクト説またはビッグ・ホワック説) などの説があるようですが、現在はジャイアントインパクト説という「火星程度の大きさの天体が衝突して誕生した」という説が最有力のようです。
石田仮説から言えることは地球のマグマオーシャン時代に熔融マントル内で巨大な爆発(=地震)が起きて分裂した親子説ということになります。
以下のブログに、 「誰が月を創ったか?(WHO BUILT THE MOON?)」 クリストファー・ナイト&アラン・バトラー著 南山宏訳 学習研究社 2007年6月15日発行」
を紹介した記事がありますので、抜粋して転載させていただきます。
http://blog.goo.ne.jp/arumat54/m/200803
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1878年 ジョージ・ダーウィン(チャールズ・ダーウィンの子息)が分裂理論なる仮説を発表。→ 月が地球から遠ざかりつつある速度をもとに逆算して、元々は溶解状態にあった原始の地球から月ほどの大きさの塊が回転・分裂して離れてゆき、最後に現在ある軌道上に落ち着いたとするもの。
1920年代 ハロルド・ジェフリーズ英天文学者が、半溶解状態にある地球の粘度の強さならダーウィンの主張する分裂を引き起こすのに必要な振動は抑え込まれてしまうと立証。
そのため、「同時降着仮説」という第2の説が登場。形成されたばかりの地球が、周囲に固形粒子群を円盤状に蓄積させ(土星の輪のように)、これが最終的に寄り集まって月を構成したとする。←この説では、地球と月の仕組みにおける角運動量が現在のようにはならないとする反証あり。
第3の仮説として、「丸ごと捕獲仮説」が登場。月は地球から離れたところで誕生し、やがて「はぐれ」天体となったあと、地球の引力に捕まって周回軌道を描くようになったとする。←が、月と地球の岩石中の酸素同素体は、太陽から等距離で生じたことが決定的に証明されているため、月が別の場所で形成されたとすればそういう結果になり得ない。また、月サイズの物体が地球の周回軌道に落ち着くよう理論モデルを作ろうとしても、巨大な物体が低速で手際よく地球軌道に入り込むのは不可能。
1975年、「ビッグ・ホワック説」登場(ホワックwhackというのはピシャリとかパシリと鋭く叩く音のこと、ビッグ・バンのもじり)。ロシアの科学者V・S・サフロノフの研究を端緒に、ハートマンと同僚のD・R・デイヴィスが提起した仮説で、地球と少なくとも火星サイズのはぐれ惑星の両者が衝突した結果、月が誕生したとする。 両惑星が衝突すると、双方のマントル層から物質が噴出するという特殊なプロセスが起き、軌道上に投げ出されたこの噴出物質が最終的に融合合体して月を形成することになった。
月の石を詳しく分析すると、地球のマントルを構成する石と酷似している ものの、比例的には月の質量は地球の質量の足元にも及ばないことが判明した(地球の大きさは直径で月の3.66倍にすぎないのに、質量は月の81倍もある)。このことからどうみても月には地球内部に見いだされるような重元素の多くがあるとは思えないので、ビッグ・ホワック説はその理由を説明できる理論とみなされた。
こうして現在、ビッグホワック説はおおむね受け入れられているが、問題点をたくさん抱えてもいる。とくに大規模な衝突においてはどうしても地球の自転が現状をはるかに上回るレベルまで加速されてしまうはずだとの指摘がある。このため、この矛盾に対処する唯一の方策として、ケイナップ博士は2度目の大衝突を提案した(ビッグホワックK)。2度目の惑星衝突は、最初の衝突からほんの数千年後に起こったとされる。つまり2度目の接近物体は反対方向からやってきて衝突したため、最初に地球に加えられた巨大な回転力を相殺する結果になったとする。
これを著者は、そんなに都合よく同じことが逆向きに2度起こる自然現象などとうていあり得ないように見えると不思議がる。偶然起きた「ダブルホワック(往復ビンタ)」みたいな宇宙衝突のおかげで地球は以前と正確に同じ本来のリズムに戻れたというのか? と「?」マークつきで疑問を呈している。
つまり現在ある月という天体の起源に関する説は、「ダブルホワック」説が中心となっているものの、多くの矛盾点が吹き出していて、合理的な説明はなかなかつかない。
著者は、この空洞説のほかに、たとえば、月がたまたま太陽よりきっかり400倍直径が小さく、太陽よりきっかり400倍距離が近い軌道を動いているというのは、そうなる確率はまさに文字通り天文学的に低い数字で、またアメリカのアポロ有人探査と旧ソ連のルナ無人探査計画によって持ち帰られた月の石が、最古では地球でみつかるどの石よりも大幅に古いことが判明し、地球上に見出される最古の石は35億年前のもの程度なのに、月の石の中には45億年前までさかのぼれるものがあって、これは太陽系の推定年齢に近く説明がつかない 等々、を綿密に検証していって、月の生成に関して3つの推論を述べる。そしてその第3の説がもっとも合理的だとしているのだが、それはここでは書けませぬので、本を探して読んでください。とても面白い理論構成になっていて興味は尽きませぬ。
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以上が抜粋記事です。
石田仮説に近いのはジョージ・ダーウィン(チャールズ・ダーウィンの子息)の分裂理論です。マグマオーシャン時代に熔融マントルの内部に蓄積した大量の解離ガスが爆発を起こして、マントル物質を宇宙空間に放出したという仮設です。
解離爆発が分裂の原動力ですから、ハロルド・ジェフリーズが立証したと言う「分裂を引き起こすのに必要な振動は抑え込まれてしまう」という反論は問題になりません。固体化した地殻内部での爆発であっても、岩手・宮城内陸地震で計測されたような4000ガルを超える加速度になるのですから、マグマオーシャンの時代に月の体積に相当するマントル物質を放出するような現象があったことは十分に可能性があると思います。月が地球に向けて裏側を見せない理由も、地球から放出されて誕生したのなら、ありえる話のように思われます。
また、月から持ち帰った岩石が地球マントルの組成と酷似しているということも、分裂説なら、当然のこととして説明できます。
さらに、月の岩石には45億年前のものが存在するが、地球では35億年前のものしか発見されていないという疑問に関しては次のような解釈が可能です。
「月が地球から分裂した当時の地球はマグマオーシャンであって、地殻は誕生していなかった。一方分裂した月も最初はマグマオーシャンであったが、体積が圧倒的に少ないので、冷却が地球より早く進み、月殻の形成が地殻よりも10億年ほど早かった。 」
と言う解釈です。
「月には地球内部に見いだされるような重元素の多くがあるとは思えないので、ビッグ・ホワック説はその理由を説明できる理論とみなされた。」ということですが、月の内部に重元素が少ない理由は、分裂・放出された物質が熔融マントルであって、地球中心部の物質ではないことから十分に説明が出来ます。
昔は地球から放出された跡に海水が溜まって太平洋になったという説を学校教育で教えていたと言うことですが、その説のほうが火星クラスの天体が衝突したというジャイアントインパクト仮説よりは説得力があるように思います。ただし、太平洋の海底にも地層が形成されているようですから、その説の信憑性もそれほど高いとはいえないですが・・・。
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[1584] アリストテレスの地震観を切り捨てる現代の知
このセミナー[1308] アリストテレスの直感を葬った現代の知 の中で、
「大気による光の屈折で月が大きく見える」などということが、未だかつて現実に起こったことがない・・・という高等教育修習者たちの意見が「月が大きく見えるのは大気の屈折による」と考えたアリストテレスの直感を否定してしまったのでしょう。
と書きましたが、そのアリストテレは大きな地震の前に地上の空気が蒸し暑くなること(アースクェイク・ウェザー)を認識していたようです。しかしこれも現代の知によればバッサリと切り捨てられてしまうようです。果たして現代の知は進化しているのか退化しているのか怪しくなってきます。
バッサリと切り捨てる見解をアメリカ国立測候所(National Weather Service)の筆頭予報官だった気象学者が報告していて、その訳文が「宏観見聞録」 に載っていますので、抜粋して紹介させていただきます。
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・ Earthquake weather? Not!
すべての季節、あらゆる気象条件のもとで地震の揺れは起きている。地震は地下何マイルもの深さで進む地質学的プロセスに起因するものであるのに対して、風・雨・温度・気圧の変化などの気象要因は、地表面とそのすぐ下にしか影響しない。地震を引きおこす強大な力は、天候によってもたらされる相対的に弱い力がまったく届かない地下深くに集中している。
暖かい日をアースクェイク・ウェザーとみなす迷信は、アリストテレスに起源があると思われる。紀元前 350年に、この古代ギリシャの哲学者は著書『Meteorologica』(気象論)の中で、地震は地下の大洞窟に閉じこめられた暖かい風によって起こると理論づけた。アリストテレスは、弱い地震は(閉じこめられた)空気が洞窟の天井を押すことによって起こり、大地震は(閉じこめられていた)暖かい風が地表にまで吹きだすことによって起こると考えた。この考えは、『Meteorologica』に記述されている他の多くの概念と同様、科学的妥当性がないと見なされている。
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以上が「宏観見聞録」からの抜粋です。地震は地下で起きる現象であり、天候によって左右されるはずが無い、それは科学的妥当性がない、というのは、断層が動くことが地震であるという「断層地震説」を根拠にしているからであります。たしかに天候が地震現象に影響を与えることはありませんが、地震の原因となる地下の現象が天候に影響を与える可能性をアリストテレスは見抜いていたわけです。これは「地震爆発説」の立場で考えれば、地震の本質を衝いた洞察力に満ちたものだと言えます。
「地震は地下の大洞窟に閉じこめられた暖かい風によって起こると理論づけた」と言うアリストテレスの理論は、熱解離によって発生した酸素と水素の混合ガス(暖かい風)が爆発することが地震であると言う地震爆発説の内容と矛盾はしていません。
爆発(=地震)の前に高い圧力となって、水蒸気を地上に噴出させるために、地表の空気が蒸し暑くなることがアースクェイク・ウェザーであると解釈すれば洞察に満ちた地震観であることは明らかであります。
アメリカ生まれの断層地震説を根拠に「科学的妥当性が無い」というのは、天動説を根拠にして地球が動く証拠がないと言っているようなものだと私は考えます。
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[1583] マイクロプレート論はこじつけである
イタリアのラクイラ地震は定説地震学的には正断層型の地震だそうです。つまり、アペニン山脈に位置する震源近辺で山脈に直交して両側に引っ張られる力によって発生したものと解釈されています。しかしこのメカニズムをアフリカプレートがユーラシアプレートに衝突するために起きるという説明では納得が出来ないということで、地中海にはマイクロプレートというさらに小さなプレートが存在し、その挙動から説明できるという考え方があるそうです。
・Tectonics of the Italian Earthquake (イタリアで起きた地震のテクトニクス)
この論文記事を意訳したものが「宏観亭見聞録」 に以下のように載せてありましたので、抜粋を転載させていただくとともに、地震爆発論による解説を加えておきます。
地震爆発論との比較を分かりやすくするために、記事中の図面と朝日新聞の図面ならびに、火山分布、地震分布などを一緒に載せてあります。
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なぜアペニン山脈で伸張応力による拡張が起きているのだろうか。地中海西部のテクトニックな歴史は、実のところ非常に込み入っている。アフリカとヨーロッパのプレートが動くことによって、その間にあった大きな海洋の最後の部分は、沈み込みによってほとんど破壊されてしまった。現在この地域にある海洋地殻は、最近 4000万年程度の間に背弧海盆の拡大によって新たに形成されたものである。現在の両プレート間の衝突境界(衝上断層と海溝)は、図に赤い線で示されているように、イタリア半島の東岸と南東岸からシチリア島を経て、北アフリカまで延びている。この衝突境界は、赤い矢印で示してあるように、ヨーロッパから離れるように南方向と東方向に移動している。この移動によって上盤側(ヨーロッパ側、つまりイタリア半島)の地殻は引き伸ばすような力を受けている。
地理的に広い範囲で見れば、2つのプレートは衝突している。しかし、局地的なレベルでは、ティレニア海という背弧海盆が南西方向に拡大しており、この拡大がイタリアのテクトニクスの主要な原動力となっている。このため、アペニン山脈を形成した衝上断層は、現在では伸張応力に駆動される正断層として再活性化されている。この衝上断層から正断層への転換は、残念ながら、地震をより被害の少ないものにすることはない。
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以上が抜粋の紹介です。 さて、アペニン山付近の地震をアフリカP対ユーラシアPでは説明できないために、マイクロPを導入していますが、イタリア半島の東海岸からユーラシアPの一部(?)が潜り込む(衝突?)として、正断層が出来るという解釈は理解に苦しみます。
「衝突境界は、赤い矢印で示してあるように、ヨーロッパから離れるように南方向と東方向に移動している。」 と書いてありますが、離れているのなら、衝突も潜り込みも在り得ない事になります。プレートが誕生する位置になるのではないでしょうか。日本の場合には、日本海溝から潜り込むプレートのために、逆断層地震が起こり、それでプレート境界形地震は巨大地震になるのであると言われているのではないでしょうか。正断層型になるという説明には説得力がありません。
「アペニン山脈を形成した衝上断層は、現在では伸張応力に駆動される正断層として再活性化されている。」 とありますが、衝上断層から正断層へ転換したとか、再活性化されたとか、全く根拠も証拠のない作り話にしか過ぎません。
では地震爆発説ではどのような解釈が成り立つのかを説明します。
[1581]にも述べましたが、イタリアやギリシャに地震が多いのは、この一帯に火山が多く、地殻内部で解離ガスが爆発する機会が多いので、地震が多いと言うことです。日本に地震が多いのも、日本が火山帯にあるからです。
また、図からわかるように、今回の地震が正断層型になった理由は爆発の方向が水平に近かったからと言うことになります。爆発が垂直に近ければ、衝上断層や逆断層が出現することになります。
断層は爆発の結果として現れる傷跡にしか過ぎません。断層が地震を発生させるというのは原因と結果を取り違えています。因果関係が全く逆の話です。プレート論とかマイクロプレートと言うのは、断層地震説に拘泥するためのこじつけに過ぎないと考えています。
以下の文章は「ほころび始めたプレートテクトニクス」 に載せてある卯田先生のコメントです。
彼ら(プレート論者)は、さしたる根拠もなく新たにプレートの境界を設定したり、あるいはそれがないと細かな現象を説明できないからと、「マイクロプレート」を証拠もなく出現させたりする。だがこうしてプレートが増えるたびに、理論の提唱者の意図とは裏腹に、そこから説明される地球の歴史はあやふやで複雑怪奇になり、過去のさまざまな出来事は互いに何らの因果関係も共通性ももたない独立した現象の羅列となってきている。
思いつきが十分な吟味もされずに既成事実となり、検証するデータもほとんどないのに、いつしか定説となる。そして気がつくと、どこまでが観測事実もしくは調査結.果で、どこからが単なるアイディアなのか区別ができなくなっている。単純明快な概念が非科学的で醜悪な寓話と化してしまう・・・・。 こうしてプレートテクトニクスは、いまやそのモデルとしての有効性に限界がきているように見える。
[1578]に紹介した地震とラドンの関係は、神戸を襲った地震の前に明瞭な前兆として観測された事実であり、毎日新聞(2007年1月16日)にも報じられたものです。
しかし、その新聞記事でも定説地震学者(阿部勝征東京大地震研究所教授)のコメントは、
「ラドンと地震との関係は昔から指摘されてきたが、実証性に疑問が残っていた。今回、成功したとしても、他のケースに適用できるかについては、確実な実証とメカニズムの解明が必要だ。」
などと冷淡なものであり、新事実を貴重な発見として予知につなげようという科学的な姿勢が感じられません。今回のイタリヤ地震に関するテレビ報道でも東大地震研究所の古村教授 が「ラドンの観測が、地震予知に使用できるかどうかは、はっきりとは判明していない。」という冷めたコメントを流していました。
定説地震学を信奉する学者がこの様な冷淡な態度を取ることは西洋社会ではよくあることで、日本だけではありません。サイエンス誌はラドンゲートという揶揄に近い表現 でイタリヤでのラドン観測による予知を報じています。「宏観亭見聞録」 には、翻訳して載せてありましたので、抜粋を転載させていただき紹介します。
ジャンパオロ・ジョアッキーノ・ジュリアー二(Giampaolo Gioacchino Giuliani)とは何者なのか。彼は、グラン・サッソ(アペニン山脈の最高峰)にある国立研究所で働いている。メディアは、イタリア国立原子核物理学研究所の地震学者、物理学者、技師などと伝えているが、同研究所の所長は科学誌『ネイチャー』に対して次のように語っている。「彼は技師(テクニシャン)であって、地震については彼が個人の趣味としておこなっていることである。研究所のプロジェクトとはまったく関係がない。研究所としては報道にいささか困惑している。」
ラドンと地震予知の研究には数十年の歴史がある。研究は特に日本でさかんだった。しかし、地震の前兆とされる手がかり、それも疑わしいものが多すぎたため、この分野への関心は薄れてしまった。
ワシントンにあるカーネギー研究所の地震学者で “review on earthquake prediction”(地震予知の再検討)という論文を 1976年に共同執筆した Paul G. Silver 氏は、イタリアの地震とジュリアーニ氏について次のように語っている。
「実際に地震予知をおこなうさいの根拠としてラドンが使える段階まで、ラドンについての研究が進んだということはまったくありえない。われわれは、いかにして地震を予知するかをいまだに知らない。したがって、ジュリアーニ氏の警告は(当局によって)適切に取り扱われたと思う。いくつかの報道機関は、過去数週間にわたって被災地域で地震活動が活発化していたと伝えている。これが真実であるならば、われわれの現在の知識レベルに鑑みて、まだ警報を出す機は熟していなかった(これらの地震活動によってラドンガスが増加したことが考えられるから)。私の知るかぎりでは、ラドンにしろ他の観測にしろ、地震前兆として信頼できるものであるとは実証されていない。もちろん、それらの観測結果を見ることは有益だが。」
10年ほど前に地震予知は可能か否かという大きな影響力をもった討論がおこなわれたが、その議長をつとめたエジンバラ大学の地震学者 Ian Main 氏は、「ラドンは地震前兆として合否ラインすれすれとみなされてきた。ラドンは統計的な検証において有意性を立証できなかった」と語る。
グラン・サッソの研究所で働いているペルージャ大学の Paolo Diodati 氏は、ジュリアーニ氏は地震予知は可能であるとの考えを支持している点ですでに間違っていると考えている。 しかし、 Diodati 氏はジュリアーニ氏が見いだしたことは科学界の注目を集めるに値するとも考えている。また、Diodati 氏は、地方当局がジュリアーニ氏の警告に対してとった態度には批判的である。「自分が集めたデータが物語っていると考えるものを公衆に知らせることによって、研究者が捜査対象とされるようなことがあると、科学者は萎縮し、ふたたび警報を鳴らすリスクを冒すことをためらうようになってしまう。」
これとは対照的に、ボローニャ大学の地震学者で、地震予知について多くの著作がある Francesco Mulargia 氏はさらに否定的で、e-メールで次のような見解を寄せている:
「地震前兆としてのラドンは過去 30 年間にわたって徹底的に研究されてきたが、科学的な方法による検証に耐えられなかった。その結果、ラドンは信頼できる地震前兆として使うことはできないという結論が広く受け入れられている。今回、予知をおこなった人物は地震学会ではまったく無名である。彼の分析方法やデータはピア・レビュー(同分野の科学者による事前査読)のある専門誌に掲載されたこともなければ、科学分野の会議において発表されたこともない。このような状態では、彼の分析方法やデータが真剣に検討されることはないと思う。 」
今回のイタリアの地震は、停滞している地震予知の研究を再活性化するのだろうか。そう考える人はわずかである。「一つの事例から結論を引き出すのは困難である」と前出の Ian Main 氏は言う。
記事のなかに、「研究は特に日本でさかんだった。しかし、地震の前兆とされる手がかり、それも疑わしいものが多すぎたため、この分野への関心は薄れてしまった。」・・・とありますが、何回も述べてきたように、ラドンが地震前兆として出るのなら、小さな地震でも観測される筈だ、という誤った認識から無視されてきたのではないでしょうか。地震爆発論の立場で考えると、ラドンだけではなく、多くの前兆現象は巨大地震であるほど顕著に現れるものです。したがって、統計的な分析で有意性が表れなかったから、棄却するという判断がなされているとすれば、それは間違っています。 また、疑わしいものが多すぎたため・・・というのが、高木式磁力計を葬り去ったのと同じような「前兆がでる科学的な理由が不明であるから、その手法は非科学的である。」という理由で葬り去られたのならば、未知の科学を探求する科学者の本分を捨てたといわれても仕方がありません。(村瀬政府委員の発言 参照)
ましてや、「地震学会ではまったく無名である。」とか、「専門誌に掲載されたこともなければ、科学分野の会議において発表されたこともない。」という理由で、軽視する態度は傲慢そのものであり、真摯に真理を探究すべき科学者としては失格であると思います。
のみならず、地域住民に避難を呼びかけたジュリアー二氏を告訴するというような行為は現代的な迫害であろうと思います。多くの犠牲者がでたというのに、「地震の予知ができると考えていること自体が間違っている。」として迫害する姿勢はガリレオたちが受けた中世の迫害に当るものではないでしょうか。
上に示した朝日新聞の記事では、今回のイタリアの地震は「内陸直下で発生した、そしてアフリカプレートが北上してユーラシアプレートに衝突し、内陸部にひずみが蓄積されている。」と相も変わらずプレート論で解説してあります。 だいたい、内陸直下の地震という表現そのものが曖昧です。断層が動くことが地震の原因であるのなら、内陸の地震は全て直下のはずで、これでは「馬から落ちて落馬した。」式の表現です。
また、アフリカプレートがユーラシア大陸の下に潜り込んでいるのなら、太平洋プレートと同じようにプレート境界に沿って地震の震源が分布するはずですが、地震は中海沿岸の東部分に集中し、地中海全域にわたって一様な分布をしているのではありません。
「ニュースが分かる」というサイト でも、日本に地震が多い理由はプレートが集中しているからだという以下のような説明があります。
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日本に地震はなぜ多い/1 原因は「プレート集中」にある
日本は世界で有数の地震国だ。震度6弱以上の大きな地震が、2000年からほぼ毎年どこかで起こっている。今年7月にも岩手県でマグニチュード(M)6・8の地震(最大震度6強)が起こったばかり。どうしてこんなに地震が多いのだろう。日本に住む限り、地震を避けることはできないのだろうか。
日本は地震が多発する宿命にある。地球上で有数の地震発生地帯にあるからだ。
地球は、陸や海をのせた十数枚のプレート(岩板)でおおわれている。プレートは、それぞれちがう方向に年間数センチの速さで動いている。そのため、プレートどうしが押したり引いたりする巨大な力が働き、たがいにせめぎ合っている。この力が地震の原因だ。
日本は、北米(北アメリカ)プレート、ユーラシアプレートなど、四つものプレートが集まる「プレートの交差点」にある。
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プレートの交差点であることが地震が多い理由であるという論旨ですが、「地震爆発論」から言えば、日本に地震が多いのは、日本が火山帯にあるからです。地下の浅い部分にマグマが存在することが、水の解離現象が頻繁に起こって地震になるという解釈です。 これは地中海沿岸に関しても言えることで、イタリア、ギリシャには火山が多くて地震も多くなると説明できます。地中海沿岸でも西部では火山が少なく、地震の頻度も少なくなっています。
新聞記事にあるお二人の教授の解説はほとんど意味の無いものであります。
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[1580] 地震を予知・警告したら告訴という愚挙
ラ・キリコ氏のブログ「イタリアたわいのない話」 に重大なニュースが載っていましたので、抜粋して転載させていただきます。今回の地震で、ラドン濃度の異変から地震を予知し、住民に警告を発したという罪で告訴されたというトンデモナイ話が現実に起こっているというのです。日本ではこのようなことがないように、マスコミがしっかりして欲しいと思います。警告の意味を籠めて紹介します。
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地震予知して告訴され…
2009年 4月 7日 6日未明にイタリア中部ラクイラ市で起きた地震については、日本各紙でも報道されているようですが、実は先月末ぐらいに、イタリア普通紙にラクイラ市界隈の大地震予測の記事が載っていたのを、チラッと見ていたんですよ。
それじゃ、なんで事前に何もできなかったのかと不思議に思っていたら……それどころか、予測した研究家の方は大変なことになっていました。
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アブルッツォ 『地震専門家、警告して告訴される』
Giampaolo Giuliani
イタリア民間防衛機関の責任者グイド・ベルトラーゾ氏は先月31日、『虚偽の情報を流して面白がっている馬鹿者ども』に対し激怒し、なんらかの処罰を求めていた。
この『馬鹿者ども』の中にはグラン・サッソ国立研究所の研究員ジャンパオロ・ジュリアーニ氏も含まれており、同氏は1ヶ月ほど前よりアブルッツォ地方における群発地震を観測し、3月29日に『壊滅的な』地震発生の恐れがあると警告していた。
なお、同警告を発したことでジュリアーニ氏は告訴されており、民間防衛機関ベルトラーゾ氏は、「地震が予測できないものだってことは、みんなが知っている。」と主張していた。
また、今回のラクイラ市の地震を受けジュリアーノ氏は、
「地震が予測できないなんて嘘です。我々は予測しましたから。」と断言している。
告訴:『分かっていたはず』 ? 今日、この惨劇を前にしてジュリアーニ氏は、苦々しくこう語る。
「私は明日にでも刑務所に入れられるかもしれないんです。しかし、地震が予測できないなんてことは嘘ですよ。10年も前から我々は100〜150km圏内の地震を予測に成功してきました。今回は3日前からラドン濃度が異常に上昇し、安全基準値を越えていたんです。ラドン濃度の急激上昇は、強い地震発生を意味します。 昨夜、当研究所の地震計は強い揺れを感知していたし、オンライン上で公表していましたから、みんな見ることができたわけで、見ていた人も多数います。
誰かが配慮して行動することはできたわけです。昨夜は我々も、人生で最も悲惨な夜を過ごしました。私も避難しなければならなかったのですよ。あの権威ある科学者の皆さん方は、地震が予測できることを分かっていたんです。」
警報 ? 実は、今回地震が発生したラクイラ市の南方に位置するスルモーナ市で3月29日、マグニチュード4の地震が発生しており、この地震と先の『地震予知』がスルモーナ市および周辺の住民らの間にパニック状態を引き起していた。
ジュリアーニ氏は、岩石中に亀裂ができた際に地中から大気中に放出されるラドンの濃度で地震観測をしており、同氏はこの3月29日のスルモーナ地震の後、次の地震発生日時を詳しく警告していたが、地震は起きず…。その約1週間後に大地が揺れ動いてしまったわけで、現在は、大きな物議を醸している。
『地震が起きるぞ』と警告するのは確かに重要なことだが、それだけでなく、どこで、特に、いつ起きるのかを正確に告げるのも重要である。
実際に事が起きる前に、多くの住民を丸1週間も避難させるなどと言う事態を避けるためにも。(2009年4月6日 Corriere della Sera)
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以上がラ・キリコ氏のブログからの転載です。
「この3月29日のスルモーナ地震の後、次の地震発生日時を詳しく警告していたが、地震は起きず…。その約1週間後に大地が揺れ動いてしまったわけで、現在は、大きな物議を醸している。」
と言う記事がありますが、大きな爆発・地震であるほど、前兆の停止から爆発までの期間が長くなります。その期間は解離反応で冷却した震源付近の温度が周辺からの熱移動によって爆発・着火温度に達するまでに要する期間であって、解離量が多いほど長い時間を要するのです。
地震発生のメカニズムを理解して、適切に判断すれば、混乱は起きないと考えています。もちろんそのために、地震爆発論に視点に立って、研究を継続し、種々のデータを集積することが大切であることはもちろんです。
すくなくとも、「告訴」というような愚かなことは止めなければいけません。
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[1579] イタリヤの地震をラドン観測で予知(2)
イタリアの研究者がラドンで地震の予知に成功したニュースは毎日新聞でも報道されました。消えてしまうことがありますので、以下に転載しておきます。
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<イタリア地震>現地学者「来る」予知 市が自粛求める
4月7日11時58分配信 毎日新聞
【ローマ藤原章生】イタリア中部で6日未明に起きた地震について、地震発生前、現地の地震学者が「大地震が来る」と当局に上申していたことがわかった。学者は自家用車のスピーカーで住民に避難を呼びかけたが、「パニックを広げる」と市に自粛を求められていた。
この学者は震源地のラクイラ在住の元国家原子力研究所職員、ジャンパオロ・ジュリアーニ氏。レプブリカ紙によると、同氏は地下の岩盤から放出されるラドンガスの量で地震を予測する仮説を提唱している。それに基づき、同氏は今年2月、ラクイラ市に「住民の避難」を呼びかけていた。しかし市は騒乱を引き起こすと、警告を続けるジュリアーノ氏のホームページを閉じるよう命じていた。
一方、イタリアの災害救助隊によると、ラクイラでは1月中旬から約200回におよぶ微震が確認されている。
ロイター通信によると、ベルルスコーニ首相は6日の会見で「地震予知、対策が不十分だったのでは」と問われ、「今は救援に集中する時で、予知について議論するのは後だ」と防戦に回った。ベルトラソ災害救助隊長も「地震の正確な予知はできない」と応じた。
イタリア半島の中央を走るアペニン山脈周辺は地震の多発地帯だが、今回は、2735人の死者を出した80年の中南部エボリ地震(マグニチュード6.5)以来の規模。
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気象庁によると、情報として価値のある地震予知(起こる時、場所、大きさの予測)は、地震の予測される地域で科学的な観測が十分に行われ、岩盤の伸び・縮みなどの高感度観測装置などによる常時監視体制が整っていることが欠かせない。こうした体制が整っていなければ、直前に予知できるほど科学技術は進んでいないという。【花岡洋二】
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気象庁の「科学的な観測が十分に行われ、岩盤の伸び・縮みなどの高感度観測装置などによる常時監視体制が整っていなければ、直前に予知できるほど科学技術は進んでいない。 」という見解は気象庁を始とする大部分の地震関係者の見解の狭さを示しているだけです。
起こる時: 解離現象が止まり、前兆が停止してから1〜2週間程度で爆発が起きますが、巨大地震であるほど、長くなります。
場所: 前兆現象が出現する近辺です。
大きさ: ラドンや水素などの濃度が高まるという前兆、その他電磁気現象の異常な前兆が現れるのはかなり大きな地震です。中・小規模の地震では前兆が現れません。前兆の広がり、停止からの経過時間が長いほど爆発の規模が大きくなるので、警戒を要します。
図ー3地震発生前後の地下水位の変動、コンパスの異常観測もこれに近い変化を示すはず。 上の線は、実際の水位変動で、下の線が、気圧等の影響を差し引いて得られた修正値です。 地震発生直前に少しあがるようです。 図ー4地震規模と地震発生日推定のための模式図 異常報告範囲の直径(2L)の広がりから地震規模が分かり、広がりが減少する時期が地震発生警戒日である。
どの前兆現象を採用するにしても、原理的にはニユーオフィス22 に解説したようなものになるはずです。過去のデータから相関関係を見るときには、巨大地震についてだけに関心を払う必要があります。中小規模の地震をも予知できなければ正しい予知方法とは言えないというような議論は地震発生のメカニズム
を考慮すれば、ナンセンスな話です。
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[1578] イタリヤの地震をラドン観測で予知
イタリア・ローマの北東約100キロに位置するラクイラで6日に発生したM6.3の地震では、ラドンの観測から地震を予知した研究者がいましたが、当局によって口封じされたということです。
Nemo氏のサイト には以下のように紹介されています。
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? Italy muzzled scientist who foresaw quake (イタリアの当局は地震を予知した科学者の口を封じた)
記事をまとめると ―― この地震学者はラドン・ガスの濃度上昇にもとづいて地震を予知、地震発生の 1か月前にラウド・スピーカーを載せた自動車で街の住民に避難を呼びかけた。 しかし、この行為が市長の怒りを買い、不安を煽っているとして警察に通報された。この地震学者がインターネット上に掲載した地震予知情報は、当局によって強制的に削除された。
イタリアの防災当局は科学者によるリスク評価の会議を 3月 31日に L'Aquila でひらき、 L'Aquila 周辺の地震活動に警戒すべき異常はないとの結論で街の住民を安心させたばかりだった。
―― とのことです。
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以上がNemo氏のブロブからの引用です。元記事を読むと、National Geophysics Instituteの上層幹部は「地震があるたびに、それを予測したと主張する人々がいます。」とか、「私が知る限り、誰も正確にこの地震を予測しませんでした。地震を予測することは、可能でありません。」という紋切り型のコメントを出しています。
しかし、ラドンで地震予知ができる可能性はセミナー[248] でも紹介したように、神戸を襲った兵庫県南部地震で報告されています。地震の前にラドンの濃度が著しく上昇したことは神戸薬科大学の観測で確認された事実です。その事実を報じた放射線医学総合研究所のプレス発表 から抜粋して紹介します。
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兵庫県南部地震前に大気中ラドンの濃度変動を観測
臨界現象数理モデルへ適用し地震予知に活用も
【概要】
独立行政法人 放射線医学総合研究所(米倉義晴理事長)放射線防護研究センター環境放射線影響研究グループ自然放射線被ばく研究チームの石川徹夫主任研究員らは、(略)1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震の前に異常な上昇を実測した大気中ラドン濃度を解析し、数理モデルへの適用に成功しました。
地震発生前から定期的に大気中のラドン濃度を測定していた神戸薬科大学は、兵庫県南部地震の断層近傍にあり、六甲山麓に位置しています。同地点の地層は花崗岩からなり、ラドンが多く含まれていることが知られていました。大気中のラドン濃度の異常な上昇は、地震前に地殻にかかった応力に伴ってできた岩石中のマイクロクラック等により、ラドンが断層などの割れ目に沿って上昇し、地面からのラドンの散逸量が増加したと考えられます。
【背景】
岩石中に含まれるラジウムが放射性壊変することで発生するラドンは、地殻中に存在しています。発生したラドンの一部は地下水に溶け込んで流出し、一部は地殻の空隙にたまり、空気中に放出され大気中に広がっていきます。地殻変動や火山活動によって大気中・地下水中のラドン濃度が変動することも考えられ、ラドン濃度の変動を調べることで地震予知ができないかといった研究も行われています。
――――――――――――――――――――――――――― 以上が放射線医学総合研究所のプレス発表の抜粋です。赤色で表示されているように、地震の前には明瞭なラドン濃度の上昇があり、地震後には平常に戻っているのが分かります。
そのほか、西宮市、神岡市などの観測記録 にも地震前のラドン濃度上昇が記録されています。
「地震の前に岩盤中に歪が蓄積するにともない、岩石中にあたらしい亀裂が発生するなど、地下水と岩石が接する表面積が増加・減少すると、地下水中のラドン濃度が変化すると考えられている。」とありますが、「地震爆発論」からいえば、水が熱解離するときに地殻内部の圧力膨張が起こり、それに伴って地下にある天然ガス等を押し上げるときに、地下に存在するラドンも一緒に上昇すると考えられます。地震の直接の原因である熱解離による水素も上昇してきますから、断層付近の水素濃度が高くなるという観測事実([248] 参照)とも一致しています。
どうか、ラドンや水素の観測も含めて、巨大地震の予知のために測地学的観測以外の方法にも目を向けていただきたいと思います。
イタリアのNational Geophysics Instituteの上部層のコメントは日本にも当てはまりまりますが、研究者が「小さな地震は予知が困難、巨大地震でないと前兆は現れない。」という事実を知らないために、相関関係が無いと誤解していることに原因があります。地下で起きる小さな爆発で地上にまで影響が出ることはありません。影響がでるのは大爆発・大地震だけであることを知らなければいけません。
GENEPAXのホームページ閉鎖 http://www.genepax.co.jp/
“水電池”で電気自動車を走らせるという新しい概念の技術として期待していたGENEPAX社の動きですが、残念なことに社会に理解されることが困難で、商品開発の計画を再考するということでホームページも2月で閉鎖になってしまいました。
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GENEPAXのホームページに来ていただき、ありがとうございます。
弊社では、温室効果ガスの排出による地球の温暖化に代表されるような自然環境の破壊を食い止めたいとの思いから、これまで環境に負荷をかけないエネルギーシステムの開発に取り組んでまいりました。弊社が提案するシステムについては、多くの方から暖かいご声援をいただきながらも、一方では様々な障害を乗り越えるには至らず、弊社の力不足を痛感しております。また、開発に要するコストも膨れ上がっており、そのような状況の中で、弊社のリソースにも限界があるため、弊社としましてはここでいったん弊社のリソースを再整理して商品開発の計画を再考させていただくこととし、本ホームページを閉鎖させていただきます。
これまで弊社に対して暖かいご声援をくださった皆様には深く感謝申し上げます。弊社も地球環境の保護のために更に努力を積み重ねてまいりますので、皆様におかれましては今後とも地球環境にやさしいエネルギーの開発をご支援くださるよう、お願いいたします。
2009年2月10日
株式会社ジェネパックス
代表取締役 高橋 廉幸
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原理的には全く新しい技術なので期待できますが、事業としては社会全体のバックアップがないと困難なのだと思います。知識人が「疑似科学」と断定するような冷ややかな雰囲気の中では事業化は困難で、慎重に展開しないと、潰されてしまうのでしょう。
20年前に山本廣次先生から聞いた「水を燃料に走る自動車の時代」が直ぐそこまで来ているようです。以下の動画はタンクに水素を積んで走る燃料電池車とも、水素エネルギー開発研究所 の方式とも違うGENEPAX社の研究による電気自動車です。原理的には「1569」に紹介した自家製の「水電池」と同じ仕組みで、水から発電して電気自動車を走らせるというものですが、「 水時代の到来」といった感じがします。
: : :
このシステムに関して、「知識人」は以下のように「疑似科学」として冷ややかに対応するのが一般的のようです。(http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080612_wes_q_and_a/)
「今回は上記JM-NETの際のようにこの技術に関する投資を会場ですすめられたり、あるいはそのような儲け話は一切無かったのですが、もし本当にそのような都合のいい触媒が実在し、なおかつ安定物質である「水」をこのように分解することが真に可能であるならば、まぎれもなく「世紀の大発見」なので、すぐに学会の権威を呼び集めて検証してもらってお墨付きを得た後、第3者が検証可能な形にしてから発表すべきではないでしょうか。現時点では内容にあまりにも疑問点が多すぎるため、残念ながら「疑似科学」扱いの領域を脱し切れていません。本当に地球の未来と環境のことを考えているのであれば、その「企業秘密」の触媒などの部分を明らかにして欲しいものです。それらが明らかになるまでは残念ですが「ウォーターエネルギーシステム」を信じることはできません。」
しかし、触媒の実態は知りませんが、原理的には備長炭とブリキ板と塩水だけで「水電池」が出来ることは、実体験してみれば明らかです。[1569]に紹介した自家製「水電池」は現在20日経過していますが、少し水を補給しただけで今も時計を動かしています。また、水電池 はすでに日本だけでなくアメリカでも市販 されていますから、「疑似科学]として疑うのは時代遅れでしょう。
[1569]に紹介したWater Fuel Cell というものは、パルス電流を利用して簡単に水を分解しようとする工夫です。
http://jnaudin.free.fr/wfc/index.htm
今年は「水エネルギーの時代」の幕開けになること、そして「地震爆発説」が社会的に認知されることを期待したいと思います。
ソーシャル・ネットワーキング サービス『mixi』というサイトに「懐疑論者の集い-反疑似科学同盟」というコーナーがあります。そこのトピックに「宏観異常現象とか石田地震科学研究所とか」というものがあり。教科書人間的な人たちが地震爆発論を冷ややかに論議しています。誤解が進行するといけないので少し反論を書いておきましたが、現在は批判的な記事が見られません。
その中で「と学会」会長の山本弘という社会的にはある種の影響力を持つ方の誤解が展開されていますので、私の反論とともに少し紹介しておきます。
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山本弘
すごいなあ。もっともらしいけど、ツッコミどころだらけ。
http://www.ailab7.com/kussetu.html
「大地震の前には、月や星が大きく低く、かつ赤く見えることがあります。天が落ちるように感じたという報告もあるくらいです。また、月が地平線上に上がって来る時に、赤く異常に大きく見える時がありますが、その理由として、低い位置にあるときには、地上の家や立ち木などと比較できるので、錯覚して大きく感じるのです、という説明があります。今でも学校ではそのように教わるのかもしれません。しかし、月が大きく見えるのは、決して目の錯覚ではありません。光の屈折現象として、説明ができるのです。」
錯覚じゃないんだとしたら、実際に写真に撮って比較してみればすぐ分かることですが、天文学者やアマチュア天文家は誰もそんなこともやってないと思ってるんでしょうか、この人は。
http://blogs.dion.ne.jp/kazu_hiro/archives/7998820.html 第一、この人の理屈だと、月は鉛直方向にしか大きくならないはず。
http://www.ailab7.com/hotspoto.html
パトロス
http://www.ailab7.com/log/eqlog1291-1310.html
[1299]〜[1310]に解説がある。
「月は鉛直方向にしか大きくならないはず。」というのは水上から水中の球体を眺めたときの経験に影響受けた誤解である。
山本弘
いや、これ、ぜんぜん説明になってないですよ。
げんに同じ日に撮影された月は、地平線でも天頂近くでも同じ大きさなんだから、錯視であることは明白なんですが。
パトロス
毎日二層になっているわけじゃないから・・・。
高温多湿の下層と低温で乾燥した上層の二層構造が明確に発達しないと、この現象は起こりません。
地震爆発説では地下から高温多湿の水蒸気が上昇するからこの前兆現象が起こるとしている。ただし、地震現象の前でなくても、他の原因でこの関係になれば月は大きく見えることがあるから必ずしも地震の前兆とは言い切れないとしている。
山本弘
おお、パトロスさんってご本人でしたか。気がつきませんでした。
ところで、月の大きさが違って見えるのは錯視であることについては、このような簡単な実験によって証明できるのですが、ご自分でやられましたか?
http://www.moonsystem.to/moonfaq/002.htm
http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0202.html
こういう写真を撮った人もいます。
http://citorin.hp.infoseek.co.jp/kyouzai02/tiheituki.htm
http://blogs.dion.ne.jp/kazu_hiro/archives/7998820.html
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hotaka/ksaito/sub6122.htm
パトロス
前述したように、いつでも二層になっているわけじゃないですから、このような実験で、巨大地震の前に現れる「月が地平線で大きく見える」という現象を確認することはできないですね。
高温多湿の下層と、低温で乾燥した上層の二層構造が明確に発達しないと、この現象は起こらないと思います。
神 雅紀
>地下から高温多湿の水蒸気が上昇するからこの前兆現象が起こるとしている。
>のであれば、これまで湯気が出ていなかった場所に湯気がわき出したり、靄や霧と言った気象現象が頻発に目撃されるようになる方が発生する確率が高いのではないでしょうか?
と言う点に関してコメントをいただけませんでしょうか?
出来ましたら観測例なども提示していただけると大変うれしいです。
パトロス
地震前兆は小さな地震、つまり小規模爆発では現れません。巨大地震でないと出現しませんから、月の異常などの宏観異常と小または中規模程度の地震との高い相関関係は得られないと思います。つまり、小、中規模の地震予知に適用するのは難しいと考えています。
しかし、巨大地震ならば地上に噴出する可能性がありますので、知識として持っていたほうが良いと考えています。日本でも「地気」と言う表現で大地震の前に現れたという言い伝えがありますが、以下は文書に残っている外国の巨大地震の3例です。そのほかにも探せばまだあると思います。
・唐山地震
楊松亭(ガス公社基礎建設部の事務員)
地震が起こる前はとても蒸し暑いかった。熱い空気が霧のように漂っている感じでした。
セミナー[463] http://www.ailab7.com/log/eqlog461-470.html
・ニューマドリッド地震
セミナー[199] http://www.ailab7.com/log/eqlog191-200.html
・回答:
>1: 地中で爆発が起きていたのであれば自噴した石油やガスは高音であったと考えられるので、地上に出た所で燃えたのではないか?
燃えたところもあるようです。http://www.ailab7.com/lib_001.html#lcn001 参照 砂漠に出来た断層の周囲で枯れ草が燃えていたと言う報告もあります。
>2: 地磁気の異常が長期間にわたった理由は何が考えられるのか?
地中で解離した水素と酸素が原子状態で存在し、これが岩盤の亀裂、マグマの火道などを高速で移動するためにMHD発電が起こり、電流が発生していることが原因であろうと推定しています。
http://www.ailab7.com/tidennryuu.html
>3: 水素ガスは無臭です。硫黄臭がした理由はなんでしょうか?
成分は不明ですが、天然ガスが一緒に噴出しているものと考えています。
>4: 井戸の水位以上、自噴は爆発だけでは説明がつきますか?
爆発(地震現象)というよりも、その前の、解離ガス発生時に圧力が増大して自噴していると考えています。2H2O+熱→2H2+O2 の段階ですが、酸素と水素が一部原子状態になっていて、イオン化していると考えています。
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以上抜粋して紹介しました。
2chでもMixiでもそうですが、教科書で学んだ知識以外の異説を認めようとしない人が多くいます。よく読んで相手の言い分を理解しようと努めれば、合理的な仮説であることが理解できるのに、「まず定説ありき」「教科書を読め」「異説を聞く耳は持たない」という態度で批判ばかりするのには困ったものがあります。しかし、そのサイトにも、
「トンデモ − インチキ科学等を摘発・啓蒙はずだったのに、逆に通説=既存に一般に流布している論への異説を封じる為の集団リンチ・体制翼賛的な傾向が見えますね。」
と苦言を呈する良識ある意見もあったことが救いでしょうか。
藤原直哉氏がウェブ放送で地震爆発論を好意的に取り上げていた 、という情報がT氏(ANS広報局長)から届きました。少し長いので抜粋版を作ってみました。
http://www.ailab7.com/hujiwaranaoya3.wma
この中で、水は工夫すれば簡単に分解できるという話をされていますが、これが「エネルギー保存則」を真理と受け止めている教科書人間的な方々には納得できないようで、2chや懐疑主義者のサイトなどでは「トンデモ理論」として一笑に付されてしまいます。
実はこの話は、私が20年前に「地震爆発論」を考えたきっかけにも関係しています。当時豊田高専でコンクリートの研究をされていた山本廣次先生が水の性質についても研究されていて、熱や磁力を掛けて工夫をすれば水は簡単に分解できるから、将来自動車は水を燃料にして走るようになるだろうと述べておられました。水がマグマの熱によって解離するのなら、その解離したガスが爆発することが地震の原因ではないかと考えたのが地震爆発論のきっかけでした。
以来20年経過しましたが、ようやく山本廣次先生の予想どうり「水エネルギーの時代」になろうとしているような予感がしています。藤原氏も言われるように、今年がその転機になって、地震爆発説にも注目が集まって欲しいと願っています。
また、藤原氏は微生物の働きを話題にされていますが、これはトーマス・ゴールド博士の「未知なる地底高熱生物圏」という書物の内容を踏まえておられるのかもしれません。
石油・石炭が化石燃料であるというのは間違いで、”地球内部で自然に形成されている資源である” というのがゴールド博士の石油生成説です。博士はラジオ「フリー・アメリカ」に出演し、司会者と次のような対話を行っています。
ゴールド博士: 天文学者は炭化水素、即ち石油、ガス、石炭ですが、これらが他の幾つもの天体の内部で実際に生成されているという事について発見する事ができました。これらは宇宙ではよくある物質です。我々の太陽系を形成しているようなガス雲の中には、大量の炭化水素がある事を測定できます。それならば、同じ惑星の一つである、我々の小さな地球に関しても、他の天体が持っているような石油やガスが、地球が形成された時から既に内部に存在していると考えるのは合理的なことです。
司会: その質問は非常に理解しやすいです。結局、木星には恐竜やシダがあって、そのお蔭で石油やガスがある訳ではないですからね。
博士: 仰るとおりです。しかしながら、幾つかの理由から私の説は信じられていません。石油が全て化石からできているという古い理論は非常に根強いもので、天文学者が他の天体に関するほぼ完璧な証拠を提示しても、それらはただ無視されます。特に、これらを「化石燃料」と呼称する石油地質学者にです。 一度誰かが名前を付けたら、みんな信じ込んでしまったと言う訳です。
他の多くの国では、私の主張が採用されています。ロシアでは非常に大規模にやられていますし、中国でも同様です。ただ、西ヨーロッパ諸国とアメリカだけが、泥中にずっぽりと嵌っていて、他のものを見ようとしない様です。 」
以上が対談の抜粋です。アメリカ本国の学会からは無視されていますが、博士の指導で石油採掘に成功しているのがロシアや中国のようです。西欧社会には石油が化石燃料であって埋蔵量に限界があり、将来枯渇する危機があるとして危機感を煽る何らかの勢力があるのでしょうか。とすれば、その勢力は無尽蔵の水エネルギーを利用しようとする研究を妨害する工作を流すこともあるかもしれません。教科書の内容を絶対視する教科書人間のような方々はそのお先棒を担がされる危険性を認識しなければいけないのかもしれません。
海底火山の爆発映像を集めてみました。船舶が消えてしまう映像は兵器の実験かもしれません。トンガの海底火山で海面に噴出した軽石が漂っている映像は、アトランティスが沈んだときの言い伝えである、ヘラクレスの柱から外への航行が出来なくなったというプラトンのクリティアスのある記述を思い出させます。最後にその一節を載せておきます。
: : :
では、何よりもまず、〈ヘラクレスの柱〉の彼方に住む人々と、こちらに住むすべての人々とのあいだに戦が起こったと語り伝えられてから、まる九千年もの歳月がたっているということをお忘れなく。この戦の様子を、これからくわしくお話ししよう。
話によりますと、この国(アテナイ)は、一方の軍勢の指揮をとり、戦場で立派に戦ったのであった。これに対して相手方の軍勢は、アトランティス島の王たちの配下にあったという。このアトランティスは、すでにお話ししたように、いまは、地震のために海底に没し、泥土と化して、これが、この国から彼方の海へと船出する人々の航路をさまたげ、前進をはばむ障害となっているけれども、かつてはリビュアやアシアよりも大きな島だった。(
プラトン著「クリティアス」より) 注:ヘラクレスの柱とは地中海の出口、ジブラルタル海峡のことと考えられている。
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[1572] プレート論は完全に破綻している(再)
「宏観亭見聞録」 「海洋底で見つかった古い化石」 という記事のなかで、ドロップストーンの話が紹介されています。ドロップストーンとは、海洋底で発見される古期岩石のことで、プレート論者は氷山が運んだとか、帆船時代のバラストが捨てられたものであるとか解釈しているものです。
プレートテクトニクス理論が完全に破綻していることはすでにこのセミナー[1386] で述べていますが、プレート論信奉者である著者(リチャード・フォーティ氏)およびブログ著者の見解が正しいと思われる読者があると困りますので、抜粋を紹介して反論を述べ、再度海洋底拡大説ならびにプレートテクトニクス理論の破綻の理由を展開しておきます。
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『地球 46 億年全史』ですが、(以下略)・・・非常に興味深い内容です。それらの叙述の中から、実際に著者が経験したことについての記述を一つ紹介します:二〇年以上昔のことになるが、私はロンドンの大英自然史博物館に勤務したばかりの頃、大西洋の深海から浚渫されたと思われる標本を受けとった。それは黒い頁岩で、そこには筆石と呼ばれる古代生物の化石が認められた。それらはただちにオルドビス紀のものと鑑定されたのだが、もしその石が海洋地殻から回収されたのだとすれば、プレートテクトニクス理論にとって大きな問題となりかねない(その地殻はすべてオルドビス紀よりずっと後のもののはずなのだ)。しかし顕微鏡で調べてみると、岩片には、深海にいるはずのない海洋生物の殻の残骸が認められた。つまり、その石塊はおそらく深海底に落っこちて、引き上げられるのをじっと待っていたのだろう。さらに調査を進めると、その頁岩の出身地はニューヨーク州のある特定の区域らしいとわかってきた。どうやらバラストだったらしい。船を安定させるために船倉に積み込む石がバラストで、帆船の時代にはごく普通に行われていた。理由はわからないが、そのバラストは、よそ者を載せたまま海底にばらまかれたのだ。そこにはほかにもよそからやってきた岩石があった。はるか北方からは、流氷によって花崗岩の丸石が運ばれてきた。もとはといえば大陸の斜面の端から海中に落ちた塊だ。
プレートテクトニクスの提示する地球観を受け入れられない守旧派の人たちは、プレートテクトニクスに矛盾する可能性のあるサンプルが見つかった場合、そのことを鬼の首でも取ったかのように喧伝します。しかし、その後どういう結論が出されたのかについては沈黙していることがほとんどですし、ときには「定説派」の学者たちが事実を無視したり、隠蔽したりしているかのようなことまで、さしたる証拠もなしに言いつのります。
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以上がその抜粋記事です。[687] に紹介した藤田先生は大西洋の海底で30億年前の岩石が見つかっていると述べて、次のようにコメントしています。([687] 参照)
大西洋の大海嶺からは、三十億年前の岩石が見つかっている。また、同じ大西洋の大海嶺から中生代の白亜紀(約一億年前)の蛇紋岩がみつかっている。また、太平洋の海嶺からも、始新世(約六干万年前)の岩石や、中新世(約二千万年前)の岩石も発見されている。このような岩石の存在について、大洋拡大説を信じている人たちは、古い時代の岩石が、何かの原因でとり残されたものと解釈している。これでは一度ならず、二度、三度と、偶然的なことが生じると、考えなくてはならない。それはもはや偶然とはいえない。大海嶺で大洋底は拡大していないのだといわれても仕方ないことである。
プレート原理主義者から見れば、藤田先生などは「さしたる証拠もなしに言いつのる」守旧派の筆頭ということになっているのでしょう。 亡くなられた藤田先生とは1988年発行の「自然災害科学事典」(築地書館) の編集会議でご一緒に仕事をしたことがあり、その後手紙の交換などをしたことがありますが、篤実な研究者という印象があって、偏狭な旧主派という認識は私にはありません。
藤田先生の見解が正しかったことが、その後ロシアの研究者たちの精力的な海底調査によって明らかになってきているのがこのセミナー[1386] に紹介した「大洋底でみつかる大陸性岩石と古期岩石」 という論文の内容です。
ロシアの調査船は海洋底のドロップストーンを単に拾い上げるという作業ではなく、ボーリングも行って海洋底の調査を行い、古期岩石・大陸性岩石が海洋底に存在することを確認しています。ドレッジ調査ですが、エルターニン断裂帯には下図のようにヒマラヤに見られるような地層を見出しています。海嶺の近くなのに、崖の頂上部に白亜紀の礁性石灰岩が存在します。
崖に見られる地層もプレート論で言うように一体となって移動しているのではないことが明らかです。そのほかにも、大西洋やインド洋など世界の海洋底から「海洋低拡大説」の破綻している確実な証拠を見出しているのです。
何時までもプレートテクトニクスという「古井戸」の中から出ようとせず、外部の世界を見ようとしない態度では日本の地球科学研究は時代遅れの研究となっていくでしょう。
私はこのロシアの研究を紹介しているNCGTというグループが支持しているサージテクトニクスという学説が全て正しいとは思っていませんが、少なくとも、プレートテクトニクスから脱皮しようという姿勢には賛成しています。
上の論文はNCGTのNo.43 に収録されていて、だれでも閲覧できますので是非読んでみて欲しいと思います。
地球内部に関する従来モデルに疑問符、という[1337] および[1380] の記事も参考にして、新しい地球科学研究の動向に関心を向けていただきたいと思います。
なお、「自然災害科学事典」を分担執筆したのは、海岸災害科学の研究者としてであって、地震学の研究者としてではありません。「地震爆発論」はその後考えついたもので、公表したのは1989年5月の大学退官記念論文 が最初であります。以来仮説の内容を検討し少しずつ修正しておりますので、初期のセミナーの内容とは変化している部分があります。
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[1571] トンガ海域で海底火山の爆発と地震が同時発生
数日前からトンガ周辺で海底火山の爆発が続き、大きな地震も起きています。火山噴火と地震とは同じ現象だと思います。以下は毎日新聞の報道 です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー地震:トンガ沖でM7.9 太平洋諸国に一時津波警報
米地質調査所(USGS)によると、南太平洋のトンガ沖で同国時間の20日午前7時17分(日本時間同3時17分)、マグニチュード(M)7.9の強い地震があった。米太平洋津波警報センター(ハワイ)はトンガやフィジーなど周辺諸国に津波警報を出したが、被害は伝えられておらず、約1時間半後に取り消した。
震源地はトンガの首都ヌクアロファ南南東210キロで、震源の深さは10キロ。日本の気象庁はM7.7としている。(共同) 毎日新聞 2009年3月20日 6時55分 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下の動画は18日の爆発で調査船が現場付近で目撃したものです。三日前から噴火が続き市街には降灰があり、調査に向かった研究者らが目撃したと言うことです。海底火山の爆発は本島から10km南ということですから、地震の場所とは少し離れているようです。
産経ニュース では海底火山の爆発は60km沖合いとなっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーートンガで海底火山が爆発
2009.3.19 19:35 南太平洋の島国トンガの首都ヌクアロファ沖約60キロの海域で、海底火山が爆発した。 AP通信によると、ヌクアロファで数回の地震が観測されたあと、16日朝、蒸気や灰が噴き出し、高さ数千メートルの上空に舞い上がった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー大紀元時報の写真報道 では噴煙が本島からも観察されるようです。
また、本日(20日)発生した地震は、 [1566]で紹介した2006年5月の地震と規模が同じで、発生場所も同じトンガ海溝付近であります。トンガ海溝では1986、1995、2006年にも大きな地震がありましたが、津波の被害はありませんでした。プレート論での解説では太平洋プレートの潜り込むスラブ内での地震は伸張型だから大きな津波は起こらないという解釈になるようですが、爆発の方向によっては大きな津波になることもありますので、地震爆発論の立場からは安心は禁物であります。
ただし、[1566]で述べたように、今後の調査・研究でサージチャンネルの配列形状に特徴があり、解離ガスの爆発方向に特別の傾向性があるというようなことが判明すればまた別の解釈が生まれます。
今回の地震の震源は10kmと極浅く、深発地震面と地表とが交差するような場所であります。
海底火山の爆発現象は震源が最も浅い地震と見たほうが妥当です。現在の地震学では火山性地震と普通の地震とは原因が別の物理現象として捉えられていますが、フンボルトが現地観察をもとにして下した、浅い爆発が火山、深い爆発が地震という素直な自然観のほうが合理的な解釈であると私は思っています。トンガで起きている今回の現象はそのことを教えているように思われます。 なお、首都ヌクアロファのある本島(トンガタプ)の北方海域に当る南緯15〜20度の範囲の深発地震面はニューオフィス64 に載せてあります。どちらの深発地震面にも二重構造のようなものは見られません。日本付近のしかも東北地方にだけみられる二重面を特別扱いしても意味はなくて、マントル対流が分流している姿であると思います。
追記: 2007年4月に起きたソロモン諸島近海地震 では津波による大きな被害が発生しております。
http://www.news24.jp/80882.htm l
[1566] で紹介したトンガ海域の巨大津波に関してNemo氏の解説では、 「プレート境界で発生する圧縮応力による逆断層型の地震ではなく、沈み込んでいる海洋プレート(スラブ)内で伸張応力によって発生した地震。 そのため、上盤(陸側)プレートの跳ね上がりがなく、大きな津波が発生しなかった 。トンガ周辺で発生する地震では大きな津波がおきることは少ない」 と翻訳されています。
元の記事 を見ると、slab-tear earthquake という表現になっていますが、定説地震学では「伸張応力によって発生した地震」という解釈になるのでしょうか。Tearは裂けるという意味ですから、伸張応力によって裂けるという意味ならば、元記事にある図の解説とは結びつかない気がします。 一方、東京大学地震研究所のサイト には東北地方で起きる深発地震が二重構造になっていて、単純梁に発生する応力場と同じように、上面は圧縮力、下面は引張力が起きるとして以下のように解説してあります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2008年7月24日 岩手県沿岸北部の地震の速報 2008年7月24日00:26、岩手県沿岸北部を震源とするMj6.8の地震が発生しました。 (後略) ________________________________________ 【概要】 USGSなどの自動決定による発震機構が、東西方向に伸張軸を持つ正断層型であること、震源の深さが108km(気象庁)と深いことから、太平洋プレートに見える二重深発地震面のうち深い方の面において、プレートの沈み込み方向に引っ張りの力(ダウンディップエクステンション: down-dip-extension)を受けて発生した地震と考えら れる。 東北地方の下に沈み込む太平洋プレートでは、地震分布が厚さ30km程度の薄い二つの層(プレートの上面近くの層と中心近くの層)に分かれ、これを二重深発地震面という。上面の地震は沈み込む方向に圧縮の力(ダウンディップコン プレッション: down-dip-compression)、下面では沈み込む方向に引っ張りの力により発生することが知られている。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上が東京大学地震研究所の解説です。単純梁の力学から類推して、上面で起きる地震は圧縮力が原因で、下面で起きる地震は引っ張り力が原因で、それぞれ地震になるのだと解釈しているとすれば、自重で沈降しているだけのプレートに何故そのような力が作用するのか理解ができません。単純梁に働く力学を固体で囲まれたプレートに適用するには無理があると思います。東京大学の解説では下面ではなく中間面となっていますが、どちらにしても「引き裂かれる」ことが原因で地震が起きるという力学的メカニズムは存在しないと思います。
また、トンガ周辺の深発地震面 と東北地方のそれとが同じ構造なのか、それとも違うのかなどを含めて、定説地震学における深発地震面には理解し難いものがあります。
深発地震の二重面 というものが重大な意味を持つものであるかのような雰囲気で研究が進められていて、脱水不安定説 という考え方にまで発展しているようです。
しかし、私はマントルの対流がこの部分だけ分流しているのではないかと思っています。つまり、東北地方の深発面が二重構造を持つのは、70km付近からマントルの流れが上層と下層の二つに分流し、140km付近でまた合流している姿を表しているのではないかと推定しています。
誰も地球内部を実際に見ることはできませんから、諸現象を合理的に説明できるような説を採用するしかありません。
深発地震面はマリアナ海溝周辺でも他の海溝でも複雑な構造をしていますが、マントルの対流が複雑な流れになっていて、その内部で水の解離と結合という化学反応が起こって、地震が起きていると考えています。これが「地震爆発論」での解釈です。
参考:; ニューオフィス64 、65 セミナー[1524]〜[1528] など。
なお、地震爆発説では、深発地震が海溝でのみ発生し、海嶺では浅発地震しか起きない理由が合理的に説明 できますが、断層地震説では合理的な説明が出来ないのではないでしょうか。どなたか事務局(ansde@ailab7.com )まで投稿して、説明をしていただければと思います。
玩具の招き猫が無かったので電池式の時計が動くかどうかを確かめてみました。テスターでは3ボルトあっても、時計は動きませんでした。電流量が少ないからのようです。そこで、「水電池」を5セットに増やし、水に食塩を溶かしてみました。時計に接続しないときは4.5ボルト程度あります。時計に接続すると2.5ボルト程度に電圧の降下がありますが、時計は見事に安定して動き出しました。現在一時間以上経過しましたが、安定して動いています。動画でご覧ください。
フリーエネルギーを推進する会レポートというサイトhttp://reportt.exblog.jp/ にある、水の発電機動画(招き猫)を公開します
という記事に半永久的に動く招き猫の動画があります。これに刺激を受けて、自分でも実験してみました。備長炭とブリキ板と水だけでできる3セットの「水電池」で2.90ボルト(3セットを直列につないだ場合)が得られました。不思議ですが、最初は2.74ボルトだったのですが、6時間後に撮影したら2.90ボルトでした。
このような簡単な装置で3ボルト弱の発電が出来るのなら、工夫すれば家庭の電力程度は「水電池」で十分賄えるような気がします。
水に関しては我々が知らないことがまだまだたくさんあるようです。地球科学の世界にもこの新しい水に関する知識を導入しないと時代遅れの学問になってしまうでしょう。地球内部のマグマの熱によって解離したガスが爆発するのが地震であり、工学的に解離ガスを効率よく発生させて利用しようというのがWater Fuel Cell という新しい技術なのだと思います。ブラウンガス、HHOガス、などの名称で呼ばれている新しい概念のガスを利用する工業技術がエネルギー問題を解決し、未来社会を築いていくのでしょう。
Water Fuel Cell ( WFC ) Researches のサイトにある上の図にはDissolved Gasesという表現がありますが、石田理論で述べてきた解離ガスのことであります。
追記: 装置を設定後16時間経過しても、電池が消耗するということはなく、逆にアップして3.00ボルトを発電しています。上記サイトには招き猫が40日動き続けていると以下のように書いてあります。
「水は蒸発しますので、時々足してやります。−電極がイオン化しつくすまで動き続けるわけです。この動画の装置でも数ヶ月は動き続けます。今日現在で約40日間招き続けています。」
北極圏では珍しくM6.5という大きな地震が6日(金)にありました。 震央は、北極圏にあるノルウェー領スヴァールバル島北西の大西洋中央海嶺付近です。この地震は、図に示すように大西洋中央海嶺の上で起きた浅い地震(深さ10km)であります。
Nemo氏のブログ「宏観亭見聞録」 では「大西洋中央海嶺からのびるトランスフォーム断層(横ずれ断層の一種)でおきたものと思われます。」と紹介していますが、この地震はアイスランドで地上に現れ、さらに北上して伸びている中央海嶺の真上で起きているように見えます。
地震爆発論では海嶺上で起きる地震の原因は熔融マントルの対流が上昇するときに、マントルに含まれる解離水がその場の解離能力を超えるようになるために、爆発が起きて結合水に変換される化学反応である、という説明になります。(ニューオフィス26 参照)
断層地震説では海嶺の真上でも断層反撥で説明するのでしょうか。また、海嶺はプレートが誕生して左右(東西)に拡がっていく場所という説明になっていますが、何故プレートの誕生する場所で摩擦による断層反撥が起きるのか理解に苦しみます。またこの付近は直ぐ西にグリーンランドがありますし、東にはスヴァールバル島があります。グリーンランドやスヴァールバル島は誕生したプレートとどのような関係になるのでしょうか。海底で誕生したけれども、年月が経つうちに陸上に姿を現したのでしょうか、それともグリーンランドの下に潜っているのでしょうか、プレート論者の説明を聞きたいのですが、疑問に答えてくれる方がありません。([1538]参照 )
Nemo氏はご自分のブログ「宏観亭見聞録」 で「トンガの地震は津波を起こしにくい」という少し古い科学誌の記事 を紹介されています。内容は、
「 ――(2006年5月の)この地震は M8.0(USGS は後に M7.9 に修正)、震源の深さ 55km。プレート境界で発生する圧縮応力による逆断層型の地震ではなく、沈み込んでいる海洋プレート(スラブ)内で伸張応力によって発生した地震。そのため、上盤(陸側)プレートの跳ね上がりがなく、大きな津波が発生しなかった 。トンガ周辺で発生する地震では大きな津波がおきることは少ない ―― 」(Nemo氏訳)
というものです。 さらにプレートの潜り込みに関してチリー型とマリアナ型 があることを説明し、以下のように解説しています。
「上記のトンガの地震は、トンガ・ケルマディック海溝から沈み込んだスラブ内で発生したものですが、この海溝はマリアナ型であると考えられています。上盤プレートと海洋プレートの結合が弱く、プレート境界型の大地震が発生しにくい場所です。」
つまり、トンガ海域ではプレートの潜り込みがマリアナ型だから、巨大津波が起こり難いという構造的な見解を追加して上記の記事を肯定されています。
しかし、剛体であるプレートが垂直に近い形状で急激に折れ曲がって潜り込む(マリアナ型)とか、プレートが自重によって潜り込むというプレート説による解釈は力学的に納得できるものではありません。
また、記事中にある「圧縮応力による逆断層型地震」とか「伸張応力による地震」という解釈も自重で沈むだけのプレート内で何故そのような現象が生じるのか力学的に説明することは困難です。
地震爆発論でいえば爆発の方向が水平に近かったから、大きな津波が起きなかったということになります。爆発が垂直に近い場合にはこの海域でも大きな津波が発生することは当然であると思います。紹介されている他の記事 でも、1994年と1977年の地震では津波が小さかったという内容が報じられていますが、これとは逆に大津波が起きてことを推定させるような、巨大津波で運ばれた1600トンと推定される巨石がトンガに存在する という記事 もあります。以下はその内容を抜粋したものです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
古代の大津波が運んだトンガの巨石 Rebecca Carroll for National Geographic News September 30, 2008
トンガの中心のトンガタプ島では、不思議なことにサンゴでできた巨石が大地に転がっている。最新の研究によると、この巨石は、火山の噴火によって発生した記録的な津波によって数百メートル内陸へと運ばれたものだという可能性があるという。研究チームは、最後の氷期が終わり、海面が現在とほぼ同じ高さまで上昇した後、過去7000年の間に古代の津波が島の海岸を襲ったと推定している。
7個ある巨石のうち最大のものは、幅が15メートルあり、重さは1600トンと見積もられている。この巨石は現在、海岸から100メートル以上内陸の海抜10メートルを超える地面に鎮座しており、南太平洋の平らな地形からすると非常に異質な景観をもたらしている。
テキサス州オースティンにあるテキサス大学地球物理学研究所の上級研究員クリフ・フレーリッヒ氏は、「この巨石は、津波によって上り坂を押し上げられた最大の物体ではないかと考えている。巨石はトンガのあちこちにあるわけではなく、1つの島の1つの場所だけに集中して存在しているのだ」と話す。
研究チームは、まず地震が原因ではないかと疑ったが、津波がトンガタプ島の西岸を襲っている点から、この考えは棄却された。地震による津波だとすれば、断層線の存在する東方から津波がやって来るはずだからである。
こうして研究チームは、「トンガタプ島を襲った津波は、島から35キロ離れた海中火山群の1つが噴火して発生したものである可能性が最も高い」と結論付けた。2007年に、トンガ周辺の海底の測量調査が実施され、火山群の中に山腹部分の陥没やカルデラが存在することが判明した。こういった地質学的特徴は、不安定な火山活動や並外れて大きな噴火によって生み出されるものだ。
研究チームの一員で2003年に初めてトンガの巨石を津波の証拠だと論じたアラン・モートン氏は、「トンガで最後に津波が記録されたのは1919年のことで、現地ではトンガに津波は来ないと考えている人も多い。今回の研究により、トンガの人々も津波の危険性に気付いて、津波に備えるようになるだろう 」と話す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上が抜粋した記事です。この記事では海底爆発と断層地震とを別物として考えているようですが、「地震爆発論」ではそのような区別はしません。フンボルトが考えていたように、ごく浅い場所で起きる爆発が火山噴火であり、それより深い場所で起きる爆発が地震現象であると考えています。
津波が運んだ津波石は石垣島にもあり「津波大石」(推定500〜600トン) として知られています。トンガの津波大石は、推定1600トンですから、相当な規模の津波が発生したものと考えられます。津波は地震の原因である解離ガスの爆発が垂直であれば大きなものになることを知っておかねばなりません。トンガ海域の地震では大きな津波が発生しないという風評がスマトラ沖地震のような悲劇を生むことにもなりかねません。
地震爆発論によって解釈すると、どの海域においても構造的に津波が起こり難い場所などは無いのです。 ただし、今後の調査・研究でサージチャンネルの配列形状に特徴があり、解離ガスの爆発方向に特別の傾向性があるというようなことが判明すれば別の話になりますが・・・。
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[1565] 結果が見える調査船「ちきゅう」の作業
中日新聞(2月24日夕刊)に海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が再始動するというニュースが載っていました。
「故障した推進装置の修理が二十三日に終わり、五月から紀伊半島沖で巨大地震の発生の仕組みに迫る掘削を再開させる見通しだ。二〇〇七年からの一次調査の成果を踏まえ、ちきゅうによる海洋科学掘削は新たな段階に入る。」とあります。記事の最後には「最終目的の地震メカニズムの解明につなげていきたい。」という平朝彦・地球深部探査センター長の言葉があります。
600億円をかけて建造されたこの調査船の話題は2005年に[1050] で紹介しましたが、当時は「人類がだれも手にしたことのない、海底下七千メートルのマントル到達に挑む。」とか、「マントルは、地殻の下にあって、大規模な火山活動や地震を起こす原動力になっている。直接マントルを調べることで、画期的な発見を狙う。」いう紹介記事にびっくりして、「マントルは熔融していて、その中に含まれる解離ガスが爆発し、掘削は失敗するのではないかと思う。」と言う過剰な反応をしておりました。このセミナーではマントルは熔融しているという立場をとっているからです。
しかし、今回の記事をみると掘削計画の概略図も載っていて、ほんの地球表面を掘削するだけであることが分かります。また、定説ではモホ面の下部をマントルとしていますから、マントルといっても当然固体部分の岩盤を少し掘削するだけのことです。
それにしても、このような掘削で本当に「地震発生のメカニズム」が解明できるとは思えません。付加体の存在を証明するような大断層が存在するのかどうか、また巨大分岐断層というものが存在するのかどうか知りませんが、潜り込むプレートが削られて出来たとされる付加体という概念には大いに疑問が存在します。
プレートを移動させる原動力とは冷却して重くなったプレートが自重によって沈下していくと説明されています。自重で沈降するフィリピン海プレートの上面から堆積物が削られてカンナくずのように蓄積し、10キロ近い厚みの付加体が形成される、とはとても信じられません。自重で沈降するという静的な動きから、削り取るという動的な動きが生まれることはありえません。
地震爆発論の立場からは探査船「ちきゅう」の計画で「地震発生のメカニズム」が解明するとは考えられません。多分海底に何本かのボーリング調査をするだけで終わることになるでしょうから、あまり悲観的なことは言いたくないのですが、税金の無駄使いになるだろうと思います。そのような結果の見えている研究に国民の血税を使うよりは、[1564]に紹介した森谷先生の確実性のある予知研究に使用したほうが国民は納得するのではないでしょうか。或いは高木式磁力計というものを復元して観測を復活して欲しい、と願うのは私だけではないと思います。
注: ウィキペディアの解説によると、以下のように日本列島の大部分は付加体であるとされています。
「付加体(ふかたい、accretionary prism)とは、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上にたまっていた堆積物がはぎ取られ、陸側にくっついたままとなったもの。日本列島の多くの部分はこの付加体からなる。日本列島の付加体の地質時代は、大陸側から太平洋側に向かって新しくなる傾向にあるが、これは太平洋側から海洋プレートが沈み込み新しい堆積物が付加されるということが繰り返された結果であると考えられている。付加体としては、四国の沖合に広く帯状に分布する地層である四万十帯がある。」
以上がウィキペディアの解説ですが、このセミナーで述べてきたように、プレートテクトニクス理論が破綻していることは明らかですから、「付加体」と言うのは「神話」の世界にある「国引き物語」のような「寓話」にすぎません。 そんなバカな!・・・というのが私の感想です。
[1508] で紹介した北大森谷博士の地震予知に関するテレビ番組がYouTubeに掲載されていました。ご覧にならなかった方は下記を見てください。
前半:http://www.youtube.com/watch?v=3alH2-afeWw
後半:http://www.youtube.com/watch?v=K0TXh7hs-b0
この番組で森谷博士は北海道の地震予知は100%完璧に出来ると述べておられます。これほど的確に予知に成功している手法をなぜ気象庁が取り組まないのか不思議です。原因はかつて、高木式磁力計が地震前兆を捉えているのに、現象を起こす原因が不明であるから「非科学的」であるとして、同じく気象庁が葬り去ったのと同じような姿勢を感じます。その経緯はニューオフィス54 55 ,56 に紹介してあります。 さて、この番組で森谷博士は地震の原因を断層地震説に沿って解釈されています。つまり、異常電波が止まってから10日前後で地震が発生する原因として、想像の域を出ないがと断って次のように述べておられます。 「断層が周りから壊れ始め、その時電磁波異常が起こるのだが、最後に摩擦の非常に大きな部分があってどうしても残る。これが最後に力尽きて滑る。(10日前後という日数は)その時間だろうと思われる。 」
これは、地震爆発説で解釈すると以下のようになります。 「(10日前後という日数は)解離ガスの発生が終了し、周りから熱が戻ってきて、着火温度に復帰するまでの時間である。解離現象は吸熱反応であるために、解離した直後は温度が低下していて解離ガスは着火しない。つまり解離が継続している間はプラズマ化した解離ガスの移動でMHD発電が起こり、電波異常が起こる期間であって、爆発して結合水に戻ることはない。解離現象が終息し、貯留された解離ガス周辺の温度が戻って着火するまでの時間が10日前後である。 」
ということになります。電波異常の期間が長いほど、貯留される解離ガスも多くなりますので、大きな爆発になるといえます。
異常期間が長いほど巨大地震になる可能性が高いと言える でしょうし、終息から発震までの時間も長くなるでしょう。森谷博士の経験則では、異常継続時間と地震の規模に関して、 10〜30分 M1〜4 200〜400分 M4〜5 1000分〜 M5以上 という目安があるということです。
このように、地震爆発説で解釈すると森谷博士の地震予知手法は的確な「科学的根拠」を持つものでありますから、気象庁は真剣に取り組んでいただきたいと思います。
[1561]に紹介した福井嶺北付近の地震は美濃中西部域を震源として頻発し、群発地震の様相を示しています。 気象庁が発表している一週間の震源一覧から、この付近の地震を抽出すると一週間に285回もの地震が起きています。 このような地震が歪の蓄積現象から生じるとは思えません。 解離層の不安定化による化学反応現象であることを示しています。 一覧は次に載せておきました。美濃中西部地震一覧
[1518] で「夢の暖房機」大爆発: 金沢・利屋で爆発、2人死傷 新型の暖房装置点火で (北國新聞社) という話題を紹介しましたが、これは水暖房機(Water Heater)という解離ガスの反応を応用した新しい技術を利用したものだと思います。 原理的には解離ガスのCold Fusionを利用したものですが、解離ガスの爆発現象が大変危険なのものであることを勉強するために、YouTubeで発表されている数編の動画を使用させていただいて、まとめてみました。 「解離ガスの爆発」としてあります。小規模の爆発では「バチッ」という音を発する程度ですが、袋に注入した実験では相当大きな「爆鳴音」を発します。安全装置を取り外して「ロケット遊び」をしている動画では水暖房機の上部が内向きに凹んでいるのが分かります。爆縮によって凹んでいるのではないかと思われます。 この動画では全て電気分解によって発生させた解離ガスですが、地震現象はマグマの熱によって「熱解離した解離ガスの爆発」が原因であります。
注: 金沢で起きた爆発事故は「水の電気分解によって発生した水素と酸素を、ガソリンを貯めた別の金属製タンク内に送って混合ガスを生成し、これを燃料として利用する仕組み。」とありますから、アメリカで実用化されている「Water Heater」とは少し違う方法で燃焼させているのかもしれません。
先ほど起きた福井嶺北付近の地震は、震源が岐阜県との県境付近にあり、徳山ダムのダムサイトから19km、ダム上流端からは10km程度の位置でした。 この地震がダム建設の影響であるとは断言できませんが、すくなくとも、太平洋プレートが日本列島の載っているユーラシアプレートを押しているために、それによる歪が蓄積されて起きた地震という認識は捨てたほうがいいと思います。 月面には海も無く、プレート活動もありませんが、地震(月震)が起きています([1417] 参照)。完全には冷却し切っていない、内部に熔融マントルが存在していて、その内部で解離層が乱れて地震を起こしていると考えられますが、地球内部にははるかに多い熔融マントルが存在します。その地球マントルの動きに影響を与えるような、大ダムや、地下空間への人工的工作については、解離層を大きく乱すことは無いか、解離ガスを大量に発生させることは無いか、など「地震爆発論」からの検討を加えるべきであります。
昨日(14日)は先日水蒸気雲が観察された静岡・清水区([1556]参照)で夏日となりました。 関東・東海地方を中心に105地点で2月としての最高を記録したようで、各新聞が報じています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーhttp://mainichi.jp/select/wadai/news/20090215ddm041040056000c.html 気温:各地で2月最高を記録 静岡・清水26.8度、東京都心23.9度 日本海から北海道を通過した低気圧に南から暖かい空気が流れ込んだ影響で、14日は全国的に気温が上がり、気象庁の約960カ所の観測地点のうち、関東・東海地方を中心に105地点で2月としての最高を記録した。 気象庁によると、最高気温を記録したのは北海道から九州にかけての29都道県。 特に晴れた関東・東海地方で気温が上がり、静岡市清水区(26・8度)▽神奈川県小田原市(26・1度)▽千葉県茂原市(25・7度)−−など10地点で夏日になった。 東京都心も平年を13・9度上回る23・9度まで上がった。6月下旬並みの陽気になった静岡市葵区の公園では、せせらぎに入って遊ぶ子供もいた。 15日は暖かい空気が残るが、16日から再び冬の寒さが戻る見込み。【前谷宏】 毎日新聞 2009年2月15日 東京朝刊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 南から暖かい空気が流れ込んだ影響・・・という認識のようですが、それだけならいいのですが、静岡在住の方はコンパス異常を含めて宏観異常に気をつけていただきたいと思います。因みに名古屋でコンパスが西へ4度ほどずれています。 これだけで地震前兆であるとの判定はできませんが、地下深部のマグマの動きに変化があるのかもしれませんので、慎重な観測の継続をお願いします。観測結果は地区別の記録簿 へご記入をお願いします。
地球はこれまでに、証拠があるだけでも4回の氷河期を迎えたことになっています。 一番古いのは原生代末期の7億5千万年前頃の氷期で、過去10億年のなかでもっとも厳しかったとされています。その時は氷が赤道まで覆いつくし全地球が凍結してスノーボールアースを作り出したと言われています。 以前NHKスペシャルで、海も陸も凍ったという話を放映していましたが、生物学者からは無理な話だと否定する意見が出されたことを[1130] で紹介しました。 この話は赤道直下のナミビアでの調査で、6億年前の氷河の痕跡が見つかったことから、当時はこの地域まで氷河が発達し、地球全体が氷漬けになったのだ、と結論付けているのです。 このセミナーで何回も述べてきましたが、地殻移動を認める石田理論で解釈すれば簡単な話です。次図に示すように6億年くらい前のある時には現在のナミビア砂漠辺りが極地域になり、氷冠ができて、氷河が発達したということです。Aの状態からBの状態に移行する間に海の水位は変動しますが、地球の歴史から見ればほんの瞬きするような時間です。 現代の地動説である地殻移動・ポールシフトを認めれば、なんでもない地球の歴史の一コマと言うことになります。 新地動説を認めないで謎解きをしようとすると、「凍結したきっかけは大気のメタンが酸化して無くなり、それによる温室効果が無くなって冷却した。終了したのは火山の噴火で二酸化炭素が出てきて温暖化したからである。」という「思弁科学」が出てくることになります。[1130]に紹介した角皆先生の言葉を借りれば「ずいぶん無理な話をつなぎ合わせたものだ。」ということになります。 そもそも6億年とか7億年いう年月は気の遠くなるような時間ですが、その一割程度の7千万年の間だけでも、図に示すように地球磁場は170回ほどの逆転をしています。 図に示す地球の平均気温がどのような方法で測定されているのか知りませんが、地球の姿勢を不動であると考えて、固定点での物理量から推定しているのであれば、その固定点が極地入りしたときには氷河期という推定が下されてしまいます。しかし、それまで極地だった地方は温暖化していますから、地球全体がスノーボールになるようなことはありません。太陽が一定の活動をしているのなら、地球全体がスノーボールになるようなことは想像できません。生物学者も「生物進化に係わる既存の一般常識からも首を捻るところが多く、不審に思っていました。」([1130] )と述べています。全球凍結とは確証的データは得られていない「思弁」なのだろうと思います。 また、170回全てが地殻移動現象であったとは言えないとしても、どの大陸にも海底でしかできない地層が存在すること、海底鍾乳洞の存在、などから考えて、大陸規模での隆起と沈降は必ずあったはずです。また、南極大陸にも恐竜の化石がありますから、南極は温暖な地域にあったことも明らかです。スノーボールアースという「思弁」よりは、物的な証拠となりえる地層や化石が支持している大陸規模の浮沈と地殻の滑動を採用するほうが、地球の謎を簡単に解けると思うのです。[1074] で紹介したように、アインシュタインが 「初めてハプグッド氏からの手紙を読んだとき、私は強い衝撃を感じたことも事実である。ハプグッド氏の考え方は今までにはなかった新しいもので非常に簡潔でわかりやすく、・・・・さらに実証性が高まれば・・・地球の地表の歴史に関する、他のどんな説よりも重要な説となるであろう。」 と賛辞を送ったのも、「地球の地表の歴史」を解き明かす重要な説となることを認識していたからであろうと思います。
「四川大地震は建設中の三峡ダムによって引き起こされた可能性がある。」というニュースが英国のテレグラフ紙で報道されています。ただし、「ダムの水圧によって断層に歪を引き起こしたことが原因である」と言う地震の定説論に沿った論旨であり、地震爆発説で述べてきた「ダムの水圧で水の解離現象を進行させて、爆発が起きた」というものとは全く違った観点であります。technobahn の報道を紹介します。地震爆発論の論旨は「地中に水を圧入するのは危険である:後編」 を参照してください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー四川大地震はダム誘発地震だった、英高級紙が異例の報道 2009/2/4 16:58 2008年5月12日に中国、四川省一帯を襲い8万人にも上る死者と500万人にも上る被災者を出した「四川大地震」の原因として震源地の近くある三峡ダムに蓄えられた膨大な貯水の重みが断層にひずみを与えたとする考えが中国国内の専門家の間で広まっていることが3日、英テレグラフ紙の報道により明らかとなった。 三峡ダムは1993年に着工した中国・長江中流域の三峡に建設中の世界最大級の大型重力式コンクリートダム。2004年からは貯水を開始し、2009年竣工に向けて最終段階に入っていたものとなる。 四川省成都地理院の范筱(Fan Xiao)主任技術者は、テレグラフ紙のインタビューに応じて「この地域は地震多発地帯となるが、この地域で過去にマグニチュード7以上の地震が発生したことはなく、マグニチュード7.9という地震規模や、その特徴からして四川大地震は過去に例がない特異な地震だった」とした上で「地震の原因としては複数考えられるが、ダムの存在によって地震が誘発されたというのは考えられなくはない」と述べ四川大地震が建設中の三峡ダムによって引き起こされた可能性は排除できない との見解を示した。 テレグラフ紙はまた、コロンビア大学・ラモント・ドハティー地球科学研究所のクリスチャン・クローズ(Christian Klose)博士の発言として「(四川大地震を引き起こした)龍門山断層は過去100万年に渡って大きな地震を引き起こしたことはなく、(2004年から貯水を開始した)三峡ダムの水の重みによって断層にひずみを引き起こしたことが、今回の地震につながったのではないかと」 とする説も紹介している。 ダムの存在によって地震が誘発されるという考え方は昔からダム反対論者の間で指摘されてきたもので、必ずしも排除されるものではないが、四川大地震のような大地震の発生原因とダムの存在を結びつけることはかなり突飛な考え方に近く、これまで専門家の間でこうした考え方を真っ正面から取り上げることは少なかった。 テレグラフ紙の報道が、独断専行型の印象操作報道なのか、あるいは本当にダムの存在が四川大地震を引き起こす原因となったのか、三峡ダムの建設そのものが中国の国家プロジェクトとして進められているということもあり、今のところは外野の研究者が得られる情報は極めて限定されている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上がtechnobahn の報道です。 四川省の地震が三峡ダムの影響ではないのかと言う話題はすでに[1401]〜[1403] で述べたように、地震直後から取り沙汰されていました。 「“三峡ダム計画”と言葉を変えれば、その実態は数百のダムの集合体とも言うべきもの」だそうですから、この一帯には破損した紫坪埔ダムを始め多くのダムがあるわけです。報道されている中にはtechnobahn 記事中のChristian Klose博士がこの紫坪埔ダム(Zipingpu dam)の建設が地震を起こした のではないかと述べているものもあります。紫坪埔ダムも三峡ダム計画の中の一つとして扱われているのかもしれません。 そうしたダム群の貯水から押し出される地下水の移動が解離層を乱し、解離ガスの爆発という現象を引き起こしたという可能性は否定できません。「地中に水を圧入するのは危険である:前編」 で紹介した島村氏もそうですが地震学者は、歪が引き起こす破壊という地震原因論に拘っています。しかし、地震直後に震源地付近で撮影された映像に流れた土煙を上げる衝撃などは明らかに爆発による破壊を推定させるものです。[1402] で述べた地震爆発論による解釈を以下に再掲しておきます。 「ダム建設で地震を誘発するのは地盤を破壊して断層を滑らすからではなく、解離ガスを発生させて爆発を起こすからです。たしかに、海外では100メートルを超えるダム建設で地震が起こらないケースもあります。これはヒマラヤ奥地のようにマグマが地下深部にある場所だからです。日本のように、マグマが浅いところに存在する火山帯では100メートルを超える貯水は慎重に水位の調節をしないと危険になります。地下深部の解離層を不安定にするような急激な水位変化は危険であります。地震の発生理論が間違っているために、なぜ日本では危険なのか、なぜ水位が問題になるのかなどが理解されていませんが、地震爆発論ならば、火山国の日本で高水位のダムを建設することの危険性、CO2を地下に圧入することの危険性が理解できます。」四川省の地震の原因が三峡ダム本体や紫坪埔ダムをはじめとするダム群の貯水から発生する水圧によって地下の解離層が乱され地震を誘発した可能性は十分に考えられるところです。
噴火した浅間山をGPSで観測すると東京ドーム1.6杯分のマグマが上昇して山体を膨張させたことが判明した、と国土地理院が発表しました。毎日新聞が以下のように報道しています。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090203-00000129-mai-soci ――――――――――――――――――――――――――― <浅間山>地下マグマ量、東京ドーム1.6杯分 国土地理院 2月3日20時17分配信 毎日新聞 国土地理院(茨城県つくば市)は3日、噴火した浅間山(群馬・長野県境、標高2568メートル)の地下のマグマ量が、推定約200万立方メートルになると発表した。東京ドーム約1.6杯分に相当する。地上に出たマグマはごく一部で、地理院は引き続きマグマの動向を監視する。 GPS(全地球測位システム)の観測データをもとに、山体を膨張させたマグマの位置や深さ、体積変化などを計算した。 その結果、山頂火口の西北西約6キロ地点で、地下深くにあったマグマが、約7カ月かけてほぼ垂直に、岩盤の割れ目などを抜けて深さ約2キロの地中に達したという。また、マグマ量は約200万立方メートルで、中規模噴火とされた04年の200万〜300万立方メートルより小さいとしている。【石塚孝志】 ―――――――――――――――――――――――――――国土地理院のサイト には次の図面が載っていました。 説明では「(力源は)西北西約6キロ、地下2キロで、ほぼ垂直に板状にマグマが貫入したことが示唆される。」とあります。 @ マグマが貫入するエネルギーはどこから生じるのか。 A マグマが生成されるメカニズムはどのようなものか。 については特に説明がありません。 @の貫入エネルギーに関しては、マグマに含まれる解離ガスの爆発力であろうと考えていますが、定説では説明が出来ないように思います。 A のマグマ生成理論に関しては[1371] で、すでに説明しましたが、ここでは「地球のしくみ」と言う書籍(新星出版、2006年7月)の“マグマができる条件”および“沈み込み帯のマグマ”と題する節などから抜粋して紹介します。 内容は明らかに定説の地震発生理論とは相容れないものだと思います。 「地球の仕組み」 より抜粋 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーマグマができる条件 日本には狭い国土のいたる所に火山があるが、広大なオーストラリア大陸には火山はほとんど存在しない。これはなぜなのだろうか。地球上に最も大量に存在する玄武岩質マグマを例にとって、火山ができる条件を考えよう。 噴出したばかりのマグマの温度は1200で程度ある。マグマは地下深部で形成されるが、マグマが発生した場所の温度は、少なくとも噴出時の温度以上であったはずである。すると、地下の温度勾配から類推して、マグマが発生した場所は地下100km程度であったと考えられる。 その場所はマントルに相当し、かんらん岩からできていると推定されている。 図3-3マントルがマグマになる条件(「地球のしくみ」(新星出版)より加工・加筆) 図3-3に地下の温度の深さ(=圧力)による変化をA線で示した。また、玄武岩質マグマの材料であるかんらん岩の圧力による融解温度の変化をB線で示した。 この図で注目すべきことは、どの深さでもA線はB線の下位にあり、2つの線は交差しないということである。このことは何を意味するか? それは、地球内部ではかんらん岩は溶けない、つまりマグマは発生しないということである。 (略) 世界の大部分の地域では火山が存在せず、つまり図3-3の通り、地下ではマグマがつくられていないことを示している。逆に地下でマグマが形成されている地域では、どんなしくみがはたらいているのか、それが次の疑問である。マグマ発生とプレートテクトニクス 実際の地球内部で図3-3のA線上の点Pの状態にあるかんらん岩が溶けるには、かんらん岩の状態が変化してB線より上に位置することが必要だ。それには次の3つの可能性が考えられる。 @かんらん岩の温度上昇 (図3-3のP点からX方向の変化) Aかんらん岩の圧力低下 (図3-3のP点からY方向の変化) Aかんらん岩への水の添加 (図3-3のB線からB’線への変化) ところで、火山の分布(那須火山帯、富士火山帯など)は線上に連なっているが、これは、マグマの発生の原因がプレート境界と関係が深いことを示唆している。@〜BのうちABがプレート運動によるものである。沈み込み帯のマグマ活動 日本列島の地下には、海溝から海洋ブレートが沈み込んでおり、火山や地震が日本列島に沿うように帯状に分布している(沈み込み帯という)。プレートの沈み込みが日本列島に火山が多い・・・つまり地下でマグマが発生する原因である。 マグマ発生の条件のひとつ「マントルヘの水の添加」については、図3-3でグラフをもとに説明した。実際には、マントルヘの水の注入口は「海溝」である。 海嶺で海水に接してつくられた海洋地殻の岩石には、含水鉱物として鉱物の結晶中に水が蓄えられている。海洋プレートが海溝から沈み込むと、地球内部の熱と圧力により海洋地殻の岩石から次第に水が遊離し、上部に横たわるマントルに加わる のである(図3-11)。 図3-11沈み込み帯のマグマ活動(「地球のしくみ」(新星出版)より) しかし海溝から沈み込んだばかりの海洋地殻から水が出ても、接しているマントル(図3-11のA点)は、温度が十分高くないため、水が加わってもマグマを発生させることができない。やがて沈み込んだ海洋地殻が日本列島の真下あたりまで来ると、それに接するマントル(図3-11のB点)は十分温度が高くなっており、マントルが部分的に溶け始めてマグマが発生するのである。 なお、こうしてマントルからつくられたマグマは玄武岩質マグマである。 このように、マグマは海溝から一定程度離れた地点の地下で初めてつくられるので、一定程度離れた地点から火山が出現することになる。最も海溝寄りの火山を連ねた線を火山フロント(図3-13)といい、海溝を連ねた線とほぼ並行になっている。 図3-13火山フロント(「地球のしくみ」(新星出版)より) なお、火山は日本列島上にのみ出現するが、これは海洋地殻がさらに沈み込むと(図 3-11のC点)、海洋地殻が水を全て出し切ってドライになってしまうため、マグマが発生しない のだと考えられる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上が抜粋記事です。図3-3に関する理解に矛盾があることはすでに[1371] で解説しましたが、海溝付近で取り入れられた「海水」が日本列島の真下あたりまで来ると、マントルが部分的に融解するのならば、この辺りでは地震の原因となるアスペリティーだとか、歪エネルギーの蓄積だとか、弾性反撥だとか言う地震の発生メカニズムに関する概念が崩れてしまうのではないでしょうか。あるとき(A点付近)は弾性反撥が、あるときはヌルヌルの融解現象がというのでは、科学的な合理性と言うものが全く存在しない「思弁的科学」([906] 参照)と言われてしまうと思います。B点で部分融解したものが、どうして数百キロもある地表にまで登っていくのかも納得できる説明はありませんし、海洋地殻がC点では水を全て出し切ってドライになってしまうため、マグマが発生しない、と言うのもたんなる「思弁」のように思えます。 地震学は「地震は爆発現象である」「マントルは熔融している」という全く新しい観点から「チェンジ」しないと、「思弁地震学」の泥沼から抜け出せないでしょう。[906] にも書きましたが、思弁とは「実証・経験によらず、頭の中だけで論理的に自分の考えを組み立てること。」であります。
“水蒸気雲”の写真情報を読者から送って頂きました。今年の元旦に西伊豆から静岡・由比方面を撮ったものですが、由比地区近辺の陸上に水蒸気の上昇による雲らしきものが見えています。 水蒸気らしきものは低い丘陵の奥から出ていますから、推定すると図に示すように、国道52号線周辺の一角のように思われます。 これと類似した現象は伊豆東方沖群発地震が始まる前にも伊東沖で観察 されています。 写真の水蒸気雲らしいものが地震の前兆であるのかどうかは分かりませんが、伊豆東方沖の場合は5ヶ月後に手石海丘で海底爆発が起きていますから、5月くらいまでは注意しておいたほうがいいと思います。 地震前兆である可能性もありますが、そうであるなら、地下水の水位変化や、コンパス異常、電磁波異常、水素濃度の上昇、といった現象も現れるはずですから、科学的な計測とつき合わせて総合的に判断する必要があります。 またこの地区に居られる方が宏観現象に関心を持って注意して観察していただくことを願っています。 地震と雲の関係に関しては、セミナー[986] に述べましたように、それだけで判断することは非常に難しいことを経験上感じております。 また、本日浅間山が噴火し、活動を始めたようですが、富士火山帯の地下深部でマグマの移動が起こっていることが解離ガスの発生を促しているのかも知れません。浅間山は那須火山帯と富士火山帯の交点付近に位置しますが、岩手宮城内陸地震など東北の地震活動も那須火山帯地下でのマグマ移動が影響していることが考えられます。 定説によると日本での火山のマグマ生成はプレートの潜り込みが原因である([1536]、[1541] )とされていますので、火山の地下でマグマが水平に移動することは想像し難いですが、石田理論ではマントルは熔融していると考えていますので、火山のマグマも地下では連結していて、水平方向に移動することも可能です。 火山活動が活発化してきている可能性、つまりマグマの移動が起こっているという意味ですが、その一環として由比地区に“水蒸気雲”が現れているという見方もできます。 断層地震説では“水蒸気雲”などの現象を地震と関連させて理解することができませんが、地震理論も“チェンジ”して爆発と言う観点から考えていただきたいと思います。
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[1555] 歪エネルギーが地震を起こすのではない
本日18時に宮城県沖でM5.2の地震(深度20km)がありました。 この地域では[1529] に示したように、深さ10kmで昨年12月にも数回の地震が起きています。最初の地震が起きてから59日しか経っていませんが、このような短時間に歪エネルギーが蓄積されるとは思えません。また五十日間も地震が無かったと言うのは、今回の地震が余震であるという説明では説得力に欠けます。 地震は水が地下の熔融マグマから放出される熱によって解離した解離ガスの爆発現象であって、歪エネルギーが地震を起こしているのではないことを、関係者に早く認識していただきたいと思います。
[1465]「地球トモグラフィーの理解」 において、以下のような主旨のコメントを書きました。 ――――――――――――――――――――――――― 「マントルは弾性体としての性質をも持つ」と解釈すれば、地震波という爆発による振動を伝播させていると言える。したがって、トモグラフィーの計算そのものは成立するが、その結果の解釈に疑問が残る。計算の結果を見て、プレートの潜り込む姿であるとか、スタグナントスラブ、メガリスというプレートの一部分が存在しているという解釈はおかしい。 ――――――――――――――――――――――――― このコメントで「トモグラフィーの計算そのものは成立する」と書きましたが、計算の前提にあるマントルが固体であるという仮定は完全に成立するわけではありません。計算手法であるインバージョン法で仮定する経路で伝播するのはほんの一部のエネルギーであり、大部分のエネルギーは地殻内部を伝播していますので、数値計算の結果はあまり信用できないことになります。 以上、[1464] で表明した理論の修正とは「一部分の地震エネルギーはマントル内を通過する」 ことを認めるということであって、大部分に関しては依然として「地震波の伝播経路に間違いがある」 のであり、「[1357]地球トモグラフィーにも根本的矛盾がある」 などの地震爆発論としての主張は修正する必要はないということになります。 地震波の走時表に関しては、粘弾性体を通過する一部分の地震波について成立する関係ということになります。
深発地震の被害が小さい理由 [1464] の「仮説の修正」において、「地震波はマントル内部を通過していない」というこれまでの主張を修正しました。それは、[1356] で区分したAの波(遠地性浅発地震)の到達が理論に合わないように見えるのは、一箇所での波形記録を見ているからであって、何点かの記録を並べた表示で見れば理論に合うことが分かるという指摘があったからです。確かに東北地域で起きた浅発地震と深発地震の波形記録を並べてみると、少なくともP波はどちらも理論に合っていることが分かります。つまりマントル中を伝播していると判断せざるを得ません。 そこで、マントルは熔融しているが粘弾性体であるから、爆発的な短周期成分については弾性体(固体)として、地震波を伝播させるという解釈をしました。密度が大きく、粘性の高い流動体であるから、高圧下での爆発的現象による短周期振動に関しては固体的に振舞うという考え方です。しかし、あくまでもマントルは融解していると考えています。 しかしそれにしても[1356」 の@やAの浅発地震と、Bの深発地震とでは波形が違いすぎます。 マントルが固体ならば、あるいは粘弾性体として地震波を伝播させているのなら震源の深さだけでこのような違いがあるはずがありません。 そこでもう一度再検討して、[1325] の内容を書き直しておきました。同じ文脈ですがここでは、深発地震の被害は何故小さいのかという視点で説明します。震源が深いから被害が小さいのだ、というだけでは説得力がありません。 上に示した東北地方の地震に関しても言えることですが、[1325] に示した浅発地震と深発地震の波形記録でも同じですので、それを使って何故深発地震の被害が小さいのかを説明します。 左側はフィジー諸島南の海域で起きた深発地震(深度507km)で、右側はマリアナ諸島の南海域で起こった浅発地震(深度10km)です。 深発地震では直達するP波とS波が明瞭に記録されていて、後続して大きな振動が続かない全体的に一定振幅の平易な波形であります。実は大きな振幅の後続波がないから相対的に明瞭に見えるわけです。 後続する震動がないのは深発地震が溶融マントルの内部で起きる地震であって、震源ではP波しか発生しないこと、つまりマントルが融解しているために震源でS波が発生しないことが原因だと思います。それで深発地震は被害が出ないのであろうと推定できます。 深発地震の記録でS波として現れているのはP波が地殻に衝突する際にP波の衝撃から誕生する ものであろうということ述べてきました。しかし、そうではなくて(修正した考え方で)、粘弾性体であるからマントル中でもS波が発生するのであると想定しても、地震波のエネルギー(振幅)としては固体である地殻内部の爆発に比べて数パーセント程度であろうと推察されます。それが、地震被害を生まない理由でしょう。 一方右側の浅発地震(深度10km)は深発地震に比較して、大変複雑で大きな振幅の波形が後続しています。また、直達するP波とS波は深発地震とよく似て振幅が小さいですから、粘弾性体であるマントル内部に進入するとしても、やはり数パーセントのエネルギーだけで、残る90%以上のエネルギーは反射して地殻内部を伝播していると考えられます。それが原因で大きな震動が長時間継続するのではないでしょうか。 つまり、地殻内部での爆発現象(浅発地震)では爆発と同時にP波もS波も誕生します。そして、数パーセントのエネルギーはマントル内へ放出して、定説どうりの伝播をしますが、ほとんどのエネルギーは地殻内部で反射と屈折を複雑に繰り返して、長時間にわたって震動するのであろうと推測できます。 定説が正しいとすれば深発地震と浅発地震とで、このような違いは起こらないはずであります。 地震波の走時表を決定している実測のデータはこの数パーセントのエネルギー(振幅)が到達する時刻を読み取って作られていることになるのでしょう。
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[1552] 地震が爆発現象であることを示すトランポリン現象
独立行政法人防災科学技術研究所が、昨年の岩手・宮城内陸地震の際に一関西観測点で、4000 gal を超える大きな強震波形を記録した話題は[1429] で、またトランポリン効果と名付けたという話題はすでに[1510]「トランポリン効果と地震爆発説」 で紹介しました。 また、地表面で激しい震動になることは拘束のない自由な動きが出来る「自由端」になるからであるという説明も「1427」「断層は爆発破壊で自由端になった場所」 で、すでに解説してあります。 この話題に関して、世界で始めて加速度波形が非対称性(片揺れ)になる現象を発見した、そしてその効果をトランポリン効果と名づけた、という内容でアメリカのサイエンス誌で発表したという防災科学技術研究所のプレス発表の資料がありますので、内容を抜粋して紹介します。 タイトルは「大加速度地震動時における 片揺れ現象(トランポリン効果)の発見」 となっています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 独立行政法人防災科学技術研究所プレス発表資料より ・ この加速度記録において最も特異な点は、地表における上下動成分が明らかに非対称な波形形状を示している点であり、上向きの振幅は下向きの2.2 倍以上あります。一方、地中における上下動成分における包絡形状はほぼ上下対称であり、地表記録に顕著に見られる非対称はごく表層における現象であると考えられます。 ・ 他の記録において、同様な現象が見られるかどうかを確認するため、(略)データベースの中から、1G 以上の加速度を記録した 14 個の地震記象を解析したところ、そのうちの2つの記録( 小千谷で観測された 2004 年新潟県中越地震、東成瀬で観測された2008 年岩手・宮城内陸地震)において、明瞭な非対称性が認められました。このような非対称性が生まれる条件は今のところ分かっていませんが、今回発見された非対称性は他の地震記録にもみられることから、大加速度の条件下で比較的一般的な現象であることが示唆されます。なお、逆の非対称性(下向きが大きい)のケースは見あたりませんでした。 ・ このような現象の成因として、表層付近の地盤が大加速度の入力により弾性限界を超えてしまい、部分的に粒状体的な振る舞いをするモデルを提唱し、トランポリン効果と名付けました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上が抜粋したものです。図を見て分かるように、地中では上下方向と水平方向の加速度に大きな差はないのですが、地表面では上下成分が大きくなり、しかも上向きの加速度が大きくなっているのが分かります。これは地震が爆発現象であることを如実に物語っています。 4000galを超えるような加速度が生じる自然現象は爆発現象以外には考えられません。トランポリン現象は地下で爆発が起きたことを示しています。 「非対称性が生まれる条件は今のところ分かっていません」・・と云う記述ありますが、爆発点(震源)の真上(震央)近くに加速度計を設置すれば、そして爆発の方向が真上を向いていれば(これが直下型地震の正しい解釈・意味ですが)、上下方向の加速度の波形は非対称になるでしょう。 さて、[1427] で解説したように、地表面は自由端ですから、爆発現象に対して激しく変動してしまいます。地中深部になるほど拘束端になって変動が制限されるので、加速度も小さくなります。手のひらに載せた豆がゆっくりした上下動では手のひらから離れることはありませんが、980galを超えて激しく動かせば空中に放り上げられるようになるのと同じ現象です。 地震は爆発現象であることを認めれば、ごく当たり前の現象であります。新潟の地震で大根がピョンピョンと大地から抜け上がって白兎が跳ねて遊んでいるようだった、という目撃談([1248] )がありますが、震源の真上ではこうした状況になります。これが直下型地震の怖いところですが、爆発の方向が地表面に向いているからです。爆発が水平方向ならば震源の真上でも震動による被害は大きくならず、直下で起きる地震であっても、直下型地震と呼ぶべきものではありません。その代わり地盤が沈降したり、大規模な地震ならば瓜生島のような海没ということにもなるわけです。 以下のコメントは、[1510] にも書いたことですが、もう一度書いておきます。 「プレートテクトニクス理論に縛られた地震学は脱皮しないと進歩・発展はありません。そして永久に迷宮から出ることは出来ません。やたらと、新しい「専門用語」を作り出しては分かったような気分になっているだけだと思います。 」
Nemo氏の主張はこのセミナーが古い資料を使って地磁気の縞模様を議論しているとか、偏ったホットスポット観に基づいてプレート論の批判をしているということでした。学問は日進月歩を続けているし、プレートの移動を示す証拠は山積しており、指摘された件でプレートテクトニクスが否定されるものではない・・・というものでした。そして新地震学ではなく、旧地震学だ、古い地球観のアンシャン・レジームに戻そうとする復古運動だと決め付けておられます。 地磁気の縞模様の件は氏の誤解であることを述べましたが、ホットスポットに関する件で(最新の研究なのかどうかは不明ですが)ネットで調べてみました。 次図は広島大学大学院総合科学研究科「地球資源論研究室」の下記サイトhttp://home.hiroshima-u.ac.jp/er/index.html に載っていたものです。図中の日本語はセミナー担当者が書き加えたものです。 広島大学大学院総合科学研究科「地球資源論研究室」サイトより 広島大学大学院総合科学研究科「地球資源論研究室」のサイトhttp://home.hiroshima-u.ac.jp/er/index.html より 火山のマグマは海嶺と海溝とホットスポットでしか生成・供給されないことになっていますが、ホットスポットにも三種類あり、さらにスーパープリュームというものからも供給されるというのが新しい解釈のようです。 しかし、固体マントルの内部をどのようなメカニズムで上昇するのか、タイプ1と2のホットスポットはどのような仕組みで固体マントルから生成されるのか、単なる寓話のようで、メカニズムが存在しないのではないかと思います。 マントル熔融論の立場でなら、スーパープリュームのようなものはマントルの対流として説明が出来ます。また、地殻内部のマグマの流れは、熔融マントルから上昇する熱で岩盤が融解し、火道が出来るという説明が可能です。 下段の図では、潜り込んだ海洋プレートがスタグナントスラブを作り、それが千切れてメガリスとなるということですが、この話にも説得性がないように感じます。固体であるプレートが固体であるマントルの中を千切れて落下していくという話はどう考えても寓話としか思えません。 マントル熔融論では対流としての下降流が存在し、下降流の一部に深発地震面という帯状の一帯を形成する話になります。[1203] 映画「日本沈没」の解説から でも紹介しましたが、スラブの動きを計算機でシミュレーションしている吉岡祥一・九州大助教授は「スタグナントスラブが切れ落ちるところまで模擬するのは工夫がいる。 」と話しています。かなり工夫をしないと、このような計算結果は得られないようです。数値とか係数とかを少し変えるだけでシミュレーションというものはどうにでも変化することは数値計算をやったことがある人には自明の事柄であります。計算機が出した結果を全てが真実であるかのように受け取ることは危険であります。 このセミナーで7年間にわたって展開してきたことがアンシャン・レジームに戻そうとする復古運動なのか、全く新しい地球観の創造運動なのか、それは時代を経ないとわからないことだと思います。
宏観亭見聞録 で、Nemo氏が「掃海訓練が原因で地震」という記事を書いておられます。その中に地震爆発論への誤解がありますので、先ずはその記事を抜粋して紹介し、どこが誤解なのかを指摘しておきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー掃海訓練が原因で「地震」 2008年2月27日に観測史上 2番目の規模の「大」地震があったイギリスでは、国民が地震の情報に敏感になっているようです。(略) 海底に敷設された機雷を無害化する過程で発生した爆発(複数)が、イギリス本土の地震計ネットワークに記録されたとメディアが伝えたところ、国民の安全を守るべき軍が地震を起こすとは何事か、地震計に記録されるような爆破は規模が大きすぎるのではないかといった非難や疑問が軍に寄せられました。(略) 記録された「地震」のマグニチュードは、1.1、1.5、1.9 でした。(略) 地震多発地帯の日本人にとっては何ともない無感地震ですら、一般市民の間では「軍がおこした地震」になりかけたわけです。このようなことがうわさとなり、尾ひれがついて、最終的には「軍は地震兵器を保有している」というトンデモ話になるのかも知れません。 なお、1番目の記事で BGS の職員が語った次の言葉は重要です: Looking at the squiggly lines, as we call them, we were 99% sure they were explosions because they have different characteristics from an earthquake. (波形を見て 99% 確実に原因が爆発であるとわかった。なぜなら、自然の地震とは異なる特徴をもっていたから。) 地下核実験の振動波形も同様です。爆発現象による振動と自然の地震では、波形の特徴が異なります。私のような素人にも理解しやすい特徴は、縦波と横波の振幅の違いです。自然の地震では、ご存知のように縦波(P波)より横波(S波)の震幅の方が大きくなりますが、爆発現象では逆に縦波(P波)の方が大きくなる傾向があります。 これは、地震では断層が食い違うという、モーメントをともなう(ねじれるような)運動によって主要なエネルギーが放出されるのに対して、爆発現象では、爆心から外に向かって押す力が振動を引き起こすためです。前者は波の進行方向に対して直角の振動(つまり横波)、後者は波の進行方向と同じ方向に振動する疎密波(つまり縦波)となります。地震の原因が爆発だと考える人は、このような基本的な事実がわかっていないのかも知れません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このセミナーでは6年も前から、[327]にある「とりまき」氏とのやり取り や、[1115] などで、何度も解説してきたのですが、セミナーを読まないで、「爆発なら全方位が押しになる。だから、地震爆発論は間違いである。」と思い込んでおられるようです。しかし、解離ガスの爆発とダイナマイト、又は爆弾の炸裂とは現象が違います。ダイナマイトなどでは単なるExplosionですから、述べておられるようなことになり、この知識を利用して核実験の検知がなされているようです。 しかし、解離ガスというのは原子状態の酸素と水素の混合ガスであり、爆縮(Implosion)を伴うことが、地震の初動に押しと引きが出来る原因です。ダイナマイトならば押しのみですが、原子状態の酸素・水素ガスは押しと引きの両方を発生させることが大きな違いです。これが震源でダブルカップルと言われる力の組み合わせになる真相ですが、断層地震説では何故ダブルカップルが生じるのかという原因までは説明が出来ません。詳しくは[1516] にありますが、化学方面の情報に詳しく、いつも情報提供をいただいているT氏(実はANSの広報局長ルフラン氏)のコメントの一部を紹介しておきます。 「地震の押し領域はこのブラウンガスの爆発エネルギーで十分説明できるのではないでしょうか。エネルギーを外に放出しつつ同時に分子量減少によって内に引き込もうとしますので、一時的に圧力が増加し、すぐ真空状態になります。 水素は常圧では単位容積当りの爆発エネルギーは小さいですが、高圧下では大変大きく、重量当りの破壊力は化学反応としては最大級の破壊力を持ちます。 例えば酸水素ガスをガロン缶に詰めて点火しますと轟音と共に膨らみ、缶が破れなければ直ぐに分子数の軽減によって凹みます。冷えてしまうと水蒸気が水滴となって(ほぼ)真空となりますので更に凹みます。これまでの化学知識では考え難いのですがブラウンガスでは水蒸気とならずに水滴となるようでしたら、爆発の直後にほぼ真空状態となります。」 以上がコメントの一部です。このブラウンガスというのは原子状態の酸素と水素の混合気体のことですから、解離ガスと同じことです。 なお、「最終的には「軍は地震兵器を保有している」というトンデモ話」というのも、何年か後には知らされていなかった話という意味で逆にトンデモない愚かな話だったということになるかもしれません。
チャーチワードが考えたガスチャンバ−の話を、ムー大陸沈没のメカニズム で述べました。 しかし、この話は現代の地球物理学では全く相手にされません。理論的にあり得ないというのが学者の意見です。そうしたサイトの一つから抜粋して紹介します。独立行政法人海洋研究開発機構 の坂口有人氏のサイト からです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーームー大陸はあった? いいえ ありませんでした まさに幻の大陸 ・いわゆるムー大陸の伝説では、今の南太平洋に巨大な大陸が存在したが、ある時突然沈んでしまって、今は広い太平洋が広がっているようですが、そんなことは全くありえません。これはとっくの昔に証明されていることです。 ・太平洋の海底は、東太平洋海膨で誕生してプレート運動によって移動していきます。そしてマリアナ海溝に沈み込むまでに1億年ほどかかります。だから海底の年齢は場所によって異なります。 ・太平洋の年齢はこんな風に海嶺から両側に古くなっています。海嶺周辺は若い、と言っても軽く1000万年はたっています。そして海底は生まれてこのかたずっと海底だったのです。 ・ムー大陸があるべき場所には海洋地殻があり、その年齢は巨石文明のイースター島でも軽く1000万年、サモア諸島付近では1億年くらいはあります。理論的にあり得ない ・そもそも大陸地殻が沈んで深海底になったり、海洋地殻が浮上して巨大な大陸になったりしないのです。ここんとこが大事です! 大陸地殻と海洋地殻は全く別物なのです。まさに水と油。水と油を混ぜておいたら、ある日勝手に水の一部が油になったり、油の一部が重くなって沈んだりしないように、大陸地殻と海洋地殻が勝手に入れ替わったり、大陸が沈んだりしてはいけないのです。根深いモホ ・つまり図のように、たまたま高いところが大陸で、へこんでいるところが海洋というわけじゃないんです。密度の高いマントルの上に軽い地殻が浮かんでいる状態で、山脈のように標高の高い部分は、根元が深くなってバランスをとっているってなわけです。ちょうど氷山が水面からどれだけ頭を出すかは、根元の大きさに比例するのと同じです。このようにしてバランスがとれていることをアイソスタシーと呼びます。大陸地殻は軽くて浮いているってことが重要です。 ・岩石で言えば、海洋地殻は真っ黒な玄武岩や斑レイ岩からできていて、大陸地殻は白い花崗岩系の岩石でできています。何度も言ってクドイけど、大陸と海洋は材料も高さも厚さも違う(実は生まれも育ちも違う)のです。よって、大陸地殻が勝手に沈んで海洋地殻になったりしちゃいけないのです。 失われた大陸はなかった というわけで、ムー大陸はアイソスタシー的にもあり得ない し、地球物理探査でも海洋地殻が広がっていることは一目瞭然だし、実際に掘ってみても、人類発生以前からずっと深海底だったことが明らかです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上が定説となっている考え方ですが、石田理論としての考え方を述べて見ます。 ・東太平洋海膨で誕生し、プレート運動によって移動しているという根拠になっている地磁気の縞模様ですが、太平洋全域にわたっているわけではありません。西方海域までは達していません。海膨・海嶺から両側に広がる地磁気の縞模様は海嶺山頂から流れ出るマグマが冷却して地磁気を帯磁するのではないかと考えています。地殻の上層と下層では違う帯磁をしているケースもあり、地殻が一体となって移動しているのではありません。また、最近の地質図によれば、地質の縞模様は明確でなく、モザイクタイル張りのようになっていますので、プレート運動説は成立しません。 ・大陸と海洋は水と油のような関係で全く別物であるということならば、また海底は生まれてこのかたずっと海底だったというのなら、グランドキャニオンの生成が説明できません([1132] 参照)。陸上に何故地層があるのでしょうか、地層は海底でしか生成されないのですから、何故それが陸上にあるのか論理が破綻しています。 ・アイソスタシーと云う考え方は、氷山のように静止流体については成立しますが、マントル固体論では成立しません。マントルが熔融している場合でも、地球表面の地殻(固体)は連続体であって熔融マントル上に浮いているわけではありません。浮いているのであれば潮汐現象、即ち潮の満ち引きは起こらないはずです。地殻はしっかりと球体を維持しているので、起潮力により海水だけが移動して干満現象が生じるのです。([1546]参照) ・大陸地殻(定説ではモホ面までですが)が厚く、海洋地殻が薄いのは、大陸のほうが冷却され易いからです。海洋底は冷却され難いので、地殻が薄いのです。したがって大陸が沈降(グランドキャニオンが証明)すると、地殻の下部が再度融解するので、再浮上(グランドキャニオンが証明)したときには変成岩を生成する原因になります。 ・海洋は重い玄武岩、陸地は花崗岩という件ですが、海洋底にも花崗岩があることは観測されています。([1386] 参照) それのみならず、海底の断裂帯に露出する斜面には地層までがあるのです。その記述部分を紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「斜面を横断する7地点のドレッジは、そこに海洋地殻断面が露出することを解明した。海洋地殻は、結晶片岩類と塩基性〜超塩基性岩類で構成され、下位から角閃片岩、輝石〜斜長石片岩、かんらん岩類、はんれい岩類、玄武岩・ドレライトが累重する。巨大斜面の頂部は、白亜紀の礁性石灰岩によって不整合に覆われている。 」 以上のように、ドレッジ調査によって解明されたエルターニン断裂帯の地質は、太平洋南極海嶺軸の近傍でありながら、@先白亜紀の古期基盤岩類が存在し、A大陸性の結晶片岩類を含むことを示す。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 海底に地層があるということ自体プレート論の矛盾ですが、地層の頂部に白亜紀という古い地質が、しかも海嶺の近くにあるということがプレート論の破綻を意味しています。 以上の理由でムー大陸は理論的にあり得ないという定説を否定します。 では、ムー大陸はどこにあったのかということですが、やはり太平洋のどこかにあったとするのが順当だと思います。その場所を推定させるのが次の図にある海底地質図です。 [1548]に紹介した海底地質図を見て気付いたのですが、黄色でマークした範囲内に「激しい大洋化作用を受けた大陸地殻」という場所が5箇所あります。このあたりがムー大陸があった場所なのではないかと推定します。 竹内均先生はこの辺りにムー文明は存在した、しかしムー大陸は存在しなかったと述べておられますが、プレート論の束縛、地震学の間違いが発想を拘束していたように私には感じられます。
[1543]で「ある方が「グローバルテクトニクス 地球変動学」(杉村新、東京大学出版会)に次のように書かれているとの情報を送ってくれました。」・・・・として引用記事を紹介ましたが、この件でNemo氏がご自身のブログ「宏観亭見聞録」:1月17日「大西洋海底の地磁気の縞模様」 の中で、 「これは、書籍からの引用ではなく、このブログからコピーしたことが歴然としています。(略) ―― おそらく、プレートテクトニクスの初心者が陥りやすい疑問という文脈で取り上げていることが、不都合だったのだろうと推察しています。」 とコメントしておられます。ある方が情報を送ってくれた、というのは正確にはNemo氏のブログに書いてあることを教えてくれた、と云う意味です。したがって、「宏観亭見聞録」より引用したというのはその通りですので、ご主張を認めて、引用させていただいたことを記して感謝いたします。 しかし、「プレートテクトニクスの初心者が陥りやすい疑問という文脈で取り上げていることが、不都合だったのだろうと推察しています。」という点に関しては、不都合とは全く考えておりませんので、誤解であることを申し述べておきます。Nemo氏の紹介される情報などはアマチュア研究者には目に触れ難いものも多く、大変貴重なものとしてセミナーでも紹介させていただいてきました([1018][1058][1085][1394][1380]など多数あり)。 アマチュアの研究者も最新の研究動向を検討しながら「初心者が陥りやすい疑問」なのかどうかを自分で判断するのが良いと考えて、これまでも引用・紹介などさせていただいています。この件に関しては感謝しております。 ただし、[1337] で紹介しましたが「理工系の大学教官を勤めておられた方がなぜあのような論理の展開をされるのか、またそのような経歴を積極的に使おうとしているとまでは申しませんが、また隠そうともしておられない、影響が大きく罪深いことではないか」という発言は科学の研究に携わる者としては不適切な発言ではないかと感じております。たとえ定説になっている事柄でも、疑問点があれば納得できるまで探求するのが科学的態度 だと思います。 さて、「宏観亭見聞録」の中でNemo氏は大西洋中央海嶺の地磁気の縞模様について古いデータだから縞模様が無い、新しいデータでは存在すると云う趣旨のコメントを書いておられます。氏が引用されている古いデータというのは次の図を指しています。 この図は残留地磁気を観測したものではなく、海底の地質を示したもので、氏は地磁気の縞模様と地質の縞模様とを混同しておられます。地質図には確かに南米とアフリカの間に観測がされていない場所があります。注釈にはその後、空白部分は完全にうめられていると説明があります。埋められたという最近のデータを示したのが次の図です。 これを見ると、「地磁気の縞模様が存在しない」と判断した海底はそれより北方と南方の地質より新しいことが分かります。また、最新の観測データを基に判断される世界の海洋底はモザイクタイルを張ったように細切れになっていて、データが少なかった頃のプレート論が提起していたような整然とした縞(ストライプ)模様にはなっていないのが分かります。 次図は問題としている部分を取り出したものです。 南北に存在する白亜紀後期、暁新世という古い地層の間に挟まれて始新世という新しい地層があるのが分かります。地磁気の縞模様があったとしても、縞の数が少なく、海底が新しいことは明らかであります。付近には「激しい大洋化作用を受けた大陸地殻」という一帯もありますので、両大陸はこの辺りでくっついていた のではないでしょうか。 なお、地磁気の縞模様に関しては前述したように実際には明確な縞模様ではなく、次図のように霜降り模様のようなものになることが「新しい地球観を探る」(愛智出版)に解説してあります。 また、Nemo氏がブログの中で「激変説を称揚し、プレートテクトニクスを批判しているのではないか」と述べておられる件に関しては、特に称揚するという思いはありません。地球の歴史の真相を知りたいということであって、沖縄の海中鍾乳洞、アレキサンドリアやカンベイ湾の海中遺跡、そしてグランドキャニオンの地層など、を説明するには激変説しかない と考えています。
一昨日(16日)千島列島でM7.5というかなり大きな地震が発生しました。この地震は深さ10kmという浅発地震でしたが、[1520] で説明した深発地震と同じように「異常震域」の様相を示しています。 浅発地震であるのに、なぜ震源に近い北海道北部が無感で震源に遠い三陸沿岸が有感になるのか、一見不思議な感じがしますが、定説地震学では説明が出来るのでしょうか。 地震爆発説では図のように解説することが出来ます。 つまり、海洋に面している北海道、東北沿岸部は地殻が薄く、地殻の基部に当る堅固な層(橄欖岩が主体)が人間の住む地表に接近しているので、地震に対して敏感になるわけです。震源が深くても浅くても、この堅固な層が地震波を伝えるために敏感になっているのです。それに対して内陸部になるほど、地殻が厚くなっていくので、基部層も地表から離れることで無感になるわけです。 これまでにも、何回か紹介した北方域などの深発地震 では常にこの地域は敏感に地震波を伝えています。 なお、石田理論での地殻の定義は定説とは違って、熔融マントルの上部にある固体部分のことを指しています。
広島大学大学院総合科学研究科「地球資源論研究室」の下記サイトhttp://home.hiroshima-u.ac.jp/er/index.html に、世界の地震をマグニチュード5以下と7以上の規模別に分けて表示した震源分布図があります。M5以下の小さな地震は海嶺や海溝というプレート境界付近でも起こっていますが、大陸内でも起きています。また、M7以上の大地震はプレートの潜り込む海溝に起きるとされてきましたが、それに該当するのは、日本海溝とチリー付近だけで、あとは北アメリカ、地中海沿岸、ユーラシア大陸内部などに多いのが分かります。 M5以下の地震の分布 M7以上の地震の分布 広島大学大学院総合科学研究科「地球資源論研究室」サイトより これを見ると、「唐山大地震」の著者である銭鋼氏が何度も(中国の)地震学者から「北緯40度線はバーミューダの魔の三角区域のように神秘で怪しげでそして恐怖に満ちた線だ」と聞かされてきたという話が肯けるような気がします。銭鋼氏は「これは今までだれにも解釈できない謎であった。」と書いています。(ライブラリー5 参照) これらのことを、石田理論の地震爆発説で解釈するとどのようなことが言えるのでしょうか。 先ず、地震の原因は断層が動くことにあるのではなく、解離ガスが爆発することに原因があるとの立場をとっています。爆発の直接の原因である解離ガスは@温度の上昇 と地殻内部でのA圧力の低下 によって発生します。@:温度が上昇 するのはマグマ溜りの内部などでマグマが上昇してくる場合、又は深部のマントル対流の中でカルマン渦のような渦流が発生 して局所的に上昇流が生まれるような場合です。浅発地震の多くは前者のマグマが上昇して起きる地震 、深発地震は後者の渦流による地震 と考えられます。A:圧力が低下 して解離ガスが発生するのは、地殻内部にひび割れが出来る場合、あるいは潮汐力の関係で、マグマ溜りのマグマが急激にマントル内部に落下して圧力が低下する場合などが考えられます。 たしかに、M7以上の大地震は中緯度帯の陸上部分に多く発生しているように見えます。海域には少ないようです。 中国の地震学者たちの見方を支持するとすれば、その原因はライブラリー5にも書きましたが、潮汐力が原因だと考えられます。 地殻は通常一日二回の潮汐現象を受けていますが、海水のみならず地球内部の熔融マントルにも等しく作用するので、その起潮力は、結果的に地殻を押したり、へこませたりするような働きをします。そうして、長期間の繰り返し荷重を受ければ地殻は疲労破壊するはずです。 つまり、地球の中緯度帯でしかも冷却が進んでいる陸上部の地殻は疲労破壊が起こりやすい場所 、という見方が出来るはずです。これは、ゆで卵のような地球を想定しているマントル固体論からは想像できません。しかし、爆発論では地球は生卵のようなものと考えます。つまり、殻に相当する部分だけが固体で白身も黄身も熔融していると考えています。その殻が疲労破壊を受けて何百年か何千年かに一度の割でひび割れを発生するというわけです。 インドネシアにあるクラカトアの大爆発地震では島に向かって海水が流れたのを船員が目撃していますが、これは火山の下部にあるマグマ溜り内のマグマが落下して減圧現象が起こったのかもしれません。日本では浜田地震の退潮現象が知られていますが、これは地殻内部に出来た疲労破壊によるひび割れが減圧現象を起こして、海水が落下したのだと推定されます。 唐山地震のように中緯度帯で大きな地震が発生しているのは、球体の特性として水平方向(太陽や月の方向)から受ける潮汐力(起潮力)の繰り返しで、疲労が起こりやすい場所ではないのかと思います。図を見ると両極付近および高緯度帯では大きな地震が起きません。これは極地方では潮汐の干満が一日一度(一回潮)しか起きないことから推定できるように疲労破壊が起き難い場所であると考えられます。(赤道に近いほど二回潮になる。) また、中緯度帯では一日二回の満潮と干潮の潮位差が規則的な二回潮である赤道付近よりも大きくなるので、地殻に作用する繰り返し荷重としては赤道付近や、極地方よりも、むしろ大きいのかもしれません。それが原因で疲労破壊を進行させ易い場所と云うことも出来ます。 そして、減圧効果によって落下する地下水や海水の量は多いために、マグマの移動が原因で発生する解離ガスよりも大量の解離ガスが発生するのではないかと推定されます。巨大地震の前には退潮現象だけでなく、井戸が涸れるとか地下水位が下がるという話がありますが、これが巨大地震の謎を解く鍵かもしれません。 以上が地震爆発論から説明できる巨大地震が中緯度帯で起きる謎の解明です。 すくなくとも、プレート論では大地震が高緯度や両極地方に少なく、中緯度帯に多いことの説明ができないと思います。
2chで当セミナーを執拗に誹謗中傷する方が、「「新地震学」の掲示板宛てに何通メールを送っても無視されるんだ。」と書きこんでいますが全くのウソです。このセミナーではかつて頻繁にあった「とりまき」氏からの批判にも、きちんと対応し、無視はしていません。そのほかにもたくさんの方から質問等を受けていますが、一通も無視したことはありません。むしろ地震学者からの真っ当な批判を歓迎しているのですが、どなたからも意見をいただけないのが現状です。ご意見があれば事務局宛メールしてください。 さて、[1541]で述べたように定説によれば、海嶺と海溝付近以外にある火山のマグマは地球内部の核から直接噴出していることになっています。その地点がホットスポットというわけですが、一枚のプレートである太平洋の海底にもいくつかのホットスポットがあります。 プレートが移動しているのならば、ハワイのホットスポットから誕生したという火山列のようなものが他のホットスポットにも同様に存在するはずですが、そのようにはなっていないようです。山形大学の斉藤和男氏のサイト から紹介します。太平洋のホットスポット Morgan(1972)の仮説 -------------------------------------------------------------------------------- ハワイ諸島の最南端には現在も活発に活動するキラウエア火山と更に南の海面下にあるロイヒ海底火山を持つハワイ島があり、この島から北西にのびる島の列はハワイ島から離れるに従って島が作られた年代が古くなっている。ハワイ諸島の北西には環礁や海山が繋がるハワイ海山列が日付変更線を越えた東経170°付近まで続く。この付近で海山列は北に方向を変えてカムチャツカ半島の付け根付近まで続く。この部分の海山列は天皇海山群と呼ばれ、明治海山、神武海山、桓武海山などの名前が付けられている。これらの海山はひとまとめにして「ハワイ−天皇海山列」とよばれる。海山の年代もハワイ島から離れるに従って古くなっており、天皇海山の南端の桓武海山で4000万年程度、この海山列の北端にある明治海山で7000万年程度の年代を示す。これらの海山は太平洋プレートがハワイのホットスポットの上を通り過ぎていった痕と考えられている。天皇海山群がほぼ南北に並んでいるのは、4000万年より以前は太平洋プレートがほぼ北に向かって動いていたことを意味している。それ以降は北西に向けて動いていることになる。 モルガン(1972)は太平洋の中にハワイ−天皇海山列にほぼ平行な、ライン−ツアモツ、マーシャル−ギルバート−ガンビールの島・海山列があることを認め、その成因として、太平洋の海底下のマントルに固定された3つのホットスポットの上を太平洋プレートが動いて行けば、3本の平行な軌跡が描かれると提案した。この場合、どの海山列においても方向変換する年代は4000万年になるはずであるが、後の年代研究ではこのような簡単なモデルは成り立たないことが分かった。ホットスポットからの距離と海山の年代の間にハワイ-天皇海山群が示すようなきれいな直線関係が描ける海山群は他に存在していない。 -------------------------------------------------------------------------------- [1541]で紹介した地磁気の縞模様の件、[1542]で紹介したカウアイ島の成因の件も含めて考えると、どうやら、ウイルソン教授の考え出したホットスポット論は「 空想的なお伽話」だったような気がします。古い順番に島が並んでいるというだけで「それはたいへん面白い考えです。私はなんだかそういうことがおこっているような気がしてきました。」 という思いつき話であったのではないでしょうか。
古代ギリシャ軍とアトランティス軍との戦争でギリシャ軍が勝利したという話 をプラトンはクリティアスの中で伝えています。そのアトランティスの存在に関しては、すでに「1221」 および[1078] で大西洋のどこかに沈んでいるだろうと述べましたが、どこに沈んでいるのでしょうか。 ウイキペディアの解説では大西洋説が有力であるとして以下のように紹介してあります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー大西洋説 プラトンの叙述をそのまま適用すると大西洋にアトランティスがあることになる。しかし大陸と呼べるような巨大な島が存在した証拠はないので、アゾレス諸島やカナリア諸島などの実在する島や、氷河期の終了に伴う海水面の上昇によって消えた陸地部分がアトランティスとされることが多い。(中略) 大西洋上には、アゾレス海台に位置するアゾレス諸島があるが、すべて火山島である。元々、アゾレス海台自体がひとつの大きな陸地であったものが、火山の大噴火によって、火山内部に空洞が発生し、その後この空洞が陥没したために海底に沈んだという説も出されており、アゾレス諸島は当時の陸地の高山部分であるという説も出されている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー そこで、有力視されるというアゾレス海域にピラミッドのような巨大遺跡が存在するという調査報告を紹介します。南山宏氏の「海底遺跡はまぼろしの大陸か?」という書籍から、抜粋したものです。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★かつてアゾレス諸島付近は陸上だった 大西洋説のなかでもいちばん有力視されてきたのは、アゾレス諸島近海説だ。地球上でもいちばん火山・地震活動のはげしい場所のひとつが大西洋中央海嶺という海底火山脈。ポルトガルの沖合一五〇〇キロに浮かぶアゾレス諸島はその一部で、海面からやっと顔をのぞかせている火山列島だ。 この付近ではいまでもときどき、火山島ができたり消えたりしている。 大陸はむりだが、島くらいなら急激に陥没や隆起をくりかえしてもおかしくない。第二次世界大戦後は海洋地質学の発展で大洋底の調査が進み、その証拠がぞくぞくとでてきている。(略) 米コロンビア大のモーリス・ユーイング博士、・・・・(略)・・などの海洋地質学界の世界的権威、それにアメリカ地質調査所などヨーロッパ八か国の海洋学研究機関が、それぞれ独自の計画でアゾレス近海の大西洋中央海嶺ぞいの海底のあちこちから土壌のサンプルを採取し、年代測定にかけた。 その結果は、ほとんどが一万年から一万五〇〇〇年前、そのほかは数万年前までに、陸上でできた岩石や火山灰、または陸上で生きていた動植物性有機物などと判定された。 ここは、それまでアトランティス否定論者として有名だったユーイング博士の率直なことばに、それぞれの結論を代表してもらおう。 「これは、陸地がいっぺんにドーンと三、四〇〇〇メートル沈んだか、それとも海面がそれだけ上昇したのか、そのどちらかをしめすおどろくべき証拠だ! 」 博士は遠まわしにしろ、一万年前から数万年前の期間に、アゾレス付近の陸地が、短時間で海中に消えた可能性を認めたのだ。 陸地が沈んだ証拠は、地質学的なものだけではない。最近のハイテク技術のおかげで、海底から人工物とおぼしいものまでが探知されている。ソナーやカメラにとらえられた巨石構造物 アメリカ地質調査所の海洋調査船が周辺海域の測深調査をおこない、南側のサンミゲル島とサンタマリア島あたりで、水深三〇〇ないし八〇〇メートルのアゾレス海台(海中の台地)の一部を、東側から断面走査ソナーでさぐってみたときのことだ。 おどろいたことに、測深記録図にとられたアゾレス海台のまんなかへんに、とがった塔みたいな異様な地形が写っていた。記録図ではとがった針のように見えるが、タテ方向がヨコ方向より比率が大きいので、じっさいのそれは高さ約四五メートル、底面の幅約三〇〇メートルのピラミッド構造物なのだ! このサイズはメキシコの「太陽のピラミッド」の幅をひとまわり大きくしたぐらいだ。なだらかな斜面上のすぐ北側にも、おなじような物体が見えている。これだけでは人工物とは断定できないが、火山にしては小さすぎるし、もし海台が陸地と同質の地勢なら、ふつうこのような自然地形は斜面には存在しないのだ。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 以上が抜粋した記事です。 水中考古学が進歩して、アゾレス海域にピラミッドが沈んでいるということが確認されればアトランティスの存在証明が前進すると思われます。 それにしても、プラトンの時代にも17世紀ごろにもアトランティスの存在が信じられていたのに、科学の進歩した現代では信じられなくなってしまっています。 原因は地震学で「マントルは固体だから、陸地がいっぺんにドーンと三、四〇〇〇メートル沈む、なんてことはありえない・・・。」という科学的証明?がなされるからではないでしょうか。セミナー「1222」 で述べたように、現在8千メートもある、エベレストやヒマラヤの山塊が、なぜ水底でしかできない堆積岩なのかを考えれば、大地が4000メートル沈降する事だってありえると考えるべきではないでしょうか。 グランドキャニオンが何故陸上→海底→陸上という隆起・沈降のサイクルを少なくとも3回も繰り返しているのか、を考えても頷けることですが、大陸とか海洋とかの区別はプレート論で述べるようなものではありません。地殻は結構激しく(といっても数万年というオーダーでしょうが)変動していると考えるべきです。 とにかく「マントル固体論」を捨てて、「マントル熔融論」を採用するべきです。熔融しているから地殻の移動が起こりえること、それがポールシフト であること、つまり「本当の意味の地動説」を認めるべきであると考えます。水中考古学が「新・地動説」 を早く推し進めてくれるよう願っています。
[1538] で提示した【疑問3: 同じくアフリカ大陸では東西からプレートが誕生していますが、どこにも潜り込んでいく場所がありません。誕生したプレートはその後どうなるのでしょうか。】に関して、ある方が「グローバルテクトニクス 地球変動学」(杉村新、東京大学出版会)に次のように書かれているとの情報を送ってくれました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー アフリカプレートや南極プレートは一部を除きほとんど拡大軸(海嶺)で囲まれている。もし拡大軸が動かないとすると、アフリカも南極もどんどん隆起でもしないと説明がつかないが、そういうことは決してない。これらの拡大軸の位置は、外へ外へと動いてゆき、アフリカプレートも南極プレートも、面積を拡げつつあるのである。このことが理解できないと、プレートの概念のポイントを把握したことにならない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ということです。「プレートの概念のポイント」というのは、普通の頭では理解しがたい難解なものです。 つまり、拡大軸(海嶺)が固定していて、湧きあがって左右に広がって地磁気の縞模様を作っている、というのは、太平洋プレートに関しては成立しますが、アフリカと南極のプレートはまた別で、潜り込む場所がないので拡大軸が移動し、プレートが広がっていくということです。それでも地磁気の縞模様は左右対称になるものでしょうか。拡大軸はマントルの中で移動できるのでしょうか。また拡大軸が移動すれば隣接するプレートは縮小するはずですが、本当にそうなっているのでしょうか。南極プレートはどんどん拡大して、将来地球上を覆ってしまうのでしょうか。なぜ大西洋と太平洋で海嶺の性質が違うのでしょうか。 疑問は増えるばかりですが、プレート論は完全に破綻している証拠がある([1539])のですから、これ以上プレート論を考えるのは無駄な気がします。これも卯田先生が述べておられる「非科学的で醜悪な寓話」であり、星野先生が「辻つまが合わない」と述べておられる内容だと思います。星野先生は15年前の雑誌「正論」で次のように述べています。(ライブラリー29 参照) 「多分、これからはもっと沢山、プレート説では説明出来ないことが指摘されることであろう。そして、プレート論者は、それはこれこれこういうことである、というにちがいない。しかしその答えは、しだいに辻つまの合わないものになる であろう、と私は思っている。 」