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1731 Date: 2012-04-25 (Wed) 活断層など存在しない、枯れ尾花だ 敦賀原発の敷地内にある断層が活断層の可能性があるというニュースが流れています。 すでに存在が判明している「浦底断層」という活断層が活動したときに「連動して動く可能性がある」と専門家が指摘したということで、保安員が再調査を指示したそうです。 専門家というのはプレートテクトニクス理論の専門家とか、活断層の専門家とかいわれる方々でしょう。私は地震が発生する原因は地下における「水素爆発」であると考えていますので、活断層という概念そのものに疑いを持っています。 何度も述べてきましたが、断層地震説は原因と結果を取り違えています。活断層が動くことが地震であるという「思い込み」を捨てないと防災の観点からも、国家の基本方針の策定という観点からも問題で、国家を弱体化させる誤った方向に導いてしまうことを心配しています。地震爆発論から見れば、活断層騒ぎはまったくナンセンスなものであります。 プレートテクトニクスを認めていない専門分野の学者もいる中で、何故このように一方の説だけを教科書にも取り上げ、地震学会というプロ仲間で猪突猛進をするのか、頂点にいる旧帝大グループの研究者たちには猛省をお願いしたいと思います。 |
1732 Date: 2012-04-29 (Sun) 高木博士の”がんしょう爆発説”を見直せ 昭和初期には石本博士や小川博士の"地震爆発論“が主流であったことは何度も紹介しました。また、プレート論が主流になった戦後でも昭和49年に亡くなられた高木聖博士が存命中には、“がんしょう爆発説”を主張する高木論文が学術論文として著されておりました。“がんしょう爆発説”という言葉が載っている博士の二つの論文から、序説、総括などを抜粋して紹介します。博士はプレート論や断層地震論を観念的な遊びに過ぎない・・・と喝破しておられます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー http://www.mri-jma.go.jp/Publish/Papers/DATA/VOL_24/24_331.pdf 十勝沖地震を批判する 高木聖 Comment on the Off Tokachi Earthquakes 1.序 説 北海道および東北地方の東岸と日本海溝との間に起る地震の初動分布は,従来,特異な型をしているものが多かった。筆者も,かねがね,本格的な調査をしたいと思っていたが・このあたりの,地下構造が不明なのと,震央も地震の深さも,はっきりとは決まらない所であったので,詳細な調査ができなかった。やっと最近になって,I.S.C.(lntemational Seismological Centre)の資料がそろい,最近は,外国でも,初動方向のsenseを記入するようになったので,この助けを借りて,調査をしなおしてみた。 その結果,このあたりのMohorovicic層は,異常な形をしていると考えなくてはならないし,地震機構は断層型でないことも,はっきりした。しかも,このあたりは,今,流行の海底拡・大説やPlate説に取っては,地殻の落ち込む所であり,断層型の地震が起らなければならない所であるが,実際の現象は,そうなっていない。したがって,海底拡大説やPlate説,断層説等は,観念的な遊びに過ぎないことがわかる。 5. 総 括 初動分布を区分する場合,4象限型に区分するよりは,円錐型に区分した方が,はるかに,現象に忠実であることを,十勝沖地震を例に取って詳しく説明した。4象限型が不忠実であることは,地震は断層の生成によって起こるものでないことを,証明している。このことは,また,plate説等を否定することになる。これらの説に対し,いくら他に多くの有利な係類的現象があったとしても,初動分布が説明できない場合は,これらの説が地震と関係がある,とは言えない。現象は岩しよう爆発説に有利であった。 地震は断層の生成によって起こると仮定して,多くの学説が組み立てられているが,はたして,地震は断層の生成によって起こっているであろうか。地震が断層の生成によって起こっているとするならば,地震現象としては,初動分布が4象限型になっていなければならない。初動分布は,震源の最初の動きを表示しているものであるから,すべての地震学説に対して生殺与奪権を握っている。ところが,筆者が,たびたび報告しているように,初動分布は4象限型でないと考える方が,現象に忠実である。本文に,その,はっきりした例を示している。(略) 2chの質問所at地震板5に次のようなやり取りがありますが、「これらの論文には地震学の歴史を物語る以上の意味はない」というのは皮相な会話にすぎません。質問者の「現在の通説だけにとらわれることなくいろいろな角度から考える姿勢も大事なことと思います。」という姿勢が大切です。 67 名前:2006/05/12(金) 12:36:05.41 ANSの地震爆発説の信憑性を探るなかで検索していると 68 :2006/05/12(金) 23:31:50.85 >>67 |
1733 Date: 2012-06-06 (Wed) 地震調査委員会の新委員長に提言 少し古い記事ですが、政府の地震調査委員会の委員長が阿部勝征東大名誉教授から本蔵(ほんくら)義守東京工業大学名誉教授に代わったという新聞報道がありました。新旧のお二人とも、東京大学の理学部で地震学を学ばれた断層地震論者のようです。毎日新聞の記事を紹介します。 この記事のなかで、新委員長は「地震が起きないと考えられていた日本海溝側のプレートが動いた。何十メートル級の大津波の発生を想像すらできなかったことは誠に恥ずかしい。」とか、その原因として、「現在の手法に限界があった。」というコメントを述べておられます。今後どこかで、瓜生島の沈没のような出来事が起きても、また「想像できなかった、研究手法に限界があった。」というコメントを出されることになるのでしょう。しかし、10メートルの津波どころか、ムーやアトランティスのような大陸が海底に沈没するということさえ、地震爆発論で考えれば有り得る話なのです。 私の意見では「現在の手法」というよりも「現代の理論」に問題が、つまり地震発生の理論に間違いがあることがそもそもの原因であると思います。新委員長には新地震学(地震爆発論)を採用されることを提言いたします。 また、「不確定要素が多い短期的な地震予知は目指さない方針だ。長期評価の制度向上を目標に据える。」とありますが、長期的な地震予知というものにどれだけの意義があるのでしょうか。地震予知は住民の生命を守るためにも、短期的な直前予知を成功させることに意味があります。何度も述べていますが、[75]グアテマラ地震で住民を避難させたマヤ族の族長の取ったような指示が出せるように、地震学を発展させなければならないと考えます。長期予測は住民に不安感を抱かせるだけのもの、あるいは地震関係者の自己満足という意味しかないと思っています。 セミナー[510]で紹介しましたが、「東海地震は遅くとも2005年までに起きる。」といって静岡の住民に恐怖感を植え付けた地震学者の責任は重いものがあると思います。地震確率とか、地震の長期予測というものには反対します。過去10年に起きた大きな地震は確率がゼロに近い地域で起きたことを重く受け止め、調査委員会の方針を変えていただきたいと提言します。 |
1734 Date: 2012-06-06 (Wed) 原発再稼動がリーダーの使命 以前に[1673]で、「原発継続しか活路はない」というJR東海葛西会長の発言を紹介しました。氏の主張されることにまったく同感であり、原発を停止すれば、火力発電が復活して、CCSも盛んになり、地震多発傾向になることを心配しているからでありました。しかし、民主党政権は、葛西氏の提言を入れることなく、原発をすべて停止し、生産業の国外脱出を止めることもできず、真夏を迎えて健康被害を引き起こす危険性さえ出てきました。 そこで、葛西氏は「原発の再稼動がリーダーの使命である」と述べておられます。これもまた、同感でありますので、紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
1735 Date: 2012-07-19 (Thu) 原発反対運動に潜む罠 いま全国的に脱原発運動が激化しており、原発の敷地直下に活断層があるのではないか、調査不足ではなかったのか、見直すべきではないのか・・・などの議論が喧しくなっています。 北陸電力の志賀原発での専門家会議の「不毛の議論」を紹介します。
北陸電力から志賀原発の地質状態について説明を聞く専門家たち(17日、経済産業省で) 北陸電力志賀原発(石川県志賀町)直下の亀裂が活断層である可能性が高まった問題で、17日に経済産業省原子力安全・保安院が開いた専門家の意見聴取会では、北陸電の「原発の安全性を脅かすものではない」との説明に対し、専門家から「いいように解釈しすぎ」などと異論が相次いだ。 (2012年7月18日16時49分 読売新聞) 日本の原発を全廃することを目論んで工作している外国人がいることを決して忘れてはならないと・・・政治家としては当然の認識を持っております。 参考:(1)孫文のスピリチュアル・メッセージ (3)脱原発を操る中国の工作員 |
1736 Date: 2012-07-27 (Fri) 間違いだらけの地震学が国を滅ぼす 大飯、志賀原発の地下を走る断層が活断層であるならば、廃炉になる可能性があると産経ニュースが7月17に報じていました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大飯、志賀原発 活断層なら廃炉の可能性 2012.7.17 産経ニュース ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 原発の活断層 調査期間は半年 7月26日 5時27分 石川県にある志賀原子力発電所と、福井県にある大飯原子力発電所の地下を走る亀裂について、北陸電力と関西電力は、活断層の可能性を半年程度かけて調べるなどとした調査計画を、25日、国に提出しました。 また関西電力も、25日、4号機がフル稼働に達した大飯原発の地下にある亀裂について、年内に調査結果をまとめて国に報告することになりました。 |
1737 Date: 2012-08-01 (Wed) 活断層調査に潜む”まやかし” 経済産業省原子力安全・保安院は専門家会議を開き、二つの原発(志賀、大飯)敷地内に存在する断層の活動性を確かめる調査を行うことを決めたそうです。
これには大いに”まやかし”があることを指摘しておきます。 |
1738 Date: 2012-08-14 (Tue) イルカやペンギンなどの死因について再考 世界各地で、海底および陸上での火山爆発が相次いでいます。また、[1730]でも紹介しましたが、各地で海中に住むイルカや鯨などの不思議な死亡事件が報道されています。どうやら、この二つは無関係ではなさそうです。海底火山の爆発によって突如噴出する熱水を避け損ねた動物たちが火傷を負って死亡するということではないのかと思っています。2010年7月のペンギンの死亡事件では餓死説が出ていましたが、今回の事件では栄養満点であったそうです。餓死の場合は、海底噴火による熱水の上昇で餌となる小魚が死滅してしまうことが原因でないかと思われます。餓死でなければ、やはり突然の熱水噴出を避け損ねたということでしょう。いくつかの記事を紹介しておきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ニュージーランドの火山が115年ぶり噴火、国内線が欠航 ロイター 2012.08.07 ▲ 噴火したトンガリロ火山 ニュージーランド北島中部のトンガリロ山が6日夜、115年ぶりに噴火した。 ニュージーランド海軍は9日、南太平洋上に浮かぶ1万平方マイル(約2万6000平方キロメートル)以上の巨大な軽石を発見した。ちなみに米国ロードアイランド州の面積は約1200平方マイルだ。 ▲ 2012年4月6日、ペルー北部のチクラヨにあるサンノゼ・ビーチに打ち上げられたイルカの死体。 2012年の2月からの2ヶ月半だけの間で、ペルー北部の海岸に 877頭のイルカの死体が打ち上げられ続けている。ペルー政府と、環境保護団体は、この背景にある原因を究明しているが、現在のところ、明確な理由はわかっていない。 ▲ 2012年4月6日、サンノゼビーチ BPZ エナジーは、米国のヒューストンに本社を置くエネルギー会社で、 2月8日から 4月8日の間、ペルー沖で海底の油田調査をおこなった。 ペルー北部の海岸で、約 70キロメートルの長さにわたり、ペリカンが死亡しているのが発見された。 その数は 500羽以上に及ぶ。ペルー政府は大量死の原因の調査を始めた。 見つかったペリカンの多くはこの数日間の間に死亡したように見えると担当職員は述べる。 |
1739 Date: 2012-08-20 (Mon) 断層地震説による無駄遣い研究を止めよう 東日本大震災で、これまでは「ずれ」が生じないと考えられてきた海溝プレートの沈み込み始める場所でも、断層が動いて「ずれ」ていたことが判明した・・・という調査報告が英科学誌電子版に発表された、と今日の産経新聞が報じています。 地震爆発論から解説すれば、ナンセンスな内容ばかりですが、いつまでこのような謬説に沿った研究が続けられ、文部省科学研究費が無駄遣いされるのか、納税者からはそのうちに、いやもう既に「いい加減にしろ」という声が出ているのではないでしょうか。一応発表元のJAMSTECプレスリリースをも紹介し、最後に疑問点を載せておきます。 図1 調査海域図 黄色線が「かいれい」調査測線の位置を、黄色の星印が東北地方太平洋沖地震の本震の震央をそれぞれ示す。 図2 東北地方太平洋沖地震の地震発生前後の地下構造データの比較 (上):1999年の調査で得た地下構造データ 図3 図2の点線部における高解像度の地下構造データ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
1740 Date: 2012-08-25 (Sat) 次々に廃炉に導く愚行 今日の新聞では、美浜・もんじゅ・柏崎刈羽の3原発も廃炉にさせられる危険にあることがわかります。 原子力安全・保安院が「敷地内を走る断層の活動性が否定できない」という理由で、活断層の現地調査をする必要があるという見解を示したからです。そして、国の指針では原発の重要施設を活断層の上に建設することを禁じているからであります。 地震爆発論から言えばまったく意味のない危険性を議論しているのであって、専門家という立場の人がなんと云う愚行を延々とやっているのか・・・とあきれ返ってしまいます。 9月1日の防災の日に、「地震爆発論学会」を設立し”間違いだらけの地震学が国を滅ぼす”ということが起きないように、頑張りたいと思っています。賛同いただける方は、国家的な重要行動と思ってご参加ください。よろしくお願い申し上げます。 |
1741 Date: 2012-08-29 (Wed) 極めて低い発生頻度の地震だけど対策を 発生頻度が極めて低いから冷静になれ、だけど、対策は手を抜くな・・・こんなふざけたことを国はやっているのです。こんな地震学でいいのでしょうか。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <南海トラフ巨大地震>最悪で死者32万3000人想定 毎日新聞 8月29日(水)17時5分配信 東海から九州沖を震源域とする「南海トラフ巨大地震」について、中央防災会議の作業部会と内閣府の検討会が29日、被害想定や浸水域などを発表した。関東から九州の太平洋側が最高34メートルの津波と震度7の激しい揺れに見舞われ、最悪のケースでは死者32万3000人、倒壊・焼失建物が238万6000棟に上り、1015平方キロが浸水する。内閣府は「発生頻度は極めて低い」として冷静に受け止めるよう強調しているが、国や自治体はこの想定に基づいた防災対策を迫られる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 要するに、今後の災害時に想定外だったと言えば批判される、だから、批判されることがないように、頻度の低い大地震を対象にしておこう・・・ということのようです。しかしこれは、地震学者としては無責任ではないのでしょうか。頻発する余震の発生メカニズムを説明できない今の地震学に根本的な欠陥があることを認めて、謙虚に反省することから始めなければいけません。 浜岡原発の高さ18mの津波防波堤は異様なものです。これでも低くて21mの津波を想定しているということですが、なにか、間違いだらけの地震学のもとで、皆が無責任体制になっているのではないでしょうか。 |
1742 Date: 2012-08-31 (Fri) 地殻に800年間も弾性歪が蓄積されることは有り得ない 昨日(30日)の新聞に、南海トラフ巨大地震の被害想定公表として死者32万3千人という報道がありました。被害想定の根拠となる計算の前提は少なくとも800年分の歪が蓄積されたということらしいです。 800年間の歪が蓄積された結果起きる大災害・・・などということはナンセンスです。地震学者は力学を勉強してください。すでに何度も述べましたが、弾性歪が800年間も蓄積されることはありえません。[1678] 蓄積された歪が解放されて地震が起きるというのはウソの一部を再度掲載します。 プレートには長い年月の間に歪が蓄積され、弓が矢を放つようにその歪が解放されて地震が発生する、という解説がなされます。しかし、弓が蓄積する歪は弾性歪というもので、弓が弾性体であるから成り立つ話です。ストレス(応力)とストレイン(歪)の関係を示すのがフックの法則と言われるもので、破壊するまでの間は弾性体なら比例関係にあります。弾性体では、歪(ストレイン)も応力(ストレス)も外力が作用しなくなれば、ゼロになってしまいます。弓が持つような弾性体としての歪のことを弾性歪といいます。しかし、高温の岩盤は釜から出てきた圧延中のガラス板を想定すれば分かるように、完全な弾性体ではあり得ません。外力が働いて瞬間的に応力と歪が発生すると、たいていは膠(にかわ)や松脂のように応力がゼロになるように変形します。この変形は弾性歪とは違う永久に戻らない永久歪です。これは粘性体の変形であって、外力が外れても、外力が掛かる前の状態には戻りません。物体は高温度になればなるほどそのような粘弾性体としての変形が起こりやすくなります。 以上述べたように弾性変形では応力と弾性歪は一対一の関係がありますが、マントルは粘性と弾性を併せ持った粘弾性体であります。したがって、地震のような衝撃的な外力にはある範囲で弾性体のように挙動しますが、長期的に作用する外力には粘性体として挙動します。定説ではマントルは固体であっても対流するとしていますが、対流という変形をしたのなら、応力は消えていますから、歪も存在しないのです。対流して移動したのは永久歪のことです。 繰り返しますが、溶鉱炉から出てきた高熱の鉄板は高熱ガラスと同じように、圧力を受けて変形しますが弾性歪は存在しません。鉄でさえ、高熱の状態では弾性歪を蓄積することがないのですから、高熱の岩盤(プレート)に弾性歪が蓄積することなどありません。したがって、弓を想定してプレートの跳ね上げを説明することは間違いであることが理解できると思います。 結論として、自重で地球内部に沈降して行くというプレート(それ自体ナンセンスですが)が、相手側のプレートに外力としての負荷を与えるような作用をするはずがありませんし、たとえあっても、長期になればなるほど膠(にかわ)質の粘性流体のように、粘性変形を起こして応力なしの状態に変化するはずです。よって、歪が解放されて地震になるというのは間違っています。・・・・・以上プレート論に基づく地震発生理論に関する問題点を述べてみました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
日本地震爆発論学界公式ホームページはこちら なお、これ以後、このサイトは、 「地震爆発論学会」の研究発表の場を兼ねることになります。 |
1743 Date: 2012-09-01 (Sat) 地震学の暴走か プレート論に立脚する定説地震論学者の見立ては、怖いニュースばかりになるようです。プレートが常に潜り込んでいて、常に動きを止めないと考えているのですから、大きな地震が周期的に来ることになると想定するのは当然のことで、悲観的になるのは論理的帰結でしょう。しかし、本当にプレート論が正しいのかどうかは検討されていません。 一方で、今回の南海トラフ地震の対策については「もうお手上げだ」という実社会からの声が上がっています。 明確なことは何も解っていない、だから答えられない「古い地震学」が暴走しているように思えます。 この国の新聞は、なぜか怖いニュースを大きく取り上げる。30日付各紙は国の有識者会議が29日に発表した南海トラフ地震の被害想定について、最悪の場合とされる「32万人死亡」という数字をほぼ軒並み1面トップに掲げた。 「実は、世界における地震のうち、かなりの部分が、この国に集中しています。現在まで、それを留め置き、この国民(くにたみ)を護りたるは、私たちの仕事であったのです。私たちが、そういう聖なる仕事をやめたならば、この国は、かつて滅びた幾つかの国と同じようになることもあるかもしれません」 現政権および国民は、日本を守る神々への信仰心と畏れを取り戻し、経済や国防の正しいあり方に目覚め、この国の明るい未来を切り開く決意を固めねばならない。それが、宗教的には最大の防災強化策だ。(司) |
1744 Date: 2012-09-04 (Tue) 地震爆発論学会設立記念講演会 防災の日の9月1日に、学会設立準備委員会が名古屋市で開かれ、私石田昭が会長に推挙され、ここ地震爆発論学会が誕生しました。また、その記念講演会が11月16日に東京文京シビックホールで開催されます。 これまでにコメントしてきたように、活断層調査という非科学的な判断、間違った地震学理論で、国政が左右されることに科学者(工学者)として黙っているわけにいかないというのが学会設立の本音です。 ご理解いただける方はひとりでも多く学会員になっていただきたいと存じます。(10日頃に地震爆発論学会公式HP上で入会申し込み開始です。)講演会にも足を運んでいただければ幸甚です。会場の文京シビックホールは近くに東大地震研究所や日本地震学会があり、定説地震学者も聞いてくださるかもしれません。その場合、四面楚歌になったら困るな〜という思いもあります。地震爆発論に賛同していただける方の応援をよろしくお願いします。 |
1745 Date: 2012-09-06 (Thu) 東北大震災でもあったイルカの打ち上げ [1730]や1738]で、海底火山の爆発による事故とみられるイルカの打ち上げの話を紹介しましたが、東北大震災の直前(2011年3月4日)にも、イルカの打ち上げ現象がありました。鹿嶋市の下津海岸での毎日新聞の報道です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーDate: 2012-09-14 (Fri) イルカ:52頭が砂浜に 住民ら救出活動 茨城・鹿嶋 http://mainichi.jp/select/science/news/20110305k0000e040054000c.html ▼ やっぱりあれは地殻が壊れる音だったのだ。 |
1746 Date: 2012-09-08 (Sat) シェールガス採掘に関連する地震 今年一月にも[1715]オハイオ州での地震が意味することで紹介しましたが、アメリカでは「石油・ガス」の採掘にからむ高圧の液体注入によって地震が誘発される事故が頻発しているようです。シェールガスの採掘が実用化され「シェールガス革命」という言葉まで生まれて話題となっていますが、その陰で地震誘発の問題が発生しています。しかし、なぜ地震が発生するのか、その本当の理由が分からないまま対応に苦慮しているようです。「地球は生きている」ことを忘れて、地下深部に人工の手を加えると、「ガイヤ意識」からしっぺ返しを受けるのかもしれません。4月に報道された誘発地震の記事を紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー シェールガス採掘、地震誘発? 米中部、M3以上6倍(2012年4月26日) シェールガス採掘に伴う廃水封入で地震が起こるイメージ 米中部で起きるマグニチュード(M)3以上の地震が、10年前に比べ6倍以上に急増していることが米地質調査所(USGS)の調べでわかった。もともと地震があまり起きない地域で、研究チームは、日本でも輸入に向けた動きがあるシェールガスなどの採掘活動などに伴う「人為的な地震」が関係しているとみている。 米地震学会での発表によると、米大陸中部でM3以上の地震は、1970年から00年までは平均年21回。それが01〜08年には平均29回、09年は50回、10年は87回、昨年は134回と6倍以上になっていた。昨年はコロラド州とオクラホマ州でM5を超える観測史上最大級を記録した。 研究チームは「自然原因とは考えにくい」とし、この地域で増えているシェールガスや石油の採掘との関連を指摘。採掘で出てくる大量の廃水を深井戸から高圧で地下に戻しているため、これが地震を誘発している可能性を挙げた。 メンフィス大地震研究情報センターのホールトン研究員によると、地下に戻された水が、断層の隙間に入り込んで滑りやすくなり、地震が起きやすくなったと考えられるという。 (これはウソです!石田) 30キロ四方に8本の井戸(深さ1〜4キロ)が集まるアーカンソー州のシェールガス採掘場を調べたら、それまでほとんどなかったM2.5以上の地震が、井戸の操業が始まった09年に10回、11年には157回に激増した。震源は2本の井戸の近くに集中、地下には断層があった。 より大きな地震が起きる可能性もあり、USGSのチームは「地震活動と水の流入量を監視する必要がある」と話している。(ワシントン=行方史郎) |
1747 Date: 2012-09-10 (Mon) 富士山麓での発光現象(2) Mt.Fuji Live Camera 絶景くんの動画を拝借して、富士山麓の発光現象のメカニズムを探ってみました。 [1708]で紹介しました富士山麓での発光現象ですが、次の動画(画面をクリックしてください)で見ると、夕刻6時から夜の10時ころまで、電気スパークのようなものではなく、連続して発光していることが分かります。 夜の10時からはまったく発光しないので、不思議だなぁと思っていましたが、潮汐現象と関係しているのではないかと推定できます。 下げ潮の時には、地下内部のマグマにも作用する起潮力によって、マグマの位置は下がるはずです。よって、マグマ溜り内部の圧力が下がり、解離現象が活発に進んでいる時間帯だと推定できます。解離現象によって発生したプラズマ状態のガスが溶岩台地内に形成されている空洞内を高速移動することで発光現象が起きるのでしょう。潮が変るときはプラズマ流体の動きが止まるために発光も止まるのではないでしょうか。次にくる上げ潮の段階では圧力が増加するために解離反応は起こらず、プラズマ流体が発生しないということでしょう。 しかし、潮位としては同じような条件になる翌日の10日には発光していません。潮位のほかにも、気温・水温・気圧など、さまざまな条件でプラズマ流体の発生・流動状況が変化するのではないかと思われます。2011年でみると気温が低下する冬場(1〜3月)には発光しなかったことを[1708]で紹介しました。 追記:その後他の日時についても同じようなチェックをしてみましたが、22時前後で発光が止まる原因が潮位と関連しているという明確な証拠は得られませんでした。21時30分〜22時30分の間で終了することが多いので、人工的な店舗の明かりという見方もあるのでしょうが、この辺りには店舗、ゴルフ関係施設など存在しないはずですから、不思議です。仲間の一人が、自衛隊が秘密の電磁波兵器の開発をやっているんだろう・・・と言ってましたが、どうでしょうか。この辺りの地理に明るい方があったら、情報をお寄せください。とにかく不思議な発光現象です。 再追紀:位置関係を再度検討しましたら、発光場所は鷹丸尾(たかまるび)よりももっと南方にあたるようでした。富士ゴルフコースのクラブハウスの人工照明である可能性もあります。お騒がせしたかもしれません。現場近くにお住まいの方で確認できる方がおられましたら、ご確認後ご教示ください。 なお、上の動画に対して以下のようなコメントをいただきました。 http://g.co/maps/axzpj グーグルマップ 再々追記:謎を確認 2012年10月31日現地を訪ね、人工照明灯の確認をしてきました。山中湖中学に併設されている村民体育館のグラウンドに水銀灯が6基設置してあり、土日を除く平日で、夜間の使用申し込みがある場合には、照明灯を点灯しているそうです。当然冬場は積雪のためグラウンドの使用はないそうです。中学校の2人の先生にお聴きしてきました。ゴルフ場には照明施設はありませんでした。これで発光現象の謎は解けました。 |
1748 Date: 2012-09-14 (Fri) 地震爆発論への誤解 Alternative IssueというブログにCCSの話題が載っていました。地震爆発論を好意的に紹介していますが、誤解または勉強不足の面がありますので指摘しておきます。まずは記事を紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー CCSは危険か CCSとは二酸化炭素貯留の略であり、元鳩山総理が国際公約した排出炭酸ガス削減の方法の一つである(wiki:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%82%AD%E7%B4%A0%E5%9B%9E%E5%8F%8E%E8%B2%AF%E7%95%99)。具体的には、大きな工場で出てくる二酸化炭素を液化集約して地中や海中に埋設してしまおうという計画だ。確かに二酸化炭素排出を減少させるためには、地中に埋めてしまうという方法はそれなりの効果が期待できる。ただ、この計画については一つの懸念が提案されている。 それは、地中に封印することにより地震発生を増大させるのではないかというものだ。現時点の私の知識ではその指摘が正しいのかどうかはわからないが、環太平洋造山帯に位置する日本において地中に大きな改変を加えることで、何かの影響を受けることはあるかもしれないと感じる。 なお、私個人としてはCO2による地球温暖化説については非常に懐疑的に見ている。要因の一つかも知れないが、それが決定的な因子とはとても思えない。そう考えると、二酸化炭素の削減という行為自体が壮大な無駄ということになるのだが、これについては今回は問題とはしない。 このCCSが地震を誘発するのではという意見は、地震爆発論という考え方に大きく関係している。一般的には、地震は断層あるいはプレートのずれにより発生するというのが通説であり、これ以外の説が社会に大きく取り上げられることはない。ただ一部では地震は地盤のずれにより生じるわけではなく、地中内における爆発により生じているのではないかとする説があり、これが地震爆発論である。この説によれば、地中内に存在する水分が水素と酸素に分離され、水素爆発を起こすことにより生じているとされている(石田地震科学研究所:http://www.ailab7.com/newoffice.html)。 「どんな方法にもメリットとデメリットが共存する。メリットの大きさに目が眩んでデメリットの実像を見逃さないようにしたいものである。」 ------------- |
1749 Date: 2012-09-26 (Wed) 地震学者の反省は欺瞞 「地震学者の反省は欺瞞」とロバート・ゲラー東大教授が述べています。たしかに、地震理論の根幹を見直さないのですから、今までと同じ進路を歩むのでしょう。それでは反省したことにはなりません。しかし、ゲラー教授の言うように「地震予知なんて出来ない、実用的な予知は絶望的」といって済ましているのも間違いだと思います。まずは「現代ビジネス」に載った記事を紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 地震学会の結論? 「反省したって、予知はできない」 2011年11月01日(火)週刊現代 「今回の学会で地震学者たちが反省の意を示した、と報道されましたが、『すいません、研究が進めば東日本震災だって予知できました。次はうまくやるから研究費をください』なんて、そんな" 反省"は欺瞞ですよ」 と苦笑するのは東京大学大学院理学系研究科のロバート・ゲラー教授(地球惑星科学専攻)。10月15日、日本地震学会の特別シンポジウムで異例の冒頭講演を行った人物だ。 "東海地震"の震源が海底に横たわる駿河湾。その海を一望する高台に、会場となった静岡大学はある。日本地震学会'11年度秋季大会の最終日、大教室には全国から500人を超える研究者が集まった。 「実用的予知は絶望的」「『前兆現象』はこれまで皆無」---ゲラー氏の厳しい指摘が大画面のスクリーンに投影されるたび、小さな唸り声が上がった。 日本の地震学界は1970年代以降、「東海地震を予知する」という大命題を掲げて政府から多大な研究予算を得てきた。'78年には「大規模地震対策特別措置法」(大震法)が制定され、「いつか東海地方で大地震が起きる」「その大地震は予知できる」ことが法律の前提にまでなった。ところが"東海地震"はひとつの仮説であり、現実には阪神・淡路大震災や新潟県中越沖地震など東海以外の地域を大地震が襲っている。また地震学が飛躍的進歩を遂げる中でも予知技術は一向に確立されず、今回の学会でも「地震予知」についての発表が9つ行われたが、いずれも決定打にはほど遠い。 ゲラー氏は来日した'80年代からこの問題を指摘。「東海地震研究は無駄な公共事業だ」と批判する非主流派の代表格だった。その異端児がシンポジウムの口火を切るなど、「学会員を30年間やってきて、はじめてのこと」(ゲラー氏)。 背景には、東北地方での巨大地震を想定できなかったことへの強い危機感がある。会長の平原和朗・京都大学大学院教授は開会前から「地震学者の責任で、痛恨の極み」と発言。それに呼応する形で、講演者からも「巨大地震をまったく想定できず、非常に反省し、責任を感じる」(長谷川昭・東北大学名誉教授)、「結果的に、私は間違っていた」(松澤暢・同大学院教授)など反省の弁が相次いだ。 ゲラー氏が冒頭講演を務めたのも、方針転換を図る学会の姿勢を内外にアピールするのが狙いだという。 「若手研究者や公的研究機関の職員など自分の違和感を表明できない人々の代弁者でもあるつもりでした」 変革に向けて動き出したかに見える地震学会。だがゲラー氏は、そう簡単に実情は変わらないという。 「科学者が本当に反省したときには、事実にあわない自説は愛着があっても捨て、新しい仮説を立てようとするはず。ところが政府の審議会の委員を務めるような御用学者たちは"東海地震"にこだわり、その他の原発周辺では大地震が起きる確率0などと、とんでもないお墨付きを与えてきた習慣を捨てられない。彼らは今でも『今回はまだ、予知できなかった。ごめんなさい』と根本的に間違った反省をしている。反省したって予知はできないのです。それを認め、大震法を撤廃して、地震と向き合う新しい体制を作るべきです」 今回の学会では予知偏重への疑問が若手からも示された。東京大学の井出哲准教授は、数十年先までの発生確率の研究と、前兆現象をとらえる直前予知の研究が混同されていると指摘。「予知」という言葉が研究費を獲得する手段になっていると批判した。ゲラー氏への共感の輪は次第に広がっている。 最後にゲラー氏から一言。「学生時代、米国人の恩師に『予知研究をどう思うか』と訊いたら、彼の返事は『趣味としては面白い。だが私なら酒と女を取るね』でしたよ」 大地震は必ず来るが、いつだかはわからない---。大反省会を経て、地震学者たちが至った結論は、こんなところであるらしい。 『週刊現代』2011年11月5日号より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ロバート・ゲラー教授の主張には大いに傾聴すべき点があることはこれまでにも述べてきました。危険度の確率表示を止めるべき点は、何の根拠もない危険度表示ですし、破棄すべきであると私も思います。大震法を撤廃しすることも賛成です。しかし、予知に関しては、地震現象を科学的に追求し、地震の原因が判明すれば「地震予知」への道は開けるはずですから、地震学者として「地震の原因に背を向けないで、原因追求の正道から逃げないで・・・。」探求して頂きたいと思います。 地震爆発論学会としては、水素爆発(Detonation)に伴う付随現象を丹念に追求していけば、たとえば水素濃度の観測網、早川博士らの電磁波測定網、ラドン濃度の測定網などなど、新しい研究に予算をつぎ込めば将来的に直前予測は可能になると考えています。長期予測なんてものはまったく当てにならないもので、科学的な根拠がありません。 ともかく反省するというのなら、旧帝大関係の研究者が牛耳っている測地的な方法を中断すべきです。従来やってきた、測地学的な予知法を断念することが本当の反省だと思っています。 |
1750 Date: 2012-10-07 (Sun) NHKの報道姿勢に見るマスコミと東大の密着関係 地震爆発論に対して、理解していただける人も多くなってきていますが、中央での有力マスコミではほとんど取り上げて頂けません。断層地震説よりはよほど説得力があるという意見の方や、それにしても何一つ論評もできずアカデミズム学者の発表をそのまま垂れ流すだけのメディアにも呆れ果てています、という意見の方もあるのに、地方での新聞や雑誌にしか取り上げられません。地方で講演会を開催するときには、事前にあいさつ回りをし、説明をしています。その時に取材してくださる記者氏は、全国展開紙の方でもメモを取ったり、熱心に聴いてくださいます。しかし、全国紙の場合は、地方版にも掲載されません。不思議な感じがしていましたが、「NHKはなぜ幸福実現党を報道しないのか」という書籍を見て、大手マスコミが記事にしないその理由が推定できました。 NHKの報送総局長(石田研一氏)のガーディアンスピリッツは「南京虐殺30万人」という外国の反日番組をなぜ報道するのかという質問に対して次のように答えています。 「それはねえ、NHKだけの問題にしてもらったら困るんだよ、主流の学問が、左翼系が国際政治においては非常に強い。そこの先生方が、日本は悪いことをしたという歴史観を持っている。それが東大の法学部政治学科の先生方の主流で、そこで教わった人たちがマスコミ系にたくさん入ってきている。・・・源流はそこにある。」 と語っています。東大の学者が学会の主流を構成しているので、恩師の考え方そのままに教え子が記事を書いている、・・・ということのようです。地震に関しても、まったく同じことなんですね。東大の地震学の先生方が、プレートテクトニクス信仰をもっていて、断層地震説、活断層危険説を教えているために、恩師を裏切るような記事は書けない・・というか、そんな発想自体を持つことが出来ないのでしょう。 東大法学部も東大地震研究部門もメスを入れないと、学問の自由闊達な発展ができないようです。マスコミ人には自分の頭で納得できないことには、恩師の説であっても、異を唱えるくらいの勇気ある姿勢を執ってもらいたいものです。 |
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