前日に戻る |
2051 Date: 2014-11-26 (Wed) 横行する「事なかれ主義」 安倍首相の外交ブレーンであった岡崎久彦氏があの世に帰られて3週間後に、霊人として語ったという「岡崎久彦 後世に贈る言葉」と言う書籍が届きました。 「そんなもん(霊言の否定)は必死の抵抗だよ。自分らも目茶苦茶を言うてることは知ってて、ちゃんと分かっている」 「単に時間稼ぎなんです。「自分らがいる間だけ、身がもてばいい」と。まあそれだけだ」 「永遠普遍のことなんて、何も考えてない」(p.128) と述べておられますが、在任中に「何事もなく、平穏無事で終わること」をただ願っている二流官庁(霊人発言p.132)の役人の姿が、よく見えるているのでしょう。ご自分が在職した外務省は一流官庁という認識のようです。 同じ精神的構図が学者の態度にも見られます。 「事なかれ主義」は「勇気」がない証拠だという偉人の言葉もありますが、「地位」「名誉」「生活」が心配な「二流学者」には、勇気を出して「信じてきた学説の否定」を行うことができないのでしょう。 「無言」のまま、「自分らがいる間だけ、身がもてばいい」という態度に徹しておられるように感じます。 |
2052 Date: 2014-12-05 (Fri) 拙著出版記念講演会のお知らせ 各位 衆議院選投票直後の慌しい中ですが、講演会を企画しましたのでご案内させていただきます。 お知らせ
拙著「地震爆発論シリーズ」第4弾「地震学と火山学 ここが間違っている」 が工学社より12月15日発刊の運びとなりました。 これを機会に出版記念講演会を開催します。 学問も行政も、プレートテクトニクス理論や活断層理論を真理であるかのように誤解して展開しております。 それによる社会的な損失は、原子力規制委員会のあり方を見ても、計り知れないものがあります。 ご聴講いただき、ともに対策を講じて頂ければと思い、ご案内申し上げます。 ご友人を誘って、ご参集いただければ幸甚に存じます。 ――――――――――――――――――――――――――― 演題:「地震学と火山学の間違い」 講師:石田昭(元名古屋工業大学教授) 日時:12月15日(月) 14時〜15時30分 場所:虎ノ門研修センター 会議室A 会費:無料 東京都港区虎ノ門2−3−22 第一秋山ビル4階 銀座線・虎ノ門駅 徒歩約3分 ――――――――――――――――――――――――――― 案内チラシがまだ完成しておりません。完成しだい追加して書き込みします。取り急ぎ、内容のみです。 |
2053 Date: 2014-12-10 (Wed) 社会を混乱させた活断層理論 原子力規制委員会の姿勢が少しずつ変化しているようです。活断層に関する専門家調査団が「活断層」と判定しても、それに縛られないで独自に判断できることにしたそうで、“事業者にも光明が見えてきそうだ”と産経新聞が報じています。 「原子力規制委員会」は民主党が残した「バカの壁」だと酷評する評論家(池田信夫:エコノMIX異論正論)もいますが、自民党政権はなぜ組織を元に戻し、原子力の安全かつ積極的利用を推進できるようにな政策を採らないのか不思議です。 田中委員長は民主党に見込まれた人なんでしょうが、「信念」と言うものを感じません。 その時、その場の空気に流されるだけで、自分はどうしたいのか判然としません。座っているだけのような感じがします。 その間にエネルギー不足によって産業は打撃を受け、国民は夏の暑さに耐え、冬の寒さに耐え、経済環境の悪化に呻吟してきたのです。その責任を委員長はどう思っているのでしょうか。何も感じておられないとしても学者としての責任は重いものがあります。歴史の検証の中で負債を負うことになるでしょう。 早く「活断層理論は妄想理論である」ことを国民一般に知って欲しいと思います。12月15日の「地震学と火山学の間違い」を多くの方に聴講していただきと思っています。拙著「地震学と火山学 ここが間違っている」を会場で入手できるように出版社に尽力していただきました。 |
2054 Date: 2014-12-12 (Fri) 拙著出版記念講演会のお知らせ 講演会の案内チラシができました。 ご参加をお待ちしています。 「地震学と火山学の間違い」講演案内チラシ |
2055 Date: 2014-12-19 (Fri) 文部科学行政を糾す 拙著の出版記念講演会は活発な討議もあり、盛況のうちに終了しました。終了後と翌日に「文部科学行政を糾す」と言う趣旨で文科省前と朝日新聞社前で街宣を行いました。 動画は、下の画像をクリックしてご覧になってください。当日の映像はカメラを変えた関係でまだ、PC上の編集ができません。画像は夏に行なった街宣のものです。 文部科学行政を糺す http://www.ailab7.com/jisintokazan.ppt |
2056 Date: 2014-12-22 (Mon) 霊人アリストテレスのことば 幸福の科学大学シリーズNo.81「アリストテレスはかく語りき」が届きました。学問の祖として、ソクラテスとともに、ギリシャ文明を興したとも言える哲人です。霊人となった今、新たな文明を興していくためのアドバイスをいくつかしています。 地震学者も火山学者も分かっていないのに、分かったふりをしています。爆発現象の傷跡に過ぎない断層、つまり盲腸の手術跡みたいなものを“生きている断層(活断層)”と考えて、「断層の上には原発を作ってはならない」などという法律まで仕立て上げ、国家を弱体化し、市民生活を困難なものにしています。 また、これまでは、アリストテレスはソクラテスのような霊的能力がなかったから、「唯物論的哲学」を推進した人という感想を持っていましたが、そうではなかったようです。 「現代の学問では、神について語ると、「学問ではない」という判断がなされてしまいます。」という聴聞者の言葉に次のように応答しています。 アリストテレス:とんでもないですよ。やはり、「神様が創られた世界の秘密を明らかにすること」が学問であって、これはもう、ソクラテスさんと私の考え、まったく変わらないですね。ええ。(p.49) この問答の前の一節をも紹介しておきます。(p.47-48) |
2057 Date: 2014-12-23 (Tue) 目を覚まさないと大変なことになる 今日の産経新聞では、東通原発の敷地内にある断層について「活断層の可能性がある」という評価書案を専門家調査団が了承した、と報じられています。東北電力の安部宣昭副社長は「評価書案は科学的、論理的に示されていない。改めて規制委に疑問点を指摘し、議論の場を設けてもらいたい」と要望しているそうです。 原子力規制委員会での「活断層論議」は国が滅ぶような愚かな幼児的論議をやっていることを知るべきです。そしてアリストテレスは次のように理系の人たちの使命を語っています。 |
2015年
|
2058 Date: 2015-01-07 (Wed) 「ゆっくり滑り」は観念的な遊びに過ぎない 地震学者が「観念的な遊び」をしていることはすでに2年前の[1766]で高木博士の言葉として紹介しました。 また、マスコミが「観念的お遊び」に終始する地震学者の言を垂れ流ししていることも[1761]空理空論、支離滅裂の地震学などで紹介しました。 2年が経過しましたが、また「ゆっくり滑り」が東北大震災の引き金になったというような「観念的な遊び研究」をマスコミ(産経紙)は紹介しています。「おやこ新聞」にまで載せています。 地震の原因がわかれば、高木博士が喝破したように「海底拡大説やPlate説、断層説 等は、観念的な遊びに過ぎないことがわかる」のです。 もうこれ以上の「観念的お遊び」で国民の血税をドブに捨てるようなことは止めていただきたいと思います。拙著「地震学と火山学 ここが間違っている」にも紹介しましたが、これまでに東大地震研究所に支給されてきた国家からの研究補助金は4000億円を超えているのです。 もっと真剣に「公的な怒り」を抱くべきではないでしょうか。 |
2059 Date: 2015-01-12 (Mon) 「未開人」には怪奇現象 ネットを見ていたら、昨年11月に「佐渡市で爆発音と振動の通報相次ぐ 原因不明」というニュースが流れたようです。「謎の怪奇現象」なのかといわれていますが、すでにこのセミナー[1619] で地震の原因と同じ「水素の爆発現象」として解説してあります。地震計を揺らさないのに、「爆発音」とか局所的な「地盤の揺れ」を起こす現象が、日本各地で知られています。地震爆発論では、浅い場所で起きる小規模な「水素の爆発現象」であると述べておきます。 記事が忘れられるといけませんので、残しておきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 佐渡市で爆発音と振動の通報相次ぐ 原因不明、「謎の怪奇現象」なのか J-CASTニュース(2014年11月10日18時59分) 新潟県佐渡市で2014年11月7日、ドンという大きな音がして建物が揺れた、といった通報が相次いだ。しかし、地震などはなく、市の消防本部や警察がパトロールしても事故や事件につながるようなものは発見できなかった。 自衛隊のレーダーにも原因となるものは映っていない 「全く原因が分からない状況です」 先の山形新聞でも、 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上がJ-CASTニュースの記事です。 追記: 霊人ソクラテスは[2046]に紹介した「ソクラテス「学問とは何か」を語る」の中で次のように述べています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ソクラテス:まあ、(今の)「学問」という言葉には、ストレートには信用できないものがあるのでねえ(笑)。
数多くの“ガラクタ”が生み出されているわけですし、色分けができていないのでねえ。いろいろなものが、もう、善なるものも、悪なるものも、間違ったるものも、たくさん生み出されていて、「単なる思想の自由市場で淘汰を待つのみ」ということになっていますので、「何が正しいか」ということが分からないし、時々の「ブーム」というのもあるからねえ。「ブームに則って広がる」ということもあるので、真実は、そう簡単に分かるものではないと思いますねえ。 |
2060 Date: 2015-01-17 (Sat) プレート境界に地震が多発する本当の理由 昨年暮れに行った、出版記念講演会の質疑・応答ビデオを編集していて、あらためて気付いたことですが、プレートの定義について市民の誤解が強いと感じます。ほとんどの方が、現実にプレートの周囲で地震が多発しているから、プレート論は正しいのではないか(ある質問者の声)、と思っておられるようです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 世界のおもなプレート ここでは無地震地域が固いリソスフェアの水平的ひろがりであることを仮定して先へ進もう。そうすると地震帯で取り囲まれている領域が、プレートのひろがりを定義していることになる。地震が狭い帯状に分布せずにかなり広い範囲に散らばっているところがある。たとえばヒマラヤ山脈の北部から中東へかけての地域などである(図1.3.1)。これらの地域では地震帯でプレートを定義することにやや困難を伴うが、ここではまずおおざっぱに、このようなひろがった地震活動領域も一種の帯であると見なそう。 中プレートとマイクロプレート 大プレートに加えて中規模なプレートが存在することが図1.3.1から読み取れる。それらは、フィリピン海、ナスカ、ココス、ファンデフカ、カリブ、スコチア、アラビア、オホーツク、キャロラインなどのプレートである。いくつかのプレートは、地震活動から見つけ出すのは難しいかもしれない。これらのプレートでは、地震活動だけでなく、その他の地学的な証拠もプレートの存在を見出したり、プレートの境界を定義するのに使われているのである。これらの証拠とはプレート境界で起きる特有の造構運動である。 プレートよりもさらに小さいプレートを、マイクロプレートと呼んでいる。図1.3.1でもいくつかマイクロプレートが認識できる。マイクロプレートを定義する地震活動の帯状分有の例を図1.3.3と1.3.4に示した。東太平洋のナスカプレートと太平洋プレート境界の地震活動(図1.3.3a)には小さな領域が帯状の活動で囲まれていることが見てとれる。海底地形などの証拠も合わせると、これらはマイクロプレート(図1.3.3b)なのである。フィリピン群島もまた地震帯で囲まれている(図1.3.4a)。フィリピンは西をマニラ、スル、コタバト海溝で、東をフィリピン海溝で囲まれていて(図1.3.4b)、ユーラシアプレートから切り離されたマイクロプレートである。これらのようにほとんど地震活動だけで、プレートが認識できるものもあるが、多くは中規模プレートのいくつかと同じように、他の地学的証拠も同時に使ってプレートが定義される場合が多い。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー プレートと呼ばれている領域の周囲で地震が多発する本当の理由は出版記念講演会でも説明しましたが、この地域はマグマの上下移動、つまり沈降(海溝付近)・湧出(海嶺付近)があるほかにも、地殻の厚さに大きな変化があることです。 プレートの定義は単に「地震帯の分布形状」から決めているだけであることを認識していただきたいと思います。 ウソがあります |
2061 Date: 2015-01-18 (Sun) 地殻テクトニクスのすすめ 郷里の兄が短文ブログを書いています。テーマ切れなのか末弟の書いた拙著のことを取り上げてくれました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 現代のガリレオ・ガリレイも孤軍奮闘 2015-01-14 末弟Aは工学博士。地震学で定説の「プレートテクトニクス理論」などを誤りと断じ、「地殻テクトニクス」学説を確立すべく頑張っている。数冊の彼の著書を読むと、素人の私でも合点させられる点が多い。現在、地震予知研究は行き詰まりの様相を呈し、災害対策にベクトルを向けている。彼の立場は「天動説」を「地動説」に変えたガリレオだ。新学説に興味をもつ学究もいるらしいが、既存のプレート説の大先輩諸氏に逆らっては学界で孤立する。そのため、叛旗をあげられないのも現実だそうな。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ペンシルロケットの糸川英夫先生が「地震爆発論」を認めておられた件を知っていたのでしょうか、「新学説に興味をもつ学究もいるらしい」と書いていますが、実際には氏以外に今のところ学究は誰もいません。 「地殻テクトニクス」学説の確立を目指していると書いてくれていますので、拙著の内容をもう少し補強しておきたいと思います。 これまでに出版した拙著の中身や、出版記念講演で使用したスライドでは、「地殻テクトニクス」として以下のAとBを挙げていますが、@の「地殻の分裂と移動」を否定しているわけではありません。よって、「地殻テクトニクス」の内容として@を追加しておきます。スライドも以下のものに差し替えてお考えください。 (プレートテクトニクスからの脱皮) A 地殻は活動(スライド)することがある。(ポールシフト) B 地殻は隆起することも、沈降することもある。例 アトランティスやムー大陸 西ノ島がどんどん成長していますし、最近のニュースではトンガで急激に島が誕生しているという報道があります。 急成長するトンガの新島付近、地図 急成長する西ノ島の変化(地球の変動を受け入れる愚人の備忘録より) なお、HPのトップに案内しましたように、出版記念講演会の講義と質疑応答の内容をDVDに収めましたので、地震爆発論学会を通して新刊書をご購入の方には各一枚づつプレゼントいたします。 また、当面はDVDの内容の公開はいたしません。質疑応答では、プレートの定義や、水素爆発に関して根源的な内容が討議され、興味深いものとなっています。 |
2062 Date: 2015-01-20 (Tue) 南極で発見された巨大クレーターの成因 businessnewslineの記事に南極で直径2キロの巨大クレーターを発見というニュースがありました。 Photo of the possible meteorite impact zone taken from AWI´s Polar 6 aircraft during an aerial survey - Foto: Tobias Binder, Alfred-Wegener-Institut ヴェーゲナー研究所、南極で直径2キロの巨大クレーターを発見 Alfred Wegener Institute(AWI) は8日、南極のKing Baudoin Ice Shelfで直径2キロの巨大クレーターを発見したことを発表した。 AWIでは、クレーターに生じた浸食の跡や、南極にある他の観測ステーションで記録された地震計のデータなどを総合した結果、このクレーターは今から10年前となる2004年に一軒家程の大きさを持つ巨大隕石が落下した結果、生じたものである可能性が強いとしている。 南極の場合、丸一面の雪原が広がっていることから、地球上の他の地域に比べて隕石の発見が容易という特徴をもっているが、近年落下した隕石によって生じたとみられるここまで巨大なインパクトクレーターが発見されるということは極めて珍しい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー AWIのサイトを見ると、「ドリーネか隕石か?リング構造の氷上形状についての二つの仮説」(Doline or meteorite? New hypothesis about the origin of the ring-shaped ice structure)として、隕石が落下してできたものか、氷棚上の氷が融解し、それが抜けて氷板が落下してできたものか、二つの仮説が成り立つとしています。 Aerial photo of the crater site, taken with the Polar 6 board camera, while the aircraft was flying 7000 feet above the ice shelf. Photo: Alfred-Wegener-Institut しかし、石田理論では reservoir of melt waterの問題、where did all this melt water come from?の疑問、melting processesの問題も難なく解決します。 注:ドリーネとは |
2063 Date: 2015-01-20 (Tue) ヒトデ大量死の原因は火傷であろう [2062]で紹介したAWIの記事には、ヒトデの大量死が取り上げてあります。ウイルスによって死んだのではなく、自然死だろう、だけども何時まで続くのかは分からないとしています。 Natural reasons might have caused the death of thousands of starfish Dead starfish washed ashore in Westerland, Sylt.(ズィルト島) Photo: Mirjam Rüscher/Sylter Rundschau Asked, if a virus, which is killing starfish in North America, might have caused the death, he answered: “The starfish killed by this virus have lost their arms and entrails. We cannot find these symptoms here on the island of Sylt. The animals washed ashore do not miss any of their body parts.” But it cannot be said, how long the current starfish dying will continue. (sl) これも、地殻テクトニクスが教えるところである。 |
2064 Date: 2015-01-22 (Thu) アイスドリーネ再考 アイスドリーネに関して、Olaf Eisen氏がブログでグリーンランドや南極半島で1930年ころから発見されていると述べています。氷床内の融解水のプール(氷底胡)に落下してできるのだと言っています。 Ice dolines are round sinkholes, caused by a pool of melt water formed within the shelf ice. “If the melt water drains suddenly, like it often does, the surface of the glacier is destabilised and does collapse, forming a round crater. Ice depressions like this have been observed in Greenland and on ice shelves of the Antarctic Peninsula since the 1930s,” says Olaf Eisen. 調べてみると、規模は小さいようですがアイスランドの氷帽(規模の小さな氷床)でも見られるようです。 写真は、アイスランド・ヴァトゥナヨックル(Vatnajokull)氷帽。 2つの矢印は氷カルデラ(ice cauldron)を示し、この凹地の下に氷底湖が存在します。 (Photo: by courtesy of Matthew J. Roberts, Icelandic Meteorological Office)。 (NPO)氷河・雪氷圏環境研究舎より |
2065 Date: 2015-01-23 (Fri) “プレートテーゼ”の崩壊か 西ノ島が北向きの広がりを止めたが、こんどは東向きに広がっていることが報道されています。(詳細は海上保安庁のサイトへ) 海洋地殻はあくまでも海洋地殻で、大陸地殻はあくまでも大陸地殻という“プレートテーゼ”は完全に崩壊してしまいます。 グランドキャニオンには少なくとも3回の隆起・沈降が繰り返されている証拠があることも“プレートテーゼ”の反証ですが、いつまでもテーゼの矛盾に気付かない科学者は歴史の検証の中で「大恥」をかくことになるでしょう。もちろん歴史の検証などは死んでからのことですから、唯物論科学者にはどうでも良いことかもしれません。 この世の命を守ることが最大に重要な事であり、現在要職に就けて、おいしいご飯が食べられればそれでいい、死後評判が悪くなっても、そんな事は関係ないさ、と思っていることでしょう。 仏陀なら、縁なき衆生は度し難し、と言うかもですね。 |
2066 Date: 2015-01-30 (Fri) 現代のソクラテス裁判への危惧 ソクラテスは「青年に害悪を及ぼす罪」を問われて死刑になりました。セミナー記事を読み返していて、当時は「自分も危ないかなぁ」と感じながら、記事を書いていた事を思い出しました。 実は[352]、[362]などで、「地球科学に一度も触れたことのない純粋無垢な方々に誤った知識を広める元になるので、(新・地震学の内容を)改めるか削除して頂きたかった。」と発言された“とりまき”氏は、PISCOの掲示板上で新・地震学を厳しく批判していました。 「純真な青年に誤った科学知識を植え付ける行為を止めさせねばならない。」と言うような趣旨の発言をされていたことがあります。 霊人ソクラテスは「ソクラテス裁判」に関する質問に、次のように答えています。(ソクラテス「学問とは何か」を語る より抜粋) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 言論人が乱立する混沌の時代に「真理」を伝えたソクラテス 質問者: どのような心境でそこ(死を賭する)まで突っ込んでいかれたのでしょうか。その「思い」について、一端なりとも、ご教示いただければ幸いです。 ソクラテス: まあ、「真理への確信」でしょうね。確信があるからでしょうねえ。「自分は真理をつかんでいる」と確信を持っているから、それを伝えている。 なぜソクラテスは「死」を恐れなかったのか
ソクラテス: ただ、私たちに言えること、アテナイの住人として言えることとして、何か、この地上的な生命の維持というか、「単純な生命の存続が最高の善である」みたいな考え方に対しては、抵抗する気持ちはありましたね。 「自分は間違っていない。正しいことをしているのに、それを『間違っていた』と認めて無罪にしてもらうぐらいでしたら、どうぞ死刑にしてくださって結構です。毒杯を飲んで、自分から死にます。自分の信念を曲げて、真理を『間違いだった』と言うぐらいだったら、それは喜んで死にます」と。 ただ、そういう少数のねえ、真理を曲げないで貫き通した人が、やはり、人類の歴史をつくってきたんだと私は思いますね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 石田理論がソクラテスのように偉大な影響を残すものとは思えませんが、“自説を曲げないで貫き通し、地球科学の歴史を作った人たち”の仲間に入れればいいなぁ、と思っています。 |
2067 Date: 2015-01-31 (Sat) ロシアに抜かれた地震学 私は、大学で地震研究を専門に研究したことがないので、地震学会の様子や、研究費の配分の実情など、うわさに聞くだけで詳細は知りません。 しかし、上田誠也先生が慶応大学で講演された「わが国の地震予知研究の現状」を拝聴すると、地震学の権威者がこれだけ「地震研究の矛盾」を突いても、「地震研究村」はマンモスタンカーのように、航路変更ができないことが分ります。 先生は今小さな「地震予知研究村」を代表されていますが、地震学の現役組が作る「地震学研究村」は強大で、批判に会ってもびくともしないようです。 私が作る「地震爆発論村」などは、村とは言えないような町内会のようなものかもしれません。 上田先生の話は肯定できる部分と、肯定できない部分とがあります。抜粋を作らせていただきましたので、紹介します。 だれかが、「日本の地震研究は世界のトップレベル」という言葉に「どこがぁぁ!」と叫んでいましたが。フランスやロシアは人工衛星を使って、地震予知研究の先陣を走っています。ロシアの予知技術はネット上に結果を公開するところまで来ています。 複数の宇宙飛行士がスピタクなどの大地震の前に「銀色の雲」を宇宙船から観測したことに確信を得て、予知研究を進めているのでしょう。地上で起きる解離水によるプラズマ現象という未知の現象を探求しようとする姿勢は、かなり信頼性の高い先端を行く研究だと思われます。 上田先生が述べているように、日本では「予知研究」を「地震研究村」を破壊するものとして敵視されているような雰囲気です。 「現象があることは認めるが、現象の原因が分からないようなものを研究することはできない。そんな非科学的なことは学者としてできない。」というような頑迷な「利権死守の教授陣」の下では、優秀な青年の研究者魂を殺すだけです。 もうこの国は革命を起こさないと、救われないところまで来ているようです。 以下に銀雲の解説を貼り付けておきます。 異常な現象はもうひとつある。これを非常に鮮明に覚えているのは、この現象が地球で発生する災害と結びついているからだ。それは銀雲のことである。どの宇宙飛行士もそれを見たいと願っている。かくもロマンチックな名前を与えられているこの雲は、地球の丸い表面の地平線の上、それも高度およそ60kmないし70kmでしか見ることができない。 1988年の飛行では、最初のうちは見えなかった。見るべき銀雲がなかったのか、あるいは私がまだ銀雲を見分けられなかったからかはわからない。銀雲とは通常の雲の層と広がりの、切れ目のことだと私は思っていた。そしてもっと経験のある仲間に何度となくたずねた。「あれこそ銀雲じゃないのか?」とたずねると。彼らは「のぞき窓」からちらっと見て、いつもこう言った。「いや、あれは銀雲じゃないよ。銀雲はいったん見たら一生忘れられないし、絶対にほかのものと間違えることはない」。 Source: 「地球を離れ、火星を目指し2年間」アエロスペース・クーリエ vol. 5 p122 銀雲realsilverycloud |
2068 Date: 2015-02-04 (Wed) 地震学者には何も分からない 2日のNHK報道で、地盤沈下した東北沿岸が逆に隆起に転じ、漁業従事者が困っているというものがありました。地震時に引き領域にあたった場所は一旦震源に向かうような動きをし、沈降します。しかし、時間が経過すると、元に戻るような動きが見られることはたびたびあることです。引き領域では、減圧効果による“圧密現象”があるわけですが、時間が経てば、減圧効果が薄れて、元に戻る作用が働くわけです。 地震の本当のメカニズムを知らないで、慌てて“かさ上げ工事”を行ったために、漁業従事者が困ってしまったということです。NHKの報道を紹介します。 復旧工事を終えた漁港の岸壁の中には、地盤の隆起のために高くなりすぎてしまい、漁業者の作業に影響が出ているところもあります。 牡鹿半島では、巨大地震で沿岸部の地盤が1メートル余り沈下したため、県はその分を補うかたちで漁港の岸壁の高さを設定し、復旧工事を進めてきました。 ところが、国土地理院によりますと、一度は沈下した地盤が4年近くの間に徐々に隆起し、去年12月の時点で地震の直後と比べ、37.7センチ高くなっていることが分かりました。 専門家「数十年に渡って続く可能性」 国土地理院によりますと、東日本大震災のあと、地震の震源に近い宮城県の沿岸部を中心に岩手県の南部から千葉県までの広い範囲で、いったんは沈下した地盤が10センチ以上隆起したのが観測されています。 |
2069 Date: 2015-02-04 (Wed) 文部科学省不要・廃止論 今日の産経新聞には、「東北沖断層面への力の蓄積」が震災前の水準に戻った可能性があり、“再度巨大地震の発生する危険性がある”という意味の記事がありました。 [2068]で紹介したNHK報道では地盤沈下が元に戻る傾向を報じていますが、今日の産経新聞は「力の蓄積」が元に戻ったという内容です。そもそも「力」や「ひずみ」が蓄積されるという概念が「力学音痴」であることはこのセミナーで何度も「ご忠告?」してきたことです。力学無視の「デタラメ地震学」であることにいい加減に気付いて頂きたいものです。 血税の垂れ流しは 文部科学行政の怠慢を意味します。
したがって、新聞記事にある力の蓄積と言っても、ひずみの蓄積と言っても同じことを意味しているのですが、力もひずみも蓄積と言う概念とは結びつきません。どちらも蓄積されることはありません。それは、応力(ストレス)を日本語で精神的なストレスと言う意味に使用する場合にだけ、「ストレスが溜ったなぁ・・、酒でも飲んで憂さをを晴らすか」という会話が通用するようなものです。和製英語を自然現象の解明に持ち込んではいけません。文科省の役人はそんなことも知らないで、地震学者に税金を垂れ流しているのです。 ちなみに、岩盤はガラスと同じようなもので、ひずみε(変形÷長さ)が10のマイナス4乗、つまり、1メートルの棒が0.1ミリ変形するだけで破断してしまうほど、脆いものです。ハガネのような弾性体を想定することはできません。(参考:[1818]、[1821]) |
2070 Date: 2015-02-05 (Thu) 世界の真実を求める人士を迷わせる地震学者 東北大震災での地盤変化に関する記事をネットで見ていて、[1670]や[1699]で批評した「ダイナミックオーバーシュート」に関してコメントしているブログが目に入りました。(世界の真実の姿を求めて!) ブログ主はこのプレス用の記事から真剣に「地震現象」を学ぼうとしていますが、何も分かるわけがありません。「世界の真実の姿を求める」人士を迷わせているだけです。 当該ブログではダイナミックオーバーシュートが起きた原因を「核爆発による地震兵器」が原因であると推理しているようです。 プレートの潜り込みとか、跳ね上げとかとは関係がありませんし、ましてや核爆発を利用した地震兵器などという「憶測」は的外れです。 地震学者には地震のメカニズムを根本的に見直していただきたいと願います。 |
前ページへ戻る 次へ進む |
索引へ戻る |