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2431
Date: 2017-03-21 (Tue)
墓石をどれだけ大きくしてもゴムやスポンジのようにはならない
活断層地震はどこまで予測できるか(遠田晋次著ブルーバックス)という書籍に次のような文章があります。

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内陸地震のメカニズムは次のようになります。

 断層を挟んで両側にそれぞれ異なる向きに力が加わると、断層周辺の地殻が徐々に歪みます。日本の内陸の地殻は花崗岩や変成岩など多様な岩石から構成され、見た目には弾力性があるイメージはありませんが、これが数〜数百キロメートル単位のマクロな視点ではゴムやスポンジのように弾性的な性質を示します。この歪みが断層の強度に打ち勝った瞬間に、岩盤が断層面を境に一気にずれ動きます。このとき溜めていた歪が地震動として放出されます。内陸地震では、数キロメートルから数十キロメートルの規模で地盤(地殻)が歪みます。

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 何年か前に紹介しましたが、([84]、[88][155][208][836]など参照)

『「巨大なカリントウ」を作れば小さなカリントウのように“ポキッ”と折れることはない、「巨大効果」というものがある』

という話を聞いて“あきれた”ことがありました。
この書にも墓石のような小さな花崗岩には「弾性反発」というイメージはないけれど、大きな花崗岩になるとゴムやスポンジのような弾性的性質が発生する、という“珍解説”がなされています。意地悪く、「ゴムに変わる限界は何キロメートルなんでしょうか?」と質問します。

 また「徐々に生じた歪みが、断層の強度に打ち勝った瞬間、一気にずれ動いて、溜めていた歪が地震動として放出され、広範囲に歪む」という非論理的記述があります。

 「歪み(ひずみ)」と「歪み(ゆがみ)」が混同されているようですし、“歪み”というモンスターの様なものがあるような感じです。この文章を理解できる人は居ないでしょうし、英文には翻訳できないと思います。  

 力学的には歪(Strain)が蓄積されることはありません、長時間労働でストレスが蓄積し、限度を超えたので、ついに自死を選んだという女性職員の悲しいストレスとは意味が違うんです。

[155]地震学者の思い違いに紹介した坂柳先生の言葉にあるように「岩盤は測定には掛からないような僅かの歪みで破壊する」のであって、体積歪み計では測定できないことを知るべきです。

[155]にもありますが、フックの法則([2401]も参照)が力学の原点です。もう一度力学を学び直してください。

地震学者の間では、[2421]にも紹介したように、破壊現象なのかそれとも非破壊現象なのか、跳ねるのかそれともずれるのか、曖昧模糊とした「煙に巻かれるような議論」が平気でやり取りされています。

地震学は一度リセットしないとだめです。

2432
Date: 2017-03-23 (Thu)
トランプ氏が否定する地球温暖化問題の真相
今日の産経新聞には地球温暖化問題がトランプ大統領の出現によって、すっかり変貌してしまったことを、米本昌平氏が書いています。

 記事では、温暖化問題の牽引車になったのは欧州覇権を目指したドイツであるという事です。しかし、一説にはイギリスが原発反対運動を制御するために「目晦まし爆弾」を投げたのだという話もあります。

 ベルリンの壁が崩壊し、米ソの核戦争の恐れが遠のきました。その後、新たな脅威が必須とされ、其の課題をドイツが取り上げて、欧州の覇権を狙いだした、という事です。
 鳩山さんらの民主党政権時の認識とは違いますが、「京都議定書は外交上の大失態であった」ことが、政府関係者の間では共通認識であるとしています。

 しかし、真相は、イギリス(シティー)の策略にドイツも日本も嵌ったのではないかという気がしています。

 歴史の真相はいつも思っても見なかった手配師のような人物または組織が動かしているもののようですが、時代が過ぎ去ってみないと判然としないのかもしれません。

2433
Date: 2017-03-25 (Sat)
「プレートテクトニクスの証拠」とされている地磁気縞模様に関する嘘
 静岡で開催された第2回特別セミナー([2416]参照)でプレートテクトニクス理論に関する質問がありました。

 海嶺から左右に並んでいる「古地磁気の縞模様」について、いわゆる「テープレコーダーモデル」についてでした。Weblioにも以下のように載っていて、真実であるかのように誤解されていますので、『プレートテクトニクスの証拠』の嘘として、間違っていることを再度紹介しておきます。

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プレートテクトニクスの証拠(石田による注釈:これは嘘である)


中央海嶺と周囲の磁化された岩石の分布
溶岩はキュリー点を下回ると同時に磁化され、磁区の方向がそろう(熱残留磁気)。
一方、地球の磁場が何度か逆転したことは、火山研究から生まれた古地磁気学により実証されている。
中央海嶺周辺の岩石を調べると、
海嶺と並行して磁化の方向が現在と同じ部分(着色部)、逆の部分(白)が左右に同じパターンをなして並んでいる。
以上の証拠から、海洋底が中央海嶺を中心に拡大したことが推論できる。

1950年代に入ってから、地球物理学の分野で、各大陸の岩石に残る古地磁気を比較することで、磁北移動の軌跡を導き出し、その考察の結果を受けて、海洋底拡大説を基に、大陸移動説のプレートの概念を導入して体系化されていった。

海嶺は、プレートが生産され両側に広がっている場所であるが、海嶺周辺の地磁気を調査したところ、数万年毎に発生する地磁気の逆転現象が、海嶺の左右で全く対称に記録されており、海嶺を中心として地殻が新しく生産されている証拠とされた[1](F. ヴァイン(英語版)・D. マシューズ(英語版)のテープレコーダーモデル)。一方の海溝では、日本海溝に第一鹿島海山が沈み込んでいる様子なども観察されている。また、これら地球科学的な現象のみならず、陸上古生物の分布状況なども、「大陸が動いて離合集散した」状況証拠とされている。

現在では人工衛星による精密な測地観測により、大陸が実際に移動している状況が直接的に観測されており、大陸移動説の正しいことは確立している。
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以上が定説での説明ですが、すでに[1149]、[1150]でも紹介しましたように、残留地磁気の性質は鉛直方向にも変化しています。weblioの解説にある、“現在と同じ(着色部)、逆の部分(白)”という表示は不正確です。
熔岩が固化した時期が鉛直方向にも変化していることは、一体となって移動するプレートと呼ばれるようなものが存在していないことを意味しています。  

 また縞模様は海嶺軸と平行でない部分もあり、“霜降り”様のしわ模様になっているのが正確な観測事実です。

海洋底拡大説にあるような明確なStripeにはなりません。

海洋底は南米とアフリカの分裂時のような例外を除けば、拡大してはいない。
西太平洋の海底地形を見れば、沈降地盤であることが分る。
残留地磁気の縞模様は熔岩が海嶺斜面を流下し、層状になっているのだろう。

 さらに、ハワイ諸島の配列が“く”の字に曲がっている件とホットスポットの関連も質問がありました。

 これも、[1541]、[1545]などで説明したように、本当に海洋底が拡大していて、4300万年前にプレートの移動方向が変化したのなら、縞模様にも変化が出るはずですが、そのような変化はありません。縞模様は4300万年の時点で変化を見せず、ホットスポット説やプレート理論の矛盾を物語っています。

「プレート論」が間違いであることは[2425]に紹介したとおりです。「誕生したばかりのプレートがすでに年寄りでなければならない」という矛盾があります。

2434
Date: 2017-03-27 (Mon)
地震学の混乱・苦悩から抜け出す道
 産経ニュースに「東海地震の予知問題で苦悩がある」という記事がありました。
地震学が迷路の入り込んで「泥沼」から脱出できないような状況になっています。

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2017.3.12 06:00更新
【平成30年史 大震災の時代】
「予知」との決別、踏み切れず 地震学の苦悩…態勢見直しに「東海地震」の呪縛


気象庁の地震火山現業室では、24時間態勢で東海地震の前兆現象を監視している
=東京都千代田区(荻窪佳撮影)

 平成23年3月の東日本大震災後、東北大教授(地震学)の松沢暢(とおる)氏(58)は、4月の地震予知連絡会に報告するためにチェックしていた地殻変動のデータに衝撃を受けていた。

 マグニチュード(M)9の巨大地震は、想定される東海地震と同じメカニズムで起きていた。にもかかわらず、東海地震予知の手掛かりとされる「前兆滑り」が観測されていなかった。

 「あれだけの被害を出したM9の地震でも見つからなかった。かなりショックだった」

 東海地震は南海トラフ(浅い海溝)の東端で国が発生を想定するM8の大地震だ。陸地を乗せているプレート(岩板)と、その下に沈み込む海側プレートの境界部が滑って起きる。前兆滑りとは、くっついていた境界部が剥がれ始め、滑りが加速して大きくなっていく現象だ。

国は25年、前兆現象の科学的な根拠は希薄で、確実な予知は困難とする報告書をまとめている。松沢氏は東日本が起きるまで、前兆滑りを検知できる可能性は五分五分だと思っていた。だが、その期待は裏切られた。

 「(可能性は)1割くらいに減った印象を受けた」

■  ■  ■ 

 東海地震の発生が切迫している、との学説が発表されたのは昭和51年。予知への期待が急速に高まった。わずか2年後には大規模地震対策特別措置法(大震法)が施行。震源域とされた静岡県などが対策強化地域に指定され、世界で例のない予知体制がスタートした。

「地震予知は可能だと思う」。53年の国の世論調査では、59%の人がそう答えた。

その期待に冷や水を浴びせたのが、平成7年の阪神大震災だった。東海地震の裏をかかれる形で、無警戒だった活断層が動いた。国民に与えた衝撃は大きかった。阪神後の調査で「予知は可能」と答えた人は35%に急減した。

 8年になって、国は全国の活断層や海溝沿いで起きる地震について、発生確率などを算出し公表することを始める。「いつ起きるか」を目指す予知ではなく、「起きやすさ」を伝える防災情報の一大転換だったが、肝心の「東海予知」は温存された。なぜか。

 名古屋大教授(地震学)の山岡耕春氏(58)は「予知を廃止した瞬間に東海地震が起きたら、行政の責任問題になる。それでアンタッチャブルな状態で残ってきたのだろう」。

 山岡氏も東日本大震災の発生で「東海地震を含め確実な予知は難しいと改めて感じた」と話す一人だ。

■  ■  ■ 

 昨年2月、気象庁で開かれた東海地震の予知を目指す判定会の会合。地震予知情報課長を務めた吉田明夫氏(72)は、委員を退任するにあたって、こう訴えた。

 「プレート境界の滑り方は非常に多様。滑りが大きくなることだけに焦点を当てた現在の監視方法は考え直すべきだ」

 予知の責任者として前兆のシナリオ作りに携わった気象庁の元幹部自身が、現行の予知体制との決別を迫る。異例ともいえる発言だ。

「予知は困難とする国の報告から2年以上たったが、大震法の見直しは手つかずで、このままではまずいと感じていた」

 吉田氏は今、こう断言する。「地震がいつ起きるか正確に予知することはできない。地震学がどれだけ進歩しても、状況は変わらないだろう

■  ■  ■ 

 東京・大手町の気象庁には、地殻変動のデータがリアルタイムでモニター画面に表示される部屋がある。

 今、この瞬間も職員が24時間態勢でデータを監視している。東海地震の前兆現象を捉えるためだ。

 時折、アラームが鳴り響く。計測値に一定の変化が出たのだ。そのたび室内に緊張が走る。だが、本物の前兆だったことはない。

 東海地震が「いつ起きてもおかしくない」とされてから既に40年がたつ。

 「前兆を捉えようと日々努力している。それ以上は言えない」

 担当する職員は言葉少なだ。

■  ■  ■ 

 大震法の見直しについて、国は昨年6月、作業部会を設置し、ようやく見直しの議論を始めた。

 対象地域を、現在の東海だけでなく西日本を含む南海トラフ全域に拡大するかどうかが論点の一つだ。だが、課題も明らかになってきた。

 予知に対する自治体の温度差だ。

 「予知を前提にした議論は捨て去った方がいい。住民は予知が出るまで安全と思い、不意打ちに耐えられなくなる」。高知県の尾崎正直知事(49)は1月の会合で、こう主張した。

高知県は「予知なし」を前提に、南海トラフ巨大地震の対策を急ピッチで進めている。死者は平成25年に最大約4万2千人と想定したが、津波からの避難路確保や高台移転などの対策で昨年3月には約1万3千人と7割も削減した。

 一方、静岡県は「予知あり」の被害想定を今も捨て切れずにいる。

 震源域と重なる沿岸部は最短2分で津波が押し寄せ、避難が間に合わない。予知が成功すれば最大約10万5千人の死者を1割に減らせる。

 県の担当者の願いは切実だ。「予知がないと助からない県民がいる。国は予知の実現を諦めてほしくないとの思いを想定の行間に込めた」

 昨年度の県民意識調査では、5割以上の確率で予知できると回答した人は25%に上る。作業部会では「静岡県は東海地震対策をずっとやってきたので、予知によって避難勧告が出ることへの期待が県民にあるかもしれない」との声も出た。

■  ■  ■ 

 大震法による予知体制では、気象庁が前兆現象を観測すると首相が警戒宣言を発令する。住民は避難し、新幹線の運転、銀行窓口や百貨店の営業が中止される。だが前兆現象の信頼性が疑わしい以上、市民生活や経済活動にこれほど重大な影響が出る枠組みは、もはや非現実的だ。

では、どうすればよいのか。一つのアイデアは「数日以内に地震が起きる」という直前予知の警報ではなく、「発生の可能性が高まっている」などの注意報を出すことで、社会に役立てるという考え方だ。黄色信号への転換ともいえる。

 ゆっくり滑りと呼ばれる特殊な地震のデータなどを活用し、大地震につながる可能性について情報を発信。現行の警戒態勢は大幅に緩和する。

 作業部会の主査を務める東大教授(観測地震学)の平田直氏(62)は「食料備蓄の確認など、空振りでも損害が過大にならない範囲で社会が備えられる」と利点を指摘する。山岡氏も「警察や消防、自衛隊が一部でも被災地にシフトしておけば救える命が増える」と話す。

 ただ、問題はどこまで意味のある注意報を出せるかだ。名古屋大教授(地殻変動学)の鷺谷威氏(52)は「推定される地震の場所や時間、規模はいずれも大きな不確かさを伴う。不確かさの程度すら分からない」と警鐘を鳴らす。危険度のランク分けも困難で、かえって社会の混乱を招く恐れも否定できない。

 南海トラフのどこかで大地震が起きる確率は30年以内に70%に及ぶ。今世紀前半の発生が懸念され、対策の遅れは許されない。

 東海予知の呪縛を解き放ち、新たな減災の枠組みをどう作るのか。阪神大震災から22年、東日本大震災から6年を経た現在も、その道筋は見えていない。

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結論は「どうしたらいいか分からない」ということのようです。地震時の「前兆すべり」「アスペリティー」など、地震爆発論から見たら滑稽至極です。
そのような現象や固着域などはあるはずがありません。

地震学はリセットし、フンボルトや小川琢治、石本巳四雄先生らの時代まで引き返すべきです。「マグマ貫入爆発理論」を再評価して、地震直前に起きる予兆を研究しないと、根本的な解決はありません。
また、プレートテクトニクス理論が間違っていることも知るべきです。ソクラテスが見た地球の霊的姿([1879][1775]など参照)を現実の地球に当てはめてしまった誤解に気付くべきです。

2435
Date: 2017-03-28 (Tue)
西太平洋が海没した証拠、プレート論は破綻している
[1813]ギョー(guyot)の形成について(3)では、西太平洋マリアナ海溝付近にあるギョーの紹介をしました。
[2433]でも示したように、ギョーの存在する西太平洋の一帯がプレートの西の端部に位置して、これからマントルの内部に沈み込み(サブダクション)を始めるとは思えません。

[1813]に紹介したマリアナ付近のギョーは次図の13と14に示す視点から見たものを画いてあります。


Center for Coastal and Ocean Mapping joit Hydrographic Centerより

この視点からは、西太平洋が地上に在ったという証拠は見られませんが、視点4と5から見た画像には、明瞭な河川の川筋が見え、この地が過去には地上に在って、浸食活動を受けていたことを示しています。

4の視点で見た海底地形


5の視点で見た海底地形

海底に存在したままで、河川が誕生することはありませんから、この川筋は明らかに、かつては地上に在って浸食を受け、やがて海底に沈降したことを示しています。

プレートテクトニクス理論では説明できない事実です。

ギョーについても、海嶺付近のホットスポットで誕生した島がプレートに乗って運ばれる途中で波蝕され、かつ移動に伴って深部に移動したのだ、という空想的解説があります。([1807]参照)


へスが考えたギョーの形成プロセス

しかし、ハワイ諸島の形成を説明する内容(“く”の字になる理由)とは矛盾しています。 なぜギョーは波の浸食を受け、ハワイ諸島は受けないのか、説明不可能です。プレート論者の話は「場当たり的」な思いつきのような理屈で説得力がありません。 学者もマスコミも、早くプレートテクトニクスから脱皮して欲しいものです。 上田誠也氏が言っている「新しい学説は必ずプレート論の延長上にあるのだから、プレート論をどんどん教えるべし」([2425]後記5参照)というのは違います。

プレート論の延長には壁があるだけです。
プレート論を捨てなければ、新しい世界は見えてきません。

追記

Atoll(環状サンゴ島、 環礁)とGuyot(ギョー)とは成因がまったく違うものです。中にはギョーを土台としてその上に環礁が発達している場合もあるようです。([1813]参照)
ギョーは火山ですが、ヘスが考えたような火山が波蝕で削られたものではありません。極地域の氷河湖内で発生する水中火山で形成された成層火山です。環礁はサンゴ虫が作るものです。

2436
Date: 2017-03-29 (Wed)
ヘスとディーツの業績を科学の金字塔とは呼べない
 ギョー(平頂海山)を発見したのがヘスであることは紹介しました。ギョーの形成を説明するために、ヘスは海洋底が拡大したという考えを提示しましたが、([1813]のPSでも紹介したように)最初は“地球詩”(ジオポエトリー)と呼んで、本当には信じていなかったようです。

 “海洋底拡大説”として発表したのはハワイ諸島沖北西に連なる海山列に関心を寄せていたディーツだったそうで、ヘスとの間にプライオリティーをめぐる論争になったと中陣隆夫氏の記事「田山利三郎博士の生涯と業績」にあります。

 日本滞在から帰国したディーツは、「海洋は古くても海底は常に新しい。海底はベルトコンベアーであり、大陸や島々はそれに乗って運ばれる荷物で、やがて海溝に潜り込み、マントルに帰る」と海底が更新されることを1962年に発表したのだそうです。
ディーツやヘスの大洋底拡大説はギョーがなぜ海底に存在するのかを説明するために提案されたものだったようで、そのアイディアのベースには日本滞在中に得た海底地形の知見があったことが紹介されています。


日本の海洋学者田山利三郎の業績と「大洋底拡大説」発想までの概念図
天皇海山列は
英語ではEMPEROR GUYOTSとなる

海洋底拡大説の誕生には日本の海洋学者の業績も陰にあっということですが、日本は地道に海洋研究をしていたのは確かでしょう。地震の前に電磁気的異変があることに気付いたのも、戦前・戦中に南方海域で石油探索をしていた技術者たちです。それに注目したのが電気試験所の吉崎技官であり、高木聖博士の「電磁波による地震予知法」の元になったようです。(注:国会審議参照)

海洋底拡大説は数世紀に一度と言われる科学の金字塔である。それがやがてプレート説に発展し、固体地球の表層運動のいろいろの疑問を一挙に解決していった」と中陣氏の記事にはありますが、日本人が得るべき大きな名声を逃してしまった残念さが籠もっているように感じます。  

 しかし、これまで述べてきたように、「金字塔」というこの解釈には大きな間違いが在ります。地震爆発論学会が推している地殻構造論(クラストテクトニクス理論)から言えば間違っています。  少なくとも、ギョーの形成問題に関しては「いづれにしても、ギョー沈水の謎は、今日なお地球科学にとっても、太平洋の構造発達史にとっても、未解決の重要な問題になっている」と解説してあります。

 ギョーの形成原因が「極域にあった氷床湖内での噴火活動と地殻の滑動、あるいは大陸規模での浮沈」によるものであることが明確になれば、ディーツらに与えられた「金字塔」の名は返上しなければならなくなります。(ギョーの形成メカニズムについては[1813]、[1817]を参照)

海洋底拡大説がWilsonによってプレート論にまで発展してしまいました。

プレート論は地震学者の信仰ですが、
国家を滅ぼします!

注:国会審議(詳細 は国会における地震予知の審議(1)[1191]〜[1198][1698]など参照)

○高木参考人 私が今御紹介いただきました高木でございます。  
今、宮本参考人から、この器械と大体の方法をお話しになりましたので、私は重複を避けまして、この方法についての歴史と、私がこれまでに研究及び調査して参りました結果について簡単にお話をしたいと思います。
 昭和十八年のことでありますが、電気試験所の田無分室の吉塚技手から、当時中央気象台長でありました藤原先生のところに手紙が参りまして、無定磁力計に異常が生じますと、必ず新聞に出るような大きな地震があるので、地震の前兆だと思われるから、来てみてくれということでありました。藤原台長は、当時地震課長も代理しておられましたので、私に行ってみるように命令されたのであります。

○村瀬委員 先ほどから和達長官もよく言われた言葉でありますが、(高木式地震予知計による観測は)業務としてはとか、なかなか組織的にはやれぬというお話を聞くのでありますけれども、とにかく、幾千万円かの予算を年々お使いになっておる。それで一体どれだけ予知が進んだのですか。今までお話を聞けば、(測地式予知観測では)数時間前に生野鉱山で一回わかっただけという。ところが、この高木技官の研究されたものは、何回か出ておるじゃありませんか。しかも、これは、私はしろうとでございますけれども、特に専門家のあなた方に一つ敬虔な態度で聞いていただきたいと思いますことは、これは何も一宮本教授が道楽で始めたことじゃありません。名利にとらわれて始めたことじゃないのです。もともと吉塚技官とか何とかという方が、これは軍の要請であったかどうか知りませんが、地殻の何千メートル底の油を掘り出すのにはどういう変動があるか調べよという命令で、最初こういうことで調べたら、偶然にも何かの変化がそこに起こる、これはおかしいというので高木・技官にこれを依頼されたという、動機はきわめてきれいな動機でございます。これによって学位をとろうとか、名誉品を得ようといった問題ではございません。これを受け継いだ高木技官が、これもあなた方の同僚の役人でありますが、前の藤原長官にお伺いを立ててお始めになったことでございましょう。これは決して荒唐無稽な、何か先ほど石川参考人は神がかりのようなことでは取り上げられぬとおっしゃったけれども、決して神がかりでも何でもない。事の起こりというものは、実に学者的な、偶然の一つの現象に対して、これを解明したいというところから起こったのでございましょう。それを先ほどから、業務としては行なえないとか、何が原因やらわからないから取り上げぬのだという。これは私は、学者としてそういう態度を本日初めて聞いて、不思議に思うのであります。今日の学者の皆さんのやっていらっしゃることは、これはおかしい、何の原因であろうかという疑問に発して、それを解明しようというところに、すべての学問は出発しておると私は思う。何か知らぬ、偶然が一致する、その事実は認める。むしろ、それもまだ認めぬというなら、あえて私は質問をいたしませんが、それは認めて、こういう現象は認めておるが、その現象の原因の原理がわからぬから飛ばしてしまう、そういうことで学問が進むでございましょうか。

感想
昭和34年・・・58年も前に新式の磁力計を開発し、地震予知に挑んだ人が居たのに、潰した(飛ばした)のは東大の地震学者たちだ・・・。
昔の国会は格調があった・・・委員長にも威厳があった。
昔は高木氏や宮本氏のような気骨のある人が居たもんだ。
昔も今も、地震学を専攻した地震学者はダメだ。専門バカになっちゃうんだ。

2437 
Date: 2017-03-29 (Wed)
愚かな学者とマスコミが国家を滅ぼす
高浜原発の再稼動を「人格権」を持ち出して認めないという福井地裁の樋口裁判長のような判決が続いたら、本当に「日本は衰退する」流れだと思いますが、大阪高裁では少し真っ当な判決が出たようです。
それにしても、「活断層理論」や「プレートテクトニクス理論」に基づく地震学者のご高説を有難がっているようでは、国家は衰退します。
地球温暖化は詐欺行為であることも疑わず、排出規制を守るために二酸化炭素を地中に圧入し、最後は地震まで起こしている事に気付かない地震学者とマスコミが社会の癌であることに気付いて欲しいと思います。
地球温暖化が詐欺である事に気付かないで推進しているのは日独伊の敗戦国家であるという奇妙な構図にも何か操りの糸があると思わなければいけないでしょう。

原発の反対運動を展開する人たちが、地震学の間違いを指摘するのには一理有ります。地震学者は姿勢を正さなければいけないと思います。

しかし、地球温暖化はでっち上げだというトランプ氏の言動から、原発推進派の論拠は砕かれた、と言うのはおかしいと思います。  

 何度も言ってきましたが、原発は現状の国家事情では必要です。エネルギー安全保障の観点から言ってもそうですが、国防上の安全保障からも必要です。

 それを重要な事だと思わせないように仕向けられているのが、シロアリに蝕まれた一部の世論だと思うのです。

 今日の新聞にもスプラトリーの中国軍施設がほぼ完成したというニューがありました。

   中国も北朝鮮も核兵器を手放そうとは決してしません。そんな中で、漫然と「原発反対」を掲げて運動するのは恐ろしい未来を許してしまう行為でしょう。

追記(3月30日)
広島でも、まともな判断が下りました。嬉しい限りです。

<伊方原発3号機>運転差し止めを認めず 広島地裁
毎日新聞 3/30(木) 15:05配信


伊方原発3号機(手前)

 広島、愛媛両県の住民4人が四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求めた仮処分の申し立てで、広島地裁(吉岡茂之裁判長)は30日、住民側の訴えを退けた。

2438
Date: 2017-03-31 (Fri)
巨大なギョーが西北太平洋にだけある理由と地軸変化との関係
 地磁気の逆転が7600万年の間に171回も起きたことは、ライブラリー43で紹介しました。さらに古い時代まで地磁気逆転の歴史をさかのぼると次図のように1億6千万年前まで判明しているようです。


黒色は現在の地磁気と同じ向き、白色は反対になっていた時代です。逆転とまでは行かないような、少し程度の変化を含めればもっと細かな縞模様になります。

竹内均先生など定説論者は大陸規模の沈降を認めていませんし、磁極のN-Sは変化しても、地球の姿勢そのものは変わらない、逆立ちするようなことはない、と考えています。([1217])

しかし、砂漠の上に氷河の痕跡があること、極域に近いカナダのイピュータク([1218]参照)に大きな住居跡があることなどは、地軸が変化したか地殻が滑動したと考える方が合理的です。全球が凍結したというのには無理があります。また、どの大陸にも岩塩鉱が存在すること、アンモナイトが産出することなどを考えても、大陸規模での沈降と隆起が繰り返されてきたと考えるべきでしょう。

 アトランティスやムーが沈没した(地球物理学者は認めませんが)のはほんの1万数千年前のことですが、そうした浮沈があったときには、当然地軸は変化し(地殻の滑動でも同じ)、磁極も変化したはずです。

上に示した磁極の変動では一億年前の白亜紀中頃には3千800万年の間変化しなかった時期もあります。その後は結構激しく地軸(磁極だけの場合もあったかもしれませんが)が変化しています。

話題にしているギョーは全海域で283個あるそうですが、196個が太平洋(北119、南77)に在り(blue habitats参照)、主なものにはディーツによって日本の天皇の名前が付けられました。最も大きなものはkoko(光孝:24,600ku)で、2番目はsuiko(推古: 20,220ku)です。二つとも四国の面積(18,800ku)を超える大きさです。3番目のPallada(13,680ku)も北太平洋にあります。


What caused the bend in the Emperor/Hawaii chain of islands, 45 million years ago?より
数字は海山の古さを100万年単位で示すもので、西に向かうほど古くなっている。
これがヘスらの海洋底拡大の根拠になっているが、水深はバラバラで、
海洋底拡大の根拠にはなっていない。([1807]参照)

Palladaguyotの位置
「ギョーの頂上水深は、中央海嶺から離れるにつれて、しだいに深くなっているわけではない。
ギョーの頂上水深は、たとえ小地域の中でもばらばらである。」(星野通平)

このような巨大なギョーが形成されるには長期間を要するはずですから、その土台部分は、ひょっとすると白亜紀中頃の長らく地軸が変化しなかったころに極地域の氷底湖で誕生したのかもしれません。

 北太平洋にある皇帝海山列(Emperor Guyots)のほかにも、blue habitatsにある次図を見ると各海洋底にいくつかguyotが存在しています。(詳細は拡大図で確認してください)


guyotが存在するのは圧倒的に北西太平洋であるが、他の地域にも存在する


拡大図の一部

 地球の誕生後に、地軸の変転がかなり激しく起きていることは、ギアナ高地のテプイやケープタウンのテーブルマウンテンなどと共に、ギョーが極地域に発達した氷床の下で形成されたことを納得させるものです。  

 地殻が滑動するたびに、いろんな場所が極地域に入り、氷床が形成され、その上にできる氷床湖の中で平頂火山ができたものと推定できます。  
あるものは海底のギョーとして、あるものは陸上のテプイ、テーブルマウンテンとして“不思議な地形”として人間の目に映っているのでしょう。
 皇帝海山列以外の小さなギョーは地軸が短期間で変化した白亜紀以降にできたものだと推定できます。南極やグリーンランドの氷床の下では現在平頂火山が成長しているのかもしれません。

参考:

白亜紀:約1億4500万年前から6600万年前を指す。

2439
Date: 2017-04-02 (Sun)
第2地動説のすすめ、第2ルネッサンスを推進しよう
 天動説は英語ではGeocentric theory (system)といい、地動説はHeliocentric theory(system) といいます。Geoはギリシャ語で地球を意味し、Helioはヘリオス神を意味します。
 天動説は地球の自転を認めないで、ギリシャ神話の太陽神ヘリオスが空を走り回っているというプトレマイオスの説です。
 地動説はアリスタルコスの説として古代ギリシャからあった考え方ですが、コペルニクスが現れるまで、埋もれてしまっていたのです。

 中世にはギリシャ神話が力を失ってヘリオスが中心(center)に居なくなっていたんでしょう。今は太陽が中心に戻ってHeliocentricになっているわけですが、違った意味でGeocentoricになっています。

 大陸規模でのup-downを認めないので、大陸地殻は永遠に大陸地殻、海洋地殻は永遠に海洋地殻だと信じられています。アトランティスやムー、レムリアといった大陸の存在を認めません。

 そのような信仰が流行りだしたのは、20世紀中頃の1962年にヘスとディーツが海洋底拡大説を唱え、3年後にウイルソン教授がプレートテクトニクス理論に発展させてからのことです。まだ半世紀ほどの信仰期間しかありません。

 しかし、「海底はベルトコンベアーであり、大陸や島々はそれに乗って運ばれる荷物で、やがて海溝に潜り込み、マントルに帰る。だから海洋底は常に新しい。」という信仰はコマーシャルでやるデイタラボッチの「海苔つくり」のような“地球詩”(ジオポエトリー)に過ぎません。

 ヘスも最初はそう思っていたのに、アメリカ地質学会会長に選出され、偉くなるといつの間にか、民話が事実として信じられるまでになってしまったのです。星野通平先生は次のようにコメントしています。

「・・・・・ヘスがこのように考えたのは、もう一人のHのつく地質学者、A・ホームズの研究が土台になっている。ホームズは、放射性元素による熱で、地球内部の物質は溶かされ、対流を行っている、と発表していた。ヘスは、ホームズの考えをとりいれて、湧き出した溶岩の板(プレート)は、内部の対流にのって運ばれていく、と考えた。     
 しかし、ヘスは、これを空想的なお伽話といっていた。この年(1962)、ヘスは米国地質学会会長に選出された。かれはこの着想が、当時の学会の風潮にそぐわないことを知っていた。しかし、ヘスの考えは、英国ケンブリッジ大学の地磁気研究者の成果と組み合わされて、地球物理学者の間に急速にひろがっていった。1967年の米国地球物理学連合会の総会のとき、プレート論は、従来の地球科学の学説に全面的にとって代わっていた。」(「地球のプレート説は成り立たない」参照)

 ケンブリッジ大学の地磁気研究者の成果とは、海底の残留磁気から、大陸の移動を証明したという話ですが、そこに矛盾があることはこのセミナーで何度も解説してきました。([1215][1312]ニューオフィス15など)

 海洋底には河川の痕跡があり、古い地殻や大陸性の地殻がたくさんあって、“ヘスの地球詩”はデイタラボッチ化していることを多くの人が認識しだしています。

地震研究者や文科省などの役人のやっていること(たとえば地震調査研究推進本部、気象庁など)はデイタラボッチの御伽噺やコマーシャルの三太郎物語の解説のようなものです。
 少なくとも「プレート教」の熱心な神父のように見えます。

 この中世の暗黒時代とも言えるような閉塞感を打ち破るには第2の地動説を打ち立てることが必要です。

地殻は昇降(Up−Down)を繰り返し、滑動(Slide)することもある。その原動力は熱解離した水の爆発現象である

という第2地動説です。Heriocentric systemは第1地動説と呼んだらいいでしょう。

14〜16世紀、イタリアを中心に全ヨーロッパに広まった学問・芸術・文化上の革新運動をルネッサンスといいます。中世の教会中心主義から離れて古代ギリシャ・ローマ文化の復興を目指し、現世の肯定、人間性の開放、個性の重視などを主張しました。

今まさに、学問・芸術・文化の革新をめざして、
第2ルネッサンスを起こさなければいけません。
第2地動説はその一環です。

2440
Date: 2017-04-03 (Mon)
前任の下村文科大臣の責任が大きい
文科省が組織ぐるみで天下りの不正斡旋をしていたことが明るみに出て、問題になっています。

松野博一文科相が謝罪し、「新生文科省を作り上げる」といっていますが、学問を変革しないと不可能でしょう。
しかし、この問題を放置していたのは前任者の下村博文氏です。

下村元大臣は「幸福の科学大学設立過程」で違法行為があったから不認可とする、それに対する「弁明」を許可するから弁明書を提出せよと言ってきたそうです。

それに対して逆に違法行為を行ったのは下村氏であり、下村氏こそ弁明すべきだとして「弁明請求書」を提出したのが次の書類です。

http://university.happy-science.jp/files/2014/11/x2sol2iw.pdf

「同年12月9日までに弁明するよう通知された。
しかしながら、重大な不正行為を行なったのは、文部科学省・下村文部科学大臣のほうである。
そこで当学園は、文部科学省による以下の3点の不正行為につき、下村大臣に対し、請願法に基づき、同年12月9日までに、本件に係る真摯な弁明を求める。」

詳細は述べませんが、前任の担当者が開学を認める方向でいたものを、下村氏は「担当者の変更」という不当な行為を行い、「5年間開学を認めない」という驚くべき決定を下したのです。

[2119]、[2120]に書いたように、学問の改革を願っていた小生は驚きと怒りを感じたものでした。

当時(2014年12月15日)以下のような街宣を実施しましたが、下村氏には無視されました。

文部科学行政を糺す

 下村元大臣の反省なくして、「新生文科省」なんて信じることはできません。

 以下も参考の記事です。

 http://the-liberty.com/article.php?item_id=8698

2441
Date: 2017-04-05 (Wed)
文科省の「地震の発生メカニズムを探る」は「ごみ溜め」である
「今の学問には数多くのガラクタが生み出されている」という霊人ソクラテスの言葉を[2077]地震学も“ガラガラポン”せよで紹介しました。

霊言の著者は「哲学も宗教も神学も全部“ガラガラポン”の世界に入ろうとしている。ましてや、末流の諸学問など、もはや“ごみ溜め”のようなものであるので、これと戦わなければならないのでしょう。」とも語っています。

文科省の地震発生のメカニズムを探るというサイトはまさに“ごみ溜め”です。


“ごみ溜め”の一例

[2077]には恣意的にプレートの境界を決めておいて、“やはりプレートの境界には地震が多いことが分る”という詐欺行為のような話を紹介しましたが、文科省の“ごみ溜め”サイトには何一つ役立つものが見当たりません。地震の歴史等を除けば、全てが廃品回収もできないゴミのようなものです。

 これだけ言って置いたら、何か言ってくるでしょうか。

そう言えば、かつて“とりまき”という方が、

「先生のHP上に事実に反する記述が多々ある事は、誤った「知識」を広める元になるので、改めるか削除して頂きたかったのですが、致し方ありません。」([362]参照)

と述べていました。文部科学大臣から「“ごみ溜め”発言は誤った「情報」「知識」を青少年に広める元になるので、削除せよ」という警告が来るのかもしれません。

「何をおっしゃるか、誤った「知識」を青少年に教えているのはあなた方ですよ」と言って戦うしかないでしょう。

 大学入試センター試験の「地学」なんていうものは、青少年を学問から遠ざける効果のほうが大きいでしょう。

2442
Date: 2017-04-07 (Fri)
文科省マスコミの劣化は国を衰退させる
6日にも文科省官僚の違法天下りの記事がありました。

文科省は科学技術庁と一緒になったころから、教育を司る役所の意識が薄れたのではないでしょうか。科学技術庁の役割認識の方が強くなり、教育への意識が劣化しました。

違法行為を組織ぐるみでやっている役人達が教育を司る資格はありません。
こんな文科省は必要ありません。教育も自由化すればいいと思います。

記事には天下った大学の名前が載っていますが、幸福の科学学園の名はありません。天下りを受け入れなかった幸福の科学学園は大学設立を認められませんでした。不正を拒否した学園が不利益を被るような社会は間違っています。拒否しなかった大学には補助金が交付されるのでしょう。

 これはシロアリに蝕まれた社会です。

 また、[2440]にも紹介した下村前文科相の「5年間は認可しない」という違法行為は許されるものではありません。

 何度も書いてきましたが、特に地震関係についての学問は“ごみ溜め”状態です。放置すれば国家の衰退に繋がります。マスコミは報道しませんから、報道する前に国民全員にマスコミも変だということを知らせないといけません。

今日はまた、静岡市久能地区で「地震学の間違い」に関するセミナーを開催する話が入ってきました。どんどん、開催したらいいと思います。

メディアよりも先に国民が知ってしまう時代としよう!

2443 
Date: 2017-04-07 (Fri)
「産総研」の地震論は江戸末期の塾より遅れている
 小保方晴子さんが在籍していた「理研」とともに、特定国立研究開発法人に指定される予定になっていたのが「産業技術総合研究所」(略して「産総研」)です。「産総研」には活断層・火山研究部というグループがあります。

[1938] 産総研・地質部門に問題あり では、「産総研には多彩なプロが集っていて、殆どの問題が所内で解決します」というような"おごり"の姿勢を紹介しました。そこには活断層理論オンリーの姿勢が見えるので、「特定国立研究所」に指定することには反対であると表明しました。

その後も「産総研」の研究者は活断層を絶対の真理であるかのように考え、所外の地震関連セミナーなどで「嘘理論」を拡散しています。

佐賀県の新聞社主催で行なわれた「活断層から今後の大地震を考える」を抜粋して紹介します。

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活断層から今後の大地震を考える 佐賀市で最大震度7も
産総研活断層・火山研究部門主席研究員 岡村行信氏
2016年06月18日 09時22分


「活断層から今後の大地震を考える」の
演題で講演した産業技術総合研究所活断
層・火山研究部門主席研究員の岡村行信
氏=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀新聞社が主催する政経懇話会・政経セミナーの合同例会(14日)で、産業技術総合研究所(産総研)活断層・火山研究部門主席研究員の岡村行信氏が「活断層から今後の大地震を考える」と題し講演した。県内で大地震が起こる可能性などを指摘した講演要旨を紹介する。

 ◇   ◇   ◇

 熊本地震から2カ月。こういう機会に地震に関心を持ってもらうことが重要だ。

 日本列島に地震が多い要因は四方からプレートが押し寄せ、締め付けているから。これが列島にひずみを与え続け、たまに一気に解消される。GPS測量で地殻変動を観測しているが、東日本大震災までは西に動いていた太平洋沿岸の観測地点が地震後、東に一気に数メートルも戻った。数百年間にわたりたまっていたエネルギーが、大地震で一気に解消されたわけだ。

 断層とは岩盤がずれているところ。普段はくっついているが力がたまると一気にずれる。地震の震源とは最初に岩盤が割れ始める地点。熊本地震では益城町西側から割れはじめ、断層に沿って広がっていった。岩盤が割れる長さや面積はマグニチュードと関係があり、長く広いほどマグニチュードが大きい。(略)

地震後にその地震がどういうものだったか調べる技術はここ数年で格段に進歩した。だが、地震の前は何も分からない。予知は全く根拠がない。地震とはそういうものだ。
 ではどうするのかというと、やっぱり活断層ということになる。活断層は過去に地震が起こり地面がずれたところ。地震は同じところで繰り返す傾向があるから、将来の震源となると言える。活断層の履歴など調査すれば、地震発生確率が出るはずだと考える。

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 同じ講師が岐阜県でも同様の演題で講演されています。

 「日本列島に地震が多い要因は四方からプレートが押し寄せ、締め付けているから。これが列島にひずみを与え続け、たまに一気に解消される。」というのは与太話です。

 日本に地震が多いのは火山国だからです。浅いところにマグマが存在しているからです。つまり、地震と火山噴火とは解離ガスの爆発現象という点で同じ現象なのです。

 火山と地震は同じ現象だとフンボルトは見抜いていましたが、水が熱解離して水素が発生するということまでは思いつかなかっただけなのです。  しかし、何らかの原因で発生する水素ガスが爆発することが地震・火山の原因だという知識は、ヨハネス・ボイスが書いたオランダの教科書には載っており、江戸末期の塾では学んでいたのです。([2399]参照)

 「数百年間にわたりたまっていたエネルギーが、大地震で一気に解消された」というような話をしていたのでは、江戸の塾にも入れなかったでしょう。そんなレベルの研究者が「産総研」には居るわけです。

 「地震の前は何も分からない。予知は全く根拠がない。地震とはそういうものだ。」、これは、多くの先人が観察してきた地震に伴う前兆現象を全否定するような発言です。無礼というものでしょう。  霊界からは「何でこんな“凡人以下の人”が研究者になってるんだ?」という声が聞こえてきそうです。 ハヤリのテレビ風に言えば「才能なし」の人です。 

 「産総研」の実態は文科省と同じです。「特定国立研究法人」への格上げどころが、研究所を廃止して、竜馬風に「日本国家を洗濯」しなければいけないのが実情です。  

 佐賀新聞も、岐阜新聞も失格です。両紙を購読している読者には「洗脳されるな!」と教えてあげてください。

今は必要なのは第2地動説だ!
第2のルネッサンスだ!

 地方紙誌には、財界“にいがた”2011年9月号、[1691]長岡新聞、[1693][1694]いわき民報、東濃新報(サイトのトップにある東濃新報掲載記事)のような正しい報道姿勢のメディアもあることを付記しておきます。

注:

岡本氏は原発事故に関して東電の責任を追及し、「貞観地震」への過剰反応をした人です。

吉田調書を読み解く(上)「貞観地震」への過剰反応より

「総合資源エネルギー調査会 原子力安全・保安部会 耐震・構造設計小委員会 地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ」という、とてつもなく長い名称の会議で、2009年6月、産業総合研究所の岡村行信活断層・地震研究センター長は、東電は津波対策として貞観地震を検討すべきと明言しているのだ。

2444
Date: 2017-04-10 (Mon)
松代地震から52年、未だに地震発生のメカニズム拡散せず
松代地震から52年、地震発生のメカニズムは一部の理解者を除けば、斯界の(特に地震研究者の)理解が進みません。

「松代地震から10年」という大竹政和先生の40年ほど前の記事(小泉尚嗣氏は地震学会の記事「松代地震から40年」の中で「名著」と記しています)がありました。主な図面と記事を紹介します。

大竹先生の解説には松代地震の原因説として「ダイラタンシー説」「マグマ貫入説」「水噴火説」が紹介されています。

マグマ貫入説に関しては、単にマグマが地下から上昇してくるという概念です。したがって、「マグマ溜りの内部は剪断力ゼロで地震の発生は期待されない」という判断になって、マグマ貫入説を否定されています。

代わって、「水噴火説」という聞いたことはない説が紹介されています。

石田理論はまさに松代で起きた現象を説明するものです。石本先生達の『マグマ貫入理論』を発展させたもので、熱解離によって発生する水素と酸素が結合反応(爆鳴気爆発)を起こすことが地震であり、その反応の結果水が発生することを述べています。海嶺での熱水噴出も同じ理屈で、マグマの中に水素と酸素が解離状態で存在するのです。(ニューオフィス26など参照)

大竹論文にはデンバーでの廃液圧入による地震事故も紹介していますが、断層地震説に拘っているために真相が把握されていません。

 図3にある第3期に起きた重力加速度の低下は、上昇してくるマグマ内部での爆発により、マグマ内部に気体が気泡状態で含まれることが原因だと思われます。群発地震が終了すれば、やがて液体に変化するために、通常の地下水と同じ働きをするのではないでしょうか。図5にある磁力偏差は解離ガスがプラズマ状態で存在するための効果ではないかと思われます。

「今後の問題」として挙げてある「高圧の水がどのようにして松代の地下に供給されたのか」、「水の起源論と関係付けながら、地殻内の化学反応を解明することがぜひとも必要になる」という結語の解答は「水の熱解離現象」が与えてくれていると思います。

つまり、活動を停止していた皆神山の火道をマグマが上昇してくるときに、解離ガスの爆発(いわゆる火山性地震)を繰り返し、水が発生するのです。昭和新山がそうであったように地盤が上昇しただけで明確な噴火には至らなかったですが、活動が停止した火山でも、再活動する場合があるということです。また、地下に火道ができればパリクティン山のように平らな農地だったような場所でも火山活動は起きるという事です。地震と火山とは同じ現象であることを意味しています。([1373]〜[1375]参照)

 震源域が拡大したのは、火道が枝分かれしてマグマの上昇が複数になったからでしょう。

「水の熱解離現象」が地震の原因であることに気付いたのは1988年の秋でした。以来29年が経ちましたが、遅々として理解が深まりません。(論文はこちら)

 その間に悲惨な地震災害は連続して起きました。いつになったら、この地震学の停滞はやむのでしょう。

2445 
Date: 2017-04-11 (Tue)
「水噴火」の命名者と命名した理由
 富士山南麓でおきた群発地震では富士宮市で異常出水がおきたことがあり、[2035]でも紹介しました。

 そのときの記事を探していて「水噴火」という用語が中村一明氏によるものであることを知りました。富士宮市の異常湧水から紹介します。

 中村氏は大竹先生の論文でも、「有益なご教示ご批判をいただいた」とある方で、地震と湧水の一人者だった方のようです。

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富士山噴火5つの異変A異常湧水と水噴火富士山北東麓の地震
富士宮市の異常湧水
2014年10月26日

富士山周辺で大地震後に発生したふたつ目の異常現象は、富士宮市で長期間続く異常湧水です。

同市当局は、降雨量が多かったことや台風の影響が異常湧水の理由として、富士山の火山活動等は関連付けていません。

しかし、木村氏(木村政昭氏)の考えは、富士宮市で発生している異常湧水は「水噴火」である可能性が高いとしています。

水噴火というのは、聞きなれない言葉です。
木村氏の先輩であ中村一明さん(元・東大地震研究所教授、故人)がこの用語を使い始めました。中村教授の書いた1978年の著書「火山の話」は、刊行後30年以上経った今でも大型書店の棚に並ぶほどのロングセラーになっています。

1965年8月、長野県松代町(現・長野市)周辺で群発地震が始まる。このとき、震央域の中央部で大量の湧き水が生じていました。当時、東大地震研究所の助手だった中村教授は、大学院生だった木村氏にこう説明されました。

「木村君、松代地震はただの地震ではない。ある種の噴火なんだ」

中村教授が日本火山学会の1971年度秋季大会で行った講演原稿にはこうある。

松代地震は“水噴火”とでもいうべき現象によって、広域的なテクトニック応力が解放された現象である

テクトニック応力というのは、プレートの移動などで地殻にかかる圧力のことです。溶岩が地表に露出する代わりに大量の地下水が湧き出る現象を「噴火の一形態」ととらえた考え方で中村教授ならではの発想でした。

地下水の噴出を噴火の一形態ととらえるというのは、どういうことか。

1965年の群発地震では、地殻変動により松代町の地下に圧力がかかり、このとき地下水を大量に含む地盤が圧され、亀裂が生じたのです。亀裂により圧力が減ったため、水が水泡し、地表に噴き上げたのです。

これは噴火とまったく同じ構造です。そこにマグマがあれば溶岩が噴き出すのですが、マグマがなくて地下水が大量にあったため水だけが噴き出したと考えられるのです。

「水噴火なる語を作ったのは、噴火なる語は通常、マグマの上昇・流出する現象について使われるのに対し、松代ではvolatileを多量に含んではいたが、はるかに低温・低粘質の“水”が上昇・流出し、それに伴っていろいろな現象が起こったことを示したかったからである」(前述の講演原稿)

Volatileは、「揮発性成分」のことで、ガス成分を指すものです。マグマには炭酸塩や二酸化炭素が数パーセント含まれており、これが水に溶けています。

炭酸飲料が入ったビンを揺さぶると発砲し、ふたを外したとたんにビンの中身が吹き出すことを考えればわかりやすいですね。

火山の場合は、地盤が揺さぶられて揮発性成分を多く含んだ水が発砲し、それにより生じた亀裂がビンのふたが外れたのと同じ効果をもたらし、噴火に至る…。

火山学では、マグマの噴出量が10分の7乗立方メートル(100万立方メートル)を超すと大噴火と定義するのが一般的です。

松代地震では、約1年間で10分の7乗立方メートルの水が出ました。これをマグマ噴出とみなすと、非常に規模の大きな噴火だったことになります。

2011年9月からの富士宮市の湧水量は、おそらく10の7乗立方メートル前後に達しているとみられる。これは何を意味しているのか。

つまり、富士山は大規模な「水噴火」を起こしていると考えられるのです。しかし、松代でそうであったように、そこでは溶岩流出は考えにくいのです。

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「水噴火」とは、 “地殻変動により松代町の地下に圧力がかかり、このとき地下水を大量に含む地盤が圧され、亀裂が生じた。亀裂により圧力が減ったため、水が水泡し、地表に噴き上げた” という現象だそうです。大竹論文にも紹介されていますが、説得力は感じません。

「(水噴火は)噴火とまったく同じ構造です。そこにマグマがあれば溶岩が噴き出すのですが、マグマがなくて地下水が大量にあったため水だけが噴き出したと考えられるのです」

というのでは、噴火させる原動力が不明です。「松代の皆神山や富士山の地下で何が起きていたのか」を説明するものにはなっていません。

2446
Date: 2017-04-14 (Fri)
マグマがどんな姿で存在するのかも不明らしい
 ナショナルジェオグラフィックの「研究室に行ってみた」というシリーズに火山研究者の藤田英輔氏の記事が載っていました。

「火山学は何も分っていない」「マグマ溜りのマグマが液体なのかスポンジ状なのかも分っていない」とあります。

 そんなマグマがどのようにして生まれたのかも実は分かっていないのだろうと思いました。プレートが潜り込み、陸側のプレートの間で摩擦によって発生する、という地震学者が言っている内容は寓話のようなものでしょう。(マグマはどうしてできる?


通説ではマグマが生成される場所は海嶺、海溝、ホットスポトの3箇所だけ
マントルは固体であると考えられている
したがって、固体が固体の中に沈んでいくという矛盾がある

抜粋して紹介します。

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第3回 富士山の噴火を怖がり過ぎずに済むこれだけの理由

藤田さんは、「実は、火山って、全然分かっていないんです」と強調する。

「マグマ溜まりでマグマが動いて低周波地震が起きるとか言ってますが、マグマ溜まりってどんなものだと思います?」

 ええっと、地下に洞窟みたいに開いた空間があって、そこにマグマが溜まっている。そんなイメージ。

「マグマが液体でチャボチャボとあるというのはたしかにひとつの考え方です。でも、もっとスポンジみたいな状態──マッシュっていいますけれど、そういう状態なのかもしれない。これは地震波を使ったトモグラフィでは分からないんです。それぐらいのレベルの、まだ非常に雑な学問だというふうに思っていただいたほうがいいかもしれないですね」

 噴火を理解する核心に位置するであろうマグマ溜まりの構造について、液体のマグマがチャボチャボしている説と、マッシュポテトのように、あるいはスポンジのようにぐにゃぐにゃになっている説がある。それらが対立して論争になっているという水準ですらなく、ただ「分からない」のだそうだ。

 そんな状況だから、噴火予知についても、直前の予兆を捉えることはできても、何月何日に噴火があります、と述べるのは難しい。逆に、そういうはっきりと述べている人がいたら、たぶん、科学的ではない、何か別の根拠に基づいた言明だ。予言だとか、占いだとか、その類のもの。

 でも、直前の予兆なら捉えられるので、そのつもりで心構えていれば、万全だ。頼もしい。

 などと思い、聞いたならば、藤田さんは、やや困ったように遠くを見た。

「そうとも言えないのが、やはり火山の科学の現状でして──例えば、水蒸気爆発やカルデラ噴火については、ほとんど分かっていなくて、噴火予知以前の問題なんです」  

水蒸気爆発は2014年、多くの貴い命を奪った御嶽山の噴火で知られるようになった。箱根で想定されている噴火も、水蒸気爆発だと聞いたばかりだ。一方、カルデラ噴火とは、地面に巨大な凹地(カルデラ)を残すような破局的な噴火のことで、聞くからに破滅的な響きがある。これらが、予知できないというのは由々しきことではないだろうか。

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フンボルトは「火山噴火と地震とは同じ現象である」と見ていましたが、実体がどうなっているのかは、現代の地球科学でも分っていないようです。

 スポンジ状かもしれないというのは、高圧高圧の臨界状態の気体が含まれていることを指しているのでしょう。その中には解離状態の水、つまり酸素と水素が分子状態でも原子状態でも含まれているはずです。その解離ガスはプラズマ状態であり、火山の爆発一つとってみても、未知科学に属します。
 地上で目にする火山から流れ出す熔岩は、ガスが全て抜け出した後のものですが、地下深部では大量のガスを含んでいるはずです。    地震とはそのような場所で起きている爆発現象であり、火山地帯には地震が多いのでしょう。断層が動いて地震になるという単純なものではないことを理解しないといけません。

 月へ行ける時代になっても、肝心の地球内部のことは何も分っていません。地球内部が固体であるという地球観(固体地球物理学)はコンピューター解析にとっては都合がいいかもしれませんが、事実とは言えません。

2447
Date: 2017-04-15 (Sat)
科学にも心理的な惰性期間(中だるみ)がある?
 熊本地震から一年ですが、オバカな専門家の話が有難がって報道されています。何度もクレームをつけている遠田氏ですが、NHKはよほど彼を気に入っているのでしょうか。あるいは、氏が積極的に売り込んでいるのかもしれません。

 


熊本地震一年後のコメント


昨年12月の地震についてコメント

“余効変動”というのは断層地震説の間違いを証明しているような話です。濃尾地震でも「地震の後で断層ができた」という話が石本先生によって紹介されました(地震研究の新態度)が、「断層地震説」というマンモスタンカーの 進路を変えることはできませんでした。
 今も地震学者は活断層理論に基づいて、「断層が動くことが地震だ」、「しかし、地震の後でも断層は発達する。それを余効変動と言うんです」と真顔で解説します。

 カール・セーガン氏の言葉に
「科学も自動修正を行っている。最も基本的な公理や結論でも疑問の対象になりうるのだ。現在優勢な仮説も、存続するには観察や実験と対決していかなければならない。権威に訴えることは許されない。(略)

科学の歴史には、一度認められた理論や仮説が完全に否定され、事実をもっと適切に説明する新しい考え方に取って代わられることがよくある。科学にも心理的な惰性期間(普通は一世代―三十年―ほど続く中だるみ)があるのは無理もないことだが、前述のような科学理論の革命は、科学の進歩にとって必要であり望ましいものとして受け入れられている。それどころか、現在優勢な考え方を論理的に批判することは、その考え方を支持する人びとのためにもよいことなのだ。支持者が説を弁護しきれなかった場合、その説を捨ててしまいなさいと忠告してやるのはよいことだからである。自問して誤りを修正していくという方法は科学のすばらしい特質であり、この点で科学は、信じ込むことが通則となっている他の多くの領域と際立って異なるものとなっている。」(カール・セーガン 「サイエンス・アドベンジャー(上)」新潮選書 p137)

 というものがあります。しかし、聞く耳を持たず、自問しない科学者、特に地震学者には如何ともし難いものを感じます。「地震学の矛盾」に関する公開質問状(送付一覧はこれ)にはどなたからも回答がありません。勿論遠田教授にも送ってありますが、無視されています。  

 地震学混乱の直接の原因は「断層地震説」にありますが、そのベースにある遠因は[2433]〜[2439]に紹介したように“ギョーの不思議を説明したかったヘスとディーツが犯した罪”にあります。

 プレートテクトニクス理論は大陸移動説と海洋底拡大説から成り立っています。1965年にウイルソン教授により完成されたことになっていますが、“ギョーの不思議を説明したかった”ためにヘスとディーツが導入した「海洋底拡大」という概念には大いなる誤解があるのです。
 藤田至則先生は[686]、[687]で紹介したように、親亀こけたら皆こけるような不安定なものだと揶揄しています。

ギョーがなぜできたのかを知れば、皆こけることになります。正しい知識が必要です。

理解できたら、海洋底の拡大説やプレート論は
捨ててしまいなさい!
断層地震説も勿論ですよ!

追記:
勿論、「余効変動」とか「余効すべり」を否定しているわけではありません。誰の目にも映っている事実です。訴えているのは「断層が動くことが地震、というのは矛盾である」ということです。爆発の結果断層ができ、その影響がしばらくは続くという「事実」が目視されているだけのことです。

参考:気象庁の地震発生のしくみ(間違ってますが・・・より

地震が起こるのはなぜ? ‐プレートテクトニクス‐ 

地震は地下で起きる岩盤の「ずれ」により発生する現象です。
では、なぜこのような現象が起き るのでしょうか。硬い物に何らかの力がかかり、それに耐えられなくなると、ひびが入ります。地下でも同じように、岩盤に力がかかっており、それに耐えられなくなったときに地震が起こる(岩 盤がずれる)のです。

では、どうして地下に力がかかっているのでしょうか。これは、「プレートテクトニクス」という説 で説明されます。

地球は、中心から、核(内核、外核)、マントル(下部マントル、上部マントル)、地殻という層構造に なっていると考えられています。このうち「地殻」と上部マントルの地殻に近いところは硬い板状の 岩盤となっており、これを「プレート」と呼びます。地球の表面は十数枚のプレートに覆われています。
プレートは、地球内部で対流しているマントルの上に乗っています。そのため、プレートはごく わずかですが、少しずつ動いています。そして、プレートどうしがぶつかったり、すれ違ったり、 片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込んだりしています。この、プレートどうしがぶ つかっている付近では強い力が働きます。この力により地震が発生するのです。

2448 
Date: 2017-04-15 (Sat)
「閉じた世界」と「開かれた世界」の科学者
[2447]で紹介したカール・セーガン氏の言葉には(略)とした部分に、

「論理の過程は誰の目にも明白に示されるべきであり、実験は再現できるものでなければならない

という一文があります。このセミナーでは「実験が再現できなかった」として批判されている小保方晴子氏を支持してきた経緯があり、カール・セーガンを引用するのには躊躇もあります。

 「実験は再現できるのもでなければならない」いうのは、「ただしその能力がなければ再現できないのもやむを終えない」という但し書きが必要だと思います。
 ある環境下では小保方氏にはできた実験が、他の環境または他の科学者には不可能である実験、というものが在ってもおかしくはないと思います。カール・セーガン氏の科学は非常に狭いものを感じます。

 たとえば、スウェーデンボルグのような霊的能力を持った方と、持たなかったカントでは掌握できる範囲に違いがあります。カントは自分にはスウェーデンボルグのような霊的な能力はないので、「大学では取り扱わない」と決めただけです。

 同じことが、ソクラテスやプラトンの哲学とカール・ポパーの「開かれた社会」という(誤解)哲学でも言えるはずです。ポパーの言う社会は狭く閉じた社会です。

 また、ゼカリア・シッチンのように掌握範囲の広い方もありますが、「疑似科学」として撥ね付ける科学者もいます。カール・セーガンは狭い科学を科学的とし、シッチンの掌握分野を「疑似科学」として排除してしまいます。ポパーの「閉じた世界」です。

 しかしUFOを見ても錯覚と言っていては、「宇宙科学」の時代には後れてしまうでしょう。「開かれた科学」の時代に入らなければいけません。

参考:黄金の法 p.74 唯物論の呪縛より

『開いた社会とその敵』(1 9 4 5 ) という本があります。
 21世紀の哲学者、カール・ポパーという人が書いた本です。 ポパーはこのなかで、「プラトンの呪縛」ということを盛んに語っております。 そこで、プラトンの呪縛とはどういうことかを、まず、説明しましょう。
原始人たちの、 無知蒙昧のタブーの社会、 精霊信仰の素朴なアニミズムの世界から人間を解放し、明るい合理主義の世の中へと導いたのが、 哲学者の本来あるべき姿であった。 それにもかかわらず、ギリシャのプラトンは、霊魂信仰や、原始人が考えていたような素朴な魂の転生輪廻説を持ち出して、せっかく陽の当たる世界に出て来た人々を、またしても、洞穴のなかに閉じ込め、呪縛してしまったのだ、と。

ポパーは、実証的、合理的、科学的な世界こそが、「開いた社会」であるとしています。ですから、魂のことや、あの世のことを持ち出して、人間を呪縛することは、蒙昧主義のなかに人間を閉じ込める、いわば、「閉じた社会」の構築にほかならないとしているのです。
カール・ポパーのこの畢生の大著を書くためについやした膨大な研究時間と、その努力には敬意を惜しみません。しかし、彼の思想は、はっきり言って、間違っています。すなわち、合理主義の名の下に、人間を閉じた世界に導いているのがポパーであり、その逆に、開いた社会へと導いているのがプラトンなのです。

ポパーはこの世での知識と経験によって学んだことでもって、己の哲学を構築しました。しかし、プラトンはこの世(三次元世界)のみならず、あの世(四次元以降の世界)をも体験したうえで、哲学を構築しているのです。ですから、 賢明な読者であるならば、一体どちらが「開いた社会」について語り、どちらが、「 閉じた社会」について述べたのかを推察できるはずです。 要するに、人間をこの世だけの存在であると規定する思想は閉じた社会の哲学なのです
そして、人間はこの世とあの世の両界にまたがって生きる存在だと考える思想こそが、開いた社会の哲学だと言えるのです。
プラトンは、はっきりと、あの世の実在界を知っていたのです。その著『パイドン』 のなかに、 彼はソクラテスを登場させ、 実在界の様子、 魂の転生輪廻の仕組みを明確に説明させております。 ソクラテスやプラトンたちは、来るべき西欧文明が、知性に彩られた文明になることを見越して、理知的に真理を説いたのです。

2449
Date: 2017-04-16 (Sun)
ギョー・テプイそしてテーブルマウンテンの成因は同じである
[2436]で紹介した中陣氏の論文は、副題に「「大洋底拡大説」に果たした役割」と付いていて日本の調査研究が大きな役割を担ったことが示されています。
2015年2月の論文ですから、記事にもあるように、東北大震災の原因が太平洋プレートの潜り込みによるものであったこと、つまりプレートテクトニクス理論(1965年発表)が正しいとの前提で書いてあります。

しかし、大洋底拡大説(1962年発表)が認定される前の「ギョー問題の展望」(佐藤任弘著)という記事では「結論というものはない」と書いてあります。
それなのに、どうしてこんなにも急速に「大洋底拡大説」が認定され、「プレートテクトニクス理論」にまで発展してしまったのか、なぜ日本の研究者が抵抗しなかったのか、敗戦を意識した戦後の風潮なのかと残念に思います。

ベロウソフ教授の地向斜理論を支持しているわけではありませんが、プレート仮説を嘘と見抜いていた見識は高いものがあります。
[1495]、[1496][1829]、[1830]など参照)


 ベロウソフ教授は「まったく無意味で不毛の理論である」と酷評しています

ギョーの成因に関して様々な説が紹介されていますが、石田仮説による「極域の氷底湖内で起きた火山活動」が一番すっきりすると思います。 「ギョー問題の展望」を抜粋して紹介します。
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ギョー問題の展望佐藤任弘
地学雑誌718号、1960年

  アメリカの岩石学者HESSは、1942年以来2年間にわたつてUSSCapeJohnson号に乗つていたが、この間太平洋の方々から得た音測記録を調べているうちに奇妙な平頂海山を発見した。戦時中のことで、さらに詳しい調査をすすめることは出来なかつたが、後にその地形についてまとめて1946年に発表した。彼はこれらの平頂海山を"these submerged flat-topped peaks which rise from the normal oceanfloor"と定義し、19世紀の地理学者ARNoLDGUYOTにちなんでGuyot(ギョー)と命名した。

この地形の特異性は海洋地質学者の興味をよび、それ以来多くの場所で多くの人たちによつて次々と発見され研究されて、その資料も少くはない。この方面の研究はまだ調査の途上であつて、結論というものはないといつてよいが、日本近海でも最近二・三の平頂海山が発見されて注目をあびており、この辺でギョーの研究の歴史をのべ、その成果をまとめておくのも意義あることと考えられるので、この報文ではそうした総括をおこなつて、あわせて二・三の考察をのべておく。

しかし、ギョーの問題は大洋の成因・大洋の歴史に関する問題であり、たんなる定義の問題ではない。ギョーの成因が明らかになれば、おのずとその定義も決つてくるであろうと考えられるので、筆者はpriorityを尊重してHESSの定義を採用するが、この定義に含まれなくても大洋の成因に関係ある類似の地形はあわせて論じていきたいと考えている。

II研究史

1西太平洋のギョー
ハワイからマリアナにいたる西太平洋において、HESSは約160ケにおよぶギョーを発見した。
ギョーの大きさは不定、頂面深度も不定で、ごく接近した山と山との間でも1.000ft位は深さのちがう場合がある。多くは520〜960尋であるが、中でも800尋程度のものが多い。WakeからJohnstone付近のものは、1,100〜1,900尋のものもある。これらのギョーの平頂面は、詳細にみるとゆるく凹凸しているのが普通であるが、こうした高まりの間に平坦面がつづいており、新しい堆積物の被覆が少いことを示している。
HESSはこの地形についてまず珊瑚礁(とくに環礁)の沈下の可能性を検討した。しかし地形断面をみると、周縁に環礁にあたる隆起がないこと、斜面傾斜が珊瑚礁よりはずつと急であること、島棚地形のあることなどから考えて、この平頂面は波蝕面であるとした。しかも、波蝕の時期が氷期海面変化に関係あるものとするとあまりに深いので、もつと古い時代おそらく珊瑚がまだ生息していなかつたPre-Cambrianの時代に波蝕されたものだとした。そしてこれが海面下に沈下した原因については、堆積作用による水位の上昇をあげている。


ギョーが発見されている主な場所6ヶ所 圧倒的に太平洋に多い
ギョーやテプイなどの平頂火山のある場所には、かつて氷床が形成されていたと思われる
プレートテクトニクスでは説明できないが、クラストテクトニクスなら説明ができる

2アラスカ湾のギョー
1941年MuRRAYはAlaska湾の海底地形を調査し、この地域には5群にわけられる多数の海山があることを発見した。これらは、ふもとにおいて10〜25mi1e×15〜70mile 、高さ12,000〜16,000ftにも達する北西方向の海山群であることを報告している。

3カリフォルニヤ沖のギョー 1952年CALSOLAとDIETZは、カリフォルニヤのSanDiego西方600〜800mileにFieberling、Erbenの2つのギョーを発見し、初めてギョーの上から底質を採集して報告した。
このギョーは、ともに2 ,300尋の海底よりそびえ、Fieberlingでは山腹傾斜18°00、平頂面は5mile平方、深さ280尋、Erbenでは11〜17°、平頂面は4mile平方、400尋である。

そして、ギョーの沈下の原因については、海水の絶対量の増加、造構作用や堆積作用による大洋の縮小、広地域な大洋底沈降、未凝固堆積物の上に火山が形成されたことによる圧縮が考えられるが、最も重要な原因としては、膨大な火山の重量をささえ切れないで地殻がゆつくりと沈下してisobaricな平衝に達するためであり、またこれらが珊瑚礁にならなかつた理由としては、次のように考えられるとした。すなわち、この海域は現在、年間最低表面水温は18℃ を下まわるが、地質時代にはもつと暖かかつたはずであるから、水温以外の原因で、生育に不適であつたにちがいない。珊瑚は非常に特殊化した生物であるから、光や濁度というちよつとした環境によつて生育しないということは考えられることであるといつている。

4北西太平洋のギョー(天皇山系) カムチャッカの東方、東経170° に沿いほぼ南北につらなる10数ケの海山の一群に対し、田山は北西太平洋海嶺と命名した。その後1952年頃にいたり、茂木とDIETZは、独立に相前後してこれらがギョーであることを発見した。元来この山嶺の北緯約45° 以南の海山8つについては、すでにHESSがギョーであることを指摘しているが、その北にもさらに4つの海山がある。DIETZは、日本水路部の資料を検討し、これらがギョーであるとして、日本の古代天皇の名前をつけあらたに天皇山系(EmperorSeamountains)と命名した。

5中部太平洋のギョー
1950年スクリップス研究所と米国海軍ElectronicsLaboratoryとの協同により、Mid-PacificExpeditionがおこなわれハワイ西方600〜1,100mileにある5つのギョーが測深され採泥された。
またHAMILTON は、ギョーの沈下の原因について DIETZ とはやや異つた見解をとり、熱対流のような地殻内部の力が海膨を形成し、ここに生じる裂け目や断層から火山が噴出し、切頭ののち熱対流の力が弱まつて海膨全体の沈降がおこり、これによつて海面下に没したと考えている。そして、噴出した玄武岩類の重量による遠洋性堆積物の圧縮や大洋底地殻のアイソスタシー回復のための沈下、深海堆積による海水位の上昇などは副次的なものとし、絶対的海水量の増加は考えていない。

6大西洋のギョー
1951年、 TOLSTOY は北大西洋の海底地形を報告したさい、Cape Cod の西方35°40°N、 50°〜60°W付近に一群の海山があり、そのうちのあるものには明らかに平頂面が認められると報告している。

IX ギョー問題の総括

これまで述べたところから、ギョーの問題点や今までにわかつている知識などについていくらか明らかになつた。ここでは、これらを筆者なりにまとめてこの報文の結論としておきたい。
ギョーのあるものは海中で一次的に生成したものもあるかもしれないが、大部分は確実に波蝕され海中に沈下した火山島であつた。白亜紀後期より以前のこれら大洋性の火山島の生成時代は知ることが出来ないが(アラスカ・天皇海山系)、大多数のもの(中部太平洋海山系)は白亜紀後期に生成し波蝕された。
これらは白亜紀末の海況変化(海退または海流変化)によつて珊瑚礁とならずに海中へ没していつたが、第三紀に入つてから生成した火山島は(マーシャル・ギルバート・東カロリン諸島)珊瑚礁となつた、これらの沈下の原因としては、火山自体の沈下・大洋底の沈下・海水量の増加といういくつかの間題が提起された。筆者は最後の説に期待をよせているが、その解決は今後の問題である
いずれにせよ、ギョー問題は大洋底の地質構造をとく一つの鍵であるとともに、海水の歴史に関連する大きな問題であり、これからの海洋地質学の一つの焦点であることに間違いはない。

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これまでに石田理論として解説してきたように、テプイやギョーのような平頂火山は陸上のものであれ、海底のものであれ、同じメカニズムが成因であると思います。
 「猿から人間に進化の途中」という生き物が存在しないように、ギョーに発展中、つまり“波蝕”が進行中の島など存在しません。ヘスやディーツの海洋拡大説が“地球詩(ジオポエトリー)”に過ぎないことに、いい加減に気付いていただきたいものです。


テプイには明瞭な成層火山の形跡が見られます
テプイもテーブルマウンテンもまた海底のギョーも同じメカニズムで形成されたものだと思われます

[2438]に解説したように、天皇海山列にある巨大なギョーは地軸の変化が少なかった時期に極域で発達したものだと考えています。

2450
Date: 2017-04-17 (Mon)
社会変革運動のもどかしさ
 [2447]に紹介したカール・セーガンのコメントは「閉じた社会」の科学についてのものです。
「開かれた社会」の科学にはまた違った面があるとは思いますが、少なくとも今問題にしている「閉じた社会」の地震学に関しては、氏の以下のコメント、

現在優勢な考え方を論理的に批判することは、その考え方を支持する人びとのためにもよいことなのだ。支持者が説を弁護しきれなかった場合、その説を捨ててしまいなさいと忠告してやるのはよいことだからである。自問して誤りを修正していくという方法は科学のすばらしい特質であり、この点で科学は、信じ込むことが通則となっている他の多くの領域と際立って異なるものとなっている。

 にある「自問して誤りを修正していくという方法は科学のすばらしい特質」というのは、その通りだと思います。

しかし、「学者村共同体」の構成員は、「土台が崩れ去って、生活が不安定になるほどの変革」には「自問」を止めてしまいます。「この世で生活している間は、生活を脅かすような動乱や天変地異は起きませんように」と祈るのと同じような心境なのでしょう。(それでも来るときは来るのですが・・・)

「科学の持つすばらしい特質」も、ほどほどの変革にしか、適用できないようです。

同じ記事で、「聞く耳を持たず、自問しない科学者、特に地震学者には如何ともし難いものを感じます」とコメントしましたが、社会を変革するためには、「学者村共同体」の一員であるマスメディアに勝たなければ、黙殺という報道姿勢は変化せず、社会変革は進みません。(現在のマスメディアは共同体内部の貢献にしか関心がありません)

 そのためにも、カール・セーガンの言う「科学の特質」を利用してマスコミ変革を狙っているのですが、同じ目的を持つ集団でも、今度はセクショナリズムというものが働いて、セクションの「業績」だけを追求するようになり、他のセクションの「業績」には無関心になってしまいます。「組織全体としての業績」を上げる努力が疎かになってしまいます。

 少ないメンバーで活動しているのですが、地震爆発論学会として行なっている最近の活動が有効に機能しない「もどかしさ」を感じながら、過ごしています。

 ベルリンの壁は壊れましたが、地震学に於ける「プレートの壁」は何時壊れるのでしょう。

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