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3071
Date: 2019-04-12 (Fri)
頻繁に起きる余震を説明できるのは地震爆発論だけである
[3067]では、万成石(花崗岩)のような緻密な岩盤であっても、多くの歪を蓄積するのは困難であることを示しました。岩石は10×(−4乗)という僅少な歪で破断してしまいます。

とすれば、胆振東部地震では発生後24時間内に138回(リスト)の地震(M1以上)が発生しましたが、その原因をどのように説明するのでしょうか。

平均すれば約10分に一回発生しています。最初の30分間に限れば、20回発生していますから、1分30秒に一回の割で、M6.7地震の震源付近に発生しています。そんな短時間に歪がたまる筈がありません。


胆振東部地震の余震が起きた場所

これは歪の解放が地震であるという地震学会の通説が間違っていることを示している筈です。

地震爆発論を爆笑する人たちは1分30秒間に何が起きていると推定しているのでしょうか。

歪は一気に解放されるのではなく、何回にも分けて解放されるという説明を聞くこともありますが、石割作業を見る限り、岩盤から解放される歪エネルギーは瞬時に全てが解放されています。新しく楔を打ち込まない限り、歪は発生しません。

「マグマ貫入爆発論」を発展させた「地震爆発論」では熱解離した水(解離水)が結合(爆発)と解離を繰り返していることが余震がしばらくの間終息しない原因だと説明しています。 (もう一つの地震学など参照)

解離層の乱れは規模の大きな地震ほど激しいですから、余震の回数も多くなりますが、[3066」に紹介したM3.8地震のような小さな規模の地震では余震は発生していません。 地震現象の現場を人間の目で目視することはできませんから、関連する現象を合理的に解説できる仮説を採用するのが最良の方法です。

その意味で亡くなられた山本寛氏の水素核融合反応論も魅力的ではありますが、プレートの潜り込みによる水の帯同説を認めることは困難です。

やがて地震爆発論もさらに進化するでしょうが、一つ一つの謎を解消できる仮説を積み上げるしかありません。通説の断層地震仮説では頻繁な余震の原因を説明することは不可能です

3072
Date: 2019-04-13 (Sat)
地震時やその前から聞こえる怪音・爆音を説明できるのは地震爆発論だけである
[1231][1706]などでも地震が発生する前の怪音の話や、東北大震災で聞こえた海鳴りの話、東南海地震における「ゴロゴロ」という怪音の話などを紹介しました。

唐山地震では唐山駅の職員が「急行列車が正面衝突したのではないかと思った」というほどの大きな音を聞いていますし、熊本地震でも地震発生時に『ドーン』という大きな音が聞こえたという産経新聞の記事を紹介しました。([2269]参照)

いわき市の地震でも聞こえたことが[1666]余震に伴う爆発音・地鳴りに紹介してありますが、歪が解放されるのが地震だという説ではこの大きな音を説明することは不可能です。万成石の石割り作業でも、石が割れる瞬間に大きな音は発生しません。静かに「ミシッ」という音がする程度です。


クリックすると動画になります(岡崎(有)中根石材の動画を拝借しました)

上の動画からも分かりますが、地震動のようなものは全く発生しません。「歪が解放され、地震動が発生する」というのは「単なる思い込み」に過ぎません。

従って断層という破壊現象が起きるのは何らかの爆発によって破壊されていると考えるほうが合理的です。

震源の近くでは『ドーン』とか『ドッカーン』という表現になりますが、震源を離れた場所では様々な反射現象によって『ゴーッ』という表現の地鳴りとなって聞こえます。

東北大震災では数箇所で爆発が起きていますが、その何度もの爆発をアラスカ沖での水中マイクが拾った音が記録されています。 [1671]でも紹介しましたが、youtubeに上がっている録音を聞いてみてください。

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「歪」が解放されることが地震であるという「通説地震論」では地震時に聞こえる怪音の説明はできません。

3073
Date: 2019-04-14 (Sun)
飛び石現象のような大加速度の発生を説明できるのは地震爆発論だけである
加速度が980ガルを超えると物体が飛ぶ話は[1113] 地震爆発現象を証明する飛び石現象でも紹介しました。

中越地震で起きた飛び石現象について古村教授が以下のように伝えています。

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1Gを超える加速度で、石などが飛ぶ

関東を襲う大震災と強震動(古村孝志)より

右図の左は震源の真上にある小千谷市で記録された加速度です。重力加速度よりもはるかに大きい揺れ(加速度)が震源の真上で働いたことが分かります。重力加速度より大きくなれば、ほとんどのものが重力に打ち勝って跳び上がるのです。飛び石と呼ばれる現象で、大きな石が跳んだり、モルタルで張ってあったコンクリートベンチが跳んだりしました。東小千谷中学校でピアノが跳んだり、また市内ではお墓の石がポンと跳んだりしています。

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なぜ地震時に1Gを超える大きな加速度が発生するのかは、地震爆発論でなければ説明できません。

[3072]で紹介した石割り作業を見れば分かるように、岩盤の歪が開放されるだけでは加速度も発生しませんし、爆発音も発生しません。地震とは「歪の解放」とは別の現象です。

過去に起きた地震での加速度をみてみると、関東大震災や阪神淡路大震災の加速度を越える大きな加速度が発生しています。

1923年 関東大震災         300〜400ガル
1995年 阪神淡路大震災       600〜800ガル
2004年 新潟中越地震        2,516ガル (川口町の地震計)
2008年 岩手・宮城内陸地震     4,022ガル (厳美町) 世界最高記録
2010年 チリ地震              550ガル
2011年 ニュ-ジ-ランドの地震       940ガル
2011年 東日本大震災        2,933ガル
2016年 熊本地震           1,800ガル
2018年 胆振東部地震        1,976ガル (追分)

近年になって大きな加速度が記録されるようになった原因は、地震計が高い密度で設置されるようになったこともあるでしょうが、最近になって地熱発電や、CCSといった地下空間の安易な人為的改変によって「地震誘発」を起こしているのではないか、という心配があります。

大きな加速度は「歪の開放」では説明できません。爆発現象以外には考えられません。

早く地震は爆発現象であることを認識する必要があります。

そして、地熱発電やCCS事業を実施しなくても良いような体制、つまりトランプ大統領に追随して、パリ協定からの脱退を進めることが必要です。

何度も言及しているように、CO2が増加するから気候が温暖化するのではありません。気候が温暖になると、全ての活動が活発化し、炭酸ガスの排出も増大します。

しかし、、炭酸ガスは海藻や植物にとっては「食料」に相当するものですから、「酸素」を活発に生産してくれるようになります。

恐竜が生息していた時代には炭酸ガス濃度は今よりも高く、植物が大きく繁茂し、動物も大きかったことから見ても、大気汚染は別にして、大気中の炭酸ガスそのものが人類に悪影響を与えるものではありません。

3074
Date: 2019-04-14 (Sun)
圧入による地震を常識だと認めている現場技術者
アラカクというサイトの書き込みに電気主任技術者の方が以下のように書いています。

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主任技術者 2019年3月13日

苫小牧CSSはCO2を228気圧で実質性能は
年間20万トン。今回は年間10万トンを貯留層に圧入しました。CO2の初期温度が5℃なら
5*228=1140℃です。圧入量から見て
膨大なエネルギーになり地下水が沸騰し地下圧力
変化が出て地震に結び付く可能性が大きいですね。
電気主任技術者なので地熱発電の事前ボーリングで
水蒸気の圧力変化で地震が起きる事は周知の事実です。同じ原理での地震でしょうね!

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「地熱発電の事前ボーリングで、地震が起きる事は周知の事実」という技術者の発言は初めて聞きました。

現場で実際に作業している技術者には「圧入作業で地震発生」というのは衆知の事実のようです。原因が解離ガスの爆発であることは認識されていないので、不安のなかで作業しているのではないでしょうか。

[1672]で紹介した鬼首地熱発電所や澄川地熱発電所で起きた爆発事故、[1985]で紹介した安房トンネルでの爆発事故なども、真相は解明されないで、曖昧なまま終っているはずです。

大きな災害としては、韓国の浦項での地震が地熱発電による誘発地震であることを韓国政府が認めましたが、日本でもテレビでは報道されない地震が黒川温泉では起きています。

黒川温泉で営業する日本温泉協会副会長の松崎氏の記事を紹介します。

地熱発電は圧力が下がれば、次々と井戸を掘る必要がありますが、そうした作業のなかで、現場の知識としては小さな地震が起きることが分かっているのでしょう。

やはり、温泉地付近での地熱発電は松崎氏が言うようにやるべきではありません。

原発事故に関しても早く理性的な解決を下し、「次期エネルギー資源」が開発されるまでは「原子力」も利用するという方向でエネルギー政策を構築するべきだと思います。

そのためにも地震のメカニズムを「爆発現象である」と認定し、地下深部の空間に人工的な工作を加えることの危険性を認識するべきです。

3075
Date: 2019-04-14 (Sun)
熊本地震から3年、思考停止中の地震学者たち
熊本地震から今日で3年が経過しましたが、地震学者は相変わらず「歪が残っていて、大きな地震が何時起こってもおかしくない」と同じようなセリフをしゃべっています。

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日奈久断層、依然ひずみ 九大など調査
4/14(日) 13:06配信 熊本日日新聞


写真 熊本日日新聞

 マグニチュード(M)6・5と7・3の地震が連続した熊本地震の震源域のうち、日奈久断層帯の高野−白旗区間では地震による断層崩壊が一部にとどまり、依然としてエネルギーをため込んだ状態にあることが九州大などの調査で分かってきた。同大は「M6・5〜7近くの地震がいつ起きてもおかしくない」と警戒を呼びかけている。

 文部科学省の委託調査で、九州大地震火山観測研究センターが中心となって、2016年度から3年間、日奈久断層帯と布田川断層帯の周辺で実施。両断層帯の現状や過去の活動を解明することを目的に、溝(トレンチ)を掘って地層を確認する調査や音波で地下の状態を確かめる調査などを進めてきた。

 調査を主導した九州大教授の清水洋センター長によると、日奈久断層帯のうち熊本地震で動いたのは高野−白旗区間。ただ、周期的な大地震に数えない規模の断層崩壊にとどまっており、ひずみが残っていることが分かった。今回の地震は頻繁に起こる断層崩壊の一つで、熊本地震クラスの地震はあす起きる可能性もある。日奈久、八代海の両区間が連動して動けば、M7・5〜8級の大地震となる恐れがあるという。  

一方、布田川断層帯の布田川区間ではひずみを完全に解消したが、活動は従来予測よりも高頻度であることも分かった。同区間ではこれまで大地震の発生は数千年に1度の割合と考えられていたが、今回の調査で1万2800年前から少なくとも5回の大地震を確認。2500年に一度という、より高い頻度で起きていた。

 さらに、熊本県平野部の震度予測が過小評価されていることも判明。八代など平野部の地盤データを収集し、高精度のコンピューターシミュレーションの結果、従来の震度予測を上回る揺れが予想されるという。河川の氾濫から生まれた平野部の地盤が想定よりも軟らかいためだ。

 詳細を今夏にもまとめ、熊本市でも報告会を開催する予定。清水センター長は「こうした調査で得られた知見をもとに、行政は新たな防災対策を考える必要がある」と指摘している。(松本敦)

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地震学者は「思考停止状態」になっているのではないでしょうか。地震の傷痕である断層をトレンチというお金のかかる掘削をやって何を調査しようと言うのでしょうか。数千年に一回と思っていたのが2500年に一回と分かって、それがどのような影響があるのでしょうか。

九州大の調査でわかったという「依然としてため込んでいる歪エネルギー」とは、「ペキッ」と破断するような弱々しいものに過ぎません。

地震に関する理会は何かがおかしいと気付く地震学は誰も居ないようです。同じセリフで用が足りるのですから、学者は気楽な商売といったところでしょうか。

このままでは苫小牧でまた大きな地震を迎えてしまうでしょう、地震学者は「想定外の地震」といって言い逃れをすることでしょう。

3076
Date: 2019-04-15 (Mon)
苫小牧CCS地震は7月に再発か?一昨年7月にも大きな地震を起こしていた
 地震学者は熊本地震を「明日起きる可能性もある」としていますが、本当に心配しなければいけないのは苫小牧のCCS事業の終了時に見込まれる胆振東部地震の再現です。

苫小牧でのCO2の圧入作業と地震の関連を調べると、おどろくことに、2017年7月にも2回(M5.1、M3.9)の大きな地震が起きています。10月(M3.4)、11月(M3.6、M3.8)にも発生しています。


公開資料を拝借し加工

7月1日のM5.1地震と、7月14日のM3.9地震です。図を見ると分かるように、やはり圧入を中断して減圧効果が出た頃に発生しています。地中圧力の人為的な改変が温度をも変化させ、人為的な地震発生の原因になることはもはや疑えないのではないでしょうか。

4月15日現在、日600トンペースで圧入中の作業が30万トンに達するのは7月中ごろと推定されますが、その後に大きな地震が発生する可能性が大です。

図中の番号は胆振中東部で2011年から発生した地震年表の番号に対応しています。

この地域は従来地震が少ない場所でしたが、[1847]苫小牧でのCCSによる地震・津波を警告するでコメントしたように、CCSの前段階として「水の圧入」を試験的に行なっていたようで、2014年7月8日にM5.6(C)の地震が起きています。

これは洞爺湖の近くの樽前山の山ろくに当たるので、[2001]苫小牧でのCCSとの関連が疑われる地震で、当時から、「CCSは中止せよ」と警告を発してきた経緯があります。

樽前山の火山活動まで活発化させるようなことまでは、なんとしても防がなければいけませんが、地震学者も火山学者も全く関心を寄せていませんので心配しています。

[2001]で述べたコメントを再掲しておきます。何も報道しないマスコミの責任は大きなものがあります。

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CCSやシェールガス採掘が地震を発生する危険性をマスコミは報道していただきたいものです。やがて、報道しないマスコミの責任も追及されるようになるでしょう。

 2013年の地元版の朝日新聞記事によれば、CO2の漏出が心配されているだけで、地震の心配はされていません。動画にも紹介しましたが、新潟の二つの地震、岩手・宮城内陸地震、東北大震災、の教訓を学んで欲しいと思います。
2016年度からの本格的封入を実施すれば、もっと大きな地震に見舞われるでしょう。

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5年前に心配し、警告したことが現実となっていますが、7月にはまた悲劇を見ることになるのでしょうか。

3077
Date: 2019-04-17 (Wed)
CCSと中越地震との関係を討論した際の決定的なエラー
[3061]誘発地震に関するアメリカの議論でも一部を紹介した環境省の調査資料に「1.1.5.3.2. 誘発地震に関する討論モデル」という一項目があります。
そこに、中越地震はCCSが原因ではないという討論のモデルが紹介されています。みればわかるように、「アメリカでの判断」とおなじ、クーロン土圧による破綻が「断層を滑らして地震が発生する」という地震発生論しか介在していません。

全く地震の真相を把握していない状況でCCS実験が行なわれていることが見えます。
地震誘発の科学的な理解という土台(レベル1)が不完全なピラミッド構造では、いくら適切に管理された安全な操業(レベル4)が実施されたとしても、賠償責任の所在(レベル8)などで被災者に「無瑕疵」を説得することは不可能です。

CO2地中貯留計画責任者の安全認識でプロジェクト責任者に返信した「学識経験者の審議で無関係だと認定されても、道義的責任は残ります」という14年も前の言葉が思い出されます。

当時石田地震科学研究所所長として「私が最も危惧しているのは地震の原因に関する知識が間違っている可能性があり、それによって地下深部に安易な人為的工作が行われ、多くの悲劇を生むのではないかということです。以上再考していただければ幸甚に存じます。」と申し伝えてあります。


ピラミッドの基盤(レベル1)にあるはずの地震誘発メカニズムの科学的理解が空っぽです

地震発生に関する科学的な理解が欠落した討論は無意味である
討論モデルの一部を紹介します。

「CO2 圧入実証試験が実施された長岡市を中心とした中越地方において発生した中越地震は、CO2 圧入によって誘発されたものではないという主張に関する討論モデルを紹介する」

というもので、以下の4点が討論の柱になっています。

@「中越地震と同様の地震は当該地域でこれまでにも生じている」

A「CO2 の注入と地震との間に明瞭な因果関係はない」 B「CO2 注入地点と中越地震の震源の間には位置的な関連性がない」

B「CO2 の注入による圧力上昇は地震を誘発し得るような大きなものではない

環境省資料より

震源は圧入点から22km離れているから、地震を誘発していない、とか、圧縮軸の傾斜から逆断層型地震であるとかの議論が中心になっています。地震が爆発現象であるという認識はまったくありません。

「注入流体による圧力変化程度では地震を誘発することはない」という「物理的現象」としての認識ですが、解離ガスの爆発的結合という「化学爆発的現象」による地震観を持たないと、CCSの深刻な影響は把握できません。

アメリカの専門家にも把握できていないこの決定的な認識不足(地震は爆発現象である)が苫小牧地震を含むその後の大きな地震悲劇を避けられなかった原因です。

胆振東部地震発生後の専門家による検討会でも全く同じ「断層地震学」の知見で「地震とCCSは無関係」という結論を誘導しています。

北海道胆振東部地震のCO2貯留層への影響に関する検討報告書 参照

地震学者、官僚、マスコミなどの猛省を促したいと思います。

3078
Date: 2019-04-19 (Fri)
台湾の花蓮地震は直下型であり、トランスフォーム帯という概念とは矛盾する
台湾の東部花蓮で4月18日にM6.1の地震がありました。同じ場所で昨年2月6日にもM6.4の大きな地震が起きています。


18日に台湾花蓮で発生したM6.1地震

一年2ヶ月でM6.1に相当する歪みエネルギーが蓄積されるということは無い筈です。
この地震からも定説地震学の「地震は歪の解放である説」が間違っていることが分かると思います。

また、この地域はプレートがどのように動いているのかも判然としません。

[2478]で紹介した集集地震の解説図面を見ると、花蓮の付近がフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界になっています。

日本付近とは全く違って台湾の東海岸ではユーラシアプレートがフィリピン海プレートの下に潜り込んでいて、沖合いではフィリピン海プレートがユーラシアシアプレートの下に潜り込んでいることになっています。東南部の海岸付近では単に接しているだけのようになっています。

このような複雑なプレート運動があるとは思われません。

ウィキペディアの図面ではさらに複雑な動きになっています。

花蓮付近ではダイバージェンス(赤)、トランスフォーム(緑)コンバージェンス(紫)が接続し、沖合いにはサブダクション(紺)が入り組んでいます。
しかし、こんな動きが実際に起きるわけがありません。単なる観念的遊び、空想の産物に過ぎません。 今回の地震の震源はトランスフォーム(緑)と表示されていますが、CMT解析を見ると直下型になっていて、矛盾を露呈しています。

直下型地震なら、逆断層が出現するはずで、トランスフォーム断層という横ズレ断層とは調和していません。

地震はプレートとは無関係に「爆発現象」として起きています。

プレートとは地震が頻繁に発生している場所を境界として、布生地をハサミで裁断したようなものです。したがって裁断された境界で地震が多いのは当たり前です

もういい加減にプレートテクトニクス論で「分かったようなふり」をするのはやめていただきたいものです。

3079
Date: 2019-04-20 (Sat)
苫小牧のCCS人為的地震実験、またも減圧で発振か
このセミナーでは苫小牧CCS大規模実証試験を「CCS人為的地震実験」と解釈することにします。意図はしていないが、歴史的な実験だと言っていいでしょう。

実験結果はやがて明らかになることでしょうが、まずは苫小牧でのCO2圧入量が2〜3日低下してM3.8の地震が起きたことを[3060]〜[3066]で紹介しました。

ところで、昨日(19日)は16時09分にM4.2(深さ130km)と、21時43分に、M3.0(深さ40km)の二つの地震が起きています場所は苫小牧沖と胆振東部です。

    
4月19日16時9分発生のM4.2地震(深さ130km).....4月19日21時16分発生のM3.0地震(深さ40km)

圧入量を見てみると18日の568.5トンから19日は188.5トンに急激に下がっていることが分かります。

2019年4月18日のCO2圧入量 568.5ton

公開資料より

M4.2地震は深度が130kmと深いので、CCSの直接の影響かどうかは不明ですが、少なくとも、M3.0地震に関しては前回(3月27日)と同じで、圧入量が下がり、地下の圧力が減圧されたことによる効果が一日で現れ、地震を発生させています。

[3076]では600トン/日ペースで圧入されると考えて7月中ごろに大きな地震が発生するると推定しましたが、圧入量が600トンペースでなく、不ぞろいであれば、小さな地震も頻繁に起きるのかもしれませんし、最終的な発振日もずれるかもしれません。

やがて、苫小牧でのCCS圧入データが詳しく分析されて、「地震爆発論」が正式に認定され、完成される日をまち望んでいます。

地震爆発論が進展した時には前兆現象の観測方法も確立されて、地震の直前予知が可能になるはずですが、それまでには「定説地震学の体系的廃棄」という作業が必要になります。

3080
Date: 2019-04-21 (Sun)
苫小牧CCSの圧入が停止しています。警戒をしてください。
苫小牧のCCSは19日に圧入を一時的に停止したと発表されています。

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◆ 4月19日(金)二酸化炭素を含有するガス供給元の都合により、一時的に二酸化炭素の圧入を停止しました。

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19日は188.5トンでしたが、20日は0.0トンです。


公開資料より

圧入の停止期間によって違いますが、しばらくの間は、過去の経緯から見て2月21日程度の地震([3031]参照:11日間の停止)、或は少なくとも4月3日程度の地震(1日の停止)が発生するものと、警戒した方がいいと思います。([3066]参照)

これは「CCSによる人為的な地震発生の実証実験」(地震爆発論学会の解釈)ですから、データを集積して「新・地震学」の確立に役立てて欲しいものです。

追記:

4月21日も圧入は停止中です。

3081
Date: 2019-04-23 (Tue)
地震学カエル村が廃村にならないように、開けた新しい村が誕生するように祈ります
苫小牧のCCSは3日連続で圧入が止まっています。

2月21のM5.8地震では11日間の圧入停止の後発震しました。4月1日のM3.8地震は1日の圧入停止後に発震しました。今回の停止は今のところ3日ですが、何日続くのか不明なので、大きな地震にならなければ良いがと案じています。

これで、7月中旬終了と見ていた累計30万トンの圧入([3076]参照)がいつ完了するのか分からなくなりましたが、ズルズルと何度も地震を起こされるのでは困ったものです。

その内に学者も「おかしいぞ」と気がつけばいいのですが、今はその気配がありません。

マスコミもなんら報道しませんので、博識だと思っている人でも 「エッ!苫小牧でそんなことをやってるの?知らなかったなぁ・・・そりゃ危ないに決まってるさ」という方が多いです。

原発サイトの存在を知らない識者はいませんが、CCSの現場に関してはほとんどの人が、現場の住民でさえも知らない人がいます。何故マスコミは報道しないのか不思議でなりません。「報道協定]のようなどこかの勢力の圧力があるのでしょうか、まことに不可思議なことです。

また、地震爆発論を科学的根拠が無い幼稚な議論だと非難する方も少数いますが、科学を強調する人ほど権威にひれ伏しているのではないと思える節があります。

[1191]〜[1193]などでも紹介しましたが、「マグマ爆発論」を主張しておられた高木聖博士の「高木式磁力計」による観測網の国会陳情を「地震と磁力変動には科学的な根拠がない(不明)」という理由で没にしてしまったのは、今もそうですが「測地学的観測」に拘っていた東京大学地震研究所の教授たちでした。

政府委員の政治家から「さっきから話しを聞いていたが、今日の学者の皆さんのやっていることはおかしい」、「偶然かもしれないが仮説と現象が一致するのは認める。しかし、現象を説明する原理が分からないから、それは非科学的だ。非科学的なものに意味はないので、我々はその観測網に反対する。そういうことで学問が進むのか?その原因を探求するのが学問じゃないのか?」という意味の叱責が飛んでいました。しかし学者は何の反省も無く国会の審議は閉じてしまいました。

「中越地震とCCSの関係」を審議した国会質問も同じことでした。地震学者が否定したから、不問に終わってしまいました。

地震学のカエル村はこのままでは茹でガエルの群れによって廃村になってしまうかもしれません。

池の外で起きている現象を「池の中の論理」だけで解明しようとし、新しい考え方を罵詈雑言で批判し、否定する姿勢は「権威主義」そのものだと思います。

地震学者マスコミも、公開質問状には反応もせず、地震爆発論を黙殺しているのは不思議です。

権威主義の下に定説の知識で「ああだこうだ」と批判している間にも「全く未知の化学現象で起きているガスの生成、発火」という地震プロセスが地下深部では進行しているのです。

つぎの苫小牧地震が平成の最後を締めくくるような地震、あるいは令和元年の大きな悲劇にならなければいいがと案じています。

追記:

4月23日も圧入量はゼロでした。

3082
Date: 2019-04-24 (Wed)
地鳴りを伴う火星の地震は地震がプレート運動とは無関係であることを教えているのではないか
火星に着陸した探査機が火星の地震(Marsquake)音を記録したそうです。

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ゴーと低い音 火星の地震?NASA探査機が初観測か
ワシントン=香取啓介 2019年4月24日11時03分


【動画】火星の地震で生じたとみられる揺れを音声として復元。揺れの音は10秒すぎから始まり10秒ほど続く=NASA提供

火星表面で観測する探査機インサイトのイメージ図(NASA提供)

 米航空宇宙局(NASA)は23日、火星に着陸した探査機「インサイト」が、地震で生じたと見られる振動の記録に成功したと発表した。

 発生源は調査中だが、火星で地震が観測されれば初めてとなる。

 NASAによると、今月6日、探査機につけられた地震計がかすかな揺れを記録。音声として復元したものを公開した。火星の風の音の後に、「ゴー」という低い音が続き、写真を撮るために作動したロボットアームの動作音が続く。ロイター通信によると、揺れの規模はマグニチュード2・5程度と見られ、風など地表からではなく、地中から来たものとみられるという。さらに小さく発生源がはっきりしない揺れも3月14日、4月10、11日に観測しており、原因を調べる。  

インサイトは火星内部を直接観測することを目指し、2018年5月に米カリフォルニア州から打ち上げられた。地震を観測し、地震波の伝わり方を調べることで内部構造を調査する。NASAの担当者は「火星地震学という新たな分野のスタートだ」とコメントした。

 地球の地震は表面の岩板(プレート)がずれて起きるが、月や火星にはプレートがない。それでも地表の冷却・収縮が繰り返されることで、地殻が破壊されて地震が起こるとされる。NASAは1960〜70年代のアポロ計画でも、宇宙飛行士が月面に設置した地震計で揺れを観測している。(ワシントン=香取啓介)

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プレートが存在しないとされる火星でも地球と同じような「地鳴り」が聞こえるということは、地球でもプレートなんかとは無関係に「地震時の爆発音」が屈折と反射を繰り返して「ゴーッ」という地鳴り音になるのだと思います。

プレートテクトニクスが海のある地球にだけ存在するというのは、誤解です。
海洋があることがプレートテクトニクスが機能している証拠という考え方は、滑稽です。
海水を全て抜いたら、プレート運動がストップする、と本当に信じているのでしょうか。
火星に大量の水を送って、人工の海洋を造成したら、プレート運動が開始するのでしょうか、そんなことはありえません。

プレート論を否定していたロシアのベロウソフ教授の見識の方が高いと私は思います。
石本先生の弟子であった飯田汲事先生も晩年にお会いした時には「板論(プレート論)はおかしいね」とおっしゃっていました。

3083
Date: 2019-04-24 (Wed)
平成の大地震を経験しても地震学者は何もできなかった
山岡耕春・日本地震学会会長へ参経新聞の伊藤記者がインタビューした記事が載っていました。

平成年間は実に大きな地震災害が多発しましたが、地震学者の研究は遅々として進まず、得られた結論が「地震の予知は不可能である」という大転換と「スロー地震の発見」ということだそうです。なんとも寂しい話です。

会長の話には、もちろん「地震爆発論」への言及はありませんし、苫小牧で次の人為地震が迫っているという論点もありません。連発する大地震を経験して、地震学者は何をやっていたのでしょう。

インタビュー記事を紹介しておきます。

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「確実な地震予知は将来もできない」山岡耕春・日本地震学会会長

大地震が相次いだ平成は地震予知への期待と幻想が崩れ落ちた時代だった。国は東日本大震災を受け「予知はできない」との方針に大転換し、地震防災の考え方は根底から変わった。転換の当事者である山岡耕春・日本地震学会会長に聞いた。(伊藤壽一郎)


東日本大震災でも役に立たなかった地震予知は平成時代、「できる」から「できない」に大転換した

=2011年3月12日、宮城県気仙沼市(本社ヘリから、門井聡撮影)

社会の期待と重圧、「不毛の議論」に終止符

 −−地震研究における平成最大の出来事は

 「警戒宣言に資するような確実な予知について、国が平成29年に『できる』から『できない』に大転換したことです。日本の地震予知は、地震学会有志が昭和37年に『地震の起きそうな地域の観測網を充実すれば、前兆現象をとらえて発生に備えられる』などとするブループリントという提言を公表したことで、初めて研究の機運が高まりました。

 これを受けて40年度から国の地震予知計画がスタート。昭和の時代に第5次、平成に第7次まで進みました。東海地震の予知に対する社会の期待が高まったことが追い風でした」

 −−本当に予知できると思っていたのですか

 「昭和の時代は、なんとかなるだろうと思われていて、53年には地震予知を前提とする大震法(大規模地震対策特別措置法)が成立しています。でも研究はうまく進まず、平成に入ると前兆は簡単には捉えられないと思われ始めた。そんな矢先の平成7年、阪神大震災が発生。国は地震予知より、発生リスクを評価し防災に役立てる地震防災の重視に方針転換しました。

23年の東日本大震災も予知できなかった。予知が可能とされていた東海地震と同様に、日本列島を載せた岩板(プレート)の下に海側のプレートが沈み込んで、その境界面が急激に滑って起きるプレート境界型地震でした」  

−−予知はできないとする報告書を25年にまとめた  

「内閣府が24年に設置した、南海トラフ地震の予測可能性を検討する調査部会で私が座長を務め、地震研究の状況を詳しく調べました。その結果、現在の科学的知見からは確度の高い地震の予測は難しいとの結論に至りました。29年には、地震予知を前提とした大震法に基づく対応は見直しが必要とも報告しました。

 昭和時代は、社会の期待にお尻をたたかれ、予知は実現されるべきであるというお題目が先走っていた。予知が東海地震の防災の要とされたことも、プレッシャーとなったと思います」  

−−「できない」と言い切ったときの気持ちは  

これで現実的、建設的な研究ができると思いました。予知はできる、できないという論争ばかりで、防災にどう役立てるかという議論が全くできていなかった。精度が不明なのに(警戒宣言で)電車を止めるのはやり過ぎじゃないかとか、予知といえば予算が取れるからやるんだろうとか実に不毛だった」

「スロースリップ」の発見は大きな進歩  

 −−平成は学問的に大きな成果もあった

 「GPS(衛星利用測位システム)によって、地震による地殻変動を迅速に把握できるようになったことが大きい。以前は地震発生後に現地で測量を行い、地殻変動を把握して断層の運動を突き止めるまで1カ月ぐらいかかった。それが最近は発生から1、2時間でできるようになっています。

 地震計などの観測網も充実し、世界の研究者がデータを共有したことで多様な現象が見つかりました。最大の発見は『スロースリップ(ゆっくり滑り)』。南海トラフのプレート境界で起きる微振動です。

 日本列島の下に海側プレートが沈み込む南海トラフでは、地震が起きるまで何が起きているか不明でした。だが今は、地震が起きなくてもプレート境界の動きが分かる。これは非常に大きな進歩で意味深い。観測網の充実は、迅速な緊急地震速報や津波警報の実現にもつながりました」  

−−平成はIT機器の進化も特徴でした

 「摩擦の法則に基づく地震発生理論も進歩し、コンピューターシミュレーションで精密な被害予測が可能になりました。南海トラフの巨大地震もコンピューターの中で再現できます。平成は、観測と理論の進展で、地震に関する知識が急速に増えた時代だったのです」

予知研究、数十年単位の時間が必要  

−−今も多くの研究者が予知を目指しています

「研究は、とにかくいろいろやってみるべきでしょう。ただ予知に関しては、情報を出したら何パーセント当たるかという的中率と、地震の何パーセントが事前に情報が出ていたかという予知率の2つの観点で、確率的に評価する必要があります。地震予知は役立ってなんぼの世界なので、確率的な評価をきちんとして、どれだけ役立つものなのかを示さなければいけません」  

−−予知はできるようになるのですか

 「確実な予知は将来もできないんじゃないかと思っています。何年何月何日にマグニチュード(M)いくつの地震がどこで起きるなんていうのは絶対に無理。でも、たとえば1週間以内にM8の地震が起きる確率が50%以上と言うことができれば、だいぶ確実性が高く、警戒宣言の基にできると思います。

 最近分かってきたスロースリップなど、まだ十分に使い切れていない観測情報もあります。地下水や地磁気の動きの研究も、何か役に立つかもしれない。これらを組み合わせて予測するという考え方もある。  

そういった研究が進めば確率を上げられる可能性はあります。ただ、一つの学問が進むには数十年単位の長い時間が必要です。先のことは分かりませんが、それが令和時代に実現すればいいと思っています」

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多額の研究費を使用しながら、「確実な予知は将来もできないんじゃないかと思っています」というのはなんともいい加減な発言じゃないかと思います。

大転換ということはこれまでに使った膨大な国費をドブに捨てたことを意味します。国民は納得するのでしょうか。

地震爆発論学会としては、地震の原因を把握することが先決で、地震の真相を把握できたら、そのメカニズムに沿って発生するであろう様々な現象を観測し、その結果として将来的に直前予知は可能であると考えています。

過去にも中国の海城地震での成功もありましたし、マヤの酋長はグアテマラ地震を予知して住民の命を救いました。

宏観現象や、動物が感知する予兆もメカニズムを解明する努力をすれば、科学の領域に取り込めるはずです。

現代地震学を見ていて感ずるのは、「現時点の科学知識では理屈を説明できないから非科学的だ」と否定する姿勢です。 高木式磁力計観測網を否定したのも、中越地震とCCSの関係を否定したのも、測地学的な予知手法に固執する固陋な思考の地震学者だったはずです。

新しい時代は新しい地震理論を取り入れた画期的な地震研究に取り組んでいただきたいと思います。

3084
Date: 2019-04-25 (Thu)
米中は戦場を宇宙に広げようとしている、日本は如何にあるべきか
昔大阪の万博で見た「月から持ち帰った石」は地球の石だったことが分析でも分かったそうで、NASAが今年1月に発表しています。

しかし随分前から地球の石と酷似していることは分かっていたことです、それを今になって発表するのはなぜなんでしょう。中国が月の裏側に無人探査機を着陸させたことと関係があるのでしょうか。

ただの着陸ではない ── 中国の「月の裏側」探査が世界を震撼させたワケ

まずは、スウェーデンチームの研究発表を紹介します。

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月から持ち帰られた石は地球最古の岩石かもしれない
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約50年前にアポロ14号の宇宙飛行士が地球へ持ち帰った月の石に、地球由来と思われる物質が含まれていることがわかった。この石は40億年前の天体衝突によって地球から飛び出し、月に到達したものかもしれない。
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【2019年1月31日 NASA】

スウェーデン自然史博物館のJeremy Bellucciさんたちの研究チームが、48年前のアポロ14号の月探査で地球に持ち帰られた岩石の分析から、この岩石がもともとは地球で作られたものである可能性を発表した。


1971年2月、月面上で作業を行うアポロ14号の宇宙飛行士Alan B. Shepard Jr.さん(提供:NASA)

今回、分析用のサンプルが採取された月の石。矢印の先が地球で形成されたと考えられる珪長岩(提供:NASA/Modified by LPI)

Bellucciさんたちの調査で、質量2gの岩石の破片中に石英や長石、ジルコニウムといった物質が見いだされた。これらはいずれも地球ではよく見つかるが、月面で見つかることは非常に珍しいものだ。化学分析から、この破片は地球のような酸素のある系で結晶化したものであることが示された。月の奥深くのマントルで形成された可能性もあるものの、地球で作られたと考えるほうがシンプルだという。

研究チームが考えるシナリオは次のようなものだ。まず、40億年から41億年前に、岩石が地球の表面から約20kmの深さのところで結晶化した。その後、小惑星や彗星のような天体の衝突によって地表が掘り起こされ、岩石が地球から飛び出し、月へと到達する。当時の月は現在よりも地球に近いところにあり、その距離は現在(約38万km)の3分の1しかなかった。

月に達した地球由来の岩石は、月への天体衝突によって部分的に融け、月の地下へと埋められてしまった。そして、長い年月を経た後、今から約2600万年前にこの岩石が埋まっているあたりに小惑星が衝突し、直径340mのコーンクレータを形成した。48年前の1月31日に月面に着陸したアポロ14号の探査で「月の石」のサンプルを採取したのが、まさにこのクレーターだったわけである。

「冥王代」と呼ばれる、今から40億〜46億年前(地球誕生から5〜6億年間)の地球でこの岩石が誕生したという考えは理にかなってはいるものの、議論の余地も大きい。もし正しいならば月には同様の岩石がもっと見つかるはずであり、今後の探査や研究に期待がかかる。

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月の成因に関しては10年前にこのセミナーでもコメントしました。([1585]〜[1589]参照)

石田理論では月の成因は巨大隕石衝突説ではなく、親子説を採っていますので、地球の石が隕石となって月に届き、さらに月の内部に埋められた、というのではなく、元々地球の一部分が飛び出して月になったと考えています。


「月は自然現象のロケットによって宇宙に送り出された」とも表現できる。

細部は検討の余地があるとしても、基本的には地球の一部が(たとえば太平洋一帯)大量の解離ガスの爆発によって地球から飛び出したと考える方が、月の表面と裏面の違いなどを説明し易いのではないでしょうか。

この(スウェーデンチーム)の研究発表は、月の誕生に関して「親子説」を証明しているような気が私にはしています。

「親子説」が否定されるのは「地球の年齢よりも古い岩石が月面で採集されたこと」だそうですが、地球がまだマグマオーシャン時代に飛びだしたのなら、飛び出したほう(小さな体積)が早く冷却するのはありえることです。また岩石の構成比率がすこし違うことも、地球の浅い層から飛び出したことを考えれば、「親子説」を否定する証拠にはなりません。

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さて、中国チームは月の誕生をやがて解明するかもしれませんが、アメリカが焦っているのは軍事的な要素からでしょう。

月には氷が存在し、それを酸素と水素に分解すれば、ロケットの燃料が月面基地で作れることになります。
まさに、水を酸素と水素に分離すれば、「爆発するものと爆発させるもの」が生まれるのです。つまり、ロケットの推進力と地震の爆発力は同じ原理なのです。「月は自然現象のロケットによって宇宙に送り出された」と言えるわけで、不思議な思いがいたします。

氷は人やロボットによって掘り出され、水素と酸素に分離される。水素と酸素は、ロケットの燃料と酸化剤となる。

月で採掘された燃料は、太陽系のさらに遠くの場所の探査に使われる。地球から打ち上げるより、月から打ち上げる方がエネルギーを何倍も節約できる。

月を基地として、更なる宇宙への探検・・・ならば人類にとって活躍の場が「発展」する素晴らしいものになるのですが、今の中国は中華大帝国による地球の統一を夢見ていますので、何時月面から地球に向けてミサイル攻撃が掛けられるかも分かりません。ある日突然世界が月から攻撃を受ける・・・という悪夢のようなことが起きないとも限らないでしょう。アメリカはそれで焦っているのかもしれません。トランプ大統領は「宇宙軍」の創設を打ち出しました。

トランプ米大統領、「宇宙軍」創設を指示
• 2018年06月19日

ドナルド・トランプ米大統領は18日、米軍6番目の部門となる「宇宙軍」を創設する大統領令を発表した。トランプ大統領は、宇宙軍の創設は国家の安全保障と、雇用創出による経済発展を促すと語った。

日本が生き残る道は、両者から尊敬されるような“何か”を創設しなければなりません。
ローマがギリシャを攻撃できなかったような、「東洋のギリシャ」として、世界の尊敬を受けるような立場に立っていなくてはなりません。

実は超古代に日本には文明があって、ムーよりも古く3万年の歴史を持つ“侵すべからざる国”だということです。

追記:

苫小牧のCCSは昨日24日も停止でした。19日の停止以来6日連続停止中。


公開資料より

3085
Date: 2019-04-26 (Fri)
胆振東部M3.3地震の発生、引き続き苫小牧では要警戒
本日胆振東部でM3.3の地震がありました。
苫小牧でのCCS作業は昨日も停止でした。圧入ゼロが継続中です。

26日、27日も圧入は停止しています。

今後どのような作業となり、どのような現象が出現するのか、「人為的な地震発生実験」として注目しています。

引き続き、住民の方々には宏観現象に注意を払い、細心の警戒をお勧めします。

追記:(4月28日)

4月19日に停止した圧入は27日も停止しており、連続して8日間続いています。2月21日に発生したM5.8地震(第2苫小牧地震)は圧入停止後13日目に発震しましたので、13日目にあたる5月2日は警戒した方がいいと思います。
なお、本日(28日)胆振東部の西方に当たる十勝地方南部でM5.6(深度110km)の地震がありました。圧入との関係は無いと思われますが、この地域にも胆振東部と同様に、活断層の存在は報告されていません。活断層地震説はますます怪しげになっています。

3086
Date: 2019-05-01 (Wed)
令和元年を迎えて新しい局面が展開するかもしれない
令和元年を迎えました。新しい時代が開かれようとしています。

今日は初めて、研究者の肩書きを持つ母校の名誉教授から突然の電話をいただき、びっくりしました。喫茶店で長らく地震予兆に関する会話を楽しみました。ご子息も京大の現役教授で地震予知関連の研究者だそうです。

その方がディレクターを務める研究会で講演してくれという話になりました。よろこんでお引き受けしました。
地震爆発論を高く評価してくださっていますので、今後新しい展開があるものと期待しています。

ところで毎日新聞には、「東日本大震災はプレート境界での摩擦熱で水が膨張し、滑りやすくなった」という研究が紹介されていました。
地震爆発論から見たらトンデモナイ理論に見えますが、英電子版科学誌に載るのだそうです。紹介しておきます。

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断層の大規模滑り、プレート「摩擦熱」が原因 東日本大震災で阪大チーム

毎日新聞2019年4月29日 20時18分(最終更新 4月29日 21時01分)


三陸沖の大規模滑りの図

 東日本大震災(2011年)でプレート(岩板)境界の断層が大規模に滑り、巨大津波となった原因を特定したと、大阪大の研究チームが29日、発表した。地震発生時、プレート同士の摩擦で500度以上の熱が生じ、内部の水が膨張した結果、隙間(すきま)を押し広げる力が働いて滑りやすくなったという。南海トラフ地震や内陸地震などで、津波の大きさや地震の特徴の予測を可能にする成果と言える。

 論文が同日、英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

 大震災では、日本海溝付近の浅い場所が50〜80メートル滑り海底が隆起して巨大津波を引き起こした。それまで、浅い場所は滑りにくいと考えられ、大規模に滑った原因を探るため海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が12年、断層の岩石を採取した。

 広野哲朗・大阪大准教授(地震断層学)らの研究チームはこの岩石を分析し、境界付近の圧力や温度、透水率などの条件でどのように断層が動いたり壊れたりするかを解析した。大規模滑りの原因としては、断層に含まれる滑りやすい粘土が原因との見方もあったが、摩擦熱による水の膨張がなければ大規模滑りは起こらなかったと判明した。

 現在、大地震の発生確率や揺れの大きさは、文献に残された歴史地震の記述などから推定している。今回の成果で、断層の性質を調べれば、津波や揺れの大きさなどを事前に評価できる可能性があることが分かり、減災への貢献が期待される。

 広野准教授は「平成は大地震による被害が多かったが、地震研究は後手後手に回っていた。令和の時代には地震研究がさらに進み、減災に貢献できるようにしたい」と話している。【根本毅】

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このセミナーで解説してきたように「日本海溝付近の浅い場所が50〜80メートル滑り」というのは、岩手宮城内陸地震で起きた荒砥沢ダム上流の斜面崩壊のような現象が、海底で起きただけです。プレートと称されるような厚さの地盤が滑ったわけではありません。


[2070]世界の真実を求める人士を迷わせる地震学者など参照

また、海底が隆起して巨大津波を引き起こしたとありますが、爆発による上向きの大きな加速度が作用しなければ、海水が持ち上がって津波になることはありません。

プレートという概念に縛られていると、何でもその中で考えてしまうようです。

3087
Date: 2019-05-03 (Fri)
苫小牧CCS地震の危険が去ったわけではない、京大梅野教授らの地震予知手法は支持できる
苫小牧のCO2圧入は5月2日も停止です。継続して13日間の停止ですが、[3085]で述べた2月21日(M5.8)のような地震は起きませんでした。
しかし、危険が無くなったわけではありません。[3076]に示した図からも分かるように、大きな被害を出した胆振東部地震(M6.7)は5月の圧入停止から、約3ヵ月後に発振しています。

これまでにも地震の予兆と発振日までの時間差(Time Lag)の関係は地震の規模と関係があることを紹介してきました。(ANS体制における地震予知の仕組み[212]-[219]など参照)


地震の発生を警戒する日時は予兆現象のピークを過ぎてからで、発振は地震の規模(解離の規模)に応じて変わる。

現在ANSの予知体制は機能していませんが、原理としては地震の規模(M値)は異常観測の報告帯の広がりと相関があり、同時に規模に応じて地震発生警戒日や発振予測日は長くなるものと推定しています。

その理由は「大地震になるほど、大量の解離水が分離貯留される」こと、「吸熱反応である解離の終息後、温度が回復して、解離水に着火するなるまでに時間を要するから」です。小規模な地震波ら、解離ガスも少量ですから、温度回復にも時間はかからないはずです。

以上の理由を考慮すると、現在苫小牧のCCSで蓄積された解離ガスはかなり大量なもので、温度低下も広範囲に及んでいることが推定されます。よって次に起きるとすれば、M5.8規模よりも大きな地震が2〜3ヶ月後に起きることを覚悟する必要がありそうです。

一昨日お会いしたのは実は梅野正義名工大名誉教授です。ご子息の梅野健先生の研究はこのセミナーでも[2340][2420]などで紹介し、高く評価してきました。

その梅野健教授の地震予知手法に疑問を持つというサイトがありましたので、紹介し、疑問を解消しておきたいと思います。

そのサイトにある「電子数による地震予知」を疑う理由から一部を抜粋して紹介します。

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(3) 研究結果の間に矛盾がある

そもそも「地震の前兆として電子数が増える」と言われ始めたきっかけとなった、古い研究結果が幾つかあります。しかしそこでは、電子数が異常を示すのは、地震発生の数日前だとされているのです。


(「内陸地震に先行する電離圏変動:GPSによる検証」菅原守氏(北大)2010年より)

この図では、2008年の四川大地震(Mw7.9)の3日前に電子数の異常がみられたことを報告しています。これに対し、日置教授や梅野教授らの主張は、地震発生の直前の数十分から数十秒のオーダーという直前のタイミングで異常が起きるというものです。この不一致は、いささか納得できません。

さらに言えば、上に示した日置教授の電子数遷移のグラフと、梅野教授が示した異常のデータも、そもそも整合していません。日置教授のグラフによれば、電子数は地震発生前40分前から異常に上昇し、高い値を長時間保ち続けますが、梅野教授が示したデータでは、電子数が異常増大を示すのは地震の4分前、それもほんの一瞬のことです。

(4) 上空の電子数が増える原因が考えられない

これを言ってはミもフタもないのですが、数キロから数十キロという深い地下や海底で地震が発生する前に、高い高い上空の電離層で異常が発生して電子数が増えるということ自体が、はっきり言って少々荒唐無稽に思えます。そのようなことを説明できる物理モデルがあるとは、残念ながら思えません。

特に、海底での大地震の前に震源で発生した異常が、厚い厚い海水をどう伝わって、電磁気的な異常として上空に到達するのか・・・と考えてみると、ほぼそんなことはありそうにないと思います(たとえば、電波が海中ではすぐ減衰して使えないことは有名ですし、雷が海に落ちても海面下の魚たちは全く無傷です)。

もし仮に、地震の直前に、はるか上空まで到達するような電磁気的な異常が起きるのであれば、我々が暮らしている地表や海面ではもっと大きな電磁気的な異常が起きるのではないかと思うのですが、そのような観測データはないように思います。

また、特に日置教授の示したデータについて言えば、どの事例をみても見事に共通して、地震の前兆としての電子数増大が、地震の約40分前に始まっています。つまり、電子数が増えはじめた瞬間に、これから起きる地震が大地震となることが予め決まっており、しかも地震が起きるのは40分後であることも決まっている、ということになります。地震が起きる場所も、深さも、規模もまちまちなのに、電子数の異常が始まるのは40分ほど前にだいたいそろうというのは、極めて不自然に思います     

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以上が抜粋記事です。

電子数の異常発生と地震発生までの時間差は上に述べたように地震の規模と関係しています。大きな地震になるほど、時間差は大きくなると推定されます。

電子数が増える原因は地下における水の熱解離現象によって自由電子が放出されるからだと推定できます。

神戸の地震では様々な電磁気異常が観察されたことが「阪神淡路大震災 前兆証言1519!」(弘海原清編著)に載っています。唐山地震でも多くの電磁波や電気的な異常現象が報告されています。

電子数の増加から地震を予知する手法はまだまだ、研究の緒についたところだと思います。地殻の変形を観測して予知しようとするグループは「地震予知は不可能」と決め込んでいるようですが、電磁波的な異常を観測して予知に繋げる研究は大いに希望の持てる手法だと地震爆発論学会は考えています。

梅野教授の京大工学部公開講座「地震は予測できるか?」がyoutubeに動画が載っていましたので紹介します。


短期的な地震の予知はできると考える梅野健教授に期待しよう!

3088
2019-05-05 (Sun)
「 CCSは地震を引き起こす」をyoutubeにアップしました
環境省の【コミュニケーター】緩和策事例〜苫小牧CCS実証試験〜を借用して「CCSは地震を引き起こす」を作成させていただきました。


環境省のPR動画を使用させていただきました(地震爆発論学会)
アメリカで危険視されているのは「液体の圧入で断層が滑る」という話しですが、
実際には「液体の圧入で爆発が起きる」という事が、CCS人為地震の真相です

昨日(4日)も圧入がゼロでした。21時35分には深度140kmでM4.2の地震が起きています。(USGSでは深度132.7km、M4.4)


2019年5月4日発生の地震

この地震の原因をCCSに帰することには無理があると思いますが、断層地震説、歪解放説で説明するのも無理があります。

苫小牧での地震がこれで終わるとは思われませんので、細心の注意をお願いしたいと思います。

3089 
Date: 2019-05-05 (Sun)
地震時に現れる空中の様々な異変も地震爆発論と矛盾しない
先日の梅野名誉教授との話の中に、「地震時にはラドンが地中から放出される」のじゃないかという話題がありました。

このセミナーでも[1578]で紹介しましたし、[1675]でも地中から赤外線が放出されていたという話題を紹介しました。

あらためてネットを検索してみると千葉大学の服部先生がNHKのサイエンスゼロという番組で、「岩盤が割れるときにラドンガスが発生する」という話をされていました。


地震予知は可能か? その3 - 潜熱、ラドンガス

解離ガスの爆発が起きる前には、圧力の増加が起きますから岩盤に細かな「ひび割れ」(マイクロクラック)が発生するはずです。したがって、ラドンガスの発生は地震爆発論とも矛盾しません。

また、[1493] 中国で、「高感度水素地震感知器」の開発に成功かで紹介した中国の水素濃度開発の話や、名大の杉崎先生、岐阜県吉城高校の観測研究(断層のガス採取)の結果(注:)とも矛盾しません。

番組内の内容全てが肯定できるものではありませんが、地震予知はできないという姿勢(以前の竹内薫氏の立場)を改めて挑戦して欲しいものです。

地震爆発論をベースとすれば、様々な地震時に観測される現象が矛盾なく説明できるわけですから、「宏観異常現象」は非科学的だというレッテル貼りをするのではなく、自由な地震予知法の確立に邁進して民衆の悲劇を無くしていただきたいと思います。

注:

[246]、[248]、[428]など参照

[428]ゴールド博士から学ぶ(3)より

第三番目の事実は、噴き出したガスの化学的性質である。このガスは、その地域の岩石内の間隙に含まれていることが予想されるものとはまったくかけ離れた性質をもっていることがある。地震地域で炎が認められた場合、従来からの見解では地層中に胚胎している炭化水素堆積物から可燃性のガスが上昇してきたと解釈されている。しかし、火成岩地域の割れ目から直接立ち昇る炎については、このような説明はあてはまらない。

解説:

火成岩地域から炭化水素が発生するとは考えられないと述べていますが、断層の残留ガス調査では、火成岩地域の断層には水素ガスが残っていて、石灰岩のような堆積岩地域の断層には炭酸ガスが残っているようです(名古屋大学杉崎先生の調査)。水の解離反応と、炭酸カルシュウムの解離反応であると考えると残留ガスの違いは納得できると思います。火柱が立ったという目撃などは水素ガスの噴出でしょう。家畜の羊や牛が全滅してしまうのは、炭酸ガスの噴出によるものでしょう。とにかく大地震には地中からのガス噴出があると考えなければいけません。火災は二次災害ではありません、大地震につき物のガス噴出現象です。

3090
Date: 2019-05-07 (Tue)
茂木健一郎氏の鳩山ツィートに関する見解は部分的に正論である
茂木健一郎氏が鳩山氏のツイート文にある「苫小牧のCCSと地震の関係」に関してコメントしています。一部分は正論ですが間違った見解も含んでいますので紹介します。

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鳩山由紀夫さんのCCSと地震の関係のツイートについて
2019/2/23 10:56


茂木健一郎氏

鳩山由紀夫さんが、地下への二酸化炭素の地中貯留(CCS)によって地震が起こることがあるとツイートされたことを多くの人が論じていらっしゃしますが、このような人工的な地震の発生があり得ることはほぼ確立した事実のようです。

ここに簡潔にまとめられています。

Induced seismicity ただ、そのマグニチュードは、小さい場合がほとんどだということです。(この一文は間違いである。

CCSによって大規模な地震が起こるかどうかは、論争的(controversial)だとして以下の一連の文献が引用されています。(省略)

今回の地震と苫小牧でのCCSのオペレーションの間に因果関係があるのかどうかはわかりませんが、一般にCCSと地震の発生の間に関連があるという可能性が科学者の間で指摘、研究、議論されているという事自体は知って置いて良いことだと思います。

今回の鳩山さんのツイートを一概にデマなどと決めつけることは、かえって科学的ではないと思います。

もちろん、CCSのオペレーションをされている専門家の方々はこのような学術情報は熟知されており、必要な技術的検討、対策をとられているものと信じます。

このような機会に、科学や技術についてのリテラシーを高めることに、社会全体としてみんなで気遣いしていけばと願っています。

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まず鳩山さんのツイートを一概にデマなどと決めつけることは、かえって科学的ではないというのは正論だと思います。

しかし、

そのマグニチュードは、小さい場合がほとんどだ、というのは、マグマが深部にあるオクラホマなどのアメリカ大陸の中央から東部の地域の話です。

マグマが浅い部分にある日本では大きな地震になる場合もあります。

つまり、日米共に地震学者は、地震の発生原因を「断層を滑りやすくして、地震を誘発する」という断層地震説で考えているのです。

CCSのオペレーションをされている専門家の方々はこのような学術情報は熟知されており、必要な技術的検討、対策をとられているものと信じます。

とコメントされていますが、専門家というのは「断層地震説」の専門家、またはそのアドバイスにしたがっている技術者ですから、必要な技術的検討、対策が取れていないのです。

CCSで押し出された地下水がマグマの熱に遭遇して「熱解離現象」を起こし、さらに元の水に戻るときの爆発が起こっていることが理解できないのです。

しかし、地震は解離した水の爆発現象である のコメントに、以下のような書き込みがあることからも分かるように、超臨界状態の水の解離現象や爆縮現象は「空想理論」ではないのです。

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Hisanori Hasegawa8 年前

大学最終年度の物理化学で、圧力臨界曲線の計算をしたことのある者ならば酸素と水素が超高圧状態で存在することは理解できる。

超高圧で圧縮されて、ほとんど高温の液体状態になっているかもしれない。

そんな状態の水素と酸素は地上では存在しないから、高校物理程度の知識では理解も認識も出来ないだろう。

それが理解できれば「爆縮」現象は簡単に理解できる

問題は、そういう超(臨界)状態で分離した酸素と水素が十分な爆発量に達するまでどのように分離していられるのかということだ。

そこが知りたいものである。

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回答は書いてはありませんが、解離反応は吸熱反応ですから、マグマの近くの高熱を吸熱して生成された酸素と水素に分離した解離水は温度が一旦下がり、爆発することなく分離したままの状態で存在します(HHOガスのことです)。やがて温度が戻ってきて着火温度に達すると、爆発し、地震現象となります。以上が回答になります。

書き込まれた読者は「爆縮」現象は簡単に理解できると述べておられます。

このような「分離した酸素と水素が爆発する」という地震の真相がCCSの専門家には把握されていませんから、当然の事ながら必要な技術的検討と対策が採られていないわけです。

また、地震爆発論を否定する方の中には、様々な反論を書いて、爆発論を笑う方もあります。

一例を挙げれば(参考)、

「熱解離という作用」の後に「周囲の温度はいったん降下」して残るのは100%の水である。・・・ということはありません。解離した酸素と水素の混合ガスが残ります。結合反応(爆縮・Implosion)が無ければ水にはなりません。

また、地震波の走時曲線の問題があります。地震爆発論では地震波の高周波成分の挙動として走時曲線は成立していると考えています。つまり、走時曲線が完全な間違いだとは言っていません。
ただし、高周波成分以外の主要震動成分の波動は走時曲線(表)のようには挙動していないと考えています。([1464]{1553]など参照)

震動被害を起こすような主要震動は液体であるマントル内部を伝播するのではなく、固体である地殻内部を反射・屈折しながら伝播していると考えています。だから、実測値(高周波成分の波動)よりはるかに遅い」のです。([2339]レオロジーに関する地球物理学者の間違い解釈参照)

通説の地球物理学の専門家はマントルを固体と考えていますから、掘削船「ちきゅう」を使ってマントルまで掘ろうとしています。しかし、マントルはプラズマ状態の熔融物質ですから、掘削などできません。コラ半島での掘削が失敗したのは、それが原因だと推定しています。

[1609]新しい理論で地球の動きを研究するべき時代(3)
[1613]定説に拘束されない方のブログ紹介
[1614]メキシコ湾での石油流出事故からの警告
[1615]「ちきゅう」による海底掘削の危険性

なども参照してください。

とにかく、茂木氏が最後の文節で述べておられるように、

このような機会に、科学や技術についてのリテラシーを高めることに、社会全体としてみんなで気遣いしていけば

と私も願っています。

参考: (節操の無いサイト「反証」より)

「反証」により次の理論が成立しないことを示す。

・「地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)である」理論

「地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」の後に「周囲の温度はいったん降下」して残るのは100%の水
「水素の爆発」で「体積が減少」するためには反応前温度が6427(kelvin)以上必要

・「殆どのエネルギーは二層構造の地殻内部を屈折と反射を繰り返しながら、伝播している」理論

シャドーゾーンが全く説明できない
走時の理論上限最速値が実測値より遥かに遅い
距離減衰率の理論値と実測値が合わない

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